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山の辺の道を歩く(梅花万葉集友の会) [2015年11月07日(Sat)]
 昨日は、梅花万葉集友の会の屋外講座で山の辺の道のウオーキングを愉しみました(案内は講師の市瀬雅之先生)。今回のコースは、JR櫟本駅(集合)→ 和爾下神社 → 和爾下神社古墳 → 柿本寺跡 → 赤土山古墳 → 和爾座赤坂比古神社 → 楢神社 →(上ツ道)→ 天理市役所(歌碑)→ 石上神宮 → 布留の高橋 → 天理駅(歌碑)
 このコースは、今年の三月にも奈良学文化講座で出かけており、その時はあいにくの雨天でしたが、今回は天候にも恵まれ11月にも関わらず汗ばむほどの気温の中、2万歩以上の万葉ウオーキングでした。
 前回の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/959

 ここでは、主に万葉歌碑の写真を掲載しておきます。
 和爾下神社境内の万葉歌碑
IMG_2703m.jpg

【歌】 刺名倍尓 湯和可世子等 櫟津乃 檜橋従来許武 狐尓安牟佐武 (長忌寸意吉麻呂 O-3824)
【読み下し文】 さす鍋に 湯沸かせ子ども 櫟津の 檜橋より来む 狐に浴むさむ
【口語訳】 さす鍋で 湯を沸かせ皆の者よ 櫟津(いちいつ)の 檜橋(ひばし)からコンと鳴いて来るであろう 狐に浴びせてやろう
 この歌の左注には、「右の歌一首は、言い伝えによると、ある時大勢集まって宴会をした。その時、時刻も十二時ごろ、狐の声が聞こえた。そこで一同奥麻呂(意吉麻呂)をそそのかして言うには、『この鍋類に、雑器、狐の声、河の橋などの物に関連させて何か歌を作られよ』と言ったところ、即座にその注文に答えてこの歌を作った、ということである」とあります。巻十六には
このような物の名を詠み込んだ歌(物名歌)が載っており、意吉麻呂はこのような歌を得意としたようです。
 
 和爾下神社参道途中にある『日本書紀』武列天皇即位前期にある歌謡の碑の前で(歌碑の詳細は前回の記事に記載)
IMG_2713m.jpg

 天理市役所構内にある万葉歌碑
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【歌】 吾妹児哉 安乎忘為莫 石上 袖振川之 将絶跡念倍也 (K-3013)
【読み下し文】 我妹子や 我を忘らすな 石上 袖布留川の 絶えむと思へや
【口語訳】 いとしい妻よ 私を忘れないでおくれ 石上(いそのかみ) 袖振るー布留川のように なんでわたしは途絶えるものか
「石上袖布留川の」のソデは、袖を振る、の意で布留川のフルに掛けた序詞的用法(布留川の流れが絶えないように、の意で第五句を起こす序)。

 石上神宮境内で
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 石上神宮参道北側の柿本人麻呂の歌碑の前で
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【歌】未通女等之 袖振山乃 水垣之 久時従 憶寸吾者 (柿本朝臣人麻呂 C-501)
【読み下し文】 娘子らが 袖布留山の 瑞垣の 久しき時ゆ 思ひき我は
【口語訳】 乙女が 袖を振るという名の布留山の 年を経た神垣のように 久しい前から 思っていたのだよわたしは
 「娘子らが袖布留山の瑞垣の」は、年を経ても変わらぬことを譬えた比喩の序で、更に、「娘子らが袖」がまた袖を振る、の意で地名「布留」を起こす序となっている。

 石上神宮外苑公園入り口の歌碑
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【歌】 石上 振乃神杉 神備西 吾八更々 恋尓相尓家留 (I-1927)
【読み下し文】 石上 布留の神杉 神びにし 我やさらさら 恋にあひにける
【口語訳】 石上の 布留の神杉でなないが 年古りた わたしがこの年になって あなたに恋をしてしまったよ
 石上神宮の神杉
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 この歌は、次の歌との問答歌
【歌】 春山の あしびの花の 悪しからぬ 君にはしゑや 寄そるともよし
【口語訳】 春山の あしびの花のように 悪しくない あなたとのことでならままよ 言い騒がれてもかまいません

 石上布留の高橋で
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 天理駅前の歌碑(石上布留の高橋が詠まれている)
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【歌】 石上 振之高橋 高々尓 妹之将待 夜曾深去家留 (K-2997)
【読み下し文】 石上 布留の高橋 高々に 妹が待つらむ 夜そ更けにける
【口語訳】 石上の 布留の高橋の 高々にーまだかまだかと あの娘が待っているに違いない 夜は更けてしまった
 「高々に」は、人の来訪をしきりに待ち望む気持ちを表す副詞(『新編日本古典文学全集 萬葉集』)。
Posted by katakago at 16:51
この記事のURL
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1056
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