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雪が積もった植物園で [2026年02月08日(Sun)]
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 このシーズン初めて雪が積もりました(写真は裏山入り口付近)。
 タチバナ(ミカン科)の木にも雪が積もっています。
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【歌】 橘は 実さへ花さへ その葉さへ 枝に霜置けど いや常葉(とこは)の木 (聖武天皇 巻六・1009)
【口語訳】 橘は 実まで花まで その葉まで 枝に霜が置いても いよいよ栄える木であるぞ
 この歌の関連記事は以前に掲載しています(下記のURL)。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/35
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/269
 タチバナの花(花橘)がホトトギスとともに詠まれた歌は下記のURLに掲載しています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/345

 雪を被ったヤマタチバナ(サクラソウ科)の実
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【歌】 この雪の 消(け)残る時に いざ行かな 山橘の 実の照るも見む (大伴家持 巻十九・4226)
【口語訳】 この雪の 消えてしまわないうちに さあ行こう 山橘の実の輝くさまを見よう
【歌】 消残りの 雪に合(あ)へ照る あしひきの 山橘を つとに摘み来(こ)な (大伴家持 巻二十・4471)
【口語訳】 消え残る 雪と照り映えている (あしひきの) 山橘を 摘んで来てみやげにしよう
 これらの歌の以前の記事は下記のURLに掲載しています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/252
 2日前に撮影したヤマタチバナの実
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【歌】 あしひきの 山橘の 色に出でて 我(あ)は恋ひなむを 人目難(かた)みすな (巻十一・2767)
【口語訳】 (あしひきの) 山橘のように 色に出して 私は恋することにするが おまえも人目を気にしないがよい
【歌】 あしひきの 山橘の 色に出でよ 語らひ継ぎて 逢ふこともあらむ (春日王 巻四・669)
【口語訳】 (あしひきの) 山橘のように 思いを口に出してしまえ 人が語り伝えてくれて 逢えることもあろう
 この歌の関連記事は以前に載せています(次のURL)。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/232

 雪が積もったマンリョウ(サクラソウ科)
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 ナンテン(メギ科)の実にも雪
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 蓮池の様子
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Posted by katakago at 11:36
白梅が咲き始めました [2026年01月18日(Sun)]
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 植物園内の梅の木の一株で、花が咲き始めていました。梅は中国から700年前後に渡来してきたようで、万葉集では、大伴旅人などの貴族・官人によって詠まれ、天平期に入ってから多く詠まれています。植物の中ではハギに次いで多く詠まれており(118首)、以前の記事(次のURL)にも何度か載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/274
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/284
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/953
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1070
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1199
 ここでは次の2首を載せておきます。
【歌】 春雨を 待つとにしあらし 我がやどの 若木の梅も いまだ含(ふふ)めり (藤原朝臣久須麻呂 巻四・792)
【口語訳】 春雨を 待っているのでしょう わが家の庭の 若木の梅も まだ蕾のままです
 万葉時代は、雨が開花を促すものと考えられていたようです。 
【歌】 正月(むつき)立ち 春の来(きた)らば かくしこそ 梅を招(を)きつつ 楽しき終へめ (大弐紀卿 巻五・815)
【口語訳】 正月になり 春が来たなら こうやって 毎年梅を迎えて 歓を尽くしましょう
 この歌は、天平二年(730)正月十三日(太陽暦の二月八日)に、大宰府の長官大伴旅人の邸宅で開かれた「梅花の宴」で詠まれた梅の歌32首の最初の歌です。
「梅花の宴」に関しては、令和の新元号の記事(次のURL)でも触れています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1496
 2020年2月に太宰府市で実施された「大宰府梅花の宴」の行事に参加した際の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1636

 今朝は矢問自治会館前で、恒例の自治会主催三世代交流餅つき大会が、消防団やシルバーアローズ(旧長寿会)などのメンバーが協力して実施されました。
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Posted by katakago at 12:26
木田種重(鉄屋庄左衛門)ゆかりの品(続報) [2026年01月06日(Tue)]
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 先月末の記事で紹介した版(上の写真)に書かれた文字で未解読の部分が判明しましたので続報として掲載しておきます。
 先月末(30日が母の命日)に月参りに来ていただいた住職に実物を見ていただきながら話題にしていましたが、その後、文字の読みとその意味についても教えていただきました。
その漢字については、
 駕 一 蓮 臺 一 顆 珠 照 破 闇
 度 六 衆 生 六 環 錫 驚 覺 睡
となり、当初インターネットの情報からは禅の教えと思われたのですが、内容としては、「地蔵菩薩が智慧の光と法音によって、迷いに眠る六道の衆生を救済する姿を荘厳に表した偈分」です(地蔵菩薩は蓮華の台座に乗り、左手に宝珠、右手に錫杖(上部の輪が六つ)を持つ)。
 現代語に訳すと次のようになります。
一輪の蓮の台に乗り、一つの宝珠が闇を照らし破る。六道のすべての衆生を救い、六つの環を持つ錫杖の音が、迷いの眠りから目覚めさせる。
意味・解説
 ・一蓮臺:清浄な悟りの座。仏・菩薩の象徴
 ・一顆珠:智慧の光、仏の心理
 ・闇  :無明・迷い
 ・六衆生:六道(地獄・餓鬼・畜生・修羅・人・天)に生きる存在
 ・六環錫:地蔵菩薩が持つ錫杖。衆生を目覚めさせる法音
 ・睡  :迷妄に沈んだ状態
 ネットの検索によるとその訓読は、
一蓮臺に駕(が)し、一顆珠(いっかじゅ)闇(あん)を照破(しょうは)す。
六衆生(ろくしゅじょう)を度(ど)し、六環錫(ろっかんしゃく)睡(ねぶり)を驚覺(きょうがく)す。

 ご縁があって引き継ぐことになり、この書かれた内容と共に次の世代にも伝えてゆきたいと思います。

 木田種重については、俳人でもあったことは以前の記事に載せていますが、今回改めて検索したところ、宮本圭造著の論文(『演劇学論叢』2010,11「大坂商人の演能活動:担い手から見る近世大坂能楽史」)に、次のような記載がありました。
「宝生流の能大夫として名前が載る木田庄左衛門も、十人両替を勤める大両替商であった。屋号は鉄屋。代々庄左衛門を通り名とし、瓦町に店を構えていた。木田家歴代のうち、宝暦から天明期に多くの俳書を編んだ万翁こと木田庄左衛門(几掌)が有名であるが、その万翁は天明五年(1785)の没であるから、『乱舞人物録』に見える木田庄左衛門はこれとは別人で、おそらく万翁の次代の人物であろう。」
 また、『大阪の文芸』(毎日放送文化双書10)の中村幸彦著「近世の小説」には、「俳人木田几掌は瓦町一丁目の富商鉄屋庄左衛門のことであるが、彼は能を好んで櫓金太郎と替名したと言う」という記載も見られました。
 俳人としての種重に関する以前の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1931
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1958




Posted by katakago at 11:53
木田種重(鉄屋庄左衛門)ゆかりの品 [2025年12月26日(Fri)]
 この度、木田種重(鉄屋庄左衛門)ゆかりの品の一つを鉄屋木田家の子孫の方から引き継ぐことになりました。鉄屋木田家は、江戸時代(17世紀)に多田郷の木田家から分かれて大坂で両替商を営んだ家系です。
 臨済宗妙心寺派の大仙寺(大阪市中央区谷町九丁目)には、かつて木田家の位牌堂(種重が建てたと思われ寂堂の扁額)があり、それが昭和37年ごろ谷町筋の道路拡張工事で無くなる際、堂に収められていた品々が鉄屋木田家に受け継がれ、その一つが堂に掛けられていた版で(下記の写真)、今回これを引き継ぎました。大仙寺については後段に記載。
 版には文字が彫られていますが、当時彩色(おそらく白か?)されていたと思われる部分が剥がれ落ち文字を鮮明に撮影できず(写真左)、版の表面に片栗粉をまぶして文字を浮き上がらせて撮影したのが右の写真です。この手法は、関根達人氏の著書(『墓石が語る江戸時代』)により知りました。
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 今のところ確実に読めた文字は次の通りです。
   □ 一 □ □ 一 顆 珠 照 破 闇
   度 六 衆 生 六 環 □ □ □ □
読めた部分をインターネットで検索してみました。
「一顆珠照破闇(いっかじゅ、あんをしょうはす)」については、禅の教えで「自分の中に本来備わっている悟りの知恵(仏性)が、無知や迷いの闇を一瞬で照らし出す」ことを意味するとあり、
「度六衆生六環」については、六道(地獄道、餓鬼道、畜生道、修羅道、人間道、天道)に迷い苦しむ衆生(一切の生き物、人々)を悟りの世界に導き救済すること(衆生済度)とありました。読めない部分も含め、後日禅宗の僧侶に教えを乞うつもりです。


 大仙寺は、そのわずかに残る寺伝に、「天正十二年(1584)南栄禅師の創建にて、元和の両役に兵燼、中絶せしに、寛永三年(1626)龍岩和尚が、一柳兵部(直頼か?、伊予国小松藩初代藩主)並びに淀屋个庵(淀屋2代目)に計り再建す」とあります(現住職の私信より、( )内は筆者注記)。
 境内には、淀屋一族の墓や、木田種重の建立した木田院碑が残っています。 
 大仙寺の入り口付近
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 淀屋四代の墓石(写真左)と木田院碑(写真右端)
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 木田院碑
木田種重が初代鉄屋庄左衛門(木田院月桂秋圓居士)の百年忌にあたり、銘文を白隠禅師に書いてもらって宝暦八年(1758)に建立
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木田院碑については、以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/836
Posted by katakago at 14:53
師走の植物園で [2025年12月15日(Mon)]
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 夏には次々と花を咲かせてくれた蓮池も、今は枯れた葉っぱが広がりすっかり冬景色になっています。
 一方、裏山ではこの時期もイロハモミジの紅葉が見られます。
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【歌】 しぐれの雨 間なくし降れば 真木の葉も 争ひかねて 色付きにけり (巻十・2196)
【口語訳】 しぐれの雨が 絶えず降るので 真木の葉も 逆らいきれず 色付いてきた

 今年は渋柿(品種は西条)の収穫時期の気温が低く干し柿作りに適していたようで、カビの被害も無くうまく出来上がりました(80個ほど)。
 先月中旬(11/16)、干し柿作りに取り掛かりました。
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 今月初旬の様子
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 今年は80歳の節目でもあり、詳細な健康診断を受診しました(脳ドック、冠動脈造影CT検査、胃カメラ・大腸内視鏡検査など)。胃カメラや大腸内視鏡検査は、以前は日帰りで受診できましたが、80歳を過ぎると1日の入院が必要となりました。今回、大腸にできた小さなポリープ2か所を切除した他は今のところ治療を要する所見はないとのことでホッとしています。

 車の運転も、今年で免許を取得して60年近くになりますが、この度免許を返納することにしました。ハインリッヒの法則によると、「1件の重大事故の背景には29件の軽微な事故と300件のヒヤリ・ハット(事故には至らなかったが危険な状況)が隠されている」と言われています。これまで一度も事故はなかったのですが、最近自分でもヒヤリ・ハットするケースがあり決断しました。今後の運搬手段としては、電動アシスト三輪自転車の利用を考えています。
Posted by katakago at 14:19
木々の紅葉 [2025年11月29日(Sat)]
 裏山の木々が色づいてきました。
 イロハモミジ(ムクロジ科)の紅葉
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 万葉歌では、かへるて(原文表記は加敝流弖などと表記)と詠まれています。
【歌】 我がやどに もみつかへるて 見るごとに 妹をかけつつ 恋ひぬ日はなし (大伴田村大嬢 巻八・1623)
【口語訳】 家の庭の 色づいたかえでを 見るたびに あなたのことを 恋しく思わない日はありません
この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/234
 なお、名詞の「もみち」、動詞の「もみつ」の用字についての解説は、以前の「カツラの黄葉」の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/226
 万葉の時代、時雨は紅葉を促進させるものと考えられていたようです。
【歌】 しぐれの雨 間なくし降れば 三笠山 木末(こぬれ)あまねく 色付きにけり (大伴宿祢稲公 巻八・1553)
【口語訳】 しぐれの雨が 絶え間なく降るので 三笠山の 梢は残らず 色付いてきた

 ヤマザクラの紅葉(桜紅葉)
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 イチョウ (イチョウ科)も黄葉
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 マユミ(ニシキギ科)の実(実がはじけて中から赤い種が花を咲かせたように見えます)
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 マユミが詠まれた万葉歌は、以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/231
Posted by katakago at 13:52
キンモクセイの花が咲いています [2025年11月10日(Mon)]
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 この時期、自宅庭のキンモクセイ(モクセイ科)が咲いて周囲に芳香を放っています。例年は10月中頃には咲いていますが、今年は開花時期が遅くなっています。
8年前の写真(2017年10月1日)は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1303

 畑に植えているジンジャー(ショウガ科、和名はシュクシャ)の花が咲きました。
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 この時期、キリ(キリ科)の花の蕾がふくらんできました(開花は翌年5月頃)。
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畦道ではイヌタデ(タデ科)の花が咲いています。一名のアカノマンマは粒状の紅花を赤飯にたとえた名。
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Posted by katakago at 14:32
桜紅葉(さくらもみじ) [2025年11月07日(Fri)]
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 畑に植えているヤマザクラの葉が紅葉しています(桜紅葉と言われる)。万葉歌の紅葉の表記については以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1312
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/226

 この時期、果樹園ではミカンや柿など秋の果物の収穫時期を迎えました。
 ミカン(宮川早生) 
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 ハッサク (収穫時期は来春)
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 ユズ
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 今年は柿がたくさん生りました。
西条柿(渋柿で干し柿用に)
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干し柿の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1177

花御所(甘柿)
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禅寺丸(不完全甘柿、授粉樹として)
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 カリンの実もたくさん生りました。
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 カリンは生食には向かずカリン酒用に。
関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1622

Posted by katakago at 16:22
コウヤボウキの花が咲き始めました [2025年10月30日(Thu)]
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 裏山に自生しているコウヤボウキ(キク科)の花が咲き始めました。コウヤボウキは万葉歌では、たまばはき(原文は多麻婆波伎・玉箒と表記)と詠まれています。次の歌の玉箒は、コウヤボウキの茎を束ねて作られたもので、その材料となるこの落葉低木も「たまばはき」と呼ばれたようです。
【歌】 初春の 初子の今日の 玉箒 手に取るからに 揺らく玉の緒 (大伴家持 巻二十・4493)
【口語訳】 正月の 初子の今日の 玉箒 手に取るだけで ゆらゆらと鳴る玉の緒よ
この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/201

 裏山ではこのほか、マユミ(ニシキギ科)やノイバラの実が色づき、カツラ(カツラ科)の葉も黄色く色づいてきました。
 マユミの実
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【歌】 南淵の 細川山に 立つ檀 弓束(ゆづか)巻くまで 人に知らえじ (巻七・1330)
【口語訳】 南淵の 細川山に 立つ檀の木 弓にでき上るまで 人に知られないようにしようね
巻七の譬喩歌に分類されるこの歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/231

 カツラ(カツラ科)の黄葉
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【歌】 黄葉(もみち)する 時になるらし 月人(つきひと)の 桂の枝の 色づく見れば (巻十・2202)
【口語訳】 紅葉する 時になったのであろう 月の中の 桂の枝が 色づいたのを見ると
この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/226

 ノイバラの果序
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  ササユリの刮ハ
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Posted by katakago at 13:29
ヒオウギの種 [2025年10月26日(Sun)]
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 この時期、ヒオウギ(アヤメ科)は、花後に形成された刮ハがはじけて中から黒い球形の種子が見られます。万葉歌に詠まれている、ぬばたま(原文は野干玉・奴婆多麻・烏玉・夜干玉などと表記)は、このヒオウギの種と考えられています。万葉歌には80首詠まれていますが、植物としてのヒオウギやその種子そのものを詠んだ例はなく、全て枕詞(黒・夜・暗・夢などにかかる)として用いられています。
万葉歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/170
この時期にも花を咲かせている株が見られました。
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 ヨメナ(キク科)の花が咲いています。
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万葉歌では、うはぎ(原文は宇波疑・菟芽子と表記)と詠まれています。
歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/107
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/279

 キキョウは未だ咲いている株もあります。
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 これから咲く蕾も見られます。
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シロバナサクラタデ(タデ科)も咲いていました。
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Posted by katakago at 15:59
お墓の改葬 [2025年10月23日(Thu)]
 今年傘寿となり、いよいよ終活の課題を実行に移していかねばと思っています。先ずは残された家族の負担軽減を考えねばと思っています。その一つが檀家となっている地元のお寺の問題です。代々、寺墓があるため檀家のお付き合いをしてきましたが、子供たちは遠方に居住しているため、次の世代に檀家を引き継がせるのは困難です。そこで、この度以前から護持会員としてご縁のあったお寺(岡本寺)の霊園墓地にお墓を移すことにしました(これにより檀家を離れることになりました)。
 こちらの霊園では宗派は問わず、永代使用料を支払って墓地の使用権を取得し、お寺が続く限り使用可能です(毎年管理料は必要)。改葬にあたっては種々手続きが必要でした。市に改葬許可申請するには、墓の管理者である住職の同意(埋蔵・納骨証明)、改葬先の霊園管理者の受け入れ証明、死亡者の死亡日がわかる戸籍(除籍)謄本、申請者と死亡者の続柄がわかる戸籍謄本などが必要でした。市から改葬許可証を交付してもらい、指定の石材店によって墓石の移設を行ってもらいました(この間ほぼ5ヶ月)。
 先月、既存のお墓で閉眼供養(魂抜き)を行った後、改葬先のお墓に墓石を移設し、この度(10/19)、管理者の岡本寺住職により、納骨式、開眼供養(魂入れ)を執り行って頂きました。当日は、子供たちや孫も遠方から参列してくれて、貴重な体験をする機会となったかと思います。

 閉眼供養の様子
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 改葬先のお墓に移設された墓石
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 参列者の共同作業による除幕
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 住職と一緒にお経を唱えました
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 参列者一人ひとりによる焼香
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Posted by katakago at 10:23
大阪大学感謝の集い(10/17) [2025年10月22日(Wed)]
 大阪大学では、学生の活動や教育研究、国際交流、社会連携等、幅広い活動を支援するために「大阪大学未来基金」(ゆめ基金・特定基金)が設置されており、私も3年前にささやかな寄付をさせていただいたご縁で、総長が主宰される意見交換会(大阪大学感謝の集い)に出席しました。
 報告会では、熊ノ郷 淳総長による近況報告と未来基金の活動報告(藤尾 慈副学長より)、及び歯学研究科教授の村上秀明先生による講演「大阪大学が進める世界最先端の放射線治療(舌がんの治療)」が行われました。
 近況報告のなかではトピックスとして、坂口志文先生(大阪大学免疫学フロンティア研究センター特任教授)のノーベル生理学・医学賞受賞(免疫反応を抑制的に制御する制御性T細胞の発見)や、マチカネワニ化石(1964年5月に豊中キャンパス理学部校舎建設地の地層から発見された)の天然記念物指定(9/18付)等にも触れられました。
 懇親会の会場では、ゆめ基金事業(自主研究奨励事業)に学生が応募して取り組んだ4件の研究成果のポスター発表も行われました。

 懇親会場の様子
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 薬学部学生によるポスター発表(脱顆粒抑制効果を示すフィトケミカルの作用機序の解明および抗アレルギー効果の評価)
 手軽にアレルギー対策が出来るように、日頃の食事で摂取出来て、脱顆粒を抑えるような12種の食品成分を探索した結果、延命草茶に含まれるoridoninがタマネギに含まれるquercetinと同程度の効果が認められ、マウスにおいて抗アレルギー効果が見られた。
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I型アレルギーとは(ポスターの説明より):肥満細胞が体内に侵入したアレルゲンに対し産生されたIgE抗体と結合した状態で、再びアレルゲンに暴露されると、活性化して脱顆粒を起こし炎症誘発物質(ヒスタミンなど)を放出して、くしゃみや鼻水などを誘発する(花粉症や喘息、食物アレルギーなどが該当)

 会場入り口には、マチカネワニがモチーフになった大学の公式マスコットキャラクターの「ワニ博士」と、坂口先生のノーベル賞受賞関連パンフレットが並べられていました。
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 一昨年の感謝の集いの記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1917

 マチカネワニ関連の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/753
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/928
Posted by katakago at 17:15
フジバカマとオケラの花 [2025年10月21日(Tue)]
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裏山ではフジバカマ(キク科)の花が見ごろとなりましたが、今年はまだアサギマダラの飛来は見られません。
 フジバカマが詠まれた関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/173
 アサギマダラの関連記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1594
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1606
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1982

 裏山ではオケラ(キク科)の花も咲いています。
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 万葉歌には、巻十四の東歌に、うけら(原文は宇家良と表記)と詠まれています。
歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/182
Posted by katakago at 11:27
秋の七草追加(ススキ・クズ・フジバカマ) [2025年09月24日(Wed)]
 山上憶良の歌に詠まれた「秋の七草」のうち、カワラナデシコ、オミナエシ、キキョウ、ハギはこれまでの記事で写真を掲載してきましたが、ここではクズ、ススキ、フジバカマの写真を掲載しておきます。
【歌】 萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花 (巻八・1538)
 クズ(マメ科)の花(猪名川の堤防で撮影)
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 ススキの穂も出てきました。
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【歌】 さ雄鹿の 入野のすすき 初尾花 いつしか妹が 手を枕かむ (巻十・2277)
【口語訳】 (さ雄鹿の) 入野のすすきの 初尾花のように初々しい娘(こ) いつになったらあの娘の 手を枕にすることだろう
 「さ雄鹿の」は、鹿が野を分け入るの意でかけた「入野」の枕詞で、「初尾花」は穂が出たばかりの尾花で、初々しい女性の姿の譬えとして用いられています。

 裏山に植えているフジバカマ(キク科)が咲き始めました。
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 ミズアオイは今も咲いています。
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 田んぼの畦道に咲くヒガンバナ
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Posted by katakago at 16:04
ヒガンバナが咲き始めました [2025年09月19日(Fri)]
 田んぼの畦道や畑でヒガンバナ(ヒガンバナ科)が咲き始めました。ヒガンバナは、秋の葉のない時期に地下の鱗茎から一本の花茎をのばして花を咲かせます。畦道は、花茎が出てくる前に草刈りをしておきました。
 次の写真は畦道で花茎がのびてきたところ
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 畑では、ハギやオミナエシを背景にヒガンバナが咲いています。
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 万葉歌の、いちし(原文は壱師と表記)と詠まれた植物については諸説があり、その一つにヒガンバナがあります。
【歌】 道の辺の いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は (巻十一・2480)
【口語訳】 道のほとりの いちしの花のように はっきりと 人々はみな知ってしまった 私の恋しく思っている妻のことを
 この歌の解説については、以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/172

 

Posted by katakago at 13:56
ヤマナシとナツメの実 [2025年09月14日(Sun)]
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 畑では、ヤマナシ(バラ科)とナツメ(クロタキカズラ科)が実を付けています。
【歌】 梨棗 黍に粟次ぎ 延ふ葛の 後も逢はむと 葵花咲く (巻十六・3834)
【口語訳】 梨(離)棗(早) 黍(君)に粟(逢)と続いて (延ふ葛の) いずれは逢おうと 葵(逢う日)の花が咲く
この歌は、ナシやナツメを含む6種類の植物をまとめて一首に仕立て上げられています。当時の知識人たちに広く愛読されていた『遊仙窟』の中の表現を踏まえて詠まれた一種の言葉遊びの歌で、その解説は以前のアワの記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/131

 果樹園ではノカンゾウ(ワスレグサ科)の花が見頃です。
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 ポットで栽培しているミズアオイ(ミズアオイ科)の花が咲きました。
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 巻十六の題詞に、「酢・醤(ひしほ)・蒜・鯛・水葱(なぎ)を詠む歌」とある、次の歌の水葱はミズアオイとみられています。
【歌】 醤酢(ひしほす)に 蒜搗き合(か)てて 鯛願ふ 我にな見えそ 水葱の羹(あつもの) (巻十六・3829)
【歌】 醤酢に 蒜を搗き加えて 鯛が食いたい わたしの目の前から失せろ そこな水葱の羹よ
この歌の解説は、以前のノビルの記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/36

 キキョウは一度咲いた茎を切り戻しておいた株が、今も花を咲かせています。 
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 八重咲きのキキョウも見られます。
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 この時期に花を咲かせているハマユウも見られます。
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 咲き終わった株では刮ハが出来ています。
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Posted by katakago at 14:36
ハギの花が咲き始めました [2025年09月09日(Tue)]
 厳しい残暑の毎日ですが、畑ではハギの花が咲き始めました。
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 ハギは秋の七草の一つで、万葉集中最も多く詠まれており(141首)、初期万葉には例はなく、平城遷都以降に多く詠まれています。
 山上憶良の「秋野の花を詠む歌二首」の二首目に、「秋の七種(ななくさ)」が詠まれています(旋頭歌)。
【歌】 萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花 (巻八・1538)
 
 大伴家持が内舎人(うどねり)として久邇(恭仁)京に仕えていた天平15年(743)秋8月の作には、雄鹿・秋萩・白露と秋の景物が詠まれています。 
【歌】 さ雄鹿の 朝立つ野辺の 秋萩に 玉と見るまで 置ける白露 (大伴家持 巻八・1598)
【口語訳】 雄鹿が 朝たたずむ野辺の 秋萩に 玉と見まがうばかりに 置いている白露よ
 
 ハギの花が咲き乱れるころ鹿は発情期に入っていて、雄鹿は雌鹿を求めて鳴き、ハギの花を好みその花のもと近くに来ることが多いので、当時、ハギを鹿の妻とする発想が生まれたようです(『萬葉集全歌講義』より)。ハギを鹿の花妻に見立てた大伴旅人の歌があります。
【歌】 我が岡に さ雄鹿来鳴く 初萩の 花妻問ひに 来鳴くさ雄鹿 (大伴旅人 巻八・1541) 
【口語訳】 我が岡に 雄鹿が来て鳴いている 初萩の 花を妻問おうとして 来鳴く雄鹿よ
 鹿とハギを詠み込んだ歌は集中24首あります。



Posted by katakago at 14:12
8月の植物園で [2025年08月18日(Mon)]
 ハスの花は先月初めから咲き始め、一月ほど毎朝花を楽しめましたが、今は花托も枯れてきました。
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 オミナエシは6月下旬から咲き始め、今も咲いています。
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 ハマユウは先月下旬から咲き出し、今も花を咲かせている株があります。 
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 この時期、畑のあちらこちらでタカサゴユリが咲いています。
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 キキョウは、咲き終わった株を切り戻しておくと、この時期また花を咲かせています。
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 まだ咲いているヒオウギの株も見受けられます。
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 咲き終わった株では刮ハが出来ています。秋にはこれがはじけて黒い球形の種子が見られます(万葉歌の「ぬばたま」がこれに当たるとみられています)。
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 裏山の植物園入り口付近で、キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)が咲いていました。
春に出た葉が枯れた後、花茎をのばして花を咲かせます。
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Posted by katakago at 11:34
ハマユウが咲き始めました [2025年07月21日(Mon)]
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 畑の数か所に植えているハマユウ(ヒガンバナ科)が咲き始めました。
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 ハマユウが詠まれた万葉歌は次の一首のみです(波頭のたとえとする説もありますが)。
【歌】 み熊野の 浦の浜木綿 百重(ももへ)なす 心は思へど 直(ただ)に逢はぬかも (柿本人麻呂 巻四・496)
【口語訳】 み熊野の 浦の浜木綿のように 百重にも 心で思っているが 直(じか)には逢えないものだね 
歌の解説は以前の記事(次のURL)も載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/126

 祇園祭の時期に合わせて畑ではヒオウギの花が見ごろとなりました(花弁が黄色の株も見られます)。この時期、近くの花卉園芸店から買い求めに来られます。
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Posted by katakago at 15:35
オミナエシが見ごろ [2025年07月10日(Thu)]
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 畑のあちらこちらで、オミナエシ(スイカズラ科)が咲きほこっています。万葉歌では、秋の七草の一つに詠まれていますが、早生の園芸種なのか早くもこの時期から見頃となっています。
【歌】 手に取れば 袖さへにほふ をみなへし この白露に 散らまく惜しも (巻十・2115)
【口語訳】 手に取ると 袖まで染まる おみなえしが この白露に 散ったら惜しい
 秋の雑歌で花を詠む34首のうちの一首。「にほふ」は、その色が周辺にある物にまで反映する意で、オミナエシの鮮やかな黄色の美しさが詠まれています。
 オミナエシが詠まれた万葉歌の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/99
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/151 

 キキョウ(キキョウ科)は今も咲いています。
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 万葉歌で秋の七草の一つに詠まれている「あさがほ」が、キキョウに当たるとみられています。
【歌】 朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲き増さりけり (巻十・2104)
【口語訳】 朝顔は 朝露をやどして 咲くと言われているが 夕方の淡い光の中の方が ずっと美しく見えるよ
 キキョウが詠まれた万葉歌の関連記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/77
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/389

 裏山では、ヤマユリがこのシーズン最後の花を咲かせています。
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Posted by katakago at 08:40
ヒオウギが咲き始めました [2025年07月07日(Mon)]
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 炎天下の畑では、ヒオウギ(アヤメ科)が咲き始めました。

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 ヒオウギの花後に形成される黒い球形の種子は、万葉歌に詠まれている、ぬばたま(原文は野干玉・烏玉・奴婆多麻などと表記)に当たるとみられています。以前の関連記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/170

 水槽で栽培しているヒルムシロ(ヒルムシロ科)の花も咲きました。
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ヒルムシロは水田の多年生雑草の一つですが、万葉歌に詠まれている、たはみづら(原文は多波美豆良と表記)に擬する説があります。以前の関連記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/646


 今朝の蓮池の様子も載せておきます。
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Posted by katakago at 14:18
今朝の植物園で [2025年07月05日(Sat)]
今朝の植物園の様子を掲載します。蓮池では、紅白のハスが次々と開花し、花芽も多数見られ見頃を迎えました。
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 裏山の数か所で、ヤマユリが咲いています。
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 自宅庭の水槽では、アサザが今も咲いています。
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Posted by katakago at 09:23
ヤマユリが咲き始めました [2025年07月02日(Wed)]
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 裏山では、ヤマユリが咲き始めました。蕾がふくらみ間もなく開花しそうな株も見られます。
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 畑では、ヤブカンゾウ(ワスレグサ科(ススキノキ科))も咲き始めました。
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万葉歌では、わすれぐさ(原文表記は萱草)として詠まれています。以前の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/82

 今朝の蓮池の様子(開花株が増えてきました)
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 キキョウは今しばらく、オミナエシは秋ごろまで花が見られそうです。
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Posted by katakago at 19:15
今朝の蓮池で(次々開花) [2025年06月30日(Mon)]
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 日毎にハスの開花株が増えてきました。今朝の様子を数枚の写真で紹介しておきます。
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 最初に開花した花の4日目の写真(花弁は開ききった状態)
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Posted by katakago at 13:53
ハスが一輪開花 [2025年06月28日(Sat)]
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 昨日蓮池では、今年初めての開花が見られました(上の写真 午前6:25撮影))。1日目は花は全開せず、ふっくらとした状態で開花します。次の写真は今朝(5:30)撮影したものです。それぞれの花弁が開いています。明後日には花弁は散ってしまいますが、この後順次開花が見込まれ楽しみです。
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Posted by katakago at 06:31
今朝の蓮池の様子 [2025年06月26日(Thu)]
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 蓮池では、多数の花芽がふくらんできました。
そのいくつかは、近日中に開花が見込まれそうです。ハスの花は朝早くに開花し、昼前には閉じてしまいます。これを3日繰り返し、4日目には散ってしまいます。
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 畑では、キキョウやオミナエシも咲き始め、昨日は周辺の草刈りを行いました。
キキョウ(キキョウ科)
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オミナエシ(スイカズラ科)
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Posted by katakago at 14:07
ベニバナが真っ盛り [2025年06月24日(Tue)]
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 畑で栽培しているベニバナが真っ盛りです。種は十数年前に山形県の紅花資料館から入手したもので、毎年花後に採種して使用しています。園芸品種に比べ鋭い棘があります。万葉歌では、くれなゐ(原文表記は紅・呉藍などと表記)と詠まれています。万葉集中36例のうち、色名または染色に関わるものが多数です。
【歌】 紅(くれなゐ)の 花にしあらば 衣手に 染め付け持ちて 行くべく思ほゆ (巻十一・2827)
【口語訳】 あなたが紅の 花であったら 衣の袖に 染め付け持って 行きたいほどです
以前の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/81
 
 染色に関わる歌としては、
【歌】 紅の 八入(やしほ)の衣(ころも) 朝な朝(さ)な なれはすれども いやめづらしも (巻十一・2623)
【口語訳】 紅花で 幾度も染めた着物が 毎朝毎朝 なれ汚れてゆくように 毎朝毎朝馴れ親しんでいても あなたはますます新鮮で心ひかれる
 ベニバナの色素は黄色(サフラワーイエロー)と赤色(カルタミン)の二種類があり、紅染めには赤色が用いられます。濃い紅染めには、この染液を何度も取り替えて衣を浸すことより、この歌は、染色工程を踏まえた表現と見られます(「紅の八入の衣(何度も何度も浸す))。
 以前に、紅花染めの体験会を開催した時の記事は、次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1134

 紅花に飛来したツマグロヒョウモン(♂)
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Posted by katakago at 11:23
裏山でネムノキの花が咲いていました [2025年06月21日(Sat)]
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 この時期、裏山は夏草が繁茂し、やぶ蚊にも襲われるので出かけるのが億劫になるのですが、久しぶりに巡回してみると裏山に自生するネムノキ(マメ科)の花が咲いていました。万葉歌では、ねぶ(原文は合歓木と表記)と詠まれています。
 ネムノキは複生する小葉を夜間閉じ合わせて眠る特性から、ネブ・ネブリ等の名が付いています。「合歓」の字は、その葉が夜に合する性質によって、男女の交合に譬えた漢籍によったものとされています(『新編日本古典文学全集 萬葉集』)。
【歌】 昼は咲き 夜は恋ひ寝(ぬ)る 合歓木(ねぶ)の花 君のみ見めや 戯奴(わけ)さへに見よ (紀女郎 巻八・1461)
【口語訳】 昼間は咲き 夜は恋つつ寝るという ねむの花です あるじだけ見るべきでしょうか 戯奴も見なさい
 この歌は紀女郎(きのいらつめ)が大伴家持に贈った歌で、『萬葉集全注』には、「家持にその花を見に来るように促す形で、共寝を誘う意をにおわしている」とあり、、これに対し家持は、「我妹子(わぎもこ)が 形見の合歓木は 花のみに 咲きてけだしく 実にならじかも (あなたに 頂戴したねむは 花ばかり 咲いておそらく 実を結ばないのではないでしょうか)」(1463)と、やんわりと誘いを断っています。この贈答歌は戯れの遊びとみられています。

 草花ではヒヨドリバナ(キク科)が咲き始め、オカトラノオ(サクラソウ科)は今も咲いています。
 ヒヨドリバナ(花はフジバカマに似ています)
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 オカトラノオの群生
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 畑では今春播種したベニバナ(キク科)が咲き始めました
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 蓮池では池全面にハスの立ち葉が伸びてきました。
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 近づいて葉の間を覗いてみると、あちらこちらで花芽が出てきていました。来月初旬にも最初の花が見られそうです。
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 蓮池の傍では、ミソハギ(ミソハギ科)が咲いています。
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Posted by katakago at 10:51
カワラナデシコの群生 [2025年06月13日(Fri)]
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 この時期、ヤマザクラなどの木々の下でカワラナデシコ(ナデシコ科)が群がって咲いています。
【歌】 我がやどの なでしこの花 盛りなり 手折りて一目 見せむ児もがも (大伴家持 巻八・1496)
【口語訳】 家の庭の なでしこの花が 今真っ盛りだ 手折って一目 見せてやるような女の子がいたらよいのに
 家持はこの可憐な姿を格別に好んだようで、万葉集中なでしこが詠まれた26首のうち、家持の歌は11首を占めています。
 家持の初恋の相手で後に正妻となる坂上大嬢に贈った歌に、
【歌】 なでしこが その花にもが 朝な朝(さ)な 手に取り持ちて 恋ひぬ日なけむ (巻三・408)
【口語訳】 なでしこの 花があなたであればよい そうしたら毎朝 手に取り持って いとおしまない日とてないでしょう
 大嬢をこの花に模した歌に、
【歌】 我がやどに 蒔きしなでしこ いつしかも 花に咲きなむ なそへつつ見む (巻八・1448)
【口語訳】 わが家の庭に 蒔いたなでしこは いつになったら 花が咲くことだろうかそうしたら あなたと見なして眺めよう
 
 カワラナデシコの周辺にはオミナエシ(スイカズラ科)も多数生えていますが、早くも咲き始めている株がありました。
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 ジュンサイ(ジュンサイ科)を水槽で栽培していますが、今朝花を咲かせていました。
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 裏山で、キヌガサタケ(スッポンタケ科)を見つけました。
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 白いレース状の菌網をまとっています。梅雨時期と秋の2期に分けて、特に竹林に発生するといわれています。
Posted by katakago at 11:10
ハナショウブいろいろ [2025年06月10日(Tue)]
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 ハナショウブ(アヤメ科)が見ごろとなりました。4月から5月にかけて株元に生えたスギナなどの雑草を取り除く作業を続けてきましたが、今年もきれいに花を咲かせてくれました。黄色の花が多数を占めていますが、それ以外の花の写真を掲載しておきます。
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Posted by katakago at 10:27
オカトラノオが咲き始めました [2025年06月09日(Mon)]
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 裏山の斜面に自生しているオカトラノオ(サクラソウ科)が咲き始めました。2か所で群生がみられます。茎の頂に一方に傾いた総状花序を作り、多数の小さな白い花を密に付けています。白く長い花穂が垂れ下がる様子を「虎の尾」に見立てて名づけられたようです。『ラジオ深夜便 誕生日の花と短歌』(短歌は鳥海昭子)に、次のような歌が掲載されています(6月25日)。
【歌】 朝霧の うごく山原 おりおりに オカトラノオは 尾を振りいたり
朝霧がたなびく山原で、オカトラノオの花穂が風に合わせて揺れています。

 ヒメユリの傍で、ササユリの最後の一株が開花しました。
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Posted by katakago at 14:55
ヒメユリも咲き始めました [2025年06月06日(Fri)]
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 裏山では、ササユリの傍でヒメユリも咲き始めました。
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【歌】 夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ (大伴坂上郎女 巻八・1500)
【口語訳】 夏の野の 繁みに咲いている ひめゆりのように 相手に知ってもらえない恋は 苦しいものです
 作者の大伴坂上郎女(旅人の異母妹で家持の叔母)は、額田王と共に万葉集を代表する女流歌人のひとりで、歌数も84首と女性では最も多い。
 上三句「夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の」は、繁みの中にひっそりと咲いているので、人に知られないという序詞で、相手に分かってもらえない恋の苦しさが歌われています。

 花菖蒲園でも一斉に開花しました。
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 田植え前に水の張られた田んぼは水鏡になっています。
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 昨日は、梅田のホテルで傘寿記念の高校16期の同窓会があり参加しました。9クラスの学年で2年毎に開催されていますが、今回は69名の参加となりました。一人ひとり近況を紹介する場もあり、また、同じ中学出身で卒業以来逢う機会のなかった同窓生にも再会できました。
 先月に80歳になりましたが、体力のある限り草花や果樹の栽培管理を続けられればと思っています。このブログも開始以来14年ですが、これからも四季折々の草花の写真を掲載してゆければと思います。
Posted by katakago at 15:01
ササユリが開花 [2025年05月31日(Sat)]
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 裏山に植えているササユリが開花しました(花弁が純白の株と薄いピンク色の株)。
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 万葉歌には、ユリは11首詠まれています(さ百合が8首、草深百合が2首、姫百合が1首)。
【歌】 道の辺の 草深百合の 花笑みに 笑みしがからに 妻と言ふべしや (巻七・1257)
【口語訳】 道端の草の繁みに生えている百合の 花が咲くように わたしがちょっとほほえんだ ただそれだけのことで わたしを妻だなどとおっしゃっては困ります

 裏山の斜面ではアジサイ(アジサイ科)が咲き始めました。
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 蓮池傍の花菖蒲園でも開花株が増えてきました。
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 ノハナショウブ(アヤメ科 ハナショウブの原種)の花
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万葉歌で、「はなかつみ」と詠まれている植物にノハナショウブを当てる説があります(『新編日本古典文学全集 萬葉集』など)。他にイネ科のマコモ説も。
【歌】をみなへし 佐紀沢(さきさは)に生(お)ふる 花かつみ かつても知らぬ 恋もするかも (中臣郎女 巻四・675)
【口語訳】 (をみなへし) 佐紀沢に生い茂る 花がつみではありませんが かつて知らない 恋さえもすることです
 「をみなへし」は「咲く」と類音の佐紀沢に掛かる枕詞で、さらに三句目の「花かつみ」までが類音の「かつて」を導く序詞となっています(『万葉植物の歌 鑑賞事典』より)。

 蓮池では、ハスの立ち葉が伸びてきました。
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Posted by katakago at 10:13
裏山ではウツギの花が咲いています [2025年05月21日(Wed)]
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 ウツギ(アジサイ科)は万葉歌では、「うのはな」と詠まれています。卯の花が詠まれた24首のうち18首は同時にほととぎすが詠まれています。
【歌】 卯の花の 咲く月立ちぬ ほととぎす 来鳴きとよめよ 含(ふふ)みたりとも (大伴家持 巻十八・4066)
【口語訳】 卯の花の 咲く月が来たぞ ほととぎすよ 来鳴きとよもせ まだ蕾であっても
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/32

 オトメユリ(ヒメサユリ)が開花しました。
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 ササユリの蕾(開花は今月下旬ごろか)
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 蕾を付けたヒメユリ(開花は来月下旬ごろか)
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 この時期裏山ではノアザミ(キク科)が咲いています。
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 ハナショウブ(アヤメ科)が一輪開花しました。
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 蕾を付けた株も増えてきました。
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 自宅庭の水槽ではアサザ(ミツガシワ科)が咲き始めました。
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 アサザは地下茎から葉を出し水面に浮かべ、初夏から黄色の花(一日花)を咲かせます。万葉歌にあざさ(原文は阿耶左と表記)と詠まれている植物は、アサザに当たるとされています。万葉歌の解説は以前記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/49
Posted by katakago at 11:48
裏山のエゴノキの花が満開 [2025年05月11日(Sun)]
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 裏山に自生するエゴノキ(エゴノキ科)の花が満開となりました(花は柄の先端に垂れ下がって付ける)。
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 万葉歌で「やまぢさ」と詠まれている植物にエゴノキを当てる説があります。
【歌】 山ぢさの 白露重み うらぶれて 心に深く 我が恋止まず (巻十一・2469)
【口語訳】 山ぢさがしとどにおいた白露の重さでうなだれるようにうちしおれて 心の底深く 私の恋は止むことがない
 この歌は、巻十一の寄物陳思歌(物に寄せて思いを陳ぶる歌)に分類されています。「山ぢさの白露重み」は「うらぶれて」を起こす序(山ぢさの花に露がいっぱい置いてうなだれ萎れている様子が比喩の序)となっています。 

 数年前、蓮池の近くに苗木を植えたホオノキ(モクレン科)が大きく育ってきました(花は未だ咲きません)。
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 ホオノキが詠まれた万葉歌(「ほほがしは」と詠まれている)と花の写真(川西市赤松の高原寺で撮影)は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1732

 マユミ(ニシキギ科)の花が咲いています。秋にはその実が裂けて、中から赤い種が花を咲かせたように見えます。
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マユミが詠まれた万葉歌は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/231

 クサイチゴ(バラ科)の実(食べられる)
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 ノイバラ(バラ科)の花
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Posted by katakago at 11:11
カキツバタが開花 [2025年05月08日(Thu)]
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 蓮池の傍でカキツバタ(アヤメ科)が咲き始めました。花の色は濃紫色で外花被片の中央に白い線があります。
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【歌】 かきつはた 衣に摺り付け ますらをの 着襲(きそ)ひ狩する 月は来にけり (大伴家持 巻十七・3921)
【口語訳】 かきつばたで 衣を摺り染めにし ますらをが 着飾って狩をする その月は来た
 この歌の題詞には、天平十六年(744)四月五日(太陽暦五月二十五日)に、家持が独り奈良の旧宅にあって作った歌六首とあり、これはその最後の一首(当時家持は頼みとする安積(あさかの)皇子に急逝され失意のさ中にあった)。
 「衣に摺り付け」は、摺り染めにすることで、布の上に型紙や型木をあて、その上から濃紫色の花の汁を染料として、刷毛で摺って模様を染め出した(『新編日本古典文学全集 萬葉集』より)。「着襲ふ」はキ(着)+オソフ(襲)の約で重ね着の意。「狩りする月」は、薬草や鹿の若角を採る薬狩りをする月(旧暦の四月)。
 
 畑に植えているエゴノキ(エゴノキ科)の花が咲き始めました。園芸種で芳香があります(裏山に自生のエゴノキの開花はこれから)。
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Posted by katakago at 13:04
ショウブの花 [2025年05月05日(Mon)]
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 蓮池の傍に生えているショウブ(ショウブ科)に花(肉穂花序)が見られました。肉穂花序は粗大円柱状でその花軸面にぎっしりと細かい花を付けています。アヤメ科のハナショウブとは別で、根茎・葉など全体から独特の匂いを発し、これが邪気を払い疫病を除くといわれて、端午の節句に使用されます。万葉歌では、あやめぐさ(菖蒲草・菖蒲・安夜女具佐などと表記)と詠まれています。
【歌】 ほととぎす 厭ふ時なし あやめぐさ 蘰にせむ日 こゆ鳴き渡れ (巻十・1955)
【口語訳】 ほととぎすよ 嫌な時などないぞ あやめぐさを 蘰にする日に ここを鳴いて行け
 「あやめぐさ 蘰にせむ日」は五月五日で、『続日本紀』の天平十九年(747)条には、太上(元正)天皇が、「五月五日に宮廷に出仕する際、官人が菖蒲を蘰にして来るよう」に詔したことが記されています。ショウブが詠まれた歌は万葉集中十二例で、大伴家持は九首詠んでいます。そのうちの一首を次に載せておきます
【歌】 ほととぎす 待てど来鳴かず あやめぐさ 玉に貫く日を いまだ遠みか (巻八・1490)
【口語訳】 ほととぎすは いくら待っても来鳴かない あやめぐさを 玉に通す日が まだ遠いからなのか
 「玉に貫く日」は、五月の薬玉(くすだま)として緒に通す日(五月五日を指す)。

 畑に植えているキキョウが、早くも一輪咲いていました。
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 カワラナデシコも畑の数か所で咲いています。
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Posted by katakago at 13:27
カワラナデシコが開花 [2025年04月29日(Tue)]
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 カワラナデシコは10年以上前に畑に種を蒔いたのですが、こぼれた種が発芽して毎年あちらこちらで株が生育してきます。今年もその一株で早くも花が咲き始めました。これから秋にかけて順次花を咲かせてくれます。
 万葉歌には26首詠まれており、大伴家持はなでしこの可憐な花を格別に好んだようで、11首も詠んでいます。そのいくつかを下記に載せておきます。
【歌】 我がやどの なでしこの花 盛りなり 手折りて一目 見せむ児もがも (巻八・1496)
【口語訳】 家の庭の なでしこの花が 今真っ盛りだ 手折って一目 見せてやるような女の子がいたらよいのに
【歌】 我がやどに 蒔きしなでしこ いつしかも 花に咲きなむ なそへつつ見む (巻八・1448)
【口語訳】 わが家の庭に 蒔いたなでしこは いつになったら 花が咲くことだろうかそしたら あなたと見なして眺めよう
【歌】 なでしこが 花見るごとに 娘子(をとめ)らが 笑(ゑ)まひのにほひ 思ほゆるかも (巻十八・4114)
【口語訳】 なでしこの 花を見るたびに いとしい娘子(妻の坂上大嬢をさす)の 笑顔のあでやかさが 思われてならない
【歌】 なでしこが その花にもが 朝な朝(さ)な 手に取り持ちて 恋ひぬ日なけむ (巻三・408)
【口語訳】 なでしこの 花であなたがあればよい そうしたら毎朝 手に取り持って いとおしまない日とてないでしょう


 蓮池ではハスの浮き葉が出始めました。1か月後には立ち葉が伸びてきて、6月下旬ごろからの開花が待たれます。
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Posted by katakago at 16:16
自生のヤマツツジが開花 [2025年04月25日(Fri)]
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 裏山に自生するヤマツツジ(ツツジ科)が咲いています。
【歌】 水伝(みなつた)ふ 磯の浦廻(うらみ)の 石(いは)つつじ 茂(も)く咲く道を またも見むかも
(舎人 巻二・185)
【口語訳】 遣水の 磯辺に植えた いわつつじの 茂り咲くこの道を また見ることがあるだろうか
 天武天皇の皇子、日並(ひなみしの)皇子(草壁皇子)が亡くなった時に、皇子の宮の舎人が泣き悲しんで作った歌23首のうちの一首。石つつじはヤマツツジの類。皇子が薨じたのは4月13日で、ツツジの花の美しい時期であったとみられています。一群の舎人の歌の前に、柿本人麻呂が皇子の殯宮の時に詠んだ長歌と反歌があり、その或る本の歌一首に、「島の宮 勾(まがり)の池の 放ち鳥 人目に恋ひて 池に潜(かづ)かず」(巻二・170)があります。 皇子が住んだ島の宮は、明日香村の石舞台に近い島の庄にあったと考えられており、近年(1987年)、七世紀中ごろと考えられる水路を含む庭園跡が出土し、勾の池と推定される遺構も検出されています。

 裏山の木々の新緑が鮮やかな時期となりました。
 ケヤキ(アサ科)
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 ケヤキは万葉歌では、つき(原文は槻と表記)と詠まれています。
ケヤキは樹勢が盛んで大木となるため、落葉樹ながら古来神聖視されてその樹下は聖域とされ、『日本書紀』には法興寺(現在の飛鳥寺)の槻の木の下では重要な儀式や行事が行われていたことが記されています。
【歌】 天飛ぶや 軽の社の 斎ひ槻 幾代まであらむ 隠(こも)り妻そも (巻十一・2656)
【口語訳】 (天飛ぶや) 軽の社の 神木の槻のように いつまでこうして 忍び妻でいるのか
この歌の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/17

 イロハモミジ(ムクロジ科)の若葉
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 モミジは万葉歌では、かへるて(原文は加敝流弖などと表記)と詠まれています。
【歌】 子持山 若かへるての もみつまで 寝もと我(わ)は思(も)ふ 汝(な)はあどか思ふ (巻十四・3494)
【口語訳】 子持山の 楓の若葉が 紅葉するまでも ずっと寝ようとわたしは思う おまえはどう思うかい
 巻十四の東歌で、子持山は群馬県渋川市・吾妻郡高山村・沼田市にまたがる山で、子持神社境内にはこの歌の歌碑が立てられています。
この歌の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/18

 八重のヤマブキが今も咲いています。
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 庭植えのツバキ(品種名は不明)の挿し木で苗を育て、裏山に移植した木が大きな花を咲かせました。
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Posted by katakago at 10:14
フジの花が見頃です [2025年04月20日(Sun)]
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 畑に設えた藤棚でフジ(マメ科)の花が見ごろとなりました。
フジは万葉歌に27首詠まれています。
【歌】 恋しけば 形見にせむと 我がやどに 植ゑし藤波 今咲きにけり (山部赤人 巻八・1471)
【口語訳】 恋しくなったら 偲びぐさにしようと思って 家の庭に 植えた藤の花は 今咲き始めた
 「形見」は、それを見ることで人を思い起こすよすがの品のことで、生存するもの同士でも用いられた(『萬葉集釈注』)。この歌では、偲ぼうとした相手は女性。「藤波」は、その花房の風に揺れるさまを波にたとえた歌語。
【歌】 藤波の 花は盛りに なりにけり 奈良の都を 思ほすや君 (大伴四綱 巻三・330)
【口語訳】 藤の花は 今満開になりました 奈良の都を 恋しく思われますか帥(そち)
 大宰帥であった大伴旅人の邸宅で開かれた集宴で詠まれたものと考えられています。 

 畑でアマドコロ(キジカクシ科)が咲いています。
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 草姿や花の形はナルコユリ(キジカクシ科)に似ていますが、ナルコユリの茎には稜がなく、アマドコロの茎は6稜の違いがあります。万葉歌で、にこ草(原文は似児草と表記)と詠まれている植物に、アマドコロをあてる説があります(他にイノモトソウ科のハコネシダとする説も)。
【歌】 葦垣の 中のにこ草 にこよかに 我と笑まして 人に知らゆな (巻十一・2762)
【口語訳】 葦垣の 中のにこ草の にこやかに 私に笑顔を見せて 二人の仲を人に知られるでないぞ
 「葦垣の 中のにこ草」は、ニコの同音繰り返しで「にこよかに」を起こす序。

 果樹園ではカリンの花が咲いています。
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Posted by katakago at 16:20
カラタチの花が咲きました [2025年04月17日(Thu)]
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 裏山入り口付近のカラタチの花が咲きました。カラタチはミカン科の落葉低木で枝に棘が多く、春に葉よりも早く白色の五弁花が咲きます。万葉歌では巻十六の、題詞に「忌部首、数種(くさぐさ)の物を詠む歌一首」とある次の歌があります。
【歌 】 からたちの 茨(うばら)刈り除(そ)け 倉建てむ 屎遠くまれ 櫛造る刀自(とじ) (巻十六・3832)
【口語訳】 からたちの いばらを刈り除いて 倉を建てるのだ 屎は遠くに行ってせい 櫛造りのおばちゃんよ
 『萬葉集釈注』の解説には、宴などきわめてくだけた集団の場における即興とみられ、題詞にある数種のものは、からたち・茨・倉・屎・櫛で、 その選択は詠み手自身に任されて詠んだのがこの物名歌とあります。

 裏山のヤマブキ(バラ科)は見ごろとなりました。
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 ヤマブキは一重のほか八重も咲いています。
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【歌】 かはづ鳴く 神奈備川に 影見えて 今か咲くらむ 山吹の花 (厚見王 巻八・1435)
【口語訳】 蛙の鳴く 神奈備川に 影を映して 今頃咲いていることであろうか 山吹の花が

 裏山の片隅ではニリンソウ(キンポウゲ科)が咲き始めていました。
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 ハス池の傍のオオシマザクラの花も散はじめ、蓮池には花弁が浮かんでいます。
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 畑のハナショウブは新葉が伸びてきました。日々の草取りが欠かせません。
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Posted by katakago at 19:31
ヤマナシが咲き始めました [2025年04月06日(Sun)]
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  畑に植えているヤマナシの花が咲き始めました。

 果樹園のスモモは花弁が散り敷いています。万葉歌には次のように詠まれています。
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【歌】 我が苑の 李の花か 庭に散る はだれのいまだ 残りたるかも (大伴家持 巻十九・4140)
【口語訳】 わが園の 李の花が 庭に散っているのだろうか それとも薄雪がまだ 残っているのだろうか
 
 裏山のヤマブキが咲き始めました。
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 裏山の斜面でツツジ(白)が咲いていました。
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【歌】 をみなへし 佐紀野に生ふる 白(しら)つつじ 知らぬこともて 言はれし我が背 (巻十・1905)
【口語訳】 佐紀野に生い重r白つつじではないが 全く自分の知らないことでもって 噂をたてられた我が夫よ
 この歌の「をみなへし」は、「咲く」の意で地名の佐紀野にかかる枕詞で、第三句までが、同音(シラ)で「知りぬ」を起こす序詞。

 裏山入り口付近のサクラ(品種は不明)は満開です。
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 裏山に植えた枝垂桜も咲いています。
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 オオヤマザクラも咲き始めました。
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 果樹園ではプルーン(西洋スモモ)の花が咲き始めました。
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Posted by katakago at 11:23
桜が次々開花 [2025年04月03日(Thu)]
畑に植えているヤマザクラの一株が見ごろとなりました(他の数株はこれから順次開花見込み)。
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 センダイヤ(牧野富太郎博士が命名)が咲き始めました(花弁はピンク色)
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 オオシマザクラが咲き始めました(花弁は純白)。
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 裏山のエドヒガンは満開です(猪名川堤防から250mmの望遠レンズで撮影)。
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 果樹園のスモモは花が散り始めました。
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Posted by katakago at 13:02
タケノコを見つけました [2025年04月02日(Wed)]
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 裏山を巡回中にタケノコが出ているのを見つけ(長靴の足裏で気づきました)、早速掘り上げてみました。

 カタクリが未だ咲いていました(今年最後の花か)。
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 花が咲き終わった株では刮ハが出来ています。
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 タチツボスミレの他にスミレが咲いていました。
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 裏山のヤマザクラが開花しました(新葉と同時に花が咲く)。
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Posted by katakago at 11:35
春の花々が次々開花 [2025年03月27日(Thu)]
 畑や裏山では、春の花々が一斉に開花しました。
 畑の片隅では、タチツボスミレやツクシの傍でオキナグサ(キンポウゲ科)が咲いていました。
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 万葉歌に、ねつこぐさ(原文は根都古具佐と表記)と詠まれている植物をオキナグサにあてる説があります(『増訂萬葉植物新考』ほか)。
【歌】 芝付きの 御宇良崎なる ねつこ草 相見ずあらば 我(あれ)恋ひめやも (巻十四・3508)
【口語訳】 芝付きの 御宇良崎(みうらさき)にある ねつこ草のようなあの娘を 見さえしなかったら わたしはこうも恋い慕おうか
 この歌の解説は以前の記事(次のURL) に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/299

 タチツボスミレの花
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【歌】 春の野に すみれ摘みにと 来し我そ 野をなつかしみ 一夜寝にける (山部赤人 巻八・1424)
【口語訳】 春の野に菫つみにやって来た私は 快い春の野に魅せられて とうとうそこで一夜を寝明かしてしまいました(『萬葉集全注』より)
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)の載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/303

 ヒトリシズカ(センリョウ科)も咲き始めました。
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 バイモ(アミガサユリ)の花
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 裏山の斜面では、カタクリが次々と花を咲かせています。
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 ソメイヨシノに先駆け、裏山に植えたエドヒガンが開花しました。
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 品種不明のヤマザクラも開花。
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【歌】 あしひきの 山の際照らす 桜花 この春雨に 散り行かむかも (巻十・1864)
【口語訳】 (あしひきの) 山あいを照らしている 桜花は この春雨に 散り行くことであろうか
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/319

 裏山のシキミ(マツブサ科)も花が咲いています。
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【歌】 奥山の しきみが花の 名のごとや しくしく君に 恋ひ渡りなむ (大原眞人今城 巻二十・4476)
【口語訳】 奥山の しきみの花の 名のように しきりにあなたを 思い続けることか
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/282

 スモモの花が一斉に咲き出しました。
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【歌】 我が苑に 李の花か 庭に散る はだれのいまだ 残りたるかも (大伴家持 巻十九・4140)
【口語訳】 わが園の 李の花が 庭に散っているのだろうか それとも薄雪がまだ 残っているのであろうか
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/305

 八重の花桃は満開です。
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【歌】 春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子 (大伴家持 巻十九・4139)
【口語訳】 春の園は まるで一面紅色に照り輝いている その桃の花の樹の下まで照り映える道に つと出で立っているおとめよ(『萬葉集全注』より)
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/286

 果樹園ではアーモンド(ダベイ種)の花が咲いています。
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Posted by katakago at 13:54
カタクリが咲き始めました [2025年03月23日(Sun)]
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 裏山の斜面では、カタクリが咲き始めました。
 蕾を付けた株もちらほら見られます。 
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 カタクリは「かたかご」として、万葉集中次の一首のみ詠まれています。
【歌】 もののふの 八十娘子(やそをとめ)らが 汲みまがふ 寺井の上の 堅香子(かたかご)の花 (大伴家持 巻十九・4143)
【口語訳】 (もののふの) 群れなす乙女が 汲みさざめく 寺井のほとりの かたかごの花よ
 歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/288

 花桃は一重に続き八重も咲き始めました。 
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 アンズの花も咲き始めました。
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 サクランボ(暖地桜桃)の花は満開です。
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Posted by katakago at 10:43
畑でツクシを見つけました [2025年03月15日(Sat)]
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 畑のあちらこちらでツクシが出ていました。

 果樹園ではサクランボ(品種は暖地桜桃)の蕾がふくらんできました(間もなく開花か)。
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 アンズの蕾(今月末には開花か)
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 花桃(八重)の蕾(下旬には開花か)
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 畑に植えている白梅も満開です。
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 裏山の植物園入り口付近(ミツマタ、白梅、紅梅)
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 ヤブツバキも見頃となりました。
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Posted by katakago at 11:32
ヤブツバキも咲き始めました [2025年03月11日(Tue)]
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 ヤブツバキもようやく咲き始めました。

 裏山の白梅やミツマタ(ブータン大輪ミツマタ)も見頃となりました。
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【歌】 我が園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れくるかも (大伴旅人 巻五・822)
【口語訳】 我が園に 梅の花が散る (ひさかたの) 天から雪が 流れてくるのだろうか
 天平二年(730)正月十三日(太陽暦の二月八日)に、大宰府の長官大伴旅人の邸宅で「梅花の宴」が開かれ、次官以下大宰府が管轄する国々の国司や官人が参加し、梅を詠んだ歌32首が巻五に載っています。この歌は、主の旅人が詠んだもので、梅花を雪に見立てることは中国六朝以来の漢詩に例が多く、その影響を受けているものとみられています。
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 ブータン大輪ミツマタ
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 紅梅も咲いています(万葉歌に詠まれているウメは白梅)。
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 花桃も咲き始めました。
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 アケボノアセビ(別名ベニバナアセビ)の花(山野に自生の花は白でこれは園芸種)
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 ネコヤナギの芽吹き
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万葉植物園でも、ようやく春の花々が見られるようになりました。
Posted by katakago at 11:53
ウメが開花 [2025年02月23日(Sun)]
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 畑に植えているウメの一株で開花が見られました(今のところこの一株のみ)。昨日は日中一時雪が舞う寒い一日でした。次のように詠まれた万葉歌があります。
【歌】 含(ふふ)めりと 言ひし梅が枝(え) 今朝降りし 沫雪にあひて 咲きぬらむかも (大伴宿祢村上 巻八・1436)
【口語訳】 蕾がふくらんだと 言ってこられた梅の枝は 今朝降った 沫雪に出会って 花が咲き始めたのでしょうか
 万葉人は雨や雪が開花を促すものと考えたらしく、次のような歌もあります。
【歌】 梅の花 咲けるが中に 含めるは 恋ひや隠れる 雪を待つとか (茨田王 巻十九・4283)
【口語訳】 梅の花が みんな咲いている中で 蕾のままなのは 恋い悩んで引っ込んでいるのだろうか それとも雪を待っているのか
 花が蕾の状態であることを恋している様子とみられ、岩波文庫『万葉集』の解説には、「ここは、梅の蕾をそのような恋、それも雪を待つ恋心を表に出せずに籠っているのかと詠った」とあります。

 今年も、一昨日から二日間にわたって畑と裏山の手入れを専門の業者にお願いしました。
畑では伸びて大きくなった樹木(ケヤキ・ムク・ハンノキ・シダレヤナギ・キリなど)の伐採や剪定、裏山では住宅地に隣接して生えている樹木(おもにアラカシ)の伐採。 
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 かなりスッキリしました。ウメに続き来月にはヤマザクラ・ヤマナシ・モモなどの開花が楽しみです。
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Posted by katakago at 10:22
ウメはまだ蕾 [2025年02月16日(Sun)]
 例年の今頃はウメかヤブツバキが咲く頃ですが、今年は天候のせいかいずれもまだ咲いていません。写真は雨上がりの裏山のウメの蕾です。
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『萬葉集巻四』に、大伴家持と藤原久須麻呂との次のような報贈(ほうぞう)の歌があります(途中略)。
【歌】 春の雨は いやしき降るに 梅の花 いまだ咲かなく いと若みかも (大伴家持 巻四・786)
【口語訳】 春雨は しきりに降っていますが 梅の花は まだ咲いていません 若すぎるからでしょうか
【歌】 春雨を 待つとにしあらし 我がやどの 若木の梅も いまだ含(ふふ)めり (藤原久須麻呂 巻四・792)
【口語訳】 春雨を 待っているのでしょう わが家の庭の 若木の梅も まだ蕾のままです
 786〜792の一連の報贈の歌は、家持の幼い娘に対する久須麻呂からの求婚に関するものとみられ、『萬葉集全歌講義』の解説には、786歌は、家持が娘を若木の梅にたとえて、まだ結婚できる年齢に達していないことを婉曲的に表現したのを、久須麻呂は792歌で、比喩ではなく実際の若木の梅を歌ったごとくに取り成して「わが家の梅もご同様、まだ若くて蕾のままです」と答えたもの、とあります。 
 
 今週はまた寒波が襲来とのことですが、今月末には開花してほしいものです。
Posted by katakago at 11:07
今シーズン初めての積雪 [2025年01月09日(Thu)]
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 今朝の裏山には、夜中に降った雪が積もっていました(今シーズン初)。
 雪の積もったマユミの実
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 ヤブコウジ(サクラソウ科)の葉にも雪が
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ヤブコウジは、万葉歌では山橘(やまたちばな)と詠まれています。
【歌】 この雪の 消残(けのこ)る時に いざ行かな 山橘の 実の照るも見む (大伴家持 巻十九・4226)
【口語訳】 この雪の 消えてしまわないうちに さあ行こう 山橘の 実の輝くさまを見よう
 この歌は、天平勝宝二年(750)十二月、家持が越中に赴任していた時の作。
家持にはもう一首山橘を詠んだ歌があります。
【歌】 消残りの 雪に合(あ)へ照る あしひきの 山橘を つとに摘み来(こ)な (巻二十・4471)
【歌】 消え残る 雪と照り映えている (あしひきの) 山橘を 摘んできて土産にしよう
 この歌は、天平勝宝八年(756)十一月五日(太陽暦十二月五日)、家持が兵部少輔(ひょうぶのしよう)の時の作。
 山橘の以前の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/252

 雪を被ったクマザサ
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 タチバナの木にも雪が
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【歌】 橘は 実さへ花さへ その葉さへ 枝に霜置けど いや常葉(とこは)の木 (聖武天皇 巻六・1009)
【口語訳】 橘は 実まで花まで その葉まで 枝に霜が置いても いよいよ栄える木であるぞ
この歌の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/35
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/269



Posted by katakago at 11:58
裏山の木々も紅葉 [2024年12月10日(Tue)]
 裏山の木々(イロハモミジ、イチョウ、ケヤキなど)が色づきました。紅葉の美しさを錦の語を用いずに表した万葉歌があります。
【歌】 経(たて)もなく 緯(ぬき)も定めず 娘子(をとめ)らが 織るもみち葉(ば)に 霜な降りそね (大津皇子 巻八・1512)
【口語訳】 縦糸もなく 横糸も決めずに 乙女たちが 織る紅葉の錦に 霜よ降ってくれるな
 「経もなく緯も定めず」について、『新編日本古典文学全集 万葉集』の解説には、「タテは縦糸、ヌキは横糸で、機織の時には縦糸をきちんと張り整え、横糸を通しつつ締めて織るものだが、ここは紅葉の錦なので縦横も定めず無造作に仕上げた、といったもの」とあります。
 イロハモミジ(ムクロジ科)の紅葉
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 イチョウ(イチョウ科)の黄葉
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 イチョウの葉は散り始めています。
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 ケヤキ(ニレ科)の黄葉
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 畑の片隅ではノジギク(キク科)が咲いています
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 タカサゴユリが一株花を咲かせていました。
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 この時期には珍しくキキョウも咲いていました。 
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Posted by katakago at 17:04
マユミの実が色づきました [2024年11月25日(Mon)]
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 上の写真は11月下旬の裏山の様子です。木々の紅葉が見られるのは未だ僅か(ヤマハゼくらい)ですが、マユミ(ニシキギ科)の実が赤く色づき始めました。
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 万葉歌には、巻七の比喩歌に次のような歌が詠まれています。
【歌】 南淵(みなぶち)の 細川山に 立つ檀(まゆみ) 弓束(ゆづか)巻くまで 人に知らえじ (巻七・1330)
【口語訳】 南淵の 細川山に 立つ檀の木 弓にでき上るまで 人に知られないようにしようね
「まゆみ(真弓)」は弓をほめて言う語で、弓材に適している植物名(檀)にも用いられています。これは自分の妻にするまで誰にも知られたくないと願う男の歌。檀は目星をつけた女の譬えで、「弓束巻く」は、左手で弓を握りしめる部分に、桜の樹皮や皮を巻き付けて握りやすくすることで、この歌では女が成人して自分と契りを結ぶまでの意が込められています(『萬葉集釈注』より)。
 「まゆみ」は万葉集中8首詠まれていますが、この歌のみが植物のマユミを詠んでおり、他はいずれもこれで作った弓ー美称の真弓ーが枕詞として、「射る」、「張る」などの語にかけて用いられています。

 ヤマハゼ(ウルシ科)の葉の紅葉と実 (実からはロウをとり蝋燭が作られた)
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 ヤマハゼが詠まれた歌は以前の記事(次のURL)に載せています。歌では、「はじ弓」と詠まれ、弓の材料としても用いられたようです。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/44

Posted by katakago at 16:26
「浪花百景タペストリー展&現場紀行」に参加 [2024年11月05日(Tue)]
 昨日、大阪市コミュニティ協会・北区民センター主催のイベント(協力:大阪大学総合学術博物館)に参加しました。『浪花百景』は江戸幕末期に描かれ、オリジナル原寸はA-4 サイズで、これを高精細に16倍のA-0サイズに引き伸ばされたタペストリー(今回は60点を展示)を眺めながら、川や橋の風景が描かれた画を中心に、阪大総合学術博物館副館長の船越幹央先生に解説していただきました。午後は大阪水上バスに乗船して、講師の先生の解説を聴きながら『浪花百景』に描かれた10景ほどの現場を巡りました。
 展示物(タペストリー)の写真撮影はOKでしたので、以下、画と水上から眺めた写真を対比して載せておきます(画の解説はキャプションを参考に)。
 「三大橋」 右から難波(なにわ)橋、天神橋、天満橋(難波橋の行列には大砲も描かれている)
三大橋は幕府直轄の公儀(こうぎ)橋で、大坂を南北につなぐ大動脈として経済や交通を支えた。
 画面左側には大坂城が描かれ、この時代、中之島は難波橋とはつながらず、画面右下の芦の群れが中之島の東端(波瀬山祥子「浪花百景歳時記」より)。
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 「浪花橋夕涼」 浪花橋は夕涼みの名所(春から秋には花火も)
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 現在の難波(なにわ)橋
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 現在の天神橋(上流に向かって)
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 「天満ばし風景」
天満橋は大川の最も上流部。画面右側には大坂城の櫓が見え、奥の橋は京橋。画面中央の川は、右から寝屋川(旧大和川)、鯰江(なまずえ)川、大川。
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「川崎ノ渡シ月見景」 天満川崎の地は、月見や夕涼みの名所。画面中央には船着き場の雁木(がんぎ)。雁木は船を着けるため陸から川に向けて作られた石段(鞆の浦の雁木が有名)。
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 現在の場所(?)には雁木が再現か
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 船上からは、大阪市中央公会堂や大阪城を眺めることが出来た。
中央公会堂
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大阪城
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 大阪城港へ向かう(前方は大阪ビジネスパーク) 
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 大阪城港で下船
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 大阪城では大阪城天守閣館長の宮本裕次先生に案内と解説をしていただきました。
 (豊臣期大坂城の詰ノ丸石垣の露出公開展示に向けた工事が進められていた)
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 石垣の刻印 (江戸幕府による大坂城再築時の「隠し曲輪(くるわ)」付近の石垣で)
築造した加藤家(伊予大洲藩、〇に十)、小出家(丹波園部藩・但馬出石藩、〇に二八)の刻印を間近に見れる場所
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 タペストリー展では、植物(カキツバタ、フジ、マツ)も描かれていました。
「うらえ杜若」 浦江村 了徳院の杜若
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「野田藤」 野田の春日神社(福島区玉川)は紫藤の名所。牧野富太郎がフジの標準和名をノダフジとした。
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「住吉岸姫松」 『摂津名所図会』によると岸姫松とは広く浜沿いの松原を指す。
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 その他、商店や米市の画もありました。
「三井呉服店」 江戸時代を代表する豪商。大坂店は元禄4年(1691)に開業。
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「松屋呉服店」 大丸心斎橋店の前身。享保2年(1717)に京都伏見で大文字屋を創業し、9年後に大坂店として松屋から店を借りて進出。屋号は「松屋」、商標は「大丸」。
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「堂じま米市」 各藩の蔵屋敷が発行した米切手を仲買人同士で取引する市場。
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 現地紀行の初めには、乗船場所(帝国ホテル前のOAP港)近くの造幣局博物館も見学しました。
 当時(明治3年、1870年)の造幣局正面玄関址
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展示物では興味のあった両替商関連の写真(この展示コーナーは撮影OK)を載せておきます。
 両替商についての説明
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 両替商の店先の図
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 両替商で使用されていた天秤
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 今回のイベントは、浪花百景の解説とその場所を船で巡るまたとない機会で大変興味深く参加させていただいた。また、植物の画や商店・米市の画も興味深く、造幣局博物館では両替商に関わる展示にも触れ、久しぶりに訪れた大阪城では新たな知見を得ることが出来た。
Posted by katakago at 19:43
コウヤボウキの花 [2024年10月29日(Tue)]
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 久しぶりに裏山に出かけたところ、コウヤボウキ(キク科)の花が咲いていました。万葉歌では、たまばはき(原文は玉箒と表記)と詠まれています。
【歌】 初春の 初子の今日の 玉箒 手に取るからに 揺らく玉の緒 (大伴家持 巻二十・4493)
【口語訳】 正月の 初子の今日の 玉箒 手に取るだけで ゆらゆらと鳴る玉の緒よ
この歌の解説は以前記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/201

 ヨメナ(キク科)の花が咲いています。万葉歌では、うはぎ(原文は菟芽子,宇波疑と表記)と詠まれています。
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【歌】 妻もあらば 摘みて食(た)げまし 沙弥の山 野の上のうはぎ 過ぎにけらずや (柿本人麻呂 巻二・221)
【口語訳】 ここにもし(あなたの)妻でもいたら 摘んで食べたでしょうに 沙弥の山の 野に生えるよめなは その時期も過ぎてしまったのではないか
 ヨメナの関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/107
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/279

 サネカズラ(マツブサ科)の液果(冬には赤く色づく)
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 畑ではキキョウやオミナエシが今も咲いています。
 キキョウ
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 オミナエシ
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 ナンバンギセルその後(咲き終わった花は焦げ茶色に変色、萼を割ると種子が詰まっている)
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Posted by katakago at 12:08
ゲッカビジン(月下美人)が開花 [2024年10月26日(Sat)]
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 昨夜(25日)、ゲッカビジン(サボテン科)が開花しました。写真は午後8時過ぎに撮影したものです。当初、蕾を4個付けていましたが、最後まで残って花を咲かせたのがこの一輪です。
 開花に至る様子を写真で示します。
 蕾が大きくなり始めました(10月18日) 
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 10月23日(ポットをガラス室に移動) 
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 10月25日(16:56) その後夜に開花
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Posted by katakago at 13:54
フジバカマにアサギマダラが飛来 [2024年10月12日(Sat)]
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 今朝、裏山に植えているフジバカマにアサギマダラが飛来してきているのを見つけました。この時期毎日、アサギマダラに出逢えるかと、カメラを手に出かけています。アサギマダラの飛来は、最近では2019、2021、2023年に見られています。
 そのうち、2019年に飛来したものはマーキングされた個体でした(石川県羽咋郡宝達志水町より飛来)。この時の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1594
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1601
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1606

 裏山のカラタチは実が色づいています。
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 畑では今もヒガンバナが咲いています(今年は長い間花が見られます)。
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 ハギやオミナエシもまだ咲いています。
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 ヒオウギも花を咲かせている株が見られます。
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 キキョウは今も咲いています。
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Posted by katakago at 13:15
10月に咲いたヤマザクラ [2024年10月05日(Sat)]
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 畑に植えているヤマザクラの一株に花が咲いているのを見つけました。苗木を植えて十数年になりますが、この時期に花が見られたのは初めてです。

 ヒガンバナが今も咲いています。
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 ヒオウギ(アヤメ科)の種子
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 万葉歌に詠まれている「ぬばたま」(原文は野干玉、烏玉などと表記)は、このヒオウギの種子と考えられています。全て枕詞(黒・夜・暗・夢などにかかる)として用いられています。
【歌】 ぬばたまの 黒髪変はり 白けても 痛き恋には あふ時ありけり (沙弥満誓 巻四・573)
【歌】 (ぬばたまの) 黒髪が変わり 白髪に変わっても つらい恋に 出会う時はあるものですね
 「ぬばたま」の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/170


 オケラ(キク科)の花が咲いています(万葉歌では「うけら」と詠まれている)
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【歌】 恋しけば 袖も振らむを 武蔵野の うけらが花の 色に出(づ)なゆめ (巻十四・3376)
【口語訳】 恋しくなったら 袖ぐらい振りますのに 武蔵野の おけらの花のように 目立ったことをしないでください
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/182


 ヒシ(ミソハギ科)の花が咲いていました。
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【歌】 君がため 浮沼(うきぬ)の池の 菱摘むと 我が染めし袖 濡れにけるかも (柿本人麻呂歌集 巻七・1249)
【口語訳】 あなたのために 浮沼の池の 菱を摘んでいるうちに 自分で染めた袖は濡れてしまいました。
 ヒシが詠まれた歌は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/129

 ミズアオイは今も咲いています。
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Posted by katakago at 16:19
畦道に咲くヒガンバナ [2024年09月22日(Sun)]
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 この時期、田んぼの畦道ではヒガンバナ(ヒガンバナ科)の花が目立つようになりました。次の万葉歌で、いちし(原文は壱師と表記)と詠まれた植物は諸説ある中、ヒガンバナに当てる説があります(植物学者の牧野富太郎ほか)。
【歌】 道の辺の いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ 我(あ)が恋妻は (巻十一・2480)
【口語訳】 道のほとりの いちしの花のように はっきりと人々は知ってしまった 私の恋しく思っている妻のことを
 物に寄せて思いを述べた歌(寄物陳思歌)で、草や木その他いろいろな物にこと寄せ、関係付けて恋の思いを表現するもので、この歌は「いちしの花」に託して恋の思いが詠まれています。上二句は、同音で「いちしろく」(原文は灼然と表記)を起こす序詞。
 この歌の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/172
 なお、「いちし」についてはヒガンバナの他、クサイチゴ(バラ科)、ギシギシ(タデ科)、イタドリ(タデ科)、エゴノキ(エゴノキ科)などを当てる説があります。
 ギシギシの写真
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 オミナエシは今も次々と花を咲かせ、ハギの花が見ごろです。 
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Posted by katakago at 11:30
ハギの花も咲き始めました [2024年09月14日(Sat)]
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 9月も半ば、まだ猛暑日が続く中、ハギの花が咲き始めました。
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 シロハギも咲いています。
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ハギは万葉歌に最も多く詠まれている植物です(141首)。
【歌】 さ雄鹿の 朝立つ野辺の 秋萩に 玉と見るまで 置ける白露 (大伴家持 巻八・1598)
【口語訳】 雄鹿が 朝たたずむ野辺の 秋萩に 玉と見まがうばかりに 置いている白露よ
 この歌を含め、ハギが詠まれた歌の関連記事は以下のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/143
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/174
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/456


 「秋の七草」のうち、カワラナデシコはこの時期咲き終わっていますが、オミナエシやキキョウはまだ咲いています。
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 猪名川支流の塩川河畔ではクズ(マメ科)の花が咲き、ススキ(イネ科)の穂が出ていました。
 葛の花
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【歌】 夏葛の 絶えぬ使ひの よどめれば 事しもあるごと 思ひつるかも (大伴坂上郎女 巻四・649)
【口語訳】 (夏葛の) 絶えなかったお使いが 途絶えたので 何かあったのかと 思っていました
 葛は写真のようにはびこると防除が困難な強害草ですが、根は肥大し葛根とよばれ葛粉は食用・薬用となります。この歌の「夏葛の」は、クズの蔓は長く伸び太くて強靭で、少し引いたぐらいでは絶えないので、「絶えぬ」の枕詞として用いられています。
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/155
 
 ススキの穂 万葉歌では「尾花」と詠まれています。
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 フジバカマ(キク科)の花
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 山上憶良の「秋野の花を詠む歌」には、七種の植物(ハギ、ススキ、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、キキョウ)が詠まれています。「五・七・七・五・七・七」の六句からなる旋頭歌(せどうか)。
【歌】 萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花 (巻八・1538)
この歌の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/173

 果樹園の片隅や畦道でニラ(ヒガンバナ科)の花が咲いています。万葉歌では「みら」と詠まれています。
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【歌】 伎波都久(きはつく)の 岡のくくみら 我摘めど 籠にも満たなふ 背なと摘まさね (巻十四・3444)
【口語訳】 伎波都久の 岡のくくみらは 私が摘んでも 籠いっぱいになかなかならないわ そんならあの人と摘みなさいな
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/162

 畦道ではヒガンバナ(ヒガンバナ科)の花茎が伸びてきました。
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Posted by katakago at 16:38
クリの実 [2024年09月04日(Wed)]
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 果樹園に植えているクリ(ブナ科)の木のうち、早生の「丹沢」が収穫の時期を迎えました。
クリが詠まれた万葉歌は、次の山上憶良の「子等(こら)を思ふ歌」が有名です。
【歌】 瓜食めば 子ども思ほゆ 栗食めば まして偲(しぬ)はゆ いづくより 来たりしものそ まなかひに もとなかかりて 安眠(やすい)しなさぬ (巻五・802)
【口語訳】 瓜を食べると 子供らが思い出される 栗を食べると なおさら偲ばれる 何の因果で 生まれて来たのか 眼前に むやみにちらついて 眠らせないのは

 上の写真では、はじけたイガの中にクリの実が三つ見えています。そこで、次のような万葉歌が見られます。
【歌】 三栗の 那賀に向かへる 曝井(さらしゐ)の 絶えず通はむ そこに妻もが ( 巻九・1745)
【口語訳】 三栗の中 その中ではないが那賀に向き合っている 曝井の水の絶えないように 絶えることなく通って来たいものだ その曝井の近くに私のいとしい妻がいればよいのに
 「三栗の」は、一つのイガの中にクリの実が三つ出来ることから、その真ん中に注目して、「中」と言い、同音の「那賀」にかけた枕詞で、次のような歌もあります。
【歌】 松反り しひてあれやは 三栗の 中上り来ぬ 麻呂といふ奴 (巻九・1783)
【口語訳】 (松反り) ぼけてしまったのかしら (三栗の) 中上りにさえ来ない 麻呂という奴さん
 「中上り来ぬ」は、『日本古典文学全集 万葉集』の頭注によれば、「中上リニモ来ヌというべきところを縮約した表現。中上リは国司が任期中に上京すること。地方官として下向した夫が上京して作者を訪れないことをいう」とあります。
以前の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/164

 この時期、クリの他にヤマナシ(バラ科)やナツメ(クロタキカズラ科)の実が生っています
 ヤマナシの実
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 万葉歌に詠まれた梨はヤマナシ(ナシの野生種)とみられています。ナシが「無し」に通ずるので、「妻梨の木」と懸けて詠まれた歌があります。
【歌】 もみち葉の にほひは繁し 然れども 妻梨の木を 手折りかざさむ (巻十・2188)
【口語訳】 黄葉の色はじつにさまざまだ しかし私は妻梨の木を手折って髪挿しにしよう
 以前の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1099

 ナツメの実
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 ナツメが世案れた万葉歌
【歌】 玉箒(たまばはき) 刈り来鎌麻呂 むろの木と 棗が本と かき掃かむため (長忌寸意吉麻呂 巻十六・3830)
【口語訳】 玉箒を 早く刈って来い鎌麻呂よ むろの木と 棗の木の本を 掃除するために
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/163

 ナシとナツメが詠まれた万葉歌
【歌】 梨棗 黍に粟次ぎ 延(は)ふ葛の 後も逢はむと 葵花咲く (巻十六・3834) 
【口語訳】 梨(離)棗(早) 黍(君)に粟(逢)と続いて (延ふ葛の) いずれは逢おうと 葵(逢う日)の花が咲く    
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/574


 ナンバンギセルの開花株が増えました。
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Posted by katakago at 11:32
コナギの花 [2024年09月02日(Mon)]
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 畑に置いたバットで栽培している水生植物(一年生の水田雑草)のコナギ(ミズアオイ科)の花が咲きました。葉は同じミズアオイ科のミズアオイ(先月報告)と似ていますが、花の形は異なります。『万葉集』では巻十四の東歌に次のように詠まれています。
【歌】 苗代の 小水葱(こなぎ)が花を 衣に摺り なるるまにまに あぜかかなしけ (巻十四・3576)
【口語訳】 苗代の 小水葱の花を 衣に摺り付けたが なじむにつれて なんでこういとしいのか
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/139

 ヒルムシロ(ヒルムシロ科)の花も咲いています(6月27にも掲載)。
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 この時期には珍しくハマユウが一株花を咲かせていました。
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 先に咲いた株では刮ハが出来ています。
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 ヘクソカズラ(アカネ科)の花
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万葉歌では、クソカズラ(原文は屎葛と表記)と詠まれています。
【歌】 ざう莢(けふ)に 延ひおほとれる 屎葛 絶ゆることなく 宮仕へせむ (高宮王 巻十六・3855)
【口語訳】 さいかちに 這い広がった 屎かずらのように 絶えることなく 宮仕えしよう
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/116
Posted by katakago at 10:33
ナンバンギセルの花 [2024年08月30日(Fri)]
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 ポットで栽培しているイトススキ(イネ科)の株元で、ナンバンギセル(ハマウツボ科)の花茎が伸びてきました。ナンバンギセルはススキの他ミョウガ、サトウキビなどの根に寄生し、この時期、写真のような花を咲かせます。外形が煙管(きせる)の首に似ることよりこの名があります。万葉歌では、おもひぐさ(原文は思草と表記)と詠まれている植物に当たるとみられています。
【歌】 道の辺の 尾花が下の 思ひ草 今更々に 何をか思はむ (巻十・2270)
【口語訳】 道端の 尾花の陰の 思い草のように いまさら 何を思い迷いましょうか
 「尾花が下の思ひ草」とあることより、「思ひ草」はススキに寄生するナンバンギセルと考えられています。上三句は「思ふ」を起こす序。『萬葉集釈注』には、「花の姿が首をうなだれて物思いにふける姿に似るところから、下二句の比喩としたもの」とあり、「好きな人と縁切れた折の、我が身にそれと言い聞かせる歌」とあります。


 ミズアオイの開花株が増えました。
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Posted by katakago at 11:40
ミズアオイの花が咲きました [2024年08月28日(Wed)]
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 畑に置いたバットで栽培しているミズアオイ(ミズアオイ科)の花が咲きました。若芽・若葉は食用となり、次の万葉歌で水葱(なぎ)と詠まれている植物がミズアオイとみられています。
【歌】 醤酢(ひしほす)に 蒜(ひる)搗き合(か)てて 鯛願ふ 我にな見えそ 水葱(なぎ)の羹(あつもの) (長忌寸意吉麻呂 巻十六・3829)
【口語訳】 醤酢(ひしおす)に 蒜を搗き加えて 鯛が食いたい 私の目の前から失せろ そこな水葱の羹よ
 この歌の解説は、以前のノビルの記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/36


 果樹園ではノカンゾウの開花株が増えました。
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Posted by katakago at 20:13
ノカンゾウが咲き始めました [2024年08月24日(Sat)]
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 畑に植えているノカンゾウ(ススキノキ科)の花が咲き始めました。ヤブカンゾウ(八重で6月中頃に開花)やノカンゾウは万葉歌で「忘れ草」と詠まれている植物で、当時、これを身に付けると憂苦を忘れるという漢籍に基づく俗信があり、大伴家持は次のような歌を詠んでいます。
【歌】 忘れ草 我が下紐に 付けたれど 醜(しこ)の醜草 言(こと)にしありけり (巻四・727)
【口語訳】 忘れ草を 下着の紐に 着けてはみたが 阿保のあほくさ 名ばかりでした
 後に家持の正妻となる坂上大嬢に贈った歌で、「忘れ草は名ばかりで、恋の苦しさを忘れさせてくれず効果がなかった」と詠んでいます。

 蓮池では最後の一株が花を咲かせています。
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 裏山の入り口付近でキツネノカミソリ(ヒガンバナ科)が咲いていました。
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 裏山の斜面で蜂の巣を見つけ専門業者に依頼して駆除してもらいました(ハチの駆除は先月に続き2回目)。今回はオオスズメバチで、その危険性から駆除の費用も先月のキイロスズメバチよりも高額となりました。
 写真は取り出された巣と幼虫(下の小さいものは比較のためのキイロスズメバチ)
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 駆除されたオオスズメバチ
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 巣が取り除かれた跡(この穴の中に巣が作られていた)
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Posted by katakago at 08:51
タカサゴユリも開花 [2024年08月05日(Mon)]
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 8月になって、カノコユリに次いで畑ではタカサゴユリが咲き始めました。

 草むらでクマゼミを見つけました。
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 蓮池では花は終わりに近づき、花托が目立っています。
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 ハスの果実は楕円形で、花托の上面の平らな部分にある孔の中に入っています。ハスは古名の蜂巣(はちす)の略で、万葉歌では「はちす」と詠まれています。古名の由来は果実の入った花托の様子が蜂の巣に似ていることによる。
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Posted by katakago at 11:32
カノコユリが開花 [2024年08月02日(Fri)]
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 連日の猛暑の中、裏山ではカノコユリが咲き始めていました。この時期には他に、タカサゴユリが間もなく開花しそうです。
 梅雨明け後、こちらでは全く雨が降っていません。野菜には一輪車でポリタンクの水を運んで水遣りを行っていますが、草花や果樹にまでは手が回っていません。このまま雨が降らないと、ポンプと長いホース(2本継ぎ足して100mほど)を引っ張り出してきて対応しなければなりません。

 裏山で見かけたナミアゲハ
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 今朝の蓮池の様子(ハスの花はまだ数輪咲いています)
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Posted by katakago at 07:55
キイロスズメバチの駆除 [2024年07月21日(Sun)]
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 昨日、自宅家屋の2か所でキイロスズメバチの群に気づきました。1か所は写真上の母屋2階の軒先の巣ともう1か所は蔵の軒先付近(巣は確認できず)。
 市のホームページ記載の害虫駆除業者に依頼して、夕方には作業を終えていただきました。当初ネットで見つけた業者の見積もりがあまりにも法外な額であったため、改めて安心できる業者に連絡し、即日の対応をしていただけました。
 母屋2階の軒先に作られた巣の撤去
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 蔵の軒先付近に群がるキイロスズメバチ
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 トタン屋根をはがして内部に作られた巣の確認と撤去
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 軒先の狭い空間に作られていた巣(幼虫が見られる)
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 以前には、オオスズメバチが裏山の枯れ木の室に巣を作っていたことがあり、野外での作業にも注意が必要です。
Posted by katakago at 12:13
畑はオミナエシの花盛り [2024年07月15日(Mon)]
 畑のあちらこちらでオミナエシ(スイカズラ科)が咲いています。オミナエシは山上憶良の歌(巻八・1538)に詠まれた「秋の七草」の一つで、この時期から9月頃まで花を楽しめます。
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【歌】 手に取れば 袖さへにほふ をみなへし この白露に 散らまく惜しも (巻十・2115)
【口語訳】 手に取ると 袖までも染まる おみなえしが この白露に 散ったら惜しい
オミナエシが詠まれた歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/151
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/388
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/418
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/674

 蓮池の傍ではセリ(セリ科)の花が咲いています。
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【歌】 あかねさす 昼は田賜(た)びて ぬばたまの 夜の暇に 摘める芹これ (葛城王 巻二十・4455)
【口語訳】 (あかねさす) 昼は班田に追われ (ぬばたまの) 夜の寸暇に 摘んだ芹ですよこれは
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1141

 ヒオウギは花の最盛期です。
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 黄色の花を咲かせている株もあります。
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 ハマユウが次々と花を咲かせています。
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 今日の蓮池の様子(咲き終わった株では花托が見られます)
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Posted by katakago at 15:19
ヒオウギ続報 [2024年07月09日(Tue)]
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 昨年播種したヒオウギも咲き始めました。ヒオウギはこの時期生け花の材料としても需要があるようで、先週に引き続き今日も業者さんが買い求めに来られました。ヒオウギは栽培している植物の中で対価を得られる数少ない花卉園芸植物です。

 今朝の蓮池の様子を載せておきます(次々と開花がみられます)。
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Posted by katakago at 10:14
ハマユウが開花 [2024年07月06日(Sat)]
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 畑に植えているハマユウ(ヒガンバナ科)が咲き始めました。数か所に分散して植えているので、これから暫くは花を楽しめるものと思います。
 ハマユウが詠まれた万葉歌は次の1首です。
【歌】 み熊野の 浦の浜木綿(はまゆふ) 百重なす 心は思へど 直(ただ)に逢はぬかも (柿本人麻呂 巻四・496)
【口語訳】 み熊野の 浦の浜木綿のように 百重にも 心では思っているが 直には逢えないものだね 
 ただし、この浜木綿を植物ではなく浦に寄せる浜波とみる説があります。
 この歌の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/126

 裏山では、コオニユリやヤマユリに続いてオニユリも咲き始めました。花はコオニユリに似ていますが、葉腋には黒紫色の珠芽(むかご)が見られます。
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Posted by katakago at 09:45
ヤマユリが開花 [2024年07月05日(Fri)]
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 裏山に植えているヤマユリが一斉に開花しました。
 万葉集中ユリは11首(さ百合が8首、草深百合が2首、姫百合が1首)詠まれており、今年のブログでは、これまでにオトメユリ(ヒメサユリ)、ササユリ、ヒメユリ、コオニユリの写真を掲載しています。

【歌】 我妹子が 家の垣内(かきつ)の さ百合花 ゆりと言へるは 否と言ふに似る (紀朝臣豊河 巻八・1503)
【口語訳】 いとしいあなたの 家の垣根の中に 百合の花が咲いていますが そのユリの花のようにユリ 、 のちにとおっしゃると いやだとおっしゃっているように感じられますよ (『萬葉集全歌講義』より)
 上三句「我妹子が 家の垣内の さ百合花」が、 同音によってユリを起こす序詞で、四句目の「ゆり」は後日。いずれそのうちに(逢いましょう)の意。口語訳を採った『萬葉集全歌講義』には、「男の求愛に対して、いずれその時が来たら・・・・と返事を先に延ばす形で応じた女性への歌」とあります。

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Posted by katakago at 09:07
コオニユリが開花 [2024年07月03日(Wed)]
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 裏山に植えているコオニユリが開花しました。ユリの仲間はこれから来月にかけて、オニユリ、ヤマユリ、カノコユリ、タカサゴユリなどの開花が見込まれます(ヤマユリは今週中にも開花か)。

 今朝の蓮池の様子(開花株が増えてきました)。
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 ハマユウの開花も間近です。
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Posted by katakago at 08:10
ハス続報(今朝の蓮池で) [2024年07月02日(Tue)]
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 今朝、雨の止み間に蓮池の写真を撮影しました。
ハスの葉っぱに雨水が溜まっていました。ハスの葉は超撥水性で、水滴は水玉となって転がる性質があります。巻十六の万葉歌にも次のように詠まれています。ハスの古名は「はちす」で、果実の入った花托ががハチの巣に似ることに拠っています。
【歌】 ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉(はちすば)に 溜まれる水の 玉に似たる見む (右兵衛 巻十六・3837)
【口語訳】 (ひさかたの) 雨でも降ってくれ 蓮の葉に 溜まった水の 玉に似たさまを見よう
 この歌の左注には、「右兵衛府に勤務する歌作りに堪能な者がいた(姓名は不明)。ある時役所で酒食を設け右兵衛府の官人達に饗応した。この時食物を盛るのに、全て蓮の葉を用いてあった。一同酒もたけなわとなり、歌や舞が次々に披露された。そこでその某兵衛に勧めて、『蓮の葉に関連して歌をつくられよ』と言ったところ、即座にその注文に答えてこの歌を作った」とあります。巻十六には、宴の場で歌われた笑いと機知の強調された歌や、物の名を詠み込んだ歌があります。
  
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Posted by katakago at 08:15
ハスが開花 [2024年07月01日(Mon)]
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 蓮池は13年前に造成し、10株ほど植えたのが始まりで、今では池全面に生育して、今年も花が咲き始めました。来月初めごろまで花を楽しめるものと思います。
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 蓮池造成当時の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/16
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/54
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/95


 畑に植えているハマユウも花芽が伸びてきました(今月中旬には開花か)。
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Posted by katakago at 08:14
ヒオウギが開花 [2024年06月29日(Sat)]
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 畑の数か所に植えているヒオウギ(アヤメ科)のうち、一株で花が咲きました。その種子(時期は9月頃)は黒い球形で、万葉歌に詠まれている「ぬばたま」(原文は野干玉・烏玉・夜干玉などと表記)は、このヒオウギの種子と考えられています。
 ヒオウギは病気にかかりにくく葉も長持ちし古来より縁起物・魔除けの花として重宝されてきたようです。来月は京都の祇園祭ですが、疫病退散を祈願する祭の期間中、ヒオウギは京町家で行われる屏風祭の会場や、民家の軒先・床の間などに飾られ、祇園祭には欠かせない植物だそうです。

 畦道に自生しているヤブカンゾウの花
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 ハスの蕾も膨らんできました。間もなく最初の開花が見られるものと思われます。
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Posted by katakago at 14:45
ヒルムシロの花 [2024年06月27日(Thu)]
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 小型バットで栽培しているヒルムシロ(ヒルムシロ科)の花が見られました。水田の多年生雑草の一種ですが、万葉の東歌に「たはみづら(原文は多波美豆良と表記)」と詠まれている植物をこのヒルムシロに擬する説があります。
【歌】 安波(あは)をろの をろ田に生(お)はる たはみづら 引かばぬるぬる 我を言(こと)な絶え (巻十四・3501)
【口語訳】 安波の峰の 山田に生える たわみづらのように 私が引いたらずるずるとどこまでもついて来て 私との仲を絶やさないでくれ

 来月にも開花が見込まれる植物のいくつかを載せておきます。
 蓮池では花芽の数が増えてきました。
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 ヒオウギの花芽が伸びてきました(7月初旬には開花か)
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 ヤマユリの蕾(7月半ばには開花か)
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 コオニユリの蕾(間もなく開花か)
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 畑ではヒマワリが咲いています。
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Posted by katakago at 09:11
キキョウが見ごろ [2024年06月26日(Wed)]
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 畑の各所に植えているキキョウが見ごろを迎えました(上の写真はカワラナデシコや咲き始めたオミナエシと共に)。
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 万葉歌で「あさがほ」と詠まれた植物については、これまでキキョウ説、ムクゲ説、ヒルガオ説、ノアサガオ説などがある中、現在ではキキョウが相応しいとの説が有力です。『新撰字鏡』(平安時代の漢和辞書)に桔梗の訓に「阿佐加保」があり、槿にアサガホの訓はは無く、ヒルガオは早朝に咲く花ではなく、アサガオは平安時代に中国より渡来したと言われ、野に咲く花でもない。「あさがほ」は野に咲く花として、山上憶良の「秋の七草」の一つとして詠まれています。
【歌】 萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花 (巻八・1538)

【歌】 朝顔は 朝露負ひて 咲くといへど 夕影にこそ 咲き増さりけれ (巻十・2104)
【口語訳】 朝顔は 朝露を浴びて 咲くというのに 夕方になんと 咲き増さっているよ

Posted by katakago at 14:21
ヤブカンゾウが咲き始めました [2024年06月23日(Sun)]
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 裏山の入り口付近で、アジサイの傍に植えているヤブカンゾウ(ススキノキ科又はワスレグサ科)が咲き始めました。畑の畦道に生えている株の開花はこれからのようです。
 万葉歌に詠まれた「忘れ草」は、多年草のヤブカンゾウ(他にノカンゾウ)で、当時、これを身に付けると憂苦を忘れることが出来るという漢籍(『文選』(巻第五十三「養生論」)に基づく俗信があり、恋の憂いを忘れるために身に付ける歌にも詠まれています。
【歌】 忘れ草 我が下紐に 付けたれど 醜(しこ)の醜草 言(こと)にしありけり (大伴家持 巻四・727)
【口語訳】 忘れ草を 下着の紐に 着けてはみたが 阿保のあほくさ 名ばかりでした
これは、後に家持の正妻となる坂上大嬢に贈った歌で、「忘れ草は名ばかりで、恋の苦しさを忘れさせてくれず効果がなかった」と詠んでいます。 

 蓮池ではハスの立ち葉が茂ってきました。その間をじっくり眺めると伸びてきた花芽を見つけることが出来ました(今朝の時点で10個)。これらは来月初旬にも開花するものと思われます。
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 畑では、キキョウと共にベニバナが今も咲いています。 
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Posted by katakago at 09:40
ネムノキの花が咲きました [2024年06月19日(Wed)]
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 裏山に自生しているネムノキ(マメ科)の花が咲きました。ネムノキは複生する小葉を夜間閉じ合わせて眠る特性から、ネブ・ネブリ等の名がつけられました。万葉歌では、ねぶ(原文表記は合歓木と表記)と詠まれ、「合歓」の字は、その葉が夜に合する性質によって、男女の交合に譬えた漢籍によったものとされています(『新編日本古典文学全集 万葉集』)。
【歌】 昼は咲き 夜は恋ひ寝(ぬ)る 合歓木(ねぶ)の花 君のみ見めや 戯奴(わけ)さへに見よ
 (紀女郎 巻八・1461)
【口語訳】 昼間は咲き 夜は恋いつつ寝るという ねむの花です あるじだけ見るべきでしょうか 戯奴も見なさい
 この歌は紀女郎(きのいらつめ)が家持に贈った歌で、『万葉集全注』には、「家持にその花を見に来るように促す形で、共寝を誘う意をにおわしている」とあります。これに対し家持は、「我妹子が 形見の合歓木は 花のみに 咲きてけだしく 実にならじかも (あなたに 頂戴したねむは 花ばかり 咲いておそらく 実を結ばないのではないでしょうか)」(巻八・1463)と、やんわり誘いを断っています。この贈答歌は戯れの遊びとみられています。

 畑では、ベニバナが真っ盛りです。
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 蓮池脇では、ミソハギ(ミソハギ科)の花が咲いていました。
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Posted by katakago at 14:25
「白隠フォーラム」(英一蝶と白隠)に参加 [2024年06月18日(Tue)]
 先週末(6/15)、東京深川の♂_寺で開催された「白隠フォーラム」(英一蝶と白隠)に出かけてきました。♂_寺(臨済宗妙心寺派の寺院)は最寄り駅が東京メトロ半蔵門線の「清澄白河駅」で、丸の内線(東京→大手町)から乗り換えるのに、久しぶりに出かけた東京駅では地下鉄乗り場にたどり着くのにまごついてしまいました。

 今回のフォーラムは、「英一蝶と白隠」と題して花園大学国際禅学研究所の主催で開催されました。会場の♂_寺は、江戸の画家英一蝶(1652-1724)が、三宅島への流刑(1698〜1709)から許され江戸に戻り、その後寄寓したことで「一蝶寺」ともよばれています。

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 今回のフォーラムでは、白隠禅画における英一蝶の影響や、白隠と芭蕉門下との関係など、江戸を舞台にした文化交流などについて、お二人の研究者から講演がありました。
・「白隠による英一蝶作品の受容」 馬渕美帆先生(実践女子大学教授)
・「風俗画を禅画にした白隠」 芳澤勝弘先生(花園大学国際禅学研究所顧問)

 馬渕先生は、白隠禅画(布袋と鼠相撲図、棒頭猿廻図、巡礼落書図、鍾馗水鏡図ほか)には一蝶画と題材や表現が類似する例があることより、白隠が一蝶画を作画のヒントにしたとみられるとの考えを示されました。白隠が一蝶画に触れる機会があったことに、白隠の行跡と交友関係の双方から迫ろうとされています。
 白隠は、宝暦9年(1759)7月〜12月に江戸に滞在し、深川の臨川寺で『碧巌録』を講じた。臨川寺はもと臨川庵と言い、松尾芭蕉が参禅していた仏頂(1642-1715)の居住地で深川芭蕉庵の近くに位置する(臨川寺は近くにある一蝶が寄寓した♂_寺と同じ臨済宗妙心寺派の寺院)。一蝶は♂_寺全体に障壁画を描き「一蝶寺」とも呼ばれ、♂_寺などを通じて臨川寺にも一蝶画が所蔵されていた可能性があり、白隠がこの江戸滞在時に一蝶画を見る機会があったと考えられています。
 また、英派の江戸の俳人たちとの関わりにも触れられました。一蝶の弟子の英一蜂(1691ー1760)は、二世市川団十郎や深川湖十などの俳人たちと深く関わりを持ちながら活動していたという。白隠が江戸滞在中にこのような俳人たちを通じて、一蜂とも知己を得、一蜂画や一蝶画を見た可能性が高いと考えられています。馬渕先生は、ここで江戸の俳人たちと白隠をつなぐ役割を果たしたのが、木田元照(几掌)とみられています。几掌は、宝暦6年(1756)8月〜11月に芭蕉の『おくの細道』をたどって東奥行脚に出かけ、その途次、江戸座の宗匠たち(二世市川団十郎、深川湖十、岡田米仲、小栗旨原ら)と交流し、大坂に戻る途中に原の松蔭寺で白隠の教えを受けています。そのような次第で、白隠が宝暦9年に江戸に滞在した折に、臨川寺近くに居住する几掌と交友のあった湖十や米仲たちに面会した可能性があるとのことです。

参考資料
・当日配布の馬渕先生の資料
・馬渕美帆著「白隠慧鶴による英一蝶作品の受容」『日本美術のつくられ方ー佐藤康宏先生の退職に寄せて』

 なお、木田几掌については、以前の記事「木田種重(寂堂万翁元照居士)は俳人でもあった」に載せています(次のURL)。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1931



Posted by katakago at 14:26
ベニバナが咲き始めました [2024年06月14日(Fri)]
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 今春、畑に播種したベニバナ(キク科)が咲き始めました。
万葉歌では、紅(くれなゐ)、末摘花(すゑつむはな)と詠まれています。「くれなゐ」は、中国南部の呉の地方から渡来した植物の意の「呉(くれ)の藍(あい)」に由来するとされています。万葉集中36例のうち、色名または染色に関わるものが多数を占めています。ベニバナの色素は黄色(サフラワーイエロー)と赤色(カルタミン)の2種類があり、紅染めには赤色が用いられます。濃い紅染めには、この染液を何度も取り替えて衣を浸すことから、染色工程を踏まえたとみられる次のような歌が詠まれています。
【歌】 紅(くれなゐ)の 八入(やしほ)の衣(ころも) 朝な朝(さ)な なれはすれども いやめづらしも (巻十一・2623)
【口語訳】 紅花で幾度も染めた着物が、朝毎に着て萎えてはいるが、そのように親しみ馴れてはいても美しい妻は ますます愛らしく思われるよ
 八入(やしほ)のシホは、衣を染液に浸す回数を示す語。
【歌】 紅(くれなゐ)の 深染めの衣(きぬ) 色深く 染みにしかばか 忘れかねつる (巻十一・2624)
【口語訳】 紅の 濃染(こぞ)めの衣のように 濃い色に 心にしみ込んだせいか 忘れられなくなった
 いずれも「寄物陳思歌(きぶつちんしか)」で、 自然の物象(ここでは紅)に託して、恋の心情を表現しようとする歌です。

 紅花染めの体験会を実施した時の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1134


 キキョウの開花株も増えてきました。
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 オミナエシも蕾を付けている株が見られます。 
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Posted by katakago at 09:37
オカトラノオの花が咲きました [2024年06月11日(Tue)]
 週初めから2日続けて植物園の見学者があり、新緑の園内(裏山と畑)を案内しました。裏山では、未だ咲いていたヒメユリや、オカトラノオ(サクラソウ科)の群生など、畑ではハナショウブの他カワラナデシコの群生や咲き始めたキキョウなども見ていただけました。

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 以前裏山に自生していたオカトラノオは、裏山斜面の手入れが行き届かずササに覆われていた時期が続いたため、見かけなくなっていましたが、数年前から冬期の下草刈りなど周辺の手入れを再開した結果、一昨年あたりから少しづつ数が増えてきました。

 裏山ではサカキ(サカキ科)の花も咲いています。
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 裏山のベニガク(アジサイ科)の花
がく片の装飾花は、最初は白で縁が日を追って淡いピンク色に変わってゆきます。
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 ハナショウブ畑
今年は、株元はスギナで覆われまじかで見ると見栄えが良くないので、ここでは遠くから撮影した写真を掲載しました。
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Posted by katakago at 17:13
クララの花 [2024年06月06日(Thu)]
 植物園では、裏山入り口付近のアジサイの花の色が濃くなり、ひときわ目立つようになりました。
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 裏山斜面で、クララ(マメ科)の花が咲いていました。クララは眩草(クララクサ)が省略されたもので、根汁をなめると苦いため目が眩むところからついた名で、漢方ではこの根を乾燥して健胃薬とされた(古代の名は「くじん」で、『出雲国風土記』では苦参、藤原宮出土木簡では久参などと表記)。
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クララの以前の記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/632
 久参(くじん)が記載された木簡(藤原宮典薬寮跡から発見され「多治麻内親王」と表記)については次のURLの後半記事(和田萃先生の講演)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/520


 ヒメユリの傍ではツユクサ(ツユクサ科)が咲いています。
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 万葉歌では、つきくさ(原文は月草・鴨頭草と表記)と詠まれています。つきくさで染めた衣の色が変わりやすいため、集中9首のうち、6首までが「うつろふ」という意味で用いられています。以前の関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/73
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/149
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/383



 

Posted by katakago at 11:02
ジュンサイの花 [2024年06月02日(Sun)]
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 万葉歌に詠まれた水生植物は、ハス・ショウブ・アサザの他、ヒシ・ジュンサイ・ヒルムシロ・ミズアオイなども個別に大型バットに植えて栽培しています。
 そのうち、ジュンサイの花が咲きました。万葉歌で「ぬなは」と詠まれている植物がジュンサイに当たるとみられています。揺れ動く女の恋心を、浮葉性多年生水草のジュンサイに譬えた次の歌があります。
【歌】 我が心 ゆたにたゆたに 浮きぬなは 辺にも沖にも 寄りかつましじ (巻七・1352)
【口語訳】 わたしの心は ゆったりしたり動揺したりで 浮きぬなわのように 岸にも沖にも 寄ってしまえそうにない

 ヒルムシロ(たはみづらに当てる説あり) 
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 ヒシの葉が広がってきました。
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 畑では、キキョウが咲き出し、ミヤギノハギも花を咲かせています(9月頃にもう一度咲く)。
キキョウの花
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 ミヤギノハギの花
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 カワラナデシコはこの時期、畑のあちらこちらで可憐な花を咲かせています。
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Posted by katakago at 10:41
ヒメユリが開花 [2024年05月31日(Fri)]
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 ヒメユリが咲き始めました。これらは昨年、あらためて入手した球根を植えたものです。今年はササユリも含め開花時期が早いように思われます。
 万葉歌には次の一首が詠まれています。
【歌】 夏の野 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ (大伴坂上郎女 巻八・1500)
【口語訳】 夏の野の 繁みに咲いている ひめゆりのように 相手に知ってもらえない恋は 苦しいものです
 作者の大伴坂上郎女(旅人の異母妹で家持の叔母にあたる)は、額田王と共に万葉集を代表する女流歌人で、歌数も84首と女性では最も多い。
 ヒメユリは草丈が30〜40pほどで、朱色の花を咲かせます。上三句は、繁みの中にひっそりと咲いているので、人に知られないという序詞で、相手に分かってもらえない恋の苦しさが詠まれています。但し、これが何時頃の誰に対する歌であるかは分かっていないようです。『萬葉集全歌講義』の解説には、「殊更に小さいながらも色の濃い花を序詞に用いたのは、可憐な姫百合を我が恋の譬喩としたかったからであろう」とあります。


 今朝、ササユリ5株が6輪の花を咲かせていました。
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 裏山の斜面で、オカトラノオ(サクラソウ科)が間もなく咲きそうです。
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Posted by katakago at 12:50
ササユリ続報 [2024年05月29日(Wed)]
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 裏山のササユリの開花株が増えました。万葉集中ユリは11首詠まれています(さ百合が8首、草深百合が2首、姫百合が1首)。
【歌】 道の辺の 草深百合の 花笑みに 笑みしがからに 妻と言ふべしや (巻七・1257)
【口語訳】 道ばたの 草深ゆりの 花のように 微笑んだぐらいのことで 妻と言ってよいものでしょうか
 「花笑みに 笑みしがからに」は、「花が咲いたようににっこりしたばかりの事で」の意で、この歌の解説に、『新編日本古典文学全集 万葉集』には、「行きずりに微笑んだぐらいのことで、それを好意の表れと誤解した男への返事」とあり、『万葉集全注』には、「男の求婚に対して女がはっきり承諾したわけでもないのに、男がが相手を自分の妻になるものと決めて物を言ってきた時に、女がそれを非難し拒む歌」とあります。

 この時期、裏山ではヤマアジサイ(アジサイ科)やテイカカズラ(キョウチクトウ科)の花も見られます。
 ヤマアジサイの花
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 テイカカズラの花
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Posted by katakago at 13:52
ハナショウブも咲き始めました [2024年05月27日(Mon)]
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 蓮池隣の畑では、ハナショウブが咲き始めました。

 ノハナショウブ(アヤメ科)
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 10年以上前から植えっぱなしになっている株も多く、近年周りにスギナがはびこって(春先に一度取り除いてはいますが)生育状況はあまりよくありません。花は来月上旬ごろまで見られると思われます。  
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早くもササユリが咲き始めました [2024年05月27日(Mon)]
 裏山の植物園入り口付近に植えたアジサイが咲き始め、ササユリの1株が早くも開花しました。
 咲き始めたアジサイ
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 裏山の斜面に生育する5株のササユリ(うち1株が開花)
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 そのほかのユリでは、ヒメユリも間もなく開花しそうで、ヤマユリも蕾が見られ7月には開花が見込まれます。
 ヒメユリの蕾(うっすら色づいています)
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 蕾を付けたヤマユリ
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ウツギが開花 [2024年05月16日(Thu)]
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 木々の緑が鮮やかな季節となりました(写真は裏山の植物園入り口付近)。

 裏山では、ウツギ(アジサイ科)の花が咲き始めました。万葉歌では「卯の花」と詠まれ、その24首のうち、18首がホトトギスと一緒に詠まれています。
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【歌】 卯の花も いまだ咲かねば ほととぎす 佐保の山辺に 来鳴きとよもす (大伴家持 巻八・1477)
【口語訳】 卯の花も まだ咲いていないのに ほととぎすは 佐保の山辺に もう来て鳴きた立てている
 「卯の花は いまだ咲かねば」は、当時、卯の花はホトトギスの到来とともに咲くと考えられていたことに基づく表現(『萬葉集釈注』)。同じ家持の作で、卯の花が咲く月(旧暦四月)の到来という、暦上の季節感によってホトトギスを待つ心を詠んだ歌「卯の花の 咲く月立ちぬ ほととぎす 来鳴きとよめよ 含みたりとも」(巻十八・4066)があります。


 裏山でオトメユリ(ヒメサユリ)の花が咲きました。
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 この時期、センダン(センダン科)の花が咲いています(写真は植物園近くにある大木)。万葉歌では楝(あふち)と詠まれています。
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【歌】 妹が見し 楝(あふち)の花は 散りぬべし 我が泣く涙(なみた) いまだ干なくに (山上憶良 巻五・798)
【口語訳】 妻が見た 楝の花は もう散ってしまいそうだ わたしの泣く涙は まだ乾かないのに
 この歌は、憶良の日本挽歌(長歌 巻五・794)の反歌5首のうちの一首。筑前守であった憶良が、大宰帥大伴旅人の妻の死を悼み、旅人の心中を察し旅人の身になって詠んだとされています。旅人は神亀四年(727)頃、大宰府に赴任し、翌年妻に先立たれました。憶良が上司にあたる旅人にこの歌を献上した日付が、左注に神亀五年(728)7月21日(太陽暦9月3日)とあり、「この日付は旅人の妻大伴郎女の死後百日にあたるもので、その供養設斎を期してのものであった」とする論(井村哲夫『万葉集全注』巻第五)があります。それによれば、旅人亡妻の命日は4月10日(太陽暦5月27日)であったことになり、センダンの花が咲く時期で、「妹が見し 楝の花は」とあるのにかなう。

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カワラナデシコが咲き始めました [2024年05月09日(Thu)]
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 畑では、カワラナデシコ(ナデシコ科)が咲き始めました。
【歌】 我がやどの なでしこの花 盛りなり 手折りて一目 見せむ児もがも (大伴家持 巻八・1496)
【口語訳】 家の庭の なでしこの花が 今真っ盛りだ 手折って一目 見せてやるような女の子がいたらよいのに
 家持はこの可憐な姿を格別に好んだようで、なでしこ26首中、家持の歌は11首です。家持の初恋の相手で後に正妻となる坂上大嬢に贈った歌に、「なでしこが その花にもが 朝な朝(さ)な 手に取り持ちて 恋ひぬ日なけむ (なでしこの 花であなたがあればよい そうしたら毎朝 手に取り持って いとおしまない日とてないでしょう)」(巻三・408)があり、大嬢をこの花に擬した歌「我がやどに 蒔きしなでしこ いつしかも 花に咲きなむ なそへつつ見む (わが家の庭に 蒔いたなでしこは いつになったら 花が咲くことだろうかそしたら あなたと見なして眺めよう)」(巻八・1448)があります。

 畑に植えているノイバラが咲きました(万葉歌では「うまら」と詠まれています)。
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【歌】 道の辺の 茨(うまら)の末(うれ)に 延(は)ほ豆の からまる君を はかれか行かむ (丈部鳥 巻二十・4352)
【口語訳】 道端の茨の枝先に豆の蔓が絡みつくように 纏りつかれる若様 そんな若様から引き離されたままで わたしは旅立って行かねばならないのか (『新潮日本古典集成 万葉集』より)
 天平勝宝七年(755)二月に交代して筑紫に遣わされる防人の歌を、時の兵部少輔大伴家持が東国諸国の防人部領使(ぶりょうし)に命じて、それぞれの国の防人歌を集めさせ(全部で84首)、この歌は、上総(かずさ)国(現在の房総半島千葉県中央部)の防人歌13首のうちの一首です。茨(うまら)はノイバラで、「延ほ豆」の豆は、野生種で食用にならないフジマメ・ヤブマメとする説があります。上三句は「からまる」を起こす比喩の序です。この歌の解釈で、第四句の「君」をどう解するかで説が分かれます。女性に用いたとするもの(『新編日本古典文学全集 萬葉集』)や、万葉集中「君」は男性や主君を指すのが例で、主家の若君と解するもの(口語訳を採った『新潮日本古典集成 万葉集』・『萬葉集釈注』)があります。

 蓮池でアサザ(ミツガシワ科)が一輪咲いていました。
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 カキツバタが今も咲いています。
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 蓮池ではハスの立ち葉が伸びてきました。
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 早くもハナショウブ(アヤメ科)が一輪咲きました(他の株が咲くのは今月下旬から来月初旬にかけて)。
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 畑で咲くシャクヤク(ボタン科)
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 自宅庭に咲くシラン(ラン科)
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エゴノキの花が咲きました [2024年05月05日(Sun)]
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 エゴノキ(エゴノキ科)の花(五弁花を下向きに)が咲き始めました。万葉歌で、「山ぢさ」をエゴノキにあてる説があります(他にイワタバコ説も)。
【歌】 山ぢさの 白露重み うらぶれて 心に深く 我が恋止まず (巻十一・2469)
【口語訳】 山ちさがしとどにおいた 白露の重さでうなだれるようにうちしおれて 心の底深く わたしの恋は止むことがない
 この歌は、巻十一の 寄物陳思歌(物に寄せて思ひを陳ぶる歌)に分類されています。「山ぢさの白露重み」は「うらぶれて」を起こす序(山ぢさの花に露がいっぱい置いてうなだれ萎れている様子が比喩の序)となっています。

 マユミ(ニシキギ科)の花も咲いています。
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 ヒメサユリ(オトメユリ)の蕾(間もなく開花か)
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 ササユリが5株蕾を付けています(開花は来月中ごろか)。
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ホームカミングデイ2024(5月3日) [2024年05月04日(Sat)]
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 昨日(5/3)、「いちょう祭」にあわせて大阪大学ホームカミングデイ2024が開催され、久しぶりに出かけてきました(豊中キャンパス)。大阪大学会館(旧イ号館)講堂での講演会と学生交流棟カフェテリアでの交流会に出席しました。なお会場での様子は後日ホームページなどで紹介されるとのことです。
 講演会では3人の先生方の講演がありました。
堂目卓生先生(経済学研究科教授):「近代の超克ー『いのち』を大切にする社会を目指して」
岡田眞理子先生(蛋白質研究所教授):「生命をデータで紡ぐOUネットワーク」
藤井啓祐先生(基礎工学研究科教授):「ここまで来た量子コンピューター大阪から世界を目指す量子コンピュータ研究開発最前線ー」
 このうち、藤井先生の量子コンピュータに関する講演では、その仕組みについての理解はともかく、応用分野についての話は興味がありました。量子コンピュータ業界の共通テーマとして、非常に効率のいい触媒を見つけて地球規模でエネルギーの節約を目指しているとのこと。その一つとして、肥料を作るために世界の数%のエネルギーを消費するアンモニアを、空気中の窒素から合成する仕組みを量子コンピュータで解明しようとしたり、二酸化炭素(CO2)を吸収する高機能な材料開発や、太陽光を利用した人工光合成実現のための取り組みに量子コンピュータが活用されるとのことでした。
 
 「いちょう祭」は天候にも恵まれ、多くの参加者で賑わっていました。
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 模擬店が並ぶ通路は人波であふれていました。
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カキツバタが咲き始めました [2024年04月29日(Mon)]
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 蓮池の片隅に植えているカキツバタ(アヤメ科)が咲き始めました。下の写真は、自宅庭の水槽に植えているカキツバタ(水面はアサザの葉に覆われています)。
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【歌】 かきつはた 衣に摺り付け ますらをの 着襲ひ狩する 月は来にけり (大伴家持 巻十七・3921)
【口語訳】 かきつばたで 衣を摺り染めにし ますらをが 着飾って狩をする その月は来た
 「狩する月」は、薬草や鹿の若角を採る薬狩りをする月(旧暦の四月)。

 その他の水生植物では、ショウブ(ショウブ科)の花が見られ、ハス(ハス科)の浮葉のほか大型バットに植えているジュンサイ(ジュンサイ科)やヒシ(ミソハギ科)の葉も出てきました。

 ショウブは淡黄緑色の細かい花を穂状に付ける。
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 万葉歌では「あやめぐさ」と詠まれています。アヤメ科のハナショウブとは別で、根茎・葉など全体から独特の匂いを発し、これが邪気を払い疫病を除くといわれて、端午の節句に橘と一緒に貫き通して薬玉とし、薬用にも供されました。
【歌】 ほととぎす 厭う時なし あやめぐさ 蘰にせむ日 こゆ鳴き渡れ (巻十・1955)
【口語訳】 ほととぎすよ 嫌な時などないぞ あやめぐさを 蘰にする日に ここを鳴いて行け
 
 ハスの浮葉
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 ジュンサイの葉
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 ヒシの葉
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フジが開花 [2024年04月18日(Thu)]
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 畑の一角に設けた藤棚でフジ(マメ科)の花が咲き始めました。
【歌】 藤波の 花は盛りに なりにけり 奈良の都を 思ほすや君 (大伴四綱 巻三・330)
【口語訳】 藤の花は 今満開になりました 奈良の都を 恋しく思われますか帥(そち)
 ここで藤波はその花房の風に揺れるさまを波にたとえた歌語で、大宰帥であった大伴旅人の邸宅で開かれた集宴で詠まれたものと考えられています。

 裏山に自生しているヤマツツジ(ツツジ科)も咲き始めました。
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 園芸種のツツジ(品種は不明)も開花
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【歌】 水伝ふ 磯の浦廻の 石つつじ 茂く咲く道を またも見むかも (舎人 巻二・185)
【口語訳】 遣水の 磯辺に植えた いわつつじの 茂り咲くこの道を また見ることがあるだろうか
 この歌は、天武天皇の皇子、日並皇子(草壁皇子)が亡くなった時に、皇子の宮の舎人が泣き悲しんで作った歌23首のうちの一首。

 裏山の斜面に植えたヤマブキも開花
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 裏山に自生しているヤマザクラ(写真中央、左はイロハモミジ、右はユズリハ)
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ヤマザクラいろいろ [2024年04月13日(Sat)]
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 畑に種類の異なると思われるヤマザクラを10株ほど植えています。先に掲載したオオシマザクラやセンダイヤに続き、オオヤマザクラやその他の株も花が咲き始めました。
 オオヤマザクラ
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 以下は品種不明
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Posted by katakago at 15:08
ヤマブキが咲き始めました [2024年04月08日(Mon)]
 裏山のサクラは今が満開です。
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 サクラに続いて、ヤマブキ(バラ科)の花が咲き始めました。 
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【歌】 かはづ鳴く 神奈備川に 影見えて 今か咲くらむ 山吹の花 (厚見王 巻八・1435)
【口語訳】 蛙の鳴く 神奈備川に 影を映して 今頃咲いていることであろうか 山吹の花が

 アセビとヤマブキ
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 タチツボスミレ(スミレ科)
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【歌】 山吹の 咲きたる野辺の つほすみれ この春の雨に 盛りなりけり (高田女王 巻八・1444)
【口語訳】 山吹が 咲いている野辺の つぼすみれは この春雨の中 今真っ盛りである


 カラタチ(ミカン科)の花も咲いています。
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 イロハモミジの株元ではヒトリシズカ(センリョウ科)が咲いています。
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 ニリンソウ(キンポウゲ科)も咲いていました。
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桜の開花 [2024年04月06日(Sat)]
 体調不良で暫く臥せっていた間に、桜の花が一斉に開花しました(一部は散り始めていました)。
 裏山に植えたエドヒガンの花
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 センダイヤ(牧野博士命名) 花弁はピンク色
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 オオシマザクラ(花弁は真っ白)
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 ヤマナシの花も咲いています。
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スモモ続報 [2024年03月27日(Wed)]
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 畑に植えているスモモが満開です。
【歌】 我が苑の 李の花か 庭に散る はだれのいまだ 残りたるかも (大伴家持 巻十九・4140)
【口語訳】 わが園の 李の花が 庭に散っているのだろうか それとも薄雪がまだ 残っているのであろうか
 天平勝宝二年(750)三月一日(太陽暦の四月十五日)の夕方、家持が赴任先の越中の地にあって、春苑の桃李を眺めて作った歌の一首で、『万葉集全注』によれば、「北国の遅い春の中にあって、春たけなわの都への思いがひそめられていることも否めないであろう」とあります。
 三句目の「庭に散る」の原文は「庭尓落」で、「ニハニチル」と読む三句切れ説(口語訳に採った『新編日本古典文学全集 万葉集』や『新潮日本古典集成 万葉集』など)と、「ニハニフル」と読む二句切れ説(『万葉集全注』や『萬葉集全歌講義』)があります。
 父旅人の「我が園に 梅の花散る ひさかたの 天(あめ)より雪の 流れ来るかも」(巻五・822)にヒントを得たものとみられています。
 
 裏山のアセビとヤブツバキ 万葉歌にあしびと椿が詠まれた歌があります。 
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【歌】 三諸(みもろ)は 人の守(も)る山 本辺(もとへ)には あしび花咲き 末辺(すゑへ)には 椿花咲く うらぐはし 山そ 泣く子守る山 (巻十三・3222)
【口語訳】 三諸は 人が守っている山 本(もと)の辺りには あしびの花が咲き 上の辺りには 椿の花が咲いている まことに見事な 山だね 泣く子を守るように人が守っているこの山は
 この歌は、四・七・四・七・四・七・五・三・七の音数律をもち、長歌の末尾が五・三・七で終わるのは古い謡い物に多い形式で、古くから伝承された歌とみられています(『萬葉集全歌講義』)。
 
 裏山では、まだカタクリの開花株が見られました。
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 ヤマザクラの蕾(間もなく開花か)
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 今日も畑(花菖蒲を植えている)で見かけたアオサギ
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Posted by katakago at 16:29
孫娘の大学卒業式 [2024年03月26日(Tue)]
 昨日、孫娘の大学卒業式がありその前日より名古屋に出かけていました。2020年春、コロナ禍の受験で気を揉みましたが、名古屋大学工学部化学生命工学科に入学し、無事卒業の日を迎えることが出来ました。式当日は忙しいとのことで、前夜お祝いの食事の席を設け久しぶりに話をすることが出来ました。学部卒業後も大学院修士課程に進学することになっており、卒業式が終われば春休みもなく研究室での毎日が始まるとのことです。充実した研究生活となるよう願っています。
 
 式場となる豊田講堂には学生しか入場できないため、付き添い者は経済学部講義室でライブ配信を視聴しました。
 当日はあいにくの小雨。会式前の豊田講堂前の様子(振袖に袴姿が目立ちます)。 
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 以下はライブ配信会場で撮影しました。
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 名大オーケストラによる演奏
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 式場内の卒業生の様子 
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 来賓祝辞
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