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ヒガンバナも咲き始めました [2020年09月15日(Tue)]
 草刈りを終えた畦道では、ヒガンバナ(ヒガンバナ科)の花茎が一斉に伸びてきました。一部では開花したものも見られます。万葉歌で、いちし(原文は壱師と表記)と詠まれている植物にヒガンバナをあてる説があります。関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/172
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 山上憶良が詠んだ「秋の七種(くさ)」のうち、ハギ、オミナエシ、キキョウのほか、ススキの穂も見られ、フジバカマが蕾を付けています。
 オミナエシ(写真手前)とミヤギノハギ
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 キキョウ(万葉歌ではあさがほ)
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 ススキの穂
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 フジバカマの蕾(開花は来月、昨年はアサギマダラも飛来))
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 ヒオウギは7月ごろに花を咲かせますが、今春畑に播種したものでこの時期に花を咲かせているものがあります。播種したその年での開花は初めてです(通常開花までには1〜2年)。
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Posted by katakago at 14:38
ハギの花が咲き始めました [2020年09月09日(Wed)]
 今日はようやく気温も30℃を下回り、このところ伸びてきていた畦の草刈りが捗りました。
 畑に植えているミヤギノハギも咲き始めました。
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 萩は万葉歌では最も多く詠まれている植物です(141首)。そのうちのいくつかを以前の記事(次のURL)で紹介しています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/143
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/174
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/436
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/456

 畑ではオミナエシとともにノカンゾウ(ワスレグサ科)が今も咲いています。
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 万葉歌で「忘れ草」と詠まれている植物は、このノカンゾウやヤブカンゾウ(6〜7月に開花)と考えられています。関連記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/468

 裏山に植えているヨグソミネバリ(カバノキ科)の果穂を見つけました(高木になったので脚立に上って撮影)。
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 ヨグソミネバリ(アズサ)は万葉歌では、「引く」などの枕詞として「梓弓」が33首詠まれています。関連記事は昨年のブログ(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1581

 果樹園でカキの木で見つけたゴマダラチョウ
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Posted by katakago at 15:12
秋の収穫を楽しみに [2020年08月26日(Wed)]
 今月になってから、猛暑続きでしかも雨が全く降りません(夕立ちすらも無し)。日が陰るのを待って、畑で栽培している野菜類(ナス、トマト、オクラ、ラッカセイ、サツマイモ、アスパラガスなど)への水遣りが日課となっています。
 果樹類はそのうち雨が降ってくれるのではと待っていましたがその兆候もなく、昨日夕方、柑橘類などにも水を供給しました。2か所の果樹園は水路からから離れているため、ポンプで汲み上げ100mほどのホースを引っ張っての作業です。

 温州ミカン(宮川早生)  このほか、デコポン、ハッサク、甘夏、キンカンなども栽培 
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 カキ(太秋) このほか富有、次郎、花御所、西条なども栽培
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 ポポー(来月にも収穫できるか) 
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 クリ(早生の丹沢) このほか銀寄、筑波も栽培
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 イチジク(間もなく収穫できるか)
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Posted by katakago at 11:25
真夏に咲いたフジーときじきふぢ(非時藤) [2020年08月19日(Wed)]
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 猛暑が続く中、フジの花が咲いていました。季節外れに咲いた花に興趣を抱いて詠まれた次の歌があります。
【歌】 我がやどの 時じき藤の めづらしく 今も見てしか 妹が笑まひを (巻八・1627 大伴家持)
【口語訳】 家の庭の 時ならぬ藤のように めずらしく 今も見たいものです あなたの笑顔を
 この歌の解説は、ナツフジ(マメ科)の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/135

 畑に植えているヤマナシ(バラ科)やナツメ(クロタキカズラ科)に果実が生っています。
 ヤマナシの実
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 ナツメの実
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 ナシとナツメが詠まれた万葉歌に次の一首があります。
梨棗 黍に粟次ぎ 延ふ葛の 後も逢はむと 葵花咲く (巻十六・3834)
この歌の解説記事は、次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/574

 咲き終わったヒオウギ(アヤメ科)では刮ハがはじけて中から黒い球形の種子が見られます。
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 万葉歌で、ぬばたま(原文は野干玉・奴婆多麻・烏玉などと表記)と詠まれているのは、このヒオウギの種子とみられています。集中全て、枕詞(黒・夜・暗・夢などにかかる)として用いらています。ぬばたまが詠まれた例歌は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/170
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/188
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/457

 今朝の蓮池で(花が見られたのは3株)
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Posted by katakago at 11:15
ミズアオイが咲き始めました [2020年08月13日(Thu)]
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 ミズアオイ(ミズアオイ科)は昨年2株を購入して栽培を始めましたが、今年初めて花が咲きました。次の万葉歌で、なぎ(原文は水葱と表記)と詠まれている植物がミズアオイにあたると見られています。
【歌】 醤酢(ひしほす)に 蒜(ひる)搗き合(か)てて 鯛願ふ 我にな見えそ 水葱の羹(あつもの)  (巻十六・3829 長忌寸意吉麻呂)
 題詞には、「酢・醤(ひしお)・蒜・鯛・水葱を詠む」とあり、この歌は以前のノビルの記事(下記のURL)でも取り上げています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/36
 昨年のミズアオイの写真と記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1564
  
 畑では、オミナエシに混じって開花したタカサゴユリが目立ってきました。
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 カノコユリも咲いています。
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 ハマユウが今も咲いています(膨らんだ刮ハも見られる)。
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Posted by katakago at 14:06
タカサゴユリが咲き始めました [2020年08月07日(Fri)]
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 オミナエシの黄色を背景にタカサゴユリが咲き始めました。
 ミソハギ(ミソハギ科)の傍でも 
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 裏山ではキツネノカミソリ(ヒガンバナ科)が咲いていました(春に葉を出し夏に枯れてから花茎を出す)。
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 ミツマタの株元でも咲いていました。
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 この時期、植物園の木々ではセミが盛んに鳴いています。
セミ(原文は蟬と表記)が詠まれた遣新羅使人の歌をあげておきます。
【歌】 石走る 滝もとどろに 鳴く蟬の 声をし聞けば 都し思ほゆ (巻十五・3617 大石蓑麻呂)
【口語訳】 岩の上をほとばしり流れる 滝にもまして響き鳴く蝉の 声を聞いていると 都が思い出される
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/114
 
 ケヤキの木で見つけたアブラゼミ(右)とクマゼミ
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 クマゼミ
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Posted by katakago at 16:24
ケイトウの花 [2020年08月05日(Wed)]
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 今年はケイトウ(ヒユ科)の播種時期が遅れたため、ようやく花が咲きました。万葉歌では、からあゐ(原文は韓藍・鶏冠草などと表記)と詠まれています。
 布に摺り移す(朱色がかった色に染める)のによい花として我が国に移入され(韓渡来の藍)、観賞用にも植栽されていたようです。
ケイトウが詠まれた万葉歌は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/118
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/147
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/405


 咲き終わったハマユウで刮ハが膨らんできました。
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 白の鹿の子百合に続いて赤の鹿の子百合も咲いています。
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 裏山ではヤブラン(キジカクシ科)の花が咲き始めていました。
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 今朝の蓮池で(間もなく花も終わりで花托が目立ってきました)
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Posted by katakago at 14:05
白鹿の子百合 [2020年07月30日(Thu)]
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 裏山では、白鹿の子百合が咲いています。
垣根に絡まったナツフジの花房も見つけました。ナツフジは万葉歌の「ときじきふぢ」とみる説もあります。
 ナツフジ(マメ科)の花房
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 トコロ(ヤマノイモ科)の花
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万葉歌では、ところづらと詠まれています。
【歌】 天皇(すめろぎ)の 神の宮人 ところづら いや常(とこ)しくに 我かへり見む (巻七・1133)
【口語訳】 代々の天皇にお仕えする宮人として、(ところづら) いよいよとこしえに私はまた来て見よう。
 ここで、「ところづら」は同音の「常(とこ)しく」の枕詞で、上三句は常(とこ)シクのトコを起こす序詞(有枕序詞)。

 ヒシ(ミソハギ科)の花
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 ヒルムシロ(ヒルムシロ科)の花
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 今朝の蓮池で
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 ハスの花托
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Posted by katakago at 12:08
オニユリが咲いています [2020年07月24日(Fri)]
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 ユリ類では、すでに咲き終わったヒメユリ、ササユリ、ヤマユリに続いて、カシワの木の傍でオニユリが咲いています(花はコオニユリに似ていますが葉腋に珠芽が出来る)。来月には、カノコユリやタカサゴユリの花が見られます。

 畑ではオミナエシ(スイカズラ科)が満開です。
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オミナエシを詠んだ万葉歌に次のような一首があります。
【歌】 手に取れば 袖さへにほふ をみなへし この白露に 散らまく惜しも (巻十・2115)
【口語訳】 手に取ると 袖まで染まる おみなえしが この白露に 散ったら惜しい
 当時、「にほふ」はある素材が美しく照り映えるとして表現されています。
オミナエシの関連記事を次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/99

 今朝の蓮池で
咲き終わった株の花托も目立つようになりましたが、来月上旬ごろまでは花を楽しめそうです。
先日は、市内の保育士の方が子供たちにハスの葉で遊ばそうと葉を求めて訪ねてこられました。
葉っぱに溜まった水は玉のように転がり、茎から水を押し込むと葉から霧状の水が噴き出します。
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Posted by katakago at 13:23
ヒオウギが咲いています [2020年07月19日(Sun)]
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 畑のあちらこちらに植えているヒオウギ(アヤメ科)が花を咲かせています。すでに咲き終わったものでは刮ハが膨らんできました。秋にはこれがはじけて中から黒い球形の種子を覗かせます。これが万葉歌に詠まれた「ぬばたま」とみられています。

 ヒオウギの花の蜜を吸うカラスアゲハ(♂)
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 ナミアゲハ(♀)
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 数多く栽培している中で偶に黄色の花弁(斑点無し)の株が見られます。
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 今朝の蓮池の様子(ハスの花の後方にはオミナエシやキキョウ、ミソハギなどが見られます)
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 ハマユウは今でも次々と咲いています。
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 午後、植物画でベニバナを担当される方が見えられました。
花が終わった頭花の状態の観察と画材の採取が目的です。植物形態学の視点から詳しく観察し細密に描写されます。
 このところの雨続きで採種の時期が遅れてしまい、種子がだいぶ落下していました。
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 花の終わったベニバナの頭花の部分と種子
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Posted by katakago at 16:47
ヤマユリが開花 [2020年07月09日(Thu)]
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 このところの雨続きで裏山には足が向かなかったのですが、雨の合間に出かけたところヤマユリが咲いていました。
 常陸国の防人歌に、次のようなユリを詠んだ歌があります。
【歌】 筑波嶺の さ百合の花の 夜床にも かなしけ妹そ 昼もかなしけ (巻二十・4369)
【歌】 筑波嶺の さ百合の花のように 夜床でも いとしい妻は 昼間もいとしい
この歌の関連記事は下記のURLに掲載しています(花の写真はヒメサユリ)。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/33
 ヤマユリの写真と万葉歌は以前の記事にも載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/97
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/660

 畑ではハマユウが次々と花を咲かせています。
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 昨日の午後、雨の合間を縫って日本植物画倶楽部の方々が見えられました。アサザ、ベニバナ、キキョウを担当される方々は、生育状況を熱心に観察され、画材を選ばれていました(アサザ、ベニバナでは2度目の来訪)。
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Posted by katakago at 08:53
ノキシノブ [2020年07月04日(Sat)]
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 万葉植物関連の本に掲載用の写真を撮りなおしています。万葉歌に、しだくさ(原文表記は子太草)と詠まれているのがノキシノブとみられています。ウラボシ科のシダ植物で(写真は順にウメ、アラカシの幹に着生)、葉の裏に胞子嚢群が目のように対をなして並んでいる様子を撮る事が出来ました(ヤツメランともいわれる)。万葉歌には1首のみ詠まれ、以前にも取り上げていますがここでも載せておきます。古今相聞往来歌類の上、寄物陳思歌(物を媒介にして自己の恋情を述べる歌)の1首です。
【歌】 我がやどは 甍しだ草 生ひたれど 恋忘れ草 見るにいまだ生ひず (巻十一・2475 柿本人麻呂歌集)
【口語訳】 わが家には 屋根のしだなら 生えているが 恋忘れ草は いくら見ても生えていない
 「恋忘れ草」は忘れ草(ヤブカンゾウ)のことで、当時、それを着けると恋の苦しみから逃れられるという俗信があり、その恋忘れ草は一向に生えてこない(わたしは押さえても押さえきれない恋に悩んでいる)。「甍しだ草」は「恋忘れ草」のないことをいうための対比表現(『新編日本古典文学全集 萬葉集』より)。
 畑のあちらこちらでヤブカンゾウ(忘れ草)が咲いています。
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 今朝の蓮池の様子(開花株も増えてきました)
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 ハマユウも次々と咲いています。
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Posted by katakago at 17:38
ネムノキの花が咲いています [2020年07月01日(Wed)]
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 裏山ではネムノキ(マメ科)の花が咲いていました。木が大きくなり花の写真を撮るには望遠レズが必要です(250oを使用)。ネムノキが詠まれた万葉歌(原文は合歓木と表記)と関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/89
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1135


 今朝の蓮池で
蕾の数も増え次々と開花しています。
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Posted by katakago at 11:55
ヤブカンゾウの花 [2020年06月28日(Sun)]
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 果樹園脇の畦道で、ヤブカンゾウ(ワスレグサ科)が一輪咲いていました。蕾を付けている株も多数あり、来月初めにかけて花を楽しめます。
万葉歌では、わすれぐさ(原文は萱草と表記)として詠まれています。歌の解説は下記のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/82
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/385

 ツユクサ(ツユクサ科)の花が咲いていました。
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万葉歌では、つきくさ(原文は月草、鴨頭草と表記)と詠まれています。
ツユクサが詠まれた万葉歌の解説は以前の記事(次のURL)に野出ています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/73
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/149
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/383

 昨日掲載のハスの今朝の様子です(赤も開花)。
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 果樹園の草刈り中に見つけたハクセキレイ(草刈りエンジンの音も気にせず飛来)
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Posted by katakago at 17:30
ハマユウが開花 [2020年06月27日(Sat)]
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 ハマユウ(ヒガンバナ科)は害虫の被害に遭い株数が少なくなったのですが、そのうちの一株が花を咲かせています。蕾を付けている株もみられます。
万葉歌には、柿本人麻呂の次の一首があります。
【歌】 み熊野の 浦の浜木綿 百重(ももへ)なす 心は思へど 直(ただ)に逢はぬかも (巻四・496)
【口語訳】 み熊野の 浦の浜木綿のように 百重にも 心では思っているが 直には逢えないものだね
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/126

 畑では、オミナエシやキキョウが咲き乱れています。
オミナエシとキキョウ(写真後方)
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 キキョウとベニバナ(写真後方)
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 蓮池では、3株目の開花が見られました。
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 これから次々と開花が見込まれます。
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Posted by katakago at 10:18
ベニバナが見ごろ [2020年06月22日(Mon)]
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 畑ではベニバナ(キク科)の花が真っ盛りです。
新型コロナ禍で先月までは見学案内を自粛していましたが、今朝、今年3件目の来園者がありました。日本植物画倶楽部会員の方です。再来年に、万葉植物をテーマにボタニカルアート展が計画されており、ベニバナを担当されるとのことです。この時期、ベニバナの他、カワラナデシコ、キキョウ、オミナエシ、ヒオウギ、ハスやヒシの花を見ていただけました。
ベニバナが詠まれた万葉歌は下記の記事に紹介しています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/81
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/363
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/384

 大型バットで栽培しているヒシ(ミソハギ科)が今年初めて花を咲かせました。
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 ヒシが詠まれた万葉歌は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/129

 ハスの2株目が開花しました。
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 キキョウ(キキョウ科)も畑のあちらこちらで咲きだしました。
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キキョウが詠まれた万葉歌は下記の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/77
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/389

 ヒオウギ(キク科)は畑の数か所に植えていますが、日当たりの良い場所では花が咲き始めています。
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Posted by katakago at 15:22
ハスの花 今年初めて開花 [2020年06月18日(Thu)]
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 10日前に蕾の写真を掲載していたハス(ハス科)が開花しました(今年初めての花)。朝からの雨で、ハスの葉っぱに水が溜まっています。
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万葉歌に次のような一首があります。
【歌】 ひさかたの 雨も降らぬか 蓮葉(はちすば)に 溜まれる水の 玉に似たる見む (巻十六・3837)
【口語訳】 (ひさかたの) 雨でも降ってくれ 蓮の葉に 溜まった水の 玉に似たさまを見よう
この歌の関連記事は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/85

 蓮池では、ハスの立ち葉に隠れるように、アサザ(ミツガシワ科)が今も咲いています。
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 畑ではカワラナデシコ(ナデシコ科)に続きキキョウ(キキョウ科)も咲いています。
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 裏山の植物園入り口付近ではアジサイ(アジサイ科)が咲いています。
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Posted by katakago at 11:50
ヒルムシロの花 [2020年06月14日(Sun)]
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 大型バットで栽培しているヒルムシロ(ヒルムシロ科)の花(穂状花序)が咲きました。根茎は泥中にあって繁殖し水田の多年生雑草の一つでもありますが、万葉歌に詠まれている、たはみづら(原文は多波美豆良と表記)にあてる説があります。巻十四の東歌に次のように詠まれています。
【歌】 安波(あは)をろの をろ田に生(お)はる たはみづら 引かばぬるぬる 我を言な絶え (巻十四・3501)
【口語訳】 安波の峰の 山田に生える たはみづらのように 私が引いたらずるずるとどこまでもついて来て 私との仲を絶やさないでくれ (口語訳は『萬葉集全注』より)
 ここで、上三句の「安波をろの をろ田に生はる たはみづら」は、第四句(引かばぬるぬる)を起こす序。

 畑に植えているベニバナが咲き始めました。
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 果樹園の甘夏の小枝で羽化直後のナミアゲハを見かけました。
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Posted by katakago at 13:38
梅雨入り直前の畑で [2020年06月10日(Wed)]
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 畑の片隅でヒマワリが一輪開花しました。昨年のこぼれ種が発芽して生育したもので、十数株ありこれから順次花を咲かせます。
 このところ雨が降らず、朝夕は夏野菜(キュウリ、ナス、トマト、オクラ、ピーマンなど)の水遣りが欠かせなかったのですが、ようやく梅雨入りで暫くはこの作業から解放されそうです。

 お隣の田んぼには水が張られ田植えの準備が整っています。写真は田んぼの水面に映る花菖蒲です(この時期にしか撮れない1枚)。
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 ミソハギ(ミソハギ科)が一株咲き始めました。
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 果樹園ではアンズが色づいてきました。
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Posted by katakago at 15:59
サカキの花 [2020年06月09日(Tue)]
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 裏山のサカキ(サカキ科)の花(白色の五弁花)が咲いています。万葉歌では、大伴坂上郎女の長歌に詠まれています(原文は賢木と表記)。長歌の一部を載せておきます。
【歌】 ひさかたの 天の原より 生(あ)れ来(きた)る 神の命 奥山の さかきの枝に しらか付け 木綿(ゆふ)取り付けて ・・・・・(巻三・379)
【口語訳】 (ひさかたの) 天の原から 天下られた 先祖の神よ 奥山の 榊の枝に しらかを付け 木綿(ゆう)も取り付けて ・・・・・
この歌の解説は、以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/64

 裏山ではササユリのもう一株が咲きました。
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 昨年秋に発芽したベニバナ(キク科)の鉢植えです。今春畑に播種したものより一足先に開花しました。畑に植えているものの開花は来週末頃かと思われます。
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Posted by katakago at 16:55
ハスの蕾 [2020年06月08日(Mon)]
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 蓮池ではハスの立ち葉が旺盛に繁茂してきました。その中で今朝蕾を付けている株に気づきました(今月中には開花か)。

 蓮池傍の花菖蒲はもうしばらく花を楽しめそうです。昨日、畑で孫たちとLINEのビデオ通話を行い、花菖蒲他、カワラナデシコ、キキョウ、ハギなどの映像を送ってやれました。
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 ヒオウギの一株が花を咲かせました(この時期の開花は初めてです)。
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Posted by katakago at 09:42
ササユリが開花 [2020年06月06日(Sat)]
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 裏山ではササユリの一株が開花しました。
【歌】 道の辺の 草深百合の 花笑みに 笑みしがからに 妻と言ふべしや (巻七・1257)
【口語訳】 道端の草の繁みに生えている百合の 花が咲くように わたしがちょっとほほえんだ ただそれだけのことで わたしを妻だなどとおっしゃっては困ります。
この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/55

 今年初めてキキョウの花が見られました。
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 ベニガク(アジサイ科)の花(がく片の装飾花は最初は白で日を追って淡いピンク色に変わる)
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 クワ(クワ科)の実
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【歌】 たらちねの 母がその業(な)る 桑すらに 願へば衣に 着るといふものを (巻七・1357)
【口語訳】 (たらちねの) 母の仕事の 桑でさえ 願えば衣に 着られるというのに
この歌の口語訳は『新編日本古典文学全集 萬葉集』に拠りましたが、故井手至先生の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/351

 ナツメ(クロタキカズラ科)の花
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Posted by katakago at 11:24
ミヤギノハギが咲き始めました [2020年06月04日(Thu)]
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 ミヤギノハギ(マメ科)の一株が早くも咲き始めました。このハギは6月と9月に花を咲かせます。

 畑では、ヤマザクラの株下でカワラナデシコ(ナデシコ科)が咲いています。
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 カワラナデシコに混じってオミナエシ(スイカズラ科)も茎が伸びてきました。そのうちの一株は蕾を付けていました。
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 間もなく開花しそうなキキョウ(キキョウ科)が一株ありました。ほかの株は今月下旬から開花が見込まれます。
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 早くも蕾を付けているヒオウギ(アヤメ科)を見つけました(通常開花が見られるのは7月中旬ごろ)。
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Posted by katakago at 11:36
ビワを収穫 [2020年06月03日(Wed)]
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 今月になって、毎日ビワの収穫を行っています(袋掛けしたものは200個)。今朝は、ジャガイモも一緒に収穫しました。
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 袋掛けには手間がかかりましたが、品質の良い果実がたくさん得られました(孫たちにも送ってやれました)。

 先月期待していたサクランボは、カメムシの被害により残念な結果になってしまいました。。

 ビワの次はアンズを収穫できそうです(今月中旬ごろ)。
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 ポポーも実が生っています(収穫できるのは8〜9月か)。
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Posted by katakago at 11:46
ヒメユリが開花 [2020年06月01日(Mon)]
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 裏山の斜面に植えているヒメユリが咲きました。万葉歌には、大伴坂上郎女の次の一首のみ詠まれています。
【歌】 夏の野の 繁みに咲ける 姫百合の 知らえぬ恋は 苦しきものそ (巻八・1500)
【口語訳】 夏の野の 繁みに咲いている ひめゆりのように 相手に知ってもらえない恋は 苦しいものです。この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/379

 ササユリの蕾もだいぶ膨らんできました(一株は今週末にも開花か)。
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 畑の畦道で見つけたチガヤ((イネ科)の花穂
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 万葉歌では、つばな(原文は茅・茅花などと表記)と詠まれています。以前の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/352


 
Posted by katakago at 11:39
ツタとテイカカズラ [2020年05月31日(Sun)]
 万葉歌に詠まれている植物につた(原文は都多などと表記))があります。現在の植物のツタ(ブドウ科)のほかテイカカズラ(キョウチクトウ科)とする説があります。この時期、裏山ではツタの若葉とテイカカズラの花が見られます。
 柿本人麻呂の石見相聞歌第二群の長歌(巻二・135)には、「・・・・さ寝し夜は いくだもあらず 延ふつたの 別れし来れば ・・・」とあり、「延ふつたの」は、つたの蔓が絡みあって伸び広がって分岐することから「別れ」にかかる枕詞です。この歌の全文は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/28

 ケヤキの大木に伸びてゆくツタ
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 ヒノキの幹に絡まりついたツタ(秋には紅葉が見られる)
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 テイカカズラ(キョウチクトウ科)の花
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 裏山ではヤマアジサイが咲いています。
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Posted by katakago at 10:17
ジュンサイの花 [2020年05月30日(Sat)]
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 ジュンサイ(ジュンサイ科)は昨年苗を4株購入し、大型バットで育てていますが、殖えてきた株のうち2株が花を咲かせています。万葉歌では蓴(ぬなは)と詠まれています。
【歌】 我が心 ゆたにたゆたに 浮き蓴 辺にも沖にも 寄りかつましじ (巻七・1352)
【口語訳】 わたしの心は ゆったりしたり動揺したりで 浮き蓴(ぬなわ)のように 岸にも沖にも 寄ってしまえそうにない
 ジュンサイの昨年6月の記事(写真と万葉歌)は次のURL
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1525

 万葉歌に詠まれた水生植物は、アサザ、ハス、ジュンサイのほか、ヒシ、ミズアオイ(水葱 なぎ)、ヒルムシロ(たはみづらに当てる説)などがあり、これらも育てています。
 ヒシ(ミソハギ科)が大型バット全面に広がってきました(花はこれから)。
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 ミズアオイ(ミズアオイ科)
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 ミズアオイの花と万葉歌は昨年8月の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1564

 ヒルムシロ(ヒルムシロ科)の葉が展開
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Posted by katakago at 11:01
花菖蒲が咲き始めました [2020年05月28日(Thu)]
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 蓮池に隣接して植えている花菖蒲が咲き始めました。これから来月中ごろまで色とりどりの花が楽しめます。今朝の時点での開花株の写真を1枚づつ載せておきます。
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 蓮池ではハスの立ち葉が池全面に広がってきました。
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Posted by katakago at 14:32
カワラナデシコの花 [2020年05月22日(Fri)]
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 畑のあちらこちらでカワラナデシコ(ナデシコ科)の花が見られるようになりました。大伴家持は、ナデシコの可憐な花を格別に好んだようで、11首も詠んでいます。そのうちの一首を載せておきます。
【歌】 我がやどの なでしこの花 盛りなり 手折りて一目 見せむ児もがも (巻八・1496)
【口語訳】 家の庭の なでしこの花が 今真っ盛りだ 手折って一目 見せてやるような女の子がいたらよいのに

 裏山では、センダン(万葉歌ではあふち)、ウツギ(万葉歌ではうのはな)、タチバナの花が咲いています。
 センダン(センダン科)の花
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【歌】 我妹子に 楝の花は 散り過ぎず 今咲けるごと ありこせぬかも (巻十・1973)
【口語訳】 いとしい妻に逢う、そのアウではないが、楝(おうち)の花は散り過ぎることなく、今咲いているそのままで、ずっといてほしいものだなあ。
 ここでは「我妹子に」は、「逢ふ」から同音で「あふち」に掛かる枕詞で、「あふち」のアウに「逢う」の意で掛けられています。

 ウツギ(アジサイ科)の花(万葉歌では卯の花)
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 タチバナ(ミカン科)の花
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 万葉歌では、卯の花(ウツギ)やタチバナは同時にホトトギスとともに詠まれている例が多くあります。それぞれ一首づつ載せておきます。
【歌】 卯の花の 咲く月立ちぬ ほととぎす 来鳴きとよめよ 含みたりとも (大伴家持 巻十八・4066)
【口語訳】 卯の花の 咲く月が来たぞ ほととぎすよ 来鳴きとよもせ まだ蕾であっても
【歌】 我がやどの 花橘に ほととぎす 今こそ鳴かめ 友に逢へる時 (大伴書持 巻八・1481)
【口語訳】 家の庭の 花橘に ほととぎすよ 今こそ鳴いておくれ 友に逢っているこの時に

 八朔の花とナミアゲハ
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 ハナショウブの蕾(来月初旬にかけて見頃を迎えます)
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 ササユリの蕾(開花は来月中旬か)
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 ヒメユリの蕾(開花は来月下旬ごろか)
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Posted by katakago at 11:54
柑橘類の花が咲いています [2020年05月13日(Wed)]
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 下草刈りを終え今はすっきりしている果樹園では、柑橘類が辺りに芳香を漂わせて花を咲かせています。温州ミカン(宮川早生、石地温州)、八朔、甘夏、デコポン、キンカンなどを栽培しています。

 クルミは昨年大幅に剪定しましたが、今年も花を咲かせました。
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 サクランボ(品種不明)がたくさん実を付けています。木が大きくなり防鳥ネットを被せるのに苦労しました(収穫できるのは来月か)。
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Posted by katakago at 13:24
エゴノキの花が咲いています [2020年05月12日(Tue)]
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 エゴノキ(エゴノキ科)が白い五弁花を下向きに咲かせています。万葉歌で、やまぢさ、ちさと詠まれている植物にエゴノキをあてる説があります。
【歌】 山ぢさの 白露重み うらぶれて 心に深く 我が恋止まず (巻十一・2469)
【口語訳】 山ちさがしとどにおいた白露の重さでうなだれるようにうちしおれて、心の底深く わたしの恋は止むことはない
 「ちさ」が詠まれた歌は、この歌を含め以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/24
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1113


 蓮池ではアサザの花が増えてきました。
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 ハスの立ち葉も伸びてきました(開花は来月下旬からを予想)。
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Posted by katakago at 13:54
クログワイの塊茎 [2020年05月06日(Wed)]
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 万葉植物関係の出版物に掲載する写真を整理中です。これまで撮りためてきた中で、その植物の特徴を示すのに1枚の写真では十分ではないものもあり、あらためて時期を変えて撮りなおしています。その一つが写真に示したクログワイ(カヤツリグサ科)の塊茎です。クログワイ(水田の強害草の一つ)は秋に地下茎の先端に塊茎をつけ、翌年に新芽を出して新しい株になりますが、株元を掘り起こしてみるとこの時期でも写真のような塊茎が残っていました(この塊茎は食用になる)。
 万葉歌で、ゑぐ(原文は佪具・恵具と表記)として2首詠まれています。そのうちの一首は、
【歌】 あしひきの 山沢ゑぐを 摘みに行かむ 日だにも逢はせ 母は責むとも (巻十一・2760)
【口語訳】 (あしひきの) 山沢のゑぐを 摘みに行く 日ぐらいは逢っておくれ お母さんに叱られても
 クログワイの夏(8月)の写真とこの歌の解説記事は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/426


蓮池脇では カキツバタが順次咲いています。
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Posted by katakago at 16:07
カキツバタが咲き始めました [2020年05月02日(Sat)]
 新型コロナウイルス感染の収束が見通せず、今年の連休は孫たちの帰省も叶いません。
 2月中旬以来、公共交通機関を利用する外出は控え、カルチャーセンターの講座も4月からは休講になっています。そのため、もっぱら裏山や畑での農作業で日々過ごしています。お陰で例年になく園内の草取りもはかどっています。秋の草花が咲く頃には収束することを願っています。

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 蓮池の一角に植えているカキツバタ(アヤメ科)が咲き始めました。その花の色は濃紫色で、和名は、花汁を布にこすりつけて染める昔の「書きつけ」という行事から転訛したといわれています。
【歌】 かきつはた 衣に摺り付け ますらをの 着襲ひ狩する 月は来にけり (大伴家持 巻十七・3921)
【口語訳】 かきつばたで 衣を摺り染めにし ますらをが 着飾って狩をする その月は来た
カキツバタが詠まれた万葉歌の解説は、次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/8
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/324
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/591

裏山では新緑が映える季節となりました。
 イロハモミジ(ムクロジ科)の花と翼果
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 カツラ(カツラ科)の若葉
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 ユズリハ(ユズリハ科)の新葉が広がってきました。
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 昨年苗木を移植したホオノキ(モクレン科)の新葉が展開してきました。
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Posted by katakago at 13:28
早くもアサザが一輪開花 [2020年04月30日(Thu)]
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 蓮池に混植しているアサザ(ミツガシワ科)が一輪咲きました。例年になく早い開花です。アサザは多年生の浮葉植物で、地下茎から葉を出して水面に浮かべ黄色の花を咲かせます。万葉歌であざさ(原文は阿耶左と表記)と詠まれている植物がアサザにあたるとされています。アサザが詠まれた万葉歌の解説は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/49

 ビオトープ池ではショウブ(ショウブ科)の花が咲いていました。花茎の中ほどに肉穂花序(淡黄緑色の小花を密集)を付けています。葉は独特の匂いをもち、これが邪気を払い疫病を除くものと言われ、端午の節句に用いられるようになりました。
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ショウブは万葉歌では、あやめぐさ(原文は菖蒲草、菖蒲、安夜女具佐などと表記)として詠まれています。万葉歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/330
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/594

 カワラナデシコ(ナデシコ科)も咲き始めました。畑のあちらこちらで発芽した苗が生育し、これから秋にかけて順次花が見られます。
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 ヤマザクラの最後の一株が花を咲かせています。
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Posted by katakago at 13:45
フジの花が咲いています [2020年04月24日(Fri)]
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 7年前、畑に設置した藤棚でフジの花が見ごろとなりました。
フジは集中27首詠まれており、その多くは花房の風に揺れるさまを波にたとえて藤波と詠まれています。
【歌】 恋しけば 形見にせむと 我がやどに 植ゑし藤波 今咲きにけり (山部赤人 巻八・1471)
【口語訳】 恋しくなったら 偲びぐさにしようと思って 家の庭に 植えた藤の花は 今咲き始めた
【歌】 藤波の 花は盛りに なりにけり 奈良の都を 思ほすや君 (大伴四綱 巻三・330)
【口語訳】 藤の花は 今満開になりました 奈良の都を 恋しく思われますか帥(そち)も
 これらの歌の解説は以前の記事(下記のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/7
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/590

 昨年から畑の一角に設置した大型バットで水生植物を育てています。万葉歌に詠まれたコナギ、ミズアオイ、クログワイ、ヒルムシロ、ヒシ、ジュンサイなどで、このうちヒシとジュンサイの新葉が展開してきました。
 ヒシ(ミソハギ科)
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 ジュンサイ(ジュンサイ科) 先月よりだいぶ増えてきました。
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Posted by katakago at 14:42
タブノキの花 [2020年04月21日(Tue)]
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 タブノキ(クスノキ科)の花が咲いています。花の写真はこのブログでは今回が初めての掲載です。タブノキは万葉歌ではつまま(原文は都万麻と表記)として詠まれています。つままが詠まれた万葉歌は大伴家持が越中で詠んだ次の一首のみです。
【歌】 磯の上の つままを見れば 根を延へて 年深からし 神さびにけり (大伴家持 巻十九・4159)
【口語訳】 磯の上の つままを見ると 根を張って 年を久しく経たらしい 神々しくなっている
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/22

 コウゾ(クワ科)の雌花序
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 コウゾ関連の以前の記事は次のURL
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/13

 カシワ(ブナ科)の若葉
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 カシワが詠まれた万葉歌は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/10
Posted by katakago at 16:58
アマドコロが咲いています [2020年04月18日(Sat)]
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 ポット苗を購入し畑に移植して栽培しているアマドコロ(キジカクシ科)の花が咲き始めました。裏山に自生しているナルコユリ(キジカクシ科)に草姿や花の形が似ていますが、ナルコユリの茎には稜がなく、アマドコロの茎は6稜の違いがあります。
 万葉歌で、にこ草(原文は似児草と表記)と詠まれている植物にアマドコロをあてる説があります(他にイノモトソウ科のハコネシダとする説も)。
アマドコロの関連記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/589

 裏山ではシャガの花が盛りで、ヤマブキやタチツボスミレもまだ花を咲かせています。
 五輪塔前のシャガの花
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 タチツボスミレと八重のヤマブキ
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 挿し木で殖やしたツバキの苗木を10年ほど前に裏山に数本植えていますが、そのうちの一株が初めて花を咲かせました。庭に植えられている園芸種(品種名は不明)でヤブツバキに比べ花は大型です。
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Posted by katakago at 11:27
折れたヤマザクラが開花 [2020年04月17日(Fri)]
 裏山に自生していたヤマザクラが昨年根元から折れてしまい、いずれ片づけなければと思いながら放置していたところ、折れた幹が斜面に転がった状態で花を咲かせていました。
 すぐ近くは住宅地として開発され擁壁(写真右上)が迫っており、最近は幹の傾きが気にはなっていたのですが、支柱の設置などの対応まで手が回っていませんでした。
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 折れた幹が斜面に転がり落ちていました。
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 このような状態で花を咲かせているのは驚きです。  
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このヤマザクラは8年前の記事(次のURL)に写真を掲載していたものです。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/319



 畑に植えているヤマザクラ(品種名は不明)が株毎に今も花を咲かせています
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Posted by katakago at 14:36
タマネギを収穫 [2020年04月14日(Tue)]
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 タマネギは200株ほど栽培していますが、その一部を収穫してみました。今年の出来は良さそうです。
 アスパラガスも収穫できるようになりました。
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 このほか栽培中の野菜は、写真左からエンドウ、ソラマメ、ジャガイモ、エダマメです。
エンドウとソラマメは今花が咲いており来月には収穫できそうです。先月種芋を植え付けたジャガイモは茎が伸びてきました。エダマメも発芽してきました。
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Posted by katakago at 11:37
カラタチの花 [2020年04月11日(Sat)]
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 裏山ではカラタチ(ミカン科)の花が咲き始めました。当園の柑橘類では一番早く花を咲かせます。
 カラタチは万葉歌では、巻十六の題詞に「忌部首、数種の(くさぐさ)の物を詠む歌一首」とある次の歌に詠まれています。
【歌】 からたちの 茨刈り除け 倉建てむ 屎遠くまれ 櫛造る刀自 (巻十六・3832)
【口語訳】 からたちの いばらを刈り除いて 倉を建てるのだ 屎は遠くに行ってせい 櫛造りのおばちゃんよ
『萬葉集釈注』の解説には、「宴などきわめてくだけた集団の場における即興とみられ、題詞にある数種の物は、からたち・茨・倉・屎・櫛で、その選択は詠み手自身に任されて詠んだのがこの物名歌」とあります。

 アケビ(アケビ科)の花が咲いていました。
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 万葉歌で、さのかた(原文は狭野方と表記)と詠まれている植物を蔓性植物のアケビにあてる説があり、例歌を以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/979


 裏山ではヤマブキが見頃です。
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 オキナグサ(キンポウゲ科)その後
花後多数の花柱が長く伸長し球状になります。これが老人の白髪頭に似ているため漢名で白頭翁の名があります。
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 裏山ではニリンソウ(キンポウゲ科)が咲いていました。
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Posted by katakago at 13:21
ニワトコの花 [2020年04月09日(Thu)]
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 ニワトコ(レンプクソウ科)の花が咲きました(このブログでは初めての写真掲載)。万葉歌では、「やまたづ」と詠まれ向ヒ・迎ヘの枕詞として用いられています。例歌は、2/13の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1640

 ヤマザクラが順次花を咲かせています。
 満開のオオヤマザクラ
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 次の2株は品種名不明 
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Posted by katakago at 11:36
木々の芽吹き(ユズリハ、ヨグソミネバリ) [2020年04月08日(Wed)]
 裏山では、モミジやカツラ、クヌギの若葉とともに、ユズリハやヨグソミネバリの新芽が見られるようになりました。

 ユズリハ(ユズリハ科)の新芽(中央部)と雄花
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 枝先の先端部で黄緑色の新葉が出始めています。新葉が展開すると古い葉は垂れ下がり落葉する(新葉に位置を譲る)ことより、その名がつけられたそうです。
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ユズリハが詠まれた万葉歌は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/251

 ヨグソミネバリ(カバノキ科) 
雌花序(短枝の先端に上向きに着く)と雄花序(長枝の先端部に葉芽が開くのと一緒に下垂して開く)。木質は柔軟なため弓材とされ、万葉歌では、木そのものを詠んだ例はなく、「引く」などの枕詞として「梓弓」が集中に33例あります。例歌は昨年の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1581

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 コバノミツバツツジも一斉に開花しました。
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 五輪塔前のヤマブキが八分咲きです。
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 シャガの花が咲き始めました。
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Posted by katakago at 13:15
ツツジも開花 [2020年04月04日(Sat)]
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 裏山では白いツツジが咲き始めました。白つつじが詠まれた万葉歌を載せておきます。
【歌】 風早の 美保の浦廻の 白つつじ 見れどもさぶし なき人思へば (河辺宮人 巻三・434)
【口語訳】 風早の 美保の浜辺の 白つつじは 見ていても楽しくない 死んだ人のことを思うから 
 この歌の題詞には、和同四年(711)、河辺宮人が姫島の松原で美人(おみな)の死骸を見て、悲しんで作った歌四首とあり、これはその一首目(巻三の挽歌)。
【歌】 をみなへし 佐紀野に生ふる 白つつじ 知らぬこともて 言はれし我が背 (巻十・1905)
【口語訳】 佐紀野に生い茂る白つつじではないが、全く自分の知らないことでもって、噂をたてられた我が夫よ
 この歌は巻十の春の相聞(花に寄する)。「をみなへし」は「咲く」の意で地名の佐紀野にかかる枕詞。また、第三句までが、同音(シラ)で「知らぬ」を起こす序詞。

 コバノミツバツツジも間もなく咲きそうです。
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 フジの蕾が膨らんできました。
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 センダイヤが満開です。
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 ヤマナシの花も満開です。 
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 裏山に植えている枝垂桜も咲いています。
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Posted by katakago at 17:11
裏山でタケノコ掘り [2020年04月02日(Thu)]
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 雨上がりの裏山でタケノコが出ているのを見つけ、早速掘り上げました。

 裏山ではヤマブキ(一重)が咲き始めました。
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 八重咲きの株も花が見られます。
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ヤマブキが詠まれた万葉歌は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/6
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/309
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/569

 タチツボスミレ
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万葉歌に、ヤマブキとスミレが詠まれた歌があります。
【歌】 山吹の 咲きたる野辺の つほすみれ この春雨に 盛りなりけり (高田女王 巻八・1444)
【口語訳】 山吹が 咲いている野辺の つぼすみれは この春雨の中 今真っ盛りである
Posted by katakago at 11:03
ヤマナシの花 [2020年03月31日(Tue)]
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 ヤマナシの花が咲き始めました。実生から育てて13年ほど経ちますが、数年前から秋にはたくさんの小さな実を付けるようになりました。。ナシが詠まれた万葉歌は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/574
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1099

 裏山のヤブツバキの株元ではヤマアイ(トウダイグサ科)の花が咲いています。ヤマアイはわが国では最も古い染料植物の一つ(葉を乾燥して搗き出した汁で藍色に染める)。
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ヤマアイ(万葉歌ではやまあゐ)が詠まれた歌の解説は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/291

 裏山ではヒトリシズカ(センリョウ科)が咲いています。
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 万葉歌で、「つぎねふ(原文は次嶺経と表記) 山背道を ・・・」と詠まれる長歌(巻十三・3314)がありますが、『和名抄』に及己(豆木禰久佐、つきねくさ)とあることより、これをヒトリシズカやフタリシズカの古名とし、「つぎねの生えているところの山背道を」と解する説があります(『万葉植物事典』)。フタリシズカの記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/30

 山の斜面でクサイチゴの花が咲いていました。
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Posted by katakago at 14:59
プルーンの花が咲きました [2020年03月30日(Mon)]
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 果樹園では、サクランボ、アンズ、スモモに続きプルーンの花が咲いています。この株は昨年初めて花を数輪付けたものの実が生らなかったのですが、今年は多数の花を咲かせているので果実を収穫できるのではと期待しています。

 ビワ(夏だより)の実(そろそろ袋掛けをしなくては)
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 カキ(次郎)の新芽
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Posted by katakago at 12:15
桜の花いろいろ [2020年03月29日(Sun)]
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 裏山の桜(品種名は不明)は、満開です。
サクラが詠まれた万葉歌を巻十(四季分類の巻)の春の雑歌より三首あげておきます。
【歌】 あしひきの 山の際(ま)照らす 桜花 この春雨に 散り行かむかも (1864)
【口語訳】 (あしひきの) 山あいを照らしている 桜花は この春雨に 散りゆくことであろうか
【歌】 春雨に 争ひかねて 我がやどの 桜の花は 咲きそめにけり (1869)
【口語訳】春雨に 逆らえなくて 家の庭の 桜の花は ほころび始めた
【歌】 春雨は いたくな降りそ 桜花 いまだ見なくに 散らく惜しも (1870)
【口語訳】 春雨よ ひどくは降るな 桜花が まだよく見ないうちに 散ったら惜しい 
なお、サクラが詠まれた万葉歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/319

 25日に掲載のヤマザクラは今は満開です。
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 エドヒガンは昨年初めて僅かな花を咲かせましたが今年はその数も増えました。
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 ヤマザクラの一種センダイヤ(牧野富太郎博士命名)が咲き始めました。
花弁の色が濃いピンク色です。
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 オオシマザクラ(花弁は真っ白)も咲き始めました。
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Posted by katakago at 14:53
ヤマザクラも咲き始めました [2020年03月25日(Wed)]
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 ヤマザクラの一株で花が咲き始めました(葉の展開と同時に開花)。これから4月の上旬にかけてオオヤマザクラ、オオシマザクラ、センダイヤなどの開花が見込まれます。
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サクラが詠まれた万葉歌については、以前記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/319

 シダレヤナギの芽吹き
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 シダレヤナギの花穂(葉が伸びきらないうちに黄緑色の花を咲かせる)。
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シダレヤナギが詠まれた万葉歌は、次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/296

 裏山ではイロハモミジの若葉が見られます。
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Posted by katakago at 11:12
万葉植物園が企業のPR誌で紹介 [2020年03月24日(Tue)]
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 新元号「令和」の出典が『万葉集』であったことより、昨年は新聞(毎日新聞、神戸新聞)にも、私どもの猪名川万葉植物園の取材記事が掲載されましたが、今回、地元の尼崎信用金庫の会報誌「あましん元気Aクラブ ご利用ガイド2020年度」にも取り上げられました。
 「〜今だからこそ知りたい古典の世界〜万葉集ゆかりの地を訪ねて 魅力を再発見」の特集企画で、近隣の万葉植物園(春日大社、いなみ野万葉の森、西田公園、大阪市立長居植物園など)や関連施設(奈良県立万葉文化館)とともに紹介されました(企画編集はサンケイリビング新聞社)。誌面では、昨年自費出版した『猪名川万葉植物園だより』もふれられています。この会報誌をきっかけに、万葉歌に詠まれた植物にも関心を寄せていただければと思っています。
 掲載された尼崎信用金庫の会報誌「あましん元気Aクラブ」(ご利用ガイド2020年度保存版)の表紙
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Posted by katakago at 11:24
エドヒガンが開花 [2020年03月21日(Sat)]
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 裏山では、10年ほど前に苗木を植えたエドヒガンが咲き始めました。昨年初めて花が見られましたが、今年は多くの蕾をつけており満開の時期が楽しみです。昨年の記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1491

 果樹園ではスモモの花が満開です。
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【歌】 我が苑の 李の花か 庭に散る はだれのいまだ 残りたるかも (大伴家持 巻十九・4140)
【口語訳】 わが園の 李の花が 庭に散っているのだろうか それとも薄雪がまだ 残っているのであろうか
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/305

 裏山ではカタクリの蕾が膨らんでいました。
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 蓮池では早くもアサザの葉が出てきました。
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 大型バットで栽培しているジュンサイも葉が出てきました。
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Posted by katakago at 11:32
アセビの花 [2020年03月15日(Sun)]
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 裏山ではアセビ(ツツジ科)の花が見頃です。万葉歌では、あしび(原文は馬酔木、安志妣などと表記)と詠まれています。
【歌】 磯の上に 生ふるあしびを 手折らめど 見すべき君が ありといはなくに (大伯皇女 巻二・166)
【口語訳】 磯のほとりに 生えているあしびを 折りたいが お見せする相手のあなたが いるわけではないのに
【歌】 我が背子に 我が恋ふらくは 奥山の あしびの花の 今盛りなり (巻十・1903)
【口語訳】 あなたを わたしが恋しく思うことは 奥山のあしびの花のように 今やまっ盛りです
これらの歌の解説は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/292 

 シキミ(マツブサ科)の花
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【歌】 奥山の しきみが花の 名のごとや しくしく君に 恋ひ渡りなむ (大原眞人今城 巻二十・4476)
【口語訳】 奥山の しきみの花の 名のように しきりにあなたを 思い続けることか
この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/282

 ミツマタ(ジンチョウゲ科)の花
万葉歌で、さきくさ(原文は三枝と表記)と詠まれている植物をミツマタとする説があります(『萬葉集釈注』他)。
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【歌】 春されば まづ三枝の 幸くあらば 後にも逢はむ な恋ひそ我妹 (巻十・1895 柿本朝臣人麻呂歌集)
【口語訳】 春になると まず咲く三枝(さきくさ)のように 幸(さき)く−無事でさえあったら あとでも逢えよう そう恋しがるなよおまえ
この歌の以前の記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/285

 スモモが咲き始めました。
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裏山では、ユリ科のアミガサユリやアマナが咲いています。
 アミガサユリ(バイモ)
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 アマナの花
子供の頃(60年以上前)は畦道で咲いていましたが、この頃は見かけなくなりました。
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 ネコヤナギその後
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Posted by katakago at 14:16
アオサギを見かけました [2020年03月14日(Sat)]
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 今朝雨の中、蓮池傍の花菖蒲畑(新芽が出ています)でアオサギが飛来しているのを見かけました。飛翔する写真が撮れたので掲載しておきます。
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 万葉歌に鷺が詠まれた歌があり以前の記事(次のURL)に紹介しています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/896
Posted by katakago at 11:28
オキナグサが開花 [2020年03月12日(Thu)]
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 畑では、オキナグサ(キンポウゲ科)の花が咲き始めました。例年よりも早い開花です。万葉歌(巻十四の東歌)に、ねつこぐさ(原文は根都古具佐と表記)と詠まれている植物をオキナグサにあてる説があります(『増訂萬葉植物新考』など)。
【歌】 芝付きの 御宇良崎なる ねつこ草 相見ずあらば 我恋ひめやも (巻十四・3508)
【口語訳】 芝付きの 御宇良崎(みうらさき)にある ねつこ草のようなあの娘子を 見さえしなかったなら わたしはこうも恋い慕おうか
 この歌の解説は以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/299

 果樹園では、バラ科のアンズやアーモンドの花が咲き始めました。
 アンズの花
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 アーモンド(品種はダベイ)
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 サクランボ(暖地桜桃)は満開です。
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Posted by katakago at 13:11
桜(サクランボ、暖地桜桃)が開花 [2020年03月07日(Sat)]
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 植物園に多種類植えている桜で、毎年一番早く咲くサクランボ(暖地桜桃)の花が咲き始めました。3月初旬の開花は初めてです。
 今日は、午後4時に孫娘の合格発表が大学のホームぺージ上で行われるとのことで、畑で農作業をしながらその時を待っていました。草むしりは落ち着かない時間を過ごすには向いているようです。夕方、志望校(名古屋大学 工学部)合格の知らせを聞いてホッとしています。昨年末には志望分野について相談を受けていましたが、新たな進路が決まりよかったです。充実した学生生活を送れるよう祈っています。

 畑に植えている八重咲きの花桃も見頃です。
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 ネコヤナギの花穂
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 畑でツクシを見つけました。
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 裏山の入り口ではフキノトウが出ていました。
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Posted by katakago at 19:13
モモの花が咲き始めました [2020年03月01日(Sun)]
 先月11日以降、公共交通機関を利用した外出は控えています。毎週通っていたカルチャーセンターの尺八教室も一か月近く休んでいます(自宅での練習は続けていますが)。
 植物園では、ウメやヤブツバキに続きモモの花(一重)も咲き始めました(例年よりも早い開花)。今朝は花の蜜を吸うメジロを見かけました。
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【歌】 春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子 (大伴家持 巻十九・4139)
【口語訳】 春の園は まるで一面紅色に照り輝いている その桃の花の樹の下まで照り映える道に つと出で立っているおとめよ (口語訳は『萬葉集全注』より)
 この歌の解説は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/286

 モモの花の蜜を吸うメジロ
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 ミツマタにやってきたメジロ
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Posted by katakago at 12:49
春の植え付け準備(畦立て作業) [2020年02月21日(Fri)]
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 先日、通販で注文していたジャガイモの種イモが届いたので、植え付けのための準備を行いました。上の写真では、左からエンドウ、ソラマメを植えていますが、右側の畝が3種類のジャガイモ用です。今年は例年になく暖かい日が続いているので、来月初めにも植え付け予定です。
 次の写真では、左の畝にはタマネギを植えており、右の畝には4月にラッカセイやエダマメ、5月には夏野菜類を植える予定です。
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 耕運機で耕していると、今日もセグロセキレイがどこからともなく餌をあさりにやって来ました。
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Posted by katakago at 17:26
花桃の蕾 [2020年02月13日(Thu)]
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 畑に植えている花桃の蕾が色づき始めました。

 昨年、ニワトコ(レンプクソウ科)の苗木を入手し畑に植えていますが、新芽が膨らんできました。万葉歌では、「やまたづ」と詠まれています。 
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【歌】 君が行き 日長くなりぬ やまたづの 迎へを行かむ 待つには待たじ 
    (ここにやまたづといふは、これ今の造木(みやつこぎ)をいふ) (衣通王 巻二・90)
【口語訳】 あなたの旅は 久しくなった (やまたづの) お迎えに行こう とても待ってはいられない (ここに「山たづ」とあるのは、今のにわとこの木のことである)
 歌に細注があり、やまたづはニワトコの古名で、万葉歌では向ヒ・迎ヘの枕詞として用いられています。『日本古典文学全集 萬葉集』の頭注によれば、「花は淡黄色で枝先に群がり咲き、枝葉が対生するところから向キアフの約ムカフにかけた」とあります。

 ムラサキ(ムラサキ科)の新芽が出てきました。
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 畑のあちらこちらでオオイヌノフグリ(オオバコ科)が咲いています。
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 裏山の植物園入り口の白梅は満開となりました。
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Posted by katakago at 13:09
九州万葉の旅 [2020年02月09日(Sun)]
 先週、「万葉の大和路を歩く会」企画の旅行で訪れた主な万葉故地関連の記事を載せておきます。

【1日目】和布刈(めかり)神社、貴布禰神社
 和布刈神社(北九州市門司区門司)を参拝
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 拝殿、本殿脇にある磐座
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 神官から説明を聴く
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 この神社は古くから和布刈(めかり)神事が伝えられています。和同3年(710)に和布刈神事のワカメを朝廷に献上したとの記録(李部王記)があり、奈良時代から行われていたとのことです。神事は、毎年旧暦大晦日の深夜から元旦にかけての干潮時に行われ、3人の神職がそれぞれ松明(たいまつ)、手桶、鎌を持って海に入りワカメを刈り取って神前に供えられる。ワカメは万物に先んじて芽を出し自然に繁茂するため、幸福を招くといわれて新年の与祝行事として行われてきたとのことです(ワカメを採る行事は県の無形民俗文化財)。
 和布刈神事の様子(北九州市教育委員会設置のパネルより)
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 干潮時にこの階段から下りてワカメを採るそうです
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 万葉歌で「め」(原文は軍布と表記)と詠まれているのは食用となる海藻で、特にワカメをさすことが多い。例歌を次に載せておきます。
【歌】 志賀(しか)の海人(あま)は 海布(め)刈り塩焼き 暇(いとま)なみ くしげの小櫛(をぐし) 取りも見なくに (巻三・278)
【口語訳】 志賀の海女は 海藻を刈り 塩を焼き 暇がないので 櫛を手に取っても見ないことよ

 貴布禰(きふね)神社(北九州市小倉北区城内)の万葉歌碑
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【歌】 豊国の 企救(きく)の長浜 行き暮らし 日の暮れ行けば 妹をしぞ思ふ (巻十二・3219)
【口語訳】 豊国の 企救の長浜を 行き続け 日が暮れてしまうと 妻の事ばかり思っている 


【2日目】唐泊(からどまり)、綿積神社、能古島
 唐泊(福岡市西区宮浦)唐泊地域漁村センター前の万葉歌碑
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 遣新羅使人歌6首(巻十五・3668〜73)
大君の 遠の朝廷(みかど)と 思へれど 日(け)長くしあれば 恋ひにけるかも
旅にあれど 夜は火灯し 居る我を 闇にや妹が 恋ひつつあるらむ
韓亭 能許の浦波 立たぬ日は あれども家に 恋ひぬ日はなし
ぬばたまの 夜渡る月に あらませば 家なる妹に 逢ひて来(こ)ましを
ひさかたの 月は照りたり 暇(いとま)なく 海人(あま)のいざりは 灯し合へり見ゆ
風吹けば 沖つ白波 恐(かしこ)みと 能許の泊まりに あまた夜(よ)そ寝(ぬ)る 

 東林寺万葉歌碑(福岡市西区宮浦)
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【歌】 韓亭 能許の浦波 立たぬ日は あれども家に 恋ひぬ日はなし (巻十五・3670)
【口語訳】 韓亭(からとまり) 能許(のこ)の浦波が 立たない日は あっても家を 恋い慕わない日とてない

 綿積(わたつみ)神社内「万葉の里公園」の万葉歌碑2基(糸島市志摩井船越)
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【歌】 草枕 旅を苦しみ 恋ひ居れば 可也の山辺に さ雄鹿鳴くも (巻十五・3674)
【口語訳】 (草枕) 旅の苦しさに 家を恋い偲んでいると 可也の山辺でも 雄鹿が鳴いている 
 可也山
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 2基目の歌碑(旋頭歌)
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【歌】 梓弓 引津の辺なる なのりその花 摘むまでに 逢はざらめやも なのりその花
(巻七・1279)
【口語訳】 (梓弓) 引津の辺りの 勿告藻(なのりそ)の花よ 摘む頃までに 逢わないことがあろうか それまでは人に勿告藻(なのりそ)の花よ
「なのりそ」は海藻の名でホンダワラ。ここでは同音の打ち明けてはいけない意の「ナ告リソ」の意味で用いられている(ホンダワラには花は無いが、気泡がついているのを花と見たか)。

 神社傍の海岸でホンダワラを見つけました。
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 能古島の万葉歌碑2基
能古島アイランドパーク(也良崎の万葉歌碑)
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【歌】 沖つ鳥 鴨といふ船の 帰り来ば 也良の防人 早く告げこそ (巻十六・3866)
【口語訳】 (沖つ鳥) 鴨という名の船が 帰って来たら 也良の崎の防人よ すぐに知らせてくれ 
 也良崎の復元された烽火台(写真左、中央の島は志賀島)
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 能古博物館敷地内の万葉歌碑
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【歌】 風吹けば 沖つ白波 恐(かしこ)みと 能許(のこ)の泊まりに あまた夜そ寝る (巻十五・3673)
【口語訳】 風が吹くので 沖の白波を 恐れて 能許の泊りで 幾夜も寝ている

【3日目】観世音寺、太宰府天満宮、太宰府市役所、大宰府政庁跡、大宰府メモリアルパーク、水城跡東門
 観世音寺
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 万葉歌碑
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【歌】 しらぬひ 筑紫の綿は 身に着けて いまだは着ねど 暖(あたた)けく見ゆ (巻三・336 沙弥満誓)
【口語訳】 (しらぬひ) 筑紫の綿は 肌にじかに 着てみたわけでないが 暖かそうに見える

 太宰府天満宮の万葉歌碑
 ここでも新型コロナウイルスによる観光客減によるのか、参拝者はかなりすくなかった。
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 旅人の万葉歌碑
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【歌】 我が園に 梅の花散る ひさかたの 天より雪の 流れくるかも (巻五・822)
【口語訳】 わが園に 梅の花が散る (ひさかたの) 天から雪が 流れてくるのだろうか
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 筑前介佐氏子首(さじこのおびと)の万葉歌碑
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【歌】 万代に 年は来経(きふ)とも 梅の花 絶ゆることなく 咲き渡るべし (巻五・830)
【口語訳】 千万年 年は過ぎても 梅の花は 絶えることなく 咲き続けることでしょう 


 太宰府市役所 山上憶良の万葉歌碑
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【歌】 春されば まづ咲くやどの 梅の花 ひとり見つつや 春日暮らさむ (巻五・818)
【口語訳】 春になると まず咲く家の 梅の花を ひとり見ながら 春の日を暮らすことか

 大宰府政庁跡の旅人の万葉歌碑2基
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【歌】 やすみしし 我が大君の 食す国は 大和もここも 同じとそ思ふ (巻六・956)
【口語訳】 (やすみしし) わが大君の 治めていらっしゃる国は 大和もここも 同じだと思います

 坂本信幸先生揮毫の旅人の万葉歌碑
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【歌】 余能奈可波 牟奈之伎母乃等 志流等伎子 伊与余麻須万須 加奈之可利家理 (巻⒌・793)
【読み下し文】 世の中は 空しきものと 知る時し いよよますます 悲しかりけり
【口語訳】 世の中は 空しいものだと 思い知った今こそ いよいよ益々 悲しく思われることです

 九州国立博物館敷地内の旅人の万葉歌碑
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【歌】 ここにありて 筑紫やいづち 白雲の たなびく山の 方にしあるらし (巻四・574)
【口語訳】 ここからだと 筑紫はどちらの方角だろう 白雲の たなびいているあの山の 邦楽であろうか

 大宰府メモリアルパーク内の万葉歌碑(日本挽歌、坂本信幸先生揮毫)
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【歌】 大君の 遠の朝廷と しらぬひ 筑紫の国に 泣く子なす 慕ひ来まして 息だにも いまだ休めず 年月も いまだあらねば 心ゆも 思はぬ間に うちなびき 臥(こ)やしぬれ 言はむすべ せむすべ知らに 石木(いはき)をも 問ひ放(さ)け知らず 家ならば かたちはあらむを 恨めしき 妹の命の 我をばも いかにせよとか にほ鳥の 二人並び居(ゐ) 語らひし 心そむきて 家離(いへざか)りいます

 水城跡東門前広場の万葉歌碑(太宰府市国分) 碑面には右から次の2首
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【歌】 凡(おほ)ならば かもかもせむを 恐(かしこ)みと 振りたき袖を 忍びてあるかも (巻六・965 娘子 字を児島)
【口語訳】 普通の方なら どうなりともしますが 恐れ多かろうと 振りたい袖も こらえております
【歌】 ますらをと 思へる我や 水茎の 水城の上に 涙拭(のご)はむ (巻六・968 大伴旅人)
【口語訳】 ますらおと 思うわたしが (水茎の) 水城(みずき)の上で 涙を拭くことか

 水城大堤碑(写真右は水城の土塁)
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Posted by katakago at 18:21
「大宰府梅花の宴」に参加(2月8日) [2020年02月09日(Sun)]
 先週木曜日より2泊3日で福岡県に出かけてきました。「万葉の大和路を歩く会」企画の旅行で、毎年2月の初めに太宰府市で開催されている「大宰府梅花の宴」に参加するのが今回の主な目的です。大宰帥大伴旅人が天平2年正月13日(西暦730年2月8日)に梅花の宴を行い、今年はそれから1290年目にあたります。ここでは旅行最終日のこの行事の様子をスナップ写真とともに載せておきます(ほかの万葉故地と万葉歌碑の記録は続報で)。
 新元号「令和」が『万葉集』巻五の「梅花の歌32首と并せて序」の序文から採られたことで、令和最初の「梅花の宴」の行事となり地元は盛り上がっていました。元号関連の記事は以前のブログに掲載 しています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1496
 午前中、太宰府市役所で令和が引用された序文の一部「初春令月 氣淑風和」(初春の令月にして、気淑く風和(やわら)ぐ)が刻まれた記念碑の除幕式が行われました。この記念碑は「大宰府万葉会」が建立し市に寄贈されました。除幕式の後、来賓の坂本信幸先生(奈良女子大学名誉教授、高岡市万葉歴史館館長)が記念碑について解説されました。この模様は当日の読売新聞(西部本社)夕刊にも掲載されていました。
 その後、我々「万葉の大和路を歩く会」のメンバーも万葉衣装を着て「梅花の宴」の会場(大宰府政庁跡)に向けてのパレードに参加しました(途中TVの取材も行われていました)。
 政庁跡の梅の木の下で開かれた「梅花の宴」では、大伴旅人役の坂本先生はじめ参加者が梅の歌32首を順に朗誦しました。この日は白梅も咲いており天気も良かったのですが寒い一日でした。
 以下当日のスナップ写真を載せておきます。 
 令和碑除幕式開会の挨拶(写真左は大宰府万葉会代表松尾セイ子さん)
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 令和碑除幕の瞬間
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 除幕された令和碑と解説の副碑
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 坂本先生による解説
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 太宰府市に令和碑を寄贈(太宰府市長(左)と松尾さん)
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 市役所から大宰府政庁跡に向けてパレード(大宰府万葉会手作りの万葉衣装に着替えて参加)
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 大宰府政庁跡に到着
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 咲き始めた梅の木の下で「梅花の宴」(32首の梅の歌の朗誦)が行われました。
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 坂本先生の朗誦(序文と旅人の歌)
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【旅人の歌】 我が園に 梅の花散る ひさかたの 天(あめ)より雪の 流れ来るかも (巻五・822)

 朗誦が終わってTVの取材が行われていました(右端は取材を受ける坂本先生)。
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Posted by katakago at 13:43
タチツボスミレが咲いています [2020年01月31日(Fri)]
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 畑の数か所で、早くもタチツボスミレが咲いているのを見つけました。
 オキナグサの出芽(開花は3月ごろか)
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 畑に植えている白梅
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ヤブツバキと白梅(裏山で)
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ブータン大輪ミツマタが咲き始めました。
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 一昨日は、今年初めての来園者(7名)がありました。2年後に奈良で開催予定の万葉植物関連の企画について協力要請があり、候補植物とそれが詠まれた万葉歌について意見交換させていただきました。
Posted by katakago at 19:44
三世代交流餅つき大会 [2020年01月26日(Sun)]
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 今日は地元自治会主催の恒例の三世代交流餅つき大会が行われました。幸い心配された雨も降らずに、参加した方々は餅つきの体験をしたり、搗きたての餅(大根おろし、きな粉、餡餅など)を味わったりして楽しいひと時を過ごしました。
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 今年は暖冬傾向でウメの開花も1週間前に比べだいぶ進みました。 
 裏山植物園の入り口付近の様子(白梅の他ミツマタなどを植えています)。
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 白梅の開花状況(上の写真の一部を拡大、1週間前の開花は3輪)
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 竹藪内に置いているクヌギの原木に、この時期には珍しく早くもシイタケが生育していました。
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Posted by katakago at 13:18
白梅が咲き始めました [2020年01月19日(Sun)]
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 10年ほど前に畑に植えた数本のウメの苗木のうち、先週からその一株で花が咲き始めました(上の2枚の写真)。
 裏山の植物園入り口の白梅は畑の梅に比べ年数を経ていますが、今日は3輪の開花が見られました(写真はその一輪)。
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 ウメが詠まれた万葉歌については以前の記事に掲載していますが(下記のURL参照)、ここでは、巻五の「梅花の宴」で詠まれた32首から次の2首を載せておきます。
【歌】 正月(むつき)立ち 春の来(きた)らば かくしこそ 梅を招(を)きつつ 楽しく終へめ (815 大宰大弐紀卿)
【口語訳】 正月になり 春が来たなら こうやって 毎年梅を迎えて 歓を尽くしましょう
【歌】 我が園に 梅の花散る ひさかたの 天(あめ)より雪の 流れ来るかも (822 大伴旅人)
【口語訳】 わが園に 梅の花が散る (ひさかたの) 天から雪が 流れてくるのだろうか 

 ウメが詠まれた万葉歌の関連記事は下記のURLに、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/274
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/284
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1070
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1199

 なおウメ関連では、新元号「令和」の出典が『万葉集』巻五の「梅花の宴」の序文からとのことで、下記の記事も載せています(2019.4.1)。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1496


Posted by katakago at 15:04
朝焼け [2020年01月07日(Tue)]
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 今朝、朝焼けが見られました(写真は7時過ぎに畑で撮影)。空が濃く鮮やかに染まるのは空気中に水蒸気が多く含まれるためで、「朝焼けは雨・夕焼けは晴れ」という天気のことわざどおり、間もなく雨が降ってきました。

 このシーズンは暖冬傾向なのか未だ降雪はみられず、比較的暖かい日が続いています。昨年、エンドウとソラマメの播種時期が遅れてしまい、発芽するか心配していましたが、今のところ順調に生育しています。このほか、タマネギも栽培しています(写真はいずれも昨日撮影)。
 エンドウ(写真左)とソラマメ
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 タマネギ(100株ほど)
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Posted by katakago at 13:22
正月休みも終わって [2020年01月06日(Mon)]
 長男の家族も先週末には勤務先に帰り、今はひっそりとした日常が戻ってきました。日課となっている尺八の練習を1時間ほどと、気が向けば裏山に出かけて下草刈りや伸びすぎた木の剪定などを行っています。

 正月休みに孫と過ごした写真をいくつか掲載しておきます。
畑では凧揚げを楽しみました(凧は上の孫たちが10年ほど前に作ったのが残っていました)。
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 近くを流れる猪名川べりを散策しました(猪名川は万葉歌にも詠まれており猪名川万葉植物園もこれにちなんで命名)。 
岩登りが好きなようです(ボルダリングに挑戦できるかも)。 
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この時期水量が少ないので猪名川に置かれた石橋を通って対岸に渡れます。
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 万葉歌には、飛鳥川(奈良県明日香村)の石橋が詠まれた次のような恋の歌があります。
【歌】 明日香川 明日も渡らむ 石橋の 遠き心は 思ほえぬかも (巻十一・2701)
【口語訳】 明日香川、あの川を明日にでも渡って逢いに行こう。その飛石のように、離れ離れの遠く隔てた気持などちっとも抱いたことはないのです。(『萬葉集釋注』より)

 植物園では、裏山のヤブツバキが咲き始め、畑に植えたネコヤナギの芽吹きが見られます。
ウメはまだ蕾の状態です。
 ヤブツバキ
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 ネコヤナギ
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Posted by katakago at 15:47
年の瀬 [2019年12月31日(Tue)]
 令和元年も暮れようとしています。
 今年は、新元号「令和」の出典が『万葉集』巻五の梅花の宴の序文であったことより、猪名川万葉植物園にも新聞社などの取材がありました。記事を見て電話やメールでの問い合わせがあり、植物園にも来ていただきました。また、このブログの植物園関連の記事を整理して印刷物としても残すべく昨年夏から取り組んできましたが、ようやく『猪名川万葉植物園だより』として自費出版にこぎつけることが出来ました。来年には、「万葉植物の歌」関係の本が数名の先生方と共著(私は植物写真と万葉植物一覧・コラムを担当)で刊行される予定です。

 一昨日から長男の家族が帰省して、4歳になったばかりの孫娘と賑やかに過ごしています。
果樹園のハッサクの木の下で
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 一番年上の孫娘(長女の上の子)は大学受験を控えています。理系の進路について何度か電話で相談を受けてきましたが、来月のセンター試験と2月の入試では、体調を整え普段の実力が発揮されるよう祈っています。
Posted by katakago at 14:53
カリンを収穫 [2019年12月14日(Sat)]
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 今年はカリンの実がたくさん生りました。生食には向かないので、カリン酒・蜂蜜漬けの他、ジュレジャムを作ってみました。
 カリン酒(写真右)と蜂蜜漬け(同左)は出来上がるまで1ケ月から3ケ月ほどかかります。
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 ジュレジャムは、ネット情報を参考に今回初めて作ってみました。
 材料はカリン3個(約1.3kg)、グラニュー糖(約600g)、水1.5リットル
カリンは縦に二つ割にして種を除き、1pほどの厚さにカットし、鍋で水を加えて中火で40〜50分ほど煮た後、ザルで濾してシロップを得ます(下に写真)。  
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 このシロップにグラニュー糖を加え、中火から弱火でかき混ぜながら煮詰めると色が朱色に変わり、とろみがでてきます。 
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 煮沸したビンに詰めて完成。
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Posted by katakago at 14:22
裏山のイロハモミジの紅葉 [2019年12月12日(Thu)]
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 裏山ではイロハモミジ(ムクロジ科)が紅葉しています。もともと自生していなかった裏山に苗木を植えて10年以上になります。その数も十数本で生育場所によって色づきに違いが見られます。
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 イロハモミジは万葉歌では「かへるて」と詠まれており、関連記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/234
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1065

 マユミの実がはじけて中から赤い種をのぞかせています(花が咲いたように)。
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マユミが詠まれた万葉歌は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/231

Posted by katakago at 16:54
平城宮跡のススキ(実はオギ) [2019年12月11日(Wed)]
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 先週、平城宮跡のススキを見に出かけてきました(実はこれはオギでした)。植物園でも植えていますが、今回は群生している写真を撮るのが目的です。
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 万葉歌で、かや(原文は草・可夜と表記)と詠まれている植物は、ススキ・スゲ・カヤ、アシ、オギなど屋根を葺く草の総称で、ここでは、大伴家持が紀女郎(きのいらつめ)に贈った次の歌を載せておきます。
【歌】 黒木取り 草(かや)も刈りつつ 仕へめど いそしきわけと 褒めむともあらず (巻四・780)
【口語訳】 黒木を伐り 草(かや)まで刈って 手伝いたいけれど まめなやつよと 褒めてくださるとも思えません
 黒木は樹皮が付いたままの木材で、草(かや)は屋根を葺くためのススキなど。「わけ」は冗談・諧謔の気分で使われる語で、家持と紀女郎との間に交わされた戯れの贈答歌(巻八・1460〜1462)にも用いられています。
 関連記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/89

 平城宮跡では、南門復原工事が行われていました(写真右、左後方は第一次大極殿)。
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 第一次大極殿内に置かれている高御座(実物大の模型)
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Posted by katakago at 17:13
神戸新聞に自費出版本の紹介記事 [2019年12月05日(Thu)]
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 この夏自費出版した『猪名川万葉植物園だより』が今朝の神戸新聞阪神版で紹介されました(写真はその電子版)。早速午前中から問合せの電話を頂いています。
 新元号「令和」の出典が『万葉集』巻五の梅花の宴の序文であることより、万葉集関連の出版物も多数目にするようになりました。この本は、歌に詠まれた植物を通して『万葉集』に関心を持っていただくきっかけになればと思っています。

このブログでの紹介記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1536
Posted by katakago at 15:18
白隠と仙酷W(佐川美術館) [2019年11月30日(Sat)]
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 先月初めから、佐川美術館で「白隠と仙酷W」が開催されていましたが、終了間近(12/1まで)の昨日出かけてきました。こちらの美術館を訪れるのは初めてです。1998年3月に、設立母体の佐川急便(株)の創業40周年事業の一環として、琵琶湖を望む近江・守山の地に開設されました(水庭に浮かぶように建てられた3棟の建物からなる)。
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 白隠と仙高ヘ江戸時代に活躍した臨済宗の禅僧で、その教えを分かりやすく伝えようとして描いた書画が数多く残されています。今回の展示では入れ替え分も含め白隠の書画は81点。
 これまでも、白隠禅師250年遠諱記念で開催された「禅ー心を形ー」展(京都国立博物館)や龍雲寺(東京・世田谷区)で開催された企画展とトーク講座(「白隠さんと出会う」)で白隠の書画を見る機会がありましたが、今回の展示で初めて見る作品も多くあり出かけた甲斐がありました。

 白隠禅師は江戸中期(1685〜1768)の禅僧で、禅宗の世界では「五百年間出」(500年に一人の傑物)と称えられ、臨済宗中興の祖と呼ばれています。以前にも書いていますが、祖先の一人木田種重(鉄屋庄左衛門 寂堂萬翁元照居士)が白隠禅師を信奉し、その漢文語録『荊叢毒蘂』の刊行に資金援助したり、大仙寺(大阪市中央区)にある石碑の銘文(木田院碑)を白隠に書いてもらったことを知って以来、白隠禅師の事績に関心を持っています。

 白隠禅師関連の記事は以下のURL に載せています。
・自費出版本『木田家のルーツを尋ねるー石碑の銘文に導かれてー』 
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1060
・「禅ー心をかたちに」(京都国立博物館)
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1103
・「白隠さんと出会う」(龍雲寺、東京・世田谷区)
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1178
・白隠禅師の書(軸を入手)
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1194
・白隠禅師シンポジウム(東京・大手町)
 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1208
Posted by katakago at 16:59
木々の黄葉 [2019年11月29日(Fri)]
 先日(24日)の尺八定期演奏会で、今年の大きな行事も終わりホッとしています。
 ただし、2年後には都之雨社100周年の記念演奏会があり、それにも参加できるように日々の練習は続けたいと思っています。

 裏山ではイチョウが、畑ではヤマナシの葉が黄葉しています。
 イチョウ(苗木を植えて14年ほどになります)
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 ヤマナシ(実生から育てて10年近く)
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 もう一本は実は残っていますが葉は散ってしまいました。
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 万葉歌では、ナシは3首詠まれていますが、うち2首は。ナシが「無し」に通ずるので「妻梨の木」と掛けて詠まれています。
【歌】 もみち葉の にほひは繁し 然れども 妻梨の木を 手折りかざさむ (巻十・2188)
【口語訳】 黄葉の色は実にさまざまだ。しかし私は妻無しの梨の木を折って髪挿しにしよう。
【歌】 露霜の 寒き夕の 秋風に もみちにけりも 妻梨の木は (巻十・2189)
【口語訳】 露の置くこの寒い夕の秋風に黄葉したらしい。妻無しという梨の木は。
(口語訳は、いずれも岩波文庫『万葉集』より)
 『新編日本古典文学全集 萬葉集』の解説には、「作者は独身か。わざとひがんでいるように戯れて詠んだものか」とあります。

 今週初め、所用で訪れた満願寺境内ではイロハモミジの鮮やかな紅葉が見られました。
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Posted by katakago at 20:25
写真「焼き場に立つ少年」とフランシスコ教皇 [2019年11月28日(Thu)]
 先日(24日)、ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇が長崎市の爆心地公園を訪れた際、「焼き場に立つ少年」のパネルが掲げられていました。

 昨年、世界遺産登録された潜伏キリシタン関連遺産のある五島列島を訪れた際、その写真と裏面にフランシスコ教皇の署名入りのメッセージが書かれたカードをある教会で頂いたのを思い出し、当時の資料の中から探し出せました(次の写真)。
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 カード裏面の「戦争がもたらすもの」のメッセージには、「亡くなった弟を背負い、焼き場で順番を待つ少年。この写真は、アメリカ占領軍のカメラマン ジョセフ・ロジャー・オダネル氏が原爆後の長崎で撮影したものです。この少年は、血がにじむほど唇を噛み締めて、やり場のない悲しみをあらわしています」と書かれています。フランシスコ教皇は、どんな言葉よりも多くを語るこの写真を皆で分かち合いたいと、このカードの配布を教会関係者に指示されたそうです(2017年末)。

 長崎 爆心地公園でのスピーチの一節より
「核兵器から解放された平和な世界。それは、あらゆる場所で、数え切れないほどの人が熱望していることです。この理想を実現するには、すべての人の参加が必要です。個々人、宗教団体、市民社会、核兵器保有国も、非保有国も、軍隊も民間も、国際機関もそうです。核兵器の脅威に対しては、一致団結して応じなくてはなりません。」
 

なお、昨年五島列島を訪れた時の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1426
 



Posted by katakago at 13:58
ヒシの実 [2019年11月21日(Thu)]
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 7月の初めにヒシ苗2株を購入し、大型バットの底に水田土壌を入れて水を張って栽培していますが、今は葉は枯れてしまっています。株元を手で探るとヒシの実が見つかりました。
 これまでの生育過程の写真を載せておきます。
 撮影日:8月13日
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 撮影日:9月27日
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 ヒシの花(撮影日:9月27日)
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 ヒシ(ミソハギ科)は池沼に自生する1年生の水草で、根部は泥中にあって茎を水面に長く伸ばし、先端に菱形の葉を多数つけて水面に浮き、夏に小さな白色の四弁の花をつけ、棘のある実はデンプン質とタンパク質を含み食用になります。万葉歌には二首詠まれています。
【歌】 君がため 浮沼の池の 菱摘むと 我が染めし袖 濡れにけるかも (柿本人麻呂歌集 巻七・1249)
【歌】 豊国の 企救の池なる 菱の末を 摘むとや妹が み袖濡れけむ (巻十六・3876)
歌の解説については以前の記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/129

 この時期、咲いている草花は僅かとなりましたが、いくつかの写真を載せておきます。
ヒオウギ(花と種子)
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ハマユウ(種子)
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タカサゴユリ
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キキョウ
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カワラナデシコ
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Posted by katakago at 11:25
五色塚古墳と神戸市内の万葉歌碑を訪ねて [2019年11月20日(Wed)]
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 17日は、梅花万葉集友の会の屋外講座があり久しぶりに出かけてきました。講師の市瀬先生の案内で『万葉集』巻七の羈旅歌に関連した神戸市内を散策しました。
 ここでは、最初に訪れた五色塚古墳と真野の万葉歌碑について触れておきます。

 五色塚古墳(神戸市垂水区)は、淡路島を望む台地上に築かれた前方後円墳(全長194m)で、兵庫県下最大の古墳(4世紀の終わりごろの築造)で、古墳の被葬者は明石海峡とその周辺を支配した豪族と見られています。昭和40年から10年かけて発掘調査と復元工事が行われました。
 上空から見た五色塚古墳(五色塚古墳管理事務所内の展示パネルの写真(2005年撮影)より)
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 上空から見た五色塚古墳(同)
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 五色塚古墳管理事務所内の展示物(鰭付朝顔形埴輪)
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 古墳の表面は復元工事により葺石で覆われている。
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 前方部と後円部の墳丘上の周囲にはレプリカの鰭付円筒埴輪、鰭付朝顔形埴輪が並べられている。
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 前方部から後円部を眺めたところ
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 後円部から前方部を眺めたところ(右上には明石海峡大橋と淡路島)
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 この日(17日)は神戸マラソン開催日で、墳丘上(前方部)からは折り返し付近のマラソン走者を眺める事が出来ました。
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 なお、五色塚古墳は、7年前の「飛鳥を愛する会」の春季現地講座でも訪れており、その時の記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/316

 高市連黒人の万葉歌碑(神戸市長田区東尻池町8、尻池街園内、地下鉄海岸線苅藻駅下車)
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【歌】 いざ子ども 大和へ早く 白菅の 真野の榛原 手折りて行かむ (巻三・280)
【口語訳】 さあ皆の者よ 大和へ早く (白菅の) 真野の榛原の枝を 手折って帰ろう

 歌碑の傍にはハンノキは植えられていなかったので、当植物園の写真を載せておきます(雌雄同株で球果は茶色の染料となる)。
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なお、譬喩歌に詠まれた榛(ハンノキ)の記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/942
Posted by katakago at 11:15
「万葉花かるた」を贈って頂きました [2019年11月14日(Thu)]
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 「大宰府万葉の会」代表の松尾セイ子さんから、「万葉花かるた」を贈って頂きました。
 松尾さんは、長年にわたって筑紫で万葉を広める活動をされています。新元号「令和」の出典が『万葉集』巻五の梅花の宴の序文であったことより、そのゆかりの地で活動されている松尾さんには多数の取材があり、大変忙しく過ごされたそうです。先月、石川・富山で開催された「万葉の海を考える会」の行事には松尾さんも参加されており、七尾から伏木に向かう海上クルーズの船上でお話しする機会があり、太宰府市での活動について熱く語っておられました。
 松尾さんは、万葉文化を楽しむ一助として「花かるた」を構想され、万葉歌に詠まれた百種の植物を選び、その花絵を幅広い世代の方々(地元の園児や小中学生から各地の万葉ファン)百人に描いてもらって作成されました。当植物園でも、見学会の折に活用させていただこうと思います。  
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Posted by katakago at 16:20
マーキングされたアサギマダラ 北國新聞にも掲載 [2019年11月09日(Sat)]
 先月報告のマーキングされたアサギマダラについて、石川県の北國新聞にも取り上げられました。
 蝶の羽に書かれた文字「ホウダツ、10.1」は、10月1日に石川県羽咋郡宝達志水町の宝達山で飛来調査用に記されたものであることを、宝達山の休憩施設(山の龍宮城)管理者の橘英子さんに確認してもらっていました。新聞記事は橘さんが送ってくれました。記事には、私が10月10,11日に「万葉の海を考える会」の行事で、大伴家持ゆかりの能登を訪れたことも触れられていました。
 北國新聞 (石川北)に掲載された記事(⒒月1日)
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 「万葉の海を考える会」の行事について検索していたところ、同じ北國新聞の次の記事を見つけました。
 北國新聞(石川のニュース)に掲載された「万葉の海を考える会」の記事(⒑月⒓日)
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 10月11日に訪れた高岡市伏木一の宮の氣多神社境内の写真が掲載されていましたが、思いがけずも大伴家持の歌碑の写真を撮ろうとしている私が写っていました。
 なお、この万葉の旅に関する記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1588
Posted by katakago at 14:53
第13回川西市寺院めぐり [2019年11月08日(Fri)]
 昨日、川西市仏教会(所属寺院33ケ寺)主催の行事「みんなで歩こう川西市寺院めぐり」で、東谷盆地の南半分にある寺社を訪れました。
 川西市仏教会は、1969年に、「仏教の精神を通じて世界の平和に貢献し済世利民(世を救い民を利する、あらゆる人々を救済する)の実を挙げることを目的に、宗派を超えた仏教ネットワークとして市内の仏教寺院で設立され、今年は創設50周年です(現会長 平田信活 岡本寺住職)。寺院めぐりのほか、「法話の会」も開催されています。平成29年の法話の会の記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1259

 今回訪れた寺社は、常福院(高野山真言宗)、常福寺(真言宗御室派)、小童寺(浄土宗)、頼光寺(曹洞宗)、慶昌寺(曹洞宗)のほか、東畦野薬師堂、畝野宝来稲荷神社、素戔嗚神社、戸隠神社で、本堂での拝観・住職の法話を拝聴するとともに、同行の歴史ボランティアガイドからも神社の縁起などについて説明を受けました。以下、写真を掲載しておきます。
 祥雲山 頼光寺
源満仲夫人の法如尼の本願により四男源賢僧都が開基となって創立。現在はあじさい寺としても知られている(境内には500株のアジサイ)。 
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 忠孝山 小童寺
創建は平安時代の天延二年(974)、開山は源賢僧都。
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 縁起には、源満仲の末子美女丸の手討ちを命じられた藤原仲光が、身代わりに息子の幸寿丸の首を差し出し美女丸を逃し、比叡山の恵心僧都のもとで出家した美女丸は、後に源賢僧都となり幸寿丸の菩提を弔うためこの寺を建立した、とあります。
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 境内にある美女丸(写真右)、幸寿丸(中央)、仲光(左)の墓
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 境内には平安中期の武将で源頼光に仕えた四天王の一人の渡辺綱の墓もありました。
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 多宝塔(韓国仏国寺の四分の一の大きさ)
説明版には、「人々よ、立ち止まれ、世界平和を祈ろう」とあります。
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なお、韓国仏国寺には以前に訪れたことがあり、その時の記事に多宝塔の写真も掲載しています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/211

 境内のカヤの大木
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 星山 常福寺 
仁和寺の直末とのことで次のようなお話をされました。幕末、仁和寺第30世門跡であった純仁法親王が還俗し(仁和寺宮嘉彰親王)、朝廷より征討大将軍に任ぜられ鳥羽伏見の戦いに出陣。その前年(慶応4年)に新政府から多田院(現多田神社)に対し多田院御家人の招集要請があり、京に入った多田院御家人たちは多田隊となり仁和寺宮を護って戊辰戦争を戦った、とのこと。
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 定林山 慶昌寺
 住職の法話を聴き座禅を体験しました。
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 畝野宝来稲荷神社
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 歴史ボランティアガイドから説明を聴きました。
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Posted by katakago at 17:31
第71回正倉院展 [2019年10月31日(Thu)]
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 先週から、奈良国立博物館で第71回正倉院展が開催されています(今年は御即位記念として東京国立博物館でも開催)。毎回会期が短いので、都合をつけて昨日出かけてきました。
 今回は、美術の教科書でも見覚えのある「鳥毛立女屏風」が展示されていました(立て看板に写真)。
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 10年ぶりに、子日手辛鋤(ねのひのてからすき)と子日目利箒(ねのひのめとぎのほうき)が展示されていました。辛鋤の裏面と箒の袋に天平寶字二年正月の墨書銘があり、この年(758)の正月3日の儀式に使用されたと見られています。『万葉集』巻二十に、大伴家持がこの玉で飾った箒「玉箒(たまばはき)」を詠んだ歌があります。
【歌】 初春の 初子の今日の 玉箒 手に取るからに 揺らく 玉の緒 (巻二十・4493)
 以前のコウヤボウキに関する記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/201

 裏山のコウヤボウキはようやく花が咲き始めました。
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アサギマダラが神戸新聞NEXTの記事に [2019年10月30日(Wed)]
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 先週このブログで報告したアサギマダラが、今朝の神戸新聞NEXTで紹介されました。植物園に飛来したアサギマダラは以前にも見かけていましたが、マーキングされた個体は初めてで、しかもその場所と時期が判明して大変うれしく思っています。当日取材に見えた記者も私もとてもラッキーでした。
 今朝の記事を見た石川県の新聞社から早速問い合わせの電話が入りました。マーキングされたアサギマダラの追跡結果には興味が持たれるようです。



Posted by katakago at 19:17
地元の秋まつり [2019年10月27日(Sun)]
 今日は地元の秋まつりで、太鼓台が町内を巡行しました。今年はプロのカメラマンが撮影したお祭りの動画をYou Tubeにアップするとのことです。このブログでは毎年記事に載せていますが、ここには出発から地元の八幡宮参拝までの写真を載せておきます。
 出発に先立ち宮総代の発声で乾杯
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 自治会館前を担いで出発
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 八幡宮へ向かう途中
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 太鼓台の乗り子は肩車してもらって参拝
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アサギマダラ続報 [2019年10月24日(Thu)]
 昨日、マーキングされたアサギマダラの記事を掲載しましたが、その後、「ホウダツ」についてネットで検索したところ、石川県羽咋郡宝達志水町の地名であることが分かりました。そのホームページに、海を渡る蝶「アサギマダラ」のマーキング体験の記事が載っていました。毎年9月ごろ宝達山に飛来し、今年も9月11日から10月10日まで、宝達山休憩施設(山の龍宮城)でアサギマダラのマーキング体験が行われたようです。昨日撮影した個体には、ホウダツ、10.1 と書かれており、この期間中にマーキングして放され、20日以上かけて兵庫県までやってきたものと思われます。どのようにしてこの場所のフジバカマに到達できたのかとても不思議に思っています。 
 宝達志水町公式観光サイトより
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 アサギマダラはフジバカマやヒヨドリバナなどに飛来することが知られていますが、オスの性フェロモンは、ピロリジジンアルカロイドを原料にして作られ、その成分を含むヒヨドリバナ類の花に集まってくるそうです(「白山のアサギマダラ」『白山の自然誌』36、石川県白山自然保護センター発行、平成28年)。
Posted by katakago at 07:30
マーキングされたアサギマダラ [2019年10月23日(Wed)]
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 今日の午前、地元新聞社の取材があり畑に植えた植物を案内していた折に、フジバカマの花にアサギマダラが羽を休めているのを見つけました。その時はカメラを携帯していなかったので、記者さんに写真を撮ってもらいました(後日送ってくれるとのこと)。取材が終わってから同じ場所に出かけるとまだ残っていてくれました。ホウダツ、光(?)136、10.1の文字が見られます。アサギマダラは長い渡りをする蝶で知られており、マーキングしてその移動について調査が行われています。捕獲後10月1日に放されたものと思われますが、わたしにはこの記号からその場所はわかりません。フジバカマに飛来したアサギマダラは以前にも見かけていますが、マーキングされたものは初めてです。この時期は、咲く草花もわずかですが、思わぬ蝶が見られてよかったです。
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 まだ咲いている草花の写真を載せておきます。
オケラの花(万葉では東歌に詠まれています) 
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オミナエシ(夏に咲いた茎を切り戻した株)
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ヨメナの花
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キキョウも未だ咲いています。
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Posted by katakago at 15:47
第47回川西書道展 [2019年10月19日(Sat)]
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 今日・明日とキセラ川西プラザで川西書道展が開催されています。今年の五月に植物園に来ていただいた川口登美子さん(川西市書道協会理事で書道教室主宰、雅号は塘紅)から案内をいただき出かけてきました。一般と幼小中高生の作品が同時に展示されていました。
 一般の部では50数点ある中で、新元号「令和」の典拠が『万葉集』とあってか、万葉歌(2点)や「梅花の歌」の序文(4点)を書かれている作品が目にとまりました。
 巻物に書かれた川口さんの作品
『万葉集』巻五の「梅花の歌」の漢文で書かれた序文
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 植物園の見学に来られた時の記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1523
Posted by katakago at 20:16
都之雨社 定期尺八演奏会のお知らせ [2019年10月17日(Thu)]
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 都之雨社(としゅうしゃ)の尺八演奏会が来月開催されます。カルチャーセンターで教えていただいている星田一山先生が主宰されている会で、カルチャーの受講生も出演させていただいており、わたしは今回が9回目になります。
 日時:11月24日(日) 開場13時 開演13時30分
 場所:常翔ホール 大阪工業大学梅田キャンパスOIT梅田タワー

 演奏曲目8曲のうち、「本曲朝霧(抜粋版)」を全員で、「八千代獅子」をカルチャーの受講生で演奏することになっています。
 「本曲朝霧(抜粋版)」は、流祖中尾都山作曲(大正四年)の尺八のみの四部合奏曲で、わたしは一部を演奏することになり練習に励んでいます。
 「八千代獅子」は、藤永検校作曲(寛保年間)の地歌筝曲で、筝と三絃との合奏です。歌詞は、「いつまでも変はらぬ御代に、合竹の、よよは幾千代八千代ふる、雪ぞ掛かれる、松の双葉に。雪ぞ掛かれる、松の双葉に。」で、永続するめでたさを言祝ぐ点に特化した「獅子物」と言われています。9年前にも演奏した曲です。
 
 



Posted by katakago at 16:37
万葉の海を考える会(越中万葉の海)に参加 [2019年10月13日(Sun)]
 2010年に発足した「瀬戸内海文化を考える会」は、一昨年は壱岐対馬、昨年は五島列島を訪れて一区切りをつけ、令和元年からは「万葉の海を考える会」として活動を継続されることになりました。今回は「越中万葉の海」と題して、大伴家持が越中国守として赴任した地を訪れました(10月10日から)。
 春の出挙(すいこ)で諸郡を巡行した際に詠まれた歌に、珠洲の海に 朝開きして 漕ぎ来れば 長浜の浦に 月照りにけり(巻十七・4029)があり、能登半島北端の石川県珠洲市から船で「長浜の浦」(松田江の長浜とする説が有力で現在の雨晴から島尾付近に続く海浜)まで移動したのにちなんで、今回の旅行のメインは同じコースを船で巡ることです(但し船の大きさの都合で珠洲市からではなく七尾市から出航)。このコースは初めてであり、台風接近が気がかりではありましたが参加しました。
 2泊3日の行程でしたが、3日目の12日はサンダーバードが計画運休になると分かり、2日目(11日)の坂本先生の講演を最後に、富山駅で切符の指定変更を行い北陸新幹線で金沢まで、金沢からサンダーバード(幸い自由席に座れました)で午後10時前には大阪駅に戻って来れました。
 以下、訪れた個所の写真を掲載しておきます。
【一日目】 金沢駅発 →(のと里山街道、千里浜なぎさドライブウエイ)→ 千里浜レストハウス(万葉歌碑)→ 吉崎次場(すば)弥生公園 → 気多大社(参詣と折口信夫墓)→ 仁岸川万葉歌碑(琴ケ浜)→ ホテル
 千里浜なぎさドライブウエイ(砂浜を自動車で走行できる)
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 大伴家持歌碑(千里浜レストハウス) 坂本先生より歌の解説を聴く
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題詞に、気太神宮(けたのかむみや)に赴き参り、海辺を行くときに作る歌一首とある。
【歌】 之乎路可良 多太古要久婆 波久比能海 安佐奈芸思多理 船梶母我毛 (巻十七・4025)
【読み下し文】 志雄道(しをぢ)から 直越(ただこ)え来れば 羽咋の海 朝なぎしたり 船梶もがも
【口語訳】 志雄道から まっすぐに山越えして来て見たら 羽咋の海は 朝なぎである 船梶がないものか 
 「羽咋の海」については、現在の羽咋市の外海とする説と、羽咋市にある邑知(おおち)潟と見る説(犬養孝著『万葉の旅』、1964年)があるが、邑知潟南部で地溝中央部に近い吉崎次場(よしざきすば)遺跡で、大型集落跡が見つかっており(1983年国史跡に指定)、邑知潟南部は奈良時代にはすでに水田化していたともいわれ、現在では羽咋市の外海と見られています。
 歌碑の拡大(歌の文字は「寛永版本」より)
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 吉崎次場(すば)弥生公園(羽咋市吉崎町)
弥生時代中・後期の北陸地方有数の大型集落遺跡
邑知潟のジオラマの前で関さん(高岡市万葉歴史館課長補佐研究員)から説明を聴く。
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 氣多大社(能登国一宮、羽咋市寺家町) 祭神は大己貴命(おおなむちのみこと)
上記の歌の題詞に、「気太神宮(けたのかむみや)」とある。家持は越中国守として天平二十年(748)春に参拝している。
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 折口信夫・春洋父子の墓(羽咋市一ノ宮町)
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 墓碑には、「もっとも苦しき たたかひに 最もくるしみ 死にたる むかしの陸軍中尉 折口春洋 ならびにその 父 信夫 の墓」と書かれています。 

 日本海の夕景(琴ケ浜に向かう車中より)
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 仁岸川の家持万葉歌碑(琴ケ浜)
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【歌】 伊毛尓安波受 比左思久奈里奴 尓芸之河波 伎欲吉瀬其登尓 美奈宇良波倍弖奈 (巻十七・4028)
【読み下し文】 妹に逢はず 久しくなりぬ にぎし川 清き瀬ごとに 水占延へてな (巻十七・4028)
【口語訳】 妻に逢わないで 久しくなった にぎし川の 清い瀬ごとに 水占いをしよう 

 ホテルでの夕食の会場で、会の代表の坂本信幸先生より挨拶
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【二日目】 輪島朝市 → 白米千枚田 → 海上クルーズ(七尾市矢田新町〜高岡市伏木万葉埠頭)→ 氣多神社(万葉歌碑)→ 高岡市万葉歴史館 
 海上クルーズ(七尾市矢田新町 → 高岡市伏木万葉埠頭)
船上で講師の先生(垣見修司 同志社大教授)の説明を聴きながら左右の風景を眺める
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 左側には遠くうっすらと立山連峰が眺められました。
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 以前に雨晴海岸から海越しに雪を頂く立山連峰を遠望したことがあります。その写真を掲載した記事は次のURL です。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/940

 右側には越中の二上山(ふたがみやま)
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 氣多神社(越中国一宮、高岡市伏木一宮)
写真左には大伴神社(家持没後1200年にあたる1985年に創建)
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 境内にある大伴家持の万葉歌碑
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【歌】 馬並めて いざ打ち行かな 渋谿の 清き磯廻に 寄する波見に (巻十七・3954)
【口語訳】 馬を連ねて さあ皆出かけよう 渋谿の 清い磯辺に 寄せる波を見に 

 高岡市万葉歴史館前庭の万葉歌碑(家持の二上山の賦一首)
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【歌】 射水川(いみずかは) い行き巡れる 玉櫛笥(たまくしげ) 二上山は 春花の 咲ける盛りに 秋の葉の にほへる時に 出で立ちて 振り放(さ)け見れば 神からや そこば貴き 山からや 見が欲しからむ 皇神(すめかみ)の 裾廻の山の 渋谿の 崎の荒磯(ありそ)に 朝なぎに 寄する白波 夕なぎに 満ち来る潮の いや増しに 絶ゆることなく 古(いにしへ)ゆ 今の現(をつつ)に かくしこそ 見る人ごとに かけてしのはめ  

 元号「令和」の出典が『万葉集』であることを記念して、館長の坂本先生が揮毫された家持の歌の記念幕(正面玄関で)
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右:朝床に 聞けばはるけし 射水川 朝漕ぎしつつ 唱ふ舟人 (巻十九・4150)
左:春の苑 紅にほふ 桃の花 下照る道に 出で立つ娘子 (巻十九・4139)

 坂本先生の講演(「越中の万葉と海」)
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Posted by katakago at 20:34
フジバカマが咲いています [2019年10月06日(Sun)]
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 山上憶良の「秋の七種(ななくさ)」に詠まれたフジバカマが咲いています。
【歌】 秋の野に 咲きたる花を 指(および)折り かき数ふれば 七種の花 (巻八・1537)
【歌】 萩の花 尾花葛花 なでしこが花 をみなへし また藤袴 朝顔が花 (巻八・1538)
 ハギやクズの花は咲き終わりましたが、ススキの穂が出て、オミナエシやカワラナデシコはまだ花を咲かせている株もあります。秋の七種(ななくさ)の「あさがほ」に当たると見られているキキョウも咲いています。
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 畑の一角では、ヨメナやイヌタデ(赤まんま)が咲いています。
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 庭のアラカシにドングリが生っていました。
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 アラカシのドングリは殻斗(わん型の苞)に堅果が一個で、万葉歌では、次のように「ひとり」の枕詞として詠まれています(長歌の一部を掲載)。
【歌】 ・・・ ただひとり い渡らす児は 若草の 夫かあるらむ 橿の実の ひとりか寝らむ 問はまくの 欲しき我妹 家の知らなく (巻九・1742)
 関連記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/291

 フヨウは長い間花を咲かせています。
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Posted by katakago at 16:05
万葉歌碑の除幕式に参加 [2019年09月29日(Sun)]
 昨日、武庫川女子大学(中央キャンパス)で万葉歌碑の除幕式があり参列しました。
 本年武庫川学院が創立80周年を迎え、その記念事業の一つとして学院名のルーツとなる「武庫川」が詠まれた万葉歌碑が建立されました。
 学院記念館前で行われた除幕式の様子(大学関係者の挨拶)
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 大学関係者・来賓により除幕された万葉歌碑
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 歌碑の拡大写真
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 歌碑に採字された『西本願寺本萬葉集』巻七(複製)の該当箇所
摂津(つのくに)にして作る歌が並ぶ冒頭部分で、歌碑の歌は左から2番目
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【読み下し文】 武庫川の 水脈を速みと 赤駒の あがく激ちに 濡れにけるかも (巻七・1141)
【口語訳】 武庫川の 流れが速いものだから 赤駒が あがく水しぶきで 衣が濡れてしまった 
 なお、武庫地方を詠む万葉歌には、他に、武庫の海、武庫の浦、武庫のとまり、武庫のわたりなどが見られます(当日配布の資料より)。

 除幕式の後は、日下記念館マルチメディア館で記念の講演会と演奏会が開催されました。
記念公演では、栄原永遠男先生(大阪歴史博物館館長)が「武庫川をめぐる神・仏・人」と題して、日本書紀(応神天皇条、神功皇后条)、万葉集、摂津国風土記逸文、延喜式玄蕃寮や、古代地図の武庫川関連個所をひいて話されました。

 記念演奏会の様子(岡本三千代さんとうたがたりの会)
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Posted by katakago at 11:30
ヒガンバナ続報 [2019年09月23日(Mon)]
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 台風一過、畦道ではヒガンバナが真っ赤な花を咲かせています。次の万葉歌で「いちし」と詠まれた植物をヒガンバナとみる説(牧野富太郎ほか)があります。
【歌】 道の辺の いちしの花の いちしろく 人皆知りぬ 我が恋妻は (巻十一・2480)
【口語訳】 道のほとりの いちしの花のように はっきりと 人々は知ってしまった 私が恋しく思っている妻のことを
ヒガンバナとこの歌の解説は以前の記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/172

 安納芋の一部を掘り上げました。一株でこれだけの芋が出来ていました。
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 収穫した落花生(左は大型の品種:おおまさり)
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Posted by katakago at 14:08
ヨグソミネバリ(あづさ)の写真 [2019年09月22日(Sun)]
 裏山には植物園開園時からヨグソミネバリ(カバノキ科、万葉歌では”あづさ”)を植えています。今回あらためて写真を撮ることになったのですが、十数年も経過するとかなり大きくなっており、下から望遠レンズ(250o)で狙ってもその特徴を写すのは困難でした。そこで脚立を運び出して木の高さの半分近くまでのぼり、わずかに残っていた果穂を見つけてようやく次の写真を写せました。
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 ヨグソミネバリ(アズサ)は、落葉高木で木質は柔軟なため弓材とされ、万葉歌には、木その物を詠んだ例はなく、「引く」などの枕詞として「梓弓」が集中に33首みられます。
【歌】 梓弓 引かばまにまに 寄らめども 後の心を 知りかてぬかも (郎女 巻二・98)
【口語訳】 (梓弓) 気を引いたら素直に 従いましょうが 後のお気持ちが 分からないのです
 『新編日本古典文学全集 萬葉集』の頭注には、「寄るは服従する意で弓の縁語。梓弓を引き鳴らすとシャーマン(霊媒者)に神霊が依り憑くことの連想もあろう」とあり、「相手の男の態度が煮え切らないので不安を感じて詠んだ歌」と解説されています。

 ちなみに次の写真は2005年7月に撮影したものです。
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Posted by katakago at 17:06
ナンバンギセルを見つけました [2019年09月18日(Wed)]
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 畑に植えているイトススキの株元でナンバンギセルを見つけました。昨年秋に愛媛の方から送っていただいた種子を蒔いておいたもので、開花が見られ良かったです。ナンバンギセルは、万葉歌では「思ひ草」と詠まれています。
 歌の解説と関連記事は以下のURL に載せています。
 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/175
 昨年入手のナンバンギセルの種についての記事は、
 https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1441

 オミナエシの傍ではススキの穂が見られます(後方にはハギも)。
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 先日報告のヒガンバナ(花茎)のその後の様子 
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 他の場所では草むらの中でヒガンバナがすでに咲いていました。 
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 ミズアオイ(8/16)のその後の様子(2株ですが写真のように今も花を咲かせています)。
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 ハンノキ(カバノキ科)
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関連記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/942

 カクレミノ(ウコギ科)
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関連記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/264
Posted by katakago at 12:27
ヒガンバナの花茎 [2019年09月14日(Sat)]
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  畦の草刈りをしている途中で、ある場所ではもうヒガンバナの花茎が伸び始めているのに気づきました(ほかの場所はこれからのようです)。草刈りの時期が遅れれば花茎ごと刈ってしまうところでした。お彼岸の頃には畦道一面に花を咲かせることと思います。

 ハギが見ごろを迎えました。畑には10株以上植えています(ミヤギノハギ、シラハギ)。
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 このところ畑の世話(草刈り、植え付け準備など)に忙しく、久しぶりに出かけた裏山でカラスアゲハを見かけました。
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Posted by katakago at 20:28
半年ぶりに孫と過ごす [2019年09月12日(Thu)]
 先日長男の家族が帰省し、半年ぶりに孫娘と過ごせました(2泊3日)。この春からは幼稚園の年少クラスですが、毎回、その成長ぶりを見るのが楽しみです。

 10年以上前に上の孫達(長女の子)が使っていた補助輪付きの自転車を見つけ、早速乗るのに夢中になっていました。 
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 2日目は涼を求めて、るり渓(京都府)まで車で出かけてきました。
渓流で水遊び
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Posted by katakago at 16:07
水田雑草ヒルムシロの花 [2019年09月05日(Thu)]
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 暫くぶりにヒルムシロ(多年生の水草)の花の写真を撮る事が出来ました。
 6年前に苗を見つけてもらってバットに植えていましたが、その後他の雑草に覆われてしまいこの数年は確認出来なくなっていました。今春あらためて草を取り除き水を張って様子を見ていたところ、7月ごろにヒルムシロの浮葉が展開し、昨日花を確認できました。
 次の東歌に詠まれている「たはみづら」をヒルムシロ(ヒルムシロ科)に当てる説があります。
【歌】 安波をろの をろ田に生はる たはみづら 引かばぬるぬる 我を言な絶え (巻十四・3501)
【口語訳】 安波の峰の 山田に生える たはみづらのように 私が引いたらずるずるとどこまでもついて来て 私との仲を絶やさないでくれ (『萬葉集全注』より)
以前の記事は次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/646

 畑のあちらこちらでツユクサの花が見られます。万葉歌では、つきくさ(原文は月草・鴨頭草と表記)として詠まれています。歌の解説記事は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/73
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 秋の七種(くさ)の一つハギの花が咲き始めました。
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 オミナエシは長い間花を楽しめます。
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Posted by katakago at 18:06
早生クリ(品種:丹沢)の収穫 [2019年08月31日(Sat)]
 果樹園では、1週間ほど前から早生品種のクリのイガがはじけて落下し始め、毎朝農作業のついでに栗拾いを行っています。
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 写真のように、通常一つのイガに実が三つ入っていることより、万葉歌で次のように詠まれています。
【歌】 三栗の 那賀に向かへる 曝井の 絶えず通はむ そこに妻もが (巻九・1745)
ここでは、「三栗の」が「なか」の枕詞として詠まれています。
歌の解説は以前記事(次のURL)に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/164

 畑では、ヒオウギは一部を残し花の時期は終わりに近づき、すでに刮ハがはじけて中から黒い球形の種子が見られる株もあります。
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 万葉歌に詠まれている「ぬばたま」は、このヒオウギの黒い球形の種子とみられています。 
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 「ぬばたま」が詠まれた歌の解説は次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/170
Posted by katakago at 17:57
ヤマナシとナツメの実 [2019年08月25日(Sun)]
 台風の後、気になってい畦畔や果樹園の草刈りもほぼ一巡し、天気予報をにらみながらこれから植え付ける野菜の畝の準備も始めています。
 畑では、万葉歌に詠まれたヤマナシやナツメの実がたくさん生っています。
【歌】 梨棗 黍に粟次ぎ 延ふ葛の 後も逢はむと 葵花咲く (巻十六・3834)
歌の解説は以前記事に載せています(次のURL )
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/574
 ヤマナシ(バラ科)の実
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 ナツメ(クロタキカズラ科)の実
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以前は乾燥棗を作ってみたりしましたが今年はその余裕はありません。

 黄色のオミナエシを背景に白のタカサゴユリが今も咲いています。
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裏山では、キツネノカミソリ、ヤブガラシ、カラスウリが咲いていました。
 キツネノカミソリ(ヒガンバナ科)の花(毎年この時期に咲きます)
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 ヤブガラシ(ブドウ科)の花
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 カラスウリ(ウリ科)の花(日没後に開花し日の出前にしぼむ、撮影は明け方)
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Posted by katakago at 11:33
万葉創作画展(奥山永見古さん)開催中 [2019年08月18日(Sun)]
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 万葉歌を独自の絵で表現する万葉創作画家の奥山永見古さん(奈良県在住)の絵画展が、猪名川町中央公民館(図書館1回ロビー)で開催中です(9月1日まで)。主催は地元の万葉学習グループ「猪名川万葉の会」で、会の世話人の野々村さんから知らせていただき、先日出かけておりました(ブログにupするのが遅れていました)。
 奥山さんは私どもの万葉植物園にも関心を持っていただいており、5月には野々村さんの案内で来ていただいていました。万葉植物も題材にされています。
 創作画とともに書も展示されていました。写真左端は、集中で1首のみ猪名川が詠まれた歌の原文の書(読み下し文: かくのみに ありけるものを 猪名川の 奥を深めて 我が思へりける 巻十六・3804)。
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Posted by katakago at 14:29
ミズアオイが咲きました [2019年08月16日(Fri)]
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 ミズアオイ(ミズアオイ科)の花が咲きました。先月、通信販売で苗を購入して開花を心待ちにしていました。このブログでは初めての写真掲載です。湿地に自生する1年生草本で、葉の形は水田雑草のコナギ(ミズアオイ科)に似ていますが(写真は8/2の記事に)、それより一回り大型で、花の形も異なります。今年は2株を大きなバットで育てていますが、来年以降殖やせればと思っています。次の写真は全体の草姿を写したものです。
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 万葉歌で、なぎ(原文は水葱と表記)と詠まれている植物がミズアオイに当たると見られています。水葱と詠まれた歌は、題詞に、「酢・醤(ひしお)・蒜・鯛・水葱(なぎ)を詠む」とある次の一首です。
【歌】 醤酢に 蒜搗き合てて 鯛願ふ 我にな見えそ 水葱の羹 (長忌寸意吉麻呂 巻十六・3829)
【口語訳】 醤酢(ひしおす)に 蒜(ひる)を搗き加えて 鯛が食いたい わたしの目の前から失せろ そこな水葱(なぎ)の羹(あつもの)よ
この歌の解説は、以前のノビルの記事に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/36

 畑ではスベリヒユが咲いていました。
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万葉歌で、いはゐつら(原文は伊波為都良と表記)と詠まれている植物に当てる説があります。歌の解説は、次のURL に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/91

 ノカンゾウの開花株が増えました。
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 エゴノキでクマゼミを見つけました。
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 ヒマワリは咲き終わり今は種が出来ています。
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 大型の台風10号はその影響が心配されましたが、当地は幸い大きな被害無く通過しました(クリのイガやカキ・カリン・ポポーの未熟果が一部落果しましたが)。風がそれほど強くなく、雨が充分に降ってくれたので、このところ乾燥続きの植物にとっては有難かったです。
 それと、本来ならこの時期に福井へ出かける予定でしたが、この台風接近のため事前にキャンセルしていました。
Posted by katakago at 13:25
ノカンゾウが咲き始めました [2019年08月13日(Tue)]
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 ノカンゾウ(ワスレグサ科)が咲き始めました。例年になく早い開花です。万葉歌で、忘れ草(原文表記は萱草)と詠まれている植物は、ノカンゾウ(一重咲)や6月に開花した八重のヤブカンゾウがこれに当たると考えられています。忘れ草が詠まれた歌の解説はヤブカンゾウの写真とともに、以前の記事(次のURL) に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/82

 タカサゴユリが畑のあちらこちらで咲きだしました。
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 オミナエシの花が真っ盛りです。
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オミナエシが詠まれた万葉歌の解説は以前の記事(次のURL) に載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/99

 フジの花が咲いていました。万葉歌では季節外れに咲いたフジは、「非時藤(ときじきふぢ)」と詠まれています(ナツフジを当てる説もある)。
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関連記事は次のURL に載せています。
ナツフジ https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/135
ときじきふぢ https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/1143

 蓮池では、開花株は残りわずかで花托が目立ちます。
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 ハスの花托(拡大写真)
万葉歌ではハスは”はちす”と詠まれています(古名の由来は果実の入った花托の様子がハチの巣に似ることによる)。
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Posted by katakago at 11:10
飛鳥京跡苑池の第13次調査現地説明会に参加(8/10) [2019年08月11日(Sun)]
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 昨日(8/10)、明日香村岡の飛鳥京跡苑池(7世紀、国史跡・名勝)で、今回新たに北池で見つかった石組みの溝と石敷き遺構の現地説明会があり出かけてきました。上の写真は出土遺構の現場。
 万葉歌に詠まれた植物を栽培しているので、当時の宮廷庭園遺構には興味があり、以前に(2013/11/24)、南池の発掘現場の説明会にも参加しています。その時の記事は、次のURLに載せています。
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/739
 南池は、五角形の池の中に中島があり松の根も見つかっていました。池の南東の高台には、掘立柱建物が2棟見つかっており、苑池を上から眺めるための施設と考えられ、南池は観賞用の池とみられていました。

 現場での説明に先立ち、パネルを用いて解説(奈良県立橿原考古学研究所所員による)
開始の⒑時にはすでに多くの方々が集まっていました。
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 発掘場所での現地説明会の様子(炎天下にも拘らず熱心に見学する参加者)。
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 今回見つかった流水施設
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 写真中央奥の湧水点にある枡(堰板は凹状に加工)から上澄みが石組み溝(写真中央)に流れる仕組みとなっており、清浄な水を流すことに意味があったとみられています。
 さらに、護岸の一部(写真左上)で階段状に石が積み上げられており、護岸から下りて池に親しむ機能があったと見られています。
 9日付け朝日新聞朝刊には、木下正史先生(東京学芸大名誉教授)の次のような見解が載っていました。「一帯は聖なる空間で天皇らが水を使った祭祀を行った可能性が高い。中国古来の苑池の思想に日本古来の自然崇拝の考えを融合させた日本文化の原点と言える場所なのではないか」。
 今回の調査で、北池からは流水施設が見つかったことより、飛鳥京跡苑池は、南池と合わせ性格や意匠が異なる二つの池によって構成されることが明らかになりました(現地説明会資料まとめより)。
  
 なお、湧水部から溝に水を流す遺構としては、酒船石遺跡(苑池から訳400m北東)の亀形石造物があり、以前に訪れたことがあります。関連記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/23
また、木下正史先生の案内(飛鳥を愛する会の現地講座)で新羅の王京を訪れた際、雁鴨池で類似の導水石造施設を見学したことがあります。関連記事は、
https://blog.canpan.info/inagawamanyo/archive/208

Posted by katakago at 16:34
ハスの水揚げ [2019年08月07日(Wed)]
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 残り少なくなったハスの花や蕾を切り花にして自宅でも楽しむことにしました。ハスの水揚げには専用の道具(華道用の霧吹き)で茎の切り口から水を押し込みます(これを行わないと葉はすぐに萎れてしまいます)。
 水揚げ処理したハス(花、蓮台、葉、巻き葉)の生け花(妻の作品)
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 今朝の蓮池の様子(開花株もわずかとなりました)
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 ビオトープ池で咲いたハス(フトイが繁茂してハスの生育が抑えられています)
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 ビオトープ池で見かけた羽化後間もないトンボ(フトイの繁みの中で見つけました)
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Posted by katakago at 20:43
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