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2023年09月25日

10th Anniversary 2023 第11回活動報告

▼9月23日(土)・24日(日)の概要
・参加人数:【23日】大人34人・子ども28人【24日】大人11人・子ども9人(両日合計82人)
・内容:【23日】草取り、秋野菜の間引き、リンゴの葉つみとシート敷(シナノスイート)、天寄せ試食、世界で一つだけの収穫かご作成【24日】脱穀(天空田んぼ&和田さんの田んぼ)、ワラ遊び

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(世界で一つだけの収穫かご)
長野市芋井地区で食農体験の場を作る天空の里 いもい農場は23日と24日の両日、秋野菜の中間管理や諏訪地方の郷土料理「天寄せ」の試食、10周年記念事業の「世界で一つだけの収穫かご」作り、脱穀を行いました。脱穀は、23日に予定していましたが、前日の雨で乾ききらず、24日に実施。機械トラブルで脱穀ができない時間にワラ遊びも行い、縄作りや秘密基地作りをして楽しみました。

【23日】
▼脱穀対応の参加者を畑に全集中!
当初、畑チームと脱穀チームに分けて運営する予定でしたが、参加者全員、畑の作業に全集中!収穫や草取り、間引き、シナノスイートの葉摘みや太陽の光を地面で反射させリンゴを赤くするための反射シートを敷きました。60人を超す参加者が一挙に作業を進めることで、みるみるうちに、きれいな畑に変身。人の力は偉大です。

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(畑の隅々まで草取りをする参加者ら)

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(畑全面で、作業をする参加者ら)

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(諦めかけていたハロウィンカボチャ、1個みっけ!でも、ちっちゃ!)
春先の遅霜で、3度にわたり植えなおしを行ったハロウィンカボチャ。3度目の正直で、長野市を中心とした観光施設の有効活用による、地域活性化事業を手掛けているエターナルストーリーから苗を有償で譲っていただきました。しかし、成長過程の多雨によりカボチャの苗が成長できませんでした。同じような場所に植えたズッキーニも全滅。諦めかけていた所、小さな1個、草むらから発見しました。栽培の難しさ、痛感です。


▼10周年記念事業「世界で一つだけの収穫かご作り」
天空の里 いもい農場は、今年の4月に10年目の活動に突入しました。10年を迎えられたことへの感謝を、活動を支えていただいている「地域・参加者・運営スタッフ・諸団体」と共有するともに、15年目、20年目へと、未来へ活動がつながることが感じられるよう、10周年記念企画に取り組んでいます。今回、活動で使う備品で、未来に残るものを作ろう、ということで、リンゴの収穫かごへのペイントを行いました。

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(ペイントをする子どもたち。思い思いに塗って楽しそうでした)

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(完成したかごを手にする参加者ら)


▼天寄せと畑でとれたて野菜を使った料理
天空の里 いもい農場の活動で目指す事の一つ「食文化の継承」。この間、おやきやすいとん、手打ちうどんなどを実施してきていますが、今回は諏訪地方の郷土料理「天寄せ」を学びながら、事務局が作った4種類の天寄せをみんなで味わいました。天寄せは、「おもてなし料理」「食事の残った食材や料理を無駄にしないための料理」で、名産の寒天を使って固めたものです。夕飯の残り物など、余ったものを材料に使うことで、食品ロス削減という、昔ながらのエコな料理でもあります。

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(天寄せ。左から卵スープ、そうめんとトマト、梅シロップ、ミカン)

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(畑のピーマンとナスとトマトが料理に変身)

【24日】
▼トラブルもつきもの!?でも、その時間でワラ遊び。
この日、順延した脱穀を実施しました。先ずは、日の当たりが良い、和田農園の田んぼからスタート。その後、天空田んぼを脱穀し、ワラを片付け、ワラ切り、電気柵の片付けまで行う予定でしたが、開始早々脱穀機の故障に見舞われ、すべての作業が中断。運営スタッフの谷川さんと和田さんが修理対応をしている間、ワラを使って縄を作るワークをしたり、正月飾りのしゃもじを作って、ワラが暮らしに身近な存在であることを伝えたりしました。脱穀機は、物理的な故障ではなく、センサーの誤反応が原因であったため、そのセンサーを殺し、作業スタート。1時間遅れで和田農園の田んぼ、天空田んぼの脱穀を行いました。天空田んぼでは、籾で130キロの収穫。今後、みんなで分け合ったり、活動で活用していきます。

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(脱穀の様子)

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(脱穀中断中に実施した縄作りのワーク)

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(ワラを積み上げて壁に見立てた秘密基地)

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(和田農園の田んぼ・天空田んぼの脱穀を終え、ガッツポーズの参加者ら)

▼サプライズ料理
トラブルでお昼の時間にずれ込んだため、急遽、お昼の提供を行いました。畑のハクサイと長ネギを使った薄焼きと味噌汁を作り、落果リンゴも剥いて味わいました。作業は大変だったものの、最後は笑顔で解散。今年の米作りの作業、終えることができました。

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(ネギの薄焼き)

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(大人禁制の子ども会議)
食事後、子どもたちが「子ども会議やるよ!集まれ!」と声を上げ、子どもたちだけで輪になっていました。何を話しているのか、大人たちは興味津々。「何を話し合っているの?」「秘密!」。自然に、子どもたちの輪ができて、仲良く遊んでいる(まじめな話し合い)様子は、見ていてうれしくなりました。

■次回は10月14日、芋ほりとリンゴ収穫(シナノスイート)、新米ごはんと天空ハロウィンです。活動報告、お楽しみに!
posted by 西沢 at 22:11| Comment(0) | 【活動報告】食農体験

2023年09月24日

信州ふっころプラン推進交流会に出展しました

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(机の袖に10周年記念ラミネートを貼りだした、天空の里 いもい農場の紹介ブース)

長野市芋井地区で食農体験の場を作る天空の里 いもい農場は22日、信州ふっころプラン推進交流会実行委員会(構成団体:長野県労働者福祉協議会、労働者協同組合ワーカーズコープながの、生活協同組合コープながの、長野県NPOセンター、長野県長寿社会開発センター、長野県生活協同組合連合会、長野県社会福祉協議会)が主催する「信州ふっころプラン推進交流会」に出展し、活動を紹介しました。

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(活動を来場者に紹介する浦中代表)
このイベントは、参加した人が、共に学び、互いを理解し、交わることで、新たな連携や協働のきっかけとなることを目的に開催されました。天空の里 いもい農場としては、県域のイベントに出展するのは初めてで、浦中代表を中心に対応を行い、多くの方に天空の里 いもい農場の取り組みを紹介しました。また、さまざまな方との交流を通じて、多様な取り組みを共有することができました。

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(多様な団体が集まり、活動を紹介しあいました)

今回の参加をきっかけに、さらに活動のバージョンアップを進めていきたいと思います。
posted by 西沢 at 20:30| Comment(0) | イベント参加報告

2023年09月16日

10th Anniversary 2023 第10回参加者レビュー「参加者とともに」

天空の里 いもい農場は、毎回、活動終了後に、参加者の皆さんから感想をお寄せいただいています。その声は、活動がどのような場だったのかを可視化する、いわゆる宣伝部長!普段は高齢者がほとんどの静かな集落ですが、そのフィールドから生まれるさまざまな声を、ぜひご覧ください。

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(「芋井」文字絵リンゴを貼り付け終わった参加者ら)

▼Aさん
・初めて稲刈りを体験しました。(田植え時には)あんなにひ弱で水面に沈みかけていた苗が、持てばズシリと重く、たくましく穂をたゆませる姿には、大変感動しました。稲刈りやハゼ掛けの最中は、カエルにバッタ、イモリやサワガニ、カマキリやヘビまで出てきて、田んぼの中の大きな世界を感じました。自分が赤ちゃんの頃から食べてきたお米。自分の口に届くまで、どんな時間を過ごしてきたのか、恥ずかしながら初めて理解しました。自分の子どもには、このような事実こそ基本にして、世界を見ることができる人になってほしいなと思いました。和田さんやスタッフの皆さん、貴重な体験、本当にありがとうございます。新米、食べるのが楽しみです!
・稲刈りカマはサクッサクッととても気持ちよく刈れて、楽しく作業できました。ただ、もし機械も無く田んぼ全面を手刈りとなると、そうはいかないなぁと。昔の農作業の過酷さ、現代の機械のありがたみを感じました。
・休憩でいただいたキュウリやトマトがとてもおいしかったです。暑さでバテた体に野菜の水分が染み渡っていくようでした。子どももトマトに大喜びでたくさんいただきました。ありがとうございました。

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▼Bさん
5月に植えた苗が大きく育ち、刈り取る日がきました。活動途中でも、大きく育つ様子を気にしながら この日を迎える事ができたのは本当に感無量です。
手で刈る経験もする事が出来ました。大きく育ったら稲の束、生命力はすごいなぁと思いました。
刈り取った稲を乾燥させるために、ハゼ掛け。これまで、今回初めて体感して、大変な作業だと思いました。特に作業を終えた帰り道すがら、地域の方々も稲刈りをされていて、お年寄りの方や1人作業をされている方を見ると、「大丈夫なのかな」「無理しないで」と心配してしまう状況でした。
月末の脱穀とても楽しみです。
※稲刈りに専念したためリンゴの絵付けは、運営スタッフにお願いしました。こちらも無事色づいてくれることを期待しています。


▼Cさん
5月に子どもと一緒に参加して植えた苗、無事大きく育っていることに感動しました。
今回の稲刈りも子どもと参加し、小さい二人の息子がカマを両手で握りしめて一生懸命手刈りに挑戦しました。鎌の使い方がどんどん上手くなって、途中からスムーズに刈れるようになりました。途中まで私が稲の束を持って、子どもは刈る専門でしたが、上の息子は最後は一人で刈ることも出来るようになりました。
田植えから稲刈りまで、普段食べているお米がどのように栽培されているかの一端を直に見ることができて、子どもともども、素晴らしい体験をさせていただきました。本当にありがとうございました。
また落果リンゴのパウンドケーキとゼリーもとてもおいしく子どもが大喜びしておりました。
毎回ですが、準備から作業の完了までスタッフの皆さんのご苦労には頭が下がります。大変お疲れ様でした。

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(カブのタネを慎重に筋蒔きする子ども)

▼Dさん
3歳の息子は初めてカマを持ちましたが、稲を刈る感覚がザクザク気持ち良かったようで、機械の刈り残しを探して楽しそうに刈っていました。ありがとうございました!


▼Eさん
暑さ厳しい中の活動で、熱中症も心配しましたが、力を合わせると刈り取られた部分がどんどん増え、感動しました。
子どもは、サワガニを見たことがなく、親は、田んぼにサワガニがいることに驚き、自然豊かな場所で体験できることを改めて実感しました。
疲れた身体に、キュウリ漬けや塩タブレット、ミニトマトが本当においしかったです。また、手作りパウンドケーキも梅スカッシュも最高においしかったです!
子どもは、お米になるまでどのような過程があるのか、まだ知りません。次回の企画がとても楽しみです!

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(天空田んぼのハゼかけをする参加者ら)

▼Fさん
・子ども…今年は文字絵りんごが上手くできたらうれしいな!稲刈り中、サワガニをみつけたり、見たことのないイモリ(アカハライモリ)を見つけて楽しかった!
・大人…初めての稲刈り!稲刈りの工程を知れて、嬉しかったです。汗だくになったけど楽しかっです。筋肉痛です!和田さんからのお言葉、「命を頂く作業」、素敵な大切な言葉だな、と思いました。

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(稲束を運ぶ子どもたち)

▼Gさん
稲刈り体験で、子どもの『やりたい️』を尊重してくださり、ありがたかったです。


▼Hさん
娘は4回目の稲刈りで、慣れた手つきで楽しそうに手刈りしていました。ですが後半は暑くてバテてしまい休みながらやっていました。
最後にいただいたリンゴのパウンドケーキは摘果リンゴを使っているとは思えないくらいおいしかったです!


▼Iさん
スタッフの皆さま
いつも、温かい笑顔に朝から元気をいただいてます!
稲もあんなに大きく育っていて感激しました!太陽や和田さん、みなさんの気持ちに応えてくれたんですね。ずっしりとしたハゼかけに自然のたくましさを感じました。リンゴの絵付けも仕上がりがとっても楽しみです。いつもありがとうございます!


▼残念ながら欠席…でも、エールを頂戴しました。
【Jさん】
台風の影響が心配な天気予報を見て、どうなるかな?と思いながら子供達と文字絵リンゴのシールを考えながら楽しみにしていました。が、木曜から下の娘が発熱して今回の活動は大事をとって見送ることに。活動日のお天気、作業するには暑すぎたと思います。お疲れ様でした。

【Kさん】
楽しみにしていた稲刈り、体調不良で欠席でした。残念️
参加されたみなさん、暑い中本当にお疲れさまでした️


▼地域まるごとキャンパスの高大生からの感想
※今回欠席でしたが、活動報告を見て感想をお寄せいただきました。活動に関わるからこその感想を、ぜひご覧ください。
【Lさん】
ホウレンソウとコマツナの種まきをこの時期にするのが意外でした。
たまに、高級なリンゴで文字が入っているのを見かけるけど、こんなふうにして作っていたんだなと思いました。
落ちてしまったリンゴでこんなにおいしそうなスイーツが作れるなんてすごいなと思いました。

【Mさん】
天塩をかけて育てたお米を刈りとることは、きっとすごい達成感とか満足感があって楽しいんだろうなぁと思いましたにこにこ
リンゴの絵も初めて知ったもので、行って参加してみたかったなと思いました。

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(9/16、朝日を浴びる文字絵リンゴ)

次回の参加者レビューもお楽しみ!
posted by 西沢 at 21:16| Comment(0) | 参加者レビュー

2023年09月10日

10th Anniversary 2023 第10回活動報告

▼9月9日(土)の概要
・参加人数:大人28人・子ども20人(合計48人)
・内容:稲刈りと文字絵リンゴ作り、ホウレンソウ・コマツナ等の種まき、落果リンゴスイーツ

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(2枚の田んぼ、稲刈り終了!)
長野市芋井地区で食農体験の場を作る天空の里 いもい農場は9日、収穫適期を迎えたお米の稲刈りを行いました。合わせて、長野市芋井支所(地域きらめき隊)との観光振興と芋井リンゴのファン作りを目的にした文字絵リンゴ作りを行いました。

▼ひ弱な苗が、立派に育ちました
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(黄金色に育った稲)
今年は、育苗がうまくいかなかったことで、機械植えができず、写真にある和田農園の田んぼ全面を5月20日に手植えを行いました。その後、田んぼの草取りやのり面・畔の草刈りをいもい農場で実施。いもい農場の運営スタッフは芋井地区在住ではないので、水回りは地主さんに細やかに面倒をみていただき、今日、稲刈りを迎えることができました。稲の生命力に感動するとともに、無事に育ってくれた安堵の気持ちを、参加者とともに共有しました。

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(参加者へ労い伝える和田さん)

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(天空田んぼのハゼかけをする参加者ら)

ハゼかけしたお米は、順調にいけば9月23日に脱穀を行い、新米のおにぎりで味わう予定です、

▼4年目の文字絵リンゴ作りを行いました
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(中澤資料長補佐からの挨拶の後、オリジナルシールを手に、記念撮影)
コロナ禍によるリンゴの木オーナー制度の代替えで、元・地域おこし協力隊の古川さんのアドバイスを受けながら開始した、芋井リンゴのファン作り・観光振興の取り組みの「芋井」文字絵リンゴ作り。2023年度、4回目を迎えました。今年は、シナノスイートのみで、参加者のオリジナルリンゴと、芋井リンゴを約200個、作成しました。うまく色づき、観光振興のきっかけとなるよう、活用していきます。

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(オリジナルシールを貼り付ける参加者ら)

▼落果リンゴを使ったスイーツ
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(浦中代表謹製の落果リンゴを使ったパウンドケーキ)
今回の活動の目玉、落果リンゴを使ったスイーツ(パウンドケーキとゼリー)を参加者に提供しました。お菓子作りを家庭で行っている浦中代表。いもい農場でお借りしているリンゴの木の落果リンゴを使って、パウンドケーキとゼリーを作って提供しました。活動フィールドで捨ててしまうモノを活かして、お菓子にリメイク。原価ほぼゼロ円スイーツ。参加者と味わいました。

■次回は9月23日、脱穀とワラ遊び・10周年記念の世界で一つだけの収穫かごを作ろう・天寄せです。活動報告、お楽しみに!
posted by 西沢 at 00:06| Comment(0) | 【活動報告】食農体験