長野市災害ボランティア委員会構成団体の一つ、長野市ボランティア連絡協議会に参画する天空の里 いもい農場は28日、台風19号災害で被災した地域住民の交流拠点「まちの縁側ぬくぬく亭」(長野市豊野町豊野)で、お餅つきの炊き出し支援に入りました。

(ぬくぬく亭の看板前。支援活動に入った運営スタッフとその家族)
▽役割は「ダイコンおろし準備」

(ダイコンおろしを作る運営スタッフ)
今回、私たちにいただいた役割は、「ダイコンおろし」を作ること。いもい農場で収穫したダイコンを含む10本のダイコンを、手分けしておろしていきました。9:00ごろから始めた作業は10:30頃に終わり、お餅提供までの空いた時間は、必要なサポートに入りながら場を作るお手伝いをしました。

(山楽会の西澤さんから、火の番の仕方を教わる運営スタッフの子どもたち)

(「チョン、チョン」と、餅つきをする運営スタッフの子ども。場を盛り上げました)
▽バラバラになってしまった地域に人々が集う場を
長野市豊野町は、2メートル弱の浸水で被災し、多くの方が地域を離れて暮らしたり、自宅の2階で暮らしたり、バラバラになってしまいました。その方々が集い、顔を合わせる機会を作ろうと、地域住民の交流拠点「まちの縁側ぬくぬく亭」が開設され、今回の企画が生まれました。23キロのもち米から作られたお餅は、自宅への持ち帰り用と、その場で食べる「ダイコンおろし」「きなこ」「あんこ」で提供され、お越しになった方々に行きわたり、あっという間に無くなりました。持って帰られた方の日常を取り戻す一助になれば良いなあ、と感じました。

(カレンダーの配布。大量のカレンダーは、イベント終了時にはほとんどなくなりました)

(浸水したE/W7系新幹線。連結器カバーが外され、廃車に向けた作業が進められています)
▽「来年は(も)、良い年になりますように!」
今回の炊き出しの最後の挨拶に、「被災は大変な事だが、その中で、多くの支援のつながりが生まれ、大変な中に良いこともあった。来年は(も)、良い年になりますように!」と、在宅避難者への支援を行う西沢厚子さんから、このようなお話がありました。天空の里 いもい農場も、この場から、新たなつながりを持つことができました。引き続き、ボランティア団体としてできることで、支援活動を進めていきます。