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2019年06月23日

かんきょうA「田んぼ」編「天空のコメ作り〜生き物さがし」

6月22日(土)天気:晴れ 参加人数:大人19人、子ども12人(合計31人)
内容:草取り、ハツカダイコン収穫、朝5:00の農業体験、田んぼのいきものさがし、朝飯作り、山楽会プレゼンツ昼食交流会

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長野市芋井広瀬地区で食農体験の場を作る天空の里 いもい農場は22日、たんぼの環境に触れる機会として、かんきょうシリーズの2回目、「田んぼの生き物さがし」と、農家の暮らしを知る機会として「朝5:00集合の朝飯前の農業体験」を実施しました。昼食は、山をこよなく愛する山楽会さんとのコラボ企画として昼食交流会を行い、とれたてのタケノコやセリを使ったすいとんを作って味わいました。

▽稲作で必要な「水」をテーマにした学習
地主の和田さんから田んぼの畔に集まった参加者を前に、稲作で必要な「水」をテーマにしたお話をしていただきました。その話は、飯縄山火山噴火から始まる水の成り立ちから、芋井の田んぼの開発史、棚田の特徴、日ごろの管理の苦労話、そして、収穫の喜びまで、時間を忘れるほどの内容でした。
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(田んぼの畔の取水口近くで和田さん(写真・右)の話を聞く参加者ら)

学習の場を、広瀬川から田に水を取り入れる頭取口(とうしゅこう)に移して、水の管理作業の一端を見学しました。昨日の夕立で木の枝葉のゴミが引っ掛かかってしまい、取り除く作業をされました
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(ゴミが詰まった頭取口(パイプの先))
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(ゴミを取り除く和田さん)

水の学習の最後に、和田さんは「先人の開墾の苦労が今の稲作につながっている。田の1枚1枚に、お米1粒1粒に、先人の魂が生きている」と表現されました。合わせて、「地域の深刻な課題である「耕作放棄」を止めていくために、現状の理解者を増やしていきたい」ともおっしゃいました。

▽朝飯前の農作業
いもい農場で定番となった朝5:00集合企画。涼しい中で草取りや収穫に励みました。農家の「飯前仕事」の一端を感じる企画になりました。
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(ジャガイモの畝間の草取りをする参加者ら)
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(長ネギの畝を挟むように草取りを進める米田親子)
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(間引きダイコンを収穫する子どもら)

▽朝飯作りと朝食交流
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(朝食のおかず。写真左下はスベリヒユのお浸し)
朝食は、いもい農場で準備したご飯と味噌汁、畑で収穫したカブ・ダイコン・ハツカダイコンに雑草。雑草(スベリヒユ)は、参加者の北原さん(シニア大OB)の発案で食卓に並びました。初めて食べる方がほとんど。程よい酸味でご飯が進みました。

▽田んぼのいきもの調査
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(生き物調査で使う資料等。信州環境カレッジの助成を受けて手配しました。)
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(天空の田んぼ、水の中、畔で生き物を探す参加者ら)
今年は、米づくりの環境面を学ぼうと、田んぼだけをフィールドにして実施しました。参加者にポケット図鑑を準備し、名前の分からない生き物はみんなで「考える、探す」。それでもわかんない場合は、「自由に命名してみよう」というゆるいスタンスで取り組みました。

【参加者の感想】
・ 生き物探し、宝探しの様だった。(大人)
・ 一口に「オタマジャクシ」と言っても、色、大きさ、形、いろいろあることを知った。(大人)
・ オタマジャクシを11匹捕まえられてうれしかった。(子ども)
・ 子どもたちが田んぼに入り、泥まみれになりながらも楽しんでいた。(大人)
・ 虫たちとの出会いに喜びを感じている様子が感動した。(大人)
・ 網で虫をとるのが楽しかった。(子ども)

▽山楽会プレゼンツ、地産地消すいとん交流会
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(山楽会スタッフからすいとんの生地の延ばし方を教わる子ども)
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(100人前近くの地産地消すいとん)
今回の活動は、山楽会さんとコラボ企画の2本立て。前半の生き物探しまではいもい農場で実施し、すいとん交流は山楽会さんで実施していただきました。すいとんの具には、田んぼの周辺に生えているタケノコ、セリを入れ、地産池消すいとんとして味わいました。食後、すいとんを作った火を使い、焼きマシュマロもして楽しみ、子どもたちの笑顔が広がる場になりました。

【次回の予定】
7月6日(土)
かんきょうB「自然」編「林のトンネル!?、探検隊」
7/6は、野菜たちの面倒をしっかり見た後に、林のトンネルに散策しに行って、じっくり自然観察をします。お楽しみ!
内容:草取り、長ネギの土寄せ、ナスなどの収穫、綿花植え付け、林のトンネル散策
※この企画は、信州環境カレッジのサポートを受けて開催します。
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