活動タイトル:「山はおいしい、食べ物の宝庫!〜食べられる野草を探して食べてみよう!」
活動内容:開講式、ジャガイモ、ネギの作付、オリエンテーション、野草の天ぷら作り
(素晴らしい風景を眺めながらの農作業)
▽天空の里いもい農場 2018年度の活動始まる
親子からシニアの幅広い世代で農業を楽しむ「天空の里 いもい農場」(山岸茂晴代表)は21日、長野市芋井広瀬の芋井社会会館で、本年度の開講式を開催しました。長野市内の9家族29人(内、長野県シニア大OB3人含む)が参加。近くの畑でジャガイモ(キタアカリ)の種芋11キロと長ネギ(松本一本)の苗約400本を植えました。昼食時は毎年恒例の春の野草を天ぷらにして味わいました。
(開講式。写真左から、地域おこし協力隊小池様、和田智会長様、羽賀支所長補佐様)
開講式で、冒頭、山岸代表から「今年もケガ無く、事故無く、元気よく、子どもたちも遊びながら土に触れて、食べ物や生きものの住む環境の大切さを学んでほしい」と挨拶をしました。続いて、「芋井には平安、室町時代からの遺跡が残っている。農業を楽しんでいってください」(芋井地区自治協議会の和田智会長)、「熱中症に気を付けて、今年の活動を楽しんでいってください」(長野市役所芋井支所の羽賀隆支所長補佐)、「日ごろの都市生活とは違って、景色が素晴らしい場所。土に触れ、みんなで力を合わせて農場をますます発展させ、有意義な時間を過ごしてほしい」(地主の和田蔵次さん(80))と、それぞれからご挨拶を頂戴しました。地域おこし協力隊の小池様からは、自ら村長を務める移住体験施設「ヤングブルー村」についてお話されました。
▽まっすぐ植えるのが難しい!今回の農作業
今回の農作業は、ジャガイモと長ネギの植え付けでした。
目分量で耕して植え付けをすると、素人故にどうしても曲がってしまうため、木の棒2本に麻ひもを縛り目安ヒモを作り、それを使って畝を立てていきました。その後、ジャガイモは30cmごとに種芋を置き、種芋同士の間に化成肥料を一つかみずつ置いていきました。
長ネギの苗はくわで掘った溝に立てておき、わらを敷き詰め、その上に土を被せました。
子どもたちは、積極的にクワを持ち、畑を耕し、次は?次は?と大人たちに指示を仰ぎながら農作業を進めていました。青空の下、汗をかきながら大人も子どもも一生懸命農作業をしていました。
▽山はおいしい、食べ物の宝庫!を実感。野草を天ぷらにして味わいました。
昼食時に、タンポポの花とフキの葉、ヨモギを具材に、野草の天ぷらを作りました。他に、カンゾウやつくし、アサツキも食卓に上りました。五味副代表を中心に、畑から芋井社会会館への帰り道に採り、昼食時に運営スタッフの草間が食材や調理方法などの説明を行い、みんなでいただきました。
(昼食交流会に先立ち、調理した料理を説明する草間)
▽自己紹介をしてコミュニケーションを図りました。
(自分を4つの質問に答える形で発表する自己紹介)
参加者同士でコミュニケーションを図るために、「さんかしたきっかけ」「すきなやさい」「すきなこと・すきなもの」「なまえ」を、発表しあいました。「参加したきっかけ」は、子どもに農業体験をさせたかった、去年参加して楽しかった、ママに連れられて、などがありました。「すきなやさい」は、それぞれの好みを共有しました。「すきなこと・すきなもの」は、参加者全員の人となりを知ることができました。夕焼けを見ながら焼酎を飲む、というロマンあふれる発信もありました。
▽芋井社会会館、昔は小学校の校舎でした
(開講式で芋井小学校第二分校の歴史を語られた和田蔵次様)
「天空の里 いもい農場のみなさんが活動の拠点にしている芋井社会会館は、以前は芋井小学校第2分校だった。私が小学生だった70年前は、第2分校だけで1年生から4年生までの約60人が学んでいた。私が第2分校を卒業してから35年ほどたち、第2分校が閉校した時の在校生は7人にまで減っていた。閉校の際、記念のレリーフが校庭の入り口にある桜の木の下に設置された。レリーフに描かれている7人は最後の在校生です。」
(記念のレリーフ)
思いのこもった場所をお借りして実施する天空の里 いもい農場の活動、本年度は11月まで計14回の活動日があります。活動を通じて、少しでも地域が賑やかになれば良いなあ、と思いながら、今後の活動を組み立てていきます。(牧野・草間)
次回の予定
5月5日(土)9:00〜14:30
「いもい探検隊!〜ミニオリエンテーリングをしながら、天空の里”芋井”を知ろう。」
活動内容:野菜の作付、リンゴの花摘み、ミニオリエンテーリング
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