2025年3月29日(土) 午前11時〜ABCテレビで放送
和歌山へ移住しおむすび&ベーグル店を営む夫婦
吉田雅之さん 江美さん 『おはな結び』 和歌山県日高郡美浜町
和歌山県御坊市に広がる美しい海岸線。その海沿いの道を西へ進むと、大きな看板があります。「ようこそカナダ移民のまち、アメリカ村へ」。現在400人ほどが暮らす小さな漁村、美浜町三尾地区。この町は明治時代を中心に、カナダに多くの移民を輩出し、サケ漁に従事。後に帰国しましたが、当時はカナダとアメリカの区別がつかなかったため、いつしかアメリカ村と呼ばれるようになったのです。
そんな三尾地区に去年3月、ある飲食店がオープンしました。空き家の民家をリノベーションした『おはな結び』です。おむすびとベーグルという、珍しい組み合わせのお店。大阪から移住した夫婦が営んでいます。おむすび担当は妻の吉田江美さん。ベーグルを作っているのは夫の雅之さんです。オープン当初は試行錯誤もありましたが、次第にその美味しさが評価され、人気店へ。食材はできる限り和歌山産に拘り、厳選したものを使っています。ところで二人は何故、おむすびとベーグルの店を始めたのでしょうか。
もともと会社員だった雅之さん。江美さんと大阪で暮らしていましたが、コロナ禍で実家のある和歌山への移住を考えるようになりました。ドライブを兼ねて移住先候補を探していると、たまたま美浜町へ。そこで見た夕日の美しさに、江美さんは心を打たれたといいます。美浜町は移住者の受け入れに前向きで、地元の方々の惜しみない支援も決め手となりました。移住して1年、ここでの暮らしはどうですか?
現在、三尾地区は人口が最盛期の四分の一になり、空き家が増加。少しでも地域の活性化に貢献したい二人は、役場の職員たちらと共に、ワークショップを開くことにしました。その当日、公民館に関係者や移住に興味を持つ人たちが集まります。専門家のレクチャーの後は、グループに分かれて街の視察。雅之さんはその案内役を務めます。一方、江美さんもイベントに協力し、『おはな結び』のランチを提供。参加した人たちの反応は。
手ごたえを感じた二人は、次のイベントに向けて、地元の特産品を使った、新作のおむすびとベーグルを作ることにします。
どうぞ【KB】