CANPAN ブログ検索
Loading
  • もっと見る
最新記事
<< 2016年09月 >>
        1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30  
月別アーカイブ
カテゴリアーカイブ
新書 「下り坂をそろそろと下る 」 [2016年09月20日(Tue)]
平田 オリザ(著)
「下り坂をそろそろと下る 」(講談社現代新書)
760円(税抜き)
◆「これからの日本」をどうするか?◆
人口減少、待機児童、地方創生、大学入試改革…。
日本が直面する重大問題の「本質」に迫り、
あらためて日本人のあり方について論考した快著!
----
反アベノミクス派の皆さんでさえも、あまり口にしない大切な事柄がある。
子育て中のお母さんが、昼間に、子どもを保育所に預けて
芝居や映画を観に行っても、後ろ指をさされない社会を作ること。
私は、この視点が、いまの少子化対策に最も欠けている部分だと考える。
経済は重要だ。待機児童の解消は絶対的急務だ。
しかし、それだけでは、おそらく非婚化・晩婚化の傾向は変わらないし
少子化も解消されない。
---
雇用保険受給者や生活保護世帯の方たちが
平日の昼間に劇場や映画館に来てくれたら、
「社会とつながっていてくれてありがとう」
と言える社会を作っていくべきなのではないか。
失業からくる閉塞感、社会に必要とされていないと感じてしまう疎外感。
中高年の引きこもりは、社会全体のリスクやコストを増大させる。(以上、本文より)

目次です
序 章 下り坂をそろそろと下る
小さな国/スキー人口はなぜ減ったか/三つの寂しさと向き合う/ちっとも分かっていない
第一章 小さな島の挑戦――瀬戸内・小豆島
島の子どもたち/キラリ科/なぜ、コミュニケーション教育なのか/人口動態の変化/Iターン者の増加/島に出会った理由/農村歌舞伎の島/町の取り組み/小豆島高校、甲子園出場
第二章 コウノトリの郷――但馬・豊岡
環境と経済の共生/城崎国際アートセンター/短期的な成果を問わない/城崎という街/アーティストのいる街/小さな世界都市/未来へ/豊岡でいいのだ
第三章 学びの広場を創る――讃岐・善通寺
四国学院大学/大学入試改革/大阪大学リーディング大学院選抜試験/三位一体改革の本質とは何か/四国学院大学の新しい試験制度/地域間格差の恐れ/変われない地域/伊佐市
第四章 復興への道――東北・女川、双葉
福島の金/女川/獅子振り/高台移転/番屋の力/ふたば未来学園/低線量被曝の時代を生きる/対話劇を創る/地域の自立再生とは何か
第五章 寂しさと向き合う――東アジア・ソウル、北京
『新・冒険王』/日韓ワールドカップと嫌韓の始まり/インターネットという空間/確証バイアス/韓国の病/ヘル朝鮮/北京へ/文明と文化の違い/新幹線はなぜ売れないのか/文明の味気なさに耐える/安全とは何か/零戦のこと/最大の中堅国家/安倍政権とは何か/二つの誤謬
終 章 寛容と包摂の社会へ
『坂の上の雲』/四国のリアリズム/人口減少問題の本質とは何か/偶然の出会いがない/何が必要か/亡びない日本へ

どうぞ【KB】
Posted by 大阪手をつなぐ育成会 at 00:08
テレビ 金メダルへの伴走者 〜いまこそパラサポーター〜 [2016年09月19日(Mon)]
金メダルへの伴走者 〜いまこそパラサポーター〜
2016年9月19日(月)12時からの放送
パラリンピックなど障害者スポーツでは、必ずアスリートと共に戦う人々“パラサポーター”がいます!
その知られざるサポート方法や情熱、チャレンジに迫ります!

“五輪を呼んだ写真家”といわれる越智貴雄は、障害者競技のイメージを変えるかっこいい写真を撮り続けている。その数、なんと80万枚!世界有数のパラスポーツカメラマンだ。今回はアスリートに迫る越智の取材風景、なかでも彼が尊敬してやまないパラ水泳界のレジェンド・成田真由美選手の単独撮影の様子や、彼が企画した義足アスリートたちのファッションショー「切断ヴィーナス」などに密着!
リオパラリンピック出場。4年後の東京大会でも活躍が期待されるのがパラカヌー界18歳の新星・瀬立モニカ選手。脊髄を損傷し自分の足で体を支えることができない彼女は、パラカヌーの中でも最も障害の重いKL1というクラスで世界に挑む。そんなモニカ選手と共に戦うパラサポーターは、地元・東京都江東区の中小企業の男たち! まるで喧嘩!?口の悪いオッチャンと美少女の深い絆とは!
車いすの格闘技・ウィルチェアーラグビー日本代表チームには、選手たちが厚い信頼を寄せる“整備の神様”三山慧の存在が欠かせない。激しいタックルでめちゃくちゃになった車いすをミリ単位の調整で整備する様子はまさに神業!リオで日本初のメダル獲得を目指す!!
意外にも初めてパラリンピックの名称が使われたのが、なんと52年前の東京大会。その様子を撮影した人や通訳のボランティアを務めた人などを徹底取材。当時のパラリンピックとはどんなものだったのかを紐解き、来る2020年・東京パラリンピックで必要となるパラサポーター像を探る!
ナレーターは川島海荷さん

関西はテレビ大阪にて【KB】
Posted by 大阪手をつなぐ育成会 at 00:06
テレビ おしゃべりアパート [2016年09月18日(Sun)]
NNNドキュメント‘16
2016年9月18日(日) 25:30からの放送は、

おしゃべりアパート

建築家を志す学生がアパートを設計し、実際に建設するプロジェクトに取り組む石川県の金沢工業大学。今回挑むのは、おしゃべり好きな老夫婦が営む学生寮をアパートに建て替えようというもの。取り壊しが決まった寮には、当時を懐かしむOBたちが次々とやってきます。寮には楽しい思い出や仲間同士の絆があることに気づいた建築家の卵たち。建築によって、昔ながらのコミュニティーを残そうと奮闘する姿に密着した。

関西ではよみうりテレビでどうぞ【KB】
Posted by 大阪手をつなぐ育成会 at 00:01
テレビ 新世代が解く!ニッポンのジレンマ [2016年09月17日(Sat)]
「都市と地方"見えない分断線"とは?」
AR(拡張現実)に現れるモンスターをゲットするスマホゲーでも
明らかになった、大都市と地方の「格差」。
以前から指摘されてきた政治や経済の格差に加え、
切実さと複雑さは増している。
「富める拠点」=ビッグシティーに富は集中、
国の論理より大都市の論理が世界を同質化する?
その一方で、多くの世界の地方に起きている変化とは?
都市と地方の「格差」問題に新たな角度から光をあてる。

2016年9月18日(日)午前0時00分〜午前1時00分
NHKEテレで放送
新世代が解く!ニッポンのジレンマ

今地方に夢を抱く若者が増加中?一方都会を目指す若者も相変わらず。二極化の中、都市と地方の「見えない分断線」とは?モンスターをゲットするスマホゲームでも「格差」が?進む「若者離れ」って?結局どちらが住みやすい?ライフスタイル、消費文化、独自の視点でベンチャー支援家、研究者たちが語り尽くす。果たして古市は?世界でビッグシティーに富が集中する時代、ニッポンの大都市と地方の関係はどうあるべきか?議論GO!

どうぞ【KB】
Posted by 大阪手をつなぐ育成会 at 00:08
テレビ 自動運転革命 日・独・グーグル覇権をかけた攻防 [2016年09月16日(Fri)]
自動運転革命 日・独・グーグル覇権をかけた攻防 (仮)
2016年9月17日(土) 午後9時00分〜9時49分
NHKGテレビで

いま、世界の産業構造と社会のあり方を変える「自動運転革命」が起きようとしている。IT企業Googleがハンドルもアクセルもない完全自動運転車を発表。これを受け、自動車メーカーは、一気に自動運転車開発へと舵を切り、大競争時代に突入している。自動車大国ドイツは、メルセデス・ベンツがいち早く高速道路での自動運転機能を市販車に搭載するなど、世界をリード。対する日本勢では、トヨタ、日産、ホンダなどが開発を加速させる。中でも日産は、カメラやセンサーなどで高い技術力をもつ海外企業と提携し、2020年までに難易度が高い一般道を走行できる自動運転車の実現を目指す。こうした中、自動運転に不可欠なセンサーなどの部品で世界のメガサプライヤーが市場を席巻。日本の下請け部品メーカーは正念場を迎えている。自動運転車の開発競争は、日本経済をけん引してきたモノづくりの牙城、自動車産業を根底から揺るがそうとしているのだ。はたして世界市場の覇権はどこが握るのか。日本の基幹産業は守れるのか。21世紀の産業革命ともいえる「自動運転革命」、その衝撃を描く。

どうぞ【KB】
Posted by 大阪手をつなぐ育成会 at 00:06
たまに、朝日新聞2016年9月12日の記事そのまま [2016年09月15日(Thu)]
「テレワーク」対象、徳島県が全職員に拡大 実証実験

 徳島県は、職員が働きやすい環境を作ろうと、情報通信技術(ICT)を活用して自宅などで勤務する「テレワーク」を進めている。昨年度は育児・介護中の職員に限定して実証実験をしたが、今年度は対象を管理職を含めた全職員に広げて実施を始めた。
 昨年9月から半年間の実証実験には約30人が参加し、うち20人が男性。「家族で昼ご飯を食べることができた」「仕事の合間に保育所の送り迎えをした」と好評で、人事課行政改革室は「男性の育児参加に効果があった」と分析した。
 一方、職員へのアンケートでは「上司や家族の理解がないとやりにくい」といった意見も寄せられ、全員を対象にすることで普及を後押ししたい考えだ。
 今月から来年3月までの実験には課長など管理職を含めて約50人が申し込んでおり、8割以上が男性。週に数日、自宅で業務にあたる。県庁のシステムに接続できる専用パソコンを使うが、個人情報にはアクセスできないなどのセキュリティー対策を施している。
 自宅のネット環境が整っていない場合は、県庁版サテライトオフィス(SO)での勤務も可能だ。SOは本庁舎、西部2カ所、南部3カ所に加えて、今月、東京、大阪にも新設した。
 「管理職が在宅でどこまで職場をマネジメントできるかなど、様々な職種の人に体験してもらうことで課題を洗い出したい」と担当者は話す。

以上です【KB】
Posted by 大阪手をつなぐ育成会 at 00:05
発達障害白書2017年版 [2016年09月14日(Wed)]
発達障害白書2017年版が出ました。目次を紹介します。

まえがき
 『発達障害白書2017年版』における「発達障害」の表記と定義の統一について

第1部 特集
1 「障害者差別解消法」への多様なアクション――合理的配慮の具体的事例
 T 障害者差別解消法と具体的な取り組み
 U 医療における差別解消と具体的な取り組み
 V 労働における差別解消と具体的な取り組み
 W 福祉における差別解消と具体的な取り組み
 X 障害者差別解消法と親の願い

2 コミュニケーション支援の新たな取り組み
 T 発達障害のある人々のコミュニケーション支援としてのICT利用とは
 U 発話を助ける技術と情報端末
 V デジタル教科書の現在
 W 知的障害とピクトグラムの活用

第2部 各分野における2015年度の動向

第1章 障害概念
 T 揺れ動く障害概念と日本の現状
 U 2015 年度の発達障害・知的障害研究の動向
 V わが国の発達障害医療の現状
 W 神経心理学的評価と指導・教育
 X 発達障害とワーキングメモリ
 ■時の話題■
 発達障害とストレス反応
 障害基礎年金問題への対応

第2章 医療
 T 発達障害のある子どもへの理解は深まっているのか?
 U 発達障害とエピジェネティクス
 V 自閉症の脳科学研究
 W 子どものこころの専門医制度
 X 公認心理師制度はじまる
 ■時の話題■
 発達障害と併存する発達性協調運動障害
 特別支援教育と虐待・教育ネグレクト

第3章 子ども・家族支援
 T 支援者の専門性確保と一般的子育て支援施策との連携・協働
 U 児童発達支援事業所の増加と課題
 V 子どもの貧困と発達障害
 W 5年目の福島
 X 発達障害と遺伝カウンセリング
 ■時の話題■
 一人一人の支援ニーズに応じた保育の実践
 障害者の社会生活をサポートする「アシストスマホ」を開発

第4章 教育:特別支援学校の教育
 T 特別支援教育のさらなる充実と展開に向けて
 U 障害者差別解消法の施行と特別支援教育の今後
 V ことばとコミュニケーション指導の重要性とあり方
 W 外部専門家からみた教育支援の現状と課題
 X 求められる高次脳機能障害のある児童・生徒への合理的配慮
 ■時の話題■
 知的障害特別支援学校におけるキャリアカウンセリング
 シーティング理論「キャスパー・アプローチ」
 高次脳機能障害のある子どもの家族会
 特別支援学校における音楽療法の実践

第5章 教育:小・中学校等での特別支援教育
 T 通常の学校における特別支援教育、その支援の連続性
 U 保育所・幼稚園と小学校との連携
 V 障害者差別解消法と通常の教育
 W 高等学校における通級による指導
 X 大学における発達障害支援

第6章 日中活動
 T 日中活動のこれから
 U 生活介護でも高い工賃を
 V 医療的ケア児が包摂される社会へ
 W 発達障害者の高齢化と生活支援
 X 余暇活動を支える日中一時支援
 ■時の話題■
 若手支援者による福祉事業への誘い
 重症児デイサービスの運営・経営をボランティア支援
 近江学園と皆成学園の交流が復活

第7章 住まい
 T 合理的配慮の視点から見る住まいの課題
 U 重い障害のある方のグループホームでの暮らしと職員養成の課題
 V 入所施設の現状とこれからの課題
 W グループホームにおける自己決定支援の前提について
 X 高齢障害者の暮らしの現状と課題
 ■時の話題■
 グループホーム建設反対運動に行政はどう対応すればよいのか
 住まいの確保に向けた豊島区居住支援協議会の取り組み
 精神科病床のグループホーム化、4割の自治体が条例化見送り

第8章 地域生活支援
 T 地域生活支援のこれから
 U 鹿児島市における地域生活支援拠点の検討
 V 役割を増す保育所等訪問支援
 W 主任相談支援専門員(仮称)に期待する
 X 弁護士と福祉職が連携し、罪を犯した障害者を支援する
 ■時の話題■
 外食チェーンのメニューにPECS(R)導入
 「はっするでんたー」を使って歯科診療
 クラウドファンディングを活用した運転免許取得マニュアルの刊行

第9章 職業
 T 障害者の雇用と就労を結ぶ視点の確認を
 U 「福祉から雇用へ」の現状と課題
 V 特例子会社の現状と将来展望
 W 障害者総合支援法施行後3年見直しにおける就労支援
 X 医療機関における障害者雇用への取り組み
 ■時の話題■
 企業のCSRと障害者雇用
 民間企業の障害者雇用率、12年連続で過去最高
 共同受注窓口の設置状況とその課題

第10章 権利擁護/本人活動
 T 国連の障害者権利条約に関するいくつかの動向
 U 触法障害者支援における司法と福祉をつなぐ取り組み
 V 相談支援の現状と問題点
 W 意思決定支援の現状
 ■時の話題■
 「大阪府地域移行推進委員」の活動
 「わかりやすい情報提供のガイドライン」にもとづくパンフレットの作成

第11章 文化・社会活動
 T 東京オリンピック・パラリンピックに向けた文化芸術活動の推進
 U 障害者と防災
 V 障害者の旅を支援する
 ■時の話題■
 すべてのお客様にやすらぎを
 『日本美術全集』に障害者の造形作品が掲載される

第12章 国際動向
 T グローバル化を踏まえたローカル課題の解決を
 U 2014年英国ケア法の施行と知的障害者
 V 国際協力機構の「障害と開発」の取り組み
 W 障害平等研修の国際動向
 ■時の話題■
 第3回アジア太平洋CBR会議
 第22回アジア知的障害会議
 第9回国際アビリンピック開催される


第3部 資料
 1 年表
 2 統計
 3 日本発達障害連盟と構成団体名簿

 あとがき
 執筆者一覧

【KB】
Posted by 大阪手をつなぐ育成会 at 00:18
たまに、保坂展人のブログから [2016年09月13日(Tue)]
世田谷区長。ジャーナリスト。保坂展人のブログから
相模原殺傷事件「差別の反対は無関心、これが一番の曲者で怪物」――藤井克徳さんに聞く

投稿日: 2016年09月05日 16時25分 JST 更新: 2016年09月06日 19時34分 JST

深夜の凶行から1カ月あまりが経過しました。神奈川県相模原市の「津久井やまゆり園」を襲い、19人の障害者を殺害、職員を含む27人が重軽傷を負った事件の衝撃は深く広がっています。障害者やその家族、支えてきた人たちの心も傷つき、今年4月に「障害者差別解消法」が施行されたばかりの時点で起きた惨劇に言葉にならない悲しみと恐怖、怒りが、私たちの社会に影を投げかけています。
私は、事件の翌日に『「ヘイトクライム(憎悪犯罪)」の拡散・連鎖の根を絶つために』(2016年7月27日) を緊急寄稿しました。

相模原市内の障害者施設に入所中の障害者を襲撃した大量殺傷事件は、その犠牲者・被害者から戦後最悪となり、また犯行を事前に予告し「襲撃・殺戮行為」を正当化している点でヘイトクライム(憎悪犯罪)としての特質を持つものと受けとめています。

事件直後から、この事件をめぐる「社会の構造」について発言されている藤井克徳さん(日本障害者協議会会長・きょうされん専務理事)を訪ね、お話を聞きました。事件直後から新聞各紙にもコメントや談話を寄せていた藤井さんですが、じっくりお話をうかがって、あらためて「特異な事件」として片づけることなく、裾野の広い社会的背景を提示していただきました。

他の先進工業国では考えられないことですが、日本には障害者を対象とした入所施設が3095カ所あります。また、精神障害者の社会的入院という問題もあります。こういう国は他にはありません。欧米では「医療中心から生活中心へ」「施設から地域へ」という取り組みが行なわれています。

もちろん相模原事件は許せません。無抵抗の重度障害者を標的に、しかも支援体制の薄い深夜に襲いかかかったのです。そのうえで、この事件には特異な部分と特異さだけでは片づけられない部分があります。特異な部分は今後、司直や心理学、精神医療の専門家が追及していくでしょう。問題は特異だけでは片づけられない部分をどう見るかです。

その点について考えるまえに、いったん事件を普通の目線で見ることが大切です。いくつものおかしさに気づかされます。

まず一つ目は、入所施設というものの問題です。一般の青年層・壮年層が大集団で、しかも期限なしで生活するなどということは、普通はないことです。通常の社会にはあり得ないことが、やまゆり園にはあったのです。

事件の舞台となった津久井やまゆり園には、150名近い利用者が在園していました。やまゆり園は高尾山の麓にあり、いまでこそ住宅地が迫って来ていますが、もともとは何もないところでした。地域から隔離された入所施設という状況があったわけです。

「障害者を狙う大量殺人事件」という衝撃のあまり、この点には気づきませんでした。「150名近い青年・壮年の大集団が暮らす入所施設」という藤井さんの指摘は、私たちの社会の日常の光景を問うています。

二つ目に匿名という問題があります。人の死というのは、その方の固有名詞があって、その方の性別や年齢などがあってはじめて悼む気持ちが生まれ、それによって手の合わせ方も変わって来るはずです。匿名報道は遺族の意向と言われますが、これは「この子はいないことになっている」ことの現れではないでしょうか。この発想自体、優生思想の延長線上にあると言っていいのではないでしょうか。20歳以下ならいざ知らず、20歳を超えた方について、たとえ親の意向とはいえ匿名のままでいいのでしょうか。とても違和感があります。

三つ目に、事件のあった敷地内の体育館で90人の方が事件後もずっと長期に暮らしているということです。同胞が惨殺された同じ敷地内で暮らすなどというのは、普通ないことではないでしょうか。厚労省は、「障害者にとっては慣れた環境のほうがいい」と述べていますが、これは本当に障害者を知っている者の発想ではありません。詭弁です。普通の目線では考えられません。

匿名にしても、事件のあった同じ敷地内で暮らしていることにしても、障害者だから許されるとしたらどうでしょう。「障害者差別」以外のなにものでもありません。まさに死後まで続く差別です。事件そのものも問題ですが、事件後も本質的な問題が連なっています。相模原事件は、こうした事件後のおかしさを含めて全体像をとらえることが大切です。

匿名報道についての違和感は、私も持っていました。ダッカで起きた銃撃事件等多くの犠牲者が出た事件では、報道機関は、被害者の人柄や歩みを紹介し、大切な生命を奪われた後に残された家族の嘆きを伝えています。「死後まで続く差別」という言葉が耳にささります。

また、事件後も長期にわたって敷地内の体育館で多くの方が過ごしているという事実は、多くの方が殺傷された事件現場で寝起きしていることに他ならないとした上で、これは一般的にありえる選択なのか、障害者ゆえの扱いなのかと藤井さんは指摘しています。

一番気になるのは優生思想的な考え方です。容疑者が衆院議長に宛てた手紙にしても、その後の供述にしても、優生思想的な立場にあるように思われます。

私は、昨年、NHKと共同して、ナチス時代にくり広げられたT4作戦に焦点をあてて二度にわたりドイツでの取材を行ないました。1939年に第二次世界大戦が始まってから、20万人以上の障害者が殺されました。1939年9月1日(ポーランド侵攻)から1941年8月24日までで20万人以上です。ヒトラーはT4作戦をわざわざ戦争勃発時の9月1日付で開始していますが、ほんとうに始めたのは1940年1月でした。

フォン・ガーレンというカトリックの司教が1941年7〜8月に命を顧みずT4作戦を批判する説教をし、手書きの文書を8月3〜4日に撒きました。ヒトラーはそれに太刀打ちできず、中止命令を出し、8月24日に計画を中止します。

ヒトラーは、早々にT4作戦を切り上げて、かねてからの目的であったユダヤ人の絶滅作戦に移りたかったのです。なお、T4作戦の犠牲者は1941年8月までで約7万人余で、その後T4作戦は「野生化」の状態に入りました。精神科医の手を離れて、看護師、介護士が勝手にやってしまうようになったのです。毒殺、飢餓殺などがあり、合計で20万人以上が殺されました。中止命令以降のほうが、死者が多いのです。

この1カ月の間、ナチス・ドイツによる「T4作戦」による障害者抹殺の経過を調べるために、集中的に読んでみました。印象深かったのは『ナチスドイツと障害者「安楽死」計画』(ヒュー・グレゴリー ギャラファー・長瀬修訳・現代書館・1996年) でした。私は、ヒトラーとナチス・ドイツについて注意をはらってきたつもりでしたが、「T4作戦」は正確に知りませんでした。「ユダヤ人大量虐殺」と同時平行で「精神障害者」「同性愛者」なども殺戮されたという漠然とした認識でした。「大量殺害のためのガス室」も、精神病院で医者の手で始まり、その後の「ユダヤ人大量虐殺」に至ったことを改めて知りました。

T4作戦は忽然と現れたのではありません。それに先立って、劣等な遺伝子を消そうと断種が盛んに行なわれました。ヒトラーが政権を掌握した同じ年の1933年7月14日に断種法、つまり遺伝病子孫予防法が制定されました。この日には国民投票法と政党新設禁止法(一党独裁法)も成立しています。ヒトラーにとって断種法が政治的にいかに重視されていたかがうかがわれます。

断種の強行は1934年後半から35年にかけて活発化し、39年に終わります。合計約40万人もが断種されました。T4作戦の前に断種政策があり、T4作戦のガス室での大量殺害方式がその後のユダヤ人大虐殺につながっていったのです。T4作戦に携わった管理者や現場関係者がアウシュヴィッツなどの絶滅収容所に異動となった証言はいくつもあります。断種法とT4作戦とユダヤ人虐殺の三つを連続的で段階的と見るべきです。

こうして見ていくと、最初の段階で事態を止められなかったことが、最終的に600万人の死につながったのです。歴史学的にわれわれが言えることは、ナチスドイツが行った断種のような初期段階で、事態をどう見るかが問われるということです。「これくらいは、これくらいは」と許してしまったことが問われます。 今回の事件で、植松容疑者の言動が伝えられたときに、真っ先に連想したのが、このT4作戦でした。ちなみに、報道によれば、植松容疑者の家からはT4作戦に関する文献は見つかっていないそうです。彼は「重い障害者は殺してしまおう」とやまゆり園の職員に話したときに、職員からヒトラーと同じだと言われたらしい。

彼は確信犯かどうかわかりませんが、彼の発想には優生思想とつながっているところがあると思います。植松個人は許せないのですが、問題は現代日本社会はどうなのかということです。かつて石原慎太郎氏は、都知事時代に都立府中療育センターで「ああいう人に人格あるのかね」と発言しました。また、去年の(2015年)11月、茨城県教育委員会の長谷川智恵子委員が、障害児について、「こういう子は出生前になんとかならなかったのか、茨城県の障害者はもっと減らせたのではないか」と述べました。

事件が特異であると片づけてはいけないのはこういう理由からです。こういうことがちょいちょい頭をもたげている。こういうことを許している社会の土壌を見なくてはいけません。

今回の事件が、障害者をとりまく日本社会の日常と「地続き」だということに目をそらしてはならないと感じました。そして、日本社会も今、大きく変容しています。藤井さんは続けます。
今日の社会は格差が大きく、不寛容であり、簡単に言ってしまえば生産性、経済性、効率、速度の価値基準で動いている。格差、差別、虐待、虐殺、戦争......と段階的に見えてきます。こういう日本の社会は市場原理競争原理一辺倒です。そして、その延長線上に、もしくは深部において優生思想的なものが息づいている。そういう社会において、重い障害者は邪魔であり、厄介である。競争原理から言えば当然そういうことになります。

そして、政府の対応の問題があります。政府の検証委員会でいま出ている見解は、措置入院後のフォローと福祉施設の防犯策です。何か政治的パフォーマンスをしなくてはいけないということなのでしょうが、措置入院と防犯に議論が終始しています。

これまで、精神障害者政策はいつも事件とセットで動いてきました。ライシャワー駐日大使が統合失調症患者にナイフで刺された事件(ライシャワー事件)でもそうでしたし、池田小学校事件の後には心身喪失者医療制度がつくられました。

もちろん措置入院も防犯も考えなくてはいけませんが、事件に対する薄っぺらな対症療法ではなく、もっと分厚い障害者政策の構築と結びつけなくてはいけません。相模原事件後の政府の対応は的外れです。いま問われるべきは、精神障害者政策では社会的入院の問題です。今日7万もの人びとが無為な長期の社会的入院をしています。そして、74万1000人の知的障害者のうち約13万人が施設に入っています(2015年11月1日現在)。こういうことを放置していること自体が、政府による優生思想の現れと言われても仕方がありません。

もちろん、こうした政策姿勢は国民にも伝播してしまうように思います。くり返しになりますが、容疑者に備わる優生思想的な言動は絶対に許せませんが、それと同根の社会全体の動きや政策の基本にも目を向けなければなりません。余りに不幸な事件ですが、このことを遅れをとっている日本の障害者政策の転換のきっかけにすることが犠牲者の無念を晴らすことにつながるのではないでしょうか。

ノルウェーでは、アンネシェ・ブレイヴィクが起こした大量虐殺事件について1年かけて国会で審議しました。日本でも、この事件をめぐって国会で集中審議をするべきです。いまの厚労省を中心とした政府の対応は政治的パフォーマンスにすぎないように見えて仕方がありません。

問題を深刻に、社会全体のものとして受けとめるために、「国会の集中審議」は有効です。2000年の「耐震偽装事件」では何度も集中審議を行ないました。ただ、今回、私が目を通している限り、政局を追うのに忙しいメディアは「国会の集中審議」を求める問題提起を語っていません。

夏休みが始まったばかりで起きた事件です。私たちは子どもたちや若い世代にどのように語り伝えていけばいいのでしょうか。

いま、ごく一部とはいえ植松容疑者に共感している人がいます。ヒトラーはT4作戦を実施する前に、全国5000カ所の映画館で、障害者にかかる費用をなくせば一般国民の住宅がこれだけつくれると宣伝しました。人間は状況が厳しくなると、自身の中の座標軸が変質したり、強い論理に無意識のうちに身を委ねることがあります。また自分より劣る者にもっと差をつけて優位であることを感じたくなるのです。マスコミの報道の仕方も気になっています。事件の背景、温床にもっと光をあてるべきで、センセーショナルな情報ばかりを流してはいけないと思います。

第二次世界大戦以降の地道な人権獲得の取り組みの中で、また1981年の国際障害者年以降の国際規模での障害分野の発展の集大成として、障害者権利条約が2006年に誕生しました。どの条項を見てもキラキラと光るはずなのですが、残念ながら磨かなければ光りません。まだ原石の段階です。

日本も磨いている途中です。障害者権利条約が生かされれば、相模原事件のような事件は起こるはずはありません。そして、今年の4月に障害者差別解消法が施行されました。その年にこういう事件が起こったことは、私もそうですが、日本中の障害分野にとって本当に大きなショックです。

社会に向かっては、あらためて、相模原事件を障害のある人のことを正しくとらえる新たなきっかけにしてほしい、そう訴えたいです。障害者権利条約の批准、障害者差別解消法の施行が図られたわけで、これらの力を加速させていくことが問われています。

具体的には、精神障害者に対する入院中心主義や知的障害者に対する施設中心主義の政策にメスを入れること、20歳を超えた障害者の相変わらずの親丸抱えを改めること、圧倒的多くの障害者が相対的貧困線以下に閉じ込められている実態から脱却することなどがあげられます。今回の事件を、これらを好転させるターニングポイントにすべきです。そうでなければ、相模原事件のほんとうの総括になりませんし、19人の死、27人の負傷者に報いることにはなりません。

そのうえで、一般の市民、特に小中学生、高校生に対して訴えたいことがあります。それは、差別の反対は何かと言うことです。普通に考えれば、差別の反対は平等とか公平ということになります。いまの社会を見ていると、そうは言いにくいのです。実は、いまの社会にあっては、差別の反対は無関心なのです。この無関心が一番曲者で、怪物のようなものです。これこそ、教育がもっとも力を入れるべきところです。そのためには、障害のある人に直に接してもらうことが大事だと考えています。

小中学生・高校生に向けて「差別の反対は無関心、これが一番の曲者で怪物」という藤井さんの思いを、子どもたちなら受けとめられるはずです。

また「わかっているつもり」がいかに危ういかということも思い知らされました。藤井さんの指摘する「入所施設生活」「匿名にひそむ差別」「事件後の施設内体育館生活」等お話を聞いて、ドキリとする部分がありました。

実は、2016年4月1日、世田谷区役所中庭から「障害者差別解消法」施行を記念する黄色と東ちづるさんが代表をつとめる「Get in touch!」の呼びかける「世界自閉症啓発デー」を記念する青い風船を、300人の障害当事者や支援者、区職員等で大空にあげました。

こうして、「これから歩みが始まる」と考えてきましたが、今回の事件を「特異な事件」として片づけることなく、足元の日常に残っているバリアに目を向けて解消をはかっていかなければと思います。

以上です【KB】
Posted by 大阪手をつなぐ育成会 at 00:41
テレビ 戦場の悪夢と金メダル [2016年09月12日(Mon)]
NHKGテレビのクローズアップ現代+
2016年9月12日(月)夜10時からの放送は、
戦場の悪夢と金メダル 〜リオ・パラリンピアンたちの壮絶な人生〜

タリバンが仕掛けた地雷を踏んで両目を失った元海軍兵士はパラリンピック競泳400メートルで連覇を目指す。イラク戦争で過激派組織からの銃撃を受け右足を失った元陸軍兵士は戦場の悪夢に苦しみながら大会への出場を逃した。2001年の同時多発テロ以降、「テロとの戦い」の名の下、増え続ける傷病兵アスリートとそのケアに追われるアメリカ。平和の祭典に人生をかける元兵士たちの姿からスポーツとは何か、戦争とは何かを問う。

どうぞ【KB】
Posted by 大阪手をつなぐ育成会 at 10:23
テレビ 「3.11からの夢 よそ者の私ができること」 [2016年09月11日(Sun)]
NNNドキュメント‘16
2016年9月11日(日) 25:00からの放送
「3.11からの夢 よそ者の私ができること」

京都の出版社に勤める女性編集者・末永光(24)。東日本大震災の被災地を歩き30人の「夢」を綴った書籍『3.11からの夢』を2年がかりで完成させた。
"よそ者"であることに葛藤を抱える末永。しかし「夢を考えることは希望の宿題だね」という一人の被災者からの言葉に背中を押され、「夢」を集め続けた。東日本大震災から5年半。一人の若き編集者の迷いや涙、成長する姿を通して、「よそ者」と被災者の心の交流を描く。

関西ではよみうりテレビで【KB】
Posted by 大阪手をつなぐ育成会 at 00:02
プロフィール

大阪手をつなぐ育成会さんの画像
リンク集
https://blog.canpan.info/ikuseikaiosaka/index1_0.rdf
https://blog.canpan.info/ikuseikaiosaka/index2_0.xml