新書 「反〈絆〉論」 [2015年01月31日(Sat)]
中島 義道(著)
「反〈絆〉論」 (ちくま新書) 760円(税抜き) 東日本大震災後、絶対的価値となった“絆”という一文字。テレビは「優しさ」を声高に称揚するようになり、列島中がその大号令に流されて、権威を当然のものとして受け入れてしまったかに見える。だが、そこには暴力が潜んでいないだろうか。陰影のある、他の「繊細な精神」を圧殺する強制力がはたらいているのではないだろうか。哲学にしかできない領域から“絆”からの自由、さらに“絆”への自由の、可能性を問いただす。 第1章 “絆”は重苦しい 第2章 “絆”は有益である 第3章 組織における“絆” 第4章 (なるべく)他人に同情しない 第5章 (自他の)孤独を尊重する 第6章 生命は最高の価値か? 第7章 “絆”からの自由・“絆”への自由 付録(美談が覆う真実もある(東京新聞) 『がんばろう日本』という暴力(新潮45) 「いい人」だからこそ陥る「みんな一緒主義」(児童心理)) 一人でじっくり考えたい人にお勧めです。【KB】 |
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大阪手をつなぐ育成会
at 00:04