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産経新聞2016年10月19日のコラムで [2016年10月24日(Mon)]
笑顔だった姿を見てほしい 10月19日
江戸時代後期から明治時代にかけて岩手県の中央部では、死者の供養のために、その人の姿を描いた絵を菩提(ぼだい)寺に奉納する習俗があった。もっとも生前の様子というより、来世での理想像が描かれている。▼ところが写真の登場によって、死者のイメージは、残された人々の記憶と重なるようになる。かくして遺影は、「死者そのものとして、語りかけたり供物を供えたりする対象となった」(『亡き人を想う−遺影の誕生』山田慎也著)。▼真っ赤な傘をさして踊っている、着物姿の少女の笑顔がまぶしい。青森県黒石市内の祭り「黒石よされ」を見物していた男性が今年8月、偶然に撮影した写真である。モデルとなった青森市立中2年の葛西りまさん(13)は祭りから10日後、列車に飛び込んで亡くなった。同級生から、ひどいいじめを受けていた。▼幼い頃から津軽手踊りを習っていたりまさんは、かつて仲間と日本一に輝いたほどの腕前だった。「いじめられても、笑顔だった姿をたくさんの人に見てほしい」。こう話す父親は、何度も自慢の娘の遺影に語りかけたはずである。▼「労災認定されても、娘は戻ってこない。過労死を繰り返さないで」。昨年12月に自殺した、電通の女性新人社員の母親は今月7日、記者会見で訴えた。傍らには、女性社員の笑顔の遺影が掲げられていた。「二度といじめをしないでという、娘の願いを伝えたい」。父親が、りまさんの名前と写真を公開したもうひとつの理由である。▼写真は、「黒石よされ写真コンテスト」の最高賞に内定していながら、一転して取り消された。主催者側の説明には、まったく納得がいかない。いじめや過労死をなかったことにする、学校や企業と同じやり口ではないか。

そして10月19日、事態一転
青森県黒石市の写真コンテストで、自殺をした女子中学生が被写体だったことを理由に、内定していた最高賞が取り消された問題で、写真コンテストの主催者が19日、一転して最高賞の市長賞を授与すると発表した。賞の撤回に批判が高まり、方針転換した。
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Posted by 大阪手をつなぐ育成会 at 00:05
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