新書 「生きてていい」,そう思える日はきっとくる [2015年02月11日(Wed)]
児童養護施設で長く暮らした著者が自らの生い立ちをふりかえる.親に愛された記憶を持たず,孤独と疎外感,深い絶望のなか,自分は何のために生きているのかと問い続けた日々….施設からの巣立ち,大学進学,当事者の居場所づくり…困難と向き合いながら生きる意味を模索し,ようやくたどり着いた「生きてていいんだ」.
岩波ジュニア新書の1冊ですが、凄まじい内容の本です。ジュニア新書に入ることで社会の注目度が低下しないか心配になります。【KB】 渡井 さゆり 著 「「育ち」をふりかえる―― 「生きてていい」,そう思える日はきっとくる」 岩波ジュニア新書 840円(税抜き) 親に愛された記憶を持たず,母子生活支援施設や児童養護施設で長く暮らした著者が自らの生い立ちを辿ります.孤独と疎外感,深い絶望のなか,自分は何のために生きているのかと問い続けた日々…. 困難と向き合いながら生きる意味を探し,当事者が集い語り合う場「日向ぼっこ」の活動などにたずさわってきた著者が,やがて「生きててもいいんだ」という思いに辿りつくまでの歩みを綴ります. 著者は、渡井さゆりさん 1983年,大阪府生まれ.家庭の事情で,幼少の頃から母子生活支援施設や児童養護施設など社会的養護のもとで暮らす.高校卒業と同時に施設を退所し,フリーターを経て東洋大学社会学部社会福祉科に進学.在学中の2006年に「児童養護の当事者参加推進勉強会 日向ぼっこ」を立ち上げる.2007年,大学卒業と同時に児童養護施設などで生活した人たちが気軽に集える「日向ぼっこサロン」を開設.2013年に引退し,現在は家族(夫・一男一女)との時間を大切に過ごしている.著書に「大丈夫.がんばっているんだから」(徳間書店)がある. 目次です 1 子どものころ 父と母,そして私 母子生活支援施設での暮らし 転校を繰り返して 大舎制の児童養護施設での暮らし 一時保護所とグループホームでの暮らし 父の死 アルバイト 高校卒業 2 施設を巣立って 地球一周の船旅 フリーター 自傷行為 生きる意味 退所者支援 社会的養護の変遷 3 子どもの自分を育てる 瞼のおじいちゃん もう,ひとりじゃないよ 子どもたちのおかげで 親からの解放 「私」を生きる |
Posted by
大阪手をつなぐ育成会
at 00:05