新書 「顔を考える」 [2013年11月22日(Fri)]
老編集長が描く博学の世界が楽しい一冊です。【KB】
大塚 信一 (著) 「顔を考える 生命形態学からアートまで」 (集英社新書) ¥ 777 人間の顔は特別だ。 目、鼻、口が、顔の前面に集ることで、人の思考力は形成された? あらゆる動物の中で、なぜ人間だけが複雑な表情をつくれるのだろうか? さらに、最新の認知科学の成果によって、精緻なコミュニケーションや、抽象的思考の源泉が、乳児期の顔認知のメカニズムにあることも判明しつつある。思えば、人は太古の昔から、入墨や仮面、化粧など、多様な「顔」の森に深く分け入ることで、宗教祭儀や芸術を発達させ、共同体を形成してきた。本書は、人文・社会・自然諸科学の成果をたずね歩きながら、人と「顔」の関係について考察した、ユニークな一冊である。 目次です。 第1章 人間の顔はどのようにつくられたか(胎児の顔形成 顔の誕生 ほか) 第2章 人間の顔は特別だ(赤ちゃん学が生まれるまで チンパンジーやゴリラの赤ちゃんの顔認識 ほか) 第3章 顔の“科学”から表情の分析へ(動物と人間の比較−古代・中世の観相学 “神の象り”の解読−ルネサンスから近代へ ほか) 第4章 顔の変容(顔の変工について 化粧する人間 ほか) 第5章 文化のなかの顔(肖像画−顔の物語 自画像のゆくえ ほか) |
Posted by
大阪手をつなぐ育成会
at 00:32