たまに、大阪日日新聞4月5日の記事そのまま [2013年04月07日(Sun)]
本通じ人つながり交流 難波に「まちライブラリー」
利用者の寄贈によって蔵書を充実させるというユニークな図書館「まちライブラリー@大阪府立大学」が1日、大阪市浪速区の南海電鉄本社ビルに入居する同大学のサテライトキャンパス「I−siteなんば」内に開設された。通常の図書館と違い、本を通じて人がつながり、交流する仕掛けが施されている。公立大学の図書館としては全国的に例のない試みとして注目を集めそうだ。 ■使用料は本 同館は同ビル3階の約230平方メートルのスペースに開設され、同じ階にある観光産業戦略研究所(橋爪紳也所長)が社会実験プロジェクトとして運営している。 蔵書ゼロからスタートし、館内で開くイベントに参加した個人や団体に使用料として本を寄贈してもらって蔵書を増やす仕組み。本に添付された「感想カード」には、寄贈者の名前とメッセージ、そしてツイッターやフェイスブックのアカウントを記す欄が設けられるなど「相手の顔が見える」工夫がされている。 開館までに集まった蔵書数は約3千冊。多くは3月9、10の両日に開いた「植本祭」と呼ばれるイベントの際に寄贈された。植本祭は今後も講演会やワークショップなどの形で定期的に開くという。 利用には会員登録が必要。申込時に2500円のデポジット(預かり金)を支払えば、ICカードの鍵が渡される。蔵書整理が完了する6月には貸し出しを開始する予定。 ■大阪から挑戦 同様の取り組みはすでに「まちライブラリー」と呼ばれる文化活動として2012年秋に大阪市中央区にオープンした「ISまちライブラリー」をはじめ全国40カ所で展開。理念と手法を共有しながら、民家や飲食店、寺院などさまざまな場を活用し、地域に合った形で行われている。 まちライブラリーの提唱者であり、同館の総合プロデュースを担当した所長補佐の磯井純充さん(55)は「誰かと分かち合いたいと思う本を持ち寄り、本を通して互いの人柄や趣味を知ることで心理的距離が近くなり、交流が生まれる」と、活動の意義を強調。これまでで最大規模となる同館を「この活動を広める“総本山”。大阪から挑戦していきたい」と位置付ける。 ■逆転の発想 同館には事務局担当者1人が常駐。司書などの専任職員は配置せず、蔵書整理やイベント企画などの実務は主に「サポーター」と呼ばれる会員から募ったボランティアスタッフが行う。現在150人余りが登録しているという。 昨年12月からサポーターとして活動している山路由花さん(24)は、過去に勤務していた兵庫県内の公立図書館と比較して「雰囲気が全然違う。いろんなバックグラウンドを持つ人が集まるので自分の世界が広がる」と話していた。 磯井さんによると、当面は1万冊を目途に蔵書を集めるという。「市民が育てる図書館という逆転の発想。行政や企業が設置するのと同等のものがつくれるだろう」との見通しを示していた。 記事は以上ですが、 この「まちライブラリー@大阪府立大学」は、 南海電車からなんば駅に到着する直前に 電車から見えます。【KB】 |
Posted by
大阪手をつなぐ育成会
at 00:56