たまに、高知新聞10月5日の記事そのまま [2012年10月08日(Mon)]
認知症ケアソフト完成 南国市の施設が開発に協力
認知症患者の介護記録などをタブレット型多機能端末で簡単に作成できるソフトを、グループホーム「青い鳥」(南国市篠原)の協力の下、横浜市の研究所が完成させた。認知症に特化したソフトは日本に例がないという。同ホームの福祉事業部長、苅谷貢さん(44)は「いいケアを受けられる人を一人でも増やしたい」と言い、今月末までに導入する。 このソフトは、認知症の介護を研究する社団法人「認知症高齢者研究所」が15年前に開発を開始。代表理事の羽田野政治さんは、以前から親しかった苅谷さんを通じて「青い鳥」に協力を依頼し、苅谷さんらは「扱いやすさ」などの助言を続けたという。 ソフトを使う際、認知症患者の様子を観察した職員は、端末の画面上で「態度」や「行動」などの質問に回答していく。例えば「表情」の質問では、操作を進めるにつれ、「口は開いていない」「したまぶたの下にしわが見える」などの選択肢がある。 質問は13項目、選択肢は300以上あり、選択肢にはイラストもふんだんに使っている。 また、患者の症状に合わせて「側面45度もしくは90度で話しかける」といった対応方法も表示される。体温や血圧、水分量のデータなども管理できる。 羽田野さんは「認知症の症状は百人百様。それぞれを分析し、対応できるように約800万件の介護記録を元に開発した」と話す。 一方、苅谷さんによると、高齢者18人が暮らす「青い鳥」では、職員が煩雑な介護記録づくりに追われ、患者に接する時間を削られていたという。患者への視点も職員ごとに違うため、介護記録にばらつきが発生。「ケアプランの質が一定でない」ことが問題だったという。 苅谷さんは「どの職員でも質の高い記録を短時間で作成できるので、患者さんのそばに座る時間が長くなる」と話す。 インターネットを使えば、これらの介護記録は主治医や薬剤師、家族らとも共有が可能だ。羽田野さんは「情報を共有し、みんなが支え合うケアを広げていきたい」と話している。 以上です。【KB】 |
Posted by
大阪手をつなぐ育成会
at 00:59