新書 「当事者」の時代 [2012年07月26日(Thu)]
いつから日本人の言論は当事者性を失い、
弱者や被害者の気持ちを勝手に代弁する マイノリティ憑依に陥ってしまったのか。 新書とはいえ分厚く、そして説明も大変分厚い一冊です。 佐々木 俊尚 著 「当事者」の時代 光文社新書 997円 日本人の集合的無意識を侵食する<マイノリティ憑依> その国のメディア空間は、その国の社会の写し絵でもある。 マスメディアが衰退し、 インターネットのソーシャルメディアが勃興してくるなかで、 その「写し絵」であることはますます強度を増している。 多くの人々が情報を自由に発信できるソーシャルメディアは、 人々の集合的無意識の発露でもあるからだ。 東日本大震災とそれに続く福島第一原発の 事故が明らかにしたのは、 <マイノリティ憑依>が実は日本社会の 集合的無意識を侵食しているということだった。 決してマスメディアだけの問題ではない。・・・ 目次です プロローグ 三つの物語 第一章 夜回りと記者会見――二重の共同体 第二章 幻想の「市民」はどこからやってきたのか 第三章 一九七〇年夏のパラダイムシフト 第四章 異邦人に憑依する 第五章 「穢れ」からの退避 第六章 総中流社会を「憑依」が支えた 終章 当事者の時代に 毎日新聞記者としての経歴を持つ著者の 渾身の著書をお読みください。【KB】 |
Posted by
大阪手をつなぐ育成会
at 00:16