新書 やばいデジタル “現実”が飲み込まれる日 [2021年06月29日(Tue)]
NHKスペシャル取材班 (著)
やばいデジタル “現実”が飲み込まれる日 (講談社現代新書) 860円(税抜き) あなたの人生は、わずか2.74GB(ギガバイト)。 2020年の1年間で生み出されたデータ量は「50,000,000,000,000GB」。 デジタルは、私たちの社会をさらに自由に、豊かにしてくれるーー。 しかし、それが実にはかない願望であったことを、私たちはいま実感させられている。 SNSの広がりは「真実」と「フェイク」の境界をあいまいにし、私たちは「フェイク」に踊らされるようになった。 文脈を失い、断片化された情報は、それがデマであってもまるで真実であるかのように、「いいね」がつけられ、世界中に拡散されていく。 ビッグデータに蓄えられた検索履歴は、私たち以上に私たちのことを知り尽くしたデータ=「デジタルツイン」となり、私たちのプライバシーを丸裸になりつつある。 にもかかわらず、私たちは、デジタルの恩恵から逃れられない。 フェイクが横行し、プライバシーが剥奪され、リアルはデジタルに侵食されるーー。不自由で非民主主義的な世界を、私たちはどう生きるべきか? ◇フェイクは真実よりも20倍速く拡散する ◇一般女性が次々と「フェイクポルノ」の被害に ◇世論操作の天才=メキシコの「フェイク王」 ◇台湾の「天才IT大臣」オードリー・タンの手腕 ◇「フェイクウォーズ」アメリカ大統領選の行方 ◇もう一人のあなた=「デジタルツイン」の誕生 ◇「9年間で3万5765回」検索履歴で素性も年収も丸裸 ◇香港の若者が「デジタル断ち」する理由 ◇自殺をリコメンドするアルゴリズム ◇監視カメラの映像をシェアして楽しむ人々 ◇議論を呼んだ「追跡アプリ」の是非 ◇Z世代のプライバシー意識は溶けつつある ……など 目次です 第1章 フェイクに奪われる私 −情報爆発と「ディープフェイク」 第2章 デジタル絶対主義の危険 −フェイクが民主主義を脅かす 第3章 あなたを丸裸にする「デジタルツイン」 −ビッグデータはすべてを知っている 第4章 さよならプライバシー −恐怖の「デジタル監視」時代 第5章 あなたのデータはだれのもの? −市民の主導権、企業の活用、政府の規制 面白い1冊です【KB】 |
Posted by
大阪手をつなぐ育成会
at 00:37