新書 「もう一つの戦略教科書 - 『戦争論』 [2017年10月25日(Wed)]
守屋 淳 (著)
「もう一つの戦略教科書 - 『戦争論』」 (中公新書ラクレ) 840円(税抜き) 絶対に負けられないあなたに「最強」の古典を 歴史において多くの人を魅了してきた名著『戦争論』。プロイセンの軍人、クラウゼヴィッツが記したその内容は、レーニンや毛沢東はもちろん、アメリカをはじめとした各国の軍事に多大な影響を与え、現代においても輝きを保ち続ける。そこで内外の戦略書に精通する著者が、自著『わかる・使えるクラウゼヴィッツの戦略』をベースに、『戦争論』のエッセンスを抽出。争いにおいて予想外の事態が起こる理由とは? 「頭の良さ」が決断を迷わせる? 戦わないのも策のうち……。混沌とした現代にこそ『戦争論』は必要だ! 【目次】 第1章 争いの「本質」とは何か 「争い」の本質を見出したクラウゼヴィッツ/争いは究極のコミュニケーション/争いの本質1「相互作用」/戦いの決断も、その手段も、自分では決めきれない/争いの本質2 両極性/争いの本質3 偶然性/予想外なことが起こる理由1 情報の錯綜/予想外なことが起こる理由2 判断のバイアス/予想外のことが起こる理由3 摩擦/なぜ戦争は単純なのに、思うようにいかないのか/偶然性の阻害要因─知性/偶然性の阻害要因─意志 column 『戦争論』と独仏 第2章 天才の条件―争いで勝てる人とはどのような人なのか 「天才」の登場/天才の条件/予想外のことが起きる状況を乗り越えるために─知性と勇気/準備の重要性/潮時の見極めが達人の証し/勇気によって、沈着にもなれる/意志の力で感情を制御する/決断は、必要性の自覚から起こる/功名心の必要性/迷ったら原則、最初の判断/強情は慎むべき/定義が満たされて、成功といえる column 『戦争論』とアメリカ、共産主義者たち 第3章 戦争の「本質」とは何か―ただ勝てばいいわけではない 戦争には独自の本質がある/戦争の本質─一対一/戦争の本質─やり直し可能/戦争と政治の関係とは/すべてを手段にするのが政治の器量/政治の視点で戦争自体見るべし/戦う主体とは何か/戦争開始の条件/争いの結果を政治につなげる/政治と軍事のすり合わせという難問/戦闘には同意が必要/勝ち、とは何か/現金と支払いの関係/戦略と戦術の違い column 『戦争論』と日本 第4章 戦闘での勝ち方 本質から導き出される勝ち方と、その問題点/間接的効果と直接的効果/物理的な力×精神的な力/確実に頼りになる力とは何か/勝負を決める本質的要素/集中の原則/同じ相手に奇策は通用しない/早く終わらせたい戦争、長引かせたい戦争/最後の努力は絶対に必要/体力が低下した決戦/「外線作戦」と「内線作戦」/補給の重要性/人と組織が成長する要素とは何か column 現代ビジネスにおける『戦争論』 第5章 時代状況と理論 民主化と宗教/国民戦争が生まれた時代/結果がすべてを決める/時代を変えた会戦/総力戦の意味/ツールが状況を変え、状況がツールを変化させる/時代状況と理論/天才は規則を無視する/天才と理論の関係/現実と机上とでは何が違うのか/批評の限界/批評と実践は違う/二種類ある理論/文法と理論の違い/戦いでは全体を見るべし column 『戦争論』と『孫子』 どうぞ【KB】 |
Posted by
大阪手をつなぐ育成会
at 00:22