まことに醜い「総裁選」だった [2024年09月29日(Sun)]
まことに醜い総裁選だった
決選投票で石破茂が増やした143票は、 「石破茂に新総裁になって欲しい」 という票ではなく、 「高市早苗を新総裁にしてはならない」 という票だった。 − 三橋貴明氏 − 具体的には、アメリカ(のジャパンハンドラー勢)、中国共産党(及び公明党)、財務省、いわゆるリベラル派勢力と、これまでの日本で権力を握っていた政治的パワー。 高市さんが「ピボット(転換)」を成し遂げるのが困る、というよりは、とにかく現在の枠組みを変えたくない政治パワーが、強い。凄まじく強い。 典型が、例の「国政報告書」問題です。6月に依頼を受け、8月に発送した国政報告書に対し「総裁選挙に向けたリーフレットだ」と言いがかりをつけ、9月4日に決まった「告示前の文書配布禁止」というルールを適用し、注意。 この時点で異様なのですが、9月17日に岸田総理と森山総務会長が共謀し、選管に対し「高市に対する処分を見直せ(さらにキツイ処分をしろ)」と圧力をかけた。 これはヤバい。法律ではないですが、公党が定めたルールを訴求適用するとなると、これは「法治国家」の基盤を揺るがす。 それにも関わらず、岸田本人が動いたとなると、これはさすがに「最強の日本国の支配者」の圧力としか考えられない。すなわち、アメリカ。 さらには、総裁選直前にBSフジ「プライムニュース」が、中国人の学者(李昊)を招き、高市さんの靖国参拝を批判させた。 加えて、同じく総裁選直前に (岩手の) 鈴木財務大臣が、高市さんの経済政策を「適切でない」とディする。(総裁選挙の最中にこれって、ありなのか・・・・妨害) ◆ 自由民主党は、大東亜戦争敗北後の日本がアメリカ軍に占領されている時期に、 「日本列島をアメリカ軍の基地化する」 という目的のために設立された政党です(※財界の事情もあった)。日本国の最強主権者は、今でもアメリカなのです。 ◆ 当初、日本国を小国化しようとしたアメリカは、様々な「反日組織」を日本で育成した。その生き残りが【日教組、日弁連、日本学術会議といった「いわゆるリベラル派」です。】 ◆ さらに、日中平和友好条約以降、中共の工作がじわじわと日本国を蝕んでいった。 ◆◆◆ 日本国という共同体を、上記の政治勢力と、それに与する「日本人の国会議員」たちが破壊してきた。その構造のピボットを拒否する議員たちが、今回、石破茂に投票したわけです。◆◆◆ ◆ 「高市潰し」の権力闘争を仕掛けた菅義偉元首相と岸田文雄首相 自民党議員は最悪の選択をした。これだけは断言する。 −私的憂国の書−さん 前回の総裁選では、決戦投票で岸田に高市票を乗せて、河野太郎という最悪の選択を回避したのが安倍総理のシナリオだった。そのシナリオは完璧に機能し、岸田はその恩恵を一身に受けた。 今回の決選投票、岸田はその恩を一切考慮せず、岸田派の塊を石破に乗せたという。自分を総理にしてくれた安倍晋三への裏切りである。 「今でも趣味は安倍晋三」と公言する菅義偉氏も、安倍氏が最も嫌った石破に票を乗せた。菅氏にとって、決選投票は麻生氏を相手にした負けられない戦いだったのだろう。ただ、今回の菅氏の行動は、安倍晋三という政治家に惚れ込み、担ぎ出し、そして支えた、自らの政治家としての成り立ちを全否定するものだったと言っても過言ではないと思料する。今回の行動で、菅氏に対する見方は180度変わった。 高市氏にはどうしても再起してもらいたいが、今はゆっくり休んで、エネルギーを蓄えて欲しい。一度無役になり、時間を仲間作りにも費やしてもらいたい。1回目の投票で地方票で首位だったのだ。自信を持って欲しい。 とにかく、あってはならぬ結果だった。自民党議員には大変、落胆させられた。怒りすら覚える。石破がどのような人事をしようと、どんな組閣をしようと、彼を肯定することはないだろう。 ◆ 人望のない石破が選んだ幹事長は高齢の森山裕 −草莽隊日記− ブログ 石破氏は森山裕氏を幹事長に据える意向のようだ。菅義偉氏が副総裁になれば役者は揃っている。菅氏や二階俊博氏とのパイ役として働き、今回の総裁選でも反高市包囲網を形成するのに貢献したからだろう。やってみればいいのである。黒幕を任じてきた政治家が、どれけ力量があるか試せばいいのだ。 従来の自民党政治を踏襲し、利権に塗れた醜態を曝せばいいのである。80歳になろうとする政治家を担がなければならないほど、石破氏は人望がないのである。そんな政治家を選んだ自民党国会議員は、恥を知るべきだろう。 この泥船に誰が乗るか注目である。大臣の声がかかっても、喜べないのが石破氏の内閣なのである。さていつまで続くかが見ものである。 −拡散新聞− ブログ 高市氏、総務会長への就任打診を固辞 代わりに自らの側近議員らを閣内で処遇するよう要求 「幹事長ポスト以外は受けない」と周辺議員に ⇒ ネットの反応「『安倍・石破』で争い安倍さんが勝った時は石破氏を幹事長にすえたもんな、礼儀ってもんだ」 −無敵の太陽さん− ブログ 総裁選当初、小泉進次郎は下馬評で優勢だった。ところが、様々なインタヴューや討論会で“ボロ”が出てしまい、とてつもない“アホ”という性質が世間にバレてしまった。たとえ“爽やか”なイメージがあっても、頭の中身が“空っぽ”じゃ、一般国民だって不安になる。しかも、進次郎が口にした雇用形態の改革や年金制度の見直し、飲料水や再エネの話題を聞けば、「こいつを総理にしていいのか?」と疑問が湧いてくるじゃないか。 だいたい、「解雇規制を見直す」というのは、要するに企業が「人員整理」をしやすくするという意味だろう。「年金受給の開始を自分で選択できる」というのも怪しく、「開始年齢を引き上げる」という意図が見え見えだ。海外から輸入される飲料用ミネラルウオーターの購入をやめ、国産や水道水に変えれば「可処分所得が増加し家計の懐が温かくなる」というのもアホらしくて聞いていられないだろう。私生活の進次郎はちょっと間抜けでも“良い奴”なんだろうが、日本の宰相になれる器じゃない。 |