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押しつけ憲法を左翼が否定 [2025年05月05日(Mon)]
この記事の裏を取ったわけではなく、事実関係は分からないが折をみて探求してみたいと思う

現押しつけ憲法制定時に猛反対したのは共産・社会党など左翼系だったことは知られている。しかし、今や護憲派で憲法を護って国は滅びる! 道をひた走る・・・
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≪ 日本の左翼の現行憲法への迎合的な態度は理解に苦しむ。そもそも、左翼を名乗るのであれば、スピノザの構成的権力にもとづいて、絶えず憲法を変えていくのが筋ではないだろうか。アントニオ・ネグりが主張するように、それは憲法制定権力としての、革命権の容認でなければならない。

 しかし、日本の左翼は、アメリカを中心とした占領軍を歓呼して迎え、一方的な押し付けの憲法であったにもかかわらず、未だに護憲という寝言を述べている。そうした風潮に屈せず、日本共産党の幹部でありながらも、筆を曲げなかったために、GHQから文章を削除されたのが中野重治であった。

「あれが議会に出た朝、それとも前の日だったか、あの下書きは日本人が書いたものだと連合軍司令部が発表して新聞に出た。日本の憲法を日本人が作るのにその下書きは日本人が書いたのだと外国人からわざわざことわって発表してもらわぬほどなんと恥さらしの自国政府を日本国民が黙認していることだろう」(「五勺の酒」)という一文が検閲に引っかかったのだ。

 五勺の酒で酔う老教師の素朴な疑問は、真実を隠そうとする左翼にあるまじき行為を、面と向かって批判しているのだ。教条的な天皇批判を揶揄した点ばかりが強調されがちだが、現行憲法が日本国民の民意を全く反映していないことを、中野が、小説とはいえ、あえて口にした意義は大きいのである。

Posted by 暗愚不才老児 鎌田勇 at 05:25 | 憲法を考える | この記事のURL | コメント(0)