小学生が見学に来ました [2010年06月29日(Tue)]
スタッフ自己紹介の続きは後日にして…。
「能登いきものマイスター養成講座」への応募書類も続々と届いています。元カメラマン、元ホテルマン、デザイナー、パン屋のおかみさんなど、その顔触れは実に多彩です。生物多様性は私達にとって重要なキーワードですが、人材の多様性もまた能登の今後を担う上で大変重要なものです。 さて、私達いきものマイスター講座が拠点とする里山里海自然学校に本日、地域の小学生が見学に来ました。引率の先生を含め約20人を相手に、自然学校の活動を紹介しながら里山についての説明です。 私の専門である水生昆虫を引き合いにして、地域の水田を喩えにした溜め池の利用について子供達に話しました。里山という環境が人の管理によって持続的に利用される半人工的な自然環境であり、それが私達の身近な自然と貴重な生き物を育んできたことを地域の次世代にしっかりと伝えていくことは、私達の活動で最も大切なもののひとつです。ここ奥能登で今も見られるゲンゴロウ類を含む貴重な生き物、そして里山の未来は、次世代の子供達にかかっています。 勿論、活発な子供達にただお話を聴かせるだけでは退屈させてしまいます。子供達の興味を引き出すには、実際に生きたゲンゴロウ(僕の専門です)を見せて、手に取って見て貰うのが一番です。話も一生懸命聴いてくれた子供達ですが、やはり本物のゲンゴロウを見せると食い付きが違います。 最後に質問を募って、見学は終わりです。ここで質問が少なかった場合、説明が不足していたのでは…と反省しなくてはなりませんが、今日の子供達は里山里海を問わず熱心に質問してくれました。中には「他地域から農業研修を受けに来る人はいますか?」「里山保全をする為に、私達に出来ることは何ですか?」など、子供らしからぬ難しい質問も相次ぎ、大変でしたが非常にやり甲斐のある質疑応答となりました。 本日の見学を通して子供達が、能登の里山について考える機会になればと思います。 次にこの子供達と会うのが楽しみです。 |