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11月13日、いきものマイスター講座第5回目 [2010年11月17日(Wed)]
秋もすっかり深まり、日も短くなりました。夕方も5時を過ぎれば急激に暗くなり、昼夜の寒暖差も強いものですが、秋のキノコは里山には欠かせません。11月13日のいきものマイスター講座では、午前中にキノコ観察をメインとして野外実習を行いました。午後は修了課題についてのディスカッションをしました。

野外実習は、里山里海自然学校の管理する保全林で行いました。ここは自然学校から歩いて約15分ほどの、林道内に広がる里山です。当初は荒れていましたが、2007年より自然学校が借り受け、間伐や下草刈りなどの管理を行った結果、キノコの豊富な里山として復活しました。いきものマイスターのスタッフであり、里山里海自然学校の常駐研究員である赤石はキノコの専門家であり、この保全林で研究や保全活動を行っています。今回は赤石の案内の元、受講生はキノコを探しながら保全林に入ります。


早速、野生のエノキタケを見つけました。スーパーで売っているエノキタケとは、色も形も全く似ていません。天然のエノキタケの姿に驚く方も多いのではないでしょうか?


歩くたびに見たことのないキノコに出会い、受講生達も興味津々です。キノコに混じって、アマガエルやニホンアカガエルも茂みから飛び出します。

保全林は主にアカマツで占められています。かつてアカマツやその落ち葉は燃料として生活に欠かせないものでした。また珠洲北部の沿岸部では揚げ浜式塩田による塩作りが盛んであり、多くの薪を必要としていました。アカマツ利用の為の伐採は樹木の更新を促し、アカマツ林の持続的利用を可能としてきましたが、薪を利用しなくなった今日ではこうしたアカマツ林は荒廃が進んでいます。里山が荒れるとキノコの生育にも不向きとなります。今回の野外実習では、キノコの観察を通して里山保全の意義と実態についても伝えられたのではないでしょうか。
最後は、スタッフの佐野によるマツ伐採の実演です。受講生らは安全な10数メートル以上まで離れます。目の前で木が倒れる瞬間を見るのも初めてという受講生も少なくありません。里山管理の作業の一端を見て貰うことが出来ました。

野外から帰って、早速キノコについての解説です。キノコの分類、見分け方、食べられるキノコと食べられないキノコについて、赤石が話をします。食べられるキノコや飾りたくなるようなキノコを選んで持ち帰る受講生もいます。



午後は受講生各自が、いきものマイスターの修了課題について個別に発表を行いました。
各自が作成した資料を元に発表を行い、質疑応答に応じます。


各受講生の発表は以下の通りです。
・タコすかし漁体験の現状と今後について
・地域の植物観察会を軸に、自然環境、農業、食、伝統文化、教育、アート、福祉、経済などの活動実践を通して暮らしを考える。
・(所属する)漁協の歴史から地域性を考え、環境配慮を含めた漁法の将来性を考える。
・奥能登に棲む希少な里山生物や自然環境についてを伝える為の、絵本作り。
・食を通した地域との関わりについて。




尚、次の講義は12月4日を予定しています。
私達は翌年の2月にいきものマイスターの写真展を予定しており、その為の意見交換や写真の選定を行います。主な「いきもの」ですが、里山をテーマに広い分野の写真を選ぶ予定です。今後、どのような写真が揃うのか、今から非常に楽しみです。