#292〜日経の景気指標を読み解く〜
[2012年01月22日(Sun)]
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いけもとメール #292 《 2012.1.22 》
https://blog.canpan.info/ikemoto/
■□───────────────────────
おはようございます。池本です。
昨日、久しぶりに家族で映画を観に行ってきました。
行ってきたのは「カルテット!」。
クラッシックの演奏を通じて息子、娘が成長し、
家族の絆を取り戻す物語。
クラッシックなんて私とは無縁な感じですが、
舞台が浦安で、しかも震災後の浦安で撮影されたと
いうこともあり、家族で観に行ってきました。
内容は…
泣けました。何度も涙してしまいました。
息子たちがどこまで感じてくれたかわかりませんが、
家族っていいな〜と改めて実感。
各地での上映はほとんど終わっているようですが、
浦安、TDRに隣接しているイクスピアリではまだしばらく
上映しているようです。
まだ観ていない、と言う方、ぜひ!
「カルテット!」 http://quartet-movie.jp/
───────────────────────□■
★今日の話
円高で輸出が不調だ、景気が悪い… 本当?
ちゃんと数字をもとに発言していますか?
マスコミ報道を鵜呑みにしていませんか?
■□───────────────────────
(以下、著書より引用)
私は講演などで、「月曜日の日経新聞ほど世の中で安い
ものはない」というお話をよくしますが、けっこう怪訝な
顔をされる方もすくなくありません。
私がそういうのは、月曜の日経新聞には、「景気指標」
という、「宝の山」が載っているからです。
けれども、日経新聞を毎日読んでいるという人の中でも、
月曜日の日経新聞に「景気指標欄」があることを知っている
人はあまり多くないようです。
さらに、この景気指標欄をちゃんと読んでいるという人になると、
かなり少ないのではないでしょうか。
実は私は、この日経新聞の景気指標欄を隅から隅まで
細かくチェックするという作業を、もう何十年も続けて
きました。
趣味みたいなものですが、いまではこれが自分の仕事にも
大変役に立っているのです。
景気使用を継続的に見ていると、それらの数字を通じて
日本や世界の経済状況が手に取るように見えるように
なります。
また、新聞の記事やテレビのニュースも、より「深く」
理解することができるようになります。
そして、継続的に景気指標を見ていると、記事や
ニュース間の関連づけも見えるようになります。
(小宮一慶さん著「日経新聞の数字がわかる本」より)
先日仕事の関係で、ある方の経済に関する話を聞く機会が
ありました。
ベストセラーとなった著書を書かれている方でもありますが、
その方が一貫しておっしゃっていたのは
「数字をちゃんと見ていますか?」
という、とてもシンプルなこと。
マスコミは、やれ円高だ、ユーロショックだ、不景気だ、
と騒いでる。
震災の影響もあったし、輸出産業も大打撃。
なんとなく「そうなんだろうな」と思ってしまいますよね。
でも、それって本当?
どの数字を根拠に言っている?
数字があったとしても、自分に都合の良い数字だけを
取り上げて言ってない?
そんな観点で反論できればいいんでしょうが、
いかんせん、多くの人が数字をちゃんと見ていない。
テレビの評論家、コメンテーターが言うことを鵜呑みにし、
感覚でとらえている人があまりにも多い、とおっしゃっていました。
そのコメンテーターの方々、意外にもしっかりと
数字を根拠に話をされている方がとても少ないんだとか。
そうなんだ…と、ちょっと驚き。
私はラグビーの試合以外、テレビをほとんど見ませんが、
安心してる場合じゃありません。
数字に基づく考え方、確かにできていません。
なんとなくこうでしょ、という「感覚」に頼って
考えるのは危険ですね。
直観が大事な事も多いですが、やはり数字はしっかり
押さえておきたいものです。
では、会社で目にする数字以外で指標とする数字は何?
そこで参考にしたいのが、冒頭にご紹介した日経新聞の
景気指標欄。
でも、書かれてある単語の意味、よくわかりません。
見ても「なんのこっちゃ」です…
名目GDPと実質GDPって何?どう違うの?
鉱工業指数って…?
??だらけになります。
これを読むなんて…と、めげてしまいます。
はい、今のままではたぶん無理です。少なくとも私は。
そこで助けになるのが、小宮一慶さんの著書、
「日経新聞の数字がわかる本」景気指標から経済がみえる
です。
景気指標の読み方、言葉の意味などをとても丁寧に解説してくれて
いるので、これを教科書にすると読み解けそうです。
ちなみにGDPとは「国内総生産(Gross Domestic Product)」で、
「ある地域で、ある一定期間(1年間)に生み出された付加価値の総額」。
日本国内のすべての企業や個人が生み出した付加価値(企業活動の
中で仕入れたものの金額と売り上げた金額との差額)を合計した金額であり、
日本国内で作り出された財(モノ)とサービスの合計。
そのモノ、サービスを作り出している大きな要素は私たちの労働。
ということは、付加価値のかなりの部分を「人件費」が占めている
ということであり、
『大ざっぱに言うならば、GDPの増加は、私たちの給料の総額が
増えることを意味します』(著書より)
では、「名目」と「実質」とは?
「名目」
=実際の金額。
「実質」
=その実学をある時点の貨幣価値でみた場合にいくらになるか、
という金額
この小宮さんの著書、読んでいると、いろんなことが見えてきます。
もう少し詳しく、わかりやすく知りたい、と言う方は本を
読んでみて下さい!
「日経新聞の数字がわかる本」景気指標から経済がみえる
小宮一慶さん著 日経BP
Amazonはこちらから。http://goo.gl/YIkB4
景気指標のチェックが習慣になったら、もう評論家の発言を
鵜呑みにすることはない! かな?
いけもとメール #292 《 2012.1.22 》
https://blog.canpan.info/ikemoto/
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おはようございます。池本です。
昨日、久しぶりに家族で映画を観に行ってきました。
行ってきたのは「カルテット!」。
クラッシックの演奏を通じて息子、娘が成長し、
家族の絆を取り戻す物語。
クラッシックなんて私とは無縁な感じですが、
舞台が浦安で、しかも震災後の浦安で撮影されたと
いうこともあり、家族で観に行ってきました。
内容は…
泣けました。何度も涙してしまいました。
息子たちがどこまで感じてくれたかわかりませんが、
家族っていいな〜と改めて実感。
各地での上映はほとんど終わっているようですが、
浦安、TDRに隣接しているイクスピアリではまだしばらく
上映しているようです。
まだ観ていない、と言う方、ぜひ!
「カルテット!」 http://quartet-movie.jp/
───────────────────────□■
★今日の話
円高で輸出が不調だ、景気が悪い… 本当?
ちゃんと数字をもとに発言していますか?
マスコミ報道を鵜呑みにしていませんか?
■□───────────────────────
(以下、著書より引用)
私は講演などで、「月曜日の日経新聞ほど世の中で安い
ものはない」というお話をよくしますが、けっこう怪訝な
顔をされる方もすくなくありません。
私がそういうのは、月曜の日経新聞には、「景気指標」
という、「宝の山」が載っているからです。
けれども、日経新聞を毎日読んでいるという人の中でも、
月曜日の日経新聞に「景気指標欄」があることを知っている
人はあまり多くないようです。
さらに、この景気指標欄をちゃんと読んでいるという人になると、
かなり少ないのではないでしょうか。
実は私は、この日経新聞の景気指標欄を隅から隅まで
細かくチェックするという作業を、もう何十年も続けて
きました。
趣味みたいなものですが、いまではこれが自分の仕事にも
大変役に立っているのです。
景気使用を継続的に見ていると、それらの数字を通じて
日本や世界の経済状況が手に取るように見えるように
なります。
また、新聞の記事やテレビのニュースも、より「深く」
理解することができるようになります。
そして、継続的に景気指標を見ていると、記事や
ニュース間の関連づけも見えるようになります。
(小宮一慶さん著「日経新聞の数字がわかる本」より)
先日仕事の関係で、ある方の経済に関する話を聞く機会が
ありました。
ベストセラーとなった著書を書かれている方でもありますが、
その方が一貫しておっしゃっていたのは
「数字をちゃんと見ていますか?」
という、とてもシンプルなこと。
マスコミは、やれ円高だ、ユーロショックだ、不景気だ、
と騒いでる。
震災の影響もあったし、輸出産業も大打撃。
なんとなく「そうなんだろうな」と思ってしまいますよね。
でも、それって本当?
どの数字を根拠に言っている?
数字があったとしても、自分に都合の良い数字だけを
取り上げて言ってない?
そんな観点で反論できればいいんでしょうが、
いかんせん、多くの人が数字をちゃんと見ていない。
テレビの評論家、コメンテーターが言うことを鵜呑みにし、
感覚でとらえている人があまりにも多い、とおっしゃっていました。
そのコメンテーターの方々、意外にもしっかりと
数字を根拠に話をされている方がとても少ないんだとか。
そうなんだ…と、ちょっと驚き。
私はラグビーの試合以外、テレビをほとんど見ませんが、
安心してる場合じゃありません。
数字に基づく考え方、確かにできていません。
なんとなくこうでしょ、という「感覚」に頼って
考えるのは危険ですね。
直観が大事な事も多いですが、やはり数字はしっかり
押さえておきたいものです。
では、会社で目にする数字以外で指標とする数字は何?
そこで参考にしたいのが、冒頭にご紹介した日経新聞の
景気指標欄。
でも、書かれてある単語の意味、よくわかりません。
見ても「なんのこっちゃ」です…
名目GDPと実質GDPって何?どう違うの?
鉱工業指数って…?
??だらけになります。
これを読むなんて…と、めげてしまいます。
はい、今のままではたぶん無理です。少なくとも私は。
そこで助けになるのが、小宮一慶さんの著書、
「日経新聞の数字がわかる本」景気指標から経済がみえる
です。
景気指標の読み方、言葉の意味などをとても丁寧に解説してくれて
いるので、これを教科書にすると読み解けそうです。
ちなみにGDPとは「国内総生産(Gross Domestic Product)」で、
「ある地域で、ある一定期間(1年間)に生み出された付加価値の総額」。
日本国内のすべての企業や個人が生み出した付加価値(企業活動の
中で仕入れたものの金額と売り上げた金額との差額)を合計した金額であり、
日本国内で作り出された財(モノ)とサービスの合計。
そのモノ、サービスを作り出している大きな要素は私たちの労働。
ということは、付加価値のかなりの部分を「人件費」が占めている
ということであり、
『大ざっぱに言うならば、GDPの増加は、私たちの給料の総額が
増えることを意味します』(著書より)
では、「名目」と「実質」とは?
「名目」
=実際の金額。
「実質」
=その実学をある時点の貨幣価値でみた場合にいくらになるか、
という金額
この小宮さんの著書、読んでいると、いろんなことが見えてきます。
もう少し詳しく、わかりやすく知りたい、と言う方は本を
読んでみて下さい!
「日経新聞の数字がわかる本」景気指標から経済がみえる
小宮一慶さん著 日経BP
Amazonはこちらから。http://goo.gl/YIkB4
景気指標のチェックが習慣になったら、もう評論家の発言を
鵜呑みにすることはない! かな?