#287〜目指すべき姿は?〜
[2011年12月19日(Mon)]
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いけもとメール #287 《 2011.12.19 》
https://blog.canpan.info/ikemoto/
■□───────────────────────
おはようございます。池本です。
週末、待ち合わせの時間にちょっと余裕があったので
久しぶりにBook Offに立ち寄ってみました。
向かったのはマンガコーナー。
いろんなマンガがあるなーと思っていたら、
「昇進 島耕作」が目に飛び込んできました。
あの「課長 島耕作」が、課長から部長に、
そして取締役、常務、専務、社長に昇進する
ポイントとなったシーンだけを集めたもの
なんですが…
もちろん立ち読みですませられるはずもなく、購入。
島耕作、かっこよすぎです。
───────────────────────□■
★今日の話
目指すべき姿は何ですか?
■□───────────────────────
12月に入って、元早稲田大学ラグビー部監督の
中竹竜二さんのお話を聴く機会があったんですが、
その中でこんな話がありました。
「三流は一流を目指すな」
こう書くと誤解を生むかもしれませんね。
要は
「自分のスタイルにあった目標を設定する」
ということ。
例えばですが、
口数は少ないけれど、日々黙々と仕事をし、職場の
まわりの仲間のちょっとした変化などによく気づき、
さり気ないフォローをしてくれるAさんという方が
いたとします。職場の仲間もAさんをとても慕っています。
Aさんは、日頃の努力が認められ、このたびリーダー職に
昇進することになりました。
部下を率いるリーダーになった以上、今のままじゃ
だめだ、ということで、ミーティングなどで
気の利いた話ができるように、日夜話し方などを
一生懸命練習しています。
カリスマリーダーの著書を読み、リーダーシップなどに
関するセミナー、講演会などにも足しげく通っています。
その涙ぐましい努力、さすがAさん。
でしょうか…?
口数は少なくても、こつこつ頑張る姿、まわりの
仲間へのさりげないフォローなどが持ち味で、
仲間もそんなAさんだからついてきたはずなのに、
気の利いたことを言って仲間を引っ張っていく
リーダーへの転身、それが本当にいいのでしょうか。
そういうスタイルを目指すのも、悪いことじゃ
ないかもしれません。自分をもっと高める、という意味で。
でも、これまでの良さがなくなってしまうことにも
なりかねません。
私は野球はやったことがありませんが、わかりやすく
プロ野球で考えてみたいと思います。
B選手は、内野の守備のスペシャリスト。
バッティングは今ひとつなので、スタメンでの起用は
ほとんどありませんが、ここぞという時の守備要員として
起用されています。
でも、野手なので打てた方がいい。
やっぱり打率は高い方がいいですし、目立ちます。
ホームランだって打てたほうがいいです。
では、Bさんが目指すのは、打率3割、
ホームラン30本の選手でしょうか。
それを目指してバッティングフォームの改造に
取り組むのがBさんの今すべきこと?
じゃないですよね、きっと。
では、急にバッティングなんて良くならないから、
今は足はそんなに速くないけど、走るトレーニングを
して、盗塁のスペシャリストを目指す?
プロですから、まったく打てなくていい、という話では
ありませんし、盗塁だって出来たほうがいいです。
苦手分野の克服も大事です。
でもそれよりも、誰からも認められる守備のスペシャリスト
としての地位を確立すべく、更に守備力に磨きをかける、
というのが、Bさんがプロとして生き残っていくために
大切なことではないかと思います。
スポーツだとわかりやすいですが、仕事などになると
わかりにくくなるんですよね。
そして、野球でいうところの一流スラッガーを目指そうと
してしまうケースがあるように思います。
これまで自分が積み重ねてきた良さ、自分なりの
スタイルは何でしょうか。
守備ですか?バントですか?走塁ですか?
それとも仲間を励まし、チームをまとめる力ですか?
そこを冷静に、客観的に見つめなおし、その結果
見えてきた「自分のスタイル」を更に磨くための努力を
していけるといいなと思います。
長所を更に高め、極めて、その分野で一流と言われる人に
なれるとみんながハッピーなような気がします。
私も、島耕作を読んで
「島耕作かっこいい!ビジネスマンとして目指すは島耕作!」
なんて思ってる場合じゃないですね…
いけもとメール #287 《 2011.12.19 》
https://blog.canpan.info/ikemoto/
■□───────────────────────
おはようございます。池本です。
週末、待ち合わせの時間にちょっと余裕があったので
久しぶりにBook Offに立ち寄ってみました。
向かったのはマンガコーナー。
いろんなマンガがあるなーと思っていたら、
「昇進 島耕作」が目に飛び込んできました。
あの「課長 島耕作」が、課長から部長に、
そして取締役、常務、専務、社長に昇進する
ポイントとなったシーンだけを集めたもの
なんですが…
もちろん立ち読みですませられるはずもなく、購入。
島耕作、かっこよすぎです。
───────────────────────□■
★今日の話
目指すべき姿は何ですか?
■□───────────────────────
12月に入って、元早稲田大学ラグビー部監督の
中竹竜二さんのお話を聴く機会があったんですが、
その中でこんな話がありました。
「三流は一流を目指すな」
こう書くと誤解を生むかもしれませんね。
要は
「自分のスタイルにあった目標を設定する」
ということ。
例えばですが、
口数は少ないけれど、日々黙々と仕事をし、職場の
まわりの仲間のちょっとした変化などによく気づき、
さり気ないフォローをしてくれるAさんという方が
いたとします。職場の仲間もAさんをとても慕っています。
Aさんは、日頃の努力が認められ、このたびリーダー職に
昇進することになりました。
部下を率いるリーダーになった以上、今のままじゃ
だめだ、ということで、ミーティングなどで
気の利いた話ができるように、日夜話し方などを
一生懸命練習しています。
カリスマリーダーの著書を読み、リーダーシップなどに
関するセミナー、講演会などにも足しげく通っています。
その涙ぐましい努力、さすがAさん。
でしょうか…?
口数は少なくても、こつこつ頑張る姿、まわりの
仲間へのさりげないフォローなどが持ち味で、
仲間もそんなAさんだからついてきたはずなのに、
気の利いたことを言って仲間を引っ張っていく
リーダーへの転身、それが本当にいいのでしょうか。
そういうスタイルを目指すのも、悪いことじゃ
ないかもしれません。自分をもっと高める、という意味で。
でも、これまでの良さがなくなってしまうことにも
なりかねません。
私は野球はやったことがありませんが、わかりやすく
プロ野球で考えてみたいと思います。
B選手は、内野の守備のスペシャリスト。
バッティングは今ひとつなので、スタメンでの起用は
ほとんどありませんが、ここぞという時の守備要員として
起用されています。
でも、野手なので打てた方がいい。
やっぱり打率は高い方がいいですし、目立ちます。
ホームランだって打てたほうがいいです。
では、Bさんが目指すのは、打率3割、
ホームラン30本の選手でしょうか。
それを目指してバッティングフォームの改造に
取り組むのがBさんの今すべきこと?
じゃないですよね、きっと。
では、急にバッティングなんて良くならないから、
今は足はそんなに速くないけど、走るトレーニングを
して、盗塁のスペシャリストを目指す?
プロですから、まったく打てなくていい、という話では
ありませんし、盗塁だって出来たほうがいいです。
苦手分野の克服も大事です。
でもそれよりも、誰からも認められる守備のスペシャリスト
としての地位を確立すべく、更に守備力に磨きをかける、
というのが、Bさんがプロとして生き残っていくために
大切なことではないかと思います。
スポーツだとわかりやすいですが、仕事などになると
わかりにくくなるんですよね。
そして、野球でいうところの一流スラッガーを目指そうと
してしまうケースがあるように思います。
これまで自分が積み重ねてきた良さ、自分なりの
スタイルは何でしょうか。
守備ですか?バントですか?走塁ですか?
それとも仲間を励まし、チームをまとめる力ですか?
そこを冷静に、客観的に見つめなおし、その結果
見えてきた「自分のスタイル」を更に磨くための努力を
していけるといいなと思います。
長所を更に高め、極めて、その分野で一流と言われる人に
なれるとみんながハッピーなような気がします。
私も、島耕作を読んで
「島耕作かっこいい!ビジネスマンとして目指すは島耕作!」
なんて思ってる場合じゃないですね…