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IIHOE [人と組織と地球のための国際研究所]

「地球上のすべての生命にとって調和的で民主的な発展のために」を設立目的に、「社会事業家のマネジメント支援」、「ビジネスと市民生活を通じた環境問題・社会的課題の解決」、「2020年の地球への行動計画立案」に取り組むNPOです。


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「適切な製品環境表示を進めるために」ワークショップを開催しました [2010年04月10日(Sat)]
2009年12月25日に、古谷由紀子さんと川北秀人が設立した
「製品環境表示を考える会」が主催する
適切な製品環境表示を進めるために
〜日立グループの改善への取り組みを検証する〜
というワークショップが開かれました。
このワークショップは、日立グループの取り組みを題材に、製品環境表示のあり方について、
同グループと消費者・環境系団体が意見交換する機会を設けたいという、古谷さんと
川北の提案に対して、同グループに会場と資料の提供を受け、約30名の方々に
ご参加いただいたものです。その意見交換の様子をご紹介します。

開会
 主催者あいさつ(古谷)
 日立グループ代表ごあいさつ(日立製作所副社長 八丁地隆さん)
 開催趣旨、進め方、お願い事項など(川北)


経緯、背景、これまでの是正措置と今後の取り組み(日立グループより)
@「冷蔵庫の広告表示問題」再発防止に向けた日立グループの取り組み
   (日立製作所 地球環境戦略室)
課題分析の結果、大きく、3つの問題があった。
・業務全体で製品環境情報の整合性を確認するしくみの不足
・製品環境情報の表現基準やその運用を見直すしくみの不足
 (運用の定期的な見直し、第三者の視点での確認不足)
・製品環境情報の表示方法に対する理解不足
 → 社会的関心、インパクトへの理解

再発防止策
(1)会社規則を定め、関係部署の責務を明確に。網羅的にチェックする体制の構築
(2)社員教育の徹底
さらに、コンプライアンス強化、「アドバイザリーグループ」設置。
社外有識者による定期的な確認・監査。

A「冷蔵庫の広告表示問題の概要と再発防止に向けた取り組み」(日立アプライアンス)
冷蔵庫表示の排除命令の概要
<カタログ内容>
・「日立は業界ではじめてリサイクル材を活用した真空断熱材を採用」
 → 実際は一部にのみ使用しているが、「冷蔵庫全面に使っている」という誤解を招く、
   という指摘。
・「CO2 48%減」 → 明確な算出基準出していない。
<ポスター表示>
・リサイクル材使用
 → 一部の機種ではなく「全機種リサイクル材を使っている」という誤解を与える、
   という指摘。

事実と認め、冷蔵庫の省エネ大賞を返上し、社長を本部長とする緊急対策本部設置。
問題発生の原因分析
(1)開発・設計部門の商品性に対する認識不足(特にリサイクル材について)
(2)宣伝部門での表示の重要性に対する理解不足
(3)カタログ改定作業時における手順の不備
(4)社員の意識の問題 (他社との競争…お客様目線のモノづくりの認識不足)
(5)組織の問題(体系的にチェック欠落)

新しいビジネスプロセス、仕様書の更新・共有へ。
地道な活動でしか信頼を取り戻すことはできない。

【ここまでの発表に対する意見交換】
(黒字は消費者・環境系団体、赤字は日立グループの発言)

消費者が知りたいのは「どうしてこうなったか?」。
 表示が間違ったのは、何が問題だったのか? 誰が認めたのか?
 本当に気付かないのか?
それぞれが「与えられた範囲でやっている」という認識だった。全体としてのしくみ不足。
(質疑応答で発言する日立アプライアンス・山本さん(常務取締役)
左は日立製作所・八丁地さん(副社長))

「社員はまじめにやっている」のは当たり前。
(初期段階の対応に)一般の消費者を入れなかったのはなぜか?
まずは弁護士の参画による確認を急いだ。

つまるところ、無知だったのか、うっかりだったのか、あえてだったのか?
宣伝部の「無知」と「うっかり」の混合。

気付いたのは誰か? 社内ではなく、社外か?
社内ではないと、考えている。

B表現チェック推進状況の説明(日立アプライアンス)
カタログチェックの視点
・商品とカタログ表記との整合性
・表現の見直しと改善
・数値表記の根拠の確認
・わかりやすい表現の改善
・市場競合上の表記の適正確認
→ 文字を大きく、注記は本文近くに、適正な情報量による見やすいレイアウト

自己チェック→弁護士によるチェック→(アドバイザリー会議)→カタログ改定
言葉の定義、根拠の明示→文字ばかりでなく「お客様視点」でわかりやすい表示へ。
基本的な考え方に基づき、新商品のカタログ編集方針を統一。
ユニバーサル・デザイン・チェック(色・文字の読み取りやすさなど)も実施。
商品発売後の修正要望には、POPで対応。

3.アドバイザリーグループからの報告


古谷由紀子さんから

・社外の第三者による、実際にしていることの「検証」。
・「製品環境表示への指摘」だけに留まらず、ユニバーサル・デザインやわかりやすさへの
 改善提案など、全般に広がっている。
課題
・しくみ・基準はしっかりつくられており、本質的には「消費者の意識にどれだけ
 立てるか」という問題。
・社員が気付かなかったことが、最大の問題。
・説明責任としての情報開示が遅い。取り組みを進めていても、遅いと評価されない。

意見交換は、次の記事をご参照ください。
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