穂積製材所プロジェクト 「寝どこ」を見学させていただきました。
前回、伊賀・島ヶ原おかみさんの会 穂積澄子代表へのインタビューでお邪魔した際、studio-Lの山角みどりさん、池上さんや学生の皆さんとお話する機会を頂きましたが、夜の遅い時間だったので「寝どこ」見学は後日ということで、出直しました。
ご存じ「ホヅプロ=hoz-proロゴ」をモチーフにしたイス。
ホヅプロの現地活動の発信はこちら→hoz-pro twitterアカウントです。
http://twitter.com/#!/hozproここでは、このプロジェクトの説明が以下のようにされています。
hoz-proとは・・・・・ 穂積製材所プロジェクト(通称:hoz-pro)は、環境問題やものづくりに興味を持つ関西圏の大学生・若手社会人が集まり、三重県伊賀市島ヶ原を舞台に活動している体験型ものづくりプロジェクトです。
ホームページはこちらです・・・・・
http://hoz-pro.org/山角さんに案内して頂き、製材所内の6つの作品「寝どこ」を見学しました。
設計はそれぞれ、吉永建築デザインスタジオ SAPCESPACE ドットアーキテクツ アーキテクトタイタン タピエ SWITCH建築デザイン事務所。
関西の新進気鋭の若手建築デザイナーがこのプロジェクトに賛同し設計、製作は大学生・社会人スタッフが、それぞれ関西地区や名古屋からここ島ヶ原に通い、地元の大工さんと協働してつくりあげたものです。
建築・・・「たてもの」に、こんな自由な発想があるんだ!と現物を見て尚、感動しました。
過去見学に訪れた子どもたちは、大人が考えつかないような発想でこの「寝どこ」を使って自分たちの遊び場にしたようです。さすが子どもたち、自由さでは我々は敵わないですね〜と互いに苦笑。
↓クリックしてください。PDF画像がひらきます。
「新建築」2011年10月号110ページから穂積製材所プロジェクトの作品紹介のページです。
http://www.japan-architect.co.jp/jp/works/index.php?book_cd=101110&pos=8&from=backnumberさすが「新建築」、掲載写真が素晴らしい!
この「寝どこ」のデザインの革新性をあますとこなく伝える写真技術の凄さを感じます。
私も10月号は手元に置いて、折に触れ見ています。
http://www.japan-architect.co.jp/jp/works/index.php?book_cd=101110&pos=8&from=backnumberみんなで昼食の時間になりました。
studio-L代表、山崎亮さんの著書「コミュニティデザイン」や、他のインタビュー記事にもありますが、今まで取り組んできたまちづくりのワークショップ、住民参加型の総合計画づくりなど「コミュニティデザイン」に関するプロジェクトに、学生や若者たちの活動は欠かせなかったことも知りました。
特に地域に住む人たちの考えや気持ちを聞いたり、素直な意見を引き出したりすることができる大学生たちの能力。
伊賀・島が原おかみさんの会 穂積澄子代表との対話の中でも、まちづくりにおける若者の役割はキーポイントだなと感じました。
上記の著書「コミュニティデザイン」の222ページから、穂積製材所プロジェクトの取り組みが書かれていますが、この章の最終に『プロジェクトをゆっくり進めること』との項があり、ここでの山崎さんの考え方は非常に興味深いものです。
これまで、既存の組織や枠組みで行なってきた、ありきたりな「地域再生プラン」がなぜ人々の喜びをつくり得なかったのか?
良質な人のつながりを失いつつある『まち』から、人のつながりのデザインを描く『まち』づくり=コミュニティデザインを考える上での、たくさんのアイデア・実例が詰まった書籍だと思います。
住民自治活動、非営利活動に携わり日々ご奮闘の、当ブログ読者諸氏にもお勧めです。
私にとっても、自分なりに自己が携わる非営利活動を見つめなおすとき、とても勇気を与えてくれる本です。