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STILL ALIVE

2001 ニューヨーク同時多発テロによる海外渡航自粛
2002 SARS(重症急性呼吸器症候群)による渡航規制
2003 鳥インフルエンザによる東南アジアへの渡航規制
2004 スマトラ島沖地震による津波被害
次は何が起きるのか?

ここ、数年、観光で生きているタイ・プーケットは、毎年のように、数々の苦難が襲っているが、立ち直っている。
しかし、今年、2005年は、すでに津波被害からの復旧が終わったにも関わらず「日本人観光客だけがプーケットに来ない」という現象が発生。それは、タイ・プーケットで、現地のタイの人たちと共に暮らし続けている日本人たちを直撃。それでも、力強く、楽しく、生きている。そこには、今の日本社会が失った大切なものが生きていた。

ブログ名同名のドキュメンタリー映像の製作に関する話題。
風評観光被害の他に、地球温暖化の問題、コミュニティの再生、人間の回復、地域の再生、貧困問題などを取り上げてゆきます。
ツナミクラフトの「さをり織り」の情報。
エコロジーシアター「天の浮舟」情報も。


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神奈川大学での販売好評でした [2010年10月31日(Sun)]
神奈川大学で開催された「神大フェスタ」で、藤本ゼミナールにより、ツナミクラフトのさをり織りの販売をしていただきました。
昨日は台風接近で中止となり、一日だけの開催になってしまったのですが、すっごく頑張って販売してくれました。



会場の近くで、ちょっとびっくり。
おそらく一般客と思われる方が、新製品のちいさなポーチを持っているのを見かけたんです。

で、学生さんに聞くと、けっこう売れてると言うんですよ。


最新作のポーチが残り少なくなり、ちょっと寂しくなってる販売ブース。


台風で一日目が中止にならなかったら、売るもの無くなっていたかも・・・

神奈川大学の藤本ゼミナールさんは、5年前にツナミクラフトのさをり織りを訪ねた事があってからのご縁なんですが。
学生さんは代替わりしちゃっているのですが、継続して販売を行ってくれています。
継続して販売をしてくれているからこそ、製品が良くなっていくし、販売のノウハウも蓄積される。だから、売れるようになってくるんですよね。
タイの方に、藤本ゼミナールが頑張って販売してくれている事をお伝えしますね。
(このブログの読者だから読んでくれていると思いますが・・・)


そうそう、今年のゲートですが・・・



スポーツマネージメント学会も気になる・・・
スポーツのビジネス化、産業化が進み、その理論を研究したり専門家を作っていったりするための学会で。
日本では90年代に、バブルが崩壊して企業スポーツが衰退しつつある中、サッカーJリーグが始まり、Jリーグ100年構想とか言い出したあたりから、企業スポーツから地域密着のクラブチームにと、スポーツビジネスのカタチが変容し、スポーツマネージメントという概念が注目されたと言われています。大阪体育大学とかが先行していたという話を聞いたことがあります。
台風接近により本日の神大フェス中止 [2010年10月30日(Sat)]
いましがた、神奈川大学の藤本ゼミの学生さんから電話があり、本日の神大フェスが台風接近により中止となったそうです。
明日はいい天気になるようなので、是非、いらしてください。
刈る刈る詐欺ってありえるかも [2010年10月29日(Fri)]
いま一生懸命に里山を守ろうとしている人たちに対し、水を差すつもりはないのですが。
名古屋の平針の里山の件で、ちょっと気になるツイートがあったので紹介します。

@reiohara: 平針でこの時期に伐採を始めたのは、COP10 関連で騒ぎにしてほしいから。業者は、できれば市に買ってもらいたいのに値段が折り合わない。市は規定以上の額で買ったら違法になる。解決にはこの差額を誰かが負担するか、いかに縮められるか。#hirabari

いま、若い世代は特にですが、都心回帰傾向があります。
東京では、ベイエリアに次々と高層マンションが建っています。

2005年に開催された愛知県の愛・地球博の会場も、プリウス付きの公害住宅害じゃなくて、郊外住宅街になる計画もあったのですが。住宅の需要が無いためか、今は記念公園になっています。

企業が神奈川県の葉山の山林を持ち続けていた土地を、町に返すという動きもあります。

つまり、企業にとって、開発しようと思って取得してしまった山林の中に、お荷物がいっぱいあり、処理に困っているところが多いのではないかと思われます。

この平針もそうなのかもしれません。

企業の経営判断として、そのまま開発して大赤字になるより、放置して税金などの維持にお金を使うより、手放して、できるだけ高く売ってしまおうと考えるのは当然です。

儲かっている時は、法人税対策の黒字減らしのため、損を切ればいいのですが。不景気で儲かっていない時期では、売価をなるべく高く維持をしたいはずです。

また、抵抗することで、土地が高く売れるという信仰があります。抵抗すれば土地が高く売れるというのは、様々な開発の時に発生しています。これが、様々な公共事業を遅らせ、予算を膨らませる原因のひとつで。
まあ、実際は抵抗したからと言って、必ずしも高く買い取られるわけはないんですが。既に、信仰となっている考え方なので、最後までごねる。

今回は、抵抗することで土地を高く売る行為の新たなバリエーションである可能性があります。

これは、あくまでも、一つの情報から類推したものにすぎませんが。十分にあり得ます。
もし、そうてあるなら、どのように解決すればいいんでしょうか?

お金を集めるという動きも出てきていますが。
結局、ごねてる人に金を渡すだけになってしまう可能性もある。

下手すれば、この手口があるということが広まり、全国で、企業の不良資産を地方自治体に高値で買ってもらうという事が起こりかねない。

自然・環境は、将来のための財産なので、守るべきである。
しかし、それに対し、必要以上にお金を使う事は、将来の子どもたちに負債を負わせることになる。

お金を集める仕組みがつくられ、多くの人の善意が集まりつつありますが、その善意が一企業の利益にすりかわってしまう可能性が捨てきれません。
最悪の場合「刈る刈る詐欺」って呼ばれることになりかねない危険な状況です。

それで、みんなが納得して、解決するのであれば、それも手ですが。
詐欺の被害者って、一度は納得して支払ってしまっているんですよね。
納得しているからと言って、許されるのかどうかも問題です。
どこまでが商行為で、どこからが犯罪か・・・
募金が集まれば集まるほど責任も発生してくるかと思います。
環境保全の在り方、ナショナルトラストの在り方について考えるいい機会かと思います。

どのようにすれば、うまくいくのでしょうかね。
今週末は、横浜と新宿 [2010年10月29日(Fri)]
今週末のツナミクラフトの販売は、横浜と新宿。
神奈川大学の神大フェスにて藤本ゼミが販売してくれます。
藤本ゼミは、国際法のゼミ。いろんな社会の問題の見識を深め国際法を考えて行くゼミ。
もう4年ぐらいの付き合いになります。

そして、新宿は、西武新宿のすぐ近くの「グリーンプラザ」にて、「癒されモール」
台風が近づいているそうですが、こちらは室内のイベント。
アースガーデンで好評でしたオレンジセールと、フェアトレードの販売を行います。
是非お越しを。

☆第16回癒されモール
2010年10月30日(土)・31日(日)

10月30日(土)15:00〜22:00
      入場料:700円(1ドリンク付)
10月31日(日)11:00〜18:00
      入場料:500円(1ドリンク付)

場所:グリーンプラザ新宿

プーケットは津波は大丈夫なのか? [2010年10月28日(Thu)]
インドネシアのスマトラ島沖で地震があり、津波の被害が出ております。
被害のあった地域は、いかんせん、スマトラ島から離れた島なので、現状がわかっていない部分も多く、犠牲者の数は今後増えて行くでしょう。
まずは、お見舞い申し上げます。

さて、この津波の影響で、タイのプーケットに行くことを躊躇しているというインターネット上の書き込みを目にしました。

タイのプーケットに関しては、津波の対策がなされていると言えます。

プーケット島には、各地の地震観測所や人工衛星と連動し、日本語を含む6か国語に対応した16箇所以上の津波警報システムと、いたるところに書かれた避難経路の書かれた看板の設置。広い低地が続くところには避難用の施設が設置されています。


津波避難施設



津波危険地域の標識
津波が来るという放送があればこの地域から逃げればいい


現地に住む多くの人は、津波の警報がくると携帯電話にメッセージが届くサービスを受けているので、そこからも情報が得られます。

2004年12月の時は、地震発生から2時間少しかかって、タイ南部に津波が到達しているので、十分に逃げられます。

今回のスマトラ島沖地震では、津波被災地のほぼ直下で地震が発生したため、地震直後の津波となり、しかも離島部で情報インフラなどが整っていないため、避難が出来ず被害が大きかったのですが。
プーケットは直下型地震が起きる確率は、今回の地震の場所に比べて、無茶苦茶低いです。

どうしても津波が心配の方は、海岸沿いの宿ではなく、ちょっと山沿いの宿とか、高いところの部屋にすれば、全く心配はありません。



それにしても、多くのメディアは、津波の高さが2-3メートルなのに、朝日新聞が30メートルというのにはびっくり。
30メートルの高さの津波なら、内陸部の数キロにわたって到達するはずです。特に川があるばあいは、数十キロ溯上することも考えられます。
同じところかはわからないが、500メートル以上に津波が到達したという事からすると、もしかして、聞き違いをそのまま記事に・・・


ちなみに、3メートルの津波が来たという証言ですが、実際には、被災エリアは住居があることを考えると、海抜2-3メートルはあるだろうから、実際は5メートル以上の津波が発生していたと思われます。
2004年12月の津波で、タイで一番犠牲者が多かったナムケム村では、村の平均海抜が2.5メートルほどで、地上2.6メートルの所まで津波が来た跡が残っています。
3メートルと言ってもバカにできません。




「30mの津波が来た」スマトラ沖地震、死者282人に

 【パダン(インドネシア西スマトラ州)=郷富佐子】インドネシア西部スマトラ島沖で25日に起きたマグニチュード7.7の地震で、深刻な被災状況が明らかになりつつある。地震後に津波が襲った西スマトラ州ムンタワイ諸島の県政府によると、死者は少なくとも282人に上っており、411人が行方不明になっているという。住宅など426軒の建物が倒壊した。

 「2回目の津波は高さ30メートルに達した」――。27日にムンタワイ諸島の被災地に入った国家災害対策庁の関係者は地震後に津波は2回あったとし、2回目の津波が非常に大きかったとの見方を示した。1回目は高さが数メートル程度だったが、その津波が引かないまま2回目の津波が襲ったという。

 被害が集中したのは、ムンタワイ諸島の南パガイ、北パガイ、シポラの3島。津波は海岸から500メートル以上の地点まで押し寄せたという。3島の住民は合わせて約4万人という。住民たちは林へ逃げ込んだため、今後、犠牲者数の確認作業は難航するとみられる。この関係者は「不明者数の根拠はかなりあいまいだ。被災地の島々はほとんどが平地で逃げ場がなく、助かる見込みはかなり少ない」と厳しい表情で語った。

 同諸島県議会のヘンドリ・ドリ議長によると、25日午後9時42分(日本時間同日午後11時42分)の地震発生直後に津波警報が発令された。だが、同諸島には警報を村民らに伝えるサイレン設備がなく、夜間だったこともあって「誰も警報発令に気がつかなかった」という。津波警報は発令から1時間弱で解除されたが、ドリ氏は「警報が解除されたころ、島々をすでに津波が襲っていた。サイレンさえあれば、死者数は大幅に減っていただろう」と指摘した。

 被災した島々はスマトラ島パダンから約200キロ離れており、被害状況がすべて確認できているわけではないのが現状だ。27日朝に同諸島に入ったブディオノ副大統領は、被害が最も大きいと見られる南パガイ島について、「まだ島内の十数カ所の集落と連絡がとれていない」と語り、今後、被害者数が大幅に増える可能性を示唆した。

 パダンから被災地への支援活動は難航している。同諸島には27日、テントや医薬品、食料などを積んだ救援機が初めて到着したが、悪天候のため、同日午前にパダンを出発した地元のNGO、警察、国軍の船舶は到着まで10時間以上かかる見込みという。

 一方、東南アジア諸国連合(ASEAN)首脳会議が開かれるベトナムの首都ハノイに滞在していた同国のユドヨノ大統領は27日、急きょ帰国。被災状況を視察するため、パダンに入った。ムンタワイ諸島の状況も視察する予定だ。

2010年10月27日23時12分 朝日新聞
高齢者でない公営住宅に住む単身世帯は孤独死の確率が高いのでは? [2010年10月27日(Wed)]
公営団地での孤独死は65歳以上は7割超というニュースがあったのだが。ちょっと待て。
孤独死するには基本的に単身世帯ではないといけないわけですが。公営住宅に単身で住むというのは、高齢者以外では難しいはず。
長寿社会になり、7割強が65歳以上の高齢者の孤独死というのはしごくあたりまえで、下手すると65歳以下の単身世帯の孤独死の確率が高い疑いがある。

なぜ、公営住宅に単身の高齢者が多いかと言うと。
・入居条件を満たしているから。
・配偶者や家族を亡くして、そのまま住み続けているから。
である。

逆に高齢者でない人が公営住宅に住むことは難しい。
公営住宅法で規定では、
・50歳以上のかた
・身体障害者福祉法による身障者のかた
・戦傷病者特別援護法による戦傷病者のかた
などがあるんだけど。

戦傷病者なんて、いまどき元自衛官しかなれないでしょう。(いま武器三原則を変更しようとしている流れの中で、今後はわかりませんが)
海外で傭兵となった人が、戦傷病になった場合は、適用してくれない気がするんですよね。

それに、2009年に、当時の原口厚生労働大臣が、単身者でも入居できるように見直すような話をしているわけで。単身者は住めないと言っているようなものです。

しかも横浜市では60歳以上しか公営住宅での孤独死をカウントしていないわけですから、なおさらです。

てことで、
65歳以上で単身で公営住宅に住むのはよくある話で、しかも高齢だから天命が尽きる可能性が高い。だから、孤独死が多くて当たり前。
それに対し、65歳未満の公営住宅に住む単身者、障害者の孤独死の確率が高いのではないかと思うわけです。
むしろ、本当に困っている人はこちらではないかと思うわけです。


<孤独死>公営団地で1191人 65歳以上は7割超
(毎日新聞 - 10月27日 02:43)

 都道府県や政令市、県庁所在地の計98自治体が運営する公営団地で09年度に誰にもみとられることなく孤独死した人が少なくとも1191人で、このうち65歳以上の高齢者が879人と73.8%を占めていることが毎日新聞の全国調査で分かった。これとは別に、UR(都市再生機構)団地で起きた65歳以上の孤独死472人を合わせると、1日に4人弱の高齢者が孤独死していることになる。【三木陽介】

 厚生労働省や警察庁は孤独死の統計を取っていない。孤独死問題に詳しい北九州市立大の楢原真二教授によると、弱者救済の観点から「60歳以上の単身者」の入居を例外で認めているため高齢化しやすいといわれる公営団地の孤独死の実態が明らかになるのは初めて。

 調査によると、98自治体の公営団地の総入居戸数は約143万戸で、全国の公営団地の総入居戸数(約179万戸)の約8割にあたる。65歳以上の孤独死者879人の内訳で最も多かったのは、東京都営の約400人(正確な人数は非公表)。続いて、大阪府営130人▽神戸市営73人▽名古屋市営42人−−と大都市が上位を占めた。143万戸のうち、65歳以上の単身入居者は約25万8000戸で約18%。自治体別では、大津市(34.5%)▽岐阜市(34.4%)▽神戸市(31.7%)▽岡山市(30.7%)−−の順に高く、地方都市でも孤独死に直面している実情が浮き彫りになった。

 孤独死対策としては、自治会、民生委員らによる単身高齢者訪問や電話での安否確認、緊急通報装置の設置などの回答が目立った。「特に対策はない」と答えた新潟、山口、徳島の3県と大阪、松江の2市は孤独死の数だけでなく、65歳以上の単身世帯数も把握していなかった。

 楢原教授は「団地に住む高齢者は家族らが遠方にいるケースも多く、町内会など地縁組織の役割が重要。行政はきちんと実態を把握し、情報提供や助言などの支援が求められる」と指摘した。

 孤独死の数には、60歳以上の統計しかない横浜市(12人)、静岡県(9人)、北海道(6人)も含まれる。孤独死の定義は「自殺、事件を除き自室でだれにもみとられずに死亡」とした。


公営住宅、単身者でも入居 国の義務付け62項目見直し

 原口一博総務相は5日、国が法令で地方自治体の仕事を全国一律に縛る「義務付け」の見直しで、全国知事会など地方側が要望していた104項目のうち、62項目の見直しに関係府省が応じると回答したと発表した。に単身者でも入居できるようにすることや、保育所の面積基準の一部緩和が含まれている。

 義務付けの見直しは、国の権限を緩和し自治体の自由度を高めるのが狙い。結果について原口氏は「地域主権改革の大きな第一歩」と強調したが、公立小中学校の一学級の児童生徒数など住民生活に身近な基準は現状維持とする回答も目立ち、地方側からの反発も予想される。

 原口氏は、政府が年内に作成する地方分権改革推進計画に62項目を含む見直しの工程表を盛り込み、計画実行のための「新分権一括法案」を年明けの通常国会に提出する方針だ。

 104項目は政府の地方分権改革推進委員会が見直しを勧告した892項目の一部で、原口氏が見直しの可否を4日までに回答するよう求めていた。国土交通省など7府省が応じた合計62項目のうち28項目は勧告通り廃止するなどし、残り34項目は勧告の一部実施など勧告とは異なる見直し内容となった。

 この34項目の主な内容では、国交省が、原則として同居する親族がいないと入居できないへの入居者資格について単身者でも入居できるように見直すが、入居者の収入は月15万8千円以下と定めている収入基準は維持すると回答。厚生労働省は、保育所の面積基準について、東京などの大都市部だけ待機児童問題が解決するまでの一定期間に限り緩和する。

 自治体が特定重要港湾の入港料を設定する際に必要とされる国との協議は「国民経済に影響の大きい港湾」に限定する。

 一方、勧告を完全実施する28項目は、自治体が地元漁港の区域を指定、変更する際の農相の認可権限の廃止(農林水産省)や、公営住宅の最低床面積などの基準を自治体が条例で独自に制定(国交省)、市町村が公立幼稚園を設置する際の都道府県教委の認可手続き廃止(文部科学省)など。

 地方要望の104項目以外でも、総務や経済産業など4府省が計30項目を見直すと回答した。

2009/11/05 22:52 【共同通信】

もっと知りたい ニュースの「言葉」
公営住宅(2008年12月18日)公営住宅法に基づき、都道府県と市区町村が国から補助を受けて建設したり、民間から借り上げたりする住宅。低所得者に安い家賃で賃貸する制度として1951年に始まり、2007年3月末で全国に219万438戸ある。全国平均の家賃は2万円程度。都市部を中心に入居待ちの人が多いことが課題となっており、入居できる収入基準が09年4月以降、現在の月収20万円以下から15万8千円以下に引き下げられる。
知られざる西パプア [2010年10月27日(Wed)]
ここ最近、水害をきっかけに西パプアのことを書いているのですが。教えてもらったページに興味深い書籍があるので紹介します。

ひとつのNo!たくさんのYES! 反グロバリゼーション最前線
(ポール・キングスノース著、近藤真理子訳、河出書房新社、05年)

紹介されたサイトに、この本からの抜粋が書かれていました。

(パプアの)「鉱山の周辺の兵士は『まるでトロフィー・ハンターのように先住民を撃ち、その撃ち殺した死体の胸や頭を足で踏みつけて、その写真を撮っていた』という。軍事と産業の複合体とはまさにこのことだ」

(国軍は)「山の中の村に英国製のホークジェットで機銃掃射し、高原をナパーム弾で爆撃し、私が来るちょうど1年前には、分離主義者の疑いをかけられている者を、村の人々への見せしめとしてヘリコプターからふり落としたり、軍艦からサメの泳いでいる太平洋に放り投げたりしていた」

「なぜ『先進』とされる強い者たちの方針に従わないといけないのか? なぜ豊かな国が、特価で資源をひったくり、パプア人を安い労働力として使い、貿易の条件を決め、西側の選んだものの中に導こうとすることが許されるのか? なぜ『進歩』というものを、自分たちで定義できないのか?」

「OPM(パプア自由運動)は石器時代のような武器しか持っていないし、インドネシアからひどい抑圧を受けている。そしてこれは世界で最も忘れられた闘いでもある。しかしそうだとしても、この闘いは私に希望を与えてくれる。」


なぜ、人は、ここまで出来るのでしょうね。



関連記事

自然の脅威と人による脅威 [2010年10月26日(火)]
天然資源があるからと人々は幸せとは限らない [2010年10月21日(木)]
ニューギニア島での洪水とその背景 [2010年10月09日(土)]








そういや、「パプア」って名前、縮れ毛を指すマレー語の言葉から来ているそうです。
タイ映画の「アフロサッカー [DVD](SAGAI UNITED)」という作品で、タイ南部の森林に住むという、架空の少数民族「サガイ族」のサッカーチームが、謎の風土病から村人をすくうために、サッカーの全国大会での優勝を目指すという、滅茶苦茶な設定の作品があります。
この「サガイ族」は、縮れ毛と黒い肌が特徴(おそらくパプアに住むメラネシア系民族がモデル)で、バンコクに住むタイ人から差別を受けたり、田舎者ということでだまされたり、テレビでは面白おかしく紹介されたりします。
バンコクは、すさまじい近代化を遂げ、先進国とあまり変わらないともいえるぐらい発展しています。そこに住む人たちも、いわゆる先進国的な価値観を持っている人も多いし、辺境に対する差別意識も強い。
見た目や、生活スタイルによる差別的な感覚の姿を、コミカルな形で映し出していると思います。
娯楽映画として楽しむのもいいけど、人間の差別意識を考えることの出来る作品。


COP10で玉川上水を紹介 でもその近くで・・・ [2010年10月26日(Tue)]
名古屋で開かれている生物多様性に関する世界的会議COP10で、杉並区の市民団体「玉川上水・すぎなみの会」が玉川上水の生物多様性の紹介をしているそうです。
それにしても、この市民団体は、自分たちの地域だけでなく、上流で生物多様性が損なわれかねない事が行われるという事を知っているのでしょうか?
流域というものは、上流で起きたことが、下流に影響することからできた、ひとつの運命共同体。
いま、タイでは上流で起きた水害が、首都バンコクにも水害をもたらしているし。上流で自然破壊が起これば、下流も影響を受ける。それが流域。
下流の水が汚れて大阪の飲み水が不味いということで、上流の琵琶湖のある滋賀県が環境を保全する。
それが、流域って関係だと思います。

一方、COP10の会場から10キロ離れた里山が、会議の期間中にも関わらず伐採が始まったそうです。(参考ページ 参考サイト)
ホストを務める街としては、ちょっとカッコワルイですね。

それにしても、環境活動をしていても、すぐそばで環境破壊は行われるものなんですね。
ほんとに。



2010年10月26日朝日新聞朝刊 多摩版

『玉川上水の自然保全を』 COP10イベント 市民団体アピール
2010年10月16日 東京新聞

玉川上水の生態系保護を訴える「玉川上水・すぎなみの会」のブース=名古屋市熱田区の白鳥公園で


 杉並区を流れる玉川上水べりで計画されている道路工事に反対する「玉川上水・すぎなみの会」が、名古屋市で開かれている国連地球生きもの会議(生物多様性条約第十回締約国会議=COP10)のサイドイベントに出展し、都内の貴重な生態系の保全を訴えている。

 玉川上水は一六五〇年代、多摩川上流から虎ノ門(港区)まで引かれ、江戸の暮らしを支えてきた。近年、沿岸は開発され一部は地下水路にもなったが、三鷹市から杉並区にかけては、昔ながらの緑地が残されている。

 都は現在、杉並区の玉川上水両岸に都道(放射5号線)上下線を約一・三キロにわたり、建設する計画を立てている。玉川上水・すぎなみの会は計画の見直しを求めており「高尾山の自然をまもる市民の会」などと共同で出展した。

 すぎなみの会会員の山根由美さんは「玉川上水はハグロトンボやオオタカなどが身近に観察できる自然があると同時に歴史遺産でもある。名古屋の方々にも広く問題を知ってほしい」と呼び掛けていた。

 出展はCOP10会場近くの白鳥公園で、最終日の二十九日まで行われる。 (蒲敏哉)
自然の脅威と人による脅威 [2010年10月26日(Tue)]
25日、スマトラ島沖でM7.7の地震が起き3mの津波が発生し。50年ぶりというタイの大洪水は、大量の水が下流に流れ、バンコクでは明日27日に最高水位に達するとのこと。
そんなことで、自然の脅威を感じざるを得ないのですが。
その一方で、人による脅威が、外部の人が入れないところで行われているようです。
「天の浮舟」で描かれていることは、いま現実に起きている。

.
インドネシア:国軍兵士らパプア人集落焼き打ち 映像入手



【ジャカルタ佐藤賢二郎】インドネシア国軍兵士が同国東部パプア州プンチャック・ジャヤ県で住民を拷問する映像が流出した問題で、毎日新聞は25日までに、国軍兵士によって焼き払われたとみられる同県の集落の映像を独自に入手した。同県で国軍が続ける反政府武装組織の掃討作戦を巡り、国際的な批判が高まりそうだ。

 パプア州の分離独立を目指す組織「西パプア亡命政府」(本部オーストラリア)から毎日新聞が入手した映像は、4秒から37秒のファイル計約20本。独立派組織「パプア評議会」によると、焼き打ちは今年9月に発生。映像内でのやり取りなどから反政府組織側の撮影と推測される。

 映像には、焼け落ちた家の傍らで「インドネシアの兵士と警官が山から下りてきて、民家や教会を次々と焼き払った」と証言したり、声を上げて泣くパプア系住民の姿が映る。また、家を失って座り込む女性たちや、闇の中で炎上する集落の様子も見られる。

 評議会によると、国軍はプンチャック・ジャヤ県に、独立を目指す武装組織「自由パプア運動」(OPM)の拠点があるとして作戦を強化しており、兵士による集落の焼き打ちが多発。今月11日にも武装兵士が別の集落を襲い、29件の民家を焼き、住民約150人が森林などに避難した。住民への暴行・レイプなども続発しているという。先週末に流出した映像に記録されていた国軍兵士による住民の拷問については、政府がすでに関与を認め、国軍は調査を進めている。

毎日新聞 2010年10月26日 2時36分(最終更新 10月26日 2時47分)


関連記事

天然資源があるからと人々は幸せとは限らない [2010年10月21日(木)]
ニューギニア島での洪水とその背景 [2010年10月09日(土)]
うまいジェノベーゼペースト見つけた! [2010年10月25日(Mon)]
アースガーデン秋は、どうにか終了しました。
二日目は、自転車で代々木公園まで行ってみようということで。小金井公園から代々木公園まで、20kmちょっとを1時間10分で走れました。
出店準備をしている、出店仲間に対し、自転車でさっそうと「おはようございまーす」なんて言うのって、なんだか、ちょっと楽しかったりします。
ミニベロなので、自転車をブース内に置いて、お店の準備です。

ちなみに、帰りは荷物と一緒に赤帽さんでしたが・・・

さて、アースガーデンの楽しみのひとつが、うまいものゲット。

いつも、弓削田醤油とか、江戸前の素材を使った佃煮を出している遠忠商店でお買いものをします。
出店していると、重い荷物も商品と一緒に積んで帰れるので、ついつい瓶ものとか野菜に手が出てしまいます。

そんなことで、物色していると、新たなうまい瓶ものを発見しちゃいました。


AKEBONO ジェノベーゼペースト


杉並区内で採れたバジルでつくる香りのいいジェノベーゼペースト。新鮮なバジルを使うため、季節限定発売。賞味期限も10日なので、まさに旬をいただく感じです。
スパゲッティに和えるだけで、簡単にジェノヴァ風のスパゲッティになるほか。
フランスパンにつけて食べるだけで幸せになれます。
そしてオススメなのが、クレヨンハウスの地下のカフェで確か食べたことがあるのですが。タコとジャガイモを茹でたものに和えたポテトサラダ。こいつはたまらなうまさです。
Webサイトによると少量生産なので、問い合わせてから購入をした方がよさそうです。


P.S.この記事で、このブログの記事の1000本目となりました。
皆様に感謝。
オレンジセール、パワーアップ [2010年10月24日(Sun)]
代々木公園、アースガーデン出店ナウ。
オレンジセール、好評につき、強化しました。是非、お越し下さい。

アースガーデンで「オレンジセール」実施中 [2010年10月23日(Sat)]
アースガーデン初日終了。
実は、昨夜ひらめいた突発企画セール。

「オレンジセール」を実施しています。



オレンジセールとは、オレンジ色の製品だけを、お買い得にしたセール。
ハロウィンや、オレンジリボンを盛りたてようというセール。

オレンジリボンとは、児童虐待を無くしていこうというキャンペーンなんですが。
ニュースでは、児童虐待の話が連日報じられているのに、オレンジリボンが子どもに対する虐待の防止だということは、あまり知られていません。

そこで、ポップに敢えて、オレンジリボンについての説明をいれず。
「オレンジリボン」と書きました。

そうすると、多くの人は、セールにつられて店先にやってきて、商品を物色しながら「オレンジリボンって何ですか」と聞いてくるので。そこで、始めて会話としてオレンジリボンの意味を説明をすることが出来ます。

児童虐待の問題は、とても根深く、「児童虐待防止」と、でかでかと文字を書いていると、お客さんは、そのブースを遠巻きに見てしまい。児童虐待のことについて、情報を伝えにくくなります。

そこで、興味を持たせて、来た人に説明することで、児童虐待のことをお話しする機会をつくろうということです。


まあ、うちも、「津波」という言葉がブランドになっているわけですが。
いままで、かわいいとか、素敵だとか言っていた人が、津波の復興支援で作られた商品を扱っていると知ると、急に店から立ち去ろうとする人を、何十人、何百人と見てきました。
津波だとか虐待だとか、そんな不幸なことに関わりたくない人ってほんとうに多いです。
もちろん、無理して関わってもらう必要はないのですが。
避けて通ることで、誤解をしたままより、実情を知って、それで判断してもらう方が。
問題が解決する確率が高くなると思うんですよね。

ぜひ、オレンジセール 1000円均一 に是非お越しください。


参考サイト

オレンジリボン
http://www.orangeribbon.jp/


ちなみに、うちのブース。



明日は、1000円均一コーナー充実予定。こうご期待。
水害の被災地、タイと奄美との違い [2010年10月22日(Fri)]
今、奄美とタイで大きな水害が起きています。
まずはお見舞い申し上げます。
さて、奄美とタイでは、情報面で明暗が分かれているそうです。
奄美の方では、アメダスから通信が途絶えたり、携帯電話もあまり機能していないそうです。

タイでは、Dr.キャップがtwitterで洪水の被害状況を伝え、的確な支援が実現しているのだそうです。

奄美の方は高齢化が進み、情報機器が使えないとか、離島と言う、地形の問題もある。
一方でタイでは洪水は日常茶飯事、停電も当たり前、4月には大規模なデモがあって危機管理が出来ていたということがある。

日本では、twitterで募金の呼びかけなどが始まっているそうだ。しかし、これは、あくまでもドナー側の声である。

だが、支援者はあくまでも支援をする立場。

災害の主役は被災者である。

2年前、岩手・宮城内陸地震で孤立した耕英地区のくりこま高原自然学校では、携帯電話のメール機能を利用したブログ投稿などで支援の輪が広がったという事が起きた。

被災者から、被災地の情報をいかに簡便に外部に発信できる仕組みと、Dr.キャップのように的確に情報を整理して発信できる人材や仕組みを育てるなど、機転が利く人を育てる教育が必要だと感じています。



October 22, 201009:04
Dr.キャップがtwitterで洪水の被害状況を伝え、的確な支援が実現
http://am6.jp/dhJkmP
豪雨による洪水被害が続くナコンラチャシマー県で、県内最大の病院でありながら浸水により機能不全となっているマハラット・ナコンラチャシマー病院のナッタクン・ヤムプラサート医師(通称:Dr.キャップ)が、自身のツイッターアカウントを通じて病院の被害状況を示す写真を掲載したことで、当局による対応 がスムーズに行われていたことが分かりました。Dr.キャップは、「私たちが直面している状況を知ってもらうために、私は、#Thaifloodというタグを付けて、ツイッターに写真を公開しました。」と話しています。


10.53 น. การขนย้ายเวชภัณฑ์เป็นไปอย่างทุลักทุเล #thaiflood | Plixikwout via

日曜日(18日)午後、同病院では床上浸水が発生し、1階の病室にいた患者らは上の階に移らざるをえませんでした。その後も水かさは増え続け、夜半過ぎに最高レベルに達しています。

「アップした写真を、私のフォロワーたちがリツイート(RT)してくれて、どんどんと拡大していきました。ほんの数分で、あっという間に拡散したんです。」と、Dr.キャップは、初めて写真をアップした時の状況を説明しました。

Dr.キャップは、ツイッターを通じて写真をアップしたほか、断水と停電により確保が難しくなっている飲料水や食料、懐中電灯などの支援を求めるメッセージを送りました。その結果、大量の物資が病院に届けられたのです。

しかし、新たな問題が発生しました。病院には、食事のための食器類などが不足していたのです。そこで、Dr.キャップが、「皿とスプーンが欲しい。」とメッセージを送ったところ、「何百枚ものプラスチックの皿とスプーン」が届いたということです。

また、Dr.キャップは、自身の働く病院以外にも、周辺の病院でも困難な状況が発生していることなどをツイッターで伝えるなど、現地からの生の情報を発信し続けています。.
「天の浮舟」上映ツアー中 [2010年10月22日(Fri)]
Link・森と水と人をつなぐ会の木村茂さんが帰国講演会でエコロジーシアター「天の浮舟」を上映します。
資源の開発と人権とのかかわりをかわりやすく、やさしく語りかける「天の浮舟」ですが。
中国のレアアースや尖閣諸島の問題、チリの落盤事故など、資源の開発に関する事件が注目を浴びているだけに、多くの人に関心を持って頂けたらと思います。

木村さんのスケジュール 一般でも見れるものに関して。

〔1〕 10月18日(月) 神戸YMCA三宮会館(主催:神戸NGO協議会)
 ※ハンディクラフト販売あり・ 要申込
〔2〕 10月20日(水) 京都精華大学(京都市右京区)
〔3〕 10月21日(木) 神戸大学六甲台キャンパス ※ 要申込
〔4〕 10月22日(金) 茨木クリエイトセンター(主催:マットミー)
〔5〕 10月23日(土) (株)マイチケット
◇Linkの北タイのハンディクラフト展示市◇
http://www.myticket.jp/2010.10Link-goods-shop.html
〔6〕 10月27日(水) 東京国際大学(川越市)※ハンディクラフト販売あり
〔7〕 10月28日(木) 明治学院大学(横浜市)
〔8〕 10月30日(土) 関東学院大学(横浜市)※ハンディクラフト販売あり
〔9〕 11月5日(木) 善了寺(横浜市)(主催:NPO法人カフェ・デラ・テラ)
 ※ハンディクラフト販売あり  要申込
〔10〕 11月6日(土) 駒澤大学駒澤キャンパス ※ハンディクラフト販売あり
〔11〕 11月7日(日) シビル(立川市)(主催:日タイ草の根教育交流実行委員会)  参加条件あり

なんか、とても、いろんなところで上映していただけるようです。

詳細はこちらのページで。

そのうち、エコロジーシアターのライブツアーが出来たらいいんですがね。
最先端でない最先端が最先端!? [2010年10月21日(Thu)]
エコカー減税や補助金でハイブリッドカーを売りに売りまくった自動車業界。電気自動車の開発も進む。しかし、中国のレアアースの輸出ストップで黄信号が点った。
ここにきて、いわゆる最先端ではない最先端が最先端になり、見せかけではない省資源化が進みそうな予感です。

まず、マツダ。

次世代直噴ガソリンエンジンで燃費30km/Lを実現 来年発売
http://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/2010/201010/101020a.html
これは、ピストンの形状などを徹底して見直して、世界トップの高圧縮比の直噴エンジンを作り、ハイブリッド車並みの燃費実現するもの。
電池を積まないから、電池の重さを支えるために車体を補強しなくていいから、車体が軽い。つまり金属やレアアースの使用量が減らせちゃったりします。
しかも、ガソリンとディーゼルの二つのエンジンを作ることで、ガソリンと軽油をバランスよく消費することで、少しでも石油を長く使えるようにできる。
これって、補助金や減税で売りまくったプリウスよりエコだと思います。

また、マツダでは、アイドリングストップをするとき、エンジンの停止する位置をコントロールして、セルモーターを使わずにエンジンを再起動させる技術も持っていたりします。


次、日産。

日産マーチがタイの他、たくさんの国で作れちゃうわけ

日本は輸出で食っているわけですが、原料も輸入に頼っている国です。
わざわざ、遠くの国から、鉄鉱石を運んできて、自動車を作り、船で送りつけるわけです。
しかし、日本は輸出で儲け過ぎるという批判があって、海外での現地生産を始めたわけですが。そこで使われる、高張力鋼板と呼ばれる鉄板は、日本や一部の先進国でしか作ることができないため、海外の工場で自動車をつくるために、わざわざ日本から鉄板を送りつけていたわけです。アジアや南米と言う新興国市場が拡大すると、日本から送りつける鉄板が"ムダ"だということになってきたわけです。
最新の日産マーチは、上手に設計することで、特別ではない高張力鋼板を使い、鉄鉱石を一度、日本なり、イギリスに持っていき、そこから各国の工場に持っていくことなく。地元の製鉄所とか、鉄鉱石が取れる近くの製鉄所で作ったものを工場に持っていくことで、輸送に関する"ムダ"を減らしちゃおうというもの。
これによって、消費地に近い工場で作れてしまうから、輸送の"ムダ"がもうひとつ減ってしまう。
日本は、自動車を製造して売る国から、自動車製造の知恵を売る国になる。

ただし、日本市場へは、タイから日本に持っていく輸送の"ムダ"が一つ増えてたりするのが、おちゃめなところ。


次、ホンダ。
こちらは、現地主義がモットーな会社ですが。
また違った最先端。

ホンダ、▲マークで事故防止 全車フロントガラスに
 ホンダは19日、狭い路地での接触事故などを防ぐため、全車種のフロントガラス2か所に小さな黒色の「三角マーク」をつける方針を明らかにした。

 一部車種で試験的に導入したところ、無意識のうちに視線が安定する効果が確認され、海外も含めたすべてのホンダ車にマークを順次つけることにした。日本を含め、世界各国で特許を申請中だ。

 マークは1辺4〜5ミリのセラミック製で、フロントガラス左右の両端に、視線よりもやや上の位置につける。ほとんど目立たないが、すれ違いや右左折の際に車幅を把握しやすくなり、接触事故を大幅に減らす効果が期待できるという。

 ホンダは、車1台がやっと通れる幅3メートルの左折路を車で通過する際、運転手の視線がどのように動くか1000件以上のデータを集めて分析した。

 その結果、運転が得意な人は、視線を水平方向に動かしていたが、運転が苦手な人は、視線が上下左右に乱れる傾向があった。マークをつけると、運転が苦手な人でも視線が水平方向に動き、左折時の運転操作にブレがなくなったという。ホンダは、かつて乗用車のボンネット上に取り付けられていたフェンダーミラーなどに代わる運転時の目印として研究を進めていた。

(2010年10月19日 読売新聞)


男子小便器に最近普及した、射的本能をくすぐるあのマーク的なアイデア。
シール2枚で、事故が減らせれば、画期的。
事故が減れば、ちょっと自動車は売れなくなるけど。(←これってエコ)
事故という、大きな"ムダ"が減る。


これらの技術って、特別なものをあまり使わないということと、補助金とか減税とか、そういうドメスティックな制度を、あまり当てにしていないのも潔いです。
だからこそ、世界で勝負が出来る技術なのだと思う。
シュロとサクラはともに殉教・殉職の意味 [2010年10月21日(Thu)]
先日、玉川上水の植物の伐採のことを書いた数日後、伐採計画の看板が立った。
で、見てみると、要はシュロの木がうっとおしいから切りたいような事が書いている。
日本固有のシュロの木は、寒さに弱いので南九州以北では自生しておらず、基本的に越冬できなかったのですが、地球温暖化の影響により越冬できるようになってしまったらしい。
そして、中国大陸原産の帰化植物のシュロもあって、江戸時代から庭園に植栽されていたそうな。
しかし、シュロは種をたくさん作る上に、鳥などにより種が運ばれることで、人が意図しない所に繁殖することとなり、いつしか害木として見られるようになったそうな。
いまのところ、深刻な問題は発生していないそうだが、シュロが増えることによる環境への問題が心配されているそうです。

このシュロは、西洋では勝利および殉教を象徴するものとして描く習慣があるそうです。
戦争に勝利した軍隊が凱旋行進の際に中東や北アフリカに生えているシュロ(実際はナツメヤシだそうな)を持ち歩く姿を描いたそうだが、キリスト教会はこれを死に対する信仰の勝利と読み替え、殉教者を意味する持物としてとりいれ、定着したのだそうな。

勝利、殉教を意味するシュロを伐採し、ぱっと咲き、さっと散る姿は"はかない人生"ということで、戦死や殉職の暗喩として使われる「サクラ」を保護するというのは、もしかすると民族主義的な対立が背景があるのかもしれませんね。







余談ですが・・・
九州新幹線で復活する特急名の「さくら」ですが。
「櫻」→敗戦→「平和」→逆コースへ転換「平和」から「はと」に→「さくら」復活。→小泉改革時代「さくら」廃止→「さくら」復活
なんか、歴史を表しているかも。

天然資源があるからと人々は幸せとは限らない [2010年10月21日(Thu)]
いまインターネット上に公開されたインドネシアの西パプアでの残忍なグロ映像が話題を呼んでいる。
ここ最近、中国のレアアースの禁輸であり、海底に天然ガスがある尖閣諸島など、中国にからんだ天然資源に関する話題がなされているが。今回は、南半球のニューギニア島の西部「西パプア」でのことです。
「パプア」と聞くと、南北に直線で引かれた国境の東側半分のパプアニューギニアのイメージがあるのですが、西パプアの事はあまり知られていません。
いや、NGOもジャーナリストなど、特定の企業に関する人以外の外国人がほぼ入れないため、知るすべがないから、知られていないというべきでしょうか。
そんな、西パプアから、残忍な映像が流出し、You Tubeなどに公開され、話題になっている。
(あまりに残酷なので、直接このページに貼りませんが、資料として掲載されているページのリンクは貼っておきます。)
この映像では、インドネシアの軍隊が残忍な事をしているとされています。もし、そうであるなら、彼らの行為は、集団行動の中でモラルハザードが起きているにしても、基本的に上からの命令に従って実施しているはずである。その軍隊の指令の背景に、天然資源に群がる欧米の企業や、日本をはじめとする国の支援にまつわる利権などにより判断され実施されていることは忘れてはならない。
天然資源が豊かだと、多くの人に狙われ、戦いに巻き込まれてしまうことがあり、決して普通に幸せな暮らしができるとは限らない。

「天の浮舟」の悲劇は今も起こっている。

1980年代にタイ・プーケットのプーケットタウンでの火災現場の地下室で、鎖に繋がれた子どもの焼死体が見つかった事件が、世界中で児童買春や人身売買の対策へと動く大きなモチベーションになったように、この残忍な映像が、悲劇をくり返さないための動きに繋がってくれればいいのですが・・・。


インドネシア:国軍兵士がパプア人拷問 動画サイトに画像

 【ジャカルタ佐藤賢二郎】インドネシア国軍の兵士が東部パプア州で住民を拷問する様子を撮影したとされる映像が流出し、その残虐さが問題になっている。パプアでは今も分離独立を求める武装組織による小規模の武装闘争が続き、これを弾圧する国軍や警察による住民への人権侵害が報告されている。国軍のスハルトノ長官は18日、調査を命じたことを明かし、「関与が明らかになった兵士は法的な裁きを受ける」と話した。

 映像は「パプア解放軍」を名乗る投稿者が先週末、動画共有サイト「ユーチューブ」に投稿した。約10分間、2人のパプア人が拷問を受ける場面が記録されており、映像の属性情報などから3月に撮影されたとみられる。

 1人は首や鼻にナイフを押しつけられ、顔を何度も平手でたたかれている。もう1人は全裸で横にされ、兵士とみられる男が「武器はどこにある」と尋問しながら足で踏みつけ、熱した棒で男性器を焼いている。「お前はうそつきだ。焼け、焼け」という尋問者の声と男性の叫び声が響き渡る。

 地元メディアなどによると、撮影場所はパプア州ブンチャック・ジャヤ県。この地域には独立闘争を続ける武装組織「自由パプア運動」(OPM)の基地があるとされ、国軍が掃討作戦を続けている。映像の男性2人は、3月に同県の国軍検問所で目撃されたのを最後に行方不明になっているという。

 パプア州を含むニューギニア島西部を植民地支配していたオランダは61年、西パプア共和国として10年後の独立を承認。しかし、インドネシアは69年に自ら選んだ住民代表約1000人による投票で強引に併合した。

 パプアは天然資源が豊かで米国系企業が採掘する世界有数の金・銅鉱山があるが、今も貧困率は国内で最も高く、中央政府や外国資本に収奪されているという不満が強い。独立運動への支援を警戒する政府は、メディアや人権団体関係者を含む外国人のパプア入りを厳しく制限している。

 西パプア亡命政府の外相を務めるヤコブ・ルンビアック氏は「過去40年間で40万人以上のパプア人が殺害された。この映像はインドネシアによる虐殺や人道に対する罪が今も続いていることを示している」と話す。

毎日新聞 2010年10月20日 20時40分(最終更新 10月20日 21時48分)



◆ 映像が掲載された香港の人権団体のページ
http://video.ahrchk.net/AHRC-VID-012-2010-Indonesia.html
※かなりグロです。

参考記事
イリアンジャヤ・西パプア 天然資源の開発で踏みにじられる人権 メラネシア系先住民族の独立にかける思い 文・写真 金武島菜
http://www.asiawave.co.jp/ASIAPRESS.htm
この記事が書かれた当時、スハルト政権が倒れた直後であり、スマトラ島のアチェの方に軍隊が集中していたため、ジャーナリストが入り込むことが出来たため報じることが出来たという話です。スマトラ島沖地震の大津波の後、アチェが和平に動いたことで、軍隊は西パプアに集まり。それ以降、ジャーナリストが入り込めない状態なのだそうです。


インドネシア軍特殊部隊コパススが新たな暗殺に連座:2009年に活動家の殺害に関わった特殊部隊に対する支援をオバマは更新
http://www.jca.apc.org/~kmasuoka/places/et100325.html
インドネシアに縁があるバラク・オバマさんも、本人がわかってかどうか知りませんが、殺害という行為を思いっきり支援しちゃっています。


開発金融に関わる腐敗防止と日本の責任
http://www.foejapan.org/old/aid/report/ti-sympo04112001.htm
日本のお金や、民間の投資が、人権侵害を引き起こしているというレポート。
代々木公園アースガーデンの出店場所がわかりました [2010年10月20日(Wed)]
今週末に開催される「アースガーデン秋」のブース出店の場所がわかりました。
代々木公園の真ん中を走る道路に近いピースマイルステージの右斜め前で、お隣はタンザニアのフェアトレード品を売るバラカさんです。



今回のピースマイルステージでは、ツナミクラフトを応援してくれている方が、たくさんステージに上がります。

ツナミクラフトを扱いだした時期に、快く、お店に置いてくださった高坂くん。
最近「減速して生きる―ダウンシフターズ」って本を出しちゃいました。
日経にも広告が載ってました。



そして、何度となく、津波の周年イベントに、快く出演していただいた「寿-kotobuki-」のお二人。
阪神大震災のあと、被災地ではこれでもかというぐらい「上を向いて歩こう」が流れ、自分も演奏したこともあるんだけど。涙をこらえるって辛いんだよね。
それを、ちょっとした発想の転換で、人生が楽になれるようにしてくれた二人です。
関連記事

昨年のアンダマンスマイル展のBGMに楽曲を提供してくれた「BUN」さん。
以前、タイの島の名前をつけたグループで活躍され。津波の事を思って「TSUNAMI」という曲を作曲。素敵な曲でした。

ツナミクラフトを、ap bankフェスとか、フジロックフェスティバルなどで、ガンガン販売してくれているフェアトレードショップ「ぐらするーつ」の鈴木さん。
ほんと、いつもお世話になっております。

いずれの方も、津波被災地を訪ね出して5年が過ぎ、もうすぐツナミクラフトを扱いだして5年になるのですが、活動を通じて出会った方々です。

ブースを出展しながら、お世話になった方々のステージを見れるという位置。
ホント、ラッキー。

皆様に感謝。
ライフスタイルフォーラム2010チラシ届く [2010年10月20日(Wed)]
ここ最近、毎年、新宿御苑で開催されているライフスタイルフォーラムのチラシが届きました。
今回は、今週末のアースガーデンに引き続き、出店いたします。



今年は、東京いなか暮らしサミットが目玉だそうです。

皇室ゆかりの「新宿御苑菊花壇展」の時期なので、たくさんの人に、ツナミクラフトの商品の紹介や、素晴らしいライフスタイルの提案ができればいいですね。
スリランカのツナミクラフトが届きました [2010年10月20日(Wed)]
ツナミクラフトはタイ南部の津波被災地の製品を中心に扱っていますが。今回は、インド洋の島国スリランカでつくられているツナミクラフトが届きました。


くじゃくのパズル
インド文化圏らしい


スノーメンというプロジェクトのパズルです。
インド洋大津波の被災地は、震源のインドネシアを始め、タイ、ミャンマー、マレーシア、モルジブ、スリランカ、インド、ソマリア、セイシェル、ケニア、タンザニア、南アフリカ、マダガスカルと広範囲に広がっています。
だから、津波復興で生まれた、もっとたくさんのツナミクラフトが存在するはずですが、なかなか手が出せないのが現状です。

今回は、いろんな縁があって、スリランカ南部州のランナ地方の「スノーメン」というプロジェクトに出会い。作品が届きました。

スノーメンは、津波から時間がたち、政府などからの支援策が届かなくなった地域に作業所をつくり、雇用と生活向上を目指し、2008年に始まったプロジェクト。
ランナ地方は、首都コロンボから車で5-6時間かかり。ゴールと呼ばれる南部州の中心都市からも2-3時間はゆうにかかるド田舎。
素晴らしいビーチがあり、リゾート施設もあるのだとか。

それにしても、なんで、スリランカという南国で「スノーメン」なのかというと。
スリランカを始め、多くの南国のプロジェクトは、南国の印象の名前が多いため、埋もれてしまわないように個性的な名前ということで「雪だるま」を意味する「スノーメン」にしたのだとか。
なぜ、複数形になっているかというと「みんなが集まり、支えよう」という意味を込めての事だそうです。

スノーメンの製品は、現在、津波被災地の近隣の町で8人のメンバーで作られています。
それは、土地は確保したものの、工場の建設資金が足りず、建物がないからです。

頑張って売って、工場を被災地に建てれたらいいですね。


アルファベットや数字の学習が出来るパズルシリーズ


小さな作品も・・・



動物のセットですが、片付けるときにパズルになるという仕掛け。



これらの製品は、EUの基準に基ずいた、こどもが舐めても大丈夫な塗料を使っています。
とはいえ、認証のコストがとても高いらしく、製品としてEUでの代表的な認証「CE」マークをつけようとすると。途上国では大資本でしか手が出せない費用がかかるとか。

玩具の安全を守るためとはいえ、大資本でしか認証を得て流通できない状況って、どこかおかしいような気がしてなりません。
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ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」
まいける東山監督作品 ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」