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STILL ALIVE

2001 ニューヨーク同時多発テロによる海外渡航自粛
2002 SARS(重症急性呼吸器症候群)による渡航規制
2003 鳥インフルエンザによる東南アジアへの渡航規制
2004 スマトラ島沖地震による津波被害
次は何が起きるのか?

ここ、数年、観光で生きているタイ・プーケットは、毎年のように、数々の苦難が襲っているが、立ち直っている。
しかし、今年、2005年は、すでに津波被害からの復旧が終わったにも関わらず「日本人観光客だけがプーケットに来ない」という現象が発生。それは、タイ・プーケットで、現地のタイの人たちと共に暮らし続けている日本人たちを直撃。それでも、力強く、楽しく、生きている。そこには、今の日本社会が失った大切なものが生きていた。

ブログ名同名のドキュメンタリー映像の製作に関する話題。
風評観光被害の他に、地球温暖化の問題、コミュニティの再生、人間の回復、地域の再生、貧困問題などを取り上げてゆきます。
ツナミクラフトの「さをり織り」の情報。
エコロジーシアター「天の浮舟」情報も。


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白い絵本 [2010年03月28日(Sun)]
下関でのイベントを終えて東京に戻るため、海峡を渡って小倉に寄ることにしました。

小倉駅の南側に、京町銀天街というアーケード街があり、いってみました。
今日は、『第3回さんぽサンデー とほほん市』という古本市が開かれていて、いろんな本が売られています。



この古本市は、古本屋がどどーんと本を売るというのではなく、個人が持っているこだわりのセレクションの自慢の一冊を売るというのが特徴で、昆虫にこだわった本屋とか、宇宙にこだわった本屋など、かなり個性的な本を見栄え良く並べて売るというオシャレな古本市です。

そのなかでも、最もユニークな本を見つけて買っちゃいました。
それは・・・・




白い本です。

表紙も白ければ、中身も真っ白。
製本は上製本なのでかなりしっかりしています。

この白い本をどのようにして使うかというのは、使う人が考えるわけですが・・・

私なら・・・

アイデア1 オリジナル絵本

絵に自信のない人は、直に描かずに、自分で描いた絵をパソコンなどで編集して白い本に張り付けると簡単です。
また、デジカメで撮った写真を活用して、絵本仕立てにするのもいいかも。

アイデア2 リレー絵本

何人かの友達で、リレー式で絵本を作り上げます。

アイデア3 記念品用

送った方が、最初の部分だけ書いておいて、続きをもらった方が作っていくというもの。
学年が上がったりとか、そんなときの記念になります。

みなさんは、白い本をどのように使いますか?

一丁目の元気 [2010年03月28日(Sun)]
小倉のコミュニティーショップ&カフェ『一丁目の元気』を覗いてまいりました。

小倉駅から徒歩で5分少々。
銀天街というアーケード街の一番端にあります。



オレンジに近い暖かい色調のモダンなお店はさてもさわやかな雰囲気があります。

お昼前だったので店先にお弁当やパンとお花が売られていて、通りがかりの人の目を引きます。

店内は明るい雰囲気で、店員さんいわく、商品が満杯にならないように見やすく配置し、毎月商品の陳列を見直しているのだそうです。
これらの商品は障がいとともに生きる方々の関わった、こだわりの逸品で。自然や人にやさしい商品ばかりです。

中ではコーヒーと軽食がいただけるようになっています。こだわりのコーヒーフレンドもあり、フェアトレードコーヒーの販売コーナーもありコーヒー好きにはたまりません。

コーヒーを飲みながらお客さんを観察していると、通りがかりの方から近隣の方、常連の方までいろんな方がパンを中心にいろんなものを買ってゆきます。



『一丁目の元気』は、とても素敵な店になっているのですが。
その理由の一つが、企業がバックアップに入っているということがあるかと思います。
よくある、役所や市民団体の作るいわゆる福祉の店は、在庫ばかりが多く雑然としたり、逆に商品が少なく寂しかったり、薄汚いか、殺風景という店が多いのですが。
そういう店と一線を引いている感じがします。

移動手段が発達した現代では、いろんな人が移動できるようになっただけに、ユニバーサルデザインやいろんな人が立ち寄り利用できる場が必要で、この店はその実験店舗でもあるようです。

これからの発展が楽しみです。


『一丁目の元気』
北九州市小倉北区京町1-6-1
TEL:093-383-6061
http://www.npo-ksa.jp/shoptop.html

ラブ☆フロンティア2010に参加してきました [2010年03月27日(Sat)]
本州最西端の町下関にある海峡メッセ下関で開催された『ラブフロンティア2010』に参加してきました。



ラブ☆フロンティアは、エコキャップ運動など環境問題に取り組むミュージックフェスティバル。
アリーナと野外の大きなステージではたくさんのミュージシャンやファッションショーなどが行われ、地元の食材やエコ奈飲食、フェアトレードなど、楽しい店もたくさんならんでいます。
九州の大学生たちも海峡を渡ってボランティアスタッフとして参加したりと、賑やかな雰囲気。

ツナミクラフトのブースは、フェアトレードのコーナーにあります。
フェアトレードコーナーは、地元のFEELさん、大分県中津の大地さんなども出店しています。



今朝の毎日新聞に、人事異動の発表で紙面が割かれる中で、記事が載ったので、新聞記事をさっそくブースに掲出。

今回は第一回目であることと、本来なら昨年の秋に実施する予定だったのですが、新型インフルエンザの影響で延期になり、野外イベントシーズンの幕開けとなる時期と急に決まり告知が不十分で、しかも強力な寒気の影響など悪条件が重なったこともあり、集客はいまひとつでしたが。
産業が低迷している地方で、これだけのイベントができる地域の底力を示せたイベントだと感じました。

ハコモノによる経済対策がいきわたったあと、昔、プロ野球球団がいたことなど、レトロを売り物にするなど、過去の資産を観光の売り物にする傾向があるなかで、新しいことをやる、これ自体が「ラブ☆フロンティア」だと思いました。
ゲストの相川七瀬さんが、最後の曲の前に、「ラブ☆フロンティアの発展を願って歌います」という一言が入った。
私も相川さんと同じ気持ちだったりします。
記念すべき第一回目に出店できたことを嬉しく思っています。

下関でツナミクラフト販売とセミナー [2010年03月21日(Sun)]
春になると、イベントが花盛りなのですが・・・

3月26日27日は、ツナミクラフトが下関にて販売します。

下関海峡メッセで開催される音楽をきっかけに、地球環境や貧困・飢餓、教育問題を考えるきっかけを作る春フェス「ラブフロンティアミュージックフェスティバル」です。昨年は新型インフルエンザの影響で延期になったイベントが春になって開催することになりました。

相川七瀬 D51 井出麻里子 Silent Waves  知花竜海 KEN子 Port of Notes 和田多門 など、いろんなアーティストが参加します。

イベント名 ラブ☆フロンティア ミュージックフェスティバル 2010
主催者 [ラブフロンティア実行委員会]
会場 [海峡メッセ下関・海峡ゆめ広場]
住所 山口県下関市豊前田町3丁目3−1
問合せ先 TEL 083-231-5110 E-Mail nakamako@lovefrontier.net
開催期間 10年03月27日
開催時間 9時00分 〜 20時00分
料金 無料


前日にはトークイベントもあります。

第5回ビジュアライズ市民フォーラム
津波被害から復興へ 東山 高志 さん

先月末、チリで大規模な地震が発生してから1ヶ月が経とうとしています。
地震と津波により、多くの命が奪われ、壊滅的な被害を受けました。
2004年12月、スマトラ島で起きた地震も記憶に新しいはず。
その時、タイ南部でも多くの方々の生活が奪われました。
その地震からの復興の手段となったのがツナミクラフトでした。
収入と同時に、心のケアにもつながった取組みとは?
フェアトレードで被災地の復興に向けた事例を、
映像とともにお伝えします。
開催日時:3月26日(金) 15:00〜16:30
場 所:下関市民活動センター 大会議室
下関市竹崎町4丁目4番2−201号 ヴェルタワー下関
参 加 費:無 料
対 象:小中学生と保護者のみなさん・環境保全、環境学習、国際協力に
関心のある方・教育関係者 など
主 催:チーム ビジュアライズ
☎ 083−250−5180(株式会社FEEL内)
協 賛 : オフィスアッシュ 株式会社セキラン タウン情報下関
株式会社FEEL
協 力 : しものせき未来人ネットワーク

東山 高志 さん
兵庫県西宮市出身の43歳。1997年、アイデアイーストを設立、代表を務める。阪神大震災の経験をもとに、2004年、津波の発生したタイの被災地に入り、ツナミクラフトと出会いフェアトレード精神に則り、日本に輸入を開始する。2006年ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」完成。2007年日本財団Canpanブログ大賞自伝賞受賞。TSUNAMI CRAFT CENTREの閉鎖に伴い、センターの精神を引き継ぎ日本国内向けにツナミクラフト
芦屋でツナミクラフト販売 [2010年03月21日(Sun)]
連休に芦屋で開かれるイベントで、ゆうほうさんによるツナミクラフトの販売があります。

芦屋浜にうある、芦屋市総合公園で開かれる『芦屋マルクト』というイベントです。

芦屋らしい、オシャレなライフスタイルのイベントです。
東京近郊ではありそうでないコンセプトです。
ちょっと注目かも。

ブースでは、お求めやすい商品を取り揃えていますよ。


芦屋マルクト
開催概要
•開催日:2010年3月21日(日) 10:00〜17:00  22日(月祝)10:00〜16:00
•開催場所:芦屋市総合公園 芦屋市陽光町1番1号
•主催:芦屋マルクト実行委員会
(構成団体:芦屋市総合公園管理事務所、あしや市民プロジェクトWorldWideAshiya、PACNClub、ほか)
○あしや音まつり共催 芦屋市身体障害者福祉協会
•後援:芦屋市、芦屋市教育委員会、NPO芦屋市民まつり協議会(申請中)
内容
•アンティークマルクト:個性あるこだわりを持った生活スタイルを提案するアンテークやハンドクラフトを主体とした蚤の市を開催
•あしや音まつり:野外ステージをはじめ、各所でストリートミュージックを展開
•リサイクルバザー:市民が大事に使ったリサイクル品等のバザー
•グルメ屋台:こだわりを持った食の提供
•ふれあいスポーツイベント:50mダッシュ王選手権ほか、緑のグランドでスポーツイベントを開催
•健康フェア:病気に関すること、おクスリに関すること、健康についてトータルに専門の薬剤師がご相談に応じます。高齢者の『住まい』に関して専門の相談員がご相談に応じます。

いわゆる「非実在青少年規制」について [2010年03月17日(Wed)]
いま、東京都議会で「東京都青少年健全育成条例改正」、いわゆる「非実在青少年規制」ってのが討議されています。
これには、「非実在青少年」。
つまり、実写ではない、マンガや劇画、アニメーション、ゲームなどに出てくるキャラクターが18才未満に見えた場合、(誰がどういう基準で判断するんだろうか?)セックス、暴力、あるいは何か怪し気な場面を表現をしたら、取り締まれる条例を作ろうことで。
漫画家仲間、出版社、大学の先生、評論家の皆さんたちが、言論や報道の自由が脅かされるのではないかと、反対の声を上げています。

漫画家のちばてつやさんは自身のブログの中で
「こういう、一見、子供たちの育成を守る目的のように作られた法律が
いつの間にか、じわじわと言論や報道の自由を奪い、
芸術、思想などの表現の弾圧にもつながっていくので、
それがとても怖いんだ。
かつて日本が戦争に巻込まれていった時代に
、どうしても重なってしまうんだよ。」
「18才未満のキャラクターの表現を規制するという法律。
こういう法律が決まってしまうとマンガ、アニメだけでなく
いろいろな表現媒体が規制で縛られ、元気がなくなり、
世の中が狭く、息苦しくなってしまうのが目に見えてきます。」
と書いています。

私の大学先輩は
「氾濫するエロやグロが規制されるならいいじゃない、と思った方もおられるでしょうが、「ドラエモン」のしずかちゃんの入浴シーンも児童ポルノ扱いしようと思えば出来ちゃう、規制されちゃう、という点が問題なのです。」
と指摘しています。

私自身としては、規制を強化することが本当に実効性があるのかについて疑問を持っています。
今問題になっている氾濫するエロやグロは、規制によって発展した面があるからです。
日本のポルノマーケットは、規制されることによって、「もっと見たい」という欲望を掻き立て、拡販し先鋭化していった歴史があり。日本のポルノは世界トップレベルの過激さとなっています。
ですので、単なる規制の強化は、単なるいたちごっこで終わったり、逆効果となる可能性まで持っています。
そんな状態なのに、表現の自由が損なわれるのはいただけないと思っています。

また、恣意的な運用でエスカレートした形で規制された場合、性と向き合う機会を失いかねないという危惧も抱いています。
それは、些細なことまで規制し性について目に触れなくさせることで、性に向き合う機会を失い、それが逆に青少年の性的トラブルや命に対する尊厳を損なう原因となりかねないということです。
性に向かい合うということは、命と向かい合うということで、出産・子育て、医療や介護までつながる大切なことです。
また、自分が持っている性を否定することになった場合、自分自身を否定してしまうことにつながる可能性まで持っています。
こうなってくると、表現の自由どころではないように思います。

ていうことで、たかが一地方議会のこととはいえ、「健全」とはなんぞやってところから、きっちりと話し合って、合意形成して。その上で、条例により実力を行使し規制するだけではなく、政策として児童ポルノの他に興味をもつような仕組み、または、児童ポルノに興味がなくなるような仕組みをつくり、児童ポルノのニーズを減すことで、効果を上げようとする方策をとるべきではないかと思います。

何をもって「健全」なのか、ってことは、けっこう重要だと思いますよ。

その定義が明確でなく、しかもその定義が発達とかそういう論拠に基づいたものでないと、本当の意味で健全でない人が育つ可能性を持っています。

永井豪さんは、40年前の「ハレンチ学園」発表当時、「めちゃくちゃに叩かれた」と振り返る。「当時も、青少年は異性への関心を持つのが健全な精神の育成だと思って描いていると説明した。異性に関心を持つことが罪悪と思って育つと、大人になった時の衝撃が強すぎる。成長段階に応じて少量ずつ与えていくことが重要」

っておっしゃっています。

で、怖いのは、善意の規制が、悪く働く可能性があることです。

里中満智子さんは「規制側は、目の前の正義感や倫理観で話すのだろうが、表面的な正義が見えないところで闇を大きくする。キャラクターまで対象にするのは、子どもの環境をあまりに狭く考えすぎている」との懸念を持っているそうです。

このことは、児童ポルノ以外にもたくさんあるんですが。

目標を達成するために、規制にとらわれず、さまざまな方法で検討する必要があるかと思います。

タイのプーケット県のパトン町(東京でいう歌舞伎町のような町)で、繁華街にて町の助役と児童買春や麻薬等の取り締まりに同行したのですが。別の娯楽を与えることによって、観光客に児童買春や麻薬に走らないような方策がとられ、規制や監視とともに併用されていました。同行して「効果アリ」と感じました。

私は表現者として、エコロジーシアター「天の浮舟」で、児童買春などの問題に触れた朗読劇とかやってますけど。
それだけに、きっちりと、目的を整理したうえで、多面的な方策での問題解決が出来ないかと思います。

外を見ない、外が見えない、そんな人が増えてる? [2010年03月16日(Tue)]
以前、ある医学部の先生が、その大学では医師としての教養をつけてもらう授業を行っており、その一環で海外での医療についての講義を受け持っているのですが、「最近の学生は私のころと違って海外のことや社会のことに興味を持たなくなっている、どのようにしたら感心を持つのだろうか」とこぼしていました。
これから医療者になる学生が、世の中がどのようになっているのかに興味が低いことで、日本の医療が停滞するのではないかと危惧を抱いているようでした。
私は原因については答えたのですが、どのようにすれば振り向いてくれるのかについては、答えることが出来ませんでした。

私のまわりは、海外の支援活動をしている人が多いので、関心の高い学生さんが多かったり、ブロガーは社会的なことについてのコメント数が多いので気がつかなかったのですが、下記の2つの記事が出てきて妙に納得です。

そういや、数ヶ月前にある方は、最近、渋谷に遊びに来る若者が減って、近郊でしか遊ばない若者が増えたと言ってしました。
つい20年前というか、10年前までは、爆風スランプの「週間東京少女A」というような、地方から渋谷に出てくる少女が多かったのですが。黄色い電車が、ステンレスで銀色になったりしたせいか、出てくる量が減っている気がしてなりません。

まあ、内向きが、加速した原因は、携帯電話やインターネットのコミュニティが発達するなどで、コミュニケーションが高度化したことが、密な関係を作ったということだと思うのですが。
それが「村社会」とか「内向き傾向」という形になって表れているんだと思います。

それより、もっと根源的な原因は、母子関係の強化など、家族内のみでのコミュニケーション強化ではないかと思われます。

狭い社会の中で、高度な情報を常にやりとりすることで、外が見えなくなるとか、情報をやりとりすることに疲弊するということが発生しやすくなります。

いわゆる、モンスターペアレントも、家族内の狭い社会の論理から生まれていると思われます。
たとえば、ある有名校でいろんな問題が出てきて話題になっていますが。言い方が悪いかのですが、有名校に入るためには、お受験のために、家族が結束して他を蹴散らすわけです。だから、入学後も何かあると家族を守るために、親は学校に理不尽な事を言えてしまうわけです。これがモンスターペアレントです。子供は、他の子供とのコミュニケーションより、親とのコミュニケーションが強いので、子供同士の何かのぶつかり合いについて、子供同士で解決するのではなく、親と解決しようとしてしまうのも、モンスターペアレントの発生する原因のひとつです。

閉じられた小さな社会での生活に慣れてしまっているからこそ、外を見ないでも良いと考えてしまったり、そもそも、外を見るということをしなくなる。そして、新しい人間関係が出来たとき、今まで経験してきた閉じられた小さな社会のつながり方でしか繋がれない。
これが、下記の記事のようなことに繋がっていくと考えています。

これらの問題の解決方法として、もうひとつのブログをはじめたころの記事に「孤独力」について何回か書いたのですが、こういう時代だからこそ、この「孤独力」が必要になってくるように思います。
孤独力に関しては、後日ゆっくりと書きますね。

子ども、内向き傾向に=「世界で活躍」2割以下−周囲との関係を重視・ベネッセ調査
(時事通信社 - 03月14日 16:02)

 最近の子どもは狭い世界の中で満足?−。「ベネッセ教育研究開発センター」(東京)が全国の小学生から高校生を対象に生活実態調査したところ、5年前の調査に比べ、周囲との関係を重視する子どもが増えた一方で、内向きの傾向にあることが14日、分かった。将来像について「世界で活躍する」と答えたのは2割以下で、調査担当者は「大人や地域社会が視野を広げる機会を増やす必要があるのではないか」と話している。

 調査は昨年8〜10月、全国の小学4年から高校2年の計1万3797人を対象にアンケート形式で実施した。

 それによると、友達とのかかわりについて尋ねた項目で、「仲間外れにされないように話を合わせる」と答えた小学生は、2004年の調査に比べ4.9ポイント増の51.6%、中学生が同1.1ポイント増の44.4%、高校生が同2.0ポイント増の41.1%と、いずれも増加。中でも小学生が顕著な伸びを示しており、小さいころから周囲との関係を重視している傾向がうかがわれた。また、「友達のことについて母親と話す」割合は、小学生が同7.0ポイント増の75.9%、中学生が同9.2ポイント増の66.4%、高校生が同4.4ポイント増の63.7%と、いずれも半数以上を占めた。

 昨年の調査で新たに「将来像」(複数選択回答)について尋ねたところ、「親を大切にしている」が小学生で82.9%、中学生で74.9%、高校生で79.2%とトップを占め、続いて「幸せになっている」「子どもを育てている」が続いた。「世界で活躍している」は小学生で16.2%、中学生で12.3%、高校生で13.0%と、八つの選択肢の中で最下位だった。 



若者の間で村社会が復活?
(WEB本の雑誌 - 03月15日 03:04)

 10代:14.24歳
 20代:16.77歳

 全国の10代1,420人と20代2,246人を対象にしたドコモ・モバイル社会研究所の調べによると、今の10代は平均して中学2、3年生、20代は高校1、2年生でケータイを持ちはじめるのだそうです。若者が幼いころからケータイを持つことによって、彼らにどのような変化が起こったのでしょうか? 思春期をケータイなしで過ごした世代が経験したようなものとは、明らかに異なるライフスタイルがそこにあるといえます。
 
 例えば、好きな人と話すために、ドキドキしながら、家の人が出るかもしれない固定電話にかけるといった苦労は当然ながらありません。

A男「お前、C子のアドレス知ってる?」
B男「知ってるよ、教えてやるよ」(AにC子のアドレスを転送)
A男「B男から君のメアド聞いちゃった。勝手にごめんね〜。今度一緒にカラオケいかない?」(A男からC子へメール)
C子「いきなりでびっくりしたよ〜。でも、喜んで!」

 人から勝手にアドレスを聞いて好きな相手にメールを出すのも少しはドキドキするかもしれませんが、せいぜいこの程度。もはや、ドラマ「東京ラブストーリー」の世界などあり得ないのです。

 10〜20代のケータイ電話帳には、平均114.2人の知り合いが登録されているのだそうです。30〜50代の平均143.9人にはさすがに及びませんが、彼らがまだ若者であることを考えると、かなりの登録件数だといえます。また、ケータイだけでなく、SNSやプロフなども利用しているので、「友人の友人」といった独特な距離感で付き合う人も多いのだとか。これがちょっとした「知り合い増えすぎ現象」となっていると、『近頃の若者はなぜダメなのか』の著者、原田曜平さんは指摘します。
 
 街を歩けば予期せず必ず誰かと会ってしまうということは、人口の少ない地方の繁華街では昔からよくあったことですが、最近では、世界有数の大都市・渋谷でも頻繁に起こるのだそうです。
 
 あまり仲の良くない知り合いと道端で会った時に気づかないフリをしただけで、他の友人にメールで「感じの悪い奴」と密告され、異性の友達と歩いているだけで「浮気している」と広まってしまう。そこには、いつも誰かに会うのではないかと人目を気にしながら生活する「監視社会」が誕生していると原田さんはいいます。これはかつての「村社会」と同じ。いつも誰かに見られ、まわりの村民と違った行動や目立ったことをすれば、すぐ村中の噂となり、陰口を言われたり、鼻つまみものにされてしまう「渋谷村」に生きる若者たち。

 若者の間にケータイが普及したことで、巨大なネットワーク環境が生まれ、お互いの顔色をうかがい「空読術」により協調性を保たなければならない「村社会」が若者の間に復活したのです。流行語となった「KY」が、若者のなかから生まれたのもうなずけます。

『近頃の若者はなぜダメなのか』
著者:原田曜平
出版社:光文社
価格:861円
プロフィール

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ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」
まいける東山監督作品 ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」