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STILL ALIVE

2001 ニューヨーク同時多発テロによる海外渡航自粛
2002 SARS(重症急性呼吸器症候群)による渡航規制
2003 鳥インフルエンザによる東南アジアへの渡航規制
2004 スマトラ島沖地震による津波被害
次は何が起きるのか?

ここ、数年、観光で生きているタイ・プーケットは、毎年のように、数々の苦難が襲っているが、立ち直っている。
しかし、今年、2005年は、すでに津波被害からの復旧が終わったにも関わらず「日本人観光客だけがプーケットに来ない」という現象が発生。それは、タイ・プーケットで、現地のタイの人たちと共に暮らし続けている日本人たちを直撃。それでも、力強く、楽しく、生きている。そこには、今の日本社会が失った大切なものが生きていた。

ブログ名同名のドキュメンタリー映像の製作に関する話題。
風評観光被害の他に、地球温暖化の問題、コミュニティの再生、人間の回復、地域の再生、貧困問題などを取り上げてゆきます。
ツナミクラフトの「さをり織り」の情報。
エコロジーシアター「天の浮舟」情報も。


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仕事納め 本年もありがとうございました。 [2009年12月29日(Tue)]
クイーンズイーストの「トラグーンプラス」での、ツナミクラフトと写真展が本日で終了し、ツナミクラフトの仕事納めとなりました。

今年は、津波から5年を過ぎると急激に関心が低くなるという予想のもと、なるべく地方を廻るということと、メディアに取り上げられ、いまのうちにツナミクラフトの存在をアピールしておこうと活動しました。
いろいろ、トラブルに巻き込まれたり、うまくいかなかったこともたくさんありますが、11か所で展示会を開かせていただき、新聞各社、ラジオ、テレビニュースなどといろいろと取り上げていただきました。そして、多くの方に見ていただきました。

とはいえ、まだ、知る人ぞ知る存在でもありますが。学術・研究の題材として取り上げていただいたりと、思わぬ形で取り上げていただいたりしました。

本日、写真展の最終日も、会場に電話をかけてきて、駆け込みで何人か見に来ていただいたそうで、本当にありがたいです。

仕事納めではありますが、仕事始めの準備もしてきました。

それは「福袋」の準備です。

どのファッションビルもそうなんですが、新春バーゲンと福袋の企画があります。
クイーンズイーストもしかりで、1月2日(土)朝10時より新春福袋の販売が開始されます。
その中に、ツナミクラフトの福袋が5つあります。
絶対お得で、ご満足いただける内容となっています。

午前10時なので、横浜の市街地で箱根駅伝往路の沿道の応援を済ませてからでもギリギリ間に合います。トラグーンプラスにぜひお越しください。
津波5周年イベント [2009年12月26日(Sat)]
ここ数年ささやかながら、津波の周年イベントを実施しています。
ことしは、横浜では津波がタイに到達した時刻にあわせて、東京では夜に行いました。



横浜のトラグーンプラスでは、カオラックに津波が到達した時刻に黙とうを行いました。
先日も書いたのですが、関東大震災のおり横浜は全焼した横浜駅をはじめ300か所近くの火災、外国人居留地の石造りの建物の崩壊による多くの外国人犠牲者が発生したこと、鎌倉市内でも10メートルを超したなど、相模湾に大津波が発生したこと。
これらが、つい80年ほど前に発生し、それから、この街を再興させたということが、300万人以上が住む横浜市民のどれだけが知っているのだろうかと思ってしまう。
今年は開港150周年ということで、横浜が海外の文化や技術を取り入れ日本初となったことなどが取り上げられる機会が多かったのですが、それが、どのようにして今に伝わっているのかということまで、表現しているところが少なかったように思います。

津波から5年の報道を見ていると、紙面の都合もあるのでしょうが、「いろんな問題が今も発生している」という論調のものが多い。確かに現実はそのとおりなんです。これらの現象は、津波の後に来た「第二の津波」と呼ばれる、「世界各地から押し寄せた、支援活動による文化破壊」で、津波から1年もたたないうちから指摘されていることでもあります。その問題に立ち向かっている姿がいまひとつ伝わってこないのが残念です。多くのところでは、問題解決の糸口がつかみ切れずにいることも実際にはあるのですが、完全な成功事例でなくても、少しでも問題解決をしているところをメディアで紹介しないと、問題解決に繋がっていかないと思うのです。そういう公共性を持っていると思うのです。

横浜から東京に移動して、三軒茶屋のカフェOhanaに行く。
ここでは、カフェの一部を開放して「TSUNAMI NIGHT」というお話会を実施しました。
今回は、東京では久しぶりに『STILL ALIVE -2005年プーケットに何が起きたのか-』を上映しました。来年の1月には神戸でも上映するので、作品の後に登場した方のその後について少し付け加えました。
神戸新聞Webサイトのトップ記事に [2009年12月25日(Fri)]
ツナミクラフトを取り扱っていただいている神戸のお店が、神戸新聞の社会面に掲載されたうえに、なんとWebページのトップ扱いになっています。
すっごいクリスマスプレゼントです。ありがとうございます。



こちらは記事のキャプチャ




「SAORI」のロゴが入った写真が載っています。



社会
スマトラ島沖地震から5年 民芸品販売で被災地支援 

ツナミクラフトを手にする堺谷さん夫婦=神戸市兵庫区下祇園町1

「さをり織」の製品を作る津波の被災者ら=タイ・パンガー県カオラック(東山高志さん提供)

 2004年のインドネシア・スマトラ島沖地震から26日で丸5年。タイ製品専門の雑貨店を神戸市兵庫区下祇園町1で営む夫婦が、大津波に遭った被災地で作っている民芸品「TSUNAMIクラフト」の販売を始めた。タイを何度も訪れている夫婦は「とても人ごととは思えなかった。復興の力になりたい」と話す。

 4年前からタイ雑貨専門店「ゆうほう」を営む堺谷哲也さん(52)と珠乃さん(48)。もともと観光で年数回タイを訪れており、年始にはよくプーケット島に滞在した。

 04年12月26日、そのお気に入りのビーチやホテルに津波が押し寄せ、多くの犠牲者が出た。「時期が違えば私たちも…」。津波はインドネシアのアチェ州やスリランカにも到達し、死者・行方不明者は22万人以上とされる。

 昨年、久しぶりにプーケットを訪ねた。復興した地域でさえ客足が減ったままなのに驚いた。

 今秋、珠乃さんが神戸市内のイベントで、プーケットの隣、パンガー県カオラックで生産されているツナミクラフトを知った。家と仕事を失った人のために造られた復興支援工場の製品だった。

 日本への輸入には、阪神・淡路大震災を西宮市で経験した映像作家東山高志さん(43)=東京都=らが携わっている。そのことにも堺谷さん夫婦は縁を感じ、すぐに店で売る手続きを進めた。12月から、「さをり織り」のかばんや小物▽草木染の布▽ハーブ石けん-など約20種類を扱っており、今後さらに増やす。

 「タイ人は人柄がよく、大好きな国。継続的に販売して支援したい」と堺谷さん夫婦。東山さんは「ツナミクラフトが商品として認められ、より多くのお客さんに伝わればうれしい」と話す。

 商品は、ゆうほうのホームページでも紹介。ゆうほうTEL078・362・0078

(石沢菜々子)

(2009/12/25 09:05) 神戸新聞

ハッピークリスマス [2009年12月24日(Thu)]
我が家のクリスマスは、相方がドイツ文学をやっていた影響で、ちょっとだけドイツ風です。
どこがドイツ風かというと「シュトレーン」というケーキを食べることです。



バターを贅沢についドライフルーツがいっぱいはいった発酵菓子。
これを薄ーく切って、クリスマスあたりから年越しのあたりまで少しずつ食べる。

東京ではなかなか売ってなくて、神戸に戻った時に買ってきたりするのですが。
半年ほど前に、近くに本格ドイツ料理の店を見つけたので、今年はそこで買ってみました。

だいたい一週間ぐらい熟成させてから食べるのですが、今年は出遅れたと思っていたら、そのドイツ料理やを思い出して、買いに出かけました。

ありました。ありました。



「カイテル」というお店にありました。
大きいのと小さいのがあるというので、小さい方にしたのですが、それでも十分大きいです。

オーナーシェフのカイテルさんと少しお話したのですが。
「私は仕事に恵まれたので、日本全国に弟子がたくさんいるのです」という言葉が印象に残った。

いくら才能に恵まれていたとしても、仕事に恵まれないかぎり、人とのつながりができず、豊かな生活に繋がっていかないのでしようね。

人とのつながりに感謝。
朝日新聞横浜版に載りました [2009年12月24日(Thu)]
いま横浜のみなとみらいで展示している、ツナミクラフトの展示会が、朝日新聞の横浜版に掲載されました。ありがとうございます。



横浜は、関東大震災のとき、300か所近くで火災が発生したほか、外国人居留地の石造りの建物が倒壊するなど大きなダメージを受けました。また、相模湾の方では津波が発生し、おおくの犠牲者が出たそうです。
もう80年以上たっていることもあり、完全に復興し、その面影は全くありません。
今年は横浜の開港150周年という年だったのですが、東京も遷都するかどうかという状況から、よく復興したものだと思います。
当時の方は、どのような努力をしたんでしょうね。


復興支える民芸品即売 横浜、29日まで
2009年12月24日 朝日新聞


  2004年12月のスマトラ沖大地震・インド洋津波から5年となる26日を前に、横浜市西区の商業ビル、クイーンズイースト内の衣服・服飾雑貨店「TRAGOOON+(トラグーンプラス)」で、被災したタイ南部の民芸品を展示・即売している。復興の様子をとらえた写真も飾っている。29日まで。
  被災者の心のケアと経済的支援を目的に、日本人僧侶がタイ南部の村で「さをり織り」と呼ばれる手織りの技法を教えた。さをり織りを中心に色鮮やかな財布や小物入れなど約60点が並ぶ。
  現地に通う映像作家東山高志さん(43)が輸入し、卸売りしている。東山さんは「被災者にとって自分たちの作った物が日本で売られていることが支えになっている。復興支援の一つのモデルとして多くの人に知ってもらいたい」と話している。
  26日正午から店内で、東山さんがタイの復興状況などを話すイベントがある。
トラグーンプラスでの展示がスタートしました。 [2009年12月16日(Wed)]
横浜みなとみらいのトラグーンプラスにて、ツナミクラフトと写真の展示会が始まりました。



タイトルは「Rebirth of Andaman」 再生するアンダマン海エリアを表したタイトルです。

クイーンズイーストというファッションビルの期間限定のフェアトレードショップですが、こんなにオシャレなところで展示できるのはうれしいです。

23日 26日 にはイベントを実施するのでぜひお越しください。



さて、いまはクリスマスギフトのシーズンなのですが、トラグーンプラスの提案するフェアトレードギフトセットの中に、あのかわいらしいものが入っています。

それは、バーンターンナムチャイの子供たちが作ったカシュナッツの実のぬいぐるみです。

こんなのもらったら絶対嬉しいです。






●「Rebirth of Andaman」概要
名称 「Rebirth of Andaman」 ツナミクラフトと写真展
主催: TRAGOOON+
共催: ツナミクラフト
日時: 2009 年12月15日(火)〜29日(火) 11 時〜20 時 ※クイーンズイーストの営業時間に準じる
場所: TRAGOOON+ 横浜市西区みなとみらい2-3-2 クイーンズイースト4階 TEL 045-651-9118
入場料:無料

●主旨
2004年12月26日に発生したインド洋大津波は、広範囲に多大なる被害を与えました。タイ南部の津波被災地では、心のケアのために民芸品づくりがさかんに行われ、被災者の経済支援につながりました。「Rebirth of Andaman」では、被災者の作品や現地の写真を通じて、どのようなプロセスで復興が進んだのかを知ってもらい、アジアの国から閉塞感のある日本社会を元気にするヒントを見つけてもらうと同時に、災害の中長期的な支援の大切さと、フェアトレードの可能性を感じてもらいたいと思っています。

●実施内容
・津波被災者によるクラフト商品
・津波5年目のタイ南部被災地の写真展示 (撮影東山高志 )
・フェアトレード お話ワークショップ 「エコとアートで復興する村たち」

●内容詳細
◆作品展示 「ツナミクラフト展」 最新作の展示も行います。
タイ南部で生産されるツナミクラフトの展示・即売
・さをり織り パンガー県バンムアン、クラブリ他
・バティック パンガー県プルッテアオ、ナムケン他
・子供たちの作品
◆写真展示 「Rebirth of Andaman」 東山高志
津波発生半年後にタイ南部の津波被災地に入り、4年以上撮りため津波から復興していく姿を捉えた写真です。ツナミクラフトの生産者や南国の暮らしぶりを伝えます。
パネル展示のほか、スライドショーや写真集を展示。(撮影2005年11月〜2009年12月)
◆フェアトレード お話ワークショップ 「エコとアートで復興する村たち」 ファシリテーター 東山高志
・12月23日 14:00から 約2時間
・12月26日 12:00から 約2時間 (タイ南部パンガー県海岸の津波の到達時刻に合わせて)
本日より横浜で展示会です。 [2009年12月15日(Tue)]
本日より、横浜のみなとみらいにある、トラグーンプラスにてインド洋大津波5周年企画 「Rebirth of Andaman」ツナミクラフトと写真展を開催します。
ぜひ見に来てください。

●「Rebirth of Andaman」概要
名称 「Rebirth of Andaman」 ツナミクラフトと写真展
主催: TRAGOOON+
共催: ツナミクラフト
日時: 2009 年12月15日(火)〜29日(火) 11 時〜20 時 ※クイーンズイーストの営業時間に準じる
場所: TRAGOOON+ 横浜市西区みなとみらい2-3-2 クイーンズイースト4階 TEL 045-651-9118
入場料:無料

●主旨
2004年12月26日に発生したインド洋大津波は、広範囲に多大なる被害を与えました。タイ南部の津波被災地では、心のケアのために民芸品づくりがさかんに行われ、被災者の経済支援につながりました。「Rebirth of Andaman」では、被災者の作品や現地の写真を通じて、どのようなプロセスで復興が進んだのかを知ってもらい、アジアの国から閉塞感のある日本社会を元気にするヒントを見つけてもらうと同時に、災害の中長期的な支援の大切さと、フェアトレードの可能性を感じてもらいたいと思っています。

●実施内容
・津波被災者によるクラフト商品
・津波5年目のタイ南部被災地の写真展示 (撮影東山高志 )
・フェアトレード お話ワークショップ 「エコとアートで復興する村たち」

●内容詳細
◆作品展示 「ツナミクラフト展」 最新作の展示も行います。
タイ南部で生産されるツナミクラフトの展示・即売
・さをり織り パンガー県バンムアン、クラブリ他
・バティック パンガー県プルッテアオ、ナムケン他
・子供たちの作品
◆写真展示 「Rebirth of Andaman」 東山高志
津波発生半年後にタイ南部の津波被災地に入り、4年以上撮りため津波から復興していく姿を捉えた写真です。ツナミクラフトの生産者や南国の暮らしぶりを伝えます。
パネル展示のほか、スライドショーや写真集を展示。(撮影2005年11月〜2009年12月)
◆フェアトレード お話ワークショップ 「エコとアートで復興する村たち」 ファシリテーター 東山高志
・12月23日 14:00から 約2時間
・12月26日 12:00から 約2時間 (タイ南部パンガー県海岸の津波の到達時刻に合わせて)

文化活動の平和構築の役割 [2009年12月10日(Thu)]
青山学院大学国際交流共同研究センターが、第2回ラウンドテーブル『平和のための文化の役割』と題した研究会をひらいたので行ってきました。



この研究会は、国際交流基金と青山学院大学が連携してつくった研究組織が、文化人類学や平和構築などの学術関係者、JICA、国際交流基金や自衛隊などの政府系機関、UNHCRなどの国際機関、NGOなどをあつめて開催されました。

なぜ参加したのかというと、5月に実施したアンダマンスマイル展のことを、平和構築の事例として取り上げていただいたからです。

平和構築と言うと、戦地や紛争地域で実施されるものだと思われがちですが、この研究センターでは、大規模災害の復興も平和構築と捉えています。

ここでは、学術的な話から、事例紹介まで、短い時間ながら凝縮して報告や話し合いが行われました。

参加して最初に感じたのは、学術的に平和とは何か、文化とは何かの定義が難しいということでした。何気なく使っている、平和とか文化という言葉は、人によって捉え方が違う。そういうことを再認識しました。

それと、ここでは、世間でよく言われている「戦争は文化の衝突だ」というような、文化が戦争や紛争の原因だとするようなことが、否定的に取り扱われているのが気に入りました。
文化は、経済的な問題や政治的な問題で発生した紛争を強化するために使われると、紛争が激化していまうということが言われていました。

日本でも戦争に向かわすために、宗教から娯楽まで、いろんな文化活動で戦争状態を維持してきた過去があります。
ある方から聞いたのですが、大河ドラマなどで扱われる戦国時代の様々な物語ですが。百数十年前までは、戦国時代という言い方もしなかったし、戦国武将も今ほどにもてはやされていなかったそうです。
まあ時代劇でさえ、その多くは大正時代に西洋の映画や小説をヒントに作られたものですしね。

さてさて、文化活動の平和構築への取り組みということでも、いろんな取り組みが紹介されました。

パレスチナとイスラエルの子供たちがサッカーをする取り組みの話も出てきたのですが、なかなか複雑です。インパクトが大きかったために、どこかのカンにさわったのでしょう、法律で禁止されちゃったんですよね。そこで、第三国での田舎暮らしの共同体験という方法に変更していまも活動を継続しているそうな。
なかなか一筋縄ではいきません。

自衛隊も苦労しているようです。
いくら平和のためといっても、外国の実力組織(要は軍隊や武力集団)なわけで、派遣された国や地域では、見た目から「本当にこの人たちが自分たちの平和のために働いてくれるのだろうか」って思ってしまったり。占領されたような気分になっちゃうわけです。
そこで、車両にキャプテン翼のイラストをつけたりと、日本の文化で、抵抗感を和らげようとしているわけです。
先日のスマトラ島沖地震では、自衛隊の医療チームが派遣されたのですが、医療者といえども実力組織だということで、警戒されてしまったようです。
しかも、被災地の常ですが、どうしても、けが人や病人が多く、患者を待たすことになっていたので、待ち切れず、医療を受けずにどこかな行ってしまう人も多かったそうです。
そこで、待ち時間に子供たちに絵を描いてもらうということをやってみたところ、患者もどこかに行ってしまうということも減り、しかも順番通りに診療を受けていただけるようになったのだそうです。

日本もタイみたいに、大規模な自然災害に対し企画・立案・管理をする専門の省庁としての内務省防災局があれば、多少はやわらぐんですが、いまの日本は縦割り感がぬぐえないですね。そんな中で自衛隊が防災組織を代表として、派遣要請のタイミングの議論をすることに違和感を感じます。
個人的には、消防隊や自衛隊が来るまでに、自律的にコミュニティ単位で何ができるかが人命救助として大切だと思うし。復興が一段落した頃の経済の立て直しが、被災地や紛争後の地域に大切なことで、もっと注目されてもいいように思う。

話は戻って・・・・
冷戦が終わって、紛争が多くなったといわれていますが。紛争が5年以内に再び起こる確率が44%で、しかも二度あることは三度あるということで、繰り返すところは繰り返すのだそうです。
今回の参加者の中で、全然別の目的で参加していたメンタルケアの専門家の方がいたのですが、その方が、懲役刑となった障がい者の再犯のパターンと似ていて、興味深いとおっしゃっていました。

平和構築と社会福祉という、一見全く違うことが、社会で起こっているのか、個人で起こっているのかの違いがあれど、似たようなことが起こっているのかもしれません。
もしかすると、様々な福祉の問題解決の方法が平和構築に役立ち。もう一方で、平和構築の手法が福祉の問題解決に繋がるのかもしれません。
だからこそ、いろんな障がいを持つ人が携わって成果を上げているさをり織りが、津波被災地で効果を上げたのではないでしょうか。
ダーウィンの空爆とタイの日本軍の跡 [2009年12月08日(Tue)]
タイから帰国しました。

タイ南部のカオラックの常宿は、スイス人とタイ人の夫婦が経営しています。
スイスは、ドイツ語、フランス語、イタリア語が公用語なので、スイス人はいろんな言葉が話せるため、ヨーロピアンを中心にいろんな国の人が来ます。
そこでは、英語、タイ語、ドイツ語、フランス語がいりまじった不思議空間で、そこに私が入って日本語が付け加わる。
そこでは、それぞれの国の事で盛り上がる。
車の通行区分、物価、タイまでの飛行時間、気候などが基本です。
そして、この時期は、サッカーのワールドカップはどの組になったかということも基本常識となってきます。
ここでは、日本の文化の代表選手として、自分なりに説明しないといけない。

この宿の一階のバースペースでは、いつも衛星放送でスポーツやCNNなどのニュースが流されています。
その日は、オバマさんが、アフガニスタンへの派兵を強化するということで、たまたま戦争の話となった。
日本がカンチャナブリのあたりでかなり、大変な工事をしたとかいう話になったとき、たまたまオーストラリアのダーウィンからのお客さんが、第二次世界大戦のときのダーウィンの空爆の話になった。
もう60年以上たったいまでも、かなり根に持たれているようで「ダーウィンが空爆されたことは、お前の国の学校では教えているのか?」と聞かれた。
ちょっと恥ずかしい気分になった。

さて、タイの南部にも、1941年12月のちょうどこの頃に日本軍が侵攻作戦を行っている。
特にプラチャップキリカンでは、双方に多大な犠牲者が出たという。
このことは、多くのタイ人は知らないことだが、その地域ではいままだに根に持たれているそうだ。
この攻防は数日で終結し、その後、日本軍はタイの国土の通過を許可された。

そのため、タイ南部の津波の被災地にも、日本軍の跡が点在している。



パンガー県のタクアパーの町中にある船着き場(写真の一番奥に写っている緑色の建物)は、町の人によると戦争中に日本軍が建てたものだという。そこは改修され、いまも使っているそうな。

歴史の授業は、過去から順番に教えるので、どうしても現代に近い最後の方は駆け足で教える。しかも、教科書に載せられる情報はごく限られたものになる。

人々は今を生きているわけだから、自分たちの今の文化と最近の過去の歴史を知っておく必要がある。そして、ある程度は説明できる必要がある。
特に海外に行った時はそのことが大切だと今回改めて感じた。
津波避難施設が続々完成 [2009年12月05日(Sat)]
今回、津波被災地を回ってみて防災面で目だったことの一つは、平坦地の避難施設の充実です。



Leam Pakarangという岬の近くの避難施設
TSUNAMIの英文表記もみえる


この岬は、海流のいたずらでできた砂嘴による岬のため低い土地が広がっています。
津波が来たら何キロも逃げないといけないので、このような施設が必要となっています。

そんなことで登ってみました。



絶景です。

近くに漁村があるので、船が停まっています。
遠浅なので、歩いて船まで移動です。




ちなみに、普段の目線ではこのように見えます。
ハマヒルガオがいっぱいさいています


津波避難施設の思わぬ効用は、大きな日影ができたということです。
子供たちが日影で遊んでいます。
この地域は外国人観光客が多いので、子供たちは、知っている限りの外国語で話しかけようとします。



これと同じ施設は、コーカオ島でも建設が進んでいました。
こちらは、島の真ん中に近かったのですが、前回の津波では島のほとんどが津波で覆われたこともあるのではないでしょうか。
さをり研修センターは迎春準備中 [2009年12月02日(Wed)]
3か月ぶりにさをり研修センターを訪ねた。



さをり研修センターでは、来年の干支の「寅」のTシャツ作りがピークを迎えていました。
タイでも、日本と同じ干支があり。干支のグッズはよく売れるのだそうな。



こちらは、新作のスカーフ。
以前は、キツキツに織りあげていたのですが、今は少しふんわりとした風合いのものに改良されています。



ロッカーに張られた、ひまわりの絵の描かれたステッカー。
タイの津波被災地のさをり織りは、神戸からもらったひまわりの種が心の支えになっていたことがわかる。

カオラックにマクドナルドが・・・ [2009年12月01日(Tue)]
津波の被災地域は、2.3か月間が空くと、景色が一変していて驚くことがある。

今回の驚きその1 マクドナルドができた。



しかも、24時間営業。(汗)

カオラックも観光地として世界に認められたということなのでしょうが。
地道に頑張って復興してきた方が、大資本に駆逐されないかちょいと心配。
駆逐されないように頑張ってほしいと思った。


驚きその2 バンニアンの発展

とにかく店が増えています。



危険区域なんのその、店が建ちまくりです。

自称ネパール人のミャンマー人、パタヤで働いていたおねーちゃんなどが、北部からの出稼ぎ者などが、流入してきています。
この地域が伸び盛りなんでしょうね。



驚きその3 むむむむむ

常宿のご主人と話していたら、最近日本人経営のダイビングショップができたそうな。
で、向かい側を見てみると、なんと、日本人経営のダイビングショップのカオラック地区の2店舗目があるじゃないですか。

うっひゃー。
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ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」
まいける東山監督作品 ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」