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STILL ALIVE

2001 ニューヨーク同時多発テロによる海外渡航自粛
2002 SARS(重症急性呼吸器症候群)による渡航規制
2003 鳥インフルエンザによる東南アジアへの渡航規制
2004 スマトラ島沖地震による津波被害
次は何が起きるのか?

ここ、数年、観光で生きているタイ・プーケットは、毎年のように、数々の苦難が襲っているが、立ち直っている。
しかし、今年、2005年は、すでに津波被害からの復旧が終わったにも関わらず「日本人観光客だけがプーケットに来ない」という現象が発生。それは、タイ・プーケットで、現地のタイの人たちと共に暮らし続けている日本人たちを直撃。それでも、力強く、楽しく、生きている。そこには、今の日本社会が失った大切なものが生きていた。

ブログ名同名のドキュメンタリー映像の製作に関する話題。
風評観光被害の他に、地球温暖化の問題、コミュニティの再生、人間の回復、地域の再生、貧困問題などを取り上げてゆきます。
ツナミクラフトの「さをり織り」の情報。
エコロジーシアター「天の浮舟」情報も。


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これって郵政民営化の影響? [2008年12月31日(Wed)]
今年ももうあと数時間となりました。

年越し蕎麦は、家のそばにあった蕎麦屋「桜庵」というのがここ数年の恒例行事だったのですが。去年「桜庵」が丸の内に移転したので、空いている時間帯を目指して行ってきました。
これを食べれはいい年を越せそうです。

おいしい蕎麦を食べた後、タイの孤児収容施設から届いたクリスマスカードのお返しのエアメールを出すことに。
新丸ビルに移動して、フルーツパーラーでフルーツサンドイッチを食べながら手紙を書いて、郵便局を目指しました。
ここからは大手町が近いので、そちらに行けば郵便局があいているだろうと思い。案内地図を頼りに、テイパークのあたりにってびっくり、テイパークの隣は大きな空き地に・・・
相方が山手線の向こう側に見える日本ビルジングが見えたので、そこを指差し、あそこにあるのではということで、たぶん閉まっていると思って行ってみたら案の定閉館。
今度は東京駅に向かうと、案内地図に丸の内の南口に東京中央郵便局があると書いてあったので、東京駅の下をくぐって、丸の内側に・・・・

遠くに大きなビルが見えるが、少し変です。


時計の針がないのです。






郵便局はなんと閉鎖されていたんです。

しかも、前に人かだかりができているので、もしかすると、あそこに行けばわかると思いビルに近づいてみました。



見て愕然としました。

なんと、八重洲口の北側の道路を渡った所に移転していたのです。

丸の内線ユーザーなので、またJRを渡って八重洲口に行って、さらにもう一度八重洲口から丸の内側に戻ってくるぐらいなら、目の前にある東京駅から新宿に出て、新宿郵便局に行った方がマシという結論になって。
丸の内南口改札に直行。中央線に乗って新宿に・・・・


今日の道のり


まあ、郵政民営化で、郵政事業だけが赤字ということで、一等地に広大な土地を占拠している郵便局を潰して、その土地を売るというのは当然なんでしょうが、移転先を明確に表示してほしいものです。

ここんところ、郵便の転送がうまくいかないというトラブルが多く、ある人は4回届け出してもまだ元の住所に届くという事があったと聞いていますが。
郵政民営化をして、かなり郵政事業の士気が落ちている気がしてなりません。

しかも、昨日だか、名古屋の方で、年末に年賀状を届けてしまったというミスが発覚したそうで。
年賀状が郵便局が締切日として設定した12/25までに投函しても元旦に届かないという事が発生したのと同じことが原因のような気がしてなりません。

という、話をしながら家に帰りポストを見ると・・・・


なんと、大晦日に年賀郵便が届いていました。



これです



なんと、ヤマト運輸のクロネコメール便の年賀郵便が届いていたのです。


郵便事業を民間企業ができるようになって。新規参入した会社だから、ミスを犯さないノウハウが足りないということもあるのでしょう。

古株でノウハウがあるはずのところは、コストカットの影響で品質が低下。
新規参入の所は、ノウハウが足りない。

そんな状態で安心して、郵便というサービスに書面を託せるか、とても心配になってしまいます。
これってとても大きな信用不安です。

やはり、国民は郵便局を支えないといけないですね。
郵政民営化をして、赤字なのは郵政事業だけということなので、郵政事業をちゃんと維持していきたいところです。

とはいえ、年賀状を送るというのは、逆効果です。
年に一度、膨大な郵便物を扱うことでの弊害が大きいからです。

年賀状はたくさん売ることで売上は上がりますが、1年一度のことのために過剰な設備や臨時の人材を用意しなければなりません。
郵便の量が年間で安定したほうが、設備の稼働率も高くなるわけで、そちらの方が効率的で。しかも、安定した雇用により、現場はノウハウを蓄積することができる。

てなことで、普段から郵便をうまく使おうなんて思いました。

書き損じはがきは、寄付にも使えますしね。

今年は、偽装年賀はがきの記事がアクセス爆発して、年明けをしたわけですが。
来年はそういうことのないようにと思います。
郵便局ガンバレ。


でなことで、今年一年間どうもありがとうございました。
来年もよろしくお願いします。

それでは、みなさんよいお年を・・・



年賀状もう届いた…名古屋・岐阜で誤って配達
(読売新聞 - 12月30日 22:56)

 郵便事業会社岐阜北支店(岐阜市鷺山)に持ち込まれた年賀状約300通の一部が、元日を待たずに名古屋市や岐阜市で配達されていたことが、30日わかった。

 同社東海支社によると、誤配された年賀状は、岐阜市内の企業が今月中旬、岐阜北支店に持ち込んだ。同支店はこれらを一般郵便物として、それぞれの配達先の支店に転送したため、各支店は今月下旬にかけて、誤って配達してしまったという。

 同社岐阜支店が今月26日、配達予定の一般郵便に年賀状が混入していることに気付いて判明した。同社は「誠に申し訳ない。今後起きないよう、業務態勢などを点検する」としている。



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明日津波4周年イベント [2008年12月25日(Thu)]
今年も実施します。

インド洋大津波4周年記念イベント
サバイサバイ ツナミクラフト

実施日 2008年12月26日(金) 19時30分より
実施場所 カフェ・オハナ 東京都世田谷区三軒茶屋1-32-6 豊栄ビル1F
入場無料 投げ銭方式 カンパをお願いします。 (飲食代別途必要)
実施目的 スマトラ島沖地震によるインド洋大津波から4年が経過しようとしています。今年は大きな事件や災害が数多く発生し、目新しいことにどうしても目が行き、以前起きた災害のことをどうしても忘れがちです。
美味しい食事と素晴らしい音楽とともに、語り合える場をつくり、平和を祈るとともに。災害の復興から得たものをシェアしできる場を目指します。
今回は、直後に起きた四川大震災などによって、既に記憶から忘れられようとしているミャンマーのサイクロンの復興支援イベントも兼ねます。

実施内容 
1部 津波から4年 タイの津波被災地の現状
ラノーン県 タレノー村のエコツーリズムによるまちづくり
パンガー県 津波孤児収容施設他
ツナミクラフト 東山高志

2部 忘れていませんか ミャンマーのサイクロン
サイクロン被災地現地報告
ヤンゴン近郊 地球市民ACTかながわ 伊吾田善行
+対談

3部 スペシャルライブ
出演 Ray

カフェ・オハナ 東京都世田谷区三軒茶屋1-32-6 豊栄ビル1F






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生活困窮者への支援の権限はどこにあるのか [2008年12月25日(Thu)]
役所を理解するのに重要なのは、権限がどこにあって、どのようなものに対し、どのぐらいあるのかということです。
しかし、それが複雑になると、誰も解らなくなり、機能不全や、たらい回しが発生します。
これが典型的な例です。

<失業>廃モーテルの部屋無料提供に市「待った」愛知・岡崎
(毎日新聞 - 12月24日 15:11)

 愛知県岡崎市山綱町にある廃業したモーテルの所有者の女性(41)が、失業して住む場所を失ったブラジル人にモーテルの部屋を住居として無料で提供したところ、市建築指導課が「都市計画法違反にあたる」と指摘していたことが23日分かった。モーテルには県内外から在日ブラジル人の5家族計19人が移り住んでおり、女性は「市の指摘に従えば、寒空の下に彼らを放り出すことになる」と困惑している。

 市によると、モーテルがある地域は1970年11月に、開発を制限する市街化調整区域に指定された。住宅として使うには用途変更の許可が必要だが、所有者側から申請はない。ただ、申請があっても都市計画法上の用途変更の要件に適合せず、許可するのは難しいという。

 モーテルは3年前に廃業した。外国人労働者たちの窮状を知った所有者の女性は今月に入って部屋の提供を始めた。食料や家具は近隣のブラジル人や日本人が持ち寄り、入居した家族に提供している。一方、廃モーテルに人が出入りしていることを不安に感じる住民もいるため、所有者側は28日に地元の集会所で、住民らを対象に現状と経緯を説明するという。

 妻と子供2人の4人で入居したブラジル人男性のウォルテル・ビトレッティ・アモロゾさん(22)は9月末に愛知県東郷町の自動車部品工場を解雇され、貯金がつきて今月16日にモーテルに移った。現在は日雇いのアルバイトをしており「ブラジルへの渡航費がたまるまではここにいたい」と話している。

 岡崎市建築指導課は「法令上は入居できないと所有者に伝えた。ただ生活困窮者への支援という側面もあり、国には特例を認める措置も検討してほしい」と話す。国土交通省都市計画課は「法令上、許可は難しいが、弾力的な運用も可能だ。個別の事案は、許可権者の市が総合的に判断してほしい」と話している。【中村かさね、秋山信一】


とはいえ、この記事がたらい回し的な結論のようになった原因はというと、取材のツッコミが足りないこともあると思います。
失業者が家を失うことで、路上生活となった場合、それに対応する部署への取材が必要なのではないかと思う。

岡崎市建築指導課と国土交通省都市計画課は、建物のハードや、法律に基づく用途についての話しか出来ないわけで、この問題の原因は「解雇により家を失った人がいる」という生活困窮者の支援という厚生面の問題です。
「解雇により家を失った人がいる」という問題について対応するための部署に取材をして始めて、議会など立法が動かないといけないなどの話になる。

「解雇により家を失った人がいる」という問題について、権限を持つ人が誰だかわからないようになっていたり、権限を持つ人が自分の仕事だと気が付かなかったり、必要な権限がなかったりするから、結果として困った人が放置されてしまい、見かねた人が手をさしのべたら、たまたま、それが違法だったという話で。
その違法の部分だけでその法律に関する人だけを取材して記事にするから、問題の根底に届かず「役所はたらい回しにするだけ」というイメージだけを読者に植え付ける。
紙面の都合で言い足りないのかも知れないのですが。
このままでは、役人のモチベーションを下げるだけで、いい結果に繋がりにくいような気が・・・。

この記事を書くのなら、引き続き、生活困窮者への支援についての権限のある部署への取材をお願いします。



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派遣先を叩くのはあまり意味がない [2008年12月24日(Wed)]
世界金融危機から世界経済危機となり、製造業を中心に多くのクビキリが発生しています。
そんななかで、連日、派遣を切るという話題がマスコミで流されていますが、その多くは大企業でもある派遣先に対する批判に終始しているように見える。
その影響か、派遣労働者も派遣先に対して契約解除は違法だと訴えるケースも出てきているのですが、訴える先を間違っているのではないかという気がします。
そもそも、派遣労働者は、派遣先からすれば、労働者の流動性を確保することを目的に採用しているので、事態がかわれば、いつ切られてもおかしくないわけです。
もし訴えるとしたら、派遣元が派遣先に対して、契約が変更になるに置いてなんらかの保障を求めるべきです。それが出来ないのは、派遣先である大企業が、優越的な地位を利用して、不公正な取引方法がなされている可能性がある。
派遣労働者は派遣元の人材派遣会社に対し、契約期間が満了にないでの解約に対して訴える必要があるはずです。また、本来なら人材派遣会社が期間満了まで雇わなければならないのではないでしょうか。雇えないならそれなりの保障をするべきではないでしょうか。
それにも、関わらず、派遣先に対して訴えるというのは、派遣会社が雇用機能を果たしていないという事を表しているのかもしれません。しかも、それが当たり前になってしまっているので、派遣会社の責任に気が付かなくなっているのではないでしょうか。
ようやく、日弁連が登録型派遣の禁止を言い出しましたが、もっと大きく報じるべきだと思います。
また、派遣先が派遣元である派遣会社に対し、優越的な地位を乱用出来ないようにする仕組みも必要で、それがなければ、登録型派遣の禁止もできないでしょう。
また、登録型派遣の禁止も諸刃の剣で、失業時の積み立てという口実により、実質的な賃金が引き下げられ、ワーキングプアが加速してしまう可能性を秘めています。

「登録型派遣の禁止を」=雇用問題、日弁連が意見書
(時事通信社 - 12月24日 19:01)

 雇用不安を受け、日弁連は24日までに、「登録型派遣」の禁止や派遣対象業種の限定などを盛り込んだ意見書をまとめた。労働者派遣法の抜本改正を求めており、年明けに政府などに申し入れる方針。

 厚生労働省で記者会見した日弁連労働法制委員会の棗一郎事務局長によると、現行法では仕事をした際にのみ賃金を支払う登録型派遣が認められている。意見書はこれを禁止し、仕事がなくてもある程度の給与を派遣元の会社が支払う「常用型派遣」の徹底を求めた。 


↓的はずれな訴えの例↓ 

「契約解除は違法」いすゞ派遣社員5人が仮処分申請へ
(読売新聞 - 12月24日 21:06)

 いすゞ自動車と人材派遣会社の契約打ち切りに伴って派遣元から雇用契約解除などを通告された20〜40歳代の男性派遣社員5人が、それぞれの派遣元計5社を相手取り、派遣社員としての地位の確認などを求める仮処分を26日、横浜地裁に申し立てる。

 男性らを支援する神奈川労連によると、5人はいずれも契約期間中で、いすゞ自動車藤沢工場(神奈川県藤沢市)で働いていた。5人は申立書で、期間中の契約解除は労働契約法に違反すると主張し、解除する場合は残る期間分の賃金を支払うよう求めるという。

 同労連の水谷正人議長は「5人の中には、契約期間を3年近く残している人もいる。大企業が弱者の職を奪おうとすることに抗議する」と話した。


↓派遣先叩きの例↓

<TDK>全国で派遣1000人削減 3月末までに
(毎日新聞 - 12月24日 20:02)

 TDK(本社・東京)は24日、全国の工場で働く派遣社員約1200人のうち、約1000人を09年3月末までに削減すると明らかにした。世界的な景気悪化により携帯電話やパソコン、自動車向け電子部品などの需要が急減し、減産するため。

 同社は、秋田県内の11工場で働く派遣社員約320人の削減を明らかにしているが、新たに岩手県の北上工場(北上市)の約350人、山形県内3工場の約40人なども削減対象にする。【秋本裕子】


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ジブリ作品のモデルになったからって騒ぐのはちょっと待った! [2008年12月21日(Sun)]
今年の大ヒット映画というと「崖の上のポニョ」ということですが。そのモデルとなった瀬戸内の街が埋め立てられるということで話題になっています。
鞆の浦と同様に、昭和の終わりの頃、和歌山市内の万葉集でも呼ばれた景観をもつ和歌浦が埋め立てられるという事があったので、私は優秀な景観が埋め立てによって破壊されるのは反対という立場なのですが。宮崎駿さんの作品のモデルになったからということで、待ったがかかっているという事に違和感を感じています。
言い方をかえると、宮崎駿さんの作品のモデルにならなかったら、優秀な景観のところをいつの間にか埋め立ててしまったってことになってしまうという状況が、悲しいモノがある。
それと、宮崎駿さんの作品のモデルになったということで、盲目的に活動している人もいるんじゃないかという疑念も持っています。
埼玉県の所沢に「トトロの森」と呼ばれているところがあるのですが、一部は墓地にななる予定地の所があったそうです。その予定されていた墓地は、自然と調和し夏にホタルが見れる墓地という新しいコンセプトの環境に配慮した計画だったそうですが、開発の過程で整地したところで計画がストップしたそうです。アニメのヒット作のモデルにならなかったら、何も気にせずに開発にGOサインを出していたということも問題ですが。開発を計画している人が、環境に配慮した開発をしていたとしても、アニメのモデルだから壊して欲しくない、どんな計画かも精査せずに単に従来の墓地のイメージだけで計画に異を唱えた人が多かったのではないかという気がしてなりません。
もちろん、私も景観を保持してほしいと願っていますが、有名な作品のモデルになったということのみで計画をストップさせるというのは、地域の当事者のことを軽視してしまう危険性をはらんでいると思います。
何度も書きますが、鞆の浦の埋め立てには反対ですが、「崖の上のポニョ」のモデルだからということで埋め立て反対というのには違和感を感じざるをえません。
同じ万葉集で詠まれた景勝地である、和歌浦がどうなったのか、街は本当に活性化したのか、街の価値は上がったのか、リゾート博ってどういう経済効果があったのかを見て、きっちりと判断して欲しい。
何十年前の計画をそのまま踏襲して実施に移し、20年前に同様の事例で失敗したことをまた繰り返す愚を犯さないことを願います。


ポニョの“舞台”で景観論争、埋め立て判断に国迷う
(読売新聞 - 12月21日 10:08)

埋め立て・架橋事業が計画されている鞆の浦(右が鞆港、広島県福山市で)=読売機から

 万葉集に詠まれた景勝地で、アニメ映画「崖(がけ)の上のポニョ」の舞台としても注目されている広島県福山市・鞆(とも)の浦の埋め立て・架橋事業を巡り、埋め立て免許を認可するかどうかの国の判断がなかなか出ない。

 通常、県の申請から認可までの期間は2か月程度だが、景観論争の高まりもあって審査は進まず、半年が過ぎ、越年しそうだ。

 ◆交通混雑緩和◆

 「潮待ちの港」として栄えた鞆の浦は、常夜灯、階段状の船着き場「雁木(がんぎ)」、船番所など近世の港湾遺構を伝え、町並みも江戸時代の雰囲気を残す。一方で、狭い道は車のすれ違いが難しいほどだ。

 事業は、港を横切る橋のバイパス効果で交通混雑を緩和し、埋め立て地に観光客用の駐車場を設けようと、県が1983年に策定。港に生活排水を流す「排水権」を持つ一部の住民らが反対したため、2003年に凍結されたものの、翌年、推進を掲げた羽田皓市長が当選し、再び動きだした。

 公有水面埋立法では、排水権者全員の同意が埋め立ての前提となるが、「埋め立ての利益が損失を著しく超える」場合も可能。市は全員同意をあきらめて、地元の利益を根拠に手続きを進め、県が今年6月23日、国に認可申請をした。

 ◆差し止め求め、住民訴訟も◆

 こうした動きに対し、事業に反対する住民らは「歴史的な景観が台無しになる」と訴えて、認可しないよう国に要望。また、免許の事前差し止めを求める住民訴訟も起こしており、同県出身の映画監督の大林宣彦さんらが支援している。住民訴訟の原告団長、大井幹雄さん(68)は「山側にトンネルを掘れば、橋は必要ない。貴重な景観を守るため、国は慎重に判断してもらいたい」と話す。

 免許の審査にあたる国土交通省中国地方整備局は、排水権者全員の同意なしで埋め立てが認可された前例がないことから、「事業による利益と損失の比較が難しく、審査に慎重を期している」とし、県に埋め立ての利益について異例の補足質問をしている。

 今月初め、同整備局長が事業推進を求める福山市議らに「国には反対派の声が多く届いている」と話したことが伝わり、藤田雄山県知事は「判断材料が偏らないよう、国交相に会って説明したい」と発言。同市の羽田市長も市議会で「認可のハードルが、だんだん高くなっているようだ」と国への不満を隠さない。





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ストリートビューは、自らの街を見直すいいチャンス [2008年12月20日(Sat)]
グーグルのストリートビューがここんところ何かと話題になっています。
とても便利な反面、プライバシー侵害ではという意見も出ています。
そして、極端な人たちは、サービス中止を求め出しました。

私は、この際だから、サービス中止を求めるより、この際、街の景観について考えてみるべきだと考えています。
あるまちづくりの専門家の方が言っていたのですが、ドイツでは景観というか、道から見える風景は「公共物」という概念でまちづくりに取り組んでいると言っていました。
その考え方から考えると、ストリートビューに写っているというものが、プライバシーを侵害しているというのは、根底から話が違ってくる。

まず、ストリートビューに写ってまずいことをしている事が問題であって、ストリートビューによってプライバシーが侵害されたのは、道から見えるところにプライバシーを暴露しているからにすぎない。

たまたま、通行した人が写っているとか、そういう問題もあるかもしれないが、ストリートビューの調査車両が複数回走ることで、偶然、そこで起こったことを削除することが可能ではないかと思われます。というか、グーグルさんも頑張って、そこまでやってほしい。

そこまでやった上で、写っているものに問題があるのなら、道路から見えるところにプライバシーを暴露した人の責任となるわけですが。決して突き放すわけにはいかないので、プライバシーを侵害された人に対し、グーグルは善処する必要はあるが、一部の人のために、公共性のあるサービスを止めるのは、公共サービスとして良くないと思います。

それより、もっと生産的に、グーグルのストリートビューに掲載されて恥ずかしくないよう、自らの家を整備したり、まちづくりをした方がよっぽどいいと思う。
ストリートビューは、自らの街を見直すいいチャンスだと思う。

さらに、ストリートビューで見られて困るようなセキュリティ状態も改善するべきです。
たとえば、犯罪を起こしたくないようなまちづくりをすれば、それだけでも防犯になります。

中止するより、ストリートビューでどんどん見て欲しい街にすることの方が生産的だと思う。


<グーグル>「ストリートビュー」中止を…大学教授ら要望書
(毎日新聞 - 12月19日 20:41)

 住宅や通行人らを撮影した画像をインターネット上で公開している米ネット検索大手「グーグル」の地図閲覧サービス「ストリートビュー」は、市民のプライバシーを著しく侵害しているとして、大学教授らが19日、同社にサービス事業の中止や画像削除を求める要請書を送った。

 田島泰彦・上智大教授やジャーナリストの斎藤貴男さんら13人。他にも142人、2団体が賛同しているという。要請書は「(画像をネットに掲載することにより)プライバシー情報が容易に、かつ広範、大量、永久的に流布され、深刻な権利侵害をもたらす」などと訴えている。【大場弘行】





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第三の性のトイレ [2008年12月11日(Thu)]
タイの東北部のある学校で、男子トイレ、女子トイレの他に第三の性トイレが出来たそうです。
このトイレは、全校生徒2652人中、約200人もいる「女子化した男子」のために作られたそうで、男子トイレでいじめられ、女子トイレでは変態扱いされる男子にとっては安心出来る場所となったが、逆に新たな差別の火種になるのではという懸念もされているそうです。
とにかく、面白いアイデアです。


「心は乙女」専用トイレ 「第3の性」認め、公立校に登場…タイ

「差別助長」批判も
 タイ東北部の農村地帯の公立中・高校に、「女の子になりたい男の子」専用のトイレがある。「第三の性」の固定化が差別につながると懸念する声もあるが、色気たっぷりの男子生徒らは、「仲間同士でくつろげる『女』の園よ」と大満足だ。(タイ東北部シーサケットで、田原徳容)

「利用は今だけ。20歳で性転換するもん」
 シーサケット郊外の県立カンペン中・高校の昼休み。校舎の外に並ぶ3棟のトイレのうち、男と女の半身を合わせた不思議なマーク=写真左=が目立つ1棟に十数人が出入りし、異様な盛り上がりを見せていた。

 「ベッカム(プロサッカー選手)、すてき!」。花柄のカーディガンを羽織ったウィチャイ君(16)が嬌声(きょうせい)を上げると、コンパクトミラーで化粧のノリをチェックしていたブーンティップ君(12)がすかさず、「もっときれいにならないと相手にされないわよ」と鋭いツッコミ。一同、甲高い爆笑の渦に包まれた。

 名付けて「男女半々トイレ」。物心ついた頃から心は女という彼らにとって理想のオアシスだ。男子用制服は規則なので着用するが、ヒョウ柄コートに化粧ポーチをぶらさげるなど周辺アイテムでのおしゃれは欠かせない。化粧は女子も含め原則禁止だが、「ナチュラルメークはOKよ」とウィチャイ君。女子に教えるほどの腕前だそうだ。トイレの外観については、一同「センス、なーい」で一致。外壁にカラフルなお花畑を描く計画を進めている。

 トイレの完成は昨年4月。男子トイレでいじめられ、女子トイレでは変態扱いされる男子を目撃するたびに胸を痛めてきたシティサック校長が、生徒の意見を取り入れ、導入に踏み切った。12〜17歳の全校生徒2652人中、約200人もいる「女子化した男子」は、もちろん大喜び。異性化願望を告白する男子も続出したほどだ。普通の生徒らも「一緒でないほうが安心して用を足せる」と評価し、トイレ内のもめ事は一気に解消された。

 このトイレが今夏、タイ東北部の「公共施設トイレコンテスト」で準優勝した。リラックス目的で郷土民謡を流す工夫と清潔さが認められたのだが、注目されたのは当然、「男女半々」。テレビで紹介されると県内外の中・高校から問い合わせが殺到し、教育関係者の見学が相次いだ。マークの発案者でもあるシティサック校長は、「このトイレは多様な性を受け入れる革命的なもの。各地につくるべき」と自信たっぷりだ。

 だが、注目度に反し、実際に同様のトイレを設置した中・高校は、現段階ではない模様だ。教育省のスメート・ヤムヌーン事務次官は、「従来通り普通の環境で対応すべき」と否定的だ。

 タイのジェンダー研究の第一人者、タマサート大学のチャリダポン・ソンサムパン准教授は、「女子になりたい男子の存在を本当に尊重するなら、女子トイレの利用を認めてやってほしい」と主張する。さらに、女装男性や性転換者に「異常」のレッテルをはることで兵役を免除する軍を例に、「分類化は差別を助長する恐れがある。子供たちの生きる道を狭める可能性もあり、教育機関の判断としては到底賛成できない」と不安をあらわにした。

 だが、「男女半々トイレ」の利用者にとっては、准教授の心配はありがた迷惑にしか聞こえないようだ。ブーンティップ君は、「差別だなんて……ひどい。社会に容認されたという感じのほうが強いわ」とヒステリックに反論した。

 とはいえ、ブーンティップ君いわく、このトイレは学生時代だけで十分だとか。「だって20歳で性転換するんだもん。手術後は堂々と女性トイレを使うわよ」

(2008年12月5日 読売新聞)





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切ないよね [2008年12月10日(Wed)]
日経ビジネスオンラインという媒体をよく読んでいるのですが、気になる書評が載っていました。

『この小さな笑顔のために』カンボジアの現実を見続ける。
〜あなたの使命感はなんですか?

2008年12月10日 水曜日



この本は、日本人の看護師がカンボジアで体験したことが書かれているそうです。

ショッキングなこともいくらか書かれています。

まず、母乳の回しのみがHIVを増やしているということ。
途上国では、母乳が出なくなるとおっぱいの回しのみが助け合いとして行われることが多いそうです。特に極限の状態にあるときはそれが有効に機能します。

以前に記事を書いたと思いますが、コンゴの支援活動をしている方が、娘を産んだ直後、内戦が勃発して、その恐怖でおっぱいが出なくなったそうです。戦乱の最中ですから、粉ミルクも手に入りませんし。庶民は貧しくて1キロで月収ぐらいしするミルクなんて買う人がいないので、そもそも大量に流通していません。
そんなことで、生まれたばかりの娘を救ったのは、コンゴの女性達だったそうです。
それをきっかけに、コンゴの貧困対策の活動を始めたとのことです。

それだけ、母乳の回しのみというのは、子供を助ける重要な行為なのに、それが、HIVと知らずに母乳を与えることで、HIVを広げてしまうというのは、なんと切ないことなんでしょうか。


次にショッキングなのは、生後一週間目で破傷風にかかった赤ちゃんが、人工呼吸器を外したという話です。

最新の医療機器で命を救えたとしても赤ん坊が障害を残したら、家族の誰かが世話をしなければならず。それが稼ぎ手を減らし、経済的に家族の崩壊に繋がる危険性をはらんでいるそうです。

このほかに、HIV孤児、数ヶ月にわたり外国人にレイプされた少女、地雷で両足を吹き飛ばされた少年等のことも書かれているそうです。

これらの出来事を知る事によって、その根源に何があるのかを考えて行けたらと思います。
それによって、1つ1つ問題の解決に寄与出来たらと思います。





そうそう、先日、バンコクのスワナブーン国際空港が占拠されて、多くの日本人がタイ国内に取り残されましたが、その中に、この本の著者のように、ボランティアで海外の子供たちのために働いていた看護師も含まれていました。
様々な問題は解決しませんが、人知れず、多くの人が地道に活動しているということです。



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豊田市民は夕張化する危惧を抱いている [2008年12月10日(Wed)]
米国発の金融危機の余波で、自動車の販売が落ち込んでいるのだが、その影響が自動車城下町の豊田市の公共サービスに影響しそうだ。
豊田市は、トヨタという巨大な自動車メーカーのお膝元で、豊田市民のうちトヨタと関係のない人はいないという程、トヨタの影響が大きい町です。
今回の問題は、トヨタの利益が激減することで、法人税収が見込めなくなるということです。
その金額が半端じゃない。豊田市だけで400億円の減収で、法人税収の9割が減ってしまうという。
それ以外にも、労働者が減る上に、所得も減るので、他にも税収が減ると思われる。
ちなみに、愛知県全体では、他の企業も含めて3000億円の税金が減収となるそうです。
この影響はどうでるかというと、一気に福祉を含めてあらゆる所に現れる。
トヨタの直営の福利厚生施設はまだマシなのだが、多くの公共サービスがかなり停止すると予想されます。
豊田市民は「豊田市が夕張になる」と口々に言っているとの話も聞きました。

公共サービスが停止されるだけでなく、共生社会も崩れる可能性を持っています。
たとえば、自動車製造のために日本に来ているブラジル人労働者も多く、豊田市内の公立学校にはポルトガル語対応になっている。おそらく、期間労働者となっているブラジル人は職を失う危険性が高く。学校も職員をたくさんおけないということで、真っ先に狙われるのがポルトガル語対応要員とさせる可能性が高い。つまり、職も失い、教育も満足にいかないというブラジル人が多く現れる。
帰国出来るブラジル人はまだいいのですが、問題は帰国出来るだけの金銭的な体力のない人です。
このような状態では「帰国しろ」と主張する日本人も増えるでしょう。となると、国に帰りたくても帰れない人は、差別や攻撃の対象となる可能性が増しますし。追いつめられれば犯罪を犯さざるを得なくなり、悪循環の渦にはまっていく可能性があります。
そうなると、殺伐とした社会になるでしょうね。

そうならないために、行政サービスの高コスト体質の改善、場当たり的でなく、長期的、多面的に考えた防犯対策が必要かと思います。そして、1つの作業に依存しないまちづくりも必要だと思います。


豊田市の法人市民税9割減 トヨタの業績悪化が直撃

 愛知県豊田市の来年度法人市民税収入が、本年度当初予算の9割に当たる約400億円の減収となる見通しであることが9日、分かった。市内にはトヨタ自動車をはじめ自動車関連企業が多く、世界的な景気後退による業績不振が市財政を直撃する形となった。

 市によると、本年度の一般会計当初予算は1712億円で、このうち法人市民税は442億円。来年度分については、今年9月の時点で約200億円の減収を見込んでいた。しかしトヨタ自動車が11月、来年3月期連結決算の営業利益を従来の見通しから1兆円減額したことを受け、市もさらに下方修正した。

 取り過ぎた分を来年度に返す「還付金」も、約150億円に上る恐れがあるという。市は、来年度に予定されていた公共事業の一部を凍結するなど、大幅な歳出削減策を検討している。

 鈴木公平市長は8日の市議会本会議でこの問題に触れ、「このような財政上の急変は未曾有のこと。全庁をあげて取り組む」と述べた。

2008/12/09 10:18 【共同通信】





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カメラの砲列 [2008年12月08日(Mon)]
先週の土曜日、保育園で「大きくなった会」が開催されたので見に行きました。
とにかく感心したのは、とにかくカメラだらけだということです。

確かに、AF一眼レフ、ハンディービデオカメラの市場は、子供を撮影することが目的で伸びたということがあるのですが。やはり健在のようです。





面白い光景なので、ついつい、そっちの方を撮ってしまった。



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NHKニュースに映るかも [2008年12月07日(Sun)]
本日、横浜で行われた「CSECジャパンフォーラムin横浜」で、 エコロジーシアター「天の浮舟」の公演をしてきました。

今回は、二日前に、役者のうちの一人がインフルエンザで倒れて、ピンチヒッターということで、黒テントの方が駆けつけてくれて、どうにか公演にもってゆけました。

フォーラムの方も、すごくエキサイトしました。

今回、どうもNHKが取材に来ていたのですが、12/8の朝の全国版ニュースで放送されるかも・・・という話です。

楽しみです。

ちなみに、次回のエコロジーシアター「天の浮舟」は、12/13の午後に、東京広尾のJICA地球ひろばで上映されます。




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世界のつくり手たち 2008 冬 [2008年12月05日(Fri)]
ただいま、四谷4丁目近辺は"Tribal Kids' Eyes" に引き続き、世界のことを知る様々なイベントがいっぱい行われています。

東京おもちゃ美術館のある四谷ひろばの地下にある「CCAAアートサロン」では、「世界のつくり手たち 2008 冬」というフェアトレード品の販売やチベットの写真や旅行の書籍が販売されるイベントが開催されています。



タイ、ベトナム、カンボジア、フィリピン、ペルーなど様々な国の手作り品が販売されています。



こちらは、カンボジアのシルクを中心としたブース。
日本人デザイナーとのコラボレーションで作られています。



こちらはペルーの作品。アルパカの製品はこの季節はいいですよね。



フェアトレード品って、低緯度の国の製品が多いため、どうしても夏向きっぽいものが多いのですが、日本人のデザイナーとのコラボレーションで、冬もフェアトレードファッションが楽しめます。

また、12/7には、インド式紙芝居が開かれるなど企画が盛りだくさんです。

東京おもちゃ美術館に寄る際に、是非寄って下さい。


もちろん、東京おもちゃ美術館のトイギャラリーAptyのフェアトレードコーナーもよろしく。


世界のつくり手たち 2008 冬

11月27日(木)〜12月8日(月) 10時〜18時 木曜日のみ21時まで
ランプ坂ギャラリー ランプ1,2
つくり手の顔の見える品を販売します。また渡辺一枝さんのチベット写真展をはじめ特別企画を同時開催します。 

特別企画
●インド式紙芝居 東野健一さん
12月7日(日) 14:00〜15:00
会費 大人500円 中学生以下300円 未就学児無料 定員50名
要予約 連絡先:江波戸090 5401 7229



ちなみに、この次の「甦る海外のこどもの絵  「久保貞次郎コレクション展」」も注目です。
今から70年前の世界の子供の絵が公開されます。

おそらく絵を描いた子供は、生きていれば70歳から90歳ぐらいになっているはずです。


うちの実家は子供の絵の研究をしているのですが、それもだいたい40年前からのものなので、それらと比較してみるとまた面白いと思います。

甦る海外のこどもの絵  「久保貞次郎コレクション展」

12月10日(水)〜25日(木) ※木曜日も開館 10時〜18時(日曜日は21時まで)
CCAAランプ坂ギャラリー ランプ1.2.3
入場料 300円(小学生以下無料)

主催:NPO法人市民の芸術活動推進委員会 展覧会協力:久保 翠

今から70年前(1938年)、美術評論家で戦後美術教育運動のパイオニアとなった久保貞次郎は、横浜から船でアメリカに渡り、それからヨーロッパ経由で帰国した。3000枚の児童画を携えて……。
折しもヒットラーのポーランド侵攻が始まっていた。これらの絵は大戦前、そして戦後、日本各地で展覧されたが、創造美育運動の衰退とともに忘れられていた。
しかし、久保貞次郎の次女翠氏によって、真岡の久保邸に大切に保管されていることがわかった。しかし、その数は300余点だった。



CCAAランプ坂ギャラリー http://www009.upp.so-net.ne.jp/ccaa/


特報 CCAAランプ坂ギャラリーで、来年5月ツナミクラフト関係の展示会を行います。現在、調整中。




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ウタパオ国際空港とパタヤの発展 [2008年12月03日(Wed)]
この一週間ほどPADによる空港占拠でタイの政情が混沌としています。
信用出来る筋からの情報では、26日に戦車が動いていたそうですが(何故か報道されていない)、続報が入っていないので戦車はどこへいったのやらとなっていて、混乱を低減するためにいろんなことが押さえ込まれたようで、あれでも最悪の事態は避けられたようです。
おかげで今月、タイに取材に行く予定も組めない状態です。

それにしても、今回の騒動での観光のダメージは大きく。タイのGDPの6-7パーセントが観光ということなので経済への影響も大きく。来年一年間で、人口が7000万人のうち、観光産業だけで失業者が100万人出るという予想も出ています。
これは、タイの観光産業史において、大きな事件となることは確実です。

さて、タイの観光産業というのは、1960年代から急速に発展し出します。
その原動力は航空産業の発展です。

ます、現在のタイ航空が国際便事業を始めたということです。それまでは、タイ国内の航空会社だったのですが。今から50年前に、スカンジナビア航空との合弁事業で国際便を飛ばしました。そのことが国際観光の急速な発展のスタートでした。
現在も、プーケットには、太陽を求めて、多くの北欧系の観光客がたくさん来ています。

もうひとつは、ベトナム戦争です。
タイは、1941年12月8日、真珠湾攻撃と同じ日に日本軍に侵攻されたのですが。タイ政府は早々に日本と停戦し、ビルマに侵攻したい日本軍のタイ国内通行を認めます。
当時、大東亜共栄圏ということで、多くのアジアの国を、実質的に日本の植民地としようとしたわけですが。タイは日本軍を通過させることで、国の独立性を維持しました。
その後、日本が敗戦し、タイは本来なら日本に協力した国ということで、連合軍側からすると敗戦国側になるのですが。
そこは、アメージングタイランドということで、うまいことやって敗戦国扱いから抜け出します。
抜け出せた理由は、ソ連、中国などの共産主義国・社会主義勢力がインドシナ半島に入ってきたことです。それに乗じて、インドシナの国々は敗戦した日本から独立したわけですが、旧宗主国であるフランスが実質的には植民地を取り返そうとしたのですが、なかなかうまくいかず。共産主義勢力に対抗していたアメリカが加勢したというのがベトナム戦争です。
タイは、第二次大戦の時と同じように、米軍を通過させることで、国の独立性を維持しました。
タイ国内には、米兵がたくさんやってきました。
基地に近い街は、米軍相手の産業が出来、その1つが米兵の遊び場の提供、つまり風俗産業が発展しました。
しかもタイは、遠く離れた国で南国の開放的な雰囲気もあり、自国では禁欲的に暮らしている欧米人やそれを真似た日本人が羽目を外す場所として格好の場所で、ベトナム戦争が終わった後も風俗産業が寂れることはなく。それを目的にする渡航者が観光産業の発展の大きな要因の一つとなりました。
このあたりは映画「闇の子供たち」と関連してきます。

その他に、スパイ映画「007 黄金銃を持つ男」の大ヒット。錫の暴落をきっかけとした、鉱業から観光業へのシフトなどの要因で、リゾート地としてのタイの観光産業が発展します。
007シリーズなどスパイ映画も東西の冷戦があってこそ成り立っているので、東西冷戦があっこそタイの観光産業が成長したとも言えます。

(スパイ映画は、冷戦後、数が減ってる気がします。韓国映画の「シュリ」も基本的には南北の問題つまり東西の問題ですし。ミッションインポシブルシリーズは設定はもともが東西冷戦時のものですし。冷戦後、主を失ったスパイ達がたくさん出てくる「RONIN」も、やはり東西冷戦を意識している。)

今回のバンコクの2つの空港の閉鎖で、苦肉の策として国際便を飛ばしている「ウタパオ国際空港」というのは、実はベトナム戦争と大きな関係があります。
現在もそうなのですが、ウタパオ国際空港は、民間の空港であるのと同時に、タイ空軍と米軍の基地でもあるのです。ベトナム戦争の時は、この空港からベトナムに軍用機が飛んでいったそうです。
そして、ウタパオ国際空港にほど近い国際観光地パタヤは、ベトナム戦争の時に米兵の遊び場として発展し、観光地となりました。

このパタヤも、この8月末からの反政府でもの影響で、ここ3ヶ月はホテルの稼働率が50%を切っていたとのことで。おそらく、今回のバンコクの空港占拠で、壊滅的ダメージを受けているはずです。
その近くの空港から、普段の何倍もの国際便が飛び立つというのですから皮肉なものです。

ウタパオ国際空港が普段の便数が少ない理由は、距離的に下手すれば東京から成田という感じで、パンコクからそんなに離れていないということもありますが、新千歳空港が出来た理由と同じく、軍と共用しているために便数が増やせない部分もありそうです。(米軍がいるからこそ、反政府勢力による占拠が難しい面もあるでしょうが・・・)
そのおかげで、外国人の国外脱出に時間が掛かっています。

ちなみに、パタヤに来ていてウタパオ国際空港から日本に発とうとして、ウタパオ空港に行っても、体制が出来ていないためチェックインが出来ません。
一端バンコク市内の航空会社毎の所定の場所でチェックインして、そこから航空会社が手配したバスや指定の方法でウタパオ国際空港に移動して搭乗することとなります。

なお、プーケット直行便に関しては、帰りにバンコクに寄らずに名実共に成田−プーケット直行便になっているようです。

12/2に、タクシン派に対する選挙違反の日本の最高裁にあたるような裁判所で判決が言い渡され。12/4には、プミポン国王が恒例の12/5の誕生日前日に12/4に演説するため、なんらかの結論がでて一端収束するでしょう。

しかし、毎日、何百億バーツの損害を出してきた上、占拠されていた空港の全ての点検が終わるまで時間がかかると思われるうえ、火種は残ったままなので、正常化するまでにはかなりの時間がかかりそうです。



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ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」
まいける東山監督作品 ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」