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STILL ALIVE

2001 ニューヨーク同時多発テロによる海外渡航自粛
2002 SARS(重症急性呼吸器症候群)による渡航規制
2003 鳥インフルエンザによる東南アジアへの渡航規制
2004 スマトラ島沖地震による津波被害
次は何が起きるのか?

ここ、数年、観光で生きているタイ・プーケットは、毎年のように、数々の苦難が襲っているが、立ち直っている。
しかし、今年、2005年は、すでに津波被害からの復旧が終わったにも関わらず「日本人観光客だけがプーケットに来ない」という現象が発生。それは、タイ・プーケットで、現地のタイの人たちと共に暮らし続けている日本人たちを直撃。それでも、力強く、楽しく、生きている。そこには、今の日本社会が失った大切なものが生きていた。

ブログ名同名のドキュメンタリー映像の製作に関する話題。
風評観光被害の他に、地球温暖化の問題、コミュニティの再生、人間の回復、地域の再生、貧困問題などを取り上げてゆきます。
ツナミクラフトの「さをり織り」の情報。
エコロジーシアター「天の浮舟」情報も。


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13万アクセス達成しました [2008年11月28日(Fri)]
さきほど、どうも13万アクセスを達成したようです。

みなさんいつも読んで頂きありがとうございます。

そして、このブログに関するキーワードを検索して頂きありがとうございます。

ちなみに、今週は「HIV」で検索してくる方が多いです。

時々、ちょっと休むかも知れませんが、頑張らずに、いろいろと書いて行ければと思います。




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なぜ出産と後期高齢者の医療がうまくいかないか [2008年11月27日(Thu)]
最近、東京で容態が急変した妊婦の受け入れがうまくいかなかったり、後期高齢者の制度の問題などが出ていますが、この問題は同じ所に原因があるのではないかと思う。

ヒントは、麻生首相のコメントにある。

<麻生首相>高齢者医療費「何もしない人の分なぜ払う」
(毎日新聞 - 11月27日 01:32)

 麻生太郎首相が20日の経済財政諮問会議で、社会保障費の抑制を巡り「たらたら飲んで、食べて、何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」と発言していたことが26日公開された議事要旨で分かった。高齢者医療費の増大は患者側に原因があると受け取れる発言で、批判も出そうだ。

 首相は「67歳、68歳になって同窓会に行くと、よぼよぼしている、医者にやたらにかかっている者がいる」と指摘。「こちらの方がはるかに医療費がかかってない。毎朝歩いたり何かしているからである。私の方が税金は払っている」と述べ、理不尽さを訴えた。

 最後に首相は「努力して健康を保った人には何かしてくれるとか、インセンティブ(動機づけ)がないといけない。予防するとごそっと減る」と語った。

 首相は19日の全国知事会で「(医師は)社会的常識がかなり欠落している人が多い」と発言し、20日に撤回、陳謝していた。その日に不用意な発言を繰り返していたことになる。


地域の大きな病院をもっている会社の社長を務めていた経験がある人の発言とは思えないということは、置いておいて。

麻生さんの「何もしない人(患者)の分の金(医療費)を何で私が払うんだ」という言葉を裏返すと。「何かしている人の医療費は払う」と言う話になる。
とすると「何かしている」の基準を考えないといけないのですが。その「何かしている」というは、経済の世界では、お金を稼ぐ人・お金を動かす人が何かをしていると評価されるわけです。

だから、子供、妊婦、高齢者、非正規雇用者、若者、障害者などお金を稼ぐ人・お金を動かす人になりにくい人は、医療ためにお金を払いたくないと言っているようなもんです。
これは、麻生さんひとりがそう思っているわけではないようです。
誰かが賛同していないと、一国の首相になれないわけですし。会議でアジったのは賛同してくれる人がいるからでもある。
賛同してくれる人がいないところで、反発を受けるだけ発言をするリスクを冒す人は、他のメリットがある時以外は有り得ないからです。

田中・喜邑 冨久子の『がんで男は女の2倍死ぬ 性差医学への正体』という新書があるのですが。
その中に、日本の医療は、中高年の男性を医療の中心に置いているという指摘があります。
そしてそれが、様々な医療や福祉の問題を引き起こしている。

中高年の男性の医療が中心となっているだけに、医療や福祉のお金を減らすとなったとき、それ以外のものから減らしていくので、それが、産科不足、問題のある後期高齢者医療制度、介護、障害者自立支援法・・・などに繋がっていく。

麻生さんは、コロコロ言うことが変わると言われていますが、その時その時に思ったことをいっているだけで、ある意味ウソのつけない人なので、今までの、多くの政治家が、そのあたりを選挙に勝つために、たくみに隠していたことを言う傾向がある。

麻生さん、もっと不用意な発言をして、政治家のホンネや、日本の持っている問題点をさらけ出して下さい。
そうしないかぎり、日本は良くなりません。





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埼玉県ふじみ野市で出店します [2008年11月26日(Wed)]
11月29日、埼玉県ふじみ野で行われる癒しイベント『第8回 癒されモール』 に出店します。

癒されモールは東武東上線「ふじみ野」駅の近くにある、ふじみ野アウトレットモールリズムの隣りで行われている癒しイベントです。

さをり織りを中心に、タイ南部のツナミクラフトを販売します。

埼玉県初出店です。
ぜひお越し下さい。




第8回 癒されモール
http://event.saori.cc
日程:2008年11月29日(土)
時間:14時00〜20時00分
場所:東武東上線「ふじみ野」駅徒歩4分。
アウトレットモール脇に産業文化センターのギャラリー
ギャラリーはガラス張りでアウトレットモールに面しています。
※入場料500円+ラブオファー(カンパ)制
主催:エネルギーサロン・タンタンhttp://www.saori.cc


贅沢生音ライブ計4回

●宮島香代子(クリスタルボウル)
http://www.h2.dion.ne.jp/~harl/crystalbowl.html
●YUUKA(ヒーラー×アーティスト)
http://www.geocities.jp/starchild910/
●あだっちa.k.a. Healing Knight(ディジュリドゥ)
http://www.myspace.com/adachi2012

【ライブスケジュール】
15:00〜15:20 Healing Knight
16:00〜16:30 宮島香代子、YUUKA
17:45〜18:15 宮島香代子
19:10〜19:40 YUUKA、Healing Knight


第8回出展者一覧
11月20日現在、全19ブース(うち物販専門2ブース)です。

◎紫音:パワーストーン・ブレスレット&マルセイユ・タロット占い
http://www.shibayama.co.jp:80/shion/
◎**コーラルの虹**:オーラソーマ(R) {カラーセラピー}
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=10424608
◎Aroma:Re:血液循環療法&手作り石けん
http://www.aromare.jp
◎虹の珠:アロマリーディング&アムリタヒーリング&ヴァイタフレックス
http://nijinotama.info:80/
◎四柱推命と気持ちすっきりケア:四柱推命&動物向けアロマオイルとフラワーエッセンス
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=12053974
◎イオヒーリング:イオヒーリング
http://jp.youtube.com/watch?v=S875IC945rw
◎chie:バッチフラワーエッセンス
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=527178
◎らいおんハート。:気功整体&ヒーリング・カウンセリング&カードリーディング http://lionheart.in/
◎PUKALANI(プカラニ):アロマハンドトリートメント
http://pukalaniaroma.com/
◎セネカ:スピリチュアルカウンセリング・チャネリング&光の浄化のワーク http://total-healing.jp/
◎Angelart桜*さゆり:スピリチュアルカウンセリング&オリジナル女神ヒーリング&パワーストーンブレスレット
http://angelart.ocnk.net/
◎荒川桜子:タマラヒーリング
http://www2.odn.ne.jp/~sakurahills/
◎YUUKA:チャネリング&エネルギーワーク&エネルギーワークリフレクソロジー、無添加ヘナの販売
http://www.geocities.jp/starchild910/
◎アバター(R)コース:アバター(R)コースの紹介&書籍販売
http://www.avatarj.com/
◎るりの庭:タロットセラピー&サイキックプロテクション
http://mixi.jp/show_friend.pl?id=14580066
◎SITA*LOTUS:Six Sense カウンセリング&ポストカード販売
http://plaza.rakuten.co.jp/sitalotus/
◎TSUNAMIクラフト:【物販】癒しから生まれた民芸品
http://tsunamicraft.asia/
◎miwaco:【物販】ポストカード&草木染め 
http://homepage3.nifty.com/miwachai/
◎エネルギーサロン・タンタン:代替医療エネルギー調整&美容整顔調整&美容ボディ調整 http://www.saori.cc

みなさまのご来場、心よりお待ちしております。

癒されモールサイト:http://event.saori.cc
mixiコミュ:http://mixi.jp/view_community.pl?id=2453486

第9回癒されモールは、2009年2月14日(土)の予定です。





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Tribal Kids' Eyes [2008年11月26日(Wed)]
いま、うちの近所のLatitude☆Pで、「Tribal Kids' Eyes 〜No!Trafficking exhibit vol.1〜」という展覧会が開かれています。



この展覧会は、この夏にタイの北部のメーホンソーン県にあるムセキ村を訪ねた二人の女性アーティストの写真と映像作品が展示されています。
彼女たちが訪ねたのは、山岳少数民族のカレン族の子供たちの施設で、人身売買や搾取的移住、エイズや貧困などの問題に向かい合いながら生きる、民族の村の子供たちの表情を捉えています。



子供たちにレンズ付きフィルムを渡して撮られた壁一面のコラボレーション作品は、見るたびに発見があるのが面白い。

展覧会は11月30日まで、29日には北タイにあるエイズ患者のための家・バーンサバイのディレクター早川文野さんのトークイベントがあります。




「Tribal Kids' Eyes No! Trafficking vol.1」
 期間 :11月24日(月)〜11月30日(日)
 開館時間 :14時〜19時 会場 :Latitude☆P (四谷三丁目2番出口から徒歩3分)
 エントランスチャージ :300円
 お問い合わせ :tenohira_ycatip@hotmail.co.jp
 共催 :NPO法人プリズムスケープフィルム ×てのひら〜人身売買に立ち向かう会
 協賛 :株式会社シンクネットプロ アフターヌーントークイベント
 
トークイベント
 日時:11月29日(土)15時〜17時
 場所:Latitude☆P
 「北タイにあるエイズ患者のための家・バーンサバイから」
 バーンサバイディレクター:早川文野さん
 参加費:800円(お茶が出ます)




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鯰絵に見る庶民の感情 [2008年11月26日(Wed)]
いま東京消防博物館にて「鯰絵」の展示が行われています。
「鯰絵」とは、江戸時代末期に襲った安政の大地震の直後に出回った鯰の絵が描かれた瓦版です。
当時は地震の原因が鯰で、鹿島大明神が要石で鯰を押さえつけて地震を押さえ込んでいたと考えられていました。

余談ですが、最近、千葉県北部付近の地下に大きなプレートがあるという報道がありましたが、鹿島神宮の位置からすると、鹿島大明神を祀ることで地震を押さえつけているというのは妙にリアルな感じがします。

さて、その鯰絵ですが、その内容は、地震で恩恵を受けた人の姿を描いたものが多いのです。
鹿島大明神が生け捕りにした地震鯰を、蒲焼き屋で蒲焼きにしてもらおうとしているところを、地震で恩恵を受けた、大工、鳶、左官そして、かわら版の絵師などが引き留めるというものや。大鯰に対して、地震で儲けた材木問屋、鳶、商人などが餅や小判をわたしながら、今後の希望を話していたりという風に。
地震で被害を受けた庶民が、地震に乗じて儲けている人たちへの気持ちを代弁するものであるとともに、政治批判や風刺という内容になっていました。
そんなことで、地震後2ヶ月で、幕府の処罰の対象となったそうです。

災害復旧は必要なことですし、そこで正当に報酬をもらうのは当然のことですが、誰かが不幸をきっかけに儲かっている事が透けて見える事が、被災者にとって愉快な話ではないことがあるということが、この「鯰絵」から見えてきます。

その庶民の感情が高まると、政治がうまくいかなくなるという判断が、鯰絵の禁止に繋がったのだと思います。

最近、兵庫県知事が、関東大震災はチャンスだというような発言をして問題になりましたが。
災害が商売のチャンスになる人がいて、しかも、政治と連動しやすい商売のひとだったりするわけで。被災者の感情を考えない発言だと言うよりも、本当のことだからこそ発言についてクレームをつけたのではないかという気がします。そこには、災害関連産業について、庶民にあまり勘づいて欲しくない政治の力がかかったのではという気がします。おかげで、政治家からのクレームが多かった。
それは、それで、政治的な混乱が起きたらデメリットもあるからわかるのですが、被災者の感情を考慮したふりをして、クレームをつけたような空気を感じたのが私にとっては不愉快でした。

それだけに、鯰絵に妙に共感がもてるのよね。



兵庫県知事チャンス発言、官房長官「残念だ」
 
河村建夫官房長官は12日午前の記者会見で、兵庫県の井戸敏三知事が11日に関東大震災は関西にとってチャンスだと発言したことについて「兵庫県は阪神大震災で大変苦労した痛みを十分ご存じのはずだ。全国が心配して協力したのに、その県の知事なので残念だ」と批判した。

 井戸知事は自らの発言について「(災害時に)第二首都機能を関西で引き受けるべきだとの思いだった」と釈明している。(11月12日 12:38 日本経済新聞)



この記事を読んで、全国が心配して協力したことは事実ですが、いつまでも恩着せがましく言われたくないと感じました。



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密かに作品を上映します [2008年11月24日(Mon)]
11月24日東京ビッグサイト会議棟で開催される医療安全推進週間公開シンポジウム「患者・市民の医療参加とパートナーシップ」の会場の片隅で、ひそかに私の撮影・編集した作品が上映されることになりました。

作品は「医療安全を語る」という題名で、2000年4月に点滴ルートに、腸に入れるはずの薬剤を注入してしまって亡くなった菅俣笑美ちゃんのご両親、菅俣弘道さん菅俣文子さんが医療安全について語ります。

笑美ちゃんの事故は、悲惨な事故でしたが、その事故をきっかけに、医療器具が改良されたり、医療安全への取り組みが進んだり、医療事故の問題解決なども進みました。

昨今は医療崩壊とか言われて、医療に関する明るい話題が少ないのですが。
事件や事故があっても、それによって、前に進めるのなら、少しでも悲しいことが報われるってもんです。

映像では、事故前の病院との関係、事故直後の心理状態、事故後の病院の取り組み、裁判ではなく示談に至る経緯、医療者にわかってほしい事などについてのインタビューが収録されています。

言葉になっていない言葉を感じてもらえるように、テレビのように、インタビューを切り刻んで、話を簡潔にまとめないという方針で編集しています。



医療安全推進週間公開シンポジウム「患者・市民の医療参加とパートナーシップ」

(主催: 厚生労働省、医療の質・安全学会第3回学術集会、医療安全全国共同行動推進会議) 

14:30- 医療安全推進週間にあたって 佐原康之(厚生労働省医政局医療安全推進室長)
14:40- 特別講演 「医療者と患者市民の協働の可能性」
   講師 柳田邦男(ノンフィクション作家)
15:10- 「新しい医療のかたち」をめざす患者・医療者・地域社会の取り組み事例の報告
   司会
    丸木一成 (国際医療福祉大学大学院教授)
   発表
    NPO法人地域医療を育てる会
    県立柏原病院の小児科を守る会
    緩和ケア支援センター”はるか”
    医療情報の公開・開示を求める市民の会
16:00- パネル討議「“患者の医療参加”を考える」
  司会
   上原鳴夫 (東北大学)
   山内桂子 (医療の質・安全学会パートナーシッププログラム)
  パネリスト
   関原健夫(日本対がん協会)
   本田麻由美(読売新聞)
   鮎澤純子(九州大学)
   内野直樹 (相模野病院)
17:05- 閉会の辞
  (17:10 閉会)



ちなみに、同日「医療安全全国共同行動 第一回全国フォーラム」が開催されています。

この「医療安全全国共同行動」というのは、いままで、医療安全や質の向上について、医師会、看護協会など、医療従事者がそれぞれの団体で各自バラバラに行われていたため、それぞれの活動が連携することで効果を上げようと言うことで始まりました。

アメリカでは同様の医療事故を減らす取り組み「“10 万人の命を救え“キャンペーン」が成果を挙げたということも、この活動を始める大きな後押しとなっているそうです。
今回は「“10 万人の命を救え“キャンペーン」のことを、W.A.コンウェイ医師(ヘンリーフォード病院診療部長兼質改善委員長)が講演するそうです。

「医療安全全国共同行動」は、8つの行動目標かなっています。

 危険薬の誤投与防止/肺塞栓予防
 急変時の迅速対応/危険手技の安全管理
 医療関連感染症防止/医療機器の安全管理
 事例分析から改善へ/患者市民の医療参加

医療従事者中心の内容ですが、患者や市民の関わる内容も含まれています。

事故や事件があれば、不安を煽るようにガンガン報じられ、政治家も舌戦をくり広げる一方で、医療者のこのような取り組みが、あまり報じられていないのが残念です。

「医療安全全国共同行動」 http://kyodokodo.jp/



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外国育ちの日本人の子供 [2008年11月22日(Sat)]
前回は、日本育ちの外国人の子供の話でしたが。
今回は、外国育ちの日本人の話です。

ここんところ、大学で大麻が流行っているのですが、どうもそれが帰国子女と関係しているのではないかという記事がありました。

確かに、海外で育った日本人のうち、特にお金の価値が低い国の人と混血の場合。日本人はお金を持っているということで、悪いことにはまる子供がけっこういるそうです。

タイでは、前回も少し書きましたが、小学校も卒業しないまま、お金を持って遊び回っているケースがあり。16歳で体中入れ墨とピアスだらけという日本人の少年もいるそうです。
当然、麻薬や児童買春とか、その他の犯罪に近い状態にいます。

もちろん、全ての外国育ちの日本人の子供がそうであるわけではないのですが、いま住んでいる国で生きていく力、日本に戻ってきた時に生きていく力を養うという意味の教育が重要です。

とはいえ、現実はなかなか難しいようです。

まず、大前提となるのは、親の意識です。
教育が受けられないとどうなるのか、教育を受けるとどうなるのかがピンときていないようです。
そして、教育に支払う費用を払う意識も低い場合があります。
日本では、中学まで義務教育で、公立なら無料で通えるわけですが。
外国で、日本の教科書を使って、日本語で勉強をするというに、たとえ低い金額でも、お金を払いたくない親が多いそうです。
あるレストランで、保護者を呼んで、学費についての会合をしたとき、一ヶ月でビール3杯程度の学費が払えないという親が多かったのだそうです。参加者は、その会合の場でタダかと思ってビールをガバガバ飲んでいたそうで。会議の主催者はあまりの酷さに「あなたが飲むビールをたった月に2.3杯我慢するだけで、子供が教育がうけられるのですよ。どうしてほんの少し我慢が出来ないのですか」と呆れてしまったという事があったそうです。

次に、立場による意識差の問題です。
国の仕事や、日本の国益にかかわる日本の企業の仕事で駐在員として来ている人や。
ちゃんとお金をかけて、子供を教育してきている人やそれらのコミュニティの人からすれば。
勝手に外国人と結婚して、外国に住んでいる日本人の教育は自己責任で行うべきで、国やらが補助する必要など無いという意見を持っている人が多い。
確かに、国の仕事で、会社の仕事で、外国に家族をつれて来たのなら、国や企業がお金を出して養う必要があったり。教育にかかる分を負担出来るサラリーを保障するなど、手を打つことが出来る。それと同じ事を、旅行中の恋愛から、居着いてしまった人たちに適応するのはおかしいと思うのは当然である。
ここでは砕いて気に書きませんが、そのあたりの気持ちのギャップが、子供たちがいざ教育を受けたいと思ったときに障害になる場合があるそうです。

他にも問題は満載です。

とはいえ、同じ日本という国籍を持った人の子供が、このままいくと犯罪に走ってしまう状態にあるということを、日本人として突き放して考えて良いのだろうか。

同時に、日本国内にいる外国人の子供が、日本で生きていく力を持てないことで、犯罪の魔の手に落ちてしまう状態で、日本で安心して生活が出来るのだろうか。

いまは、貧困層が増えているので、今度は日本人が日本で生きていく力を持てないことで、犯罪の魔の手に落ちてしまう状態で、日本で安心して生活が出来るのだろうか。

日本の貧困層が増加(顕在化)してきているだけに、外国のこと、外国人のことと考えて他人事のようにしていると、いつしか足下をすくわれてしまうような気がする。


早大・大麻事件 ブランド強化狙った拡大戦略がアダ
(ゲンダイネット - 11月21日 10:01)

「私学の雄」が大麻問題で大揺れだ。

 早稲田大は17日、既に逮捕が明らかになった3人の学生とは別に04年以降、大麻取締法違反容疑で学生4人が逮捕され、退学処分にしていたことを明らかにした。

 また千葉県警は同日、別の早大生(20)の逮捕状を取ったと発表。早大の“大麻汚染”は広がる一方だ。

 早大によると、4人はいずれも国際教養学部。04年に2人、今年に2人が大麻取締法違反(所持)で逮捕され、退学処分となった。

 この日の会見で、大学側は「全学生に対し、違法薬物に関する警告文を発信し、周知徹底を図る」とのコメントを出すのが精いっぱい。同じ学部で大麻所持が起きたことに対しては「国際交流……」などとワケの分からない説明に終始した。

「大学側の対応はあまりにもオソマツです。慶応や法政など大学生の大麻所持が次々明るみになり、早大の学生の間では『ウチも危うい』と公然とささやかれていた。それなのに、読売新聞が一連の大麻事件後に行った調査に『摘発者ゼロ』とウソをついた。過去の事件を公表しなかった理由を問われた藁谷友紀・常任理事は『すでに社会的制裁を受けている』などと言い訳していたが、これでは隠蔽体質と言われても仕方がないでしょう」(関係者)

 そもそも早大生に大麻汚染が広がったのは、大学の拡大戦略と無縁ではない。6人の逮捕者が出た「国際教養学部」は04年、「外国語教育の徹底」を掲げて新設した“鳴り物入り”の学部だ。

「国際教養は、慶応などの他大学をライバル視し、『政経』以外の看板学部にしようとつくった学部です。少人数の講義と英語至上主義がウリで、1年間の留学をカリキュラムに義務付けているのが特徴ですが、学部内で幅を利かせているのは帰国子女や留学生。彼らの中には語学はできるが、中学レベルの歴史や漢字をロクに知らない学生もいる。こうした中で、一部のデキの悪い学生が大麻を広める温床になっているという声もある。少子化で『学生確保』の拡大戦略を急ぐあまり、結果的に質の低下を招いているのは確かです」(前出の関係者)

 首都圏での系列小学校や中学校開校に加え、最近では地方への系列・付属校づくりに乗り出した早稲田。来年には大阪府茨木市で系列の中学・高校の募集を始めるほか、佐賀県唐津市にも中学・高校を開校する予定だ。

 ブランド力強化は結構だが、大学入試に「薬物」や「国内罰則法」も加えた方がいいのではないか。

(日刊ゲンダイ2008年11月18日掲載)


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日本育ちの外国人の子供 [2008年11月21日(Fri)]
裁判の判決をうけて、国籍法の改正が国会で審議されていますが、国籍というのはなかなかやっかいです。そして、国籍だけでなく在留許可もやっかいです。

海外ではアメリカなどの出生地主義という国籍の考え方があり、たとえ日本人同士の夫婦であってもハワイで出産すれば、子供はアメリカ国籍を持てるというものが。日本では出生地主義ではないので、以下のニュースのように、フィリピン人同士の子供はフィリピン国籍となる。
その両親が強制退去となると、いくら日本で生まれ育ったとしても、未成年であれば一緒に国外退去となる。
まあ、法律的にはそうなんですが。日本で生まれ育って、日本語しか話せない状態で強制送還はキツイ。

<不法入国>在留許可求め嘆願書 比人中学生と両親が法相に
(毎日新聞 - 11月20日 20:22)

 日本で生まれ育ち、日本語しか話せないフィリピン人の中学1年生、カルデロン・ノリコさん(13)=埼玉県蕨市=と両親への退去強制命令を取り消してもらおうと、ノリコさん一家が20日、在留特別許可を求める嘆願書を森英介法相あてに提出した。

 ノリコさんの父アランさん(36)と母サラさん(38)は92〜93年、他人名義の旅券で入国。95年にノリコさんが生まれた。06年にサラさんが入管法違反で逮捕され有罪となり、一家に退去強制命令が出た。取り消し訴訟も敗訴し、今月27日に退去の期限が迫っている。

 ノリコさんは「友達とダンススクールを開くのが将来の夢。生まれ育った日本が大好き。フィリピンでの暮らしは想像できない」と訴えた。【石川淳一、稲田佳代】


ここ1.2年で、日本国内のタイ人との付き合いが広くなってきてますが。わたしの周りにいるタイ人の子供は、タイ語と日本語を両方はなせるように教育しています。
高校生ぐらいになると、タイ人同士、日本語とタイ語をチャンポンというか、すごいスピードでタイ語と日本語を入れ替えてコミュニケーションをとっています。しかも、日本語は完全にネイティブスピーカー。
このような状態なら、あと英語をしっかり覚えれば、タイに戻れば、日本企業にも勤めることが出来ます。

ところが、必ずしも、自分の国籍の国の言葉をマスターできるわけではない。そして、日本語も就職出来る程度にマスターするのは困難である。

タイには、日本人とタイ人のハーフの子供たちがいるのですが、日本語もタイ語も中途半端で、タイは小学校にも落第があり、15歳以上は学校に行くのは任意になるため、小学校3.4年のまま小学校を中退してしまう子供たちもいる。

日本の場合は、義務教育に落第がないので、15歳になると学校にさえ通い続けていれば卒業出来る。これが、いいのか、どうかはわからないが、とりあえず、中学卒の最低限の資格がとれる。
それに対し、小学校中退というのは、良い仕事にもつけないし、それ以上の高等教育に行くことを困難にしてしまう。

そして、タイ人と日本人のハーフの子供の中途半端な日本語は、バンコクにある日本人学校のレベルと歴然の差があるそうです。そのため、日本に帰ってきても学校についていけないという問題も発生する。

新聞記事の不法入国をしたフィリピン人夫婦の日本生まれの子供の場合。親は法律を破っているわけだし、どういう事情があるかはわかりませんが、ちゃんとフィリピン人としてフィリピンで生きていけるような教育をしてなかった。
だから、悪いのは両親だといえる。
と、同時に法務省がちゃんと入国を管理し対応ていないため、子供が日本社会にのみ適応して育ってしまったともいえよう。いまさら強制退去というのもコクな面がある。

とはいえ、この子がフィリピンで生きていけるのかどうかということを考えると、この子に日本に居させてあげたいというのが人情である。

FIFAワールドカップアジア地区予選のカタール戦が未明に行われていたが、カタールのチームには、南米やらアフリカから帰化した選手がたくさんでていた。
FIFAワールドカップの決勝に出ることは国の威信に関わることだから、世界から優秀な選手を集めたというわけですが。
国籍というものは、法律という手続きは経ているものの、とても恣意的に変えてしまえるもので、在留許可も同様の側面をもっている。

と、考えると、国籍というものや在留というものが、恣意的に運用される要素を持っているだけに、今回の件、法相に嘆願をすれば、どうにかなってしまう可能性もあるような気がしてくる。

認知をうければ、婚姻関係無しで、日本国籍が取得出来るという国籍法の改正が進んでいるが、今一度国籍というものが何なのか考えてみてはどうだろう。


ついでにですが・・・
フランスで移民の強制結婚が問題になっているそうです。

10代女性が狙われているようなので、なにかウラがありそうな・・・・

パリ市当局、少女の強制結婚を防ぐマニュアル作成
(ロイター - 11月20日 12:33)

 [パリ 19日 ロイター] 仏パリ市当局は19日、少女らが強制的に結婚させられるのを防ぐことを目的とした当局者向けの対応マニュアルを刊行した。

 政府調査によると、フランスでは移住者を中心に、10代の女性推定7万人が強制的に結婚させられたり、そうなるリスクにさらされている。結婚式を執り行うことのある市当局者は、そうした状況が疑われるケースに直面した場合、どのように対処すべきか迷うことが多いため、今回マニュアルが作成された。

 結婚式が行われる施設を持つある地区の当局者は「会場に着いてみたら、片側には若い女性が1人、もう一方の側に60―80人の男性がいるというような状況に出くわすこともある。経験の少ない担当者なら当惑してしまう」と語った。


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給付金を別の使い道にした方が役立つのでは・・・ [2008年11月20日(Thu)]
昨今、給付金がどうのと話題になってますが。
まあ、この2兆円の使い方なら経済効果が出ないでしょう。
しかも、自尊心の話まで出てきてしまって、変なことになってきています。
話し合うのも無駄なモードになってきています。

これだけのお金があったら、最低3000億円を医療事故の対策に回したり。
貧困対策を行っているNGOにせめて1000億を分配するだけでも、かなりの社会の問題解決が行われるのではないでしょうか。

こちらはお金がかかりますが、地方の小さな企業を儲けさせるという意味では。
進まない学校の耐震化工事に回したり。(といっても技術者不足のようなので、年次をまたいでもお金が使えるようにすればいい)

また、今後のことを考えて、NGO/NPOを運営するための支援をする専門家を教育するのにお金を使うのもいいでしょう。

そして、もしあまたったら、行政の無駄や、無駄な事業のの停止、重複した無駄な法律を無くしたら、担当した公務員や官僚に懸賞金を出すための軍資金にする。
そうすれば、税金の無駄が減り、減税のための財源探しをしなくてもよくなる。

これから、人口も減るわけですし、それぐらいしてもいいのかも。


<定額給付金>神奈川知事「自尊心が育たぬ」 知事会で論争
(毎日新聞 - 11月19日 21:52)

全国知事会議に出席し、会長の麻生渡・福岡県知事のあいさつを聞く麻生太郎首相(中央)。右は鳩山邦夫総務相、左は河村建夫官房長官=首相官邸で2008年11月19日午後0時59分、藤井太郎撮影
 政府主催の全国都道府県知事会議が19日、首相官邸で開かれ、政府から麻生太郎首相と閣僚らが、全国知事会から麻生渡会長(福岡県知事)ら47都道府県の知事らが出席した。政府の追加経済対策に伴う総額2兆円の定額給付金について、知事側から賛否両論の意見が出た。

 松沢成文・神奈川県知事は、福沢諭吉の独立自尊の精神を取り上げ、定額給付金を批判。「不景気になると政府が国民に金をばらまくということをやっていると、国民の自尊心が育たない。お金をもらうことで政府に対する鋭い批判もなくなる。政策理念として極めて問題がある」と指摘し、麻生首相に見解をただした。

 一方、麻生首相は「そういった(独立自尊の)意識が神奈川県民にあるとするならば、(所得が)500万円でも(給付金を)取りに来ない人は取りに来ない。5000万円でも欲しい人は欲しい。返す返さないは本人の哲学の問題であり、矜持(きょうじ)の問題なんだと基本的に思っている」と述べた。

 これまで全国知事会で定額給付金についての議論はなく、個々の知事の意見が噴出した形。古川康・佐賀県知事らは定額給付金に賛意を示した。【立上修】



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HIV日本の感染率上昇 [2008年11月20日(Thu)]
まあ、HIVの検査が普及しつつあるということもあるのでしょうが・・・
先進国中で感染率上昇がずば抜けているそうです。
元データが見たいです。



<HIV>感染者1万人突破 7〜9月は過去最多
(毎日新聞 - 11月19日 21:12)

 厚生労働省のエイズ動向委員会は19日、国内のHIV(エイズウイルス)感染者が累計で1万人を超えたと発表した。新規感染のペースは右肩上がりに増えており、厚労省は「先進諸国が横ばいの中で日本の感染率上昇は目立っており、啓発が遅れている」と警戒を強めている。

 厚労省によると、7〜9月に報告があった新規感染者は294人で、四半期ベースでは過去最多。血液製剤で感染した薬害被害者を除く感染者は累計で1万247人(男性8305人、女性1942人)に達した。85年の最初の感染報告から5000人突破までは17年かかったが、ここ数年でペースが急激に上がり、03年1月以降の5年9カ月で5107人の感染者が見つかった。

 感染ルートの大半は性的接触で、特に若年男性の同性間の性的接触による感染が増えている。感染者の居住地は東京が約3分の1で突出している。エイズを発症した患者の累計は4790人、薬害以外の死亡者累計は864人。【清水健二】




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戦争の現場で何が起きているのか [2008年11月18日(Tue)]
捕虜として「戦場にかける橋」で有名な泰緬鉄道建設に携わった元英国陸軍兵士の手記がカナダで出版されるようそうです。とても興味があります。日本でも出版出来るのでしょうか。

今回カナダで出版するきっかけとなったのは、元英国陸軍兵士の孫が元英国陸軍兵士が他界した20年後の2003年に手記を始めて読み、険しい谷間での作業に死者が相次ぐ記述に驚いたとともに、欧米で知られる「無慈悲な日本軍兵士」のイメージとは異なっていたからのようです。

このあたりは、なんとなく共感出来るものがあります。
私の祖父は、戦争には行かなかったが、軍事工場で外国人の捕虜を働かせていたのですが、おかげでB級戦犯の容疑がかけられたと聞いています。
ちなみに日本人のBC級戦犯のうち約1000人が死刑となりました。
私が祖父に会えたのは、捕虜となっていたオーストラリア兵がリンチに遭ったときそれを見つけた祖父が止めたとの証言が採用されたからではないかと伝え聞いています。

戦争というのは、人の殺し合いであり、無慈悲で残酷なことも無数に行われたと思います。しかしその一方で、相手の陣営の人であっても人として当然のことをしていることも、これまたたくさんあると思います。
軍で働くということは、軍をやめても機密保持という軍規を守り、その見返りのようなものが年金だったりするので、元兵士は戦争の体験談を話さない。だから、歴史を都合の良いようにしたい人が、自国に都合が良く、対戦国に対して悪いことばかりを言うことが可能で。それが繰り返されると、いつしか、多くの人にとって、それが本当のように感じでしまうわけですが。
本当の現状は、言われていることより残酷な所もあれば、博愛的とも言える人と人とのドラマもあるのでしょう。
それだけに、戦場の実情を記した手記が出版されることは、非常に意味があると思う。
1人の体験談というミクロ的な視点かも知れないが、誰かの都合の良い歴史観のバイアスをかいくぐる1つのきっかけになるかもしれない。

ここんところ田母神さんの論文が問題となっていますが、その目的は「自虐的歴史観」に対抗しようとするものだと思われていますが。このような論文を書いたことこそが「自虐的歴史観」そのものであり、反作用の部分のみが現れただけに見える。
作用にしろ、反作用にしろ「自虐的歴史観」の呪縛や、戦勝国のご都合の歴史観の呪縛を解消するには、事実を知り、それぞれの立場を体感し理解しあう事から始まるものだと思う。
だからこそ、期待したい。

この手記が出版され、多くの人の呪縛を解くきっかけになってほしいと思う。



<元英国軍兵士>日本軍捕虜時代の日記 孫がカナダで出版
(毎日新聞 - 11月18日 13:22)

祖父の捕虜生活をつづった日記と出版を計画する孫のデイビッド・モートンさん=林哲平撮影
 第二次世界大戦開戦直後に「死の鉄道」として知られるタイ・ビルマ(ミャンマー)国境の泰緬(たいめん)鉄道建設に携わった元英国陸軍兵士の日記が残されていた。事故で犠牲者が多発する過酷な作業実態が記されている一方、日本軍の軍医に励まされたエピソードも書かれている。兵士の孫にあたる徳島市のカナダ人男性が、近くカナダで英語版を出版。日本語版の出版先も探している。

 日記の主はイギリス南部出身のアルバート・モートンさん。1942年、31歳の時にシンガポールで日本軍の捕虜となり、鉄道建設に従事させられた。約10センチ四方の薄い手帳3冊には同年11月から帰国直前の45年末まで、収容所での生活や過酷な建設作業の様子が細かい鉛筆書きの文字でびっしりと書かれている。モートンさんは終戦後、カナダに移住し、83年に73歳で亡くなった。

 アルバートさんの孫で徳島文理大客員講師のデイビッド・モートンさん(39)は祖父が亡くなって20年後の03年、日記を預かっていたおじから初めて実物を見せられた。祖父はまったく戦争を語らず、デイビッドさんにとって初めて知る祖父の戦争体験だった。

 険しい谷間での作業に死者が相次ぐ記述に「よく生き残ったな」と驚いた。祖父はマラリアに悩まされたが、日本人軍医は熱心に治療に当たり「この戦争はもうすぐ終わる。家族に会えるように体を大切に」と励ました。欧米で知られる「無慈悲な日本軍兵士」のイメージとは異なっていたという。

 デイビッドさんは徳島市で外国人の生活支援活動をする女性5人に協力してもらい、06年から2年間かけて200ページ弱の和訳を終えた。協力者の一人の徳島大非常勤講師、山田多佳子さん(52)はビルマに出征した父親を持ち、「父が戦った土地を知りたかった」と作業に加わった。

 厳しい捕虜生活の中でもあった日本兵との交流。四国巡礼の「遍路」を研究するデイビッドさんは、遍路のもてなしの文化に通じるものがあると感じている。「体験者の書いた真実を多くの人に知ってもらいたい」と話した。【林哲平】




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700記事目と高尾山の強制執行 [2008年11月18日(Tue)]
この記事でブログ700記事目となりました。

これも、多くの皆様が記事を読んでくれたりしたからです。
そして、記事をきっかけにいろんな出会いがあったからです。

皆様に感謝。

そして、次への繋がりのためによろしければ、ブログランキング等のクリックのご協力をお願いします。

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さてさて、本日、圏央道をつくるために高尾山に穴を空けるなということで、建てられたウッドデッキが、強制執行で排除されました。

デッキには、抵抗の印としてドリームキャッチャーが1000個(目標値)が設置されていたのですが。130人がかりでやってきては、どうしようもありません。

高尾山の運動は、今年の初め頃から若者やアーティストを巻き込んで面白い動きになっていたのですが。いまひとつ一般への周知がいきどどかないというか、大手メディアにもあまり注目されませんでした。

理由はいくつかあるでしょうが、私が考えるに、大きな原因は、人と人との利権争いではなかったため、多くの人に理解されなかったという部分が大きかったのではないかと思います。
これは、自然保護活動にありがちなことでもあります。
いまから10年以上前になりますが、長崎県の諫早湾干拓の反対運動は「ムツゴロウがかわいそう」ということで、いろんな呼びかけをしましたが。結局は、人間より動物が大切なのか・・・っていう論理で、多くの人に理解されませんでした。
いまは、ペットブームで、ペットが疑似家族と見している人が多いので、高尾山にトンネルを空けると、ペットがかわいそうというのなら、もう少し関心が寄せられたのでしょうが。自分の土地ではないし、湿原とか地下伏流水とかを守るというのは、理解しにくいのでしょう。
また、野次馬的なメディアは、人間の欲望でドロドロしているのを流す方が視聴率が取れる事をよく知っているので、ある意味理性的(本当に理性的かは不明)な反対運動では、面白くないんでしょうね。

この他に手遅れだったということも、盛り上がりが欠けた原因だったと思われます。
以前、もう7.8年前の自動車雑誌に、圏央道の八王子市のあたりのルートをあと数キロ東に作れば、いまの計画より住宅地の近くは通るものの、建設費がかなり安くできるという事が書かれていました。
つまり、いまのルートは、建設費をかけるために決定された可能性があるわけです。
そして、中央道と圏央道の八王子ジャンクションが今の位置に完成した時点ですでに高尾山にトンネルを掘る方に勝負がついていたわけです。
だから、いまさら反対してももう遅かったというわけです。
しかも、多くの人が必要とする東名と中央道という最も必要なところを最後に残したために、反対派への賛同が得にくかった。

その他の要因としては、「高尾山」と言っていた人が、北京オリンピックが近づくに連れて「FREE TIBET」とかぶる人が出てきて、活動が散漫になったという部分もあったかもしれない。

それにしても、読売にしても朝日にしても、「圏央道」と書いても「高尾山」と書かないのが不思議です。何か国土交通省に気を使っているのでしょうか・・・。


「圏央道」で初の行政代執行、反対派のデッキ撤去開始
(読売新聞 - 11月18日 10:58)

圏央道をめぐる初の行政代執行で、建設反対派と話す国交省の関係者ら(18日午前9時43分、東京・八王子市で)=竹田津敦史撮影

 首都圏を環状に結ぶ首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の高尾山トンネル(東京都八王子市)などの建設工事で、国土交通省相武国道事務所は18日、建設に反対する自然保護団体が事業用地内に造ったデッキ状建造物を撤去する行政代執行を開始した。

 圏央道を巡っての行政代執行は初めて。

 デッキは、自然保護団体「地権者の会・むさゝび党」が今年2月、高尾山トンネル南坑口近くにある急斜面の樹木と樹木の間に建てたもので、床面積は約30平方メートル。屋根と柱、床でできている。

 この日は午前9時頃、同事務所の職員ら約130人が現場に集合。絹川君一副所長が行政代執行宣言を行った後、職員らがデッキ周囲にある造形物などを片付け始めた。デッキ内には、反対派グループ約20人が立てこもったが、職員らが退去するよう説得を続け、午後0時40分頃、全員がデッキを離れた。

 高尾山トンネルを含む八王子南インターチェンジ−八王子ジャンクション間(約2・2キロ)は2011年度に開通予定。





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TOKYO DANCE MUSIC FESTIVAL 2008 [2008年11月18日(Tue)]
小雨の降る中、11/16に代々木公園で開かれたTDF2008というエイズ防止イベントにツナミクラフトが出店してきました。
要はフリーパーティなわけですが、11/16から12/15の東京都のエイズ防止月間にあわせて実施されています。
東京都では、毎日1人以上のペースでHIV感染者が増えているということなのだそうですが。これはわかっているだけの数字だと思われます。
HIV新規感染者のうち7割が20代30代というわけで、こういうダンスイベントなどで啓発しようとしているそうです。(まあ、20代30代が関心が高くエイズ検査をしているから割合が多い可能性もありますが・・・)

んなことで、小雨が降ってお客さんがいないうちに、STOP AIDSブースに行ってきました。


世界中のSTOP AIDS Tシャツ


Tシャツっての主張するファッションだと考えているのですが。
はっきりいって、世界のSTOP AIDS Tシャツはレベルが高いです。
カッコイイです。

ブースのとなりには、オレンジのトラックが。



Happy Truck という、STOP AIDSのピアスを売るトラックです。

窓にはこのブログをよく覗きに来る方にはおなじみの方の写真も・・・



様々なデザインのピアスが・・・

そしてトラックの後ろには



世界の国の言葉で「愛している」という言葉が書かれています。

ちなみにタイ語やシンハラ語は無かったです。

これらの展示は、いろんなところに出ているので出あったら是非チェックしてみて下さい。






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子供としての幸せ [2008年11月18日(Tue)]
とても切ない話ですが。子供としての幸せを考えると、延命より家族との思い出が大切なのでしょう。
それにしても、延命のために裁判所に訴え出るという病院というのもびっくりです。
医療者は命を守ることが仕事なのですが。それが、かならずしも人の幸せに繋がるものではない。

それにしても、皮肉なのは、今回延命治療を受けないと判断したハンナ・ジョーンズさんの母親が元集中治療室の看護師だったということです。



最期は家族といたい…13歳少女、延命手術を断る 英国2008年11月14日17時1分

【ロンドン=土佐茂生】半年の命と宣告された英国の13歳の少女が、延命策としての心臓の移植手術を拒否した。病院側は手術の実施を求めて法的手段を試みたが、少女自らが説得して断念させた。病院ではなく自宅で家族に囲まれ、普通に暮らしながら死んでいく権利を勝ち取った。

 英メディアによると、英中西部ヘレフォード近くに住むハンナ・ジョーンズさんは5歳の時、白血病を患った。心臓に穴を開けて化学療法を受けるなど入退院を繰り返し、過去2年間で数回の手術を受けた。それでも心臓の10%しか正常に機能しない状態で、今年7月には医師から余命半年と告げられた。

 病院側が勧める心臓の移植手術は、成功する可能性は高くなく、白血病が再発する恐れもあった。ハンナさんは失敗して病院で死ぬより、家族と暮らすことを選び、移植手術を拒否、自宅に戻った。ところが、病院側は手術の実施こそがハンナさんの命を助ける手段と思い、裁判所に提訴して家族からハンナさんを引き離す意向を伝えてきた。

 これに対して、ハンナさんは「小さい時からずっと病院で、ひどい思い出ばかりだった。家族と離れたくない」と訴え、病院側に提訴を断念させたという。

 娘の決断について、元集中治療室の看護師だった母のカースティさん(42)は「親にとって軽い決断ではなかった。でも、彼女の意思をかなえてあげたい。娘は、親が思うより成長していた。心から誇りに思う」と話している。





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12/7はCSECジャパンフォーラムin横浜 [2008年11月13日(Thu)]
エコロジーシアターの告知です。
横浜市長も来ちゃいます。
是非見に来て下さい。

―――――――――――――――――――――――――
□■□ CSECジャパンフォーラムin横浜
〜子どもの人身売買、性的搾取をなくしていくために〜 □■□
―――――――――――――――――――――――――
世界では未だに400万人もの18歳に満たない子どもたちが人身売買されているとユニセフは報告しています。日本でも、毎年3000人ほどの子どもたちが児童買春・ポルノなどの被害に遭う中で、警察に保護されています(「警察白書」より)。 12月12日は子どもの人身売買禁止デー。 そして、今月25日からは、7年ぶりに3回目の子どもと青少年の性的搾取をなくすための世界会議がブラジルで開かれます。 2001年に前回の世界会議が開催されたこの横浜の地で、日本と世界の子どもたちの現状を、第一線で活躍する国際NGO代表らが訴えます。

【日時】12月7日(日) 13:00〜16:00 (開場12:30)

【会場】横浜市教育会館ホール(桜木町駅より徒歩10分)
http://www.ecole.jp/3.html (横浜市教育会館HP)

【プログラム】
■□■オープニング 中田 宏 (横浜市長)

■□■ 第1部 音楽朗読劇 「天の浮舟 〜森を失った国の少女と森を消費した国の少年の出会い」

“世界中で起こっているかなしいできごとは、すべて、私たちとつながっている―”

東南アジアの日本人学校に通う少年たっくんは、ある場所から逃げてきた少女チムーに偶然出会う。舞い上がる気球にしがみつくチムー、助けようとするたっくん。そして謎のピエロ。地球色の気球に乗った3人が見た世界の現実とは…。 この物語は、偏ったグローバル経済のもとでは、強い者が弱い者を使い捨てにする現実をベースにつくられています。偏りが改められないかぎり、人と人の間、人と人以外の種、そして現代と未来の間にも不幸な格差が広がることを物語は示唆します。 人身売買、暴力、性的搾取、最悪の状況に追い込まれるのは、最も弱い立場にある子どもたち。 今にも瓦解しそうな悲しい世界から、やさしい歌声が祈りとなって宇宙に響く…。

ピアノ・歌 : 岡さやか 朗読 : 松田和義 中山由佳 月嶋紫乃
効果音 : 東山高志  作・画 : 岡本功  
制作 : エコロジーシアター イベント予告: http://rainbow.gr.jp/ukifune/

■□■ 第2部 シンポジウム 「子どもの人身売買、性的搾取をなくしていくために」

パネリスト:
宮本 潤子さん(ECPAT/STOP子ども買春の会 共同代表)
甲斐田 万智子さん((特活)国際子ども権利センター代表理事)
谷杉 佐奈美さん((財)日本ユニセフ協会神奈川県支部事務局長)
坪井 節子さん((社福)カリヨン子どもセンター 理事長/弁護士)
モデレーター: 森田 明彦さん(東京工業大学特任教授 国際人権論専攻)

【参加費】 1000円(18歳以上) 500円(18歳未満) 800円(賛同団体会員) 
【お申し込み/お問い合わせ】 CSECジャパンフォーラム実行委員会 
事務局 〒231-0015 横浜市中区尾eD.3-39 尾上町ビル9階 横浜AIDS市民活動センター内 CSECジャパンフォーラム実行委員会事務局
Tel: 050-1445-6947(月・水・金の11時〜17時)  Fax: 020-4624-7480
E-Mail: info@no-csec.net

*お申し込みの際は、氏名・住所・電話番号・年齢・性別・希望座席数・所属(賛同団体会員の方のみ)をご記入の上、E-mailかFaxにてお申し込みください。CSECジャパンフォーラムin横浜HPからもお申込みが可能です 尚、個人情報に関しましては、事務局が責任を持って取り扱います。

【主催】 CSECジャパンフォーラム実行委員会
【後援】 横浜市子ども青少年局、(財)日本ユニセフ協会、(財)横浜市男女共同参画推進協会、(社)日本旅行業協会、(社)日本海外ツアー・オペレーター協会、駐日スウェーデン王国大使館、駐日ブラジル大使館 (社)セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン、人身売買禁止ネットワーク(申請中)、(特活)WE21ジャパン、(財)横浜市国際交流協会、(特活)友懇塾
B

■□■―――――――――――――――――――
詳しくは、CSECジャパンフォーラムHPへ http://www.no-csec.net/main/
―――――――――――――――――――■□■ ★・・・★・・・★・・・★・・・★





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「闇の大人たち」in中国 [2008年11月12日(Wed)]
中国で臓器売買をした日本人が事情聴取となったようです。
中国の臓器に関しては、死刑囚の臓器も含まれているので、背後はかなり大きい可能性もあります。中国では広告の表示の問題で捕まったのはそのあたりにあるのでは・・・・。

映画「闇の子供たち」で、臓器売買の話も話題になりましたが。臓器売買の問題が大きいのは、アジアでは、「闇の子供たち」の舞台となったタイではなく、中国とフィリピンです。
もし、中国とフィリピンを舞台に臓器売買に関する映画を作ったら、フィクションでは済まないことになるでしょう。



<臓器移植>中国で営利目的あっせんの疑い 団体代表聴取へ
(毎日新聞 - 11月12日 12:12)

 中国人の臓器提供者を日本人に営利目的であっせんした疑いが強まったとして、神奈川県警は12日、中国での臓器移植を仲介している「中国国際臓器移植支援センター」(遼寧省瀋陽市)の長瀬博之代表(52)=横浜市西区=を一両日中にも臓器移植法違反容疑で事情聴取する方針を固めた。警察庁は国際刑事警察機構(ICPO)を通じて中国政府に協力を要請、日中間の臓器移植ビジネスの実態解明を目指す。

 調べなどによると、センターは04年ごろからインターネットのホームページ上で、日本人の臓器移植希望者を募集。中国人から提供された臓器を中国で有料で移植していた。04年1月〜05年12月に日本人計108人が移植手術を受けたとされる。

 長瀬代表は10月30日、移植の仲介件数を実際より多く宣伝したとして、瀋陽市中級人民法院(地裁)から「虚偽広告罪」で懲役1年2月と罰金10万元(約140万円)を言い渡され、国外退去処分で11日に帰国した。県警は、中国側は臓器移植の仲介については審理していないとして、一つの事件を2度裁くことを禁じる「一事不再理」には当たらないと判断した。

 厚生労働省臓器移植対策室の峯村芳樹室長は「臓器あっせんなど、(臓器移植法の)どの条文を適用するかは事情聴取したうえで判断することになるが、今後、神奈川県警と連絡を密に取りながら対処する」と話した。【鈴木一生、吉住遊、山田大輔】

 ◇ことば 臓器移植法

 97年10月に施行された。移植のため臓器提供する場合に限って、脳死は人の死であると定め、脳死者からの臓器提供を可能とした。臓器のあっせんには厚生労働相の許可が必要で、死体、生体を問わず、臓器提供の対価として利益の供与、提供、営利目的のあっせんなどをしてはならないと規定している。違反行為と知りながら臓器を摘出する行為も禁じている。違反した場合は、5年以下の懲役または500万円以下の罰金。





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2つの破壊的な地方の悲鳴 [2008年11月12日(Wed)]
昨日、阪神大震災の被災地である兵庫県の知事が「関東での大震災がチャンス」と言ったり、田母神俊雄前航空幕僚長の参考人招致が行われた。
この二つに共通するのは、乱暴な発言をしているということだけでなく、背景に中央集権によって生じた地方の状況というのが隠れていと思う。

兵庫県の知事が「関東での大震災がチャンス」と言ったことについてですが、既に災害で儲けた前例があるんです。それが、今から80年ほど前の関東大震災です。
東京は関東大震災後かなりのダメージを受けていて、いろんな機能が関西に来ていました。谷崎潤一郎を始め様々な文化人が関西に移住し、関西に阪神モダニズムと呼ばれるモダン建築ブームさえ訪れています。昭和初期に大阪市が現在の大きさになったときは、大阪市の人口が200万人を越えて日本一の大きさになっていたそうです。

これらは、今でもその面影が残っています。そのひとつが地下鉄です。ほぼ同時期に作られた東京メトロの銀座線と大阪市営地下鉄の御堂筋線ですが、地下鉄の規模が違います。大阪市営地下鉄の駅は建設当時に作られたものですが巨大なドーム状になっていてそこに10両編成の電車が停まれるようになっていた。しかもホームの幅も広い。
それに対して、銀座線はトンネルの断面積をなるべく小さくしており、結果として6両編成が走ることになったのですが、新橋から渋谷の計画に携わった当時の東急の社長が現状を考えると将来の事を考えても3両編成で十分と判断していたようで。それぐらい東京が元気がなかった。
車両に関しても、関西の大手私鉄はピカピカに磨かれていて、細かいパーツまで気を使っているが、関東の私鉄は高級住宅地を沿線に持つ東急を含め、塗装の簡素化、部品の簡素化、人が挟まれる危険性のある車両間通路の扉が片一方敷かなく、危険な場所に乗客が簡単に入ってしまうようになっている。
これらは、関東大震災における経済の悪化が影響していて、関東大震災から20年以上経った戦後まで影響している。

東京の復興は、アメリカと大きく関係している。日本は敗戦したことで、アメリカとの関係を強くする。いわゆる太平洋ベルト地帯は、対米輸出に有利だと言うことで発展したし。アメリカの政治的な影響をうけるため、首都たる東京に商機をもとめて人や企業が集まった。
これによって、日本は対米貿易で経済的な成功するわけですが。対米従属の結果、地方の力が弱まってしまった。

そして、阪神大震災が起き、復興事業ということで、全国から復興活動に集まってきて復興してきたのですが、大規模な復興事業は神戸の会社ではなく、東京なりの会社で地元にお金が落ちなかった。そのあたりの恨みも、知事の発言の背後にあるのでしょう。

これは、災害復興だけでなく、様々な大規模公共事業も同じ事があり。地方が国からの補助金を元に大きな事業を行うと、国からもらった金額以上が、中央の企業に行き、地元にお金が落ちず、しかも地方に借金が出来。さらに地方が疲弊する。

今回の兵庫県知事と田母神俊雄前航空幕僚長の行為は、背景に対米従属と中央集権により力が弱まった地方の状況があり、地方に不満が蓄積されているということがある。

次に田母神俊雄前航空幕僚長の懸賞論文の件ですが、地方に起死回生のチャンスがいよいよ無くなってきて、こうなったら戦争をして儲けようという発想になっている人たちがいるということです。
懸賞論文の関係者に元首相の名前が出ていますが、そのうち二人は日本海側の政治家です。
今回の懸賞論文には、自衛隊の小松基地がキーワードになっているわけですが。どうも戦争をしたら経済がうまくいくと思っている人たちがいるようなのです。
民間と併用した小松基地のある石川県には最近能登空港というのが出来たのですが。石川県内に二つの空港があるのは、旅客という事を考えると不自然なのですが、対北朝鮮との戦争を前提にするなら東京と北朝鮮の中間地点にある石川県の小松基地だけでは足りなくなり、複数の空港を作ることが必然で。そうなったら空港が2つあると石川県により多くお金が落ちるということで空港が作られたという話が地元でも流れているそうです。

話を、戦前に戻しますが、日本が朝鮮半島を領土にして、中国に満州国やらを作っていた時期、日本海側は元気だったんです。
戦争のための道具を運んだりした面もありますが、貿易というか当時は国内ですから移入・移出で日本海側は元気だったんです。朝鮮半島に一番近い福岡や北九州、東京から朝鮮半島に向かう経路にある新潟、京阪神から朝鮮半島に行く経路にある敦賀や舞鶴も不利な地形ながら発展し。九州の唐津は、上海で稼いだ白人達が保養にくる観光地だったそうです。
日本海側は大陸と繋がることで商売をしていたわけです。

しかし、戦後、冷戦時代を迎え、ソ連、中国そして北朝鮮とは対立する状況におかれ、自由に商売が出来なくなり。日本海側の経済は衰退します。
1989年にベルリンの壁が崩壊し、冷戦時代が終わるわけですが、中古の自動車がロシアに輸出されるなどは行われていますが、冷戦が終わったにも関わらず日本海側の経済は戻りませんでした。

なぜ戻らなかったというと、隣国である韓国とうまくいっていないからです。
これは、「木を植えましょう」の正木高志さんから聞きかじった話ですが、サンフランシスコ講和条約の時、日本は第二次大戦に対して謝罪して許された事になっているわけですが。あくまでもアメリカ経由で謝罪したわけで、韓国に対して直接謝罪したことになっていなかったそうなんです。このあたり北朝鮮の問題も関わってくるんでしょう。
日本は、対米従属による核の傘のおかげで発展出来た部分もあるのですが、隣国に対しておろそかになるという悪影響もあった。
正木さんが、韓国を歩いて、いろんな人と話して気が付いたことなのだそうですが、いま韓国は日本にとって重要な位置にありおろそかにしてはいけないということだそうです。
いくら謝っても、謝る相手を間違えたりすると、相手に謝ったことが伝わらず、謝ったことにならない。それが背景にあって大きな断絶があり、それが経済に影響している。
しかも、アメリカばかりに目を向けていて、韓国や北朝鮮など隣国にあまり目を向けていなかったために、それが継続的に行われてしまった。結果として、隣国と戦争でもして、儲けようじゃないかという極論を持つ人が出てきたということです。
しかも、日本抜きで、北朝鮮を悪の枢軸国から外してしまうという動きが起こってしまっていて、日本が敵対する理由が減ってきてしまった。だから、対立の構図を取り戻したかったわけです。
そして、それを実行するためのひとつステップとして、あの懸賞論文があるわけです。
しかも、騒げば騒ぐほど、効果が出るという意味ではテロとよく似ている。
論文の質が高くないと言われていますが、その理由は論文の質でなく、相手を挑発することと、民衆の不満のガス抜きの方向を導くことが目的だったと推測されます。
あとは、民衆が自発的にテロをしてくれる。田母神俊雄前航空幕僚長の懸賞論文の騒ぎの後に、それに賛同する発言がネットで蔓延しつつあるのは、イスラム圏の自爆テロのように、民間の組織化されていないテロが起きる素地が日本国内に出来上がりつつある事なのかも知れない。


戦争をするにしても、貿易をするにしても、隣国があっての日本海側経済であることには変わりありません。
グローバリズムが進んだ世の中で、国内で話が解決しない状態になっているだけに、隣国は大切で、理想主義かも知れませんが、戦争以外の方法で、経済発展して欲しいです。

正木さんは、来年、韓国を歩いて平和に対して訴えるようです。
確かに、人は、見えないモノに対して恐怖感を持ちます。隣国に対して、伝え聞いているだけで、実際に見えないだけに恐怖感が出来ています。正木さんのアクションはその問題を草の根レベルで解決していくアクションだと思います。

とはいえ、これだけでは問題が解決しません。
他に何か方法はないでしょうかね。




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さて12月12日は何の日? [2008年11月11日(Tue)]
本日、11月11日は、いろんな記念日があります。
どれだけご存じでしょうか。

鮭の日 、ポッキー&プリッツの日、チーズの日、ピーナッツの日、きりたんぽの日、もやしの日、電池の日、配線器具の日、靴下の日(ペアーズデー・恋人たちの日)、下駄の日、サッカーの日、折り紙の日、宝石の日(ジュエリーデー)、煙突の日、磁気の日、介護の日、コピーライターの日・・・・

他にもあるかと思われます。

とにかく、ぞろ目の日は記念日が多い。

ところで、12月12日は何でしょう。

他にもあるのですが
「子供の人身売買反対デー」です。

そんなことで、先だった12/7に横浜でイベントが開催されます。

エコロジーシアターも上演されるのでぜひお越し下さい。



CSECジャパンフォーラムin横浜
〜子どもの人身売買、性的搾取をなくしていくために〜

■日 時 2008年12月7日(日)13:00〜16:00(12:30開場)
■会 場 横浜市教育会館ホール(JR桜木町駅より徒歩10分)
■参加費 大人:1,000円 子ども500円
■内 容


 オープニング (中田 宏 横浜市長)

 第1部:エコロジーシアター
 「天の浮舟〜森を失った国の少女と森を消費した国の少年の出会い」
 ピアノ・歌:岡 さやか  朗読:松田 和義、中山 由佳、月嶋 紫乃
 音響効果・舞台制作:東山 高志  作・画像:岡本 功  
 協力 : 松田ホームサービス アイデアイースト
 制作:レインボー エコロジーシアター

 第2部:シンポジウム
 「CSEC、子どもの人身売買、子どもの性的搾取をなくしていくために、私たちにできること
  〜カンボジア、ラオス、そして日本からの提言」
 シンポジスト:
 宮本 潤子(ECPATジャパン 共同代表)
 甲斐田 万智子((特活)国際子ども権利センター 代表理事)
 谷杉 佐奈美((財)日本ユニセフ協会神奈川県支部 事務局長)
 坪井 節子((社福)カリヨン子どもセンター理事長/弁護士)
 モデレーター: 森田 明彦(東京工業大学特任教授 国際人権論専攻)


天の浮舟予告編




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原点はインドネシア? [2008年11月10日(Mon)]
日経ビジネスオンラインに、アメリカの次期大統領オバマ氏について書かれた記事があってこれがなかなかいい。
第2回のシカゴの貧困街の話もなかなか興味深かったのですが、第3回のインドネシアの話が私の琴線に触れた。

このブログではタイの話が多いのですが、子供の頃祖父から聞いていたインドネシアにも想いがあるんです。
以前記事にしたのですが、私の祖父は今から40年ほど前に仕事のためにインドネシアに住んでいました。
オバマ氏は幼少の頃、丁度そのころにインドネシアに住んでいたようなんです。
それだけに、祖父から聞いた話とオーバーラップする部分もあり、この日経ビジネスオンラインの記事に共感できるんです。

当時は、東西冷戦の時期だったので、ソ連、中国に近寄りつつあったスカルノ政権はクーデターで失脚しました。それから、100万人もが粛正ということで殺され、その後、英米との繋がりで経済的な発展を遂げたと同時に、インドネシアはテロの標的の国のひとつになってしまいました。

スカルノ大統領が、クーデターのほんの直前に、私の祖父に対しインドネシアから逃げろと言ったとのことですが。大統領には、自分が失脚した後に多くの人の血が流れることが解っていたんでしょうね。

オバマ氏の母は、この当時米国大使館に勤めていたそうですが。
米国の都合で大量のインドネシア国民の血が流れるカラクリを知っていたようで、それが、
インドネシアの子供として育とうとしていた、オバマ氏を米国に帰国させる切っ掛けとなったそうです。

ケニアにしても、インドネシアにしても、人の命の値段が安いわけですが。
なんらかのきっかけで、人を大量に殺すことになったり、人が簡単に死ぬようになったり、命の値段が暴落する。
これは、途上国の話ではなく、今、日本で起きつつある(起きている)ことでもある。
そこに、貧困という物が密接にからまっているように思えてならない。

オバマ氏は、貧困の問題に取り組んでいる人と聞きます。その人が、米国という世界に影響をもつ国の大統領になることで、貧困の問題の解決が少しでも進むことを期待します。



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神様の存在 [2008年11月10日(Mon)]
ロイカトン祭の隣の店の子供が、こちらのブースで売っていたタイの神様のTシャツをえらく気に入っていました。

この子供が何故気に入っているかというと、日本の子供たちがゲームのキャラクターやロボットやヒーロー物の必殺技や武器に興味を持つように、神様のもっている特殊技能や武器に魅力を感じているようなんです。

おそらく、おじいさんとかが神話の事を聞かせていたのでしょうが、神話が親から子供、そして、その子供に伝えられる共通の話題になっているようです。

テレビやゲームのキャラクターは、大人が覚えないといけないので、子供の好奇心に大人がついていけないのですが、自分も子供の頃に好きだった神話なら同じ立場で話せる。

確かにテレビやゲームは、子供の好奇心を満たすことが出来るが、世代を超えたコミュニケーションを生み出しにくいが、神話なら世代をまたぐことができる。
テレビのキャラクターも、ウルトラマンみたいに世代を超える物がでてきてはいるが、やはり神話には負ける。



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ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」
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