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STILL ALIVE

2001 ニューヨーク同時多発テロによる海外渡航自粛
2002 SARS(重症急性呼吸器症候群)による渡航規制
2003 鳥インフルエンザによる東南アジアへの渡航規制
2004 スマトラ島沖地震による津波被害
次は何が起きるのか?

ここ、数年、観光で生きているタイ・プーケットは、毎年のように、数々の苦難が襲っているが、立ち直っている。
しかし、今年、2005年は、すでに津波被害からの復旧が終わったにも関わらず「日本人観光客だけがプーケットに来ない」という現象が発生。それは、タイ・プーケットで、現地のタイの人たちと共に暮らし続けている日本人たちを直撃。それでも、力強く、楽しく、生きている。そこには、今の日本社会が失った大切なものが生きていた。

ブログ名同名のドキュメンタリー映像の製作に関する話題。
風評観光被害の他に、地球温暖化の問題、コミュニティの再生、人間の回復、地域の再生、貧困問題などを取り上げてゆきます。
ツナミクラフトの「さをり織り」の情報。
エコロジーシアター「天の浮舟」情報も。


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熱帯雨林をトレッキング [2008年08月31日(Sun)]
午後は熱帯雨林を歩きました。
タイ南部の平地の多くは、開発が進み、ゴム林、パーム林になっており、熱帯雨林は傾斜地だったり、人口密度の低い地域地域、そして国立公園に限られてしまっています。
ですので、熱帯雨林を歩くのは貴重な機会といえます。

ガイドと通訳と私たちとホストファミリーの長女というクルーでジャングルに入ってゆきます。

雨季という事もありとても蒸し暑いのですが、日本ではみれない植物がいろいろあります。



植物も複雑にからみあっています。

プーケット在住の元ゴム農園経営者に聞いた話ですが。
ゴム農園、パーム農園に慣れてしまうと、熱帯で過ごしているタイ人でさえ、熱帯雨林のことを知らないようで。どのように対処したらいいかが分からなくなっているのだそうです。
それだけに、このようなトレッキングコースがあることで、少しは熱帯雨林の事が地域に伝承されてゆければと思いました。
マングローブの植林体験 [2008年08月31日(Sun)]
マングローブツアーは、単にマングローブを見るだけでなく、マングローブの植林活動も行います。

浅瀬に船を止めて、干潮で現れた小さな陸地にマングローブの苗を移植してゆきます。




陸地に上がると船では見えない生物が見えてきます。



トビハゼの仲間かと思われます。
魚なのですが、水分を蓄えておくことができ、そこでエラ呼吸をすることで、地上での活動ができます。



こちらは小さなカニ。
こいつは、運悪く、マングローブを植えようと鍬を入れたら、掘り起こされてしまったようです。
日本にいるシオマネキとかと同様に、片方のハサミだけが大きいのが特徴です。
粘土質の干潟にカニ穴を作って潜っているのですが、足音を立てずにずっとじっとしていると、穴から出てきて、何匹も大きなはさみを持ち上げます。

もっと観察すれば、さらにいろんな生物が見えてくるのでしょうが、潮が満ちてきたので、植林の作業も終わりです。
満ち潮に乗って村に戻ります。



さっき植えたマングローブの苗に、海水が満ちてきています。
いつか、奥に見えるような、大きな木になりますように。

マングローブへ [2008年08月31日(Sun)]
今回のツアーの目玉のひとつ、マングローブツアーです。

村の近くの小さな船着場から底の浅い船でマングローブに向かいます。



蚊や虫が多いので、防虫対策と救命胴衣をつけての出発。



少し川というか内海を行くとマングローブのトンネルに・・・



海から直接木が生えています。



干潮の時間帯なので、木から落ちた、ヒルギの仲間の種が土に刺さっているのがわかります。一本は発芽して、葉っぱが出ています。



マングローブは、様々な小さな生命を生み出すだけでなく、土砂の流出を防いでおり、その結果、もう一つの小さな生命のゆりかごであるサンゴ礁が砂で埋まらないようにしていると言われています。
コスプレ大会 [2008年08月31日(Sun)]
ムスリムの文化を理解する。コスプレタイム。



この衣装は、ラマダンとわれる断食明けのお祝いのときに着る正装だそうです。
腰巻布は、実際は筒状になっていて、フリーサイズでしかもベルトなしで着れます。
帽子も大きなスカーフです。
白い上着は、なんとなくインドネシアとかにも通じるものがあります。
コミュニティ開発の現場 [2008年08月30日(Sat)]
ホストファミリーでの夕食の後、コミュニティセンターで開かれるコミュニティー開発の会議の場にオブザーバーとして参加させていただいた。

今回の議題は、コミュニティ開発の経過とこれからのことについての話し合いでした。
具体的には、今回、私が参加しているホームステイなどのコミュニティーベースの旅行事業、これも私の扱っている手作りせっけん作りのことなどです。



参加者は、村人たちで、進行を務めるのが、村落開発の専門家の方です。
席順はイスラム教の戒律で、男尊女卑的な要素もあって、写真ではわかりにくいですが、男性が一段高い所に固まって座ってはいますが、発言権は女性にもきっちりと与えられており、闊達な意見交換が行われていました。

タイでは1992年の流血事件により1997年に改正された憲法により、トップダウン型だけでなく、住民が主体となって街づくりをしていくというボトムアップ型の政策を導入しました。
タイ政府の素晴らしいところは、住民が主体となるために、住民の意見を聞きだし、整理をする専門家を育て、職業として成り立つようにしているということです。
以前、私は役人のためのビデオ映像を制作したのですが、役人にも住民の意見を聞きだし、整理し、住民がやりたいことがうまくいくように人材、物資、資金などを調達する役割を持つ人がいるのですが。司会をしている彼女のように、NPOや民間機関も同様の仕事をしている。

今、タイではPMDのデモ隊によりタイの政治が混乱を起こしていますが。
その原因が、イギリスに亡命してしまったタクシン元首相であるのですが。彼はボトムアップ型を急速に進めたのはいいが、トップダウン型の産物でもある国営企業を解体しようとしたため、国営企業の関係者も含め、タクシン氏に利権を奪われた人たちが、反発しているという構図があります。
確かに、タクシン氏は、携帯電話会社の株取引や新空港には関係の深い金融機関しか入れなかったりと、いろいろやりすぎた所はあるものの。
バラマキと言われようが、30バーツ(100円)で医療が受けれるようにしたり、一村一品運動をくり広げたり、住民たちが意思決定し実施するための支援を行ったという面では、アジア通貨危機以来順調に発展してきたタイ経済を作り上げた事は間違いないでしょう。
しかし、その陰では既得権を失う人がいたわけです。

日本でも、構造改革という名のもとに、21世紀になって、小さな政府を目指したという動きがありましたが。大きく抜けていたのは、ボトムアップをする貧困対策や地方対策そして医療対策、教育の機会均等でした。
日本ではこの10年間は、地方対策の名の下に、町村合併などが進みましたが。地方自治体の規模が大きくなった反面、そのぶん小回りが利かなくなり住民の意見が聞こえにくい構造になってしまいました。
一方で、IT化が進み、全国どこでも仕事ができるようになると思われていましたが、IT企業が六本木の一つのビルに集まってしまうという事が発生しました。
医療も受けにくなってしまいました。

そう思って見ていると。
タイの政局はこれからどうなるかわかりませんが。
日本は、この10年のタイの試みを見習わないといけないと思います。


とはいえ、タイの多くの人にとっては、日本はあこがれの国でもあります。

会議の開かれているコミュニティセンターの目立つ所に、なんと私の作った日本語のニュースレターが貼られていました。



オール日本語なので、タイ人には読めないのですが、相当うれしかったようです。


それとコミュニティセンターの中を見回してみて気になったものがこれです。



村の環境を理解する図です。
タレノーク村には、市街地、農地、放牧地、熱帯雨林、マングローブなど、様々な形態の環境があります。
村落を開発するには、自分たちの村がどのような特性を持っているということを知るという、いわゆる戦力分析が基本となります。
そのうえで、自分たちでできること、自分たちがやりたいことを進めていくと、いい結果が出やすい。
しかも、視覚的に内容がわかり、多くの人に情報が共有できるようになっている。

きっちりとした分析、情報共有、そして、合意形成システム、それがあってこそ、いま体験している素敵なツアーやせっけんができてきているのです。


関連地図
カシュナッツの皮むき体験 [2008年08月30日(Sat)]
夕方になり夕立が降ってきたので、屋内でカシュナッツの皮むきのお手伝いをしました。
カシュナッツは、タイ南部の名産の一つで、プーケットなどのレストランでは、鶏肉のカシュナッツ炒めがお勧め料理として紹介されていることが多い。

カシュナッツの皮むきは、乾燥させたカシュナッツの実の皮の部分を小刀で傷をつけて割るという感じで行う。




乾燥したカシュナッツの実

とにかくきれいに剥くのが難しい。

殻をむいてみて、色が悪いものを別のかごにいれます。
次に、殻を剥く過程で割れてしまったものを分けます。
そして、残ったきれいな形のものが高く売られます。
とはいえ、安いんですけどね。

カシュナッツの収穫の人件費も安くて、一人が一日に収穫できる約5キログラムが、35バーツ(120円程度)という破格の安さ。
それから、皮をむいて、出荷されるのですが、バンコク市内などではけっこう高い値段がついています。
送料もあるのでしょうが生産者の手間賃ってなんだろうと体感できるワークショップでした。





カシュナッツの収穫は、
せっけん作りWS [2008年08月30日(Sat)]
次に、せっけんづくりのワークショップです。

苛性ソーダを使わない方式なので、けっこう力仕事です。



香りのエキスを入れています。



出来上がったものをパットに入れて、約2週間寝かせます。



固まったものを切り出して、石鹸の形にします。



また、一部は型で抜いて楽しい形にします。



それをロープでつないで、日本でも人気のロープ石鹸の出来上がり。
バティックに初挑戦 [2008年08月30日(Sat)]
ツナミクラフトでは、様々なタイの作家のバティックを扱っています。
一般に、バティックというと、インドネシアのイメージが強いわけですが。タイのインド洋側は特に、海を伝って、マレーシア、インドネシア、ミャンマーなどの文化が入り混じっています。
そんなことで、バティックが広く行われているのですが、インドネシアのものとちょいと雰囲気が違います。

そんなことで、この地域の伝統であるバティックに挑戦してみました。



まず、布の用意をして。それを木でできた枠に貼り付けます。
それから、溶かしたロウで絵を描いていきます。

これがなかなか難しい。

ロウが垂れて線が太くなるのもよくないし、ちゃんとロウが布の裏側までしみこまないとうまく色をはじかない。



私が描いた絵が、うまくロウが染み込んでいるかをチェックしてもらっています。

それから、着色となるわけですが。

おそらくアクリル系の染料を使っているようで、水で薄めて着色ができるのですが、乾くと水に濡れても落ちなくなります。

そなにことで、着色してみました。
最初は、染料の特性がわからず苦労したのですが。
水彩画やカラーインクの要領で、いけることがわかってきたので、グラデーションも表現可能です。

しかーし、やはり、ロウでの描きが甘かったので、色がどうしても染み出してしまいます。

まあ、初めてなので仕方ないか・・・



着色が完了した状態です。

バックの水色は、職人さんに塗ってもらいました。
実はグラデーションより均等に塗る方が難しかったりします。

このあと、布を乾かしたあと。茹でて、ロウを溶かし。
それから、再び水洗いをし、乾かせば完成となります。

そのあたりの工程は、職人さんにお願いして。
帰る間際に、完成品を受け取れるとのこと。

自分の作品が後でもらえるというのは、楽しいですよね。

それと同時に、バティックが、どのような技術のもとでつくられているかがよくわかります。
そうすることにより、クラフト品の付加価値が上がってゆきます。
タレノーク村へ [2008年08月30日(Sat)]
朝食を済ませ、現地のNGOが運営している旅行会社に行く。
このNGOは、津波の後の復興事業として、住民が主体となった体験型ツアーの取り扱いをしている。
クラブリの近辺では、いくつかの集落で実施されており、ツナミクラフトでも取り扱いをしているハーブ石鹸をつくっているタレノーク村でも、体験ツアーができる。

NGOの事務所でブリーフィング。
ムスリム集落での生活について注意を受ける。

トラックに乗って、久々のタレノーク村へ。
穴ぼこだらけの道路も補修され、走りやすくなっている。



タレノーク村に行くと、必ず海を見に行く。
村の中心部から歩いて10分ほどで到着する。

私は、この海が好きだ。
前回、去年の11月に行った時は、ハマヒルガオが満開でしたが、今の季節は咲いていないようだ。

ちなみに、村の名前であるタレノークというのは、タイ語で、タレーというのが「海」、ノークというのが「鳥」ということで、さしずめ「海鳥村」というところでしょうか。


太陽が真上から降り注ぐ。



影が真下にできる。


村に戻って、ホームステイの家に行く。



寝室はこんな感じ、蚊帳でおおわれている。


ちなみに、すぐ近くに、サルの保護施設があって、にぎやかに猿が鳴いています。



このあたりは、貴重な自然が残っているために、保護施設が多く存在して、ウミガメの保護やマングローブの保護も行われています。
クラブリの朝市 [2008年08月30日(Sat)]
プーケットから北に約200キロメートル。
クラブリの町にやってきました。



タイの田舎町は、早朝に朝市が開かれます。
(そのほか、曜日によっては夕市も立ちます)

朝六時ごろから、ガンガンに音楽を鳴らして、にぎやかです。



海が近い地域なので、新鮮な魚もたくさん販売されています。
また、イスラム教徒が多い地域です。



今のシーズンはグリーンシーズンとも呼ばれる雨季です。

雨季といっても、日本の梅雨のように一日中雨が降っているわけではなく、夕立ちのようなスコールが降ります。
この雨の影響で、大雨で交通が不安定だったり、予定が組みにくかったり、湿潤気候に慣れていない西洋人観光客はこの季節を避けますが。
スコールの後は、ぐっと涼しくなります。

この季節は、野菜や果物がおいしい季節です。
雨が降っている間はじっとしているとか、そうする余裕があるならば、この季節にタイに行くのもいい選択だと思います。
特に、海岸沿いは気温が安定しているので、バンコクより最高気温が3-4度低くて、とても過ごしやすいです。
はっきりいって、7月8月の東京よりそうとう過ごしやすいです。

市場の楽しみの一つは、お惣菜なのですが。



鶏のから揚げがおいしい。
当然、地鶏です。

特に、皮だけを揚げたものは、ビールに最高にあいます。
しかーし、ムスリムの集落ではアルコールは禁止なので、ビールはおあずけ。


関連地図
久々のバトンの夜 [2008年08月29日(Fri)]
タイ南部には来ていたのですが、久しぶりのバトンビーチの夜です。
たぶん去年の1月以来という感じでしょうか。

今回はプーケットに泊まるということで、何人かの日本人に来る事を伝え。会う事ができました。
とくにダイビングショップのオーナーさんとは、映画STILL ALIVEの撮影中は毎晩のように会っていました。もちろん作品内にも登場しています。

いろいろ話していると、STILL ALIVEのその後の話がいくらでも出てきます。

日本人がプーケットに来なくなったために閉店した飲み屋の隣にあったダイビングショップも、契約更新ができずに追い出され。新しくできたショッピング街「ジャンセイロン」内に店を構えたが、使い勝手が悪くさらに引っ越したのだそうな。
そのために、小さく復活していたバーカウンターひとつの飲み屋も閉店となりました。
従業員だった女性も結婚して、現在は身重なのだそうです。

大きなホテルの板前だった方は、日本人観光客が来ないために、勤務日を極端に減らされて、津波の被害に遭った奥さんの経営するレストランの手伝いをしていました。
その後、奥さんが病気をしたため、ホテルを辞めて店を守っていたのですが。
久々に行ってみると、閉店し、新しい店が入っていました。
今はどうしているかというと、再び大きなホテルの板前に復職したのだそうです。
手に職があると強いようです。
いい板前だとホテルの営業部長とあまりかわらない高額な給料なのだそうです。
日本でもホテルの支配人より、レストランのシェフの方が給料が高いことがあるのと同じです。
気になるのが、奥さんの健康です・・・
今度、プーケットに行く時は、このホテルに行ってみよう。

ダイビングショップの方たちと夕食後、ライブバーに行く。
ここのハウスバンドがなかなかいいということでやってきました。
ひとつは、70年代の音楽を中心としたバンドと、ジャマイカから来たレゲエやラテンを中心に演奏する黒人グループの二組。
今回のお目当ては70年代の音楽を中心としたバンドなのですが、編成の基本はフィリピン人が占めている。とにかく無茶苦茶上手い。
プーケットは出稼ぎによって支えられていることがよくわかる。
なぜ曲調が70年代が中心かというと、客層に合わせて選曲しているのだそうです。
確かに、50代以上の白人客が多く。70代となるとライブバーのようなうるさい場所には出てこない。

ライブ中に雨が降ってきた。
店員は面白可笑しいしぐさをしながら、大きな傘を持ってきてお客さんに雨があたらないようにする。
ここのフロアマネージャーは、そのユーモアのセンスで、ペーペーからキャリアを始めてマネージャまで登って行ったそうです。
だからこそ、楽しく働き、当然お客さんも楽しくなる。

観光地ということで、毎日がお祭りだとはいえ、お客さんを楽しませることに徹底すれば、評価されるという、当たり前の事が、当たり前でないのが今の日本という感じがした。


プーケット昆虫博物館へ行く [2008年08月28日(Thu)]
プーケットにはよく行くのですが、実はあまり観光はしていません。
今回は大学生を連れていることもあり、大学生がぜひ行きたいという博物館に行きました。

プーケットの昆虫博物館です。

ここの見ものは、バタフライガーデンです。

とにかく、蝶が舞いまくりです。





この蝶が羽を閉じると。



あら不思議、葉っぱになります。


そのほかに、熱帯雨林に住む不思議な昆虫がいっぱい展示されています。

タイの産業であるシルクのもとである蚕から、どのようにしてシルクを作るかもわかりまし。


しかーし、虫によわい人は、心臓に悪いです。

クモ、サソリ、ムカデ、巨大ゴキブリも、生きたまま大量展示中。


関連地図
今晩からタイへ [2008年08月27日(Wed)]
今晩からスタディーツアーということで大学生を連れてタイへ行きます。
そんな日に限って、タイの政情が不安に・・・

とはいえ、今回は、バンコクや東北部に問題が生じているようですが、直接プーケットに入り、南部のど田舎に行くので混乱に巻き込まれることはないでしょう。

タイでは、とにかく流血事件にならないように踏ん張っている模様。

好評の映画「闇の子供たち」の原作では、映画では採用されていない設定として、反政府組織のデモを、マフィア系の人が煽動し、流血事件に発展するということになっていますが。
実際のタイの情勢は、1973年、1976年、1992年に起きた流血事件だけは避けたいという意志が働いているようです。

おそらく、わたしがバンコク入りする頃には落ち着いていると思いますが・・・・


タイ反政府団体蜂起 首相は辞任拒否、緊張深まる
2008年8月26日22時57分 朝日新聞

 【バンコク=柴田直治】タイのサマック政権の退陣を求める民主主義市民連合(PAD)のメンバーは26日、国営放送局に続いて首相府など政府施設を相次いで占拠した。サマック首相は辞任を拒否し、「PADは流血を望み、クーデターを招こうとしている」と厳しく批判。首都バンコクは緊張が続いている。

 同日午後、PADのメンバー約1万人が首相府を包囲し、さくを乗り越えて続々と敷地に侵入、占拠した。財務省や農業省、運輸省なども占拠。警察本部では仲間の釈放を求めて周囲を取り囲み、電気と水道を止めた。さらにバンコクと東北部などの地方を結ぶ道路を封鎖した。

 サマック首相は軍首脳と協議して反政府派に呼応することのないよう要請。首相府で予定していた閣議の場所を陸軍本部に移した。

 サマック首相は午後、記者会見し「戒厳令や非常事態は宣言しない。警察が法に従って対応するが、暴力的な排除はしない」と話した。

 PAD側は放送局や各省庁からメンバーを引き揚げ、首相府に集結させて座り込みに入った。これを約5千人の警察官が取り囲み、にらみ合いが続いている。政府側は、小競り合いが流血につながり、軍の介入を招く事態を警戒している模様だ。


北とぴあで三度 [2008年08月26日(Tue)]
東京都北区が環境大学を開講するということで、その記念イベントにてエコロジーシアター「月のダンス」を上演しました。



今回の公演はすごく好評で、北区の区議会議員さんまで自身のブログで感想を書いてくれていました。
40点主義 [2008年08月25日(Mon)]
仕事柄、いろんな行政官とお話しする機会があるのですが、面白い話を聞きました。
よく「60点主義」とか、トヨタなどは「80点主義」とか言ってますが。
この方は「40点でいいとする」とおっしやっていました。
理由は、皆が50点以上を目指すと、必ず誰かが割を食うようになるなど、歪みが出るからだそうだ。だから40点でよしとするというぐらいが丁度良いのだそうだ。


8/26 北とぴあでエコロジーシアター公演 [2008年08月19日(Tue)]
音楽と映像でつづる朗読劇 エコロジーシアター の公演が8/26に久し振りに行われます。
しかも無料です。


演目は エコロジーシアター「月のダンス」です。
http://rainbow.gr.jp/tsuki/



音楽と映像でつづる朗読劇 エコロジーシアター
「月のダンス」
〜21世紀末に迷い込んだ少女の、水をめぐる物語〜


ピアノ・歌:岡さやか 朗読:中山由佳 渡辺久恵 松田和義
音響効果 舞台制作:東山高志 原作・映像: 岡本功
協  力 : アイデアイースト (株)松田ホームサービス
企  画 : NPOレインボー

心に深い悩みをかかえた少女スズが、21世紀末のゴミ捨て場に
タイムトラベルしてしまうところから物語は始まります。

気のいいカップル、コウスケとハナにめぐりあい、貧しくとも
楽しい生活をしていくうちに、過去と未来がつながる様々な
体験を積み重ねていく。

地球温暖化、廃棄物問題、格差問題、資源問題、戦争、子供た
ちの心の痛み…。出口の見えない様々な不安が私たちを取り巻
いています。

このままいくとこの社会はどうなってしまうのでしょう。
ばらばらに見える問題になにか共通の根はないのでしょうか。

たくさんの支流が大河へと導かれるように、
「水」が静かにスズを導いていきます。

大好評! 音楽と映像でつづる朗読劇エコロジーシアター。
多くの人の共感と感動を呼んだ第7弾。

■イベント名:北区環境大学開校フォーラム
■日 時:平成20年8月26日(火)
■場 所:東京都北区 北とぴあ つつじホール
■主 催:東京都北区

※入場無料

▼タイムスケジュール 18時30分開場
____________

19時から
パネルディスカッション テーマ「北区環境大学に期待すること」

コーディネーター:
千葉和義氏(お茶の水女子大学 サイエンス&エデュケーションセン
ター センター長 教授)
パネラー:
荒木康子 北区立梅木小学校 うめのき幼稚園 校園長) 
菊池隆重 (株)菊池エコアース代表取締役
小山文大 NPO法人環境学習研究会メンバー、元北区環境基本
計画策定検討会環境学習分科会副会長
____________

20時ごろから
東京室内管弦楽団メンバーによるアンサンブル

次の世代に継承する素晴らしい環境をイメージしての演奏。
浜辺の歌 リベルタンゴ エルガー 愛の挨拶 等予定

フルート 吉田雅信 東京室内管弦楽団ソロ・首席フルート奏者
ピアノ  中山育美 東京室内管弦楽団マルチ・キーボード奏者
チェロ  小澤洋介 東京室内管弦楽団首席チェロ奏者
____________

20時30分ごろから 
エコロジーシアター「月のダンス」


───────────────────────
そして8月23.24日はクール☆アース☆飛鳥山へ!!
http://rainbow.gr.jp/cool-asuka/
安近短 [2008年08月19日(Tue)]
東京おもちゃ美術館にフェアトレード品の納品に行ってきました。

お盆中の東京おもちゃ美術館は大変な人出で、オープンから1時間で400人以上が詰めかけたため、開館以来初めての入場制限を行ったとのことです。

今年は特にですが、燃料代高騰のため、飛行機の値段が上がり、ガソリン代も上がったために、電車でいける所が盛況だったようです。
安くて、電車で行けて近くて、短期間あそべる、その最たるものが東京おもちゃ美術館ということのようです。

おかげで、先日入荷したばかりの「七匹の子ヤギとオオカミ」の人形は、あっという間に完売。
ヤギ皮の財布も、双子小銭入れも、わずかしか残っていませんでした。

首都圏の学校や幼稚園の夏休みもあと10日ばかりですが、商品を追加したのでぜひお越し下さい。
HIVの子どもと「生きる力」 [2008年08月18日(Mon)]
朝日新聞社の「AERA 2008年8月25日号」を立ち読みしていたら、面白い写真が載っていたので買っちゃいました。



この写真は、タイ北部のHIV母子感染孤児施設「バーンロムサイ」で、4年にわたって子供に自分の写真を持たせて撮影した写真です。
写真を撮ったフォトグラファー会田法行さんは、2004年に初めてこの施設を訪れた時、子供たちの「生きる力」に圧倒されたそうです。
このあたり、私が津波のあとを追っていて感じていることと似ている。日本人は、離れたところで大変な事があると「もうだめだ」と思ってしまいがちなのですが。現地に行くと、恐ろしい現実とともに、そので生き続ける人の力強さであったり、日本人からすれば拍子抜けと思えるぐらい普通だったり、あわよくば能天気で明るく楽しい表情を見てギャップを感じることがよくある。
そういう「生きる力」への驚きから、撮り始めた作品なのだそうですが。
面白いのは、当たり前と言えば当たり前かもしれないけど、子供たちが成長し「生きる力」を増していくところだ。
いまから10年前は、母子感染でHIVとなると5歳あたりが平均寿命と言われていたが、2002年に体内のHIVウィルスを減少させる抗HIV剤という薬が服用されるようになってから、子供たちの体調が安定しだしたそうだ。
それだけに、HIVやエイズの防止や拡散防止を訴えるだけでなく、生き残っている人に対し、経済的、精神的、差別などの社会的なものに対する持続した支援を目的とした前回紹介したトラグーンのYellow Lilian Projectの意義をが大きくなってきている。

また、子供たちの過去の写真をさかのぼって見ていると、フォトグラファーの変化を感じる。
写真というのは面白いもので、被写体が印画紙に焼き付けられるだけでなく、写真を撮っている人を映し出す。
これだけの写真で判断するのは危険だが、女の子にはこのように映ってほしい、男の子にはこのように映ってほしいという、フォトグラファーという作り手の想いというか、想定される読者からのフォトグラファーにかけられるHIVの子供たちの捉え方への期待というものかそのようなものが、写真を撮り重ねるうちに力が抜けるというか、何かが取れていっているように見えます。そして、作らない本当の姿が、本当の「生きる力」があらわになっていき。写真に写された被写体の個性がだんだん強くなってきている。
子供たちは年輪を重ねていくが、フォトグラファーは何かが取れていく、この対比というかクロスした状況が、この写真の最大の魅力のように見えます。

さてさて、「想定される読者からのフォトグラファーにかけられるHIVの子供たちの捉え方への期待」についてですが・・・
先日公開された映画「闇の子供たち」は、頑張って作った話題作といえるが、原作自体が抗HIV剤が普及しだす前に書かれ、しかもバンコクのスラム街近くで起きた化学工場の大規模火災や流血事件から6-7年経ったという設定から、いまから10年ほど前の1998年を想定して書かれていて、今のタイの現状を表しているものではないと言える。
だから、「闇の子供たち」では、エイズが発症すると、死へと急速に進んでいく印象が強い。一方で、現実はサバイバーとしてとして生き続けている人が増えた。
せっかく「闇の子供たち」を見て、問題に関心を持った人が増えるのはいいが、10年前までのタイのイメージが広がる危険性を感じている。別の見方をすれば、10年前までのイメージがあるからこそ、観客を映画館に運び、見る者の期待を裏切らなかったとも言え、過去を追認させる危険性を秘めている。
だからこそ、すでに現実は次のステージに入っているという事を認識を広める必要を感じています。
そして、サバイバーの成長とともに、サバイバーを支える人の力が抜けて行った時、本当の理解が始まってくるかと思います。

映画「闇の子供たち」が話題に上っている今こそ、この記事と写真から、タイのHIVとエイズの問題は既に次のステップに移行していることに気が付いてほしいと思います。


会田法行
http://www.aida-photo.com/

朝日新聞社 AERA 
http://www.aera-net.jp/
都筑阪急MOSICモールに期間限定フェアトレードショップ [2008年08月17日(Sun)]


今年の春に横浜市営地下鉄グリーンラインが開通し交通便が良くなった、港北ニュータウンにある、かつての港北阪急百貨店、都筑阪急に隣接した専門店街「モザイクモールこうほく」の三階に、期間限定フェアトレードショップ「トラグーン」が8月から9月30日まで出店しています。

場所は、ブックファーストの近くで、少し陰になっているところですが、隣接する店舗がエコをテーマとした雑貨店があり、この2店舗で、エコな雰囲気を盛り立てている。

トラグーンには、トラグーンオリジナルのフェアトレード品だけでなく、セレクトしたフェアトレード品がたくさん販売されています。
その中に、ツナミクラフトのタイの津波のさをり織りがあります。

港北ニュータウンにもファンが出来たようで、毎日のようにのぞきにくるお客さんや、退職するに当たり仕事仲間にプレゼントするということでまとめて買ってくれた方がいたりと、さをり織りの売上も好調とのこと。


さてさて、お店を見回してみて、面白い商品があったので紹介します。

タイの間伐材を使ったおもちゃ



日本国内では、林業が海外材に押されて、間伐など林のメンテナンスができない状態が起きています。そのため、間伐材の活用によって日本国内の林業を支えようという動きがあります。
しかし、間伐材の活用はなかなか思うようにいきません。
一時は、間伐材を使った割りばしを普及させようという動きもありましたが、それもエコブームのおかげで、マイ箸と同様の効果のあるリユース箸がファーストフードのチェーン店に普及し、間伐材の用途が立たれてしまうという。エコの問題らしい、こちらを立てれば、こちらが立たないということになってしまっています。

間伐材を使った木のおもちゃもたくさん作られていて、多くの作家さんが頑張って作っています。
しかし、作家さんの力が入りすぎているのか、確かによくできているのですが、ちょっと気持ちが重くなってしまうものがたくさん見受けられます。

その点、この作品たちは、適当に力が抜けて、ポップな感じが出ています。
このあたり、タイの「サヌックの精神」が生きているのでしょうか。

タイの間伐材の製品は、最終的には、日本国内でバカ売れされては困るものですが、日本のおもちゃ作家さんの刺激になるのではないかという気がしています。


つぎ、タイ版レッドリボン



タイのエイズ対策キャンペーンの「Yellow Lilian」です。
タイでは、人口6000万人中100万人がHIV、AIDS感染者ということで、積極的にエイズ、HIV対策が行われています。
しかし、アジア全体を見ると、2007年の1年間で新規に感染した人が96万人もいます。つまりタイ国内の感染者数とほぼ同数の新たな感染者が出ているのです。
日本ではは、エイズ検査が進んでいる長野県が新規感染者の上位にランキングされるという状態で、現状の把握が遅れていて、エイズ後進国と言われても仕方がない状態です。
一方、タイでは、貧困の問題を持っているにも関わらず、抗レトロウイルス療法を必要とする人々の50%以上に提供することに成功しています。
その成功のうらには、このようなキャンペーンと、実際の活動、それを支える尊敬する人たちのリーダーシップがあるからだと思われます。

日本じゃあレッドリボンなのになんで黄色なの・・・という疑問もありますが。
黄色は、タイのプミポン国王の色であり、お坊さんの服のいろでもあります。
金属製の文字の書かれた部分には、タイ語でエイズに対抗する意思と、お寺の名前、そして、国王の事が書かれています。
このあたりもタイらしいですね。

それと、このリストバンドは、日本国内での販売において、赤字覚悟の、販売金額の半額をエイズのために支払うというものです。
日本は物価が高いので、普通なら、諸経費を支払えば10%も募金できたらいいところなんですが。500円中250円をエイズのために支払うというのは、とても大変です。

トラグーン http://tragooon.com/

Yellow Lilian Project http://tragooon.com/cms/?page_id=65



ちなみに「モザイクモールこうほく」には、ここ20年ほどの阪急系列の方程式である、大阪の万博やらエキスポランドからタッグを組んでいる大観覧車に強い遊園地リゾート施設の会社の泉陽興業との関係もあり、大観覧車があるので、暑さがひと段落したあたりで、乗ってみるのもいいかもしれません。

グルジアをめぐるインターネット戦争? [2008年08月12日(Tue)]
平和の祭典である北京オリンピックの開会式の日に、ロシアがグルジアに侵攻したわけですが。

その経緯を、グルジア政府が、Web掲載しています。

Georgian territories bombed by Russian jets
http://www.mod.gov.ge/2008/bombing/bombing-E.html

さすがに、動画掲載というものではありませんが。
インターネットにより戦争を素早く掲載するという事が行われています。

おそらくインターネットを通じて、外国に助けを求めようと言う意図があるのでしょうか。

このページは見れますが。
ロシアがサイバー攻撃をして、グルジア国内の多くのサイトが見れないようになっているという一部の報道があります。

これからの時代、紛争が起きると、インターネット内でも紛争が繰り広げられるのでしょうかね。

グルジアの紛争、サイバー戦争に発展か
(ITmediaエンタープライズ - 08月12日 15:11)

 グルジアの南オセチア自治州をめぐるロシアとグルジアの武力衝突が、サイバースペースにも波及したもようだ。ロシアのISP、Russian Business Network(RBN)の動向を監視しているセキュリティ研究者がブログで状況を伝えた。

 RBNは、マルウェアや悪質サイトをホスティングしているとして悪名高いISP。研究者は8月9日付のブログで、RBNがグルジアにサイバー戦争を仕掛けていると伝えた。

 グルジアにある多数のインターネットサーバが7日夜以降、外部からコントロールされ、RBNの制御下にあるサーバへトラフィックがリダイレクトされる状態になっているという。

 現在、グルジア政府のサイトが米国や欧州などからアクセスできない状態になっているとセキュリティ研究者のブログは伝えている。
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