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STILL ALIVE

2001 ニューヨーク同時多発テロによる海外渡航自粛
2002 SARS(重症急性呼吸器症候群)による渡航規制
2003 鳥インフルエンザによる東南アジアへの渡航規制
2004 スマトラ島沖地震による津波被害
次は何が起きるのか?

ここ、数年、観光で生きているタイ・プーケットは、毎年のように、数々の苦難が襲っているが、立ち直っている。
しかし、今年、2005年は、すでに津波被害からの復旧が終わったにも関わらず「日本人観光客だけがプーケットに来ない」という現象が発生。それは、タイ・プーケットで、現地のタイの人たちと共に暮らし続けている日本人たちを直撃。それでも、力強く、楽しく、生きている。そこには、今の日本社会が失った大切なものが生きていた。

ブログ名同名のドキュメンタリー映像の製作に関する話題。
風評観光被害の他に、地球温暖化の問題、コミュニティの再生、人間の回復、地域の再生、貧困問題などを取り上げてゆきます。
ツナミクラフトの「さをり織り」の情報。
エコロジーシアター「天の浮舟」情報も。


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蓄音機と初音ミク [2008年02月29日(Fri)]
打ち合わせのため、武蔵小山駅の近くにある名物CDショップの地下にあるライブカフェに行った。
ちょうど行った時は、お客さんが少なかったこともあり、オーナーさんが、この店自慢の蓄音機で戦前のSP盤の楽曲を聞かせてくれた。
蓄音機は、ポータブルタイプで、いわゆるラッパ状のものがボディに内蔵されているタイプ。
蓄音機には、曲を聴く前に儀式があって、まずは、針を取り付け、ゼンマイを巻く。
するとターンテーブルが回りだすので、そこに針を落とす。すると、電気を使わず、アンプもスピーカーもないのに、予想以上に大きな音で音楽が流れ出す。エジソンの発明がいかに偉大かを感じた一瞬だ。
ターンテーブルの回る音や針が擦れる音がやや聞こえるが、そんなことが気にならないような、独特の温かい音がする。ホーン状になっている管の部分の太さや長さ、そして、ボディーの共鳴などが相まって、蓄音機自体が楽器のようになっているのが、温かい音に繋がっているのかもしれないと思った。
楽曲は3分ぐらいで終わってしまうが、曲が終わると、なんと自動的にターンテーブルが止まる。いやあ、ゼンマイ仕掛けとはいえ、なかなかすぐれものである。
蓄音機をいろいろ観察すると、回転数の調整ができたりと細かい調整もできるようだ。
曲が終わり、次の曲を掛けるとき、また、ひとつの儀式がある。それは、針の交換だ。
この蓄音機の針は、使い捨てで、一曲聴くごとに交換しなければいけない。
これは、鉄製の柔らかい針のために摩耗が早く。摩耗して丸くなった針を使うと、レコードを痛めてしまうため、一曲一曲針を交換しなければならないそうだ。

さてさて、今回SP盤で聴いた曲には、戦前日本で活躍した外国人歌手「バートンクレーン」の曲があった。曲は、とてもコミカルな曲調で、流暢な日本語で、面白可笑しい歌詞を歌い上げるという、日本のコミックソングの草分けともいえる内容。
しかも、歌詞の内容は、当時の風俗を表現しているものもあれば、いまでも通用するものもあるのが面白い。
レコードというタイムマシーンに乗って、80年近く前の楽曲が今に現れた時。時代は変わっているとはいえ、人として共感できるものがあるというのが、とても興味深い。
それと、コミックソングというのは、ブレークが多かったり、テンポチェンジが多用されていたり、細かくフレーズがいろんな楽器に振り分けられたりしていたりと、演奏するのが難しいが、見事に軽快に吹き込まれているのには驚く。




ちなみに、バートンクレーンの作品が、CDとなって発売されているということで、早速衝動買いしてしまいました。
とはいえ、25曲も入っていてお得だったりします。しかも、ブックレットも充実しています。

さてさて、このバートンクレーンが活躍していた頃は、今の著作権の仕組みが出来上がっていなかったんです。
バートンクレーンが歌手を引退して帰国した後の1939年に著作権に関する仲介業務に関する法律ができ、翌年に日本音楽著作権協会(JASRAC)ができ、今の音楽著作権ビジネスの基本が出来上がった。

それが、いま、その著作権ビジネスが時代に合わなくなってきたようなのだ。
その原因が、誰でも音楽を作り、発信できるようになったという、パソコン、マルチメディア、そしてネットワークの技術の影響なのだ。

以前、記事にも書いた、札幌のベンチャー企業の社長が、最近掲載されたITmediaの記事の中でその点について指摘している。

クリプトン・フューチャー・メディアに聞く(4) 最終回:
JASRACモデルの限界を超えて――「初音ミク」という“創作の実験” (1/3)
 より抜粋

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0802/26/news029.html

JASRACはありがとうを届けない
 「JASRACはありがとうを届けない」――伊藤社長は言う。JASRACを含む音楽著作権の仕組みは、対価を稼ぐためのプロ作品が前提で、ユーザーがアーティストに届けられるのはお金だけ。支払った著作権料は、JASRAC、音楽出版社、事務所とたくさんの“中間搾取”を経てやっとアーティストに渡る。

JASRAC信託時に必要な「公表実績」 この複雑な音楽著作権ビジネスの仕組みは、マス向けCD販売を前提にした楽曲には、必要だったかもしれない。しかし1人でPC 1台で作った曲――バーチャルインストゥルメントで作曲し、「初音ミク」で歌い、ネットのファンたちが自発的にプロモーションした個人製作の楽曲をここに載せようとすると、矛盾が吹き上がる。

 「JASRACは『音楽を作ることができる人は、特別な才能を持ったごく少数』という前提に立っている」と伊藤社長は話す。実際、JASRACに信託するには「直近1年以内に定員500人以上のコンサートで使われている」「大手メーカーが作った全国販売のCDで使われている」などといった公表実績の基準を満たす必要がある。「“超特定少数”対“多”の関係でやってきた形態で、“多”対“多”――全員が作り、全員が評価するという今の仕組みに合っていない」

 この矛盾の背景に、CGM(Consumer Generated Media)時代の到来という大きな変化があると伊藤社長はみている。「著作権の仕組みは、CGMを前提にしていない。急にそういうのが来たからみんな、泡を食ってる」


蓄音機という発明があり、録音物を再生するたびに使用料を払う概念ができ、録音を利用した音楽ビジネスの形が出来たのだが。
誰もが録音でき、発信できるようになったことで、対応できなくなった。

そんな時期に、今の音楽著作権の仕組みがない時代の録音物を実際に耳にし、妙な感慨深さを感じた夜でした。

エコ偽装を再発させるな!〜消費者の怒りを環境省に届けよう [2008年02月27日(Wed)]
調査が進んでいるということで明るみになってきているということなのですが。
今度は、偽装非木材ペーパーです。

呆れて物もいいたくないネタが多い今日この頃ですが、こちららもそうです。

中越パルプ、「非木材」の配合率を偽装
(読売新聞 - 02月26日 21:33)


 中越パルプ工業は26日、印刷用紙などを製造・販売する際、竹など3種類の非木材パルプの配合率を偽っていたと発表した。

 印刷用紙や包装用紙などで竹パルプを10%配合すると顧客と契約したが、実際は0%のこともあった。偽装は2000年から始まっていた。紙が折れ曲がるなど、品質を維持できなかったことなどが理由という。

 このほか、包装用紙に使うケナフパルプの配合率は製造開始の00年から公称15%だったが、実際は10%だった。印刷用紙に使い、サトウキビの搾りかすを原料とするバガスパルプの配合率も、製造開始の1994年から公称10%に対し、実際は1%程度だった。

 再生紙の古紙配合率の偽装問題を受けて実施した社内調査と同時に調べた。同社は今後、配合率を守れない製品の製造中止や、顧客との協議を行う。



で、こういう流れの中で、現状を追認しろと、業界が値切りに入っているわけです。

<再生紙偽装>古紙配合率、数値表記に一本化へ…製紙連
(毎日新聞 - 02月25日 20:22)


 再生紙の偽装問題で、古紙配合率の表示方法の見直しを進めている日本製紙連合会の「古紙配合率問題検討委員会」は25日、再生紙は今後、「古紙配合率50%」などと配合率を実数で示す方式に一本化する方針を固めた。

 これまで再生紙の明確な定義はなく、検討委は、具体的な数値表示と、配合率によって4段階で表示する二つの方式を選択できる案を検討していたが、外部有識者から「消費者にわかりにくい」との意見が出され、数値表記に一本化した。

 文具メーカーなどを通して販売される最終製品については、製紙業界として定義は決めないものの、あくまで製紙会社側が保証する古紙配合率を製品に表示してもらうよう要請していくことにした。

 再生紙の配合率の定義については、古紙を配合するのが難しい特殊紙などにも配慮して、最低配合率を定めることは見送り、1%でも明記すれば再生紙として販売可能とした。

 また、製紙連は顧客企業が必要に応じて工場に立ち入り、古紙パルプ使用量と生産された再生紙の量を照合できるように点検項目を3月末までにまとめ、今夏から実施する方針だ。【小島昇】


内容を見てびっくりです。
1%でも明記すれば再生紙として販売可能
うそ、つくよりはマシですけど。
ジュースなんか、果汁100パーセントじゃないとジュースと表示してはいけないので、70パーセントが果汁でもジュースと呼ばせてくれないのに。これはないですよね。

それに、顧客企業も大切ですけど、消費しているエンドユーザーの観点がないですよね。

あくまでも、業界団体は目の前のことしか考えていないところで、本当の再発防止になるのかという問題があります。

そんなことで、「エコ偽装を再発させるな!〜消費者の怒りを環境省に届けよう」という運動が始まっています。

http://www.foejapan.org/forest/doc/080215.html

再生紙偽装事件で「古紙配合」と称していながら実際には配合していなかったことにより昨年一年間だけで東京ドーム485個分の面積に相当する森林資源が使われていたということです。

自分の言葉で、意見を届けてください。
バイオ燃料旅客機 [2008年02月27日(Wed)]
バイオ燃料旅客機の試験飛行が行われたようです。
さすが、話題作りがうまい、ヴァージン・グループのチャード・ブランソンです。
とはいえ、気になるのが、自然破壊です。
今回は、4つあるエンジンのうち、1つのエンジンの燃料に20%のココナツなどを使ったものを使ったのですが。
このまま、大量にココナツが使われるようになったら恐ろしいことが起こります。
大量のココナツベースのバイオ燃料をつくるためには、大量の熱帯雨林を伐採しないといけないわけです。いくら、木を植えたからといって、これが、生態系をくずし、自然破壊が起こりやすい環境を作ってしまうんですよね。
化石燃料は過去の太陽エネルギーを使っているとすれば、バイオ燃料は未来の太陽エネルギーを奪ってしまうといっていいでしょう。
恐ろしいです。
いろいろ試してみる必要があるのはわかるけど、普及すると恐ろしいことに・・・

バイオ燃料旅客機の試験飛行、英ヴァージン航空が世界初成功
(読売新聞 - 02月25日 10:53)


 【ロンドン=森千春】英ヴァージン・アトランティック航空は24日、バイオ燃料を使った旅客機の試験飛行を世界で初めて行った。
 地球温暖化の原因となる二酸化炭素排出の削減を図るのが狙い。
 米ボーイング社の747型ジャンボ機が、ロンドンのヒースロー空港からオランダのアムステルダム空港まで飛行。
 エンジン4基のうち1基でバイオ燃料と従来型燃料の混合燃料を使用した。バイオ燃料の原料はココナツなどで、混合比は20%だった。
はじめて海を見る日 [2008年02月24日(Sun)]
フジテレビ系列でテレビ西日本開局50周年記念特別番組として「はじめて海を見る日-タイ山岳民族の寄宿学校-」が放映されました。
とても感動的な作りのドキュメンタリーでした。

しかし、もう少し、元ネタに対しての敬意を示してほしいと思いました。
日本では「デック こども達は海を見る」として上映されている「Innocence」という映画祭で受賞している作品の企画そのままなんですよね。
海外のドキュメンタリーという、多くの人が知らない作品という事をいいことにして、それはないだろうという気がしました。まあ、エンドロールに「TPAC 地球市民ACTかながわ」という文字が出てきただけマシでしたが・・・。
しかも、誰かから彼らにとっての大金を出してもらわないとできないような、普通でああり得ないようなエピソードもあったりしてちょっと残念でした。


デック こども達は海を見る」については、過去の記事に載せているのでそちらもご覧ください。

いろいろ不満な点があるとはいえ、地上波テレビ放送ということで、多くの人に、学校とは何か、教育とは何かを考える機会を与えたことは事実なので、それに対して敬意を払いたいと思います。


ちなみに、このようなバスによる修学旅行は、タイでは、このような寄宿学校以外にも行われているようです。関連記事
山岳地域の子供でなくても、自分たちでお金をためて、協力し合って旅行をし、ともに美しい海を見ることで、大きく成長するようです。

元ネタの作品も、比較的安い値段で自主上映できるので、ぜひ問い合わせてください。
デック こども達は海を見る」のページに問合せ先かせが載ってます。

続きを読む...
子どもへの人権無視にどう対抗するか [2008年02月21日(Thu)]
イベントのお知らせです。
中学校で、障がいを持つ子供に対し、学校による人権をおろそかにした行為が行われたようで。その行為にタイしてどのように対処するかをテーマにしたイベントが開催されます。

まず、どうしてそのようなことが行われたかの原因が知りたいですね。

子どもへの人権無視にどう対抗するか
障害をもつ子の中学校生活の実情
-練馬区のある中学校で-


■日時:2月23日(土)14:00〜17:00(開場13:30)
■場所:中村橋区民センター2階 第五会議室

練馬区貫井1-9-1 03(3926)7217
西武線池袋中村橋駅北口下車 徒歩5分

学校は子どもたちが共に学び育ちあうかけがえのない場であると思います。
それにもかかわらず、障害をもつN君が地域の小学校を卒業し、当たり前に入学
した中学校で、思いもかけない差別的待遇を受けることになりました。

昨年11月に校内合唱コンクールが行われました。事前に、「N君は他の生徒と同じ動きができないので、生徒たちの安全面からもコンクールへの参加が制限される可能性がある」旨学校から通知されました。コンクール当日を撮影したDVDが販売される事になったが、学校側はあたかもN君がこの学校には居ないかのように、N君を除いた合唱場面を再撮影して売ろうとした事実があります(朝日新聞の記事参照)。 

その他、校長による体罰を保護者が目撃するなど、学校・校長による排除は尽きません。保護者や会は校長、教育委員会との交渉を重ねていますが、学校は責任を認めていない状況です。

以上を含む、N君の学校生活の報告を行い、今後の対応を共に考えていきたいと思っています。

主催 N君の中学校生活を考える会
問い合わせ 一木玲子 090−6005−8318
日本人最年少で海外での栄冠 [2008年02月19日(Tue)]
男子テニスの錦織選手が18歳1カ月で、デルレービーチ国際選手権で優勝し、史上最年少の日本人トップランカーとなった。
ということなんですが、あまり知られていないのですが、史上最年少でトップランカーになる人ってけっこういるようです。

昨夜、横浜のkamomeという所で、佐藤恭子Little Jazz Orchestraという若手ジャズミュージシャンたちが結成したビッグバンドの撮影をしてたのですが。そこのベースの川村竜さんは、2004年ハワイで開催された国際コントラバスフェスティバルでジャズ部門で最優秀賞を受賞し、日本人史上最年少で栄冠を手にしたそうです。
しかし、日本のメディアの取材はゼロ。一方でアメリカ、ヨーロッパの取材が殺到し。少し淋しい思いをしたそうです。

国際大会で栄冠に輝いたとしても、伝えられるのはごく一部だけなんですよね。
世の中には、メディアに取り上げられて注目されていないけど、優秀な人がたくさんいるってことです。
タイ料理の写真 [2008年02月17日(Sun)]
錦糸町にあるタイ料理店「チャンタイレストラン」にパーティールームが完成したので撮影に行ってきました。
おいしいタイ料理の写真がたくさん撮れたので掲載します。


トムヤンクン


辛酸っぱいスープで海老を煮た、タイ料理を代表するメニュー。


揚げ物の盛り合わせ


さつま揚げのようなものと海老の肉の詰まった揚げ春巻きの盛り合わせ。バンコクのアンバサダホテルで修行していとのことで、ニンジンで作った蝶が美しい。
さつま揚げは少しスパイシー。


海老入りのヤキメシ「カオパッド」


レモンをかけると、さわやかな感じになり。ナッツを砕いたのを掛けると、自然な甘みとコクが出ます。
辛くないので、日本人がタイで料理店に入ったときには、これを頼む人が多い。


グリーンカレー


タイカレーの代表格。日本のカレーとは違ってさらさらっとしていて、薄い緑色をしているのでグリーンカレーと呼ばれています。
味付けは日本人用にアレンジしているので、辛いのに弱い人も大丈夫。


ラープ


タイ東北部の伝統料理。ラープとは、ラオス語およびタイ東北部方言で「幸せ」を意味しているという。とにかく辛いので、カオニャオというもち米と一緒に食べます。
カオニャオは、手でつまんで、指先でこねて、餅のようにして食べる。これがおいしい。

もっとたくさんおいしい料理があるのですが。今回はここまで。

席も十分にあるので、パーティー大歓迎で、オフ会とかにも使えます。
ランチもサラダ、スープ、コーヒーがついて700円。

近日、この店で津波復興のさをり織りの販売も開始する予定です。乞うご期待。

以下、ヤフーグルメより

チャンタイ [ タイ料理 ] - Yahoo!グルメ







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9万アクセス達成しました [2008年02月17日(Sun)]
あさから東京マラソンがすぐ近くを通っているので、ヘリやらなんやらがいろいろ飛んだりしてうるさかったのですが。
さきほど、9万アクセスを達成したようです。
いつも読んでくださっているみなさんありがとうございます。
今後も多くの方に読んでいただける記事を書いていきたいと思います。
これって障がい者監禁事件じゃないの [2008年02月15日(Fri)]
障がいのある人を30年間にわたって奴隷同然に扱っていたという報道がありました。

残念ながら記事という限られた情報でしか推測出来ませんが。
とにかく、この件は、様々な所に社会の問題点が見え隠れします。


まず、民事面から。
その損害賠償額が4500万円ということなんですがその根拠を知りたいですね。
どのように算定したのかわかりませんが、これって4人合計なんですよね。少なすぎると思いませんか?
それぞれの方が何年使われていたというのかがわからないので、仮に平均20年としたら、損害賠償額から単純計算したら年間1人あたり約56万円の損害を受けていたとなるわけですが。
毎日、朝6時から夜10時まで、16時間労働で、月二回休みということで、年間340日ははたらいていたわけでしょ。つまり、年間5440時間働いていたわけで。年間56万円分働いていたとして、単純に時給計算すると103円で働いていたとことになる。
北海道の最低賃金が654円と規定されているわけですが。年間5440時間、そのうち8時間が残響手当の対象となると考えると、6120時間分の給料が払われないといけないことになるわけですから。年間400万2480円の給料を払わないといけない計算になる。
そう考えると、13年から31年にわたって、4人が無報酬で働かされていた未払い賃金としての損害額の金額としては4500万円は少なすぎるんじゃないのかいう気がするんです。
しかも、恐怖を植え付けられて、逃げられないようにさせられていたわけですから、その治療をする期間働けないわけですし、その期間の生活費や治療代を考えると、それだけで慰謝料として4500万円いってしまうような気がするんですよね。
訴えられた経営者は、行方をくらませているようですが。裁判では慰謝料が全額認められる事ってなかなかないわけですから。この弁護士の設定した4500万円っていう賠償額って安すぎるように思うんですよね。別の見方をすると、法律に照らし合わせて、障がい者の生きた価値を金額計算すると、べらぼうに安いという状態があるのではという疑念が湧いてきます。
障害者基礎年金というのも、勝手に手続きをして横領していたという金額は、疑いがあるという状態なので、含まれていないとは思うのですが。それを足して4人で7000万円は安すぎます。


次に刑事面です。
「早く食堂にもどらないと大変なことになる」と言っているということが書かれていますが、人身売買され監禁されていた人をNGOが救った時に、よく耳にする言葉と重なる。つまり、実質上「監禁されていた」ということです。
保護のプロセスも、人身売買のケースとよく似ています。

今回の件は、民事訴訟に踏み切ったので明らかになったわけですが。こういうのこそ、監禁事件として刑事罰が与えられるべき行為だと思います。
新潟の少女長期監禁事件というのがあって、長期監禁罪制定の動きがあったわけですが。刑事罰になるような法整備がなされていないから、警察や検察が動いていないのでしょうか。
動いているとしても、警察や検察からすれば、世の中の話題にするような事件ではないという認識だったから、マスコミに対して、事件の発表をしなかったのでしょうか。
経営者は逃亡したわけです、刑事事件として追いかけているなら、逃亡出来ないように拘束するべきだったのではないでしょうか。

また、こういう事態になっているということは、保護された段階で、役所の福祉関係の部署などに連絡が行き、何か動いているはずなのですが。いまさら記事になると言うことは、新聞の記者たちって、役所にも張り付いているはずなのですが。それを察知出来ていなかったのでしょうか。
「13日にわかった」と書かれていると言うことは、全国紙ですから、地方の役所への食い込みが浅くならざるを得ないのは解りますが、長期にわたる実質上の監禁事件を、少なくとも朝日新聞が知らなかったという事を指していると思います。まあ、記事にしただけましですが・・・。

今後、どれだけ報道されるかわかりませんが、この事件の進展に関する記事には注目して行きたいと思います。


知的障害者に「奴隷生活」 保護の4人、経営者らを提訴
2008年02月13日22時42分 朝日新聞

 札幌市の食堂で住み込みで働いていた知的障害のある32〜51歳の男女4人が13〜31年間、無報酬で劣悪な生活を強いられ、07年6月に保護されていたことが13日わかった。労働時間は1日十数時間で休日は月2回。食事も満足に与えられなかったという。4人は同日、「奴隷のように働かされ、障害者年金も横領された」などとして経営者らを相手どり約4500万円の損害賠償を求め、札幌地裁に提訴した。経営者は現在、行方がわからないという。

 4人は、32歳の男性1人と35〜51歳の女性3人。定食類を出す札幌市白石区の「三丁目食堂」の調理室で調理や皿洗いを担当していた。

 4人を保護して暮らしぶりを聴き取った弁護士によると、4人は食堂2階の部屋などに住み、毎日午前6時ごろ起床。仕事中はトイレに立っても怒鳴られ、午後10時ごろまで働かされた。食事は残り物ばかりで、調理室の食べ物を持ち出してしのいでいたという。

 休みは月2回で、現金は週1回、銭湯代を渡されるだけ。入浴は休日しか許されず、下着は汚れたものをずっと使っていた。歯磨きも「仕事を始めてからほとんどしたことがない」といい、保護時は緑色の歯石がびっしりたまっていたという。

 4人は長期にわたって恐怖感を植え付けられ、逃げ出すことができなかったという。親たちも知的障害があるなどの事情で、後ろ盾になれる状態ではなかったという。

 弁護士の電話相談に事情を知る人から情報が寄せられたことから、4人は障害者施設に保護された。発見時は4人ともやせ衰え、繰り返し「早く食堂に戻らないと大変なことになる」とおびえていたという。

 食堂の経営者らは4人の障害基礎年金の手続きも無断で行い、約2600万円を横領していた疑いもあるという。経営者は弁護士に「面倒をずっと見てきた。責められることはない」と話したという。

 弁護士は「自己主張のすべがないのをいいことに、奴隷のような環境で人格をおとしめた。裁判を通じて警鐘を鳴らしたい」と話している。
続きを読む...
帰ってきたぜベイベー! [2008年02月11日(Mon)]
昨日、喉頭(こうとう)がんを克服した、忌野清志郎さんが「完全復活祭」と題し、日本武道館で2年2カ月ぶりの単独公演を行った。とのことです。
2005年のアースデー東京でのライブが印象的だったのですが。このとき既にガンだったわけです。
ガンと言えば、もう10年近く前になりますが、ガンを克服したジャズボーカリスト「アンリ菅野」さんの公式ホームページの仕事をしていたのですが。途中からガンが再発し、公演中止のインフォメーションや病床からの記事更新となり、天に召されたという事があったことを思い出します。
とにかく、完全復活したとのことで、嬉しい限りです。
もうゆるしてもいいんじゃないの [2008年02月11日(Mon)]
「羊水が腐っている」発言をして、失言問題の渦中となっている倖田來未さんですが、本当に悩んでいて傷ついた方以外は、そろそろ赦してやってもいいような気がしてます。
残念ながら、妊娠に対する偏見というのは、かなり蔓延していて。しかも、性の問題に対してどこかタブー視する傾向から、妊娠の話もいつしか話されなくなり、その偏見を是正する機会がないまま過ごしていた事が、今回の失言の背景にあると思うのです。
本放送のラジオでの失言に対し激しく同意していた人もかなり多かったのではないかと思います。それが、失言とわかると一斉にバッシングしたり、仕事をなくしたりするのは少しやりすぎだと思うんです。
今回、倖田來未さんは、公共放送で話してしまった事で、多くの仕事を失いましたが。高の場所でない所で、程度の程あれ同様の高齢妊娠に対する偏見の発言をしている人も、かなりいると思われます。(しかも本人が自覚していない場合が多いと思われます)
極端な言い方ですが、倖田來未さんの失言をきっかけに、高齢妊娠に対する偏見の発言をすると、仕事を無くすという事が確実に行われたら、日本の失業率は10%を越えるでしょう。バッシングするだけでは何も生み出しません。
それより、今回の件で起きた正の動きの方に注目したいと思います。
失言の後、倖田來未さんが、自らのホームページで、インターネットで調べて、自分の言ったことが間違いだったとわかったと言ってましたが。今回の件で、妊娠や高齢出産の正しい知識を得ようとした人は多かったのじゃないでしょうか。
こちらの方が大切だと思います。(まあ、インターネットで調べただけというのには、少し不満もありますが・・・)
倖田來未さんの復帰はいつになるかという事も、芸能誌に書かれていますが。いつ復帰するかより、これから何をするかが肝心な気がします。
セクシーを売りにするなら、その先にある、新しい命や母体についてのメッセージも含め、芸能活動を通して、失言の反省から、正しい知識を広める活動や、子どもを産める環境作りとか、育てる環境とかそういう所がよくなるような活動をして欲しいと思います。
そうすることで、失言で傷ついた方に対する謝罪となるように思います。
ただ、誠意が伝わるにはかなりの時間と労力が必要で、一歩間違えるとまた、積み上げ直しになってしまいますが・・・・。
本日カカオの生産現場TV放送 [2008年02月10日(Sun)]
本日、日本テレビ系列で、バレンタインデーにあわせて、チョコレートの原料であるカカオの生産現場についての放送があります。

番組名:”世界の果てまで行ってQ” バレンタイン特集
 放送日時:2月10日(日)19:58〜
 日本テレビ系列 
http://www.ntv.co.jp/q/

今回は、日本のチョコ生産の7割をしめるガーナを訪ねているとのこと。

一昨年にも、フジテレビ系列で「世界がもし100人の村だったら4」という番組で、ガーナのカカオ農園の話が放送され、アフリカに募金をしようとか言う人が増えたり、フェアトレードチョコレートへの関心が急激に高まるという大反響があったのですが。編集の妙と言っていいのか、必ずしも事実と言えない内容も含まれていたという事でした。
今回の放送はどうなるのでしょうか。

それにしても、こういう放送って、こんなにたくさん放送局があるのに、数年に一度ぐらいしかないんですよね。淋しい限りです。
もっと、世界で起きていることを知る機会を増やしたいところです。
今度は偽装プラスチック [2008年02月09日(Sat)]
紙→インクときて、次はプラスチックと、明らかになってきているエコ偽装ですが。
エコマーケットの拡大に、原料となるリサイクル可能な原料が不足し、追いつかなくなっているという現状が背景にあるような気がします。
問題の解決策は、原料を増やすか、生産数を減らすか、品質の悪い材料でも作れる技術を生み出すという3つですが。やはり、原料を増やすか、生産数を減らすか、のどちらかか、両方をしないと問題が解決しないかと思います。
具体的には、リサイクルとなる原料の回収システムの再構築が必要と思われます。
そして、役所も役所で、書類の量を減らすとかをして、調達の量を減らす工夫も必要なのではないかと思います。

また、繰り返すことになるのですが、エコマークを発行したら、その後のチェックが甘いということが、エコ偽装の温床となっていると考えられます。
人は、表示を信じやすいだけに、きっちりとやってほしいと思います。
すべての認証システムに共通することですが、認証し、表示させるためには、多くのお金がかかり、小さな事業者では、表示できないため、表示されると独占的な市場となりやすく、大企業だけが儲かるという仕組みを作りやすいわけで。それだけ利益を得てきただけに、みすみす丸儲けになるような事をされては、お金がなくて、真面目に作っているのに表示できない人たちの存在を考えれば、きっちりと取り締まって欲しいと思います。


プラスチックでも偽装 三井化学子会社事務用ファイル
2008年02月08日21時12分 朝日新聞

 三井化学の子会社、三井化学ファブロ(本社・東京)は8日、事務用ファイルに使われるプラスチック製シートで、原料の再生樹脂の配合率が基準に満たない製品を販売していたと発表した。再生製品の偽装は、紙から樹脂製品に広がった。事態を重くみた経済産業省は同日、環境に配慮した物品の調達を国の機関に義務づけるグリーン購入法の対象115品目についての調査を業界団体に求めた。

 三井化学ファブロによると、シートは99年10月から今年1月までに375トンを製造したが、約8割が同法の基準(再生品使用率40%以上)を満たさず、約6割は再生樹脂をほとんど使っていなかった。

 99年度時点では再生樹脂を100%使っていたが、品質維持を優先させた結果、02年度にはゼロになった。担当者が06年に回復に挑戦したが、「できずにあきらめた」(古川学社長)という。

 経産省の要請は、日本プラスチック工業連盟や日本化学繊維協会、全日本文具協会など23団体に対するもので、対象品目をつくる企業が表示通りに再生原材料の供給を受けているか、などを2月末までに調べさせる。

 また、経産省は同日、インキメーカー60社の偽装状況の調査結果を発表。環境に配慮しているとして「エコマーク」などを表示・販売していた28社のうち14社で基準に満たない製品があったという。
イラク現代アートの先駆者たち in 京都 [2008年02月09日(Sat)]
本日より京都で、イラクの現代アート展が開かれています。
戦争のイメージが先行して、あまり知られていませんが、爆撃にあった街でもアーティストたちは活動し続けていました。
日本にイラクのアーティストを招くプロジェクトはいくつかありますが。それだけ、多くのアートの活動が行われているということでもあります。

ちなみに、会場でなぜかツナミクラフトも販売されるようです。
売上金の一部は、イラクのために使われれるとのことです。

展覧会『イラク現代アートの先駆者たち in 京都』
〜Selections of the Iraqi Art in Kyoto〜
会期:2008年2月9日(土)〜17日(日)11:00〜19:00
会場:思文閣会館 2F 催事場
(京都市左京区田中関田町2-7/075-751-1777)
http://www.shibunkaku.co.jp/map_hyakumanben.html 入場無料
主催:NPO法人PEACE ON
http://npopeaceon.org/
共催:「中東とアジアをつなぐ新たな地域概念・共生関係の模索」プロジェクトチーム
 
【期間中イベントスケジュール】(会場内)
----2月9日(土)--------
講演会「中東カフェin京都」(仮)
講師:酒井啓子さん(東京外国語大学教授/国際政治学)
日時:2月9日(土)15:00〜17:00
参加費:500円(お茶・菓子でます)
問合せ:東京外国語大学「中東カフェ」事務局
nihon-chukintou●tufs.ac.jp(●を半角@に換えてください)
♪・・・ 後半〜 ライブ(阿部ひろ江さん)

 
----2月10日(日)--------
トークセッション「古都の目線から」
出演:香緒里(PEACE ON)×岡真理さん(京都大学教員/現代アラブ文学)
進行:相澤恭行(PEACE ON)
日時:2月10日(日)18:00〜20:00
参加費:500円(お茶・菓子でます)
♪・・・ 19:30 くらい〜 楊琴ライブ演奏会(友枝良平さん)

 
----2月11日(月・休)--------
講演会「医療の目線から」(仮)
出演:モハメッド・ヌーリ・シャキールさん(イラク人/医師)
通訳:清末愛砂(大阪大学教員/フレンズ オブ マーシー・ハンズ)
日時:2月11日(月)18:30〜20:00  (!日程が変わりました!)
参加費:無料(カンパ募ります)
 
 
----2月15日(金)--------
講演会「研究者の目線から」(仮)
出演:山尾大さん(京都大学院生/イラク現代史)
日時:2月15日(金)18:30〜20:00
参加費:無料(カンパ募ります)
 
----2月16日(土)--------
上映会「イラク映画名作撰」(予定)(70年代以前のイラク映画・2本立て)
「アリアとイサーム」(32 分:1948 年):イラク版の“ロミオとジュリエット”。
「乾き」(93 分:1972 年):干ばつの村の過酷な現実を描いた、イラク映画全盛期の傑作。
時間:14:00〜16:20、
参加費:500円
 ♪・・・ 18:30〜 ライブ(新内志寿さん・マイミク・ちれつ〜んしゃんさん)三味線演奏

 
----2月17日(日)---------
上映会「イラク映画名作撰」(70年代以前のイラク映画・2本立て)
時間:14:00〜16:20
参加費:500円
 ♪・・・ 18:30〜 ライブ(高橋直己さん・マイミク・ジェムさん)ドンブラ演奏(カザフスタン民族弦楽器)

行くたびに礼拝所が増える [2008年02月09日(Sat)]
私の大学の時の専攻と同じ家族社会学、ジェンダー論の社会学者ということで親しみを持っている、山田昌弘さんが2.3年前に書いた「希望格差社会」という本が話題になったが、この希望格差社会というのが、どうも世界中で進行しているみたいなのだ。

複数の人からの証言なのだが、アフリカとか貧困問題の深刻な国に行くと、行くたびに礼拝所が増えているのだそうだ。
先日、コンゴから帰ってきた方は、ひとつの通りで2か所も増えていて驚いたのだそうだ。

貧困の激しい地域の子供たちは、鉛筆やノートより、まずはお金や水という状態で、とても教育という状態ではないそうだ。
コンゴでは約30年も戦争が続いたおかげで、ストリートチルドレンが、13.4歳で子供を産み、ストリートチルドレンになり、さらにそのストリートチルドレンが子供を産み、今は3世代目になっている。
そのような状態で、教育システムが成り立たなくなり、将来への希望を失っているそうだ。
その結果どうなったかというと、自分で考える力を失い、あとは祈るだけというのか、礼拝所が増えている。

ちなみに、この地域では、唯一の将来の希望は、音楽で、音楽でならお金が稼げると思っているのだそうだ。それがあるだけましなのかもしれない。

この数年、日本ではスピリチュアルブームでもあるが、希望格差が生み出した現象かもしれませんね。
日タイ戦 [2008年02月06日(Wed)]
本日は、FIFAワールドカップアジア地区予選の日本−タイ戦です。
いま雪がちらついていますが、南国のタイからすれば、超アウェーです。
タイから日本に留学している学生が、日本の冬は冷蔵庫より寒いと言っていた事を聞いたことがあります。
もちろん、日本も応援しますが、タイも応援します。
日本は、小さな頃から、いいグランドでサッカーをやっている選手が多いのですが。
タイでは、土地は広いですが、芝生のグランドでサッカーをするというより、草サッカーが盛んです。
夕方になると毎日のように到る処でサッカーをする姿を見ます。


津波復興住宅街で行われているサッカー


それに対し、世界ランキングが上の日本は、サッカーをしている姿が見えません。
確かに先述やプレーが洗練されているのかもしれませんが、お勉強ではないスタイルでサッカーをしないと創造性のあるプレーは出てきません。
今回は気候的にも不利なタイには、創造性のあるプレーや、タイ人独特の集中力を見せて欲しいと思っています。

いい試合となりますように。
紙の次はインク [2008年02月05日(Tue)]
エコマーク対象商品である印刷用インクに偽装があったようです。

エコマークなりの認証機関の問題もあるんじゃないでしょうか。認証されてしまえば、偽装がし放題というしくみになっているのかも。

それと、役所に環境配慮製品を使わせる、グリーン購入法という法律があるわけですが。企業のモラルもあるとは思いますが。役所のマーケットがあまりにも大きいことと、価格のみで入札し納品後のチェックがあまいとそういう入札制度とチェックシステムの不備などが、偽装の根源になっているのかも。
人って、お金という一種の情報でモラルなんか簡単に吹っ飛んでしまう事って多いわけですからね。

先日、プレインジャパニーズと題した記事でも書きましたが、書類をコンパクトにして減らしてゆくという必要があると思います。

また、環境を配慮する製品って、環境を配慮する仕組み上の問題で物理的に大量生産に向いていない部分があるのでしょうね。使う量の総量を減らす必要もあるかも。

たとえば、飲食店や食品加工工場から出てくる廃油を使ってパスを走らせるとしても、その街で使える量って知れていて、全てのパスを廃油で走らせることができないというののようなものです。

基準満たさず「エコマーク」、大日本インキなど一部製品で

 インキ製造大手「大日本インキ化学工業」(東京都中央区)は4日、環境に配慮した商品であることを示す「エコマーク」認定を受けた新聞用インキなどのうち、一部が基準を満たしていなかったと発表した。

 エコマークは財団法人「日本環境協会」が商品ごとに基準を定め、表示使用を認めている。新聞用インキの場合、石油系溶剤の割合が「30%以下」で認定製品となるが、同社が2007年4月から12月にかけて出荷した製品のうち、その割合が3割を超えるものが7・8%あったという。

 また、「ザ・インクテック」(同千代田区)でも、エコマーク認定製品で基準に満たないものが一部見つかった。

         


 読売新聞の印刷では委託分を含め、5工場で大日本インキ化学工業のエコマーク基準を満たさないインキが使われていた。読売新聞東京本社広報部は「表示と異なるインキが納入されていたことは遺憾です。メーカーには改善を強く求めます」と話している。

(2008年2月4日20時21分 読売新聞)


<インキ偽装>日本新聞インキも一部製品が基準満たさず
(毎日新聞 - 02月05日 13:33)
 新聞各社が出資する新聞インキ専業の日本新聞インキ(東京都港区)は5日、日本環境協会が認定する「エコマーク」付きインキ製品で基準を満たさないものがあったと発表した。月産約860トンのうち3トン分で、石油系溶剤の使用量が基準値30%に対して33%だった。社内調査で判明し、2社に納入していたが、出荷を停止した。配合の段階では基準を満たしていたが、印刷面の品質を改良するうちに使用量が基準を超えたという。

 インキ業界では、大日本インキ化学工業や東京インキなど大手、中堅の3社がエコマーク基準を満たさない製品を出荷していたことが明らかになっており、日本新聞インキで4社目。【小島昇】

明日は、第7回新宿の環境学習応援団 まちの先生見本市 『新宿エコ体験!』 [2008年02月01日(Fri)]
2月2日、新宿区の新宿区立西戸山小学校で、参加型の環境イベントが開催されます。

その中で、エコロジーシアターもツナミクラフトもちょっこっと展示いたします。

ぜひいらしてください。



第7回新宿の環境学習応援団 まちの先生見本市 『新宿エコ体験!』
【日時】
2008年02月02日(土) 10:00〜15:30
【場所】
新宿区立西戸山小学校 (東京都新宿区百人町4-2-1)
※小学校はあくまで会場ですので、直接のお問合せはご遠慮下さい。
【内容】
環境や地域に関する展示・イベント
(各ブース展示・催し物,新宿ギネスに挑戦,エコレンジャーショー,糸電話を作ろう,ソーラーメロディを作ろう,マイCDケースを作ろう,ソーラークッカー体験、電気自動車に乗ろう,環境の楽しい短編映画の上映会,スタンプラリーなど)
【主催】
NPO法人新宿環境活動ネット
【共催】
新宿区
【協力】
新宿区立西戸山小学校(新宿区百人町4-2-1)
【運営】
「まちの先生見本市」実行委員会
【運営事務局】
新宿区立環境学習情報センター
【後援】
新宿区教育委員会,新宿区立小学校PTA連合会,関東地方環境事務所
東京都環境局,東京商工会議所新宿支部,全国小中学校環境教育研究会,東京都小中学校環境教育研究会
【協賛】
佐川急便梶C東京電力叶V宿支社,東京ガス樺央支店,潟\ニー・ミュージックコミュニケーションズ,潟gムラ・システムズ・ジャパン・アジアパシフィック,葛g野家,褐F谷組,小田急電鉄梶C大成建設梶C潟Wャパンビバレッジ,日本テトラパック梶C有限責任中間法人JBRC,椛ケ害保険ジャパン,潟Iギノ/NPO法人環境まちづくりネット,泣潟{ーン<エコツーリズム・ネットワーク>,生活協同組合東京マイコープ/潟Wーピーエス,江戸の郷よよぎネイチャーゲームの会,潟^ケエイ,NPO法人日本ケナフ開発機構,潟|ッカコーポレーション,NPO法人持続可能な社会をつくる元気ネット,潟cXフードサービスほか
【参加団体】
佐川急便梶C東京電力叶V宿支社,東京ガス樺央支店,潟\ニー・ミュージックコミュニケーションズ,潟gムラ・システムズ・ジャパン・アジアパシフィック,葛g野家,褐F谷組,小田急電鉄梶C大成建設梶C潟Wャパンビバレッジ,日本テトラパック梶C有限責任中間法人JBRC,椛ケ害保険ジャパン,潟Iギノ/NPO法人環境まちづくりネット,泣潟{ーン<エコツーリズム・ネットワーク>,生活協同組合東京マイコープ/潟Wーピーエス,江戸の郷よよぎネイチャーゲームの会,潟^ケエイ,NPO法人日本ケナフ開発機構,潟|ッカコーポレーション,アース・ビジョン組織委員会,NPO法人全国無洗米協会,NPO法人山の幸染め会,NPO法人エコ・コミュニケーションセンター(ECOM),NPO法人地球緑化センター,地球緑化の語り部&JCFL,NPO法人森とでんえん倶楽部,ソーラーエネルギージャパン,アース・リサイクル・グループ,活ノ勢丹,鰍らび座,富士エコパークビレッジ,兜髄林業社/森のくらしの郷,NPO法人手作りネットワーク&エコロジーシアター,(財)省エネルギーセンター,NPO法人ブリッジ・エーシア・ジャパン,NPO法人自然学校ふる里あったかとお,喜楽会,新宿区のリサイクルを考える会,新宿リサイクル活動センター,新宿環境リサイクル活動の会,新宿区消費者団体連絡会,社会福祉法人新宿区社会福祉協議会,NPO法人新宿レクリエーション協会,あそVIVA,東京凡人座,新宿マイナス6%チーム,新宿中央公園ビオトープの会,新宿中央公園自然クラブ,新宿区環境土木部環境保全課,新宿区環境土木部道とみどりの課,新宿区新宿清掃事務所,新宿区エコライフ推進員協議会,(財)グリーンクロスジャパン,NPO法人新宿環境活動ネット,新宿区立環境学習情報センターほか
【入場料】
無料
【その他】
★雨天実施
★飲み終わったペットボトル,ペットボトルのふた,アルミ付き紙パック,アルミ缶,古切手を集めます
★「うわばき」と「靴を入れる袋」を持ってきてください。
★低学年のお子様には、保護者の方がご同伴下さい
★会場周辺には駐車場がございません。車でのご来場はご遠慮下さい
【開催にあたり、下記の徹底を心がけています】
1.規制に適合するディーゼル車以外のディーゼル車による物品の搬入等を行わない。
2.会場での飲食に使用する食器はすべてリユース食器を使用する
【お問合せ】
新宿区立環境学習情報センター


公式ページ http://www.shinjuku-ecocenter.jp/event/2008/02/post_80.html
PDFチラシもあります。
カカオの国と日本 [2008年02月01日(Fri)]
2月と言えば節分の次の大きなイベントがバレンタインデーです。
日本ではバレンタインデーということでチョコレートを贈る習慣があるわけですが、そのチョコレートのお話です。

すいぶん前に記事を書いたのですが、お友達が、バレンタインデーのチョコレートを、フェアトレードチョコレートにしようという動きがあります。
それは、カカオの生産において、児童就労など、相当ひどい人権問題があったことが背景なのですが。その人権問題どのようにして発生したのかをひも解くと、実はいま日本は何かのきっかけでとても恐ろしい状態になってしまうという可能性があることがわかるのです。



チョコレートの真実
著者:キャロル・オフ
出版社:英治出版 価格:¥ 1,890

この本には、コートジボアールという西アフリカの国での事例などが載っているのですが。
この事例が、ガソリン国会とか言って騒いでいる日本と共通する何かを感じるわけです。

コートジボアールでは、子供たちをタダで使い、しかも教育をさせないという状態で強制労働をさせているという事が起こっているわけですが。かつては、カカオで国を豊かにしようとしていたわけです。

1960年にフランスから独立したコートジボアールは、強いリーダーシップを持った政治家が表れて、国づくりを進めました。
そして、国が豊かで、安定するようなしくみとして、輸出産業であるカカオの生産を支えるために、安定化公庫(CAISTAB)を設立します。これは、カカオ相場が下がっても生産者に最低限の買い取り価格を保障するものでしたが。そのうち、カカオの利益を担保にして、外国から多額の借金をして、大規模な道路建設や、ハコモノにお金をつぎ込みました。

カカオの値段が安定していた時は、それでも問題なかったわけですが。1989年にカカオの価格が大暴落して、コートジボアールの経済がめちゃくちゃになりました。経済破綻をしてしまいました。

ここまでの話って、日本となにか似てる要素があるんです。
第二次大戦後の復興期に、強いリーダーシップをもった政治家があらわれて、国を豊かにする仕組みを作るわけです。
これが、最近話題のガソリンに掛かる税金です。
道路特定財源は、憲法に引っかかるということで、できる前は、大反対があったのだそうですが、田中角栄さんがうまく説得して、国会を通して成立しました。
そして、道路をたくさんつくりました。

日本が豊かになるさなかの昭和36年(1961年)に国民年金法が施行され、昭和61年(1986年)に強制化されました。
そこで、集まったお金があまりにも大きいので、それを使って、いろんなものを作りました。

給料の増えた国民は、郵便局や銀行にお金を預け。その大量のお金は、企業活動や公共投資などに使われました。

経済の成長が著しい時はそれでよかったのですが。
日本が豊かになり、必要なものがそろったのか、成長の速度が減退し、実際は低成長時代になりましたが。経済は成長しないわけにいかないため、いわゆるバブル経済となり、いろんな危険な投資などに、おカネを使いました。
そして、バブルがはじけ。いろんなところで大きな損失を作りました。

日本は、その損失を隠すためにいろんなことをして、それが、財政の赤字を莫大に膨らませました。
コートジボアールの場合は、ドカンとそのまま破綻をしたわけですが。
日本の場合は、悪あがきをした分、赤字額を増やしながら生きながらえているわけです。

そうなると、どうなるかというと。IMFなど、世界の機関から、国営企業は売却、民営化しろ。医療費は自己負担。教育の予算を削れ。と要求されます。

日本は、コートジボアールのように、IMFから構造調整プログラムを課せられることはないわけですが。実際には、改革という名のもとに、コートジボアールと同じように、国営企業は売却、民営化しろ。医療費は自己負担。教育の予算を削れと要求されたわけです。

そして、結果として、日本も、コートジボアールも、食料を海外に依存する結果となります。
また、その国の産業は、いきなり厳しい国際競争にさらされることに。

このあたりが、いまの日本の状況なのですが。
コートジボアールは、20世紀終盤には、世界の最貧国のひとつになり、カカオの生産者は貧困にあえぎます。
そして、少しでもコストを下げようとするわけですが。
そのうち目を付けたのが「奴隷制」なんです。

人身売買を使って、近隣の国から「儲かる仕事がある」といって子供を含めた労働者を買い集め、朝から晩まで、食事もろくに与えられず働き、人身売買業者に支払ったお金を返すまでは、無給で働かす。もちろん子どもには教育を受けさせてもらえないし、病気になっても医者に連れて行ってもらえません。
何年も、そういう働き方をしていると、人間性が失われて社会に適応できないようになってしまう。

今の日本には、途上国を中心に、外国人労働者がたくさん来ています。中には人身売買をされてくる人もいますが。そうでない人も、「儲かる仕事がある」とさそわれて、合法にしろ違法にしろ、ブローカーにお金を払って日本に来て、日本で自らの稼いだお金でお金を返している人たちがたくさんいます。
これって、コートジボアールのように雇用主が払うのか、日本のように労働者が払うのかは違いますが、よく似ています。
最近の日本では、研修という名のもとに、事実上拘束して、低賃金で働かせているケースもあり、問題になっています。

そして、日本では、日本人も過酷な労働の後に、人間性が失われて社会に適応できないようになってしまう人が多くいます。おかげで自殺者も世界トップクラスです。

日本は、一見、コートジボアールのように人身売買や児童就労ということにはなってはいませんが、実質的には破たん後のコートジボアールと共通点が多くみられます。

コートジボアールでは、いろんな問題を抱えながら、フェアトレードによるカカオ生産が進みつつあるようです。
それに対して、日本は無策としか言いようがありません。

なぜ無策なのかというと、日本は事実上破たんしているということを隠し続けているから、対策が立てられないのです。

でも、いつかはバレます。

そのとき、フェアトレードの知恵が生きてくると信じています。

わたしにとってフェアトレードは、先進国から貧しい国にお金を送る仕組みというより、人として人らしく働ける状況を取り戻す仕組みを実践者から知るしくみではないかと感じでいんです。

残念ながら、フェアトレードの流通はとても弱く。コーヒーの流通量の中で0.2%と言われているぐらい、微々たるものでしかありません。とても、困っている人のほとんどの人権や環境を守れているとは思えません。しかも、輸送コストもばかになりません。
それに対し、フェアトレードの商品や関連の印刷物の多くは、生産者がどのような取り組みをしているかが記されています。
実践者の情報の共有というのが、フェアトレードの本質なのではないかという気がしています。
いい品物を楽しみながら、学べる。これって、いいですよね。
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ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」
まいける東山監督作品 ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」