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STILL ALIVE

2001 ニューヨーク同時多発テロによる海外渡航自粛
2002 SARS(重症急性呼吸器症候群)による渡航規制
2003 鳥インフルエンザによる東南アジアへの渡航規制
2004 スマトラ島沖地震による津波被害
次は何が起きるのか?

ここ、数年、観光で生きているタイ・プーケットは、毎年のように、数々の苦難が襲っているが、立ち直っている。
しかし、今年、2005年は、すでに津波被害からの復旧が終わったにも関わらず「日本人観光客だけがプーケットに来ない」という現象が発生。それは、タイ・プーケットで、現地のタイの人たちと共に暮らし続けている日本人たちを直撃。それでも、力強く、楽しく、生きている。そこには、今の日本社会が失った大切なものが生きていた。

ブログ名同名のドキュメンタリー映像の製作に関する話題。
風評観光被害の他に、地球温暖化の問題、コミュニティの再生、人間の回復、地域の再生、貧困問題などを取り上げてゆきます。
ツナミクラフトの「さをり織り」の情報。
エコロジーシアター「天の浮舟」情報も。


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出直してよ!障害者自立支援法 [2006年10月31日(Tue)]


28.29に行われた、代々木公園のアースガーデンで、なじみの施設の方と出会った。
この施設では、知的障害者を中心に、手に職をつけてもらうことで自立支援をしている。
この施設の運営で困っていることの一つは、法律の名前と内容が一致しない障害者自立支援法のために、施設の運営が難しくなったり、障害者への負担が増えてしまったということだ。
しかもさらに職員の心を痛めるのは、知的障害を持っている彼らが、いま現状としてどうなっているのかがいまひとつわかっていない人も多いということなのだ。
10/31に大きな「障害者自立支援法」に対するイベントが日比谷公園で行われるのだそうで、そのイベントに何名かの施設利用者が参加されるのだけど。なぜ参加しているのかあまりわからず参加することになっている方も多いようだ。 
おそらく、なんとなく生活をしているけど、生活しにくいなあなんて思っているのかな。

とにかく、福祉の切捨てが行われている最前線が「障害者自立支援法」 の影響を受けている方たちで、政策が変更されない限り他の医療や福祉も同様の事になる。近い将来の未来をよくするためにも、下記のイベントは注目です。


出直してよ!「障害者自立支援法」 10・31大フォーラム


  日時 10月31日(火)12時集合 開始12時半〜16時半終了(予定)
  場所 東京・日比谷公園
       日比谷公会堂/日比谷野外音楽堂/厚生労働省前 など
  内容 政党シンポジウム、私の主張、デモ行進、国会議員要請など


出直してよ!「障害者自立支援法」 10・31大フォーラム
よびかけ文


 2006年9月26日


■予想以上の重さ・波紋を広げている「負担見直し」
 「私たち抜きに私たちのことを決めないで!」との声をよそに成立した「障害者自立支援法」。今年4月から障害者福祉サービスや医療の「応益負担」が始まりました。

 障害者団体や自治体の各種調査でも、通所やホームヘルプ・ガイドヘルプの利用の断念・抑制、生活費を削る等、予想以上の深刻な影響が出ていることが明らかになっています。トイレや食事、外出など基本的な生活を支える支援や日中・就労活動、生命に関わる医療の利用を「益」とし「応益負担」を求めたことから、障害の程度が重い程、負担が重くのしかかる状況を生み出しています。そうした現実を前に、自治体独自の負担軽減も、9月議会を前後して広がってきています。

 この自治体独自減免制度の広がりは地域からの当事者・関係者の粘り強い運動の結果ですが、他方で「自立支援法」がもたらした「負担の見直し」の理不尽さを証明するものです。


■10月全面施行−どうなる?!障害者の暮らし・地域の社会資源
 今年10月からは「自立支援法」の全面施行となり、障害程度区分・審査会による支給決定と、介護給付・訓練給付と地域生活支援事業化の新サービス体系への移行が予定されています。また、補装具や地域生活支援事業等の負担も加わることになります。

 介護保険になぞらえた障害程度区分と審査会による支給決定システムは、障害者一人ひとりのニードに基づく支援の確保を危うくし、地域生活後退の懸念が広がっています。介護保険の79項目をベースにした程度区分調査は様々な矛盾を生み出し、この間の自治体の判定結果でも3分の1が審査会で修正、精神障害者にいたっては半数を超える55%が修正していることが明らかになりました。それでも、未だに、新体系に移行した時に、これまで使っていたサービスの種類や量が制限されるのではないかとの不安は消えません。

 10月からの新しいサービス体系では、移動支援やコミュニケーション支援(手話・要約筆記等)、小規模作業所などが市町村の地域生活支援事業に一括りにされます。障害者の地域生活にとって重要なサービスが自治体任せにされ、サービスの仕組みも利用者負担も市町村ごとで変わります。例えば、移動支援事業の単価が大きく引き下がり、半数以上の事業者が撤退の意向を示している地域もあります。そして、地域生活支援事業は自治体がサービスを充実させようと思えば思うほど、自治体単費でカバーしなければならない仕組みになっています。

 また、「自立支援法」に伴う事業単価の改定や日割り計算方式の変更は、これまで障害者の地域生活を支えてきた通所授産、グループホーム、ヘルパー派遣の事業所を直撃し、その運営を困難にしています。10月からの新サービス体系への移行を前にして、閉鎖するグループホームも出てくる等、障害当事者・関係者に大きな動揺をもたらしています。

 一方、「精神障害者退院施設」や「地域移行型ホーム」が打ち出されてきていますが、もし実施されれば、実際には入院・入所状況にも関わらず名目のみの「退院」「地域移行」となってしまいます。「施設・病院からの地域移行」を真に進めるためには、ピアサポート等の当事者活動、地域での住まいやサービスの確保、退院促進の充実こそが求められています。

■出直せ!「障害者自立支援法」 障害者の地域生活を実現する政策・財源確立を!
 「自立支援法」は「障害者が普通に地域で暮らせる社会に」「もっと障害者が働ける社会に」をうたい文句に成立しました。それから、一年経った今、明らかにそれとは異なる状況が生み出されてきており、制度設計が妥当だったのか冷静な検証が求められています。同法は3年後の見直しが明記されていますが、それまでの間にサービス利用や生活が継続できなくなる事態が相次ぐ恐れがあり、早急な見直しが求められます。利用者負担、支給決定、サービス体系といずれも、法の骨格に関わる問題であり、一から見直す必要があります。

 加えて、「自立支援法」の議論の際には、難病等の「谷間の障害者」に関わる障害定義、一人の市民として生活できる所得保障の問題は今後の検討課題となりました。また、世帯単位の負担に見られる扶養義務問題も未解決のままです。

 さらに言えば、この間、生み出されている問題は、国際水準に比べて低い障害者施策関連予算を前提に、その枠内で給付が収まるように介護保険になぞらえた仕組みに無理に組み換えた点に、その原因が求められます。支援費制度で生じた「財源不足」が殊更に騒ぎ立てられましたが、元々の予算見積もりに大きなズレがあったのです。例えば、日本と同程度の国民負担率にあるアメリカと比べても、その2分の1程度の予算しか障害者施策には配分されていないのです。まっとうな予算を障害者施策に配分し、障害者の地域生活実現のためのサービス基盤を整備していくことこそ求められています。

 そのことは、各自治体で障害福祉計画の検討に入っている今、より一層重要です。「自立支援法」施行の影響により、障害当事者・家族、事業者、自治体関係者、いずれもが萎縮した状態に追い込まれています。今年度中に各自治体では障害福祉計画を策定する予定になっていますが、かつてない閉塞感が関係者全体を覆う中、非常に後ろ向きなものになってしまわないか懸念されます。もし、そう
なれば、国全体のサービスの目標値の下降修正−予算の引き下げといった、「負の連鎖」すら起きかねません。そうした事態を打開するためにも、各政党やマスコミ等、社会に広くアピールをしていきたいと考えます。

 「自立支援法」の成立一年を迎える今、あらためて、各地・現場からの声をもとに「自立支援法」施行の影響・実態を明らかにし「自立支援法」の出直しを求めるとともに、障害者の地域生活実現の政策・財源確立を求める共同大行動を、全国各地の皆さんに呼びかけます。


●真に障害者の自立・地域生活を支援する制度を確立するために、当事者不在でつくられた「障害者自立支援法」の出直しを求めます

●障害者の生活を直撃している「応益負担」の凍結を求めるとともに、障害者本人の実態をふまえた負担への変更を求めます

●「できる、できない」ではなく「どのような支援が必要か」という視点から、障害者一人ひとりのニードに基づくサービス支給決定の仕組みとすることを求めます

●重度障害があっても地域で暮らせるよう、自治体が支給決定したサービス、地域生活支援事業に対して国が責任をもって財源保障することを求めます

●介護、日中活動、ケアホームなど地域生活の社会資源を維持できるよう報酬単価・体系の見直しを求めます

●真に「施設・病院からの地域移行」が進むように、「精神障害者退院支援施設」等の撤回と、ピアサポート等の当事者活動への支援・退院促進事業・地域での住まい確保策の充実を求めます

●障害の定義や所得保障、扶養義務問題等、手つかずの基本課題の解決を求めます

●日本でのノーマライゼーション、施設・病院からの地域移行実現のため障害者予算の飛躍的拡充と地域生活のサービス基盤整備のための特別立法を求めます。


1)「自立支援法」成立一年となる10月31日に開催する、「出直してよ!『障害者自立支援法』10.31大フォーラム」に、一人でも多くの皆さんにご参加下さい。

2)「自立支援法」全面施行が始まる前後の10月、11月を「全国一斉行動月間」とし、各地域で集会や行動を行い、自治体への働きかけと社会へのアピールを行って下さい。

3)各地で地域実行委員会を形成し、10.31大フォーラム全国実行委員会にご参加下さい。

4)「出直してよ!『障害者自立支援法』10・31大フォーラム」を準備・運営していくための資金確保にご支援・カンパのご協力をお願いします。


10.31大フォーラム全国実行委員会
<事務局団体>
 日本障害者協議会●障害者の地域生活確立の実現を求める全国大行動実行委員会●全日本ろうあ連盟
アースガーデン"秋"2006 [2006年10月29日(Sun)]
先週に引き続き、代々木公園で店を出してきました。
先週のNPOまつりとは客層が違い、アジアや世界を意識した展示やお店が多い。
今回のアースガーデンは、津波復興住宅での民芸品を3店舗で販売しました。
ひとつは、私の店、そして、人身売買に立ち向かう会「てのひら」とタイの山岳民族の支援をしているグループの合同店舗、そして、民族楽器屋さんという違ったアプローチの3店舗だ。
それぞれの個性で商品を売ってもらえると販売力が強化する。
それだけでなく、露出度が高くなることで、商品の認知が深まるというメリットがある。
アースデイ、アースガーデンと立て続けに出していると、一定の顧客が出来てきて、リピーターが出てきます。そんなリピーターが、商品を身につけて歩いてくれているのもうれしい。
誰かが持っていると欲しくなるものだ。
とにかく、売れてもらわなければ困る事情もある。来年には工場も大きくなることだし、がんばって売っていかなくてはならない。

その一方では、売れすぎて困った問題も発生している、ラノーン県の小さな漁村で作っている石鹸が大人気。複数のお店で1週間でうりきり、あるイベントでは2時間で売り切れた。
おかげで、在庫ゼロ。
現地のNGOに連絡しても、ないものはないと言うばかり。
アースガーデンの会場でも、降ろし先のお店に、いつ入ってくるのと催促されてしまいました。

ちなみに、これです。



あと1週間か10日すれば店頭に並びます。
お店のリストはこちら。
http://ideaeast.jp/shop.html
ライフスタイルフォーラムまで来てください。
学校の跡地利用 [2006年10月25日(Wed)]
四谷に住んで2年がたち、王子も地上に降りて9ヶ月目となった。
ここ四谷4丁目は、近所に保育所があり、学校も近い。と思っていたら、近くの100年の歴史を持つ小学校が廃校になるという。かわりに、文化放送のあったところの近くに、幼稚園・保育園・小学校・中学校が合体したものが出来るらしい。
そんなことで、四谷第四小学校の跡地利用の会議に一般公募で参加できるとの事で参加してみた。
このあたりは、江戸時代からある地域なので、古くからの住民も住んでいる。そんな中に、新住民が赤ちゃんを連れて会議に挑んだ。
四谷の役所の出張所の上にある会議室に行く。食事に手間取って遅刻をしたので、地域の人がずらっと並んでいる中に入る。
これからどのようにしていくのかを検討する会議だと聞いたのだが、役所の方が延々と説明をしている。
どうも、学校は、半分は都と契約したNPO法人、残りを近隣住民で運営するのだが、NPO法人が使う以外は、避難所として使うという目的もあり、貸し会議室のような使われ方をするらしい。
んんんん。まだ、話が決まっていないのに、なんとなく決まってしまったような雰囲気作りをしているところを見ると住民参加のアリバイ会議なの・・・。地域は役所のお荷物を背負わされるだけなの。それだったら、参加する意味無いじゃん、なんて感じてきていたら。
ちゃんとチェックする住民が出てきた。これで面白くなってきた。
一応、スタッフの名簿に名前を連ねてみたので、これからどのようになるのでしょうか。
「住民主体のまちづくり」の教育ビデオを作った経験が生かされるのか、現状と知識とのギャップはどのようなものなのか、ファシリテーションを学んだ経験は生きるのだろうか。
と、とにかく、面白そうです。
さて、どうなることやら。
ブログのアクセスを解析してみる [2006年10月23日(Mon)]
このブログも開設して1年以上たった。
お蔭様で、ほっといても、だいたいブログのアクセスランキングの10〜40位の間をウロウロしている。ありがたいことだ。
そんなことで、アクセスを解析してみるとちょっとした傾向がある事に気がついた。
Canpanブログ内でのアクセスというよりも、検索エンジンからアクセスが多い。
最近では、臓器移植の募金についての検索してくるケースが多く、テレビやインターネットで話題になったことが、たまたま載っていると、アクセスが増えるようだ。
逆に、Canpan内からリンクされてのアクセスはあまりないように思える。
それと、自分自身面白い記事を書いたとき、プロフィールやバイオグラフィのアクセスが増える傾向があるようだ。
つまり、いい記事を書くと、書いた人のお人柄を知りたくなるということだ。
そして、そのうち、リピーターとなる人が現れるのだろう。
NPOまつり(代々木公園) [2006年10月22日(Sun)]
NPOまつり(代々木公園)に出店してきました。
出店に際し選考があるということで、一か八かで申し込んだら、選考にもれずに出店できるようになったおかげで、足立区と代々木公園のダブルヘッダーでイベントをこなすこととなった。
さて、会場は、アースデイでも使っている会場で慣れていたのですが、主催団体が違うとまた違った雰囲気になっている。
目の前ではフリーマーケットが開かれ、その間に、NPOやNGOなどが展示しているのだか。すっごくゆるい感じです。
ステージもオヤジがフォークを歌いまくったり、売れていないアイドル歌手が歌っていたり、知的障害の方のチンドン屋があったりと、何でもありです。
たまには、こういう何でもありというのは楽しい。
しかし、ちょっと気になるのは、継続的にこのようなイベントをすることを考えると、芯にあるものを何か見せる必要があるのではないかという気がしました。
どうも、この時期、全国で同時多発的に「NPOまつり」と称するイベントが行われたわけですが、調べたわけではないのですが、どこかで同様なことをするようにというお達しがあったのか、どこかが成功したという事例を持ち出して真似を推奨したような雰囲気を感じている。
確かにNPOの横のつながりは大切なのだが、何かをコピーをしてきたなど、形だけまねて、芯がないと感じてしまうイベントをすることは、逆効果のような気がする。
とはいえ、今回は、第二回目ということで、去年このイベントを見た人からすれば進化したそうなので、やりながら芯をみつけ、太くしていくのかもしれない。

さて、このようなイベントに出ていると良く聞かれることがある。
それは「どこに所属していたのですか」とか、ボランティアをしたいのだけど「どこに所属すればいいのでしょうか」という質問だ。
わたしのやっている「アイデアイースト」ってのは、ただの個人事業者であって、NPO法人でもなんでもない。単に活動がNGO化しているだけである。
それに、どこのボランティア団体にも所属しているわけでなく、ボランティア団体さんとからんで動いているだけである。
だからボランティアをしたいのだけど「どこに所属すればいいのでしょうか」という質問に答えようがない。
自分がしたいと思ったら、やればいいだけの話で、そこに丁度いい枠組みがあればそれを利用すれば良いし、枠組みがなければ自分で作ればいい。それに所属するところは一つに限定する必要もない。
それが、どうも、既製品の組織に所属しなれていると、自分で枠組みを作るという発想が沸かないようなのだ。
私のほうは、幸い。学生時代からアウトロー的なところがあって、たまたま新しい事をしたい、やりたいことをしたいというときに、枠が無かったおかげで、自分で枠を作る経験が出来た。
高校のときは、YMOブームでシンセサイザーで音楽がしたいと思った。しかし、電子楽器は使ってはいけないというクラブがあったり、シンセサイザーは波形をコントロールするから物理部だという話が出てきたりと、どの枠にも入れなかった。そこで、学校の外に出て、友達とグループを作った。
大学に行っても、バンドなんかをやっていたが、学校のクラブに入らず、自分たちでバントを組んだ。大学祭で勧誘にあいSF研究会に入ったのだが、前々からやりたかった映像製作をさせてもらえるということで、目的を達するために入っただけで、別にSF文学青年ではなかった。
所属にこだわらないおかげで、波乱万丈かもしれないけど、誰もレールを引いていない、様々な最先端の仕事と出会うチャンスを得た。
それと、大学のときは、クラブに入ることを拒否した面もあった。いわゆる大学に公認されているクラブのいくつかは、一つは就職活動に有利だということでクラブの目的とは関係なく入っている人がいたり、部室があったり友達が出来るからという理由で入っている人を多く見かけた。何かをやろうとして、そのクラブなりサークルに入った人にとっては、これらの人たちは邪魔な存在なんですよね。ポイント稼ぎだけに奔走したり、たんにだべっているだけという人たちに、活動を邪魔されるというのはとても不愉快なんです。とはいえ、彼らがいるからこそ、部費があつまり、困ったときに人手になるから活動が維持できる。
これは、たまたま、音楽やら映像という話や部活動という話なのだが、これと、ボランティアもあまり変わりがない気がするんですよね。
津波の被災地に行って、良く聞く愚痴の一つは、就職のポイント稼ぎのためにボランティアに来た学生の話だ。ボランティアに来た人としては、何か動きが変だと思っていたら、就職に有利だからという理由で来ていたという事を聞き、人間不信になった方もいました。
それと、今、気になっているのは、団塊の世代が大量にNPO流れ込むことで、機能不全を起こすNPOが出てくるのではないかという危惧である。
今回の祭りでも、NPOに関心がある、どのNPOがいいかという質問を聞いたのだ。
世の中にある、NPOなりNGOと、自分のやりたいこととが完全にマッチングすることは、かなり難しい。それは、それで仕方がないのだが。どこかに所属しないと心もとないというか、不安だという理由で、所属された場合。参加者の安心を与えることに走りがちになり、本来の目的を達成することへのエネルギーが減退する。活動はしているが、毎年同じ活動をすることに終始し、本来の目的の達成のための見直しが行われなくなる。
これでは、解決すべき問題は解決しないし。問題の解決を望んでいる人たちの問題が取り除かれないままになってしまう。

NPOまつりは、NPOの横のつながりをつくるというイベントなのだそうだが、NPOの横のつながりが弱い原因の一つは、自分たちの居場所として完結しているNPOが多いからなのではないかという気がしています。

タイの津波の復興住宅で作っている民芸品のプロジェクトは、ドナーとは関係なく、横のつながりを作っている。まあ、他人を見ているとうらやましく見えるところもあるのかもしれないが。横の繋がりが作れない日本のNPOの状態について少し寂しい感じもする。
石釜の焼きたてパン屋さんが閉店 [2006年10月22日(Sun)]
四谷三丁目界隈で有名な、石釜で焼くパン屋さん「浅野屋」が本日で閉店した。
浅野屋の周りのビルが取り壊されたり、長い間駐車場になっていて、細長いパン屋さんのあるビルだけが建っていたのだか、これで、大きな一つの敷地になったということだ。
実は、ここに越してきてから、不動産屋の土地を買いますというポスティングが毎週のように投函される。
テナントの入らないビルも増えてきた。
四谷4丁目界隈も、外苑西通りのあたりの都市整備区域の区割りがかわり、29階建てのマンションが建設中となったが、おそらく近々都市整備の内容が変更されるのだろうか。
とにかく、バブルのときの地上げをソフトにやっているという感じがしてならない。
この地域は、江戸時代からあったところで、画廊やドキュメンタリー映画の事務所の入っている古い5階建てのビルが出来た当時は、屋上から新宿駅が見えたのだそうだ。
そんな土地で昔から暮らしていた人の営みは、どこにいってしまうのだろうか、心配になってしまう。
さて、どうなることやら。

とにかく、朝に美味しいパンが食べられなくなることがとても寂しい。
月のダンス初演 [2006年10月21日(Sat)]
エコロジーシアターの新作『月のダンス』の初演が、足立区役所庁舎ホールにて上演されました。
いやあ、初演はいろいろトラブルが起こるものですが、今回はすごかた、効果音のCDが焼けないということからはじまり、出演者の一人がパリから戻ってくるときにトラブルがあり、ぎりぎりになって到着するは、会場の音響機器や映像機器が不調でセッティング変更や、現場で故障を直しながらの状態で綱渡りで本番をしていた。
とはいえ、出演者、スタッフのチームワークのおかげで、どうにか初演を終え。
足立区の職員やボランティアの方、そして会場に来ていただいた方など、多くの人に喜んでもらいました。
しかも、いろんなトラブルと戦いながらどうにかしていたという事に、ほとんどの方は気がつかず、素直に良かったといっていただけたことはとても嬉しい。

後日、ライブドアPJニュースの方にも記事が掲載されました。
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2638002/detail
写真などはそちらで・・・・

さて、廃棄物問題、格差問題、資源問題、地球温暖化、戦争、テロ、子供たちの心の痛み…。
これらに共通するキーワードって考えたことがありますか。
いろんな言葉が出てくるのですが、その一つが「排除」という言葉です。
多くのものがいらなくなったら捨てるというか「排除」する世の中なんですよね。
この排除の論理というのは、この日本では徹底していて「新川てるえ」さんのブログで、ギャルの特徴として書かれているが。とにかく自分の好きなもの以外は部屋の外に出してしまえば終わりというのが、ギャルの特徴の一つだそうだ。
その一方で、捨てられない工夫というのが流行っている。どのようにすれば排除されないかということのために、個性を殺している姿というものがある。
ここんところ、「いじめ」による自殺ってのが報道されたため流行ってますが、この「いじめ」が継続する理由というのも、排除の論理があるのではないかと思うんですよね。
いじめられる人が、いじめられつづけるのは、その小さな集団から完全に排除されていないからなんですよね。その集団から出ることができれば、一度いじめられただけで、継続はしない。しかし、いじめられたあと、いじめを止めることができなかった場合、いじめられたにも関わらずその集団に固執すると、さらにいじめられることになる。これが、いじめの固定化の原因の一つだと思われる。
また、いじめという行為を身内だけで隠してしまうというのも、排除されないための知恵と考えることができる。
まあ、人間生きていくには、排除しなければいけないものがあるのだが、とにかく排除すればいいという論理では、自らを排除するという結論も含め、人間は行き詰ってしまうのではないだろうか。
全てを受け入れることは難しいが、排除ということの良いことと悪いことを考えてみるだけでも、排除からくる様々な社会問題の減少に繋がるかもしれない。
ヤシの木から転落−南の島で遊んで暮らそう [2006年10月20日(Fri)]
プーケットにある、日本人とタイ人のハーフの子ども達のための日本語補習校の校長先生についての新聞記事が掲載されました。
ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE」でも触れたのですが、プーケットには多くの日本人とタイ人のハーフの子ども達が住んでいて、日本語の学習をしています。
なぜ、タイで日本語をと思われるかもしれませんが。それは母語の育成が大切なのだからです。母語は、その人の考える思考の柱となるものなので、母語がしっかりとしていて、ちゃんと筋道を立てた論理的な思考が出来ることが社会生活に役立ちます。(逆に、母親が英語が出来ないのに、赤ちゃんや幼児に英語ばかり学ばせていると、英語も日本語もどっちつかずの子どもとなり、論理的な思考力が低下する危険性がある。小学校から英語を必修化する動きに対して反対する動きは、このあたりを根拠の一つにしているようです)
子どもの母語は、ほとんどは母親の言語が母語となりやすいのですが。一昔前は、タイ人女性と結婚する日本人男性が多く、子どもはタイ語を母語とするので、比較的タイで生きていく生活には問題が少ないのですが。最近の傾向として、日本人の妻、タイ人の旦那というケースが増えているのですが。この場合、子どもの母語が日本語になるケースがある。そうなると、ちゃんと日本語を教えないと、生きていく力が弱くなってしまうのです。
とはいえ、日本語よりタイ語の方が簡単ということもあり、子ども達は、タイ語の方が得意な場合が多いのですが、この場合は、ママがタイ語をきっちり使える必要が出てくるそうです。子どもと一緒に他国語を覚えれば比較的楽だという話もあるので、そうすれば楽なんでしょうね。
また、子ども達は、日本とタイとの二重国籍なので、どちらの国籍を選ぶかと言うとき、日本を選んだ場合、日本で生きていく力が必要となります。だからこそ、日本語学習が必要になってくるわけです。
そんなことで、タイ人と日本人のハーフの子どもが日本語を学ぶ必要性があるのですが。
津波の後、一度、生徒数が減ったのですが。通う子どもが減った原因が経済的なことだという気づきがあり、学費を下げたら、生徒数が30人ぐらいから50人ぐらいにドバッと増えてしまい。クラスも4クラスから6クラスに増え。旅行代理店に間借りしていた日本語補習校が手狭になってしまったのです。
そこで、校舎を作りたいという夢もあり「南の島で遊んで暮らそう!」って本を出して。その売り上げで校舎の建設をしたいのだそうです。
今回の新聞記事は、この日本語補習校の生徒に日本の文化に触れさせるということで、日本に留学する先を求めて、来日(帰国)した時に取材をしてもらいました。
それにしても、キースリチャーズと一緒に載るとは・・・・
やるなぁ


朝日新聞夕刊東京版2006年10月14日掲載
10/21.22はNPOまつり(代々木公園) [2006年10月20日(Fri)]
10/21は、足立区のイベントがあるのだけど、その裏側で、もう一つイベントに出ます。
これは「NPOまつり」というベタな名前がついています。
今年は2回目ということだそうです。
そんなことで、ブースの配置が決まったようなので連絡がきたのですが、お隣がタイの少数民族が通う学校を題材にしたドキュメンタリー映画「デック 子ども達は海を見る」の日本版を配給している、(特非)地球市民ACTかながわ/TPAKさんということだそうでびっくりです。
私の所はNPOというより、不特定非営利個人(NPP)だったり、活動自体がNPOというよりNGOの側面があったり、JICAの孫請けという面ではGOがらみだったりするのでNPOと言い難いとはいえ。
全国に27000もあると言われるNPO法人の横のつながりが薄いという事に目をつけたイベントというところでは、意義のあるイベントだと思います。
興味のある人は是非覗いてみて下さい。

ちなみに同日、山梨県で行われる「HAPPY TIME TRIP」というイベントでも、タイ・カオラックの民芸品を販売しています。
エコロジーシアター新作『月のダンス』 [2006年10月17日(Tue)]
東京の足立区で21日に開催される環境イベントのリハーサルに行ってきました。
足立区って、すっごく広くて、人口も多く住んでいる区。下町が多かったりするのですが、その一方で、生活保護世帯が多いなど、バブルっている東京都といえども、政府の言う好景気の恩恵を受けていない人が多い地域である。
そんな足立区のリサイクルの市民団体の方に誘われての公演なのですが。この市民団体の方って、さすが下町のおばちゃん。気遣いはすごいし、ズバズバ言うし、痛快です。
今回は、登山家の今井通子さんの講演の前座なのですが、音響や照明がややこしい朗読劇ということで、現場のリハーサルの時間をいただけました。ほんと助かります。

もともとは、足立区の人しか見ることが出来ないそうなのですが、今回、特別に枠を設けて頂いたので、足立区以外の方も見ることができるようになりました。
足立区がどのような環境への取組をしているのかの一端を見て頂く機会かもしれませんね。



好評いただいておりますエコロジーシアターの新作『月のダンス』
が今井通子さんの講演会とともに、06.10/21に足立区役所庁舎ホ
ールにて上演されます。
http://rainbow.gr.jp/tsuki/

廃棄物問題、格差問題、資源問題、地球温暖化、戦争、テロ、
子供たちの心の痛み…。

出口の見えない様々な不安が私たちを取り巻いています。
このままいくとこの社会はどうなってしまうのでしょう。
ばらばらに見える問題になにか共通の根はないのでしょうか。

ある未来に迷いこんだ少女の目を通して、今の私たちが選択しうる
未来について考えます。

*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*

音楽と映像でつづる朗読劇
「月のダンス」
〜ごみ捨て場から21世紀末に迷い込んだ少女の物語〜
http://rainbow.gr.jp/tsuki/

*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*:'¨':*

ピアノ・歌: 岡さやか
朗  読 : 中山由佳 渡辺久恵 松田和義
音響・音効: 東山高志
原作・映像: 岡本功
企  画 : NPOレインボー
協  力 : アイデアイースト

開催日時
2006年10月21日(土)
午後1時30分から2時(午後1時開場)

※エコロジーシアターに関して
勉強用のお話というのではなく、問題に関心を持っていただく
ための印象的なエンターテインメントを目指しています。
http://rainbow.gr.jp/ohanashi/

ご来場のみなさまの感想から

涙が止まらなかった。取り返しのつかない自然破壊、先住民族
や子供達のいたたまれない状況が、私たちの豊かな生活とも関
係がある事を知りショックを受けた。

素晴らしかった。音、映像、ピアノもそうだし、内容もわかり
やすく、子供から大人まで対象にできると感じた。

日頃、環境については難しく考えられすぎている面も、あのよう
な形式ならば多くの方々に興味をもってもらえると感じました。
素晴らしい経験をさせていただきました。

──────────────────────────────
第2部 午後2時から4時

「今井通子氏講演会」
スローライフわたし流
〜登山から学ぶ地球環境〜

医師であり、登山家でもある今井通子氏が、登山の体験を
通じて環境について語ります。

──────────────────────────────
■お申込み

入場無料ですが、事前のお申込みが必要です。
住所、氏名、電話番号を記載の上、以下までお申込み下さい。
mailto:secretary@rainbow.gr.jp

■入場方法
当日NPOレインボー用の受付にてお名前をお伝え下さい。

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■場所

アクセスがやや複雑ですので、よく場所をお確かめの上、ねんのた
めお早めにお越し下さい。車でのご来場はご遠慮下さい。

足立区役所庁舎ホール
足立区中央本町一丁目17番1号足立区役所中央館2階
アクセス
http://www.city.adachi.tokyo.jp/031/d09500101.htmlインターネットMAP
http://tinyurl.com/o4yt5

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※「月のダンス」はNPO法人あだち環境・リサイクル協会
 「あだち3Rフェア2006」として上演されます。
  ご来場の方から、200名様(抽選)に花鉢を差し上げます。
10/14授乳服ファッションショー [2006年10月12日(Thu)]
授乳服ってものがあるってご存じでしょうか。
服を着ながら、いつでも赤ちゃんに授乳出来る工夫をした服で、しかも、いかにもという雰囲気ではないデザインにしたものがここ最近普及しつつある。
これは、母乳育児・自然育児という流れと、同時に男女共同参画の流れの中で、育児をしながら社会に参加したいということで、注目されているアイテムです。
キャリアを積んで、30代になってから結婚出産をしている層にも注目されているそうだ。
そんな授乳服メーカーの一つモーハウスの授乳服ファッションショーが、今度の土曜日の14日に東京の青山ウィメンズプラザで開催されます。
私は、このファッションショーのDJをするということもあり、リハーサルに参加したのですが。
けっこういいです。
「アクティブマザー宣言」というテーマをぶち上げるのですが。授乳をするために授乳施設を探さないと行けないということで、ママの行動範囲を狭めてしまうってことがあるのですが。(ほんとに子どもを育てにくい社会システムですよね) これを、解決してくれるアイテムが授乳服だという事がよく分かるショーになっています。
バリアフリーの概念としても注目出来るファッションショーです。
しかも、モデルは募集して集まった素人モデルが中心で、実際に赤ちゃんを抱っこしてウォーキング、そして授乳する。本番同様の状態で練習をすると、だんだんイキイキと美しくなってくるんですよね。これはびっくりです。
そして、もっと、有り得ないサプライズな演出も・・・。
そんなことで、新しい、子育てスタイルを感じる素晴らしいショーになる予感です。
ちょっとでも興味ある人は是非見に行って下さい。

◆申し込み、問い合わせ
 10月14日開催 モーハウスファッションショーのご案内

☆ 月刊『CREA』編集長を交えたトークライブもあります。
関西はコミュニティカフェが元気 [2006年10月10日(Tue)]
10/1から10/7に京都のエイコンズビレッジにて行われたタイ・ウィークにあわせて関西に来たので、京阪神のタイ・カオラックの津波復興住宅で作られている民芸品を置いてくれる店を探しに歩き回った。
STILL ALIVEの上映ということで、舞台挨拶なり、トークショーもあったりしたので、時間的制約もあったのですが、7年前に関西から東京に拠点を移してから久しぶりに町を巡ってみて気がついたことがある。
それは、コミュニティカフェが元気なのである。
多くは、零細企業なので、経営的な基盤が弱いだろうが、とにかく、ゆるく、楽しい店が多いのだ。また、東京のカフェは、土地代が高いこともあってか、イスだらけで狭い感じだが、全体的にゆったりとしている傾向がある。

京都では、京大のある百万偏の近辺は特に多い。
百万偏の交差点のすぐそばの"Peace"という店は、ミュージシャンの方が経営するベジタリアンメニューの店で、ビルが古いのでちょっと階段はきついけど、それ以外はとってもやさしい店です。

それから、東大路を北に上がっていき、東鞍馬口通りとの交差点の手前辺りにある"ハリーナ"もとてもやさしい店で、昨日は昼と夜の2回も食事をいただいてしまいました。
この店は、とっても小さいけど、シンプルで安全な素材を使うことを信条にしています。
店内には、自然や体にやさしい商品やフェアトレード商品が置かれています。そして、素敵なポストカードも販売されています。
お地蔵さんのイラストのポストカードがこれまた素敵で。この地域のお地蔵さんは花崗岩で出来ているために侵食されて形が崩れてしまっているそうで。お地蔵さんの後ろにある、なんか、葉っぱの形をしたようなものが立っていますが。あれの模様がなんとなく、ハートマークがいっぱいあるように見えるのだそうです。それが、なんとも不思議でかわいいんです。
そうそう、お昼をいただいたときは、ちょうど、保育園の運動会のお弁当を用意していました。このお店なら安心ということで、保育園のうち一クラスの親子のお弁当をここに発注したんでしょうね。残念ながらその日は晴れているにもかかわらず運動会が雨で中止になったので、保育園の子供と親御さんが、お弁当を取りに来ていました。来る人、来る人、みんな、やさしい方ばかりです。

さて、それから、北大路通りを西に移動すると、ところどころ、いろんなカフェがあります。
そして、西大路に入り佛教大学や金閣寺を通過したあたりにある「思風都」ここは、料理も体に優しいけど、いろんなバリアフリーの工夫や地域のコミュニティとの連携が実践されている店です。
さりげなく置かれているエスカレーター、点字メニュー、手話が通じるオーナーや店員さん、予約制だけどアトピーメニューなど、そういうハード、ソフト面だけでなく。そこで食事をしているだけで、なんとなく、バリアフリーになっているという雰囲気がある。
私が何人かで食べていたときに、途中で聾唖者の方がいらっしゃったのですが、オーナーさんとお話する間に、少しずつ手話の単語を教えてもらいながら、そこにいる方とみんなで楽しく食事が出来ました。

素敵な店は、京都だけではありません、大阪などにもあります。
いま、面白いのは、中崎町のあたりでしょうか。
素敵な手作りのカフェがいっぱいできています。
その中心に位置するのが「天人」(あまんと)です。
このスペースはギフトつまり、誰かかが、いらなくなったものが持ち寄られて、出来ています。
デジタル記憶媒体であった、西陣織のパターンを記憶している紙なども装飾に使われたりもしています。(これって、思風都にもあったな)
このあたりのコミュニティカフェは、この1.2年でこういう店がたくさん出てきたようです。
少し、過当競争になる気もしますが、元気であることは確かです。
この地域に大手が進出して来ないことを祈ります。

神戸方面はあまり回れなかったのですが。
兵庫県内ということでは、西宮の阪神鳴尾駅から北に行ったところにある「Mancha」。
公営住宅の下に作られた、歯抜けになった公設市場に隣接している小さなカフェ。
こちらの内装は、オーナーの手作りなのだけど、独特の素敵な空間に仕上がっている。
ここでは、ワインの試飲会や英語のみの日などのイベントもあるのだが。
最近は、市場の空きスペースを利用したフリーマーケットの企画も行ったり、フリーペーパーの発行をしたりと、市場の活性化の役割を担うようになってきました。

零細のところが多いのですが、とにかく関西のコミュニティカフェは、面白いところが増えています。
東京にも、コミュニティカフェがありますが、点在しているという感じですし。いろんなものにやさしい店であっても、地域との連携という面が弱い店がまだまだ多いようです。
コミュニティビジネスといわれて久しいですが、時間がかかるのでしょうかね。
京都で修学旅行に思う [2006年10月03日(Tue)]
10/1から10/7までの一週間。京都の町屋を改造したアートスペース「エイコンズビレッジ」というところでタイウィークが行われています。今日はその第一日目。私の監督した作品「STELL ALIVE」の上映の前に、タイのドキュメンタリー「デック 子供たちは海を見る」を上映しました。
この「デック 子供たちは海を見る」は、チェンマイ県にあるメートーというところの学校のお話です。この学校は、カレン族、リス族、モン族など様々な山岳少数民族が通う学校で。少数民族は、学校まで場合によっては100キロ以上の山道を通わないといけないということもあり、寮が完備された小学校・中学校です。
この学校のウリといったらなんですが、この学校のハイライトは、卒業する前に、海を見に行くという修学旅行を行うということです。
チェンマイは、海から700キロ以上内陸にあり、そこからさらに山奥に行ったところに住んでいる山岳少数民族の人たちにとっては、こういう機会がないと海は一生見ることがない。
とにかくとにかくお金がないから、農家の手伝いをして資金を稼いだり、修学旅行中の食事は自炊だったりします。
そして、子供たちは、初めて出会った海ではしゃぎます。(このあたり英語のタイトル名となっている部分ですね。)
この作品を見ると、日本の修学旅行って、なんなんだろうと改めて感じてしまいます。
今回の上映を行ったのは、修学旅行の西の横綱の京都です。全国から修学旅行生がやってきて。最近では、グループ自由行動はタクシーを一日チャーターしたりしているそうです。
タクシーは移動手段として、時間を有効に使い、ロスなく多くを回るために有利な交通機関ですし。観光ガイドとしても優秀なタクシードライバーもたくさんいらっしゃいます。だから、多くの場所を回り、たくさんの知識を得るにはとても有効で。しかも、車に乗ると、視野が狭くなるので、いらない店に気を取られにくいというオマケも含めて、管理がしやすいというメリットもある。でも、これって、修学旅行の集団で取り組むという目的を達成していないきがするんですよね。効率はいいけど、何か大切なものを忘れてしまっているような気がしてなりません。
京都はまだいいのですが、修学旅行の東の横綱は東京で、こちらは、東京ディズニーランドが目玉だったりします。そんなの修学旅行でなくても、将来行く人は行くし。地方の学校の生徒でも、修学旅行の前に既に行っている人もいると思います。また、就職すると、東京勤務ということもありえるわけで。
地方の時代だといいつつも、東京の一極集中が起こっている状態での東京への修学旅行の意味づけが難しくなっている気がします。
この映画に出てくるような修学旅行は、貧困の問題から発生しているという面もありますが。一方では、貧しくとも地方経済がそれなりに自立している状態があるからこそ、成り立つ面があるのではないかと思います。
地方が自立していれば、一生その土地から離れずに暮らす人も多くなるわけで、だからこそ、修学旅行として遠くに行くことに価値が出てくる。
個人的な想いとしては、新幹線や飛行機も使わない方がいいような気もしています。できれば、町の郊外しか走らない高速道路をとおらない、できればバイパスも使わない方がいい。
それは、距離感と町や人の繋がりがマヒするからです。このリアリティのなさが、ヒトやモノそしてカネを大切にするという感覚をマヒさせ。結果として、自分というヒトが大切にされないという事として返ってくるわけです。
だから、なるべく、人の営みが見えるところを旅してほしい。
時間をかけて、地べたを這って行くことで、国土が繋がっていることが実感できます。そして、いろんな町を通ることで、そこに住んでいる人たちの存在を感じることができます。
そうすることで、いろんなことに優しくなれるような気がするんですよね。
そのほかに、船に乗るのもいいでしょう。
海は世界と繋がっています。バナナは、どのようにして日本に届いているのか。普段、回転寿司で食べているものは、どのようにして食卓に届いているのか。日本は輸出で食っているというけど、どのようにして作ったものが世界中に届くのか。などなど、グローバル社会の実情をイメージするのに、船旅はいいと思います。
よく平和に向けてのイベントなどで歌われるジョンレノンの「イマジン」という歌には、「想像してごらん」という問いかけが何回も出てきます。しかし、ある程度経験がないと「想像する」ことは難しい。「想像してごらん」といわれても、「想像する」力がないと、「想像する」ことで平和にすることは困難となる。
そんなことも含めて、「想像する」ための経験をする機会のとして修学旅行をもっと活用すべきだと思います。
「デック 子供たちは海を見る」は、日本は豊かなのかもしれないけど、何か、大切なものを忘れてしまっているということへの「気づき」のある作品です。
「デック 子供たちは海を見る」は、10/3までの上映ですが、アンコールがあれば10/4.6の昼間に上映するようです。興味のある方は、エイコンズビレッジに連絡してみてください。

「デック」の上映のあとに、シンガーソングライターの阿部ひろ江さんのミニライブがありました。

タイの山の民芸品とタイの海の民芸品の両方が飾られ、素晴らしい雰囲気の中でのライブ

10/7まで、まだまだいろんなイベントが続きますので、ぜひご覧ください。

あ、私の撮影・監督した作品も上映されました。この話は、後日。


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ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」
まいける東山監督作品 ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」