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STILL ALIVE

2001 ニューヨーク同時多発テロによる海外渡航自粛
2002 SARS(重症急性呼吸器症候群)による渡航規制
2003 鳥インフルエンザによる東南アジアへの渡航規制
2004 スマトラ島沖地震による津波被害
次は何が起きるのか?

ここ、数年、観光で生きているタイ・プーケットは、毎年のように、数々の苦難が襲っているが、立ち直っている。
しかし、今年、2005年は、すでに津波被害からの復旧が終わったにも関わらず「日本人観光客だけがプーケットに来ない」という現象が発生。それは、タイ・プーケットで、現地のタイの人たちと共に暮らし続けている日本人たちを直撃。それでも、力強く、楽しく、生きている。そこには、今の日本社会が失った大切なものが生きていた。

ブログ名同名のドキュメンタリー映像の製作に関する話題。
風評観光被害の他に、地球温暖化の問題、コミュニティの再生、人間の回復、地域の再生、貧困問題などを取り上げてゆきます。
ツナミクラフトの「さをり織り」の情報。
エコロジーシアター「天の浮舟」情報も。


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マングローブ植林ボランティアの本が出ました [2005年11月30日(Wed)]


「100万本の海の森」という、マングローブの植林運動の本が出ました。
マングローブは、海面にある森林で、小さな命のゆりかごです。しかし、木が堅いということで、建築材や炭として利用したり。エビの養殖場にするために伐採されてしまいました。そのため、海の生態系が崩れたりしました。また、マングローブは、昨年末の津波の時も、波の力を吸収し、マングローブの中にある集落の方の命を救いました。
そんな大切なマングローブを植林しようという取り組みを10年続けたということで、この本が出版されたとのことです。

1冊をプーケット日本人会の蔵書に寄付するということで、さきほど、出版社から昨日刷り上がってきた本を預かってきました。
ちらっと中身を見てみると。最初は、マングローブについて、とても解りやすく書かれていて、マングローブ入門書となっています。
そして、後半は、いろんな人が、海外で、地域住人と共にボランティアに励む姿が、書かれています。
体験談は、実際の活動の参考になるので。海外でボランティアを希望している人も、是非読んで欲しい一冊です。


100万本の海の森 100万本の海の森
100万本の海の森
笑顔がささえた十年、千人、百万本
著者:タイ・マングローブ植林実行委員会
出版社:北星堂書店
サイズ:単行本/159p
発行年月:2005年12月
ISBN:4590011956
本体価格 1,905円 (税込 2,000 円)
あやかちゃんについて [2005年11月30日(Wed)]
最近、サッカー関係者を中心に、あやかちゃんの命を救う運動が活発化している。もともとは、茨城県ローカルの話しだったのが、鹿島アントラーズが支援しだしたことから、Jリーグを通して全国的な運動となってきた。

「あやかちゃんを救う会」
http://www.save-ayaka.com/index.html

これは、難病の赤ちゃんに海外で臓器移植をするためのお金を集めようというプロジェクトなんですが。
うちも、もうすぐ、赤ちゃんが生まれるので、もし、命が助かるのなら、なんでもしたいという気持ちはわからないではないのですが。
それだけに、場合によっては、まちがって、臓器売買された内臓が使われないかと心配してしまいます。

一つの小さな命を救うために、募金で多くの人から集めた善意のお金で、無名の多くの人の命が奪われ、一部の悪意のある臓器売買業者が儲かるという風になってしまっては、とても理不尽です。

そういや、タイに向かう飛行機の中で「アイランド」という映画を見ました。

アイランド 特別版 アイランド

監督・製作:マイケル・ベイ
原作・脚本:カスピアン・トレッドウェル=オーウェン
音楽:スティーブ・ジャブロンスキー
出演:ユアン・マクレガー/スカーレット・ヨハンソン/ジャイモン・フンスー/スティーブ・ブシェミ/ショーン・ビーン
制作:2005年 米

この映画は、お金持ちが、自分の命を守るため、自分のクローンをつくり、その臓器を移植するために育てたクローン人間が人格をもっていたという設定です。

ここに出てくる業者は、クローンは、肉の塊で、人間の形をしていないと、オーナーに伝えているわけですが。実際は、人間として成長していて、そのクローン人間が実際社会に逃げ出してしまったので、セキュリティ会社(イラクで亡くなった日本人の傭兵が勤めていた会社のようなもの)に依頼して、クローンや関係者を抹殺しようとします。

このセキュリティによって命が狙われるという話しって、臓器売買をしようとしている人を偶然撮影してしまった観光客が殺された話しととても似ていますよね。

おそらく、臓器売買をする人は、知っていても本当のことを言わないはずなので。臓器売買されたものではないという事は、通常は、手術を受ける人にはわからないわけです。
だからこそ、善意で集まったお金が、臓器売買に使われても、チェックのしようがない場合も多いのではないかと思います。

たとえ書類が揃っていても、最近、女性の間ではズラ疑惑で話題のマンションの構造計算の問題もそうなんですが、書類を誤魔化すなんてことも出来るわけで。本当に死んだ人の臓器ではなく、貧しい国で人身売買の上、臓器摘出のために殺された子供の内臓を、書面では使っていないと偽って使うことも可能なんですよね。
このあたりどうなんでしょうかねぇ。

あやかちゃんは、アメリカのマイアミで手術をするということですが、臓器売買により、南米の人の臓器が流れていると言われる地域です。

「ジョンQ」という映画のように、緊急を要する手術に、タイミング良くドナー(臓器提供者)が、亡くなってくれればいいのですが、必ずしも、こう都合が良いわけではありません。タイミングが合わないことが多いからこそ、映画の題材となるのです。
都合良く臓器が届くというのは、それなりの理由がある可能性があるのかもしれません。
ジョンQの場合は、ドナーの交通事故です。

ジョンQ−最後の決断−【GNBF-5011】=>ジョンQ−最後の決断− ジョンQ−最後の決断−

もし、手術が成功に終わった後に、偶然、なにかの拍子で、人身売買の上、名前も知られない誰かの命を奪われて摘出された内臓を使ったと解ったとしたらどうでしょう。
両親の心が大きく傷つくに違いありません。
あやかちゃんも、そのぶん、ちゃんと生きないといけないですし、現実をどう受け止めていくのかも大変だと思います。
もちろん、多くの人から預かったお金ですので、募金をした人も、募金を募ることを手伝った人や組織も、人身売買と殺人と臓器売買を手伝ったことになってしまいます。

とにかく、ちゃんとしたルートでの手術が行われ、あやかちゃんの命が救われることを祈ります。
津波復興支援民芸品を販売 [2005年11月29日(Tue)]
タイのカオラック近辺には、津波の復興住宅が点在しています。そこは、住居を提供しているだけでなく、津波で家と仕事を失った人のための仕事も提供していて、約20の仕事を提供しているプロジェクトが動いています。
先日、あるイベントにて実験的に販売した所、けっこう好評でしたので、楽天フリマにも出品することにしました。
フェアトレードの精神にもとずき、ここに関わる人の総てに、必要な利益が出るように考えて価格設定をしてみました。
私の方も、これが少しでも売れてドキュメンタリー映画作品の制作費の足しになるととても助かります。

売れることも大事ですが、商品を見てもらう事を通じて、この商品の持っているメッセージを伝える事ができることも大切だと思っています。

楽天フリマで売る商品は、振り込み手数料や送料の事を考えて、少しだけ値段のする商品を提供しています。

今回は、「saori for TSUNAMI THAILAND バッグ」です。



この商品は、タイにいる日本人の偉いお坊さんの呼びかけで、タイ国内を中心に集まったお金で出来たプロジェクトの一つで。日本から「沙織織り」の技術伝えられるなど、様々な支援を受けてはいますが、自分たちでデザインし、織る行程、縫製をする工場は別の所にあり、なるべく多くの人が関わるようにして作られています。
しかし、実際は、売ることについての支援活動が十分で無い上。日本人観光客がプーケットにさえも行かない状況なども含め。観光客が、まだまだ少ないことで、維持するだけの十分なマーケットが無く。工場には在庫が溜まりつつあります。
だからといって、在庫を安く売り払ったら、今度は、安く売られたということで、働いている人のプライドが傷ついたり、働くモチベーションが下がってしまいます。
だからこそ、きっちりと、適正な価格で、少しずつ売っていかないと、続かないのです。
そのあたりをご理解の上是非ご購入を検討して下さい。

こちらにて売切御免で販売中。

ひとつひとつ違うので、1点限りで出品しています。

なお、販売は日本国内と限らせて頂きます。

津波被災地の就職支援 [2005年11月26日(Sat)]


タイの津波の被害が大きい地域では、津波のため仕事を失った被災者の就職支援のため、様々な手工業の工場がつくられている。
タイ・パンガー県のカオラックから北に30キロぐらい走った、バンムアンという街にある大きなシェルター(仮設住宅街)では、日本の支援で、さおり織りを活用した、雑貨が作られている。
日本の支援と言っても、タイ国内からミシンが調達されたりと、複数の支援の上でプロジェクトが行われている。
このような、プロジェクトは、様々な仮設住宅や復興住宅で行われている。
ただ、いろいろ問題があり。小さな規模の仮設住宅や復興住宅街には、規模が小さいという理由で支援が少なく。そのため、製品の精度が上がらない一方。大きな、仮設住宅や復興住宅では、様々な支援が集中することで、プロジェクト間の格差が発生してしまうという現象が起きています。
また、生産性の高い工場は、商品が出来たのはいいが、売るというマーケティングに対しての支援がないため、作ったものが在庫になってしまうこともある。このような状況が続けば、経営難にも陥るし、働いている人に給料も払えない。

今回、この工場とそれ以外の製品をサンプルで入手してきたので、日本で販売出来る方法が模索出来たらと思う。
サワディープーケットフェスタ [2005年11月25日(Fri)]
11月19日、プーケットパトンビーチにおいて「サワディープーケットフェスタ」が行われた。
イベント名を見て、ライブイベントだったとはわかりにくいが、プーケットで一番にぎやかなビーチ沿いのサッカー場で「サワディープーケットフェスタ」と呼ばれるイベントが行われた。主催者には、FM大阪も入っている。
このライブイベントは、日本とタイのアーティストが合計で約10組出るというものだ。日本のアーティストは、MAXなどが来ていたが、それより、タイのポップスミュージシャンの方が豪華という印象があった。
ちょっとT-POPを知っている人なら、名前の出てくるTAXIとCRASHもクレジットされている。



さて、我々はというと、プーケットのパトンビーチから120キロ以上はなれた、カオラックからさらに北に30キロ行った、バンムアンと呼ばれる所にある、巨大な津波復興住宅と、被災者の仕事を作るプロジェクトの取材に手間取り、4時過ぎに、パトンビーチのサッカー場に着く。

天気は、あいにくの雨。この雨じゃあ、客足も心配だし、風も強かったので、ライブ自体の安全性も気になる。
スタッフの入口に行くと、見覚えのある顔がいる。プーケット県知事が日本に来たときのレセプションに来ていたパトン町の助役さんだ。彼も、私たちの顔を覚えていて、手を振っている。タイ人のすごいところは、こういう、人の顔を覚えるのが上手いということなんですよね。
丁度、日本人アーティストたちが集合写真を撮るというところだったので、早速、まだ観客のいない会場に行き撮影をする。
会場のサッカー場はぬかるんでいるし、雨も激しい。そのため、主催者は、スタート時間をどうするのか揉めている。1時間半遅れでスタートすると決まったのが、本来スタートする時間という、バタバタだ。
ということで、楽屋で時間をつぶしていると、日本人アーティストたちが、待機するホテルに次々と戻っていく。マイクロバスも、あまりにぬかるんでいるため、スタックして動かない。コンサートはどうなるのだろうか。
楽屋にいると、けっこうタイのアーティストも気楽にうろうろしている。後で、名前がわかったのだが、ランナという女性ボーカリストもすぐ横にいたし。MAFという日本人男性DJとタイ人女性ラッパー二人のユニットのうちのスタイルのいい方のタイ人女性ラッパーに、日本語で話しかけられたり。バンコクシロホンというグループのメンバーも楽しそうにしていた。
開場がもうそろそろということで、入口の方へいくと、入場待ちのお客さんが列を作っている。さすがの雨なので、30メートルぐらいの長さなので、客の入りがさらに心配になってくる。
とはいえ、後にずれた予定時間より、ほんの少し早めに、開場される。
会場の後ろのほうは、いろんなお店が並んでいて、イベントを盛り立てようとしている。
イベントは、オープニング式典の前に、大阪の今宮高校ダンス部の演技などが披露された。
今宮高校ダンス部の約40名が舞台を所狭しと踊る姿はイベントの華やかな雰囲気を盛り立てている。そして、高校に通っているタイ人の学生に翻訳してもらったタイ語での挨拶は、ハキハキとしているが、どこか怪しい発音ということもあって、会場のタイ人にウケていた。
今宮高校の舞台は、プーケットの入管を通った日本人の数の水増しに利用されたと思える部分も感じたが、一度、プーケットに来て、現状をみて、それを日本に持ち帰るという意味では。こういう動員の仕方もアリなのではと思った。
次に、日本人アーティストのユキさんが出てきた。ユキさんは、まだCDを1枚ぐらいしか出していない新人だが、プーケットについてを詠った歌を披露してくれた。発売は、津波1周年には間に合わず、1月ぐらいになるそうですが、リリースされるそうです。詳細がわかれば、続報します。
(このあたりって、公式ホームページに、あまり書かれていないようですね)
前座が終わり、オープニング式典が始まる。まあ、日本の公共イベントもしかりだが、タイの公共イベントも、エライさんが並んで、マスコミ相手に写真が撮れるチャンスを作るのが好きだ。タイでは特に、何かモノを渡すときの写真を撮る習慣があり。たまたまそういう時に遭遇し、私がカメラマンだと知ると、写真やビデオで撮ってくれと言われる。
そんなことで、若干食傷気味なところもあるが、こういう証拠を残してゆくことで、前に進むことがあるので必要なことだ。
掛け声とともに、花火と風船が上がり、最初のバンド、バンコクシロホンが始まった。
民族楽器と西洋楽器を組み合わせたけっこう大編成のポップスグループで、爆発的な人気は出ないが、聞きやすく、世界中できっちりと売れそうな雰囲気を持っている。
ライブの中では、ちょっとコミカルなコント的な要素も取り入れるなど、楽しいバンドだ。
CDを買っても、ライブに行っても、どちらでも十分楽しめるグループだ。
バンコクシロホンを気に入ってしまった人は、彼らが、いろんなプロジェクトをもっているみたいなので、それを追っかけてみるのもいいかもしれない。
次に、オーストラリア人とタイ人のハーフのランナという女性ボーカルが出てきた。とにかく、若い女の子に人気で、観客席は、一緒に歌っている人が多い。
ランナが終わると、彼女を目的にしていた観客が、何百人も帰った事もあり。会場後ろの屋台を攻めてみる。
しばらく、日本人アーティストが続く。
日本人アーティストは、どちらかというと、編成が小さかったり、バラード系が多かったために、いまひとつ、盛り上がりに欠けているような気がしたのが気になった。
再びT-POPに戻り。MAFという、日本人とタイ人のユニットが出てきた。舞台上を見て、楽屋で、話し掛けられたタイ人アーティストって誰だろうという謎が解けた。タイの伝統音楽の要素を入れたり、日本語で遊んでみたり、ちょっとコミカルな要素も入れてみたりと、多くの人が楽しめるヒップホップユニットだ。
朝から働きづめで、疲れたので、そろそろ、撤退しようと思ったところに、武田幸三選手が出てきた。(9月9日のブログにも話題が出ていますよね)格闘技が好き
なタイ人だけに、そこそこ、盛り上がっていました。
そんなことで、MAX、CLASH、TAXIを見ることなく、宿舎に戻りましたとさ。

サワディープーケットというイベントを見ての感想としては、いいイベントなのに、情報の流し方がいまひとつで、知らなかった人も多かったのではないかという気がしてなりません。
音が鳴り出して、お客さんが集まってきたというところもあり。それで、観客動員数が稼げたのは良かったのだが。趣旨が伝わっていたのかと疑問に思うところもあった。
まあ、いろんな人が来て、盛りあがっているという雰囲気だけでよかったという考え方もあるが。今後も、日本からの観光客に戻ってきてもらえる活動を続けて行くには、大掛かりにやったわりには、結果となりにくいという懸念を感じた。
とはいえ、まあ、地元の住人が盛り上がれば良しかも。
カオラックに到着 [2005年11月18日(Fri)]
つい、1時間ほど前に、カオラックのホテルに到着しました。
タイのパンガー県のカオラックは、比較的新しいビーチリゾートとして発展しようとしていた矢先に、津波にあった地域だ。
国道4号線を走り、カオラックに近づくと、道の周りは、ゴム農園ではなく、低木と高木が混じり、多様な植物の生い茂った、熱帯雨林の原生林に近いものが見えるようになり。この地域は、自然が売りのリゾートだとわかる。
そうやって、カオラックの街中に近づいてきたあたりになると、津波の被害にあったと思われる地肌の見えた土地と、津波の後に造ったと思われる真新しい建物と、工事現場が目立つ。
この独特のパワー感のある雰囲気は、何かに似ているなあと思ったら。10年前の阪神大震災後の最初の夏の感じとどこか似ていたのだ。
スコールが降ってきたので、撮影を中止して、ホテルにチェックインしたのだが。これから、現地で働いている方とお会いする約束になっているので、とても楽しみです。

ちなみに、いま、カオラックで最高のものを体験しようという趣旨で、メリディアン・カオラック・ビーチ・アンド・スパ・リゾートに泊まっているのですが。
さすが、5つ星ということで、最高のサービス。しかも、インターネットの接続も無茶苦茶早いので、こうやって、書き込みをしています。

2005/11/18 17:56


フランスの暴動と名神の交通事故 [2005年11月17日(Thu)]
最近の話題は、やはり、フランスの暴動だろう。
フランスに来ている移民の2世・3世を中心に暴動が起きていて。暴動を起こしている少年の親に対し、手当を支給しないという措置を検討する自治体も現れている。
経済的な問題から、暴動が起きているのに、手当を支給しないという経済制裁をしたら、暴動の原因を大きくしているだけのように感じる。
その一方、日曜日の朝、名神高速道路で、日系ブラジル人4世をたくさん載せたワゴンが、追突され。その後、さらに追突されたため。多くの日系ブラジル人が亡くなった。
この日系ブラジル人の方の中には、日本で働いたお金で、ブラジルの大学に進学しようとしていた方も含まれていたようです。ご冥福をお祈りします。
この日系ブラジル人が、日本に働きに来ているということは、ブラジルの物価や景気の問題もあるのだが。私の予想では、移民である日系ブラジル人が、うまく現地で生きていけないという問題という背景があるのではないかと感じている。
移民が、現地でうまく暮らせなくて、貧困に陥ることは良くあることで。フランスの暴動の背景もまさにそうだ。
しかし、移民の2世・3世・4世・5世となると。元の国に戻ることは、困難を伴う。おそらく、今回の事故にあった、日系ブラジル人たちは、苦しい生活の中のちょっとした楽しみのために、名古屋に行った帰りに、交通事故で命を落としてしまったようだ。
明日から、タイに渡るのだが。ここんところ、多くの日本人や日系人にあっているが。このような事件を見ていると。2世・3世の子供達が将来、貧困の罠にはまらないように、普通に幸せに暮らしてもらえるようにと思わずにいられない。
今後、どうなっていくのか、もっと長期的に見届けてゆきたい。
予告編公開 [2005年11月13日(Sun)]


なんてことないのですが、ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」(仮題)の予告編ができました。

12月18日に、高田馬場で上映できるように場所も押さえ。少しずつ、前に進んでいるという感じです。

「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」

■作品完成予定 2005年12月
■作品時間 40分(予定)  ■配布メディア DVD等(予定)
■企画・制作 アイデアイースト 
■監督 東山高志  ■語り 星野ゆか  ■音楽 岡さやか 
■撮影協力 プーケット日本人会、プーケット復興委員会、バトン町役場 等

公式ページ http://www.ideaeast.net/stillalive/

鳴き砂と石臼 [2005年11月11日(Fri)]

プーケットの鳴き砂の音が聞けるページを開設しているのですが。
この鳴き砂は、津波の後、20−30年前のような鳴き砂の音に戻ったという。その鳴き砂の回復のメカニズムについて、ちょっと調べてみた。
そんなことで、検索していると、全国鳴き砂ネットワーク顧問の三輪茂雄工学博士のページにたどり着いた。
三輪茂雄工学博士は、粉体工学が専門で、粉についての専門家である。
10年少し前、私がインターネットの世界に入ったのは、大阪のある粉体工業関連の会社の情報システム系の部門との付き合いから、新事業として、インターネットの事業をするので、参加しないかと言われた所から始まっているだけに。粉体工学という言葉は、なんとなく、親しみがわく。
世の中、粉は身近なもので、近代の生活は粉体工学によって支えられているともいえる。
まず、薬は、粉薬だけでなく、錠剤も粉を固めて作ったものだし。インスタントコーヒーや、砂糖や、粉ミルクも粉だ。オレンジジュースも、一部は一度粉にしてから、戻して使っているものもある。
携帯電話やパソコンにもプラスチックが使われているが、このプラスチックを作る過程で、ペレットという、粉というか粒状のものを使うのだが。このペレットを効率よくパイプの中を通す技術も粉体工学と関連してくる。
印刷物も、紙は、木をパルプという粉状にしたものを固めて作ったわけだし。字が書きやすいように表面を処理しているのももとは粉。そして、色とりどりの印刷には欠かせない、顔料インクも粉である。
食品の話しに戻ると、製造過程を見ると、お豆腐も粉だし。パンも粉。(そういや、豆腐屋の仕事もしたことがある)
ほんとうに、粉は、現代生活に欠かせないものになっている。
三輪茂雄工学博士は、ライフワークとして、鳴き砂と石臼(特に豆腐を作るための石臼)の研究をしているのだが。 粉は、身近に存在し、生活に欠かせないモノであるが、まだまだ解らないことが多いみたいだ。
鳴き砂のメカニズムについても、このページにちょっと難しい言葉で書いてあるし。鳴き砂を復活させるために、煮沸したりした話しも載ってはいるが、文章の裏側を読んでみると、どのようにすれば復活するのか、環境基準に則れば鳴き砂が守れるものなのかは、未だに解らないことだらけで、いろいろと試行錯誤をしているようだ。

三輪茂雄博士の最新の書籍に「第9章 鳴き砂と石臼は親類」(内容は、Webでも一部が公開されている)が書かれているので、興味がある人は、購入するなどしてじっくりと読んでみるのもいいかも。 不思議なことに、ホームページで読むより、本で読んだ方が、理解しやすいことってあるから面白い。



■三輪茂雄工学博士のページ
http://homepage2.nifty.com/singingsand/


■関連書籍

粉


ものと人間の文化史

著者:三輪茂雄
出版社:法政大学出版局
発行年月:2005年06月
ISBN:4588212516
本体価格 2,800円 (税込 2,940 円)
粉食の発明からナノ微粒子の発見まで、素材を粉に加工する知恵と技術は人類文明にはかり知れない役割を果たしてきた。粉体の研究をライフワークとする著者が、粉にかかわるさまざまな文化を探りつつ壮大な“文明の粉体史観”を展開する。

【目次】
第1章 粉とは/第2章 時間を実感できるタイムスケール/第3章 大地は火薬製造工場だった/第4章 二種の石臼伝来/第5章 開花した日本の粉の文化/第6章 日本の食文化の伝統/第7章 二〇世紀を演出した粉/第8章 粉のダイナミックス/第9章 鳴き砂と石臼は親類/第10章 二一世紀はナノ微粒子の時代
笑顔を失わせる行為 [2005年11月10日(Thu)]
リース詐欺に遭っている人が、今日、簡易裁判所に行ってきた。
同居人の一人が、裁判所についていったのだが、聞くところによると、結局、地方裁判所で争うことになったようだ。
訴訟金額が少ない時、通常の裁判の場合なら、弁護士についてもらうわけだが。額が折り合わず、弁護士が誰も着手しようとせず、個人で争うことになってしまっている以上。書類を書くにしても、司法書士や弁護士に書かせない場合。個人事業者には、社員という当事者がいないために、自分で書くことになり。どうしても、個人に物理的にも精神的にも負担が掛かってしまう。
今回の件は、いろんな弁護士に話しを持っていっても、行く数だけ、断られ続けているので、被告となったリース詐欺の被害者は、時間が経てば経つほど、孤立していく可能性が高い。
特に、この被告となったリース詐欺の被害者は、創造性をウリにする商売をしているだけに、ただでさえ、機械が納品されなかった損失が大きいのに、お金も請求され、そのうえ、被告となり裁判に付き合うことになって。創造性の源の一つの「笑顔」を失いつつあるのが気になる。
この、被告となったリース詐欺の被害者の創造性を損なうことは、この被告となったリース詐欺の被害者が、自分の腕で食うことが困難になるという事を指している。
確かに、好条件過ぎる契約に乗ってしまったり、契約時に相手を信じすぎて、不用意な契約をしてしまったという事が問題の発端かもしれないが。
いろんなことに、巻き込まれることで、仕事が出来なくなるという事が問題である。
だから、通常の裁判になったことにより、新潮新書の「司法のしゃべりすぎ」という本に書かれている「不要に原告を疲弊させ、理不尽に被告を傷つけ、無駄に裁判を遅延させること」が発生する。特に、今回は、リース会社と、被告であり被害者との問題なので。そこに、販売をした、当の本人である代理店が、被告にも原告にもなっていないというのも、解せない話しだ。疲弊するのは、リース会社も含めた、リース詐欺に遭った被害者だけなのである。
以前は、クレジット会社が、司法を使って、人を苦しめるという事が問題になり、司法関係の専門書がたくさん出ているが。裁判は、最適な問題処理方法とは必ずしも言えない事は確かだ。

それにしても、世の中、争い毎に巻き込まれたりと、笑顔を失わせる行為が多い。ワイドショーを見ても、どうしても、しかめっ面にならざるを得ないことばかりやってるし。
だからといって、バラエティ番組の笑いは、心の底から出てくる表情の笑顔ではない笑いのような気もするし・・・

昨年から、何度か通っている、タイという国は、笑顔がウリなのだが。
世の中、いろんなことがあるからこそ、習慣として、笑顔をつくり。
マイペンライといいつつも、どこか、諦めるというか、許してしまうことで、戦い続けてしかめっ面にならない仕組みを持っているよに見える。

今回のリース詐欺や、不当解雇など、世の中、理不尽なことだらけで、笑顔を失わせる行為が無数にあるが。
子供の頃から、笑顔を失わせない習慣づけをすることで、創造性を失わず、生きぬ知恵があるのかもしれない。

集中化によるひずみ [2005年11月09日(Wed)]
児童就労に関する話を聞いた。
養殖場で育ったニワトリを絞める作業を、どうも、児童就労で行われている事があるそうだ。タイやラオスなんかだけではないけど、家の庭でニワトリを飼っている姿がある。これらのニワトリは、時々、絞めて食べるわけだが。
それとは、まったく規模が違って、子供が一人当たり、一日に250羽から300羽のニワトリを絞めるとのことで、そこで、何ヶ月も働いているうちに、精神的におかしくなってくるのだそうだ。
普段、店に並んでいる、鶏肉も、おそらく、大量処理されているわけで。あの値段を考えると、一人で、一日何百羽も絞めないといけない状況が予想されるのだけど、今回の話を聞いて、気がついたという感じだ。
本来なら、おめでたいと事があったとき、一日何羽かを絞めることがあるかもしれないが。おめでたいことがなんにもないのに、一日何百羽も絞めないといけないという、ことを、毎日過ごしていると、気が変になってもおかしくない。
しかも、現金がほしい人がたくさんいるということで、競争率が高く、そのため、低賃金でも雇われる人が優先されるそうで。異様な低賃金なんだそうだ。
いろんな、作業を集約すること、集中することによる、効率化というものがあるのだが。負担も集中するということなのだろうか。
遠隔医療プロジェクトをしている人が、遠隔医療を実施すると、特定の技能をもった医師に仕事が集中してしまい、過労になってしまうという問題が発生したというし。
集中することは、メリットもあるが、リスクも集中してゆくということなのだろう。
コーデック技術の発展で、遠隔監視も可能になっており、ネットワーク化も進み、ますます、集中化が進んでいる。
本来、インターネットは、軍事用コンピュータネットワークとして、分散型サーバーをネットワーク化することで、複数経路で情報が流れる仕組みを持つことで、いざというときに、どこかが壊されても、機能するしくみとして作られたのだが。インターネットの民間利用から急速に発達したIT化は。インターネットのもともとの発想とは逆に、さまざまな集中化を招くことになった。
アジアの国も、生産拠点としての集中化のまっただなかにいる。
その集中化によるひずみを、そのまま、受け続ける必要があるのだろうか。分散する方法はあるのだろうか。

そういや、滋賀県の甲良町のまちづくりの担当者が、まちづくりの課題のひとつが「責任の分散」といっていたのを思い出しました。
世界同時にプレイバックシアター? [2005年11月08日(Tue)]
プレイバックシアターという、即興劇をご存知であろうか。
自分自身の経験を語り、それを即興劇にして、その場にいる人と、そのことについて、分かち合うというもので。
自分の体験を、演劇という形にすることで、どうしても主観的にしか捕らえられがちになる自らの体験を客観視できたり。いろんな事を、場内に居る人とで分かち合うことで、自分の中に秘めていたことを、開放してあげることができたりして。人が抱えているいろんな問題の本質を見つめなおす機会となる演劇であり、ワークショップです。
これを、11月13日に、「カインドネスデー」の名の下に、世界五大陸、約三十カ国、約百箇所の街で、プレイバックシアターを行うそうだ。
世界同時にプレイバックシアターを行う意味については、よくわからないところがあるが。
こういう機会を作ることで、自分の世界に閉じこまりがちなことを、開放することへのきっかけ作りになれば。少しは、楽な生き方が出来る人が増えるのではないかと思う。

東京・池袋 では・・・18:20から
東京芸術劇場5F  無料(事前予約制)で プレイバックシアターらしんばんによって行われるそうだ。
詳細は プレイバックシアターらんしばん まで
http://playbacktheatre.jp/

KC ASHEVILLE AND PLAYBACK THEATRE PLAN WORLD KINDNESS DAY CELEBRATION
NOVEMBER 13, 2005
http://www.thekindnesscampaign.org/Asheville/playback.php

Global Playback for Kindness
http://www.globalplayback.org/
天の浮舟が広がる兆し [2005年11月07日(Mon)]


東南アジアの森林の破壊、児童買春などの貧困の問題と、日本の社会とのつながりを、「森を失った国の少女と、森を消費した国の少年との出会い」というストーリー仕立てで朗読と音楽と映像でつづる「天の浮舟」が、先日の北区の公演以来、いろんなところで、動きが出てきている。
次回以降の公演の問い合わせもあるが。公演を検討したいというものの他に。貧困問題に取り組んでいるNPOやNGOで、この朗読を自ら演じたいという人まで現れてきた。
(嬉しいけど、いままで、回を重ねて作ってきただけに、今の段階でチーム以外が公演したいという申し出も複雑な気分)

また、「天の浮舟」の効果は、アグネスチャンや田中優さん、そして、会場の総ての人に、いままで、語ってはいけないと思っていた、何かを取り外し。もっと、話し合ってもいいムードを作り上げ。難しい問題を語るための、アイスブレークとして、「天の浮舟」は、場作りとして重要な役割を果たしたということと、約40分という長さも、トークショーとのセットをするのに、丁度良い時間だということも、いろんなところに注目される要因の一つとなっている。

話でだけではなんですから。
今後の依頼公演の参考のために、MP3で試聴できるようにしました。こちらからどうぞ。
※作品時間は41分33秒です。

なお、ピアノ演奏は、岡さんのオリジナル曲の2曲を除いて、岡さやかさんの即興演奏です。

※公式サイトが完成しだい、試聴は中止します。


「天の浮舟」のお問い合わせは、私か、NPOレインボーまで。

地域密着アートイベント [2005年11月05日(Sat)]
11月5日6日に、東京の中央線沿線カルチャーの発信地のひとつ、高円寺で、地域密着のアートイベントが行われています。
このアートイベントは、高円寺ハートトゥーアートといい、今回が11回目です。
高円寺の北口の商店街あたりから、少しずつ、ディスプレイがなされてきていて。それが、断続的に会場まで続いている。作品は、通行の邪魔になってはいけないので、商店街の通りの上に、商店街の協力を得て、手袋で作った人形がたくさん吊り下げられている。
この人形を伝って、会場のひとつの公園に着くと、ここは、なんとなく、お祭りのような感じになっている。昆虫の作品の多い谷口さんの絵馬を使った作品は、なんとなく、神社のような感じだし。武田さんのすべり台を使ったアート作品は力強い。前回から、とび職の方が手伝ってくれていることもあり、単管がアーチ状に幾重にも重なっている感じも、なんとなく、お稲荷さんに行っているような感じがするのも、祭り感覚を呼び起こさせる。
メイン会場の公民館の正面(下記の写真)も、楽しい雰囲気がある。



本会上の中でも、アクションペインティングを行っていたり、ワークショップが行われていたりと楽しい。この会場もだが、アーティストと気軽に話が出来るのもこのイベントの魅力のひとつだ。
特に公園の会場では、子供たちとアーティストとのふれあいのシーンを見ることが出来る。


第11回 高円寺『ハート・トゥ・アート』
●開催日/11月5日(土)・6日(日)
(5日/午後2時〜夜8時・6日/お昼12時〜夕方6時)
●会場/・高円寺北会議室(純情商店街&庚申通り商店街の奥)・高円寺北公園・高円寺駅北口(案内所・予定)
●入場料/無料 ※メイン会場は、雨天決行

高円寺『ハート・トゥ・アート』オフィシャルHP
http://www.heart-to-art.net/
本日より高円寺ハートトゥーアート [2005年11月05日(Sat)]
本日より明日まで、高円寺ハートトゥーアートが開催されています。

地域密着型のアートイベントで、今日は天気がよさそうなので、高円寺北公園での展示が期待が持てそうです。
前回は、公園でアクションペインティングをしているところに、地域の子供などが参加して、アーティストと地域との交流する姿がとてもほほえましく見えました。

いま、私の家に居候をしている、ニューヨークのカメラマンも出展します。


第11回 高円寺『ハート・トゥ・アート』
●開催日/11月5日(土)・6日(日)
(5日/午後2時〜夜8時・6日/お昼12時〜夕方6時)
●会場/・高円寺北会議室(純情商店街&庚申通り商店街の奥)・高円寺北公園・高円寺駅北口(案内所・予定)
●入場料/無料 ※メイン会場は、雨天決行

高円寺『ハート・トゥ・アート』オフィシャルHP
http://www.heart-to-art.net/

新宿とプーケット [2005年11月04日(Fri)]


銀座でのプーケットのパネル展と、東京都北区の環境共生都市宣言の仕事が一段落をして、ふと、自分の足下を見てみた。
東京都北区の環境共生都市宣言用では、イベントを通じ、東南アジアの森林伐採や児童買春の問題を取り上げつつ、東京都北区とその問題を繋げ、さらには自分自身の健康とを繋げて、まちづくりをしてゆこうという一連のものだったのだが。
終わって数日が経つと、そういうメッセージを、見に来ている人に、与えるのが仕事だったとはいえ。自分自身がそのことを、自分の土地で行うという事を、おざなりにしていた事に気がつきだしたのだ。
免許の書き換えもあり、家の近くにある区役所の出張所に証明書類をもらいに行ったとき、住民係の隣のボランティアセンターの窓口が気になった。
そこには、新宿区ならではの、新宿区に住んでいる外国人向けのサービスがたくさん存在するということだった。
今は、東京の新宿区という都心に住んでいるが、改めて、新宿区というものを考えてみると、区民の10%は、外国人登録者であり、外国人登録をしていなかったり、住んではいないが、新宿区で働いている外国人がたくさんいる。しかも、中国、韓国、タイ、ベトナム、フィリピンなど、アジアの国を始め、多くの国の人が住んでいる。彼らは、新宿の飲食産業などを支えている重要な労働者なのだ。また、日本人をとってみても、地方出身者が多い。
私も、今回の運転免許の書き換えで、表面の表記が、住所は新宿区、本籍も東京都になったのだが、地方出身者というこでいえば地方出身者である。
それは、新宿とプーケットとくにパトンビーチのまちとどこか共通点が多いと感じられるのだ。
歌舞伎町は、バングラ通り的だし。ゲイやオカマもいるし。日本各地や世界各地の料理も食べることも出来る。高級ホテルから安宿まであるし。
新宿との大きな差は、海などの自然かもしれないという事ぐらい、共通点が多い。
また、ミャンマー人などは、タイに不正入国をした後、プーケットなどで働き、その後、偽造の書類などを使って、日本に潜り込み、新宿に滞在している人もいるという話しも聞いた。
この事に気が付いて、6月頃から、プーケットの津波後の経済問題を追いかけているのだが、なぜ、同じ津波の被災地とはいえ、インドネシアのバンダ・アチェには行かず、プーケットに足を運ぶようになったのかの理由の一つが解けてきた様な気がした。

書類を受け取ったあと、役所のボランティア窓口に、新宿区の外国人の対応についての話しを聞き、プーケットの津波後の話しをもとに、災害や事件後に、外国人を含めた地域住民がどうしてゆくのかを考えるイベントなどが出来ないかなぁと、思いつきで話したところ。いろんな、ところを紹介してもらった。
早速、その足で、その一つを訪問したら。今日、思いついたことなのだけど、検討してくれるというので、企画書を持ってきて欲しいと言われた。
なんと有り難いことだろう。
10月31日で、銀座でのパネル展の後、どうやって継続していくか、映画が出来たあと、どのようにして上映先を決めてゆくのか、課題が山積みなのだが、その山の一部が、切り崩される可能性が出てきたように感じた。
STILL ALIVE展(at銀座)終了 [2005年11月04日(Fri)]
10月31日をもって、10日間における、日常の風景に戻っているプーケットを伝えた、STILL ALIVE展が終了致しました。
地下鉄の駅と駅との間にある地下道の「銀座ギャラリー」というオープンスペースでの展示は、日本に住んでいる人のほんの一部には過ぎませんが、多くの人の目に見て頂けたと思います。
そして、出張などに合わせて、見に来てくれた方。仕事や買い物の間に少し足を伸ばして見に来てくれた方。見に行けなくても、いろんなところに、広報をしてくれた方、いろんな方のお力があって、このパネル展が無事に終了出来たのだと感謝しております。
しかし、このパネル展は、これで終わったわけではなく、今回作ったパネルをもとに、いろんな所で、展示してゆく事ができるわけで。これから、さまざまな展示を通した活動をする環境を整えることが出来ました。
ギャラリーから外したパネルは、バンコクで999バーツで購入したトランク1つに、すっぽりと収まり。これで、このパネルもいろんな所に旅立てるようになりました。



今回で、このパネル展を終わらせるつもりはないので、他の場所で展示出来る機会を作ってゆきたいと思います。
また、このブログを読んでいるみなさんの中で、このパネルを展示をしたいという方がいらっしゃいましたら、是非ご一報下さい。

関連記事 

銀座でのパネル展スタート

明日からパネル展

写真集コーナー設置

10/22〜10/31 「STILL ALIVE」展−2005年プーケットに何が起きたのか

★その他、スマトラ島沖地震による津波の観光風評被害について
ミャンマーの結婚式 [2005年11月04日(Fri)]
11月3日、歌舞伎町にある「しんじゅく多文化共生プラザ」にて、文化交流イベントとして、ミャンマーの結婚式が行われた。
ミャンマーは、かつては、ビルマと呼ばれた国で、タイとバングラディシュの間にある仏教国である。アウンサンスーチー女史がいる国ということで、いろいろニュースにも取り上げられる国だが、日本に居ては、実際の文化に触れる機会のあまりない国のひとつだ。
さて、今日は、文化交流イベントとはいえ、本物のミャンマーの結婚式が執り行なわれるということで、私のような、参観者は少し居たものの、会場には、新郎新婦の親族がたくさん集まっていて、自分は場違いなのではないかと、少し心配になった。
今回の、新郎は日本で育ったミャンマー人、新婦は日本人というカップルで、なんと、歌舞伎町のお隣の百人町で出会ったという。ミャンマーではよくあることなのだそうだが、この二人は、前世でも夫婦だったということなのだそうだ。
百人町といえば、ここって、本当に、世界各国の人が働き、暮らし、生活している町だ。まさに、ここは、世界の縮図であり、百人村というか、百人町なのだ。
さて、式は定刻より5分遅れで始まった。
最初に、二人の女性が、花びらを、蒔きながら、新しい門出を迎える二人と、その親族たちを先導する。
入場する際に、新郎新婦へのプレゼントなどを、受付に渡している。このプレゼントは、お金であったり家電製品であったりするが、ミャンマーでは、新婚生活に必要な日常品であったりすることが多いとのことだ。
新郎新婦の両親のほかに、介添え人や、お坊さんもいる。
この結婚式におけるお坊さんは、どうも、証人という要素も大きいようで。最初だけ、式の中心にいるが、途中から退席し、式の中心は、新郎新婦となる。
また、介添え人は、一定の条件のそろった、若者が行っている。
祭壇には、いろんな果物なども持ち込まれている。
式の進行をしている方は、解説を入れながら、式は進んできます。
仏さんや法や僧侶、目上の方、両親などに礼を尽くした後、いよいよ山場となる。
水を使った儀式である。水は、両家から持ってきたものを、ひとつの錫で出来た器にいれて、それを、お互いに掛け合うのだが。二つの家から持ち寄った水は、ひとつの器に入れることで、二度と、もとの別の別の水に分けることが出来ないということで。二つの家がひとつになったことを象徴しているのだそうだ。
その後、今回は、仲人役の在日ミャンマー大使夫妻が行ったが、新郎新婦に、指輪をはめたり、花輪をかけたりした。
今回は、テープで行ったが、これらの式典の間は、ビルマの竪琴というか、ミャンマーの竪琴の演奏がバックに流れているのだそうだ。
花と果物、そして、水、音楽、そして、礼節、融合・・・。いかにも、アジアらしい素敵な式でした。



このような、すばらしい文化を持つ国だが。残念なことに、貧困問題など、いろんな問題を抱えていて。タイや日本に人が流出し、そのうちには不法滞在者も多く含まれており。不法滞在という理由で、滞在している国で、普通に暮らすことが出来ない状態となっていて、普段から条件の悪い状態であるだけでなく。いざ、災害や事件に巻き込まれてしまうと、助けの手を得られにくかったりする。まあ、法律を守っていないから・・・ということなのだろうが。中には、騙されて、偽造などのニセモノの書面を渡されて不法滞在になってしまっている人もいるから。一律に、法律を守ってないから・・・といいにくい面もある。

全ての国に、良いことがあるけど、悪いことがあるということだけなのだろうが、残念ながら、ミャンマーは、そういう、悪いところのイメージが勝っているように思う。
だからこそ、今回のような、文化のすばらしいところを理解できる催しは、大切なのだろうと思う。

最後に、この二人の末永き幸せをお祈りいたします。
日系人の日本語教育 [2005年11月01日(Tue)]
青年海外協力隊派遣40周年事業として、10月29日30日と代々木公園にて、JICAボランティア・フェスタが行われた。そんなことで、プーケットの津波の風評被害について何か掴めるのかもと思い、30日に行ってみた。
前日までの、東京都北区のイベントの疲れもあったが、気合いで、代々木公園に向かった。



代々木公園の真ん中を走る道路沿いから会場に入ったので、真っ先に「ラオスOB会」のブースにぶち当たる。いきなり「らおらお」という、ラオスの焼酎。正確に言うと、泡盛のオリジナルスタイルの試飲をやっていたので、45度のもあるので、これを飲んでしまうと、仕事にならないと思い。試飲を断りつつ、会場に入る。
ここんところ、スリランカフェスタ、アースガーデンと毎週、代々木公園に来ているのだが、今回も、いろんな国の文化が展示されとても楽しい。
そんなことで、うろうろしていると。
NPO海外日本語学習支援協会」というブースに出会った。
ここでは、いろんな国の人々が、日本語を学ぶことを支援する組織だという事なのだが。そのとき、取材で訪れた、プーケットでの日本語補習校の事が頭をよぎり。外国に住む日本人や日本人と現地の人との間に生まれた子供の日本語教育について、どういう取り組みをしているのかと聞いたところ。
ちょうど、そういう取り組みをしている方がいらっしゃった。この方は、ブラジル、ネパール、バリ島などで、現地の方の日本語教師を勤める傍ら、現地に住む方と日本人との間に生まれた子供達の日本語教育に携わっていたという。
そこでは、様々な問題が起きているのだという。
たとえば、現地の言葉も、日本語も、きっちりと話せないことにより、仕事につけないという事以前に、進学どころか、進級ができず。言葉の壁のために落ちこぼれてしまい。いつまでたっても小学生を卒業出来ない人も続出。挙げ句の果てに、小学校さえまともに卒業出来ずに辞めていくという事もあるそうだ。
プーケットの日本人会では、日本語とタイ語の両方がきっちり話せる子供を育て、地域に社会に役立つ人を育てるために、日本語補習校を造り、運営しているのだが。プーケットには、いろんな事情があって、補習校に通わない日系の子供もたくさんいるわけで、そういう子供の将来は、決して明るくない事が多いそうだ。
いろんな国を見て歩くと、どうも、一定のパターンがあるようで、ブラジルで起きたことが、何十年後に遅れて、バリ島やネパールで起きているの傾向は確実にあるそうで。バリ島の数年遅れで、おそらく、プーケット島でも同じ事が起こる可能性が高いとおっしゃっていました。
とにかく、日本語を覚えるためには、まずは、現地の言葉を、日本人である、母親、父親が覚えることから、始め、その上で、子供に、現地の言葉を教えた後に、日本語をきっちりと習得させることが、ポイントなのだそうだ。
そして、日本人の母親、父親の精神的なケアも大切だとも言っていた。
また、子供を育てるコミュニティの形成も大切で、子供が孤立しないしくみも大切なのだそうだ。
そんなことで、日本語をうまく学んでいけば、日本の大学は、奨学金制度もしっかりしている所も多いので、日本で学ぶチャンスも多いとおっしゃっていた。このCANPAN Blogに、ペルーの日系人の方が執筆されているが、私は会ったことはないが、彼も、制度をうまく活用し、日本に留学のチャンスを得ているようだ。
とにかく、いろんなことがあり、いろんな方法があるそうだが、ちょっと話しを聞いただけでは、私には理解出来ないし、ましては、現地の方に伝えることが出来ないと思い。とりあえず、連絡先を交換した。
取材がてらで、偶然出会った、プーケットの日系の子供たちだけど、立派な大人になれますように・・・。
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ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」
まいける東山監督作品 ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」