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STILL ALIVE

2001 ニューヨーク同時多発テロによる海外渡航自粛
2002 SARS(重症急性呼吸器症候群)による渡航規制
2003 鳥インフルエンザによる東南アジアへの渡航規制
2004 スマトラ島沖地震による津波被害
次は何が起きるのか?

ここ、数年、観光で生きているタイ・プーケットは、毎年のように、数々の苦難が襲っているが、立ち直っている。
しかし、今年、2005年は、すでに津波被害からの復旧が終わったにも関わらず「日本人観光客だけがプーケットに来ない」という現象が発生。それは、タイ・プーケットで、現地のタイの人たちと共に暮らし続けている日本人たちを直撃。それでも、力強く、楽しく、生きている。そこには、今の日本社会が失った大切なものが生きていた。

ブログ名同名のドキュメンタリー映像の製作に関する話題。
風評観光被害の他に、地球温暖化の問題、コミュニティの再生、人間の回復、地域の再生、貧困問題などを取り上げてゆきます。
ツナミクラフトの「さをり織り」の情報。
エコロジーシアター「天の浮舟」情報も。


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10/1(土)・2(日) グローバルフェスタJAPAN2005@日比谷公園 [2005年09月30日(Fri)]
明日から、10/1(土)・2(日) グローバルフェスタJAPAN2005@日比谷公園が開催されます。今回は、サブタイトルを"「知る」から「行動する」へ☆〜ミレニアム開発目標への挑戦〜"とすることで、知識から、具体的なアクションへとのシフトを即するテーマとなるそうだ。

「ギターエイド」のオープニング1日(土)にグローバルフェスタ親善大使の牧瀬里穂さん登場!!
フェスティバル中に、地球サポーターブースに仲村トオルさんがやってくる!
「ODAタウンミーティング」ではUNDP親善大使の紺野美沙子さんが参加します!

ということで、有名人起用で引っ張るつもりのようだが。
やはり、見所は、それぞれの展示だろう。
PR重視のところもあるだろうが、現場に近い人が、会場に来ているケースも多いので、いろいろブースを回って、現場の人と会ってみることをオススメします。
展示会訪問のコツなんですが、初日の朝から行くと、その業界の要人(代表や著名人ではなく、現場の要の人)に会える確率は高いです。
今回は、先日記事にしたピピ島の子供の描いた絵が絵本「みんなのピピ島」を日本で販売している方も、いらっしやいます。そして、その場で、絵本が買えます。
販売を担当している方から、ピピ島の話・ダイビングの話・そして津波当日の話……貴重なお話が聞けるチャンスです!

この絵本も、ここ数日、1日100冊以上売れているそうで、2000部中、昨日現在で、1300冊ぐらいが売れてしまい。この2日間が、今の在庫分を買う最後のチャンスとなるかも知れません。これを逃すと、次は、タイでの増刷を待つしかありません。
販売は「フリー・ザ・チルドレン・ジャパン」ブースです。
私も、この本を出した方に会いに行きます。
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背景にあるものを見る力 [2005年09月30日(Fri)]
ルネッサンス絵画の再現を試みている人に会った。
彼は、精密画を得意としたイラストレーター(本当はマルチなのだが、一番収入が多いのがイラストだからイラストレーターと言うことにしている)だ。
ルネッサンス絵画は、木の上に、石膏を塗ったり、削ったり、卵の卵黄と顔料を混ぜたテンペラ絵具を塗り。石膏とテンペラ絵具がひび割れないように、何回も何回も時間をかけて、重ね塗りしてゆくことで描けるそうだ。
作成中の作品を見せてもらったのだが、なんとなく、全体的に薄い黄土色で、ハイライトの白っぽい部分と影の部分が、少しだけトーンが違うという感じだった。そして、何層も何層も画材を何層も重ねていくことで、複雑に光が反射し、奥の深い作品が出来上がるというのだ。作品が出来るのは、まだまだ先のことになるのだが、完成が楽しみだ。
古い絵画は、作品が完成するまでに、何層も重ねてあるものが多いのだが、時には、失敗したのか修正した跡があったりすることが、いろんな機器を使った解析の中でわかってくるのだが。
彼の言うには、見る人が、機械を使わなくても、作品の背景にある何かを感じていて、それが作品の深みとしい感じるのではないかと主張していた。
彼も、イラストレーターとして、パッケージデザインとしての果物の絵や、図鑑の精密画を提供してきたのだが、原画と印刷されたものとの違いとを、常に感じていたことからの言葉のような気がする。
印刷物も、カラーの場合、通常、シアン(水色っぽいいろ)、マゼンダ(ピンクっぽい色)、イエローと、ブラックの4色で表現する。また、たとえば地図などは、グレーや緑などの特色と言われる別の色のインクを重ねるなど、何層も重ねては印刷しているのだが。インクが速乾性なこともあり。原画のような深みが伝わらないという。
彼は、人間は、動物的なカンで、ものごとの背景にあるものを見る力があるのだという。だから、ESPカードのテストのように、紙の裏側の図形が読み取れる人もいてもおかしくないという。
ここんところのアートと言われる作品には、うすっぺらさを感じてしまう。なんて嘆いている人も多いと思いますが。おそらくこれも「背景にあるものを見る力」によってなされていると考えられます。
それは、うすっぺらさを感じさせる作品を「よし」とする風潮があるからこそ、そういうアート作品が増えていると考えることも出来る。
あくまでも推測だが、その背景には、「背景にあるものを見る力」が失われている部分があるのかも知れない。
いや、失われているのではなく、シフトしたのではないかという気もする。 「背景にあるものを見る力」は、ものの背後にあるものを感じ取る能力から、「人が求めているものを感じる力」にシフトしたのだ。
その事により、直接会ってもいない人に対し「どうやったらウケる」かという事に重点が置かれるのだろう。
もっと恐ろしのは、どうやったら「相手の求めている解答」を言い当てるかという事に、かなりの労力が使われているという事だろう。そのことが「背景にあるものを見る力」に掛けるパワーを奪い、背景にあるものが見えないため、それが描けなくなる、それが、作品の浅さに繋がっているのかも知れない。
今の時代、とてつもない時間がかかる絵画法である、ルネッサンス絵画の技法を用いることは、もしかすると、「背景にあるものを見る力」を研ぎ澄ますことに繋がるのかも知れない。 そして「背景にあるものを見る力」を取り戻したとき、野生に近い人間性の回復が現代において行われるのかも知れない。
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自殺とビジネス特許 [2005年09月27日(Tue)]
ここ数年、自殺者数が3万人をずっと超えているのだが。自殺者数の推移の警察庁の資料(PDFファイル)を見ると、1998年(平成10年)に、前年の24391人から、32863人という風に、約35%増という具合に、急激に増えている。それから、ずっと、自殺者は、3万人以上で現在まで横ばい状態となっているのである。

当時、私は、インターネット関連の仕事でフリーになって、いろいろ面白い事をやっていたのだが、前途洋々だったインターネットの仕事が急に閉塞感に見舞われるように変化したのが、1998年だった。
この1998年に起こった出来事と言えば、ビジネス特許ブームの到来である。
米国で、1998 7月、連邦巡回裁判所(CAFC)、ステート・ストリート事件判決において、従来の「ビジネス方法除外原則」を覆し、ビジネス方法の特許性を認めたという判決があり、そのころからビジネス特許ブームが巻き起こった。
インターネット業界は、インターネットという世界に繋がれた自由でオルタナティブでもいられたり、デジタルピッピーがいたりと多様性の共存のベクトルがあったのだが。この判決の前後から、インターネットの世界は独占のベクトルに大きく変わった。
いかに速いスピードと、大きな声で、一番のアクセスを確保し、ビジネス特許など知的所有権を振りかざすことで、新しい者の参入を阻止するという傾向である。
その傾向おかげで、多くの創作活動が行き詰まってしまったと体感している。
たとえば、IT関連のビジネスのアイデアだが、音楽配信ビジネス、アフィリエイト、ネットオークション、電子商取引、映像配信、インターネットマーケティングリサーチ、電子メールマーケティング、懸賞、コミュニティサイト、JAVAを使ったゲーム、ネット対戦ゲーム、光ファイバー、無線LAN、xDSL、IP電話などなど、ほとんどのWebビジネス又はITビジネスのアイデアは、1998年までに出尽くし。それ以降、携帯電話のように端末を変えたり、通信技術の発展によって、1994年からのワクワクするようなインターネット黎明期に出てきたアイデアを、実現してきているだけなのだ。
もちろん、その技術開発においては、多くの技術の積み重ねがあってアイデアを実現してきたものなので、高く評価できるものだが。新たなアイデアを生み出して行っているわけではない。既に、出てきたアイデアを、利権にするために、強大な力をつかって、確固たるものにしたという感じだ。
また、1998年以降、いろんな企画を見てみると、いままでにあったものを、いかに違うものに見せるかに終始している事が多い。そして、似たようなものを、違うものに見せるために、以前を否定する事から始める傾向があり。そのため、以前に行われた事を、否定したところからスタートするため、以前チャレンジされたことのノウハウの蓄積が意外に少ない。
また、スピード勝負なので、精度が低くなり、とにかく解りやすいだけのものが好まれるようになった。
この傾向は、ITだけでなく、同時に、SOHOなど、新しく起業しようとする人たちも、自立ではなく、大きなパワーや組織の下で働くタイプにシフトしたり。なにか、わかりやすいキーワードに踊らされ、てっとり早く出来合いのものを組み立てるために、同業者が山のように出てくるという傾向が広まった。
人という生き物は、弱い生き物なので、認められないと生きてゆけない人が多いのだが。 自らのオリジナリティを形にしにくくなるという事は、大きなストレスとなる。
その上、ビジネス特許は、出願した時期の勝負になるし、似たような特許がないかと調べるのにお金がかかる。つまり、スピードとお金の勝負である。オリジナリティがいくらあっても、別の人が、似たようなもの(似たようなものであって、本当はそれぞれのオリジナリティのある別物)があれば、金銭や、余分に、重箱の隅をつつくような労力をかけないと、自分の考えた、オリジナリティのある新しいことが出来なくなる。それは、人の生き甲斐を損ないかねないのだ。
知的所有権は、私も必要だと思うのだが、あまりに過剰だと、硬直性が、創造性をスポイルしていまうことがある。そのため、知的財産が、創造性開発に対しマイナスに働くことになった場合、本来の目的と、現状が一致しないことが発生する。それが、どうも発生しているようなのだ。
そして、ビジネス特許取得に必要なスピードを出すためのエネルギーは、時には、人の限界を超える。人の限界を超えたとき、それは、人の死となる。そのかたちは、事故死、過労死、自殺など、様々な形で現れる。
ビジネス特許に関する裁判と同時期である、1998年(平成10年)7月は、故小渕恵三元総理大臣が就任した時期である。その小渕恵三元総理大臣が、就任してから2年足らずで、過労と思われる形で現職のまま亡くなったのは、人の限界を超えたスピードの影響もあったのかもしれない。
あくまでも、仮説ではあるが、ビジネス特許ブームによる、ビジネスの加速が、自殺者の増加に繋がった一因になっているように感じてならない。
どのようにして、硬直性を減らし、シェア分配し共生してゆくことが、今の世の中の課題なのではないかと思う。


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便利さとともになくしたもの [2005年09月27日(Tue)]
去年、ビデオ教材の撮影でラオスに行ったとき、気を遣った事がある。それは、仕事の時間である。ラオスでは、日本より、生活にかかる手間がかかるので、生活の時間を大切にする配慮をしないといけないのだ。
それは、とにかく、日本より、生活にかかる労力が大きいからだ。
だからこそ、撮影の都合で、拘束時間が長くなり、仕事の時間が遅くなりそうな時は、相手の事情を聞き、その事情に合わせて、仕事の組み立てをしないといけない。
確かに、仕事の区切りがつかったり、やむない事情で、約束の時間より長く拘束してしまった時、少しでも、余分に払うと、貴重な現金収入なので喜んでくれるが、それはあくまでも、非常事態と捉えないといけない。相手が喜んでいるのを見て、そのまま、続けると、自分の信用を失い、そのうち協力して働いてくれなくなる。
優秀な自動制御つきの家電製品、便利な交通機関、24時間あいている、お店や、飲食店、早くてどこでも繋がる通信網など、日本の社会は利便性を追求してきた。
これは、本来、生活を楽にしようという目的で発展したものだが、どうも、その目的とは違う方向に進んでいるようだ。
それは、生活を豊かにするのではなく、生活を軽んじる傾向に繋がっているように思う。
便利だからこそ、便利なサービスを利用することで、問題が解決できるし、その選択肢が増えた。その事によって、その人が本当に大切なことの優先順位づけに混乱が起こってきているように思う。
たとえば、会社で家族の誰かが怪我をした事を知ったとしよう。でも、同時に重要な仕事があったとします。
このときのアクションとしては、
・仕事をおいて、家に帰る。
・家に帰るけど、家で携帯や通信機器をつかって仕事をする。
・家族か親戚の誰かに、任せて仕事をする。
・これはあまりありえないが、家族以外の専門サービスに任せて、仕事をする。
・ほったらかす。
などが考える。
この選択肢の中には、利便性が増すことで、増えた選択肢がいくつかある。
その、増えた選択肢は、怪我をして不安になっている家族を、安心させる事のできるものは少数派だ。
ラオスなど、生活にかかる手間がかかる地域では、その選択肢が少ないがゆえに、いま、自分がどうするべきかについての優先順位が明確なように思う。
その一方で、便利な社会で選択肢が多いと、他の人と違う判断をした時、説得するのが大変だ。
人、それぞれ、考え方が違う。感じ方が違う。それは当たり前だが。自分の思うようにいかないと、腹が立つ、いらいらするのも、人情だ。
家族が、怪我をした時「私ならこうする」と、一言言う人もいるだろう。新しいモノ好きな人は、相手の事情を考えずに、ついつい興味本位で「こんなサービスがあるよ」とか、勧めてしまう。 選択肢が多いから、それぞれ言うことが出来るし、人によっては、相手の立場を考えずに、こうすれば、もっと効率的だったのに、なぜそうしなかったのかと、責め立てる。
そして、そのときに「このサービスを利用すれば良かったのに」と言われる。確かにそれは、それで、正論かもしれない。
だが、それを、自らが行ったとして、自分の本当の目的を達成できたのかはわからない。
その、相手が出してきた、正論より、正当性を立証しない限り、相手が、自分のとった行動を認めない事がありうる。これが、会社など、仕事を評価し、報酬なり、地位なりを決定する人間に対して行わないといけない。みのみとは、こじれた場合、働いている人にとって、相当な労力が必要だし、下手に逆らうと、より不利な状態になる場合があるので、相手の意見を受け入れるという形で、自分の正当性を曲げてしまうことも多いと思う。
情報化や機械化などで得た便利さとともに、自らの行動の正当性を立証するのが難しくなったと言える。
そのことにより、周りに合わせることに終始し、自分の生活を軽んじる事となり、さらには、自分の人格や、他人の人格なりをも軽んじる事に繋がっているのではないかと思う。
ちょっと、違う例を出してみよう。
洗濯がきらいな、主婦がいたとしよう。
洗濯がきらいだと、洗濯機に洗濯物を入れ、それを出す事も嫌いという事もありえる。
しかし、夫は、洗濯機に入れれば済むじゃないと一蹴してしまう事ができる。
本当は、その夫が、結婚前に、会社の借り上げマンションで、一人暮らしをしていた時のように、洗濯機に洗濯物を入れて、ボタンを押せば解決するのに、自らは行わない。
夫は遅くまで仕事をしているのだから、主婦である妻が、洗濯をしてもらいたいと思っている。 だから、夫は、ついつい「せっかく、乾燥機つきの全自動洗濯機を買ったのだから、洗濯機に入れてスイッチ一つで済むじゃない」なんて言ってしまう。
これを言われてしまえば、時間もある主婦の妻も言い訳できない。主婦である妻は、人格を否定された気がしてしまう。
洗濯機がなければ、洗濯は重労働だから、洗濯が嫌いだという事が正当化されたのだが、乾燥機つき全自動洗濯機が導入されたところでは、その洗濯が嫌いだという、ある種の個性は、否定されてしまう。
確かに、便利になった。
しかし、それによって、人格を否定する事が増えているように感じる。今の日本では、その傾向が顕著で、その感覚を、他の国の人に押しつけてはいけない。もちろん、日本人にもだけどね。
また、不便だからそ、仕事の価値を認めることができるというのも不思議な事だ。



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FMラジオで鳴き砂が聞けます [2005年09月26日(Mon)]
プーケットの鳴き砂の音が、FMラジオで流れることになった。
番組は、FM東京(FM大阪でも聞けます)で、日曜日の朝に放送している、気になる未来のライフスタイル、地球にやさしい考え方を素敵な音楽とともに紹介している「GOOD ON EARTH」という番組だ。
今回採用された理由は、環境に関してあまり、明るい話題が少ない中。津波により、自然が戻ってきているという事実がとても新鮮だったということだそうです。自然は戻り、観光地としての付加価値は高くなったのですが、観光客のうち、とくに日本人観光客が激減し、地元の人の収入が減り、困った事態になっています。この鳴き砂の音を聞いて、一人でも多く、プーケットに興味をもって、実際に足をはこんでもらい。多くの人が、普通に暮らせるようになって欲しいところです。

私は、番組に登場というわけにはいかないのですが、私の録音した、プーケット・カロンビーチの鳴き砂の音が、ラジオにオンエアされます。今回のラジオ用に、いまWebに公開しているバージョンとは別の高音質バージョンを作りました。
FM東京って、もともとは、FMラジオ放送を開発した東海大学の実験プロジェクトの後を受けて出来た放送局なので、他のFM局より音質がいいのが特徴です。ほらほら、他のFM局の音って、けっこう潰れていたりするのに対して、FM東京の音って、どこか落ち着いているでしょ。そこが、音質の差だったりします。
録音したときは、雨期と言うこともあり、波が高く。波の音が大きくて、耳には聞こえていても、録音がなかなか出来ていなくて苦労しました。
人間の耳って、面白くて。多くの音の中で、必要な音を選んで、そこを強調して聞いて認識しているようで。マイクが拾っている音と、実際に聞こえている音が全く違うという事が発生します。だから、ビデオを撮影するときは、マイクに気を使います。
私の持論なんですが、プロの映像作品と、素人の映像作品との大きな違いは、音声だと信じています。特撮映画で有名な、ジョージ・ルーカス監督は、音声に特に気を使っている監督で、THXという、マルチスピーカーサウンドシステムをつくりだし。映画の音声のために、映画館の音響システムを全く新しいモノにしてしまいました。
ちなみに、THXというのは、ルーカスの最初の劇場作品であり、パイロット判のインディーズフイルムの「THX1138」から取られたという。
ほんと、音って、とっても重要なんですよね。
さて、インターネット経由でない、FMラジオから聞こえる「プーケットの鳴き砂」は、どのようなものだろうか。なんか、ちょっとワクワクします。


FM東京 GOOD ON EARTH

プーケットの鳴き砂の音のサイト


■このほかに、インド洋津波に関連する話題はこちら
ピピ島の子供の描いた絵が絵本になった [2005年09月25日(Sun)]
津波で大きな被害にあったピピ島の子供達が描いた絵が、一冊の絵本になりました。



この本の日本語版を担当している方と先ほど電話で確認したところた、2000部ほど日本に持ってきたのですが、現在1000部ほどが販売されたようです。それでも、まだまだ、いろんな人に伝わっているわけではないし、学校を再興する資金としては不十分なように感じます。
それと、ここんところの、カトリーナそしてリタと続いた、アメリカのハリケーン騒ぎの影響もあり。(インドのベンガル湾近くのタイフーン被害も相当酷いのですが話題になってません) タイ・ピピ島を襲ったインド洋津波の記憶も、風化するというか、薄れてしまっていて、興味が他に行ってしまったりして、根強く支援する必要があるところへの支援がうまくいかなくなりつつあるようです。
壊れたり亡くなった人のことも大切ですが、今生きている人、これから生まれ育つ人の方がもっと大切なので、この本を通じて、ピピ島の学校が立ち直れたらいいですね。

内容については、私が解説するより、下記のサイトで見て頂いた方が良いと思います。

この絵本の公式サイト
The Children Of Phi Phi Island

購入方法は、こちらに掲載されています




■インド洋津波に関連する話題を他に読みたい方はこちら。
マニュアル依存症 [2005年09月25日(Sun)]
とある展示会での話しである。
この展示会は、その業界の人と、そうでない一般客とで入場システムが違い。その業界の人は、登録すれば無料になるのだが、一般客は有料となる。(後で知った)
私は、その業界のひとではないので、一般客として入場するため、入り口近くのチケット販売所でチケットを購入し、会場に入ろうとした時、係員にチケットを丸ごと取り上げられたのだ。
私は、こういう展示会を見に行くのが仕事なので、そこで入場料を払ったという証明として、半券を保管しておき、それを領収書代わりとしていただけに、それを取り上げられると会計処理に困ってしまう。そこで、半券をもらえるか、領収書が欲しいと係員に言うと、出来ないと言う。このチケットは、半券をお客さんに渡す仕組みになっていないため、券の一部を返却できないそうで。また、領収書の発行は、離れた所にある、事務局にチケットを持っていく事ででしか行わないという。しかし、回収したチケットは返却出来ないと言い張るのだ。
それでは困るので、どうにかならないのかと言っている矢先に、同じ入り口の別の係員でも同様のことで揉めだした。
私の前の係員は、上司に確認するので待ってくれと言ったのはいいのだが。この入り口は、混乱し、係員が右往左往するばかり。会社名の書いた名札をつけ、トランシーバーを持った人もいたが、彼もどうしていいのかわからず。オロオロとしているばかりだ。
同じトラブルで困っているお客さんは、時間がないし、埒があかないというので、自分の携帯電話を書いたメモを係員に渡し、返事をそこにしてくれと言って、走り去っていった。
それにしても、この日は、この展示会の2日目だし、朝一番に言ったわけではないのに、この有様はなんだろう。
トランシーバーを持っている彼も、状況が解らずに、未だに、右往左往としてる。
チケットを受け取った係員は「すみません、お待ち下さい」と言うだけで、思考停止している。 おそらく、マニュアルには、マニュアルに書かれている事以外が発生したら、そこのトランシーバーを持ったチーフの係員に聞けとということになっているのだろう。だから、機械的に「すみません、お待ち下さい」と言うだけで問題解決の行動をしないのだろう。
この混乱が10分ほど続いた時、ある係員が、今のトラブルの状況を聞き直した。すると、「チケットは回収したものと全く同じである必要はないのですね」と聞いてきた。私は「番号が何番が書かれていたかわからないので、どのチケットを渡したのかは、私には解りかねるので、とにかく領収書の代わりになるものを」と言うと。ごそごそと、回収したチケットを取り出して、目の前に置いている「済」のゴム判を押して、返してくれた。これで、解決?
それにしても、この展示会のチケットは、いろんな所から発行されているわけで、その発売場所をチケットの種類やチケットに書かれた番号で分類し、後で、どこで売ったチケットが、動員に繋がったのかの調査に使うのに、適当に取り出したチケットを返してくれるというのは、ちと変だ。しかも、番号を何かの用紙に記録していない様子だ。どうするんだろうねぇ。
要は、今回の事件の発端は、マニュアル不徹底なのだが。自分が覚えていないマニュアルの内容の出来事が起きた場合、急に不安になってしまい、思考も行動も停止し、何も出来なくなってしまうのだ。
仕事が出来るのは、マニュアルに書かれている事で、しかも、そのマニュアルに書かれている事を覚えている場合のみである。マニュアルに書かれている事以外は、思考停止なのだ。 後で出来た係員は、マニュアル以外の応対をし、相手の目的を聞き出し、そして、ゴム判が置いてあったことを見ると、マニュアルに書かれていた内容に従って処理をしたということになるのだろう。
最初の係員は、機械的にマニュアルに書かれたとおりでしか応対をしていなかったことで、相手の目的を聞くチャンスを失ってしまったのだ。そして、わからないから、そこのチーフに聞きに行ったのはいいが、相手の目的を聞いていないわけだから、チーフに説明出来るわけがない。そのチーフも、何か起きたから、対応しなければならないという事は認識していても、どうもイレギュラーだという雰囲気に飲まれ、パニックになってしまったようだ。
だからといって、トランシーバーで何か話していたとしても、5分ぐらいたっても他の社員らしき人もヘルプに来ないというのは、組織的に崩壊しているとしか思えない。私が主催者なら、このイベント会社とは、今後、契約しないだろう。
一通り、展示を見て、再入場も可能なので、昼ご飯を食べた後、15時からの哲Jさんのディジリドゥを聞こうと思ったのだが。再び、この入り口を入るのがめんどくさくなったので、そのまま帰ることにした。

今回の件だけでなく。マニュアルが無くなったり、マニュアルから外れると行動出来なくなる、マニュアルがないと行動出来ないという「マニュアル依存症」が増えている。

こういう人の中には、研修中は、分厚いマニュアルを、次々記憶してくれ、成績がいいので、実戦に送り込むのだが、マニュアルの文章は覚えていても、対応が出来ない人がいる。この場合は、マニュアルに書かれている事の目的と意味を理解せずに、文章を覚えているだけのために、ちょっとイレギュラーがくるとパニックが起きて、思考と行動が停止してしまうのだ。 面白いのは、このような事件が起きた後、今後事件が起きないようにするにあたって、どのような行動に出るのかというと、さらにマニュアルを読んで覚えようとするのだ。そうすることで、さらにマニュアル人間になっていく。
マニュアル作成者は、なにかイレギュラーな事が起きると、それに対応した内容を、マニュアルに書き加えていくので、マニュアルは分厚く複雑になるばかり。こう分厚くなると、覚える方も大変である。
人によっては、マニュアルを覚えられない事増えた事で、不安要素が増え、イレギュラーが来たときのフリーズしやすくなる。

なんか、こういう人が増えると、そのうち、ロボットかなんかに、置き換えられてしまうような気がします。
なんで、こうなってしまったのでしょうかね。

あるNPOの方が言っていたのだが、NPOにボランティアに来ている人にも「マニュアル依存症」が蔓延しているそうだ。
現場は、マニュアルに書かれていないことが日常茶飯事に起こる。そんなとき、マニュアル依存症の人は、NGOの中心人物に、指示を仰ぎにやってくる。
そうすることで、せっかく人手を増やしたから楽になるかと思えば大間違いで、指示を仰ぎに来るボランティアの対応が集中して、以前より増して仕事が忙しくなったそうだ。
これじゃあ、本末転倒ですね。

今の日本では、「自分の力で、物事の本質を見つけ出し、自分で考え、行動する。」そんなことが出来る人が貴重な世の中になってきているようです。
どのようにしたら、「自分の力で、物事の本質を見つけ出し、自分で考え、行動する。」そんな人が育つんでしょうかね。
残念ながら、どうも今は、そんな人が育ちにくい状況であることには違いないようです。
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ミャンマーのNGOへ [2005年09月23日(Fri)]
取引先から連絡があり、何だと思ったら。いろいろ、手伝ってくれた、ラオス人の彼が東京に来ているということで、そのついでに歓送迎会を行うとのことだった。で、行ってみると、歓送迎会に、ラオス人の彼も参加するという感じでした。
ラオス人の彼は、半年ぶりだったのだけど、全然、以前と変わらない感じで、再会した。今は、関西にいるので、関西弁を覚えたのかと聞くと「勉強してーや」(神戸弁を中心に、値切るときに使う言葉「もっと安くして下さい」いう意味)という言葉を覚えたらしい。
さて、今回の主賓は、得意先を退職する方で、退職後は、NGOの一員としてミャンマーで働くという。
ミャンマーは、タイとインドの隣の国バングラディシュとの間にある国で、かつてはビルマと言われていた国である。(ちなみに、北側は、ラオスと中国と接している)
そして、ミャンマーというと、アウンサンスーチー女史が有名で。91年にノーベル平和賞を受賞したにも関わらず、長期間自宅軟禁を余儀なくされている。
政治囚だけでなく、麻薬、貧困問題があるなど、様々な問題を抱えている。
ここんところ、取材で通っている、タイ・プーケットにも、多くのミャンマー人が、正式な手続きかどうかわからないが働きにきている。
アムネスティによると「タイ国内で働くビルマ人移民労働者は、タイの最低賃金よりはるかに低い賃金で雇われ、不健康な状況下で長時間労働することが日常的になっており、しかも恣意的な逮捕や国外追放の危険に曝されている。」そうだが。タイ国内では、何十万人ものビルマ人移民労働者が漁業、衣料工場、メイド、建設業、ホテルやレストラン、農業など様々な産業で雇用されている。タイ経済が繁栄するにつれ、俗に「汚い、危ない、みっともない」と見られる業種に就く人々の数が減っている。ビルマ人労働者たちの流入により、この穴が埋められている。ただでさえ、あまり給料の高くないタイ人より、安く働いていて、それでも、自国で働くよりマシということで、タイ国内に来ているという事を考えると、相当深刻な状況なのであろう。(とはいえ、これって日本も状況があまり変わらないよね。飲食店で働いているのは外国人だらけだし・・・)
だからこそ、その問題の解決の一助に・・・NGOとして支援に行く事にしたのだろう。
また、ミャンマーでは、情報に対する規制がきついようで、見ることの出来ないサイトが多かったり、メールも監視されているとのことだ。それと、回線のスピードも関係しているのだと思うが、hotmailが使えないという話しも。
とはいえ、ミャンマーは悪い国ではない。行ったことのある人は、50年前の日本のようだという人もいて。日本が経済発展の中で忘れてしまった事が、そこに残っていることもあるそうだ。そして、そこにどうもはまってしまうらしい。
とにかく、ミャンマーで働いた経験は、おそらく、日本にも役立つのでないかと思うので、是非、無事に任務をこなしてほしいと思います。

参考ページ
BurmaInfo


■そのほかの貧困問題の話題を読む
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商店街ブログは手作り感覚 [2005年09月21日(Wed)]
プーケット系ブログが面白い [2005年09月12日(月)]と以前書いたが、地域やコミュニティと密着した面白いブログがいろいろ登場している。
今日は、その一つを紹介します。
それは、福岡県筑後市の”玄関口”JR羽犬塚駅に隣接する中央商店街のブログ(http://plaza.rakuten.co.jp/fureai2010/)だ。
ど素人が集まって、一生懸命やっているというブログで。プロが関わらず、手探りで、やっているという感じで、他のブログに比べると、完成度は低い部類に入るのだが、熱意や努力については、他に負けないものがあると感じる。
まず、好感が持てるのは、人の顔が見えるということです。ここんところの、個人情報保護法とかいう、法律を拡大解釈してしまって、その人のパーソナリティが見えないブログが多い中。書いている人の写真が見ることが出来ます。まあ、もともと、お店の人だから、顔が看板なので、顔を今更隠す必要がないということもあるのですが。ブログの基本である、パーソナリティの表現をしています。
とはいえ、まだまだ手探りでやっているという感じですが。もともと商売人の方が作っているので、もとからあるコミュニケーション能力と、パソコンでの表現方法がバッチリ合えば、ブログが大化けする可能性を持っています。
特に、福岡の通勤圏では、インターネット対応マンションも増えているそうなで、マーケティング的にも、面白そうですね。
まだ、今のところ、ほとんどセール情報などが中心ですが。いろんな、イベントと連動したりと、実際に街に来てもらえる工夫をしているのも素晴らしい。

それと、このブログは、どこどこが指導して始まったというより、商店街の中から発生したという感じがするんです。その根拠は、サイト作成の教科書どおりじゃないんですよね。街のチラシ屋さんは噛んでいるかもしれませんが、Webプロダクションだとか、広告代理店はまず噛んでいないと思います。
このブログを作っている人からの情報によると、やはり、完全に、町の人の手作りなんだそうで、商店街にある空き店舗に、パソコンを置き、商店街で共用しているそうだ。同時に、パソコンの学習会を開き、お互いに技術を切磋琢磨しているのだそうだ。
個人でブログをやっていると、カンのいい人は、いろんな所から情報を集めてきて、様々なトライをして、ブログが上手になっていく訳ですが。目の前で、一緒にやりながら覚えていく方が、多くの人が同時に、ブログが上手になりやすいという利点がある。

それにしても、自分たちで始めたという部分は、かなりの強みだ。
かつて、商店街やショッピングセンターの販促の仕事をしていたのですが、別の所からお仕着せになってしまった状態でのプロジェクトって、オーラが悪いし、うまく行かないんですよね。で、失敗したら、提案した会社のせいにして終わりです。本当は、主役である、自分たちの熱意がなかったから、成功しなかっただけなんですけどね。
まだまだのよちよち歩きのブログですが、生きたプロジェクトになりやすい、ブログだと感じています。

ただ、残念なのは、全国の多くの商店街が展開した、バーチャル商店街と同じところで、引っかかっているという感じがする部分があります。これは、このブログが悪いのではないし。体験しないと解らないことがあるので、一様に悪いとは言えないのですが。バーチャルな商店街の振興や支援をしている所が、きっちりと、指導というか、良い例と、悪い例の情報の共有化をしていないことから出てきているのではないかと思います。
まだまだ、よちよち歩きのブログですが。ちょっとした、切っ掛けで、大きな成果を出しそうな予感がしています。
それまで、ちゃんとした、サポート体制を整え、無理せず、根気強く続けてもらいたいと思います。
今後も、注目してゆきます。

近いうちに、現地に行って、どのように運営されているかの現場を見てみたいと思います。
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消費者の視点で選ぶ限界点 [2005年09月20日(Tue)]
9/17に" 「木づかいのススメ」〜国産材利用で日本の森を育てよう"というシンポジウムに参加してきた。
これは、10月に行われる「モーニング娘。“熱っちい地球を冷ますんだっ。”文化祭2005 in 横浜」に出るにあたって、国産材のことについて、あらかじめ、いろんな話しを聞いておきたかったからである。
今回のシンポジウムの主催は、財団法人 日本木材総合情報センターとNPO法人 グリーンコンシューマー東京ネットが行い、
コーディネーター
川井秀一氏(京都大学教授 日本の森を育てる木づかい円卓会議議長)
パネリスト:
稲本正氏(オークヴィレッジ代表)
篠崎良夫氏   (株式会社ローソン 執行役員 CSR推進ステーションディレクター)
秋庭悦子氏(NPO法人グリーンコンシューマー東京ネット理事)
という、学術研究、商品開発、流通、消費者の代表が集まった形となった。
全体の概要を、川井さんが話し、それぞれの取り組みの発表があり、簡単なディスカッションと質疑応答をすると、あっという間に時間が過ぎました。
コンビニさんも、頑張ってはいるようですし。商品開発も進んでいて、見た目の良い製品や成果が出てきつつあるようです。そして、消費者の見る目も肥えていることもわかりました。
しかし、それと同時に、今行っていることの限界を感じたのです。
現在の取り組みの多くは、国産材の魅力を再発見してもらうためのカッコイイ商品づくりや、間伐材を利用した商品を造り間伐をする必要性を訴える商品、地球温暖化の対策をする意識を高めるディスプレイ、高級国産材を使った高品質なものなど、啓蒙することを目的にしたものか、いわゆる見た目のいい商品、高額商品が中心となっている。
これは、機能性やカッコイイという付加価値という価値観をもたせることで、消費者の選択に任せ、多少、高価でも購入に繋げ、その後、大量に生産することで、安くさせて普及させるという手法であるが。この方法が、本当に輸入材を国産材にシフトさせるのに役立つかは、いささか疑問点がある。
その理由は、川井さんのレポートの中にあった。住宅の建材などは、消費者の選択の余地があるのだが、こういう製品の国産材利用率は高いのだが。パルプや合板の材料のような、消費者からすれば、安いという理由で選択肢が減ってしまうし、国産材かどうかが目に見えない事により、知らない間に使っている製品に限って。ほぼ100%といっていいほど、輸入材が使われているという現状がある。
そこには、消費者の活動の限界があるような気がするのだ。消費者の目がいくら肥えていても、選択肢が無くなっていては、チョイスのしようがないのである。
消費者は目に見えたものでしか、情報が得らず、その中で、商品を選択しているのにもかかわらず。原型を留めない形のものは、消費者の見目も役に立ちにくい。これは、食品業界も同じで、たとえば、コーンスターチなども、遺伝子組み換えでない商品を選択出来ない状態になっているし、コーンスターチになっていると、これが、遺伝子組み換えか、どうなのか消費者には見分けがつかないのである。こういう状態になってしまっては、消費者の視点で選ぶ限界を超えてしまっているように思う。
また、毎朝配られる新聞とその折り込み広告や、レジメなどで配られる大切な情報が入った配布物において、情報が必要なわけであって、その紙が外材を使っているか即座に判断出来ないし、国産材以外を使っているからと言って、拒否することが難しい。
本気で、国産材の利用を促進し、国内で森をメンテナンスが出来る構造をつくるのであれば、別にカッコイイことではなく、ごく普通なことや、目に見えないところをシフトしないと、達成出来ないように思う。
とはいえ、現時点では、啓蒙するというミッションと捉えて、カッコイイ商品を作ったり、有名人に使わせて、カッコイイ商品を使っている事を見せることも大切だし、私のように、広報のお手伝いとしてイベントに出るのも同様の啓蒙行為なので、活動を否定するつもりはないが。根本的な問題を解決しないために、上滑りをして、結果が出ないという事になりかねない恐れがある。結果が出ないと言うことは、次の活動のモチベーションに関わるから、さらに恐ろしい。
消費者の視点で選ぶ限界を超えた部分をどのようにシフトしていくのかが、国産材利用促進だけでなく、多くの環境問題や消費者問題の根本的な問題点だと思う。


「木づかいのススメ」〜国産材利用で日本の森を育てよう! 開催概要  http://www.greenconsumer.jp/event/symposium2005.htm

※同様のイベントは、京都などでも行われるみたいです。
詳細は、NPO法人 グリーンコンシューマー東京ネットのWebページに掲載されていますので確認してみて下さい。


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横の繋がりが下手なNPOが多い [2005年09月18日(Sun)]
とあるNPO法人の理事さんと話していたのですが。横の繋がりを作ることが下手なNPOが多いという話しで盛り上がった。
そのNPOは、いろんなNPOが繋がるようにと作られたところなのだが、なかなか苦戦しているとのことだ。それは、それぞれのNPOが、手柄を自分のモノにする傾向が強かったり。誰かと、繋がりを持つことで、成果を出すという発想に乏しく、自分たちだけでどうにかしようとする傾向が強いそうだ。
そのせいもあり、NPOが繋がりをもてるようにと、イベントに懇親会のプログラムをいれても、参加者が少なく、懇親会が機能しにくいという事が発生しているそうだ。
いわゆる「お山の大将」の乱立で、相乗効果が得られないという状態だ。
この傾向は、別に日本だけではないようで、途上国で働くNGOでも発生しているようだ。
とある途上国で聞いた話だが、NGOが、それぞれの思いで動いていて連携が弱いため、支援のダブりが発生したり。たくさんのNGOが入っているにもかかわらず。必要な支援活動がなされないという事が発生しているそうだ。
昨年2月に、国際協力機構(JICA)、UNDP(国連開発計画)、WBI(世界銀行研究所)、CIDA(カナダ国際開発庁)、GTZ(ドイツ技術協力公社)が共催で、能力開発(Capacity Development)についての国際シンポジウムでも、同様のことが話題になっていたので、相当、深刻な状況なのだろう。
これらの、横の繋がりを作ることが弱い原因は、私の察するところでは、「与える人の論理が強すぎる」からではないかと考えている。
いろんな事を支援するには、支援するためのポリシーが必要なのだが。そのポリシーが、場合によっては、「与える人の論理が強すぎる」という状態をつくり。支援される人たちのニーズに、結果として耳を貸していないということになる。そして、綿密に作られたミッションも、時には、硬直した状態を作り出し。他の周りのことなど聞き入れずに、実施されることに繋がりかねない。
対策は・・・ということですが。
昨年の2月の公開シンポジウムで配布された資料が興味深い。
パブリックセミナーでは、今回の話し合いで確認された「能力開発」10箇条(下記の英文)が、配布された。
要は、あせらず、じっくりと、いろんな人や組織と連携を取りながら、途上国主体に行うという事である。
興味ある人は、ご自分で訳してください。
これは、途上国だけでなく、日本での個人レベルでも使えるネタです。
要は、あせらず、じっくりと、いろんな人や組織と連携を取りながら、途上国主体に行うという事が書かれているのだが。ついつい、グループ活動を通して、熱中してしまうと、ついつい忘れがちになってしまう内容なので、ちょっと痛いかも。


↑クリックすると拡大↑


ちなみに、このシンポジウムで、画期的だったことは、支援を受けている国同士で、自らのノウハウをシェアする事について話し合われた事だった。
これって、このCanpanというシステムの目指しているものと、何か共通するモノを感じるんですよね。

NPOの多くは、公益活動を通して、いろんな事を支援している立場を持っているが。同時に、お金の面などで、支援を受けている面も持っている。こういう両面があるからこそ、支援を受けることの立場でモノを考え、行動出来ればいいのだが。これが出来ずに、二枚舌になってしまっている事をよく見かける。
せっかくなら、支援を受ける立場の事をもっと大切にし、支援を受ける者同士の連携を取ると同時に。支援される立場で何が起きているかを、支援する活動のノウハウに活かしていくことで、支援される人のニーズに応えられるようにもなるし。NPO同士の横の連携もとれてくるのではないかと思う。

方法は、いくらでもあると思うのだが。
横の繋がり方をどうしていくのかが、NPO業界の解決すべき問題点の一つだと思う。


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製作発表 [2005年09月17日(Sat)]
スマトラ島沖地震による津波被災地であるタイ・プーケットの観光風評被害を追っかけていますが。
ドキュメンタリー作品としてまとめることまでは書きましたが。
本日、製作発表をさせていただくことにしました。
大々的な製作発表は、もう少し時間が経ってからということにしたいと思いますが。作品は、一人でできるものではありませんから、いろんな協力体制を得るためにも、製作発表をさせていただくことにしました。
とはいえ、すでに、プーケット日本人会の方々や、パトン町役場の方など、いろんな方の協力もいただいていますし。これからの作業について、協力を快諾していただいた方もいらっしゃいます。
しかし、完成までには、まだまだの努力が必要ですし、多くの方の応援や支援だけでなく、ご指導もいただかなければなりません。
ご協力の程宜しくお願い致します。

なお、この内容は 9/16時点のものです。
状況により、いろいろ変わりますので、あらかじめ、ご了承願います。
10月頃には、告知用に、FIXした形での、正式な形での情報の公表が出来るようにと思っています。


ドキュメンタリー映像作品 


「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」(仮題)


世界有数のリゾート地、タイ・プーケット
2001 ニューヨーク同時多発テロによる海外渡航自粛
2002 SARS(重症急性呼吸器症候群)による渡航規制
2003 鳥インフルエンザによる東南アジアへの渡航規制
2004 スマトラ島沖地震による津波被害
次は何が起きるのか?

観光で生きているタイ・プーケットは、 ここ、数年、
毎年のように、数々の苦難に襲われているが、どうにか立ち直ってきた。
しかし、今年、2005年は、すでに津波被害から、早い時期に復旧したにも関わらず「日本人観光客だけがプーケットに来ない」という現象が発生。
それは、タイ・プーケットで、現地のタイの人たちと共に暮らし続けている日本人たちの生活に悪影響を与えた。異国の地に住む日本人の置かれた立場は・・・

それでも、力強く、楽しく、生きている。
そして、そこには、今の日本社会が失った大切なものが生きていた。

11月完成に向け。只今、制作中。

■作品完成予定 2005年11月下旬
■作品時間 45分(予定)  ■配布メディア DVD等(予定)
■企画・制作 アイデアイースト http://www.ideaeast.net/ideaeast/
■監督 東山高志  ■語り 星野ゆか  ■音楽 岡さやか 
■撮影協力 プーケット日本人会、バトン町役場 等

■公式サイト http://www.ideaeast.net/stillalive/
■関連ブログ https://blog.canpan.info/ideaeast/

■問い合わせ先
アイデアイースト
〒160-0004 東京都新宿区四谷4-18  TEL 03-5369-4423 FAX 03-5369-4425
idea@skyblue.ocn.ne.jp  東山高志


皆様へのお願い

■作品を見て下さい
作品が出来ましたら、上映会を開きます。ご案内をお送り致しますので、連絡先等を教えて下さい。

■上映の機会を作って下さい
通常のホールやシアターでの上映のほか。多くの人が集まるイベント(学園祭、イベントなど)や、国際理解を学ぶ場(学校、勉強会)など、草の根的な上映も大歓迎です。

■資金協力をお願いします
スポンサーを探してから撮影しては間に合わない状況で制作を開始したため、スポンサーがついておりません。資金援助をしていただける方を募っております。

その他、協力して頂ける方を探しております。

■公式ページ http://www.ideaeast.net/stillalive/



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ニートは求人情報が作る? [2005年09月17日(Sat)]
新聞や情報誌、フリーペーパー、そして、ウェブサイトやメルマガなど、いろんな求人情報を見ていると、唖然とする事がある。それは、ありえない!というような求人が、ごく当たり前のように満載されている。
たとえば。
レセとか言われる医療事務の募集で多いのは、経験者募集と言いながら、募集年齢制限が低く、そんな年齢で、誰も要求されているたけれの経験をしている人がいるわけもなく。さらに、どこもかしこも、経験者募集としているために、新人が入る余地がない。
また、ある自治体系が運営するアート系のホールでは、業務体制一新といって。
・運営業務全般
・当館施設の貸室対応。
・映画、演劇公演時の受付(チケット販売・お客様の誘導等)
・各種前売券電話予約・販売対応、案内業務。
・イラストレーターによるチラシの作成。
・各種DMの作成・発送業務。など
・各担当ジャンルにおける制作業務補助
といっているのだが・・・それに対して・・
採用予定人数
・演劇事業1名
・美術事業1名
・映像事業1名
しかも、年齢制限が30歳まで。
という風に、必要としている業務と、募集している担当部署の人員配置が一致してなく、しかも、管理者的な立場から、ただの雑用まで、全て、30歳ぐらいの人に、一人の責任を重くして、全部やらしてしまおうというと受け取られる内容だ。しかも、時給850円。8時間労働。
とにかく、安くて働いている割に、責任を取らせられるだけで、しかも、食えない。これって、やる気を消費しているだけなんですよね。
これじゃあ、バカらしくて、仕事にも応募したくなくなる。

去年あたりから、ニートという言葉が定着してきた。
このニートとは、NEET:Not in Employment, Education or Training(職に就いていず、学校機関に所属もしていず、そして就労に向けた具体的な動きをしていない)という意味で、かつて、フリーターと呼ばれる人に対して行われていた、フリーター叩きの対象が、ニートに移ったという格好となっている。
前述したように、バカな条件での、求人情報が、求人情報誌や、求人サイト、そして、ハローワークなど、様々なメディアで掲載され、目にすることで、その情報を見ただけで、やる気が半減していってしまい、最後には、求職活動さえ、具体的な活動となら無くなるのではないかと感じる。
その一方、キャリアアップを提唱しているような、就職・転職の情報誌そして、自己啓発本や多くのビジネス書も含め、本人の自己投資の部分を強調している事も多く見受けられ。しかも、成功事例として、紹介されていることでも、百万円以上かけて専門学校に行って、何十万円ものコンピュータと何十万円もするコンピュータソフトを買ったりして、自己投資をした、20代の女性が、年収250万円で、喜んでいるような記事さえも載っている。
キャリアアップの成功事例として書かれているけど、冷静に考えたら、この人は、実質、食えてないんですよね。
しかも、責任の重さは、仕事のやりがいにもなるが、実質は、単に便利に働かされているだけなのだ。さらに、あまり、評価もされることがない。
そんなことを体験しているからこそ、そんな状況を目の当たりにしているからこそ、働く気にも、なりにくいのかと思う。
最近、キャリア教育という言葉が流行っていて、働く人の仕事意識を変えていこうとする動きがあるが、それと同時に、人を扱う人への、人を雇う教育、人を動かす教育が必要なのではないかと思う。
というか、経営者って、それが、仕事なんだけど、モノを動かしたり、お金の計算はするけど、実際は人をきっちりと動かすという仕事してない場合が多いと言ってもいいと思う。そして、その経営に対する不勉強さが、求人情報の様々な表現に、その端々が現れているのだ。

これは、ボランティアの扱い方にも、同じ事が言えるんですよね。このあたりの詳細は、別の機会にするとして・・・。

求人情報が、ニートの問題をさらに、悪循環させているのは、フリーペーパーの普及などで、求人情報の取得にお金が掛からなくなったと言うこともある。
先日のR25に、25歳のモデルとして、会社員の年収300万円、フリーターの年収100万円ということで、これだけ働いて年収300万円だったら、仕事を減らしてセミリタイアを考えている人が増えてるという記事があった。
いずれも、決して給料が高くないし、誌面に載ってしまえば、それが、当たり前のように感じてしまうのが恐ろしい。
私なんか、バブルの頃に就職したものもあるけど、このあまりの収入の少なさには驚いてしまう。
そして、その収入の少なさは、求人情報誌を買う。新聞を買う。という消費行動を押さえてしまった。その結果、無料で見れるインターネットや無料の求人情報誌で、求人情報を得ることが標準になった。
以前は、職安の前で、無料の求人情報誌が配布される事が多かったが。今は、街角でキャンペーンガールが配ったり。お店の前に置かれていたりすることによって、求人情報が無料という事が普通になってしまった。
「世の中、タダほど怖いことはない」
という言葉があるが、この無料の求人情報は恐ろしい。
無料で手に入るということから、安易に応募する人が増えたのだ。そして、そのことにより、安易に、面接をすっぽかす事が増加し、採用担当者を困らせることに。
また、無料ということで、お金の価値がわからなくなり。それが、人に仕事を依頼する能力を欠く結果に。
約束は簡単にすっぽかすは、お金は払わないは、働いてくれた有り難みがわからないでは、ビジネスマンとしてやっていけるわけがない。
採用担当は、ちゃんと人を見ているわけですから、当然そういう人は雇わない。雇わないから、失業する。失業するから、お金が無くなる。お金がないから、無料の情報を調べる。情報が無料だから、有り難みがわからなくなる。有り難みがわからないから、ビジネスマンとしてやっていけない。ビジネスマンとしてやっていけないから、採用しない。
こんな、悪循環が発生している。

どう考えても無理な求人情報。
投資ばかりが大きい、キャリアアップ。
給料が安いことが標準的だという刷り込み。
無料情報により、有り難みを感じなくなる。

これらが、働く自信や、働く力を削いでゆき、ニートを増やしている部分があると思う。
ニートは、豊かだから出来るという人もいるが。実際は、貧困問題と密接にからんでいる。

団塊の世代が、定年を迎えつつある今。労働人口の減少を見越したのか、ついに、高卒の求人数が増える傾向に転じたようだ。しかし、あくまでも、安い労働力の確保としか考えていないフシがある。
雇用が好転しても、日本の若年者の貧困問題は、まだまだ続きそうな感じだ。
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サンダーバードの資金源は? [2005年09月15日(Thu)]
地方自治体のNPOへの助成制度を見ていると、その助成金額の低さに驚く事が多い。たとえば、ある大きな繁華街のある30万人の自治体での年間総額が200万円だったりする。一団体に対してではなく、あくまでも、全体予算でである。
しかも、条件を見てみると、活動の本拠地と活動場所がその自治体内であるという事なので、広い地域で活動するNPOには、使えない助成金制度となっている。裏返せば、その自治体限定のNPO向けの助成金で、行政の活動の一部を激安でNPOにしてもらう方法として使われている。だが、この自治体は、隣接する自治体と都市圏としては一体化しているため、その自治体だけで問題解決できる事は限られている。考えようによっては、だからこそ、予算が少ないとも言える。
実は、全国の自治体には、このようなタイプの助成金制度が多く、広範囲で活動するNPO/NGOは、このような理由で、地方行政の助成金を活動資金として、アテにすることはできない。だからこそ、自ら独自で資金集めをできる構造を作る必要がある。
日本のNPO/NGOは、この独自の資金源をどうするのが下手らしい。たとえば、グリンピースなどでは、先進国のグリンピースの支部の中で、唯一、赤字で、本部の支援を得ているという話しを聞いたことがある。
それにしても、どのように、世界的なNPO/NGOは、資金を調達しているのだろうか。日本の中にいるかぎり、謎が多い。
そういや「サンダーバード」という、作品に出てくる「国際救助隊」というのがあるが、おそらく、この組織は、NGOである。
「国境無き医師団」という、世界で有名なNGOは、サンダーバードを見て、それにインスパイアされて、始まったという話しもあるぐらい、NGOのスタイルというものを見せつけたインパクトのある作品である。
おそらく、「国際救助隊」は、お金持ちの道楽で始めたのではと、思っていたが、どうも、そうではないような気がしてきたのだ。それは、ピンクの六輪高級車(テレビではロールスロイス、映画ではフォード・サンダーバード)を、乗り回している、ペネローペさんの存在だ。
彼女は、なぜ、ロンドンで、高級車を乗り回しているのだろうか。おそらく、資金調達をしているのだろう。
さて、とのお金は、どこから出ているのだろうか。
最速の乗り物で駆けつける「国際救助隊」が、活躍すると、何が起こるのか。それは、被害が即座に最小限に抑えられるということなのだ。
ロンドンというと、損害保険の元締め的な組織、ロイズ保険組合が存在する。
サンダーバードの放映された、1960年代、巨大災害の多発で、大赤字を出し経営危機に陥った事があった。この巨大災害を、最小限に抑える組織には、保険業界として、保険支払額より少なければ、そこに、お金を投入するだろう。そこで、目をつけたのが「国際救助隊」つまりサンダーバードだったのではないだろうか。
ペネローペさんは、事件が起こると、ロンドンの保険会社を走り回り、被保険者に対し、最大に支払わなくてはならない金額と、サンダーバードが活躍したことで、押さえられる金額など、リスクに関する情報を提示して、国際救助隊の費用を出させていたのではないだろうか。
いくら、非営利ではあるNPO/NGOといっても、活動資金は必要だ。だからこそ、お金を集める構造が必要なのだ。
日本のNPO/NGOは、お金を儲けるのは悪だと思いこみすぎて、そういう資金集めの活動をおろそかにしている面があるのではないだろうか。そして、お金が動かない構造になれてしまう。お金が動かない構造だからこそ、助成金制度を作る方も、やっているという事実だけが欲しい程度の、最低限の予算でしか、NPO支援をしないのではないだろうか。
防犯に対するNPOや、災害の被害を最低限にするためのNPO、人の健康に関係するNPOに関しても、それで、保険の支払い額が減るのなら、日本の保険会社も、そこに、お金を投じてもいいという話しもある。

ちなみに、日本の特撮に出てくる組織って、公務員系って多いよね。
ウルトラマンの科学特捜隊は、自衛隊の一組織っぽいし。
ウルトラセブンのウルトラ警備隊は、国際組織だけど、他は、どうも公務員系。
今年で30年目のゴレンジャーは、ウルトラ警備隊同様、国際防衛組織が背後についてはいるが、なんか、日本臭い。国連軍に参加している自衛隊という雰囲気がある。

しかし、仮面ライダーのおやっさんは、喫茶店では、あれだけの研究開発はできないはず。ライダー少年隊は、ボランティア活動っぽいので、資金源は、どこにあるのかは不明だ。

この資金源への想像力の貧困さが、日本のNPO/NGO活動が、資金面で困りやすい原因の一つかも知れない。


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「モーニング娘。“熱っちい地球を冷ますんだっ。”文化祭2005 in 横浜」に出ます。 [2005年09月14日(Wed)]
楽天や楽天ブックスとタイアップということで、,ネット上で、今日辺りから告知が出だしている「モーニング娘。“熱っちい地球を冷ますんだっ。”文化祭2005 in 横浜」に、私が出ることが正式に決まりました。



といっても、モーニング娘。やハロプロのタレントが数多く出てくる大ステージではなく、反対側のミニステージとその近くのワークショップコーナーです。

私の出る予定は

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10/8 

忘れかけた小さな宇宙を探して―。
あなたの心を吹き抜ける、音の森林浴でリラックス。
岡さやか ライブ
「手のひらの森の中で」
ピアノ・民族楽器・歌:岡さやか
音効:東山高志

ピアノ・民族楽器・歌にあわせて、DJで自然の音をコラージュしてゆきます。

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10/9
映像と音楽でつづる感動の朗読劇
「季節はずれのサンタクロース」
危機的な日本の森林を舞台にサンタクロースと
子供たちの心あたたまる物語が始まります

朗読:松田和義
ピアノ・歌:岡さやか
音効:東山高志
原作・映像:岡本 功

愛・地球博で演じたものです。
クリスマスというと。
今回は、地球温暖化の影響で沈んでしまうかも知れない島国「ツバル」のクリスマスツリーの展示もすぐ近くで行います。美しい海と島の映像もスクリーンで上映予定。

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10/10
映像と音楽でつづる感動の朗読劇
「天の浮舟」
森を消費した国の少年と、
森を失った国の少女の出会い

朗読:松田和義 中山由佳 渡辺久恵 
ピアノ・歌:岡さやか 
音効:東山高志
原作・映像:岡本功

こちらは、8/27にプラネタリウムの中で行ったものの再演です。
当日は、150人しか観客が入れず。見ることの出来なかった人から、再演の声や、出演の問い合わせがきています。

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盗まれた時間

ちなみに、10/28は、また別バージョンとなる予定。

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10/8−10 ワークショップ 

「動くオモチャを作ろう」 指導 東山高志

材木の加工品を作る際に捨てられる木っ端を使って、動くオモチャを作ります。
材料の形が様々なので、どのようなものが出来るのかお楽しみに。
出来上がった作品は、どうぞお持ち帰り下さい。

親子での参加大歓迎。

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みんなで、楽しく、地球温暖化を防ぎましょう。

会場でお待ちしております。


☆イベント概要☆

「モーニング娘。“熱っちい地球を冷ますんだっ。”文化祭2005 in 横浜」

このイベントでは、モーニング娘。松浦亜弥、Wなどのハロー!プロジェクトのメンバーたちと一緒に
「地球の温暖化問題とは何か?」
「このまま温暖化が進むとどうなるのか?」
「どうすれば温暖化をくいとめる事ができるのか?」
などを楽しく学ぶことによって、地球環境を自分たちの手で守っていくことの重要性を実感してもらえるイベントです。
ハロー!プロジェクトのファンの皆様はもちろん、小さなお子様やご家族連れにも、会場内でエコについて学びながら、ステージやお食事も含めて1日中楽しんでいただけるイベントになっています。
※コンサートではありません。

パシフィコ 横浜 展示ホール
10月8日(土)10:00〜19:00
10月9日(日)10:00〜19:00
10月10日(月・祝)10:00〜18:00

■出演者
モーニング娘。/エコモニ。/安倍なつみ/後藤真希/松浦亜弥/W/美勇伝/メロン記念日/カントリー娘。/Berryz工房/℃-ute/中澤裕子/飯田圭織/矢口真里/保田圭/稲葉貴子/アヤカ/前田有紀
※出演者は変更になる場合もございます。予めご了承ください。
※公演日により出演者が異なる場合もございます。

こちらのページにも情報が載っています。

グリーンリバー・アートinモーニング娘。文化祭2005




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ドメスティック・フェアトレードのススメ [2005年09月14日(Wed)]
雑貨店や無農薬野菜の店なんかによく「フェアトレード」と呼ばれる商品がある。これは、いわゆる途上国で、不当に安く働かされている現実を打破するために、ちゃんと自立して食べられるような値段で取引をするたげでなく。働く人と消費する人の健康を考え、無農薬にしたり。売れるように商品開発も連携して行い、価格に似合う品質を保持し、売れる商品にしたりしている。
個人的には、このフェアトレードチョコレートを良く買う。

これは、余り値段は高くないし、普通以上に美味しいので、バレンタインデーなんかに、配ると、普通のチョコにうんざりしている人に、素直なチョコレートのおいしさを感じてもらえ、喜ばれる事請け合いです。

さて、こういうフェアトレードは、いわゆる先進国と開発途上国間で行われるのだが、本当は、日本国内で行われるべきではないかと思う。

池袋の駅から歩いて10分ぐらいの所にある。小さな、いろんなものにやさしい飲み屋で、そこの主人に聞いた話だが。
彼が、石川県に行って、中小企業の人たちにあったとき。
今の世の中、全てが価格競争で、誰かが泣く状況になっている。そのため、仕事を発注するときは、自分が泣くのか、誰が泣くのかを、考えなくてはいけないという。
たとえ泣いたとしても、食えなくては意味はない。だから、誰かが泣くことを知っていて、仕事をするのは、忍びないという。

全てが丸く行くということは、中々難しいと思うが、フェアトレードの概念は、日本国内でも実践していく必要があるのではないだろうか。
パートで働いている人も、アルバイトで働いている人も、人材派遣の人も、いろいろ背負って頑張っている経営者の人も、フェアトレードになっていないおかげで、苦労しているのよね。

世界に楽しみながら貢献できるのもいいけど、日本国内でもフェアトレードになってほしいところである。


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家政婦は見た ! [2005年09月13日(Tue)]
介護保険制度がスタートして、5年以上経ち、かつては、家政婦と言われていて、一部の人しか雇えなかったが、形が変わってヘルパーという職業として多くの人が利用し、多くの人が働くようになった。
そんなヘルパーさんたちは、いろんな現場で、様々な事を見てきている。今日は、その様々なことの、ほんの一つのお話しです。
わたしとシェアドハウスをしている同居人の一人のヘルパーさんが、ある老人宅のドアを開けた瞬間、唖然とした。
台所や廊下が木くずや埃まみれになっていて、台所は、ボロ切れ、ボロ雑巾が放置され、流しもドロドロになっていた。
実は、ヘルパーに入る直前に、和式トイレを洋式のトイレに改造する工事が行っていたのだ。
しかし、ヘルパーさんが来たときには工事はとっくに終わって、誰も工事の人はいない状態だった。
それにしても、工事をした後、掃除も片付けもしないとは酷い。しかも、工事をしたとき養生をしていたとは思えない状況だったというのも酷い。
老人は、身体が不自由なので、掃除も出来ずに、ヘルパーさんを待っていたという格好になっていた。
ヘルパーの仕事も、仕事の量が多く、2時間という限られた時間ではこなせない量があるのに、ここに住んでいる老人が普通に暮らすためには、さらに、この掃除もしなければならない。
このヘルパーさんは、普段も少し時間を延長しても、必要な仕事を終える主義なので、片づけることにしたのだが、それでも理不尽で仕方がない。
ヘルパーの派遣をしている会社に連絡したのだが、会社もその状況についてピンときていないようで、さらに改善工事に関わっているはずのケアマネージャーの人も全くどこが問題なのかピンと来ていない。
だが、理不尽な事は、これだけではない。
せっかく、トイレのリフォームをしたのだが、それが、酷い内容なのだ。
まず、ドアの作りが雑で、あとで駆けつけた大家さんが見ても酷い出来であった。さらに、ドアの取り付け位置が変で、モノが当たって明けにくい位置に変更されていた。
そして、極めつけは、和式トイレから、洋式のトイレに変わったのはいいが。その便器に付いている機具は、電源がないと使えないのだが、トイレに電源コンセントが設置されて折らず、せっかく取り付けた機具が役に立たないのである。
住人である老人は、これでも、以前より用をたしやすくなったと喜んでいるのだが、せっかくの機能は使えないのだ。
そこに大きな問題があるのだ。
和式→洋式への便器の取替など、バリアフリーのための住宅改修や福祉用具の購入・レンタルには介護保険が利用でき、市区町村によっては、別途助成金が支給される場合もあります。 そのため、工事によっては限度額が違うが、基本的に、利用者負担1割で工事が出来る制度となっている。
そんなこともあり、リフォーム業者の売り込みが激しいカテゴリーの工事の一つである。
給付対象となる改修工事は、
廊下や階段、浴室、トイレ、玄関まわり等への手すりの設置
段差解消のための敷居の平滑化、スロープ設置、浴室床のかさ上げ等
滑り防止、および円滑な移動のための床材の変更(畳・じゅうたん→板材等)
扉の取替え(開き扉→引き戸・折り戸等、ドアノブ交換、戸車設置等)
洋式便座等への便器の取替え
上記の住宅改修に付帯して必要となる改修
(下地補強、給排水設備工事、路盤整備、壁/柱/床材の変更等)
という項目がある。
これらは、基本的には1回だけしか使えないが、分割して工事をしたり、引っ越したり要介護認定の度合いによっては、複数回使える場合がある。
これらは、20万円の工事を2万円で出来るということもあり、手軽に実施できるという事がある反面。給付の限度額があるため、単価の安い工事が多く、工事をする身としては、単発では、利益が少ないため、大量に受注しないと割に合わないという面もある。
単価が安いということもあり、粗雑な工事をする事があるのだが、今回はまさにそのパターンだったのだ。
しかし、工事というものは、一度すると、一度してもらった所に、再度発注する場合が多いという特性もあり。単価が安くても、その仕事を受けることによって、再受注の可能性を高めるという効果を期待して、販売促進的な要素を含めて、熱心に営業をする所も多い。
そんなことで、売り込み合戦が発生している。
それにしても、ちゃんとした工事をしたら、また、頼んでくれる可能性があるのに、なんで、いい加減な工事をするんでしょうね。自分で、自分のクビを締めているんじゃないのでしょうか。
それでも、いい加減な工事をする理由は、その老人の要介護度が低く、しかもお金持ちそうでなかったため、リピートがないと踏んだのだろうか。もし、そうなら、最低だ。
また、設計や調査の段階でのミスも大きい。
餅は餅屋とはいうけど、雑な工事をしたとはいえ、便器の交換は水道屋の仕事で、電気は電気屋の仕事。設備屋として、水道も電気も出来るところもあるが、水道屋に電気工事の仕事をさせることは出来ない。
設計段階での調査が不十分だったために、設計要件に入らず、付帯する電気工事が出来なかったのではないだろうか。
福祉住環境コーディネータなどの専門家がいるが、電源があるか無いかというのは、そんな専門的知識がなくても、解るはずだ。
そして、今回、介護保険の給付金を使って工事をしたわけだけど、電源がないために、使えない機器のために、余分に公金である保険金・税金を使った事になる。
そして、一割負担とはいえ、余分にお金を払ったことになる。
これって、おかしいですよね。
また、当の本人は、あまり財布が傷んでいないせいもあってか、電気を使った機能を使わなくても満足しちゃっているようで、問題意識もなく。老人が少しでも改善し喜んでいる様子を見ているだけに、大家さんもケアマネージャーさんも、問題だという意識がないようです。これも、困ったモノです。
掃除の件も含めて、誰も、当事者意識をもてないんですね。
そんなことで、どうも、変な住宅改修業者が、まかり通ってしまっているようです。

みなさんの身の回りにも、もしかすると、今回の様なことが起こるかもしれません。

いや。
気が付いていないだけかも。

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タイは国でファシリテーターを育てている [2005年09月12日(Mon)]
昨年8月に、タイの東部のプリチンブリー県プラチャンタカーム郡に、ビデオの撮影に行った時に聞いた話である。
この時の撮影は、開発教材として、日本で研修を受けたタイ人の方が、タイに戻って、どうやって、地域で合意形成をしていってるのかという部分の撮影である。今日は、5月に研修生として日本に来た人を集め、学んだことを、おさらいすることで、自分のものにしていくというワークショップを行った。
日本での研修では、モデルとなった自治体のファシリテーターが、進行役となって、ワークショップを20日間行ったが、今回は、研修にも同行したタイの内務省地方行政局の方が、ファシリテーターを務めた。
ファシリテーターとは、会議をうまく進める、進行役のような人で、会議を進行させるだけでなく、参加者の意見を引き出し、合意を形成することを促進する人で、ワークショップなどで活躍します。
昼の一時から、プラチャンタカーム郡の集会所に、日本で研修を受けた15人が、次々とやってくる。前の集会が長引いて遅れている人もいるが、定刻を少し過ぎて、ワークショップがスタートした。
2つのグループに別れ、ファシリテータの進行にしたがって、ポストイットに、書き込み、それを模造紙に貼り付けるなどの作業をし、学んだことを纏め上げ、さらに、新しい学びを深めていく。
それにしても、手馴れているというか、見事なファシリテーションだった。
住民主体のまちづくりを実践した町の日本の行政マンは、その見事なファシリテーションにおどろしていた。そして、タイの内務省の人に、このような、ファシリテーターは、たくさんいるのかと聞くと、たくさんいると即答された。
タイの内務省の地方自治を推進する部署では、二年前から、各県ごとに8名のファシリテーターを育てているそうだ。
1997年に憲法を改正して、地方自治を推進していくために、合意形成を進めていくための一環として、ファシリテーターという人材も育成していたのだ。
日本では、住民参加型のまちづくりということで、多くのワークショップが開かれたり、ここ数年、ファシリテーターという役割がビジネス分野でも注目され、いくつかの協会などができ、ファシリテーターを学ぶ人が増えたが、国レベルで育成することを取り組んでいるわけではない。
タイの地方自治への取り組み、住民主体の地域コミュニティづくりは、真剣に取り組まれているという事を感じた。
そうすることによって、小さな行政を実現しようとしている。
省庁を再編することで、小さな政府を実現する方法もあるが。本当の意味での自治体となることや、住民による公益活動により、無理のないかたちで、きめ細かな対応が出来た上に、小さな政府の実現が可能となるだろう。


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プーケット系ブログが面白い [2005年09月12日(Mon)]
昨年末の津波の後、町はとっくに復旧しているのだが、復旧されている様子が今ひとつ報道されず、日本人観光客がなかなか戻って来ていないプーケットでは、どうも、自分たちで独自に情報を流そういうムードが、ゆっくりと高まっているようで、新しいブログが立ち上ってきているようです。
津波直後は、零細企業や個人事業者の多いプーケットでは、自らのホームページで、復興状況をレポートする事が多く、復興情報サイトがたくさん現れました。
しかし、いろんな情報が出てくると、全て本当の情報だとしても、どれを信じて良いかわからなくなるという事が発生し。プーケット復興委員会のサイト(http://www.phuket-fukko.com/)という、公式サイトが、津波から1ヶ月少し経った、2月7日に立ち上がりました。
そんな流れとは別に、プーケットで働く日本人の方の中から個人的にブログを始めた方も現れ。南の島の日常という情報発信を始める人が増えました。これが、なかなか面白いんです。
タイ・プーケットならではの日常のおはなし。
おいしい料理や、面白い出来事。
多くの人は、タイ人の方と結婚なりをしているので、結婚をして子どもが生まれてわかる、タイ人と日本人そしてその他の国の人との文化の違いや。タイの出稼ぎ労働者のこと。
日本では失われた、ご近所づきあいのお話し。
そして、プーケットという島にいる、日本人コミュニティの様子。
日本から、訪ねてきてくれた人のお話。
など、異国に暮らす日本人の生き様と、その人たちの人情味のあふれる繋がりが手に取れるようにわかる気がするんですよね。
もちろん、プーケットの魅力にとりつかれた方ばかりですから、最大限に、しかも自然体にプーケットの魅力を語っています。
また、マスコミが、被害の酷いところの映像を流した後、復旧した様子をあまり流してくれない替わりに、これらのブログが、日本にいるプーケット好きの人との連絡手段になっているようで。商売に繋げるつもりがなくて始めたのに、結果として、わずかながらも、お客さんが戻ってくる切っ掛けとなるという成果を出すところも現れているようです。
そんなことでか、どうかは、わかりませんが、新しいブログも少しずつ出てきているようです。
何百人しかいないプーケットに住んでいる日本人(そのうち子どもが100人以上)なのに、私の知っているだけで、これだけのプログがあるというのは驚きです。
プーケット系ブログは、インターネットとリアルとで有機的に繋がったブログの世界を実現してきているように思います。
ブログの生み出す、ネットワーク技術を使いつつも、どこか懐かしくて新しいコミュニティのあり方を感じさせます。

どっこい、生きているプーケットの日本人の姿をちょっとだけ覗いてみて下さい。そして、ちいさな情報発信だけど、いろんな人に、プーケットの魅力を伝え、一人でも多く、プーケットに行ってみたいと思ってもらえるといいですね。


★私の発見したプーケット系プログ★ 順番には特に意味はありません。

ノックのプーケットのんびり生活

◇◆◇きん かーお るーやん?◇◆◇

メオタイ イン プーケット

プーケットに住んでみた

海外でのキャリアを求めて日本脱出し留学を経てタイ…
働くママはつらいよ・・・

プーケット海BLOG 

DIVING THE WORLD  

ヤマトマンションの愉快な仲間たち  

アクアランド プーケットのダイビングショップ

プーケットのホテル

気がつけば30歳半ば、 プーケットから海のこと世界のこと 〜ひとりぼやき

プーケットから世界に叫ぶ!〜浜ちゃんのプーケット日誌〜

南国!プーケット子育て日記

今日のプーケット

プーケットまったり日記

こうやって、改めてみると、見つけただけでも、ブログの数が多いですね。
プーケットは、日本人の人口あたりのブロガー率が高いかも。

そして、数が多いだけではなく、それぞれ個性的なのも特徴。
コメントなどをみていると、プーケットの中での繋がりの強いサイト、プーケットの外の方との繋がりの強いサイトなど、繋がり方の違いが見えてきます。もちろん、それぞれの感性も観点も違います。
この違いを楽しむのも楽しいですね。日本国内のブログって、個人の情報発信の意味を取り違えているのか、ニュース記事を転載しただけのブログが多く、ページに書かれた内容の違いが出にくい傾向があります。
国内を見回すと、同じようなブログを作って競い合って作っていると思えるブログ群もあります。
それに対し、プーケット系ブログって、別に稼ごうとはおもってないようですが、足で稼いでしまた情報について、自分なりの面白さを感じ、自分なりの情報を発信出来ているという感じがするんですよね。

ニュース記事を転載し、それに、コメントを加えたブログの記事は、アクセスが集中しやすく、それなりの成果を得られるのですが。
単にワイドショーのコメンテーター状態になっているだけで、情報の発信者にはなっていない気がするんです。
(アクセスアップを図りたいときは、わざと、そういうスタンスを取って書く場合がありますが・・・)

その点、足で稼いだというか、生活の中から出てきたネタのブログは、地味ながらも情報の発信者になってるんですよね。

やはり、プーケット系ブログの魅力の一つは、きっちりと「個」として、情報発信者になっているということです。
だから、日本人の中のブロガー率が高くても、時々ある同じニュースソースでも、同じ内容にならず、それぞれのブログの個性が出るので、巡回しても「また同じかよ」って思わせない。
しかも、それらが、コメントなどを通して複雑に繋がっている。(「有機的に繋がっている」とか、「共存している」という言い方もできますね)
それが面白いんですよね。
これって、ブログの面白さの醍醐味だと思います。




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ノイズキャンセリングヘッドホンが生まれたわけ [2005年09月12日(Mon)]
ここ最近、iPodが爆発的に売れたおかげで、ヘッドホンステレオが注目されている。また、デジタル技術を駆使して出来た、ノイズキャンセリングヘッドホンも流行している。さんなことで、新たなヘッドホンステレオブームが来ていると言えよう。
さて、このノイズキャンセリングヘッドホンというものは、ヘッドホン外の音を解析し、その音を消すように、位相を逆にした、打ち消す音を発信する装置を、音楽に被せることで、飛行機での移動中など、騒音の激しいところでも、静寂の中で音楽のみが聞こえるようにしようという試みの商品だ。
これがけっこう売れているのだ。
それにしても、このノイズを消すという事に拘ったのも、ここまでくると恐れ入る。
でも、このノイズを消すという拘りは、どうも、ここ2、300年続いている傾向なのだそうだ。「音さがしの本--リトル・サウンド・エデュケーション」〔春秋社〕という本の後書きに書いていたのだが。
産業革命以降のここ2、300年は、生活の中での音が増えたため、生活の音にかき消されずに、音楽を楽しむためには、音楽を閉じこめる必要があったからだという。
いままで、野外などで演奏していたものが、コンサートホールという、外の音から切り放された所に移った。
そういう、外界の音との区別をする中で、カーステレオや、ヘッドホンステレオが生まれたという。
その現時点での究極が、ノイズキャンセリングヘッドホンなのだ。
それほど、世の中は、音にあふれているということなのだ。

「音さがしの本--リトル・サウンド・エデュケーション」の著者の、R・マリー・シェーファーは、サウンドスケープ(音の風景)という概念を作り出した人で。このサウンドスケープでは、自然の音、都市の雑踏、楽曲など人口的な音などを、一つの風景として捉え。人々と音とがどのような関係にあるのかを探る概念である。

音と人との関係を、そっと覗いてみると、音を通して、環境と人間の関係が見えてくる。

そして、音楽が閉じこもっていくのと同時に、人間も閉じこもっていく様子もみえてくるから恐ろしい。


「音さがしの本--リトル・サウンド・エデュケーション」は、そんな、音と人の関係を見つけるための、アイデア集である。

音さがしの本--リトル・サウンド・エデュケーション

ジャンル 音楽書
シリーズ 音楽教育
商品番号 93438-5
判型 四六変形判上製カバー装
ページ数 160頁
発行日 1996-12-10
ISBN 4-393-93438-5
編著者 R. M. シェーファー, 今田匡彦
著者略歴
説明 身近な自然の音、さりげない日常の音に耳を澄ますことにより、世界に対する素直な感性と優しい心を育ててゆく魂の癒しをもたらす、子どものためのワークブック。カバーと本文中のイラスト=高畠純。


もし、この本が、音楽の教科書だったら、音楽嫌い(音楽の授業嫌い)が、減るんじゃないかなあ。
このあたりの、ネタは、後日あらためて。


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ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」
まいける東山監督作品 ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」