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STILL ALIVE

2001 ニューヨーク同時多発テロによる海外渡航自粛
2002 SARS(重症急性呼吸器症候群)による渡航規制
2003 鳥インフルエンザによる東南アジアへの渡航規制
2004 スマトラ島沖地震による津波被害
次は何が起きるのか?

ここ、数年、観光で生きているタイ・プーケットは、毎年のように、数々の苦難が襲っているが、立ち直っている。
しかし、今年、2005年は、すでに津波被害からの復旧が終わったにも関わらず「日本人観光客だけがプーケットに来ない」という現象が発生。それは、タイ・プーケットで、現地のタイの人たちと共に暮らし続けている日本人たちを直撃。それでも、力強く、楽しく、生きている。そこには、今の日本社会が失った大切なものが生きていた。

ブログ名同名のドキュメンタリー映像の製作に関する話題。
風評観光被害の他に、地球温暖化の問題、コミュニティの再生、人間の回復、地域の再生、貧困問題などを取り上げてゆきます。
ツナミクラフトの「さをり織り」の情報。
エコロジーシアター「天の浮舟」情報も。


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北のもの東のものを売る [2011年04月24日(Sun)]
アースデイ関門では、遠く離れた仲間の商品の販売も行われています。



仙台に住む、東北のアフリカおばさんと呼ばれている方のプロジェクトの商品。
こちらの記事の写真の右側の方に座られている女性たちのプロジェクトです。(うわっ、わかりにくい)

東日本大震災により、今生きて行く事や、生活必需品は売れるのですが。趣味性の高い商品は売れないとのことで、私たちのうしろのブースで販売していました。

どうも、横浜開港博Y150のヒルサイドでも接点があったようです。
ちなみに、この時期はトラブルに巻き込まれて地獄をみていたので、ブログ記事がありません。
Y150のヒルサイドで一週間の間、一人で何人分も働きどろどろになり、そのまま湘南に逃亡しちゃってました。


んで、わがブース。



仙台の「さをり本舗ねこや」さんの作品。
こちらも、先ほど紹介したアマニ・アフリカさんと同様の理由で販売。


ついでに・・・もひとつ。



夕張の「手織り工房レラ」の作品。
職員の方がいろいろ入れ替わったりしていますが。織り子さんたちの仕事はしっかりしています。
製品の品質感は、良くなってきています。

その一方で、縫製の方の手がどうしても足りない状態が続いているようです。
仕方がない部分ですが、納期に追われるような時があるようです。
被災者の方においしい魚を食べてほしい [2011年04月24日(Sun)]
アースデイ関門には、いろんな出店者がいます。
港町なので、海に関わる出店者が多い。



小倉の魚の「ぬかみそだき」屋さんは、東日本大震災の被災地の避難所にいる漁師さんやご家族の方たちが、魚を食べられないでいると聞き。自社の製品を被災地に送ろうと試みたのだそうです。
しかし、まとまった量が無いと受け入れられないとか、保冷車で送ることが出来ないなど、様々な理由があり、結局は送れなかったそうです。
九州と東北は遠いですが、海で繋がっている。

ちなみに、劇ウマでした。



「海が好き」Tシャツを売る水産大学校生。

水産大学校では、下関らしいものを使った「魚醤」を開発しています。



あまりにもべたですが「河豚」と「鯨」です。

まず、フグですが。
唐揚げとかになっているような、小さなフグを使っているのだそうです。

クジラは、鯨の肉を切るときにでる、肉の破片を使っているのだそうで。
鯨から戴いた命を、最後の最後まで無駄なく使いつくす精神に則ったものです。

なんか、両方とも栄養価も高いみたいですよ。

ちなみに、鯨は哺乳類なので「魚醤」ではなく「醤油」になります。
大豆からつくる醤油の事や、イカという魚ではない軟体動物で作るものも「魚醤」扱いされるという事を考えると、なんとなく、納得いかないけど・・・
被災他の自治体のお金が尽きつつある [2011年04月12日(Tue)]
ある現地の関係者からの話ですが。震災から1カ月経って、地方自治体や公共の支援活動の資金が尽きつつあるようです。地方自治体に直接お金が入る仕組みを作らないと。例えば、被災地域の保健や医療などの公共サービスの機能まで止まってしまう可能性があるとのことです。

現在の義援金の仕組みでは、公共サービスにお金が回りません。
被災者個人に対しては、義援金、雇用保険、労災という制度があるので。適用されている方に関しては、おそらくこの一年は働かなくてもお金が入りますが。
国から自治体に対しては、そういう仕組みはありません。
国があてにならないのなら、地方自治体同士、民間、海外から動くしかありません。

まだ、仕組みが出来ていませんが、このことを念頭に置いて、募金活動なりのアクションをお願いします。
千羽鶴 [2011年01月14日(Fri)]
「サダコと千羽鶴」の著者が亡くなっていたそうです。海外に原爆の放射能による白血病の事を広く伝えた画期的な作品を書かれた方です。ご冥福をお祈りします。

さて、禎子さんのこともあって、広島に千羽鶴が贈られるようになったそうですが。
それが、年間だいたい5000万羽なのだそうです。
善意で贈っていただいたものですから、捨てるわけにもいかず、保管するのも大変と、処理に困っているそうな。
広島市の大きな悩みでもあるわけです。

もうすぐ、阪神大震災の日ですが、被災地にも善意で贈られてきたものが山のようになります。タイやインドネシアでは、第二、第三の津波と呼ばれていて。救援物資としてやってきた服が住民の需要をはるかに超えて着られることなく10メートル以上も積まれた山がいくつもできたそうです。

いま、すごい勢いでタイガーマスク運動が広がっていますが。
善意の広がりはいいのですが、プレゼントの数が需要を超えたとき、善意が無駄になってしまう可能性を持っています。

たとえ需要を聞いて贈ったとしても、ダブって需要を超える事もあります。
タイ南部では、漁船の津波によるダメージが大きかったということで、いろんなところから船を贈られ、大量の漁船が一斉に漁をしたため、乱獲となり、漁獲高が落ちるということがありました。
だから、相手に需要を聞いただけではだめなんですよね。ちゃんと調整しないといけないわけです。

いずれにしても、贈られたあとに、どうなるのか・・・ 是非考えてほしいですね。

善意が無駄にならないように・・・・


米作家エレノア・コアさんが死去 「サダコと千羽鶴」著者

 「サダコと千羽鶴」の著者で米国の作家、エレノア・コアさんが昨年11月22日、米ニュージャージー州で死去していたことが13日、分かった。88歳。広島市の原爆資料館が明らかにした。

 同資料館によると、コアさんの遺族から連絡があった。コアさんはカナダ西部サスカチワン州出身。近くしのぶ会を現地で開く。

 戦後、新聞記者として広島を訪問し、原爆による惨状を取材した。その後再訪した際、被爆して10年後に12歳で白血病に倒れた佐々木禎子さんを知り、1977年に「サダコと千羽鶴」を出版。米国やカナダの小学校で副読本として読まれるようになり、禎子さんの生涯が世界に知られるきっかけとなった。

2011/01/13 12:23 共同通信







タイガーマスク運動に想う [2011年01月13日(Thu)]
孤児施設にランドセルや学用品を「伊達直人」などの名前で匿名で贈る「タイガーマスク運動」が話題になっています。
まあ、多くの人が支援する気になることはいいことなのですが、いろいろ想う事が・・・・。

タイガーマスクは、孤児院出身の伊達直人がタイガーマスクと言う覆面レスラーとして戦いファイトマネーを孤児施設に寄付するという作品ですが。
その面のイメージがとりただされて、タイガーマスク運動となっています。
確かに実際は伊達直人が、孤児院のちびっこハウスに寄付をしているのですが。
伊達直人は、普段からちびっこハウスに顔を出し、普段から面倒を見ている人である。
だから、匿名の人ではないということです。
原作では、子どもたちからすると、伊達直人は、目に見えた存在であるわけです。

しかし、タイガーマスク運動の伊達直人は、子どもたちからすると見えない存在である。
これは、あまり良い傾向とは思えません。

私は、タイガーマスクではないけど、津波孤児施設に定期的に顔を出しています。
施設では、支援している人への感謝の気持ちを伝えるように指導していて、子どもたちは自然に感謝の気持ちを表現してくれます。

2年前に図工の先生を連れて絵を描いたり、造形遊びのワークショップをしにいったのですが。その時の事を覚えていて、私がいくと、最新の作品を見せてくれる子どももいます。
これが、なんとも嬉しいです。

ですが、誰からもらったのかわからないものをもらった場合、誰に感謝をすればいいのか、混乱が生じます。それが、つづく事で、有り難味ということがわからなくなる可能性さえあります。

もし、施設の子どもたちのことを思うのなら、出来れば通うことをオススメします。


原作の伊達直人の設定もなかなか奥が深いです。

伊達直人は、海外の企業「虎の穴」に、その才能を買われて、全額負担で、海外留学というか研修に行きます。そして、プロとしての技能を身につけて日本に帰国し、プロレスラーとして仕事につきます。海外の企業「虎の穴」とは契約で、ファイトマネーの半額を上納することになっていたのですが、ちびっこハウスの経営難を知り、上納するお金に手をつけてしまったことで、「虎の穴」との確執が始まった。

これで思い出したのは、奨学金の返済をしていない人が問題になっているという話です。
もし、伊達直人を支援した団体が、虎の穴ではなく、奨学金組織だったとすると。
伊達直人は、奨学金を返済しない悪い人ということになる。

日本の奨学金は、給与式の奨学金が少なく、ほとんどは貸付、つまり借金になるというしくみです。伊達直人の半額という割合ではないが、返済するのが義務である。
その点、虎の穴と似た構造を持っている。
だから、奨学金が返済できない人も、伊達直人も、約束を破った悪い人である。

それにもかかわらず、テレビや漫画を見ていた人の多くは、タイガーマスクが正義の味方だと思っている。

奨学金を返済できていない人とは、大違いの反応です。
イメージとは恐ろしいものです。

まあ、伊達直人は、善意でちびっこハウスに寄付をしたわけですが、同時に、プロレスの多額のファイトマネーを目にして、思いあがってしまった人なんですよね。
お金をたくさん持つと、なんでもできるような気持ちになってしまう、人の心の弱さでしょうね。


また、虎の穴は、お金を稼ぐ場合、かならずしも真っ当な方法だけではないという現実を象徴していると思う。
それに対し、タイガーマスクは、アントニオ猪木やジャイアント馬場などのレスラーと出会い、少しでも真っ当に稼ぐ方法にシフトしていくところに、多くの人が共感し、このドラマの魅力がとなっている。
だから、伊達直人は、奨学金を返済できない人に比べて、いい印象があるのではないでしょうか。

今回のタイガーマスク運動ですが、もしかすると、真っ当な方法で稼いだものでないものも含まれているかもしれません。ですが、伊達直人を名乗ることで、伊達直人に自分重ね、真っ当になろうと思っているのなら、それもいいのかなと思います。


さらに、原作では、伊達直人は、子どもをかばって交通事故で死ぬわけですが。死ぬ前に、タイガーマスクのマスクを捨てます。
人生の最後を意識したとき、伊達直人として死にたかったのでしょうね。
死んでも匿名性を守るというのが、伊達直人のプライドというものなのでしょうか。

今回のタイガーマスク運動ですが、匿名性のために伊達直人を使っていますが。
出来れば、支援の際は、顔が見える関係であってほしいと思うと同時に、一方で、匿名であるなら、死んでも匿名を通すぐらいのものが必要なのではないかと思うわけです。

ちなみに、阪神大震災後に現れた救援物資を配っていたタイガーマスクって、2009年に引退したらしいですけど、一生匿名を通してほしいなと思っています。

今回のタイガーマスク運動ですが、15年続けてきた、阪神大震災後に現れたタイガーマスクのように、できれば続けてほしいですね。

ちなみに、私は、津波の孤児施設にあと10年は通おうと思っています。
ここには、3歳から18歳までの子どもが暮らしているわけですが。
今年が津波から6年目ですから、全ての子どもたちが18歳になる時まで通えたらと考えると、あと10年通わなくては・・・って思っているわけです。

たいした支援ではないですけど・・・・
立法の不作為ってけっこうあるかも。 [2011年01月07日(Fri)]
夫婦別姓に関して提訴するって報道がありましたが。気になった言葉があります。それが「立法の不作為」ってやつです。
簡単にいえば、法律を作るのをサボってるってやつです。その結果、国民に不利益を与えているってやつです。

保坂展人さんが『「選挙制度」と「ネット選挙」こそ規制緩和せよ』という記事で指摘している、選挙活動に対するインターネット利用。
一票の格差是正なんてそうだし。

他にも、法律の名前の目的を達成せず、逆に本来の目的とは逆に不利益になる法律も、立法の不作為とすると。
障害者自立支援法とか、ゴロゴロ出てきそうです。


夫婦別姓求め初提訴へ=「憲法違反」と国賠請求―東京地裁
(時事通信社 - 01月06日 21:03)

 夫婦別姓を認めない民法の規定は、夫婦が同等の権利を有するなどと定めた憲法に違反するとして、男女5人が国や自治体を相手取り、別姓で出した婚姻届の受理や計約500万円の国家賠償を求める訴訟を東京地裁に起こすことが6日、分かった。2月にも提訴する。

 原告側の弁護士によると、夫婦別姓を求める訴訟は初めて。選択的夫婦別姓制度の導入に向けた議論に影響を与えそうだ。

 訴えるのは、富山市の元高校教師塚本協子さん(75)や東京都、京都府の計5人。1985年に女子差別撤廃条約を批准し、96年には法制審議会(法相の諮問機関)が選択的夫婦別姓制度の導入を答申したにもかかわらず、民法を改正しない立法の不作為で、精神的苦痛を受けたなどと主張する見通しだ。

 塚本さんは「民主主義の世の中なのに、女性が姓を変えるべきだという因習になぜ縛られないといけないのか」と話している。
 

ちなみに「女性が姓を変えるべきだという因習」って、一般化したのはここ100年少し。
そもそも、姓を持つ事を許されていなかったわけだし。姓を持つ事を許された一部の商人などは、婿養子を取る、母系社会なので、男性が姓をもらう形か姓を変えることになる。

それにしても、精神的苦痛で訴えるというのは、ちと弱い気がする。
姓が変わる事で不利益を最も被り易いのは、女性の研究者。
学術論文は、本名で書くわけですが、姓が変わる事で、データ上キャリアが分断された形になってしまうってことです。
これは、もしかすると、既に国家的損失になっているかもしれませんよ。
モーケン族の子供たち [2010年12月01日(Wed)]
今回は学校が休みの日にスリン島に行ったため、モーケン族の子供たちをたくさん見かけました。




村で海に飛び込む子供たちを見ているときはいいんですが、観光エリアに来ている子供たちにには、少し慎重に対応しなきゃいけないと感じました。


村で作った作品の販売を手伝う子供たち。
モーケン族の子供たちはシャイな子供も多く、物が売れている感じがしないんですよね。
それは、それで仕方ないんだけど。どのぐらいの価格で買うのが、彼らにとってハッピーになれるかを考えると、迂闊に手を出せない。
一方、写真に写りたがる子供たちの一部には、写真を撮ったあとに、手を伸ばしてくる素振りを見せた。お金をくれという仕草にも見えるし。デジカメならすぐに撮影された物が見ることが出来るので、それを見せて欲しいというようにも見える。
私は、後者と受け取り。写真を見せたら大ウケ。ちょっと安心。
しかし、自給自足に近い暮らしをしているモーケン族にとって、自分たちの感覚でお金を払う事によって、どのように感じるのか?価値観がどのように変化するのか?とても気になる。
安易にお金が手に入る方法を得た場合、どのようになるのかだ。
とはいえ、ニューテクノロジーの導入されたモーケン族の村には、それを維持するためのお金が必要。


モーケン族の村には学校兼保健所があります。こちらには、子供たちの描いた絵の絵はがきが販売されていました。
誰の描いた絵が売れたかがチェックされ、その子に販売代金が渡されるのだそうな。
絵にタイ語で何か書いてあるものもあります。
文字を持たなくても、独自の測量技術、独自の造船技術、独自の文化伝承を持っているモーケン族ですが、タイという国の国民として暮らしていくために必要な事なんでしょう。
そして15歳になったら、ほかのタイ人と同様にIDカードが発行されます。
独自の文化は継承されていくのでしょうか、タイの文化と同化していくのでしょうか。
ミャンマー側にいる同じ文化を持つモーケン族とはどのように繋がっていくのでしょう。
気になります。


ハマヒルガオで迷彩する子供


いまはどうかわかりませんが、子供の頃、空き地で戦争ごっこなんかやった事があるんですが。
どこで知ったのか、迷彩に機関銃を持つ姿が、妙にリアル。
電気も来ていない家が多いので、ビデオで見たのではないと思う。
ミャンマー国境も近いし、軍隊も身近なんでしょうね。
良かれと思ってやっても、別の問題が発生すること [2010年10月19日(Tue)]
越谷レイクタウンに出店していたら、高校生の時、古着を津波被災地に送ったという方がブースを訪ねてくれた。
気にかけてくれたことに対し、ちょっと嬉しかったが、現状を伝えなければならないと思って、送られた古着の行方について話した。
津波―アンダマンの涙」にも書かれているのだが。津波被災地の避難所には、うずたかく積み上げられた、着られることのない古着の山が出来上がっていたという話である。
自分たちが善意でやったことが、必ずしも、その目的を達成できていないという現実を知ってもらいたかった。
タイのパンガー県では、それらの古着を利用して、手づくりの民芸品をつくることで、作業による心のケア、仕事づくり、収入づくり、はたまた、大量に押し寄せたボランティアの時間つぶしなど様々な役に立った。
機転を利かせて最終的に役に立ったからこそ、送られた古着の結末についてお話できたのですが。古着を送ることによって、ごみが増えただけだったり、産業が衰退してしまった所もあるわけです。
今回は、たまたま、私が知っているところが、ちょいと救われる、いい事例がなかったら、古着を送った方の話を、顔を引きつらせて「支援を、ありがとうございます」と言いつつも、顔を引きつらせていたに違いない。

翌日、日比谷公園でのお祭りに行ったら。
田中優さんがいたので、ちょうどいいと思い「幸せを届けるボランティア、不幸を招くボランティア (14歳の世渡り術)」を買っちゃいました。
ボランティアや支援活動の本質が書かれている貴重な本です。
街頭募金、空缶拾いなどの身近な活動や海外援助……これってホントに役に立ってるの? そこには小さな誤解やカン違いが潜んでいるかも。“いいこと”したその先に何があるのか考えてみよう。 ということで。中学生が読めるように作られた、やさしい本。
ちまたに流通している多くの支援に関する本の多くは、活動レポートだったり、現状報告だったり、支援者を集めるための感情に訴えかける内容だったりするわけですが。その真ん中ですっぽり抜けている「ボランティア」の本質の意味について、この本には書かれているんです。



そういや、今、京都の方で、ホームレスなどに空き缶を回収させないようにしようという動きがあるそうです。
全国ではすでに実施されていて、いち早く東京の杉並区で採用されたのが有名です。
確かに、町中で、小汚い服を着て、ごみ箱をあさって、しかもガチャガチャと騒音もあるということで、不快に思う人がいるのはわかる。
それに対し、格段に高い給料をもらっている役所や役所から委託されている産廃業者が、ホームレスなどの生活に困窮している人たちの仕事を取ってしまうというのは、人道的に問題があるように思う。
幸せを届けるボランティア、不幸を招くボランティア (14歳の世渡り術)」には、デポジット制度を使う事により、企業が国や地域など国民に産業廃棄物の負担をさせないという社会的責任を取るとともに、結果としてホームレスなどの生活困窮者への生きるすべを提供している事例が紹介されていました。

成果の出る支援を。楽しく。
人々にとって、いや、地球にとって、何がいいのだろう。常に考え、自ら行動したいところです。

◆書籍紹介◆




ちなみに、京都の動きを下記します。

★★京都市の空き缶回収禁止条例反対「人間の鎖」!★★
---10月20日17時半、京都市役所前に集合して下さい---

◆20日は「くらし環境委員会」の前日という山場のため、東京から湯浅誠さんが応援に駆けつけてくれることになりました!

◆全国で広がっている回収禁止の動きを、ぜひ京都で止めましょう!

◆9月28日、空き缶の回収を禁止する条例の採決が延期されました。
しかしこれは、条例案への批判が高まるなか、賛成する与党会派が拙速な態度の表明を避けたにすぎません。このまま条例案に対する関心が弱まれば、10 月 21 日の 「くらし環境委員会」 で議論が賛成の方向に流れ、 27 日委員会で可決の結論が出されてしまいます。
空き缶回収禁止は野宿の仲間の生活を脅かし、社会的排除を助長するものです。
そこで反対の意思を表明するために、10月20日に京都市役所を囲む「人間の鎖」を行います。

■スケジュール
10月20日(水)
17:30 京都市役所前(御池通側)に集合開始
18:00 集合完了、趣旨説明のあと整列開始
18:30 鎖を完成させ、シュプレッヒコール
→再集合、アピールなど
主催:空き缶回収禁止条例反対デモ実行委員会
連絡先:akikandemo[at]yahoo.co.jp

京都市は、京都市会9月定例会に家庭から出された空き缶などのゴミを持ち去ることを禁止する条例改正案を提出しました。理由は「缶を持ち去る音がうるさい」という苦情が来ていることと、市民のリサイクル意識を向上させるためということです。

しかしそれは、野宿者の貴重な収入源になっている空き缶回収を禁止するほどの理由にはならないと考えます。ほとんどの野宿の仲間は、音や残るゴミに気を使ってアルミ缶回収をしているのです。

確かに行政は、乱雑な持ち去りを行う悪質な業者に対し、何らかの対策をする必要があると考えているのかもしれません。しかし今回の条例改正案のように、一律に全ての回収を禁止してしまうことは非常に暴力的であり、人命を脅かすものです。

現在、貧困問題への社会的な関心が高まり行政の施策が広まりつつある一方、空き缶回収禁止の動きも全国で広がりつつあります。私たちは、行政に対して十分な野宿者対策、貧困対策を求めると同時に、行政に頼らずに、頼れずに生きている野宿者の生活が脅かされることのない状態も求めます。それが今回、空き缶回収禁止条例に反対する「人間の鎖」を行う理由です。

シンガポールのWebサイトに掲載されました [2009年04月24日(Fri)]
5月に開催する「アンダマンスマイル展」の準備のために、3月にタイの津波孤児施設「バーンターンナムチャイ」に行き、子供たちに絵を描いてもらおうと、38年間図工の先生をしていた鈴石弘之さんとともに訪タイ共同作業を行ってきました。
その様子がなんとシンガポールの心のケアをしている団体「Positive Psychology Centre」のサイトに掲載されていました。



たまたま、活動期間が重なった縁ですが、「Positive Psychology Centre」の活動はとても興味深いです。

活動は海や国境を越えますね。




Positive Psychology Centre
http://www.positivepsyche.org/





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管轄って・・・ [2009年03月10日(Tue)]
海外に住んでいる日本人の子どものために、日本語補習校という学校がたくさんあります。
プーケットにも日本語補習校があります。
この日本語補習校には、そこに住んでいる人たちの手でつくられた手作りの学校があり。ぎりぎりの運営をしているところが多いそうです。
そこで、日本の政府から補助金が出ています。
これが、どうも外務省から出ているようなんです。普通、教育のことは文部科学省の管轄だと思うのですが、海外に永住する人以外に対しての教科書の無料配布などが中心の活動となっていて、学校のための家賃や教師給与の補助金は出していないそうなんです。
管轄って不思議です。

その教師への給与の補助金ですが、どうもルールが変わるかもしれないということで、物価の安い地域の日本語補習授業校が揺れているとのことです。
いままでは、物価を考えず定額で支払っていたのですが、そうなると物価の高い地域の学校の教員給与に対する補助金の割合が低くなり、生徒の保護者の持ち出しが増えてしまいます。
逆に、物価の安い地域では、教員の給与が出るために、保護者の負担が少なくなります。
そこで、この不公平を減らそうということで、教員給与に対し、一律で何割を補助するというルールに変えてみてはどう・・・ということなのだそうです。
不公平の是正としては有効な手段だと思うのですが。
地域によっては、日本語補習校の存亡に関わるルール変更だったりもするのです。
どういう地域かというと、物価が安い地域で現地採用で働いている日本人が多い地域です。
日本の企業などの駐在員が多い地域はいいのですが、物価の安い地域で現地採用で働くと、駐在員に対し比べ物にならないぐらい安い賃金で働くことになります。
その一方で、払う方は外国人価格だったりすることもあり、学校にお金を支払う能力が低くなってしまいます。
日本で義務教育期間の教育がタダという常識のまま、海外にきて、教育にお金がかかるということにピンと来ていない保護者の方もいるようで、それも問題ですが、なんとか負担が少なく、海外に住む日本人として教育が受けられるようになればいいのですが。



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活動したことを伝える意味 [2009年01月19日(Mon)]
1月17日に阿佐ヶ谷のLoft Aに『パレスチナ1948 NAKBA』上映&トーク に行ってきました。



イベントの実施の直前に企画が決まり、2.3日しか告知期間がなかったにもかかわらず会場はいっぱいになってます。
店長さんに聞いたところ、予約だけでも50名で、最終的に約80名が来場したそうです。

この日は、ガザ空爆に対して様々な上映会が行われ、新聞などにも報道されたのですが。一方でこのイベントは紙媒体での露出がなかったにもかかわらずこれだけ集まったということはすごいことです。

『パレスチナ1948 NAKBA』は、40年前に当時ひとつの理想的な社会の事例のひとつと言われていたイスラエルの農業共同体「キブツ」に研修に行った広河隆一さんが、たまたま、近くにある破壊された廃墟を見つけたことから、パレスチナ人の行方を追う旅が始まり、その膨大な資料によってつくられたドキュメンタリー映画。
なぜ、廃墟が出来たのか。
そこに住んでいた人はどこに行ったのか。
そこに住んだ人は追いやられた後、どのような暮らしをしたのか。
廃墟になる以前はどのような暮らしをしていたのか。
廃墟になった時何が起きたのか。
そういう様々な疑問を、様々な人との出会いと、継続して繋がっていくことで明らかにされていく。
激しい戦いや悲惨な被害のシーンもある一方で、イスラエル内にもパレスチナへの扱いに対して疑問を持っている人もいたり、人を殺す活動から足を洗い医療や教育に転ずる人の姿、約60年ぶりに村を見ることが出来た人がいたりと希望が見える場面もある。

131分と少し長い作品だが、40年間撮り続けたことからすれば、ほんのわずかのことでしかない。そして、そのほとんどは報道されず、そのわずかな情報の中で世の中が翻弄されている姿が見えた。
何かの機会があればぜひ見てほしい。

さて、上映が終わった後は、重信メイさんとシバレイくんとのトークでした。
現地時間の1月17日にイスラエルが停戦を発表したのだが、今回のガザ攻撃の原因となった停戦中にハマスがロケット弾を打つまでのいきさつの話などが聞けた。この話は全くと言っていいほど大手メディアで取り上げられていなくて。ハマスがイスラエルと合意した停戦を破ったように受け止められている。
実際は、前回の停戦はハマスの方が停戦を宣言しただけで、イスラエルは停戦をしていなかった。そして、その間にハマスに対して様々なちょっかいを出していて、停戦の間にハマスがわが30人ほど殺されていたそうです。
今回のハマスによるロケット弾を発射する一週間前にもハマスに対して攻撃が行われていたそうで。ロケット弾の発射の一週間前に大きく報じられていれば、ハマスが開戦の切っ掛けとなったという報道とならなかったと思われる。
一般的に、先に手を出した方が悪いとされるたげに、どの時点で情報を切り取って判断するかによって大きく違ってしまうという恐ろしさを感じた。

ということで、非人道的な事やら、どっちが悪いか的なあまり希望が見える話にならない中で、自分たちに何もできないのではないかと思いかけていた時に、素晴らしい話があった。

1月10日に、今回のイスラエルの攻撃をやめるようにしたデモが世界各国で開催されたのですが。あまり報道されなかったのですが日本でもデモが行われました。
その様子をビデオに撮って、映像サイトに掲載したところ、アラブ人たちがそれをみて、極東のこんなに離れた地域の人が活動してくれていることを知って勇気をもらったとのことのコメントがついたそうです。

反戦とか、そういう活動に限らず、自分たちが活動したことを伝えることによって、自分たちの力が及ばなくても、困っている人がその活動を知ることで、わずかながらも希望が持てたり、勇気が出たりする。
活動したことを伝えることの本質を再確認した出来事だった。





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これだけの金額から支援が出来る [2009年01月05日(Mon)]
いま、パレスチナのガザ地区がイスラエルの攻撃にあっていますが。
そのガザ地区に対して、なんと100万円集まれば支援が出来るという情報が入ってきました。

100万円が高いのか、安いのかわからなくなってしまいます。


以下転載


皆様

日ごろより日本国際ボランティアセンター(JVC)にご協力いただきありがと
うございます。

先月27日に始まったイスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃は地上侵攻
へと拡大し、民間人の犠牲者はさらに増え続けています。

今回のガザの緊急事態を受け、JVCは「パレスチナ医療救援協会(PMRS:
Palestinian Medical Relief Society)」を通した緊急医療支援を決定しました。
救急セットの配布や、現地ボランティアが止血や人口呼吸等の救急対応にあたれ
るためのトレーニングを支援します。
支援の開始に伴い、JVCはパレスチナでの活動への寄付を呼びかけています。


────────────────────────────────────
■ガザ地区への緊急医療支援を開始
────────────────────────────────────
○主な内容:
  ・診療所への救急セットの配布
  ・ボランティアへの救急法トレーニング実施
(止血や人口呼吸等)
    (既にトレーニングを受けた人たちの再講習も含む)
  ・救急法講習のための道具の購入
○支援額:10,000USドル(約100万円)

この支援は、これまでJVCが共に活動してきたガザの医療団体である「パレス
チナ医療救援協会(PMRS:Palestinian
Medical Relief Society)」を通し
て行います。

パレスチナ・ヨルダン川西岸に駐在するJVCの日本人スタッフが、PMRSと
協議しながら活動を進めています。


────────────────────────────────────
■支援の背景
────────────────────────────────────
現在、ガザ中心部にある病院は重傷者であふれており、中等度や軽症のけが人に
十分に対応することができずにいます。また、病院まで負傷者を運ぶことが困難
なほどに混乱もしています。

PMRSはこれまで地域の診療所(クリニック)をベースに医療活動を行っており、
救急活動に携われるボランティアを数多く養成してきました。

そこでJVCは、PMRSのクリニックへの救急セットの配布と救急ボランティ
アのトレーニングを通して、現地の医療活動を支えるにしました。救急用具と、
止血や人口呼吸など救急対応をできる人々が地域にいることは、特にこの緊急状
態ではとても重要です。

同時にこの支援が、ガザの人たち自身が互いに助けあい、危機状況を乗り越えて
いくための励みにもなればと考えています。

なおJVCは12月30日に、日本の外務大臣および駐日イスラエル大使へ攻撃停止
の要請書を提出しています。
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/palestine/data/20081230_lettermofa.pdf

────────────────────────────────────
■現地からの声
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現在、ガザにある全てのPMRSのクリニックでは、全ての医療チーム、そして
ボランティアたちが24時間体制で、次々と運ばれてくる攻撃による負傷者の治療
にあたっています。また、全ての救急車、巡回診療車を稼動させ、混乱状態の中
クリニックまでたどり着くことのできない負傷者の搬送にも追われています。

○PMRS職員 アブ・クーサ氏(1月3日)
「クリニックは相変わらず、次々と運ばれてくる負傷者で溢れている。どんどん
増えるばかりだよ。今大きな問題となっているのは、負傷者の搬送だ。混乱と危
険、そして路上は空爆による被害で車が走ることが出来ない状態になっている。
緊急に手当てを必要な人たちがクリニックにたどりつけない。」

○PMRS代表 ムスタファ・バルグーティ氏(12月30日)
「昨日からガザで、ファースト・エイド(救急処置)のキャンペーンを始めた。
この状態がどのくらい続くか、どこでいつ負傷者が出るかわからないため、コミュ
ニティーレベルで救急対応できる体制を作ることが必要だ」

※PMRS代表によるガザ医療状況の報告詳細(12月30日)
http://www.ngo-jvc.net/php/jvcphp_epdisp.php?ThreadName=p01&ArticleNo=332

────────────────────────────────────
■JVCとPMRSの関係
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JVCは1995年からPMRSと共同で村の診療所、巡回診療の支援、2002年には
第二次インティファーダを受けての緊急医療支援、現在は東エルサレムで学校保
健事業を行ってきており、その活動に信頼をおいています。今回の支援内容につ
いても、パレスチナ西岸地区においてPMRSスタッフとJVC日本人スタッフとで協
議したものに基づいています。


────────────────────────────────────
■募金にご協力ください
────────────────────────────────────
(1)インターネットからクレジットカードで募金
JVCクレジットカード募金 情報入力画面からお申込ください。
「募金先指定」の項目で「パレスチナでの活動」を選択してください。
https://gt205.secure.ne.jp/~gt205119/form_creditbokin11.html


(2)郵便振替で募金
00190-9-27495 「JVC東京事務所」
※通信欄に「パレスチナ」とご記入ください。



━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
○パレスチナ関連の最新情報
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/palestine/200812gaza.html

○JVCはこれまで、ガザ地区の栄養失調児への支援や、医療サービスの届きに
くい地域での巡回診療などの活動を行っています。これまでの活動はこちら。
http://www.ngo-jvc.net/jp/projects/palestine/index.html
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

<発行>

日本国際ボランティアセンター(JVC)
〒110-8605 東京都台東区東上野1-20-6 丸幸ビル6F
TEL 03-3834-2388 FAX 03-3835-0519
info @ ngo-jvc.net
http://www.ngo-jvc.net
(パレスチナ事業担当:藤屋 jvc-jer @ ngo-jvc.net)





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四川大地震とチベットとミャンマーのサイクロン [2008年05月13日(Tue)]
災害というのは、弱いところに大きな被害を与える。
四川大地震にしろ、ミャンマーのサイクロン災害にしろ、見事に、弱い人々の命やなけないしの財産を奪っていく。

この2つの大規模災害のもう一つの共通点は、海外の支援がなかなか入られないという問題だ。
ミャンマーは、食料生産という面では資源はないが、宝石が取れたり、天然ガスがあったり、かつては麻薬の原料となる植物も育ちやすいそうで、それを欲しがる国がいっぱいあるようです。日本もそのような国のひとつなのですが。欧米の国も欲しがっていたりするわけです。
そこで、人権とか人道支援という言葉を使って、現地に入り込み、自国に有利にしようとするわけです。
中国がチベットにやったことにしろ、ミャンマー政府のやっていることには、賛成できないが、人権とか人道支援という言葉を使って、実質上自国に有利にな展開にしていこうという動きに対し、警戒していることは理解出来る。

そんなことで、個人的には、ミャンマー政府に対して、いちいち枕詞のように軍事政権と掻き立てるというメディアの報じ方には違和感を感じています。
ちなみに、私は、軍事政権だからミャンマーの国民が貧困なのではなく、ミャンマー政府は、国民に対して関心が低いのが原因ではないかと考えています。政府が国民への関心が低ければ、軍事政権にしろ、民間人が政権を握ったにしろ、国王が政権を握っていたとしても、国民の生活はなかなか向上しないのではないかと思うんです。

それと、今、ミャンマーのサイクロン被害に対して、お金を送ろうという動きがありますが、その活動を屈さすつもりはないのですが、実際には被害者に届かないのではないかという気がしてなりません。
それは、国民への感心が低いから、国民にお金を使わない可能性が高いからです。

一方、中国のチベットを震源としている、四川省の大地震ですが。
オリンピックがあるので、海外のNGOなどの支援を受け入れをせざるを得ない状況があるとはいえ、チベットに近い地域に、海外からの支援を入れたがらないのではないかと思います。
それは、人道支援に乗じて、中国からは都合の悪い、FREE TIBETといいながら活動をしている欧米を中心とした外国人に入ってこられるのがイヤだからです。

中国としては、自国のナショナリズムの中にチベットを抱え込んでしまいたいわけですが、欧米の国はチベットをグローバリズムに巻き込んで、植民地型に近い経済にして資源を頂いてしまおうとしていて、その狭間で揺れているのが、チベット問題なのではないかと思います。

私の好きな映画に「The Cup」という映画があるのですが、舞台であるインド国内にあるチベット仏教寺院に中国から逃げてきた子どもが出家するシーンから始まります。おそらく、生きるためにお坊さんになっているという事を表しているのでしょう。だから、いたずら盛りの少年僧たちは、和尚さんの目を盗んでサッカーに熱狂し。お寺を抜け出して、FIFAワールドカップフランス大会を見ようとします。
チベット人が中国でも、逃げてきたインドでも就労の問題もあって、お坊さんになるしか生きていけない子どもたち。そこに、密かに忍び寄るグローバリズム。中国側の様子は表現されていませんが、中国のナショナリズム、逃げた先のインド、グローバリズム、いずれにしても、チベット人がチベット人らしく生きていけないわけで、グローバリズムを受け入れなくてはならない、そのあたりが、この映画のテーマなのではないかと思います。
ちなみに、この作品の中では、グローバリズムは、コーラの缶と、サッカーで表現されています。

話は戻りますが、四川の大地震とミャンマーのサイクロン被害。
人道支援も含め、あらゆる方法で忍び寄ってくるグローバリズム。
自国の体制(ナショナリズム)がグローバリズムに巻き込まれたくないという防衛意識。
その狭間で翻弄されたり、放置され、安全保障が受けられない多くの人々。
そういう面では、見事に一致するところで、大規模災害が起きたということに、何か感じる者があります。


最後に、多くの亡くなった方のご冥福をお祈り致します。
そして、生き残った人が、主人公となった、支援活動が行われることを望みます。
お姉チャンバラが助っ人? [2008年05月11日(Sun)]
タイフェスティバル二日目。

強力な助っ人がやってきました。

それは、女優からアクション女優に進化中の乙黒えりさんです。

乙黒えりさんは、タイ出身の女優で、いま公開されている2本の映画に出演しています。

1本目は「お姉チャンバラ」という、ゲームが原作の近未来アクション映画。しかも、乙黒えりさんは主演女優です。アクションゲームの定番の露出度の高いコスチュームでのスタントは、防具がつけられないので、綿密な計画、きっちりとしたリハーサル、トレーニングをした身体、集中力すべてが必要で、全てにおいて高度なスキルを必要とします。

もう1本は「少林少女」。海外に目を向けると、3月にアメリカで封切りした「SHUTTER」にも出演中。

それより、イオンのお客様感謝デーのCMの方が有名か・・・

前日は、すごいスケジュールで舞台あいさつをこなしての、自身のブログでの予告通りのタイフェスティバルへのボランティア参加です。



さをり織りは、どうしても女性に人気があるので、ブースの中は女の園になりやすいのですが、若い男性客もたくさん来てくれました。



雨も上がったので、他のスタッフも、乙黒えりさんに負けじと頑張っています。
ちなみに、手前にいるのは、日本にいるタイ人のラッパーです。
時々、タイ語のラップでお客さんを呼び掛けていました。
お願いきいて [2008年03月17日(Mon)]
私は、法律の専門家ではないのですが。
最近、気になる法律があるんですよね。
それが「請願法」というものです。
要は、政府や官公庁にお願いをするための法律です。
たとえば、最近Canpanブログ内のいくつかのブログでも取り上げられている、野口さんの難病認定の署名活動の署名運動なんかも、正に請願というものなんです。(公式ホームページができたそうです。)
この請願というものは、日本国憲法第16条に定められた日本在住の人の権利で、その権利の実際の運用のために「請願法」というのがあるわけですが。短い文面なのですが、実によくわかんないんです。

請願法

(趣旨)
第1条 請願については、別に法律の定める場合を除いては、この法律の定めるところによる。

(請願の方法)
第2条 請願は、請願者の氏名(法人の場合はその名称)及び住所(住所のない場合は居所)を記載し、文書でこれをしなければならない。

(請願書の提出先)
第3条 請願書は、請願の事項を所管する官公署にこれを提出しなければならない。天皇に対する請願書は、内閣にこれを提出しなければならない。

 A請願書の事項を所管する官公署が明かでないときは、請願書は、これを内閣に提出することができる。

(提出先を誤った請願書の処置)
第4条 請願書が誤って前条に規定する官公署以外の官公署に提出されたときは、その官公署は、請願書に正当な官公署を指示し、又は正当な官公署にその請願書を送付しなければならない。

(請願の処理)
第5条 この法律に適合する請願は、官公署において、これを受理し誠実に処理しなければならない。

(差別待遇の禁止)
第6条 何人も、請願をしたためにいかなる差別待遇も受けない。


これが、全文なのですが。

運用を規定しているわりに、いいかげんというか、人によってはいかようにも判断出来る無いようになっている上。
役所の逃げ道を定義していたり。実効性のないような文面があったりする。

んなことで、条文を読んで疑問点を並べちゃったりしてみます。

第1条は、請願権というものがあって、特別な場合以外はできる。とかかれている。
ここで、不親切なのは、「別に法律の定める場合を除いては」と書かれているわりに。一般人には、その別の法律というのがわかんないんですよる。

第2条は ここだけ読めば、請願の方法は、名前と住所を書いて文章で出すってことなんですけど。
条文には書かれていないけど、実際は細かい決まり事があるようなんです。
そんなことで、請願書が有効かどうかで、いろいろあるようです。
たとえば、住所を書くとき、内容が同じでも、「〃」という、省略記号はダメというものがあるようです。
また、署名の用紙とかつくるとき、けっこう注意して作る必要があるようです。
条例などで定義している場合があるのですが、どこかの地方自治体は40文字以内の題名をつけないといけないとしています。
第5条に、受理しないといけないと書かれているんですが。定義から外れていると、受理してもらえるかわかんない。
こんなのいくら権利があっても素人では作れないですよね。
そんなことで、請願書についてはいろいろ難しいです。

さっき触れた野口さんの難病認定の署名活動ですが、10万人を超える署名が集まっているとのことですが、署名を無駄にしないように、書き方などはちゃんと指示に従って書いて下さいね。(署名の注意事項)

第3条の請願の提出先なんですが、立法である国会や、地方自治体の議会に請願する場合、議員の紹介がないと出来ないんですが。議員と仲の良い人は、請願しやすいのですが。逆に、信頼出来る議員がいない場合、請願出来なくなってしまう危険性がある。
また、議員が口利き屋になりやすい土壌を作っている。
とある地方自治体の職員の方が言っていたのですが、住民が主体になって、合意形成をしてまちづくりをする場合。その対極にあるのが、陳情主義なんだと言っていました。
陳情は、個人でもできる良さはあるのですが、あくまでも個人の意見が通り、その個人の利益に偏ってしまう危険性がある。まちの問題の被害者には、声を出したくても出せない人がなっている場合が多い。
だから陳情主義では、声を出したくても出せない人を救うことが出来ない。

第4条は、役所のたらい回しについて書かれています。
官公署があきらかではない場合は、内閣に出せばいいのですが。その判断が出来ず、どの官公署か微妙な請願を提出した場合、たらいまわしが発生しそうです。

第5条ですが、受理するし、誠意を持って対応するのでしょうが、必ずしも内容を審理したり判定する義務はないようです。
まあ、いちいち聞いていたらやってられないということもあるんでしょう。

で、第6条ですが。請願をしたために差別待遇を受けないということになるのですが。
実際は、社会的な差別を受けることがありますよね。
これがこわいです。

この項目は、政府に対して都合の悪いことを請願したとき、請願した人たちに対して、政府が弾圧をするとかしちゃいけないってことを指しているのだろうけど。一歩間違えると、請願書がそのまま政府からしたら個人情報つきのブラックリストになりえる。

こうやって、自分なりに理解しようとしているのですが、これだけでは実際何も出来ない無いようだったり、いかようにも解釈されそうな内容であったりして、ハテナマークが増えるばかりです。

ルールや規則を、実効性があり、矛盾無く、誰でも理解出来る内容にするということって、本当に高度なことだと実感します。
そう考えると、パフォーマンスやパワーゲームで法律を決めちゃうのって問題有りなんじゃないでしょうか。

大阪のキャンドルナイト [2007年12月03日(Mon)]
関西空港から帰国し、大阪での津波展のためにそのまま関西に入った。
電車の中で気がついたのは、大阪の百万人のキャンドルナイトって、十二月上旬に行うようです。



これが、実は理にかなっているんです。

どうしてかというと、この時期が大阪では一年のうち一番日没が早い時期だからです。
そこをねらってイベントを組んでいます。

大阪は、東京より終電が早い傾向があります。
ですので、夜のイベントをしようとすると、日没が最も早い日を選んで実施した方がいいわけです。

NPOまつり終了 [2007年10月22日(Mon)]
NPOまつりり2日間無事終了しました。



今年のNPOまつりですが。
格段に進化してました。
どこが進化したかというと、見に来た人には見えない部分です。
それは、NPO同士の横のつながりをつくるしくみが充実したということなんです。

NPOまつりは、いわゆる役所の下請的ではないNPOがどんどん参加出来る、日本最大級のNPOイベントだと思われます。(役所の下請的なNPOが集まるイベントはもっと大きなものがある)
だから、いろんなマイノリティの方の活動なども知ることが出来るんですが。
それが、横のつながりをもったとき、すごいシナジー効果が出てくる可能性をもっているんです。
このあたり、Canpanと似ているかも知れません。

いままで、知り合ったり仲良かったり関係のあった団体さんもたくさん参加していたのですが。新しい出会いもたくさんありました。

残念なのは、いまひとつお客さんが少なかったことですが。
来年は、この問題も解決されていくでしょう。
これのためにどれだけの人が危ない目に遭っているのか [2007年09月19日(Wed)]
国連が、政府開発援助(ODA)実施額の2割から4割に当たる年間200億〜400億ドル(約2兆3000億〜4兆6000億円)に達するとの報告書を公表した。
これって、恐ろしい数字ですよ。
途上国の人件費は、日本の十分の一とか、それ以下だったりするわけですから、このお金で何でも出来てしまうわけです。
たとえば、ODAがらみで、土地が必要と言うことなら、国軍が出動して、住民を武力で追い出したり。反対勢力の有力者(NGO職員含む)を殺してしまったりも出来てしまうわけです。
そして、お金をくれる国に対して、優遇する。たとえば、フィリピンに工場を持つ日本の企業(そこは、F1参戦している2つの自動車会社なども含む)の入っている工業団地でも、軍による住民排除や殺人が発生しています。
以前書いた記事のようなことも起こっています。
国とか、外国など、他人から、大量のお金をもらう方法を覚えると、人というか、その土地の権力者や行政は、簡単におかしくなれるんですよね。
これは、途上国の話でも何でもなくて、あなたの住んでいる町もそうかもしれないんですよ。

今回の記事みたいなことが横行しているからこそ、自分たちのお金で、自分たちで稼いだお金でどうにかしようという気持ちって大切なんだとあらためて思います。


途上国の収賄総額4兆6000億円=国連
(時事通信社 - 09月18日 11:05)

 【ニューヨーク17日時事】国連麻薬犯罪事務所(UNODC)と世界銀行は17日、開発途上国の公務員による収賄総額は控えめに見積もっても政府開発援助(ODA)実施額の2割から4割に当たる年間200億〜400億ドル(約2兆3000億〜4兆6000億円)に達するとの報告書を公表した。

 報告書はまた、10人の政治指導者が汚職などで得た資金総額を列挙した図表を掲載。図表は非政府組織(NGO)が2004年に取りまとめた数字を基に作成され、それによれば、最も金額の多いスハルト元インドネシア大統領は150億〜350億ドルを在任中に手に入れた。参院選に挑戦し、落選したフジモリ元ペルー大統領は6億ドル。 



[時事通信社]

続きを読む...
都営新宿線にて [2007年09月12日(Wed)]
馬喰町に買い物に行こうと、都営新宿線に乗っていたら。
車内吊り広告に見覚えのある人が写っているじゃないですか。



近寄ってみると、「エイズ検査の促進」を目的とした、財団法人エイズ予防財団(http://www.jfap.or.jp/)の公共広告機構を通じた広告キャンペーンのものです。

GLAYのTERUさんは、身体をはって、広告に協力しているわけですが。

どれだけの人に伝わるのでしょうか。
そして、どれだけに有効なのでしょう。

エイズ検査も、貧困層には辛いモノがあります。エイズ検査をしたくても出来ないことがあるんです。エイズ検査が無料の所もありますが、有料の所が多く、お金のない人が受けにくいのも現状です。
外国ではコンドームが買えなくて、エイズが広がっている地域もあります。
貧困層が増えつつある日本も明日は我が身です。
実際、新宿のあるNGOは、コンドームを無料で配っています。
これって、私の友達が「あいのり」でアフリカに行ったときに、トイレでコンドームが配られているのに出会ったのですが、これと同じです。
タイでは、ミスターコンドームと呼ばれるおじさんがいて、NGOが経営するレストランで稼いだお金で、コンドームを配りまくっています。(日本にもお店があります)
そこまでしても、なかなか止まりません。

日本はエイズ対策が遅れていると言われています。
この広告で、少しでもエイズが広がらないようになればいいのですが・・・・



それと、テレビCM版で、早期治療の件が語られていますが。
早期治療で生きているという実践者がいるということは、忘れてはいけません。
川田龍平参議院議員も、12年前に薬害エイズ訴訟をしていた頃は、いつ発症して死ぬかわからないという状況だったのだそうですが。今は、薬が良くなって、発症を押さえることで生活し、国会議員になれました。
この事実をもっと知ってもらいたいですね。
優秀なキャディのいないプロゴルファー [2007年07月30日(Mon)]
参議院にキャディの国会議員が誕生した。
いわゆるさくらパパです。
そして、いわゆるさくらパパのいる政党も大躍進しました。
そこで、心配になってきたのは、人材不足です。
国会議員は、いろんなスタッフがいて、資料を集めたり、質問の内容が問題がないか、どのようなプロセスで話を進めていけばいいのかとか会計を手伝っている。それにはかなりの優秀なスタッフが必要である。
だか、急激に躍進した政党に、それだけのフォローをするスタッフを揃えることが出来るのかが問題である。
以前、ある国会議員が初当選した後、困ったことが起きたという。それは、当選したら、政党がフォローしてくれなくなったというんです。新人議員は、いきなり放り出されたという感じで混乱してしまうことがあるそうな。
その一方で、○○という法案は、○○ということで・・・なんて言ってくるらしい。(つまり、単なる多数決対策要員としてしか考えられていない)
また、実施するかしないかは別にして、怪しい情報も廻ってくるそうな。(あやしい利益誘導の誘惑がある)
そして慣れてくると、またもや放置されるのだそうな。

だからこそ、ちゃんとした支援体制が必要なんですよね。
ゴルフで言う、優秀なキャディのようなものです。
さくらパパなど、一年生議員に優秀なキャディのようなスタッフをつけてこそ、1人1人の議員が機能していく。しかし、現実は違うようだ。

昨今、安倍内閣でお痛がばれてしまうケースが多いが、もしかすると、小泉さん以降、自分の意見に従わない人を切りすぎたため、優秀なキャディのような人も切ってしまったからかもしれません。
もちろん、当人の問題もあるかと思いますが。その当人を支える人がしっかりしていないから、誘惑に駆られ悪に手を染めたりするんじゃないかという気がします。

そんなことで、民主党、自民党、その他の政党とも、とにかく人材不足なんでしょうね。
民主党は急成長した企業が人材が居なくて困る状況。自民党はリストラによって人材不足になった会社のように、構造改革ということでリストラしすぎて人材が居なくなった。その他の政党は規模が小さくて人を雇えない人材不足が深刻な中小企業のようである。

私はゴルフをやるわけではないが、良いキャディのいないプロゴルファーが集まった大会は、レベルが低くて見てられなくなる可能性がある。国会がそのようにならないようにしてほしい。

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まいける東山監督作品 ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」