デング熱流行、地球温暖化もだけど都市化が問題かも
[2010年09月16日(Thu)]
今年は中国や東南アジアでデング熱が流行っているそうです。
以前、ある国際保険学の先生より、同じ蚊が媒介する伝染病だが、デング熱はマラリアに対し都市化が進んでいるところの方が流行しやすいとおっしゃっていました。
デング熱増加の背景には、自然破壊や都市化の影響が大きいように思えてなりません。
<デング熱>大流行の兆し 東南アジアで死者数拡大
(毎日新聞 - 09月16日 11:23)
200人近くのデング熱の患者が診察を待つサンラサロ公立病院の待合室=マニラ首都圏マニラ市で、矢野純一撮影
【マニラ矢野純一】
東南アジアでデング熱が大流行の兆しを見せている。フィリピン、ラオスではすでに感染者数、死者数とも昨年1年間の数を超えた。大流行の原因は明らかではなく、旅先で感染する日本人感染者も増えている。
世界保健機関(WHO)西太平洋事務局によると、8月下旬時点で、フィリピンでは感染者6万2503人、死者数465人で最も拡大している。次いで、マレーシアが感染者3万1529人、死者数101人。マレーシア、シンガポールもすでに、昨年1年間の感染者数に迫っている。
また、感染地域から日本に帰国した旅行者が国内で発症するケースも増え、国立感染症研究所によると、8月末時点で、感染者は126人。昨年の感染者数92人をすでに超えた。
フィリピンでは、都市部の貧困地域での発生が目立つ。保健省は国内290地区を指定して警戒するよう指示する一方、週末も病院を開き、デング熱専門の窓口を開設するよう要請している。マニラ首都圏のサンラサロ公立病院では、連日200人以上の患者が順番待ちをしている。待合室にいた50歳代の男性は熱で目を真っ赤にしながら、「2時間以上も待っている。いつになれば、診てもらえるのか」と、弱々しい声で話した。
フィリピン熱帯医学研究所(モンテンルパ市)で、感染症の共同研究を行っている東北大大学院の斎藤麻理子助教(微生物学)は感染者数の急増について、「蚊など節足動物を媒介とする感染症は、気候など環境の要因を受けやすく、地球温暖化が流行の一因とする研究もあるが、現段階では断定はできない」と説明している。
【ことば】デング熱
ネッタイシマカやヒトスジシマカを媒介とし、感染後、3日から1週間で発症。高熱が続き全身がだるくなる。血小板が減少し、消化管から出血する場合もある。適切な治療を行えば致死率は数%以下といわれる。デングウイルスの型は4種。ひとつの型に感染すると免疫ができるが、他の型には再感染する。再感染の場合、重症化しやすいといわれる。
デング熱が流行、市を挙げて“蚊を撲滅”へ―広東省東莞市
(Record China - 09月16日 11:26)
15日、広東省東莞市でデング熱の感染が急増していることを受け、市を挙げてウイルスを媒介している蚊の撲滅運動が開始された。
2010年9月15日、四川新聞網によると、広東省東莞市でデング熱の感染が急増している。これを受け、ウイルスを媒介する蚊の撲滅運動が市を挙げて行われる。
東莞市衛生局の公表したところによれば、7月13日に同市のある市民が東南アジアへの観光から帰国し、22日に発症したのが最初に確認された症例。その後9月13日までに確認されたデング熱感染例は11例に上る。うち6例はすでに完治したが、5例は現在も入院中。いずれも軽症で、重体患者は出ていないという。
9月11日、広東省の衛生庁と愛国衛生運動委員会、疾病予防センターが東莞市へ専門家を派遣。東莞市政府は14日に緊急会議を開き、デング熱の感染が蚊を媒介としていることから、15日から27日まで全市を挙げて蚊の撲滅運動を行うことを決定した。
デング熱は蚊を介してデングウィルスが感染することによって引き起こされる。突然の発熱や、激しい筋肉痛・関節痛などが主な症状。(翻訳・編集/岡田)
以前、ある国際保険学の先生より、同じ蚊が媒介する伝染病だが、デング熱はマラリアに対し都市化が進んでいるところの方が流行しやすいとおっしゃっていました。
デング熱増加の背景には、自然破壊や都市化の影響が大きいように思えてなりません。
<デング熱>大流行の兆し 東南アジアで死者数拡大
(毎日新聞 - 09月16日 11:23)
200人近くのデング熱の患者が診察を待つサンラサロ公立病院の待合室=マニラ首都圏マニラ市で、矢野純一撮影
【マニラ矢野純一】
東南アジアでデング熱が大流行の兆しを見せている。フィリピン、ラオスではすでに感染者数、死者数とも昨年1年間の数を超えた。大流行の原因は明らかではなく、旅先で感染する日本人感染者も増えている。
世界保健機関(WHO)西太平洋事務局によると、8月下旬時点で、フィリピンでは感染者6万2503人、死者数465人で最も拡大している。次いで、マレーシアが感染者3万1529人、死者数101人。マレーシア、シンガポールもすでに、昨年1年間の感染者数に迫っている。
また、感染地域から日本に帰国した旅行者が国内で発症するケースも増え、国立感染症研究所によると、8月末時点で、感染者は126人。昨年の感染者数92人をすでに超えた。
フィリピンでは、都市部の貧困地域での発生が目立つ。保健省は国内290地区を指定して警戒するよう指示する一方、週末も病院を開き、デング熱専門の窓口を開設するよう要請している。マニラ首都圏のサンラサロ公立病院では、連日200人以上の患者が順番待ちをしている。待合室にいた50歳代の男性は熱で目を真っ赤にしながら、「2時間以上も待っている。いつになれば、診てもらえるのか」と、弱々しい声で話した。
フィリピン熱帯医学研究所(モンテンルパ市)で、感染症の共同研究を行っている東北大大学院の斎藤麻理子助教(微生物学)は感染者数の急増について、「蚊など節足動物を媒介とする感染症は、気候など環境の要因を受けやすく、地球温暖化が流行の一因とする研究もあるが、現段階では断定はできない」と説明している。
【ことば】デング熱
ネッタイシマカやヒトスジシマカを媒介とし、感染後、3日から1週間で発症。高熱が続き全身がだるくなる。血小板が減少し、消化管から出血する場合もある。適切な治療を行えば致死率は数%以下といわれる。デングウイルスの型は4種。ひとつの型に感染すると免疫ができるが、他の型には再感染する。再感染の場合、重症化しやすいといわれる。
デング熱が流行、市を挙げて“蚊を撲滅”へ―広東省東莞市
(Record China - 09月16日 11:26)
15日、広東省東莞市でデング熱の感染が急増していることを受け、市を挙げてウイルスを媒介している蚊の撲滅運動が開始された。
2010年9月15日、四川新聞網によると、広東省東莞市でデング熱の感染が急増している。これを受け、ウイルスを媒介する蚊の撲滅運動が市を挙げて行われる。
東莞市衛生局の公表したところによれば、7月13日に同市のある市民が東南アジアへの観光から帰国し、22日に発症したのが最初に確認された症例。その後9月13日までに確認されたデング熱感染例は11例に上る。うち6例はすでに完治したが、5例は現在も入院中。いずれも軽症で、重体患者は出ていないという。
9月11日、広東省の衛生庁と愛国衛生運動委員会、疾病予防センターが東莞市へ専門家を派遣。東莞市政府は14日に緊急会議を開き、デング熱の感染が蚊を媒介としていることから、15日から27日まで全市を挙げて蚊の撲滅運動を行うことを決定した。
デング熱は蚊を介してデングウィルスが感染することによって引き起こされる。突然の発熱や、激しい筋肉痛・関節痛などが主な症状。(翻訳・編集/岡田)