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STILL ALIVE

2001 ニューヨーク同時多発テロによる海外渡航自粛
2002 SARS(重症急性呼吸器症候群)による渡航規制
2003 鳥インフルエンザによる東南アジアへの渡航規制
2004 スマトラ島沖地震による津波被害
次は何が起きるのか?

ここ、数年、観光で生きているタイ・プーケットは、毎年のように、数々の苦難が襲っているが、立ち直っている。
しかし、今年、2005年は、すでに津波被害からの復旧が終わったにも関わらず「日本人観光客だけがプーケットに来ない」という現象が発生。それは、タイ・プーケットで、現地のタイの人たちと共に暮らし続けている日本人たちを直撃。それでも、力強く、楽しく、生きている。そこには、今の日本社会が失った大切なものが生きていた。

ブログ名同名のドキュメンタリー映像の製作に関する話題。
風評観光被害の他に、地球温暖化の問題、コミュニティの再生、人間の回復、地域の再生、貧困問題などを取り上げてゆきます。
ツナミクラフトの「さをり織り」の情報。
エコロジーシアター「天の浮舟」情報も。


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いわゆる「非実在青少年規制」について [2010年03月17日(Wed)]
いま、東京都議会で「東京都青少年健全育成条例改正」、いわゆる「非実在青少年規制」ってのが討議されています。
これには、「非実在青少年」。
つまり、実写ではない、マンガや劇画、アニメーション、ゲームなどに出てくるキャラクターが18才未満に見えた場合、(誰がどういう基準で判断するんだろうか?)セックス、暴力、あるいは何か怪し気な場面を表現をしたら、取り締まれる条例を作ろうことで。
漫画家仲間、出版社、大学の先生、評論家の皆さんたちが、言論や報道の自由が脅かされるのではないかと、反対の声を上げています。

漫画家のちばてつやさんは自身のブログの中で
「こういう、一見、子供たちの育成を守る目的のように作られた法律が
いつの間にか、じわじわと言論や報道の自由を奪い、
芸術、思想などの表現の弾圧にもつながっていくので、
それがとても怖いんだ。
かつて日本が戦争に巻込まれていった時代に
、どうしても重なってしまうんだよ。」
「18才未満のキャラクターの表現を規制するという法律。
こういう法律が決まってしまうとマンガ、アニメだけでなく
いろいろな表現媒体が規制で縛られ、元気がなくなり、
世の中が狭く、息苦しくなってしまうのが目に見えてきます。」
と書いています。

私の大学先輩は
「氾濫するエロやグロが規制されるならいいじゃない、と思った方もおられるでしょうが、「ドラエモン」のしずかちゃんの入浴シーンも児童ポルノ扱いしようと思えば出来ちゃう、規制されちゃう、という点が問題なのです。」
と指摘しています。

私自身としては、規制を強化することが本当に実効性があるのかについて疑問を持っています。
今問題になっている氾濫するエロやグロは、規制によって発展した面があるからです。
日本のポルノマーケットは、規制されることによって、「もっと見たい」という欲望を掻き立て、拡販し先鋭化していった歴史があり。日本のポルノは世界トップレベルの過激さとなっています。
ですので、単なる規制の強化は、単なるいたちごっこで終わったり、逆効果となる可能性まで持っています。
そんな状態なのに、表現の自由が損なわれるのはいただけないと思っています。

また、恣意的な運用でエスカレートした形で規制された場合、性と向き合う機会を失いかねないという危惧も抱いています。
それは、些細なことまで規制し性について目に触れなくさせることで、性に向き合う機会を失い、それが逆に青少年の性的トラブルや命に対する尊厳を損なう原因となりかねないということです。
性に向かい合うということは、命と向かい合うということで、出産・子育て、医療や介護までつながる大切なことです。
また、自分が持っている性を否定することになった場合、自分自身を否定してしまうことにつながる可能性まで持っています。
こうなってくると、表現の自由どころではないように思います。

ていうことで、たかが一地方議会のこととはいえ、「健全」とはなんぞやってところから、きっちりと話し合って、合意形成して。その上で、条例により実力を行使し規制するだけではなく、政策として児童ポルノの他に興味をもつような仕組み、または、児童ポルノに興味がなくなるような仕組みをつくり、児童ポルノのニーズを減すことで、効果を上げようとする方策をとるべきではないかと思います。

何をもって「健全」なのか、ってことは、けっこう重要だと思いますよ。

その定義が明確でなく、しかもその定義が発達とかそういう論拠に基づいたものでないと、本当の意味で健全でない人が育つ可能性を持っています。

永井豪さんは、40年前の「ハレンチ学園」発表当時、「めちゃくちゃに叩かれた」と振り返る。「当時も、青少年は異性への関心を持つのが健全な精神の育成だと思って描いていると説明した。異性に関心を持つことが罪悪と思って育つと、大人になった時の衝撃が強すぎる。成長段階に応じて少量ずつ与えていくことが重要」

っておっしゃっています。

で、怖いのは、善意の規制が、悪く働く可能性があることです。

里中満智子さんは「規制側は、目の前の正義感や倫理観で話すのだろうが、表面的な正義が見えないところで闇を大きくする。キャラクターまで対象にするのは、子どもの環境をあまりに狭く考えすぎている」との懸念を持っているそうです。

このことは、児童ポルノ以外にもたくさんあるんですが。

目標を達成するために、規制にとらわれず、さまざまな方法で検討する必要があるかと思います。

タイのプーケット県のパトン町(東京でいう歌舞伎町のような町)で、繁華街にて町の助役と児童買春や麻薬等の取り締まりに同行したのですが。別の娯楽を与えることによって、観光客に児童買春や麻薬に走らないような方策がとられ、規制や監視とともに併用されていました。同行して「効果アリ」と感じました。

私は表現者として、エコロジーシアター「天の浮舟」で、児童買春などの問題に触れた朗読劇とかやってますけど。
それだけに、きっちりと、目的を整理したうえで、多面的な方策での問題解決が出来ないかと思います。

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ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」
まいける東山監督作品 ドキュメンタリー映画「STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたのか」