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STILL ALIVE

2001 ニューヨーク同時多発テロによる海外渡航自粛
2002 SARS(重症急性呼吸器症候群)による渡航規制
2003 鳥インフルエンザによる東南アジアへの渡航規制
2004 スマトラ島沖地震による津波被害
次は何が起きるのか?

ここ、数年、観光で生きているタイ・プーケットは、毎年のように、数々の苦難が襲っているが、立ち直っている。
しかし、今年、2005年は、すでに津波被害からの復旧が終わったにも関わらず「日本人観光客だけがプーケットに来ない」という現象が発生。それは、タイ・プーケットで、現地のタイの人たちと共に暮らし続けている日本人たちを直撃。それでも、力強く、楽しく、生きている。そこには、今の日本社会が失った大切なものが生きていた。

ブログ名同名のドキュメンタリー映像の製作に関する話題。
風評観光被害の他に、地球温暖化の問題、コミュニティの再生、人間の回復、地域の再生、貧困問題などを取り上げてゆきます。
ツナミクラフトの「さをり織り」の情報。
エコロジーシアター「天の浮舟」情報も。


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みんなテロが好き [2005年10月02日(Sun)]


ドキュメンタリー映像作品 STILL ALIVE 2005年プーケットに何が起きたかの公式ページのアクセス解析をしていて驚いた。
今日、一日アクセス数が増えているのだ。
プロモーション効果が出てきたと言うこともあるのだが、検索エンジンから見に来た人も増えてきたのだ。
しかし、その検索単語を見て愕然とした。

■ プーケット(40.0%)
■ テロ(33.3%)
■ プーケットのテロ(13.3%)
■ etc.(13.3%)

10/1にバリ島でテロ事件があったのだが、そのニュースを見て、「プーケット」と「テロ」を組み合わせて、検索しているようなのだ。
実は、昨年12月の津波の時。津波の情報発信地となった、プーケットは被災地の代表の一つとなった。
そのあと、何故か不思議なことが起こったのだ。なんと、タイ・プーケット島から全く離れた、インドネシア・バリ島の観光客も激減したのだ。バリ島は、津波の時、潮位が数センチ上がっただけで、全く被害がなかったのだが。日本人観光客が激減し、一時は、前年比30%まで減ってしまったという。
バリも全く、被害を受けなかったのに、観光客が減るとは、踏んだり蹴ったりだ。そのおかげで、バリ在住の日本人に、プーケット同様の経済問題が発生し。ある現地人と結婚した日本人女性は、経済的な理由で離婚してしまった例まで発生したそうだ。
今回は、バリ島のテロ事件のニュースを聞いて、日本の北海道から九州より離れ、国も南半球か北半球かも違うプーケット島とバリ島をアジアンビーチということから混同し。「プーケットのテロ」という検索をした人が現れたのだろう。

そういう、地域の混同もさることながら、テロが起きると、テロを検索しまくる人がいるという事実も、少し淋しいものを感じた。
確かに、テロという悲惨なことに感心が向くのは仕方ないが。なにか、その悲惨なことが起こると、お祭りでもあったかのように、騒ぎ立てる様子が、どうも違和感を感じざるを得ない。
こういうのを見ていると、本当は、みんなテロが好きなのではと疑ってしまう。
それは、映像を通してみるエンターテイメントでしかないのかもしれない。
安全を理由に、関係者しか渡航できない状態は、ガードマンに守られ関係者しか入ることの出来ない大きな映画の撮影所のような状況になっている。そこから映し出される映像や情報は、画面の中に映っているものだけだし、必要なシーンだけを選んだものだけが流される。それを、家にいて、怖いなどと言いながら見ているのは、ホラー映画を見ているのとさして変わらない。
それは、自分の安全を確保しながら、恐怖を楽しんでいるにすぎないのだ。
そして、映画雑誌を読むように、雑誌やWebに載っている評論を探してきて読みあさっている状態なので、本屋で本を探すように、「テロ」で検索をかけているのだろう。


2004年12月26日の津波による主な観光地の被害状況
(地球の歩き方、インド洋&アジアン・リゾート最新情報 より)
http://www.arukikata.co.jp/webmag/resortsp/


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バリ島でテロがありましたね。以前にもテロのあったところから、どうも近いようです。私は、バリにはまだ行っていないのですが、行った人によると、バリ島でも白人が良く行く繁華街で爆破があったようだ。いまのところ、イスラム系の組織の名前が上がり、捜査をしているよ... [Read More]
Tracked on 2005年10月03日(Mon) 18:44
コメント
橘谷エルナンさん

素晴らしいコメントありがとう。

「日系社会同士の繋がりを持ち、お互いに助け合える形」是非、実現しましょう。
まずは、小さなことで、実現しましょう。

プーケットは、日系1世2世が中心で、3世がほんの少しいるという感じです。だからこそ、日系社会の先輩から学べることも多いし。逆に、まだ歴史の浅い日系社会の取り組みを見ることで、今抱えている問題も解決するかも知れませんよ。

やはり、理屈でいくら言っても、実践している人同士が一番なんですからね。
Posted by:まいける東山  at 2005年10月07日(Fri) 01:10
東山さんこんばんは

留学の橘谷エルナンです。コメントをありがとうございました。

東山さんのホームページを通じて、プーケットで起こっていることや日系人たちの現状を見させて頂きました。

私と同じ日系人が辛い目にあっていると思うと悲しくて仕方がありません。

南米の日系人はどれだけ恵まれているのかを強く感じました。これからは、日系社会同士の繋がりを持ち、お互いに助け合える形になれたらな〜と思います。

これからも頑張ってください。
Posted by:Kitsutani Hernan  at 2005年10月07日(Fri) 00:58
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