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STILL ALIVE

2001 ニューヨーク同時多発テロによる海外渡航自粛
2002 SARS(重症急性呼吸器症候群)による渡航規制
2003 鳥インフルエンザによる東南アジアへの渡航規制
2004 スマトラ島沖地震による津波被害
次は何が起きるのか?

ここ、数年、観光で生きているタイ・プーケットは、毎年のように、数々の苦難が襲っているが、立ち直っている。
しかし、今年、2005年は、すでに津波被害からの復旧が終わったにも関わらず「日本人観光客だけがプーケットに来ない」という現象が発生。それは、タイ・プーケットで、現地のタイの人たちと共に暮らし続けている日本人たちを直撃。それでも、力強く、楽しく、生きている。そこには、今の日本社会が失った大切なものが生きていた。

ブログ名同名のドキュメンタリー映像の製作に関する話題。
風評観光被害の他に、地球温暖化の問題、コミュニティの再生、人間の回復、地域の再生、貧困問題などを取り上げてゆきます。
ツナミクラフトの「さをり織り」の情報。
エコロジーシアター「天の浮舟」情報も。


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現場の感覚 [2007年09月20日(Thu)]

中越沖地震に携わっている国土交通省の幹部が、報道により復興が中断されているということを、業界誌に寄稿したそうです。
現場の感覚なんでしょう。

マスコミというメディアは、マスが興味を持つ情報を流すわけですが。
被災者という少数派より、そうでない人にどのようにアピールするかという報道をするわけです。
地震が起きると、どこで、どれだけの地震があったのかを知りたくなるというのが、テレビというか地震情報に慣れた人の行動パターンなのですが。だいたいは、震度が大きいところをみつけては、「大変そうに・・・」と「思うだけ」なんですよね。
多くの人は、それで、満足なんです。
そして、町の名前が並んでいくのを見ると、時間が潰れるのです。
そこからは、何も生まれません。

人は、エッチなシーン、残酷なシーンを見ると、そのまま、画面を見るという特性があるということを実験で証明し、学説として発表されています。これが、本当かどうかはわかりませんが。実体験をてらしあわせると、なるほどなぁと思います。
ホラー映画やアクション映画や、ひどいいじめのドラマや、人をいじりまくるバラエティ番組、エッチな番組が流行るのはそのせいだ。
かつてのNHKの人気番組「プロジェクトX」も、途中で必ず「打ちひしがれた」というエピソードが出てくる。災難がふりかかるからこそエンターテイメントとして成立し、人気番組となる。
人が、余震の震度とかをやたら気にする一因は、もしかすると、残酷なシーンへの期待なのかもしれません。

無意識を含め、残酷なシーンを期待している人からすれば、被災地は、悲惨でなければならないわけです。
余震の報道が在れば、被災地は悲惨であることを再確認もするし。
災難は、高みの見物が一番なので、そんな人からすると観光に行くのは御法度なのである。

人々は、余震の数字を見て、災難を期待しているからこそ、そのネガティブパワーが、なんとなく復興の現場の士気を低下させるのではないかと思うのは、現場の感覚なのではないかと思います。


震災報道で「復興が中断」=機械的な伝え方と問題提起−国交省幹部が機関誌に寄稿
(時事通信社 - 09月20日 15:11)

 新潟県中越沖地震などの震災報道をめぐり、須野原豊・国土交通省北陸地方整備局長が建設業界の機関誌に「(余震に関し)機械的な報道がなされ、復興の努力がそのたびに中断される」などと寄稿していたことが20日、分かった。

 同局長が寄稿したのは、主にゼネコンで構成する社団法人日本土木工業協会が発行する「CE建設業界9月号」。「災害とその復旧・復興について」と題し、1ページ余が掲載された。

 寄稿の中で同局長は、「小規模な地震が発生するたびに震度何々と機械的な報道がなされ、せっかく復興に向けて取り組まれている方々の努力がそのたびに中断される」などと指摘。観光の客足が戻らないのは、余震を報じる記事が一因との見方を示した。 

[時事通信社]

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