逆相続の悲劇
[2006年04月19日(Wed)]
4月19日は「養育費の日」ということで、東京の青山でキャンペーンイベントが開かれた。
このイベントは、シングルマザーのママの支援サイトの老舗「母子家庭共和国」を企画・運営している、NPO法人Winkが主催するもので、今年で4回目となる。
NPO法人Winkは、養育費の未払い問題は当事者だけの問題ではなく子育てにおける「親としての責任」の問題としてとらえ2割しか支払いがされていない現状を多くの人が問題視し大人としての責任を考えていけるようにと開催されています。
今回のイベントは10年計画のStage2「当事者の啓発活動」にあわせ、当事者が自ら声をあげられるよう、会場に来ていた方の書いたメッセージに即興で歌にしてしまうライブがあったりと、会場とステージ一体型のイベントとなっている。
会場は、子供が走り回るなど、和やかな雰囲気だ。

さて、今回は、衆議院議員の野田聖子さんがいらっしゃったということで、以前にこのイベントを見に行った時より、法律への感心が高かったように感じた。これは、養育費が払われない原因として「払いたくない」「払えない」「払って貰い方がわからない」の3つのうち、「払って貰い方がわからない」という部分を解決する活動をしたことにより。それぞれの方が、様々な経験をしたことで、法律と触れる機会が増したという要素が大きいように感じた。
そして、活動をつうじて「法律は決して自分たちを守ってくれるものではない」ということを体感してきたようだ。
そんな中で、興味深い事例が発表された。それが、ここでは「逆相続」と呼ばれるパターンだ。
子供が亡くなった場合、子供の遺産は、親に相続されるわけなのだが。この親の定義が曲者で、離婚して親権を放棄し、行方知れずになり、養育費を払うといいながら払っていなかった相手に対しても、相続の権利が存在するのだ。
今回は、学校の校外学習の時に、脇見運転をした車に突っ込まれて、お子さんを亡くした方が、直々に事例を紹介してくれたのだが。行方知れずの元夫の相続分があるからということで、自賠責保険の保険会社に半額しか払えないと言われたのだそうだ。
一時は、お金なんか、どうでもいいと思った時もあったのだが。メーリングリスト等で知り合った仲間がいたのでその手を借りたりして、弁護士さんに相談したところ、離婚したときに、たまたま、公正証書を作っていたのが不幸中の幸いだったのだそうだ。
行方知れずになっていた元夫も、専門家も含めいろんな人の手を借りて見つけ出し。(今は個人情報保護法でもっと見つかりにくいかも)
今まで、支払っていなかった養育費と、残された子供の成人するまでの養育費を、元夫の三男の賠償金の中から支払ってもらうこととなった。そして、残りのお金は、お金に困っていたのか、元音が受け取ったのだそうだ。
しかし、これだけ勝ち取るのにもかなりの労力がかかっている。裁判も最高裁までいくし、学校に対しての裁判もあり、こちらも、事故から3年以上経った、この3月に和解したのだそうだ。
このほかにも、養育費を払っているのに、子供に会えない母親の事例などが発表された。
NPO法人Winkには、法律でどうにかしてほしいという要望も多いそうで。今回、国会議員の方を連れてきた理由は、法律でどうにかしてほしいという要望に応えた形となったのだろう。
しかし、法律によって、対立が深まることで、問題解決が遠のくケースも多く。
最終的には、心と心の関係の修復が、問題解決になるのかもしれない。
私は、去年あたりから、国際結婚を追いかけ始めているのだが。
昨年は、計算の仕方によるのだが、20組に1組、15組に1組が国際結婚になっている現状で、国を超えて、離婚後に問題解決が出来るのかという疑問が湧いてきている。
場合によっては、日本の国の法律だけでは問題解決できないんですよね。
いずれにしても、法律だけでは問題解決出来ないし、法律があるからこそ問題が大きくなることもある。
ことが起こったときに現れる法律の不可思議さを感じた。
会場との対話の場が終わり。
最後は、会場の方が書いたメッセージを、即興で歌にしてくれる、こんのひとみさんのミニコンサートがあった。
いろんなことがあるけど、音楽は癒してくれるんだよね。
このイベントは、シングルマザーのママの支援サイトの老舗「母子家庭共和国」を企画・運営している、NPO法人Winkが主催するもので、今年で4回目となる。
NPO法人Winkは、養育費の未払い問題は当事者だけの問題ではなく子育てにおける「親としての責任」の問題としてとらえ2割しか支払いがされていない現状を多くの人が問題視し大人としての責任を考えていけるようにと開催されています。
今回のイベントは10年計画のStage2「当事者の啓発活動」にあわせ、当事者が自ら声をあげられるよう、会場に来ていた方の書いたメッセージに即興で歌にしてしまうライブがあったりと、会場とステージ一体型のイベントとなっている。
会場は、子供が走り回るなど、和やかな雰囲気だ。

さて、今回は、衆議院議員の野田聖子さんがいらっしゃったということで、以前にこのイベントを見に行った時より、法律への感心が高かったように感じた。これは、養育費が払われない原因として「払いたくない」「払えない」「払って貰い方がわからない」の3つのうち、「払って貰い方がわからない」という部分を解決する活動をしたことにより。それぞれの方が、様々な経験をしたことで、法律と触れる機会が増したという要素が大きいように感じた。
そして、活動をつうじて「法律は決して自分たちを守ってくれるものではない」ということを体感してきたようだ。
そんな中で、興味深い事例が発表された。それが、ここでは「逆相続」と呼ばれるパターンだ。
子供が亡くなった場合、子供の遺産は、親に相続されるわけなのだが。この親の定義が曲者で、離婚して親権を放棄し、行方知れずになり、養育費を払うといいながら払っていなかった相手に対しても、相続の権利が存在するのだ。
今回は、学校の校外学習の時に、脇見運転をした車に突っ込まれて、お子さんを亡くした方が、直々に事例を紹介してくれたのだが。行方知れずの元夫の相続分があるからということで、自賠責保険の保険会社に半額しか払えないと言われたのだそうだ。
一時は、お金なんか、どうでもいいと思った時もあったのだが。メーリングリスト等で知り合った仲間がいたのでその手を借りたりして、弁護士さんに相談したところ、離婚したときに、たまたま、公正証書を作っていたのが不幸中の幸いだったのだそうだ。
行方知れずになっていた元夫も、専門家も含めいろんな人の手を借りて見つけ出し。(今は個人情報保護法でもっと見つかりにくいかも)
今まで、支払っていなかった養育費と、残された子供の成人するまでの養育費を、元夫の三男の賠償金の中から支払ってもらうこととなった。そして、残りのお金は、お金に困っていたのか、元音が受け取ったのだそうだ。
しかし、これだけ勝ち取るのにもかなりの労力がかかっている。裁判も最高裁までいくし、学校に対しての裁判もあり、こちらも、事故から3年以上経った、この3月に和解したのだそうだ。
このほかにも、養育費を払っているのに、子供に会えない母親の事例などが発表された。
NPO法人Winkには、法律でどうにかしてほしいという要望も多いそうで。今回、国会議員の方を連れてきた理由は、法律でどうにかしてほしいという要望に応えた形となったのだろう。
しかし、法律によって、対立が深まることで、問題解決が遠のくケースも多く。
最終的には、心と心の関係の修復が、問題解決になるのかもしれない。
私は、去年あたりから、国際結婚を追いかけ始めているのだが。
昨年は、計算の仕方によるのだが、20組に1組、15組に1組が国際結婚になっている現状で、国を超えて、離婚後に問題解決が出来るのかという疑問が湧いてきている。
場合によっては、日本の国の法律だけでは問題解決できないんですよね。
いずれにしても、法律だけでは問題解決出来ないし、法律があるからこそ問題が大きくなることもある。
ことが起こったときに現れる法律の不可思議さを感じた。
会場との対話の場が終わり。
最後は、会場の方が書いたメッセージを、即興で歌にしてくれる、こんのひとみさんのミニコンサートがあった。
いろんなことがあるけど、音楽は癒してくれるんだよね。