立法の不作為ってけっこうあるかも。
[2011年01月07日(Fri)]
夫婦別姓に関して提訴するって報道がありましたが。気になった言葉があります。それが「立法の不作為」ってやつです。
簡単にいえば、法律を作るのをサボってるってやつです。その結果、国民に不利益を与えているってやつです。
保坂展人さんが『「選挙制度」と「ネット選挙」こそ規制緩和せよ』という記事で指摘している、選挙活動に対するインターネット利用。
一票の格差是正なんてそうだし。
他にも、法律の名前の目的を達成せず、逆に本来の目的とは逆に不利益になる法律も、立法の不作為とすると。
障害者自立支援法とか、ゴロゴロ出てきそうです。
夫婦別姓求め初提訴へ=「憲法違反」と国賠請求―東京地裁
(時事通信社 - 01月06日 21:03)
夫婦別姓を認めない民法の規定は、夫婦が同等の権利を有するなどと定めた憲法に違反するとして、男女5人が国や自治体を相手取り、別姓で出した婚姻届の受理や計約500万円の国家賠償を求める訴訟を東京地裁に起こすことが6日、分かった。2月にも提訴する。
原告側の弁護士によると、夫婦別姓を求める訴訟は初めて。選択的夫婦別姓制度の導入に向けた議論に影響を与えそうだ。
訴えるのは、富山市の元高校教師塚本協子さん(75)や東京都、京都府の計5人。1985年に女子差別撤廃条約を批准し、96年には法制審議会(法相の諮問機関)が選択的夫婦別姓制度の導入を答申したにもかかわらず、民法を改正しない立法の不作為で、精神的苦痛を受けたなどと主張する見通しだ。
塚本さんは「民主主義の世の中なのに、女性が姓を変えるべきだという因習になぜ縛られないといけないのか」と話している。
ちなみに「女性が姓を変えるべきだという因習」って、一般化したのはここ100年少し。
そもそも、姓を持つ事を許されていなかったわけだし。姓を持つ事を許された一部の商人などは、婿養子を取る、母系社会なので、男性が姓をもらう形か姓を変えることになる。
それにしても、精神的苦痛で訴えるというのは、ちと弱い気がする。
姓が変わる事で不利益を最も被り易いのは、女性の研究者。
学術論文は、本名で書くわけですが、姓が変わる事で、データ上キャリアが分断された形になってしまうってことです。
これは、もしかすると、既に国家的損失になっているかもしれませんよ。
簡単にいえば、法律を作るのをサボってるってやつです。その結果、国民に不利益を与えているってやつです。
保坂展人さんが『「選挙制度」と「ネット選挙」こそ規制緩和せよ』という記事で指摘している、選挙活動に対するインターネット利用。
一票の格差是正なんてそうだし。
他にも、法律の名前の目的を達成せず、逆に本来の目的とは逆に不利益になる法律も、立法の不作為とすると。
障害者自立支援法とか、ゴロゴロ出てきそうです。
夫婦別姓求め初提訴へ=「憲法違反」と国賠請求―東京地裁
(時事通信社 - 01月06日 21:03)
夫婦別姓を認めない民法の規定は、夫婦が同等の権利を有するなどと定めた憲法に違反するとして、男女5人が国や自治体を相手取り、別姓で出した婚姻届の受理や計約500万円の国家賠償を求める訴訟を東京地裁に起こすことが6日、分かった。2月にも提訴する。
原告側の弁護士によると、夫婦別姓を求める訴訟は初めて。選択的夫婦別姓制度の導入に向けた議論に影響を与えそうだ。
訴えるのは、富山市の元高校教師塚本協子さん(75)や東京都、京都府の計5人。1985年に女子差別撤廃条約を批准し、96年には法制審議会(法相の諮問機関)が選択的夫婦別姓制度の導入を答申したにもかかわらず、民法を改正しない立法の不作為で、精神的苦痛を受けたなどと主張する見通しだ。
塚本さんは「民主主義の世の中なのに、女性が姓を変えるべきだという因習になぜ縛られないといけないのか」と話している。
ちなみに「女性が姓を変えるべきだという因習」って、一般化したのはここ100年少し。
そもそも、姓を持つ事を許されていなかったわけだし。姓を持つ事を許された一部の商人などは、婿養子を取る、母系社会なので、男性が姓をもらう形か姓を変えることになる。
それにしても、精神的苦痛で訴えるというのは、ちと弱い気がする。
姓が変わる事で不利益を最も被り易いのは、女性の研究者。
学術論文は、本名で書くわけですが、姓が変わる事で、データ上キャリアが分断された形になってしまうってことです。
これは、もしかすると、既に国家的損失になっているかもしれませんよ。
ですよね。
裁判としては、かなり無理がありますよね。
でも、原告からすれば、国会がさぼっていということを言いたいのと、「一度は条約に批准して、やると決めた事なんだから、つづきをちゃんと話あってほしい」って事が言えれば、それで満足なのかもしれませんね。