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モンゴルに関するメモ
モンゴルにご縁が出来そうな予感。 モンゴルの市民の政治参加やコミュニティづくりの話を聞きました。 首都、ウランバートル市には、区にあたるバク、その下にホロという自治体があるらしい。 ホロも選挙が実施されるらしい。 モンゴルは伝統的には遊牧民なのですが、都市に出てきて定住する人が増えているらしい。 仕事を求めて、ゴミの集積所の近くに居住する事が多かったそうですが。 今は、そのゴミの山は、町中から郊外に移されたらしい。 社会主義が終わり、どんな地方でも何でも政府が買ってくれるという事が無くなり、遊牧民の生活を維持するためには、相当のスキルが必要となり。それに対応できない人が首都近辺に集まるらしい。 元々が遊牧民なので、家族親戚のつながりはあるのですが、いわゆるコミュニティを維持するのが不得意らしい。 8月頃に、元の遊牧民の地域に戻る帰省があるらしい。 地方ではゲルという建物に使う大きなフェルトを作るらしい。 定住化が進む中で、どのようにモンゴル人にあったコミュニティを作るか課題。 移住者の住む町の小さなブロックごとのエコグループで野菜を作る取り組みがあり一定の成果。 羊毛を使ったプロジェクトで出来た人形を使って、子供たちによる環境をテーマにした人形劇を行いそれが好評だそうな。 いまのうちは、元遊牧民の文化を知っている都市住民がいるが、今後は減っていくであろう。
羊毛は価格が低下。 モンゴルで加工かることが少なく。 羊毛を中国に輸出して、製品となったものを輸入していることが多いらしい。 都市化したモンゴル人は中国に行って、商品を買い付け、モンゴル国内で販売する事で生活している人がわりといるらしい。 できれば、地域のコミュニティで仕事が作れるようにしたいとのこと。
<世界防災フォーラム>海外参加者が被災地スタディーツアー
仙台で世界防災フォーラムにあわせて被災地を巡るスタディツアーを行ったそうです。
日本は生活再建が遅れているのですけど、それを世界の方に見てもらうのはとても良いと思う。 世界の防災の専門家に、現地に来てもらい、現物を見てもらって、いまからどのようにすれば良いのかのアドバイスをいただくのが良いと思います。 日本国内ばかり見ていては、視野が狭くなり。もっと簡単な問題解決方法を見つけづらくなる。 日本の人も、海外の被災地がどうなっているのかを見て、いまからどうするのか。これからどうするのかを考えてほしいです。 参考 ツナミクラフトのタイの津波被災地のスタディツアー 2018年春 2018年夏 河北新報 2017年11月28日 より <世界防災フォーラム>海外参加者が被災地スタディーツアー 津波避難タワーを見学するツアー参加者=27日、仙台市宮城野区中野5丁目 仙台市で開催中の世界防災フォーラムに伴い、市は27日、海外からの参加者を対象に東日本大震災の被災地を巡るスタディーツアーを実施した。被災地を見て復興の状況を確かめてもらおうと、26〜28日に市内外で全5コースを設定し被災地の今を世界に伝える。 ツアー2日目となった27日は、インドネシア、カナダ、イランなど12の国と地域の研究者や行政担当官ら23人がバスで市内の被災地に向かい、宮城野区の南蒲生浄化センターなど3カ所を視察した。 南蒲生浄化センターは市内に6カ所ある下水処理施設の一つ。震災時の津波で甚大な被害を受け、昨年4月に水処理を再開した。加藤公優所長は「震災後にかさ上げし、太陽光発電設備も導入して災害に備えている」と紹介した。 ドイツ政府の気象関連機関に勤める研究者ハラルド・ケンプさん(33)は、がれきが衝突し壁が大きくへこんだ旧施設に驚いた様子。「甚大な被害をもたらした津波の威力を実感した」と話した。 参加者はセンター近くの中野5丁目津波避難タワーも訪問。市防災計画課の鈴木知基課長は「避難タワーに上る防災訓練を毎年実施しており、昨年11月の福島県沖地震では実際に住民が避難した」と説明した。タイの官民共同の水処理施設で働くロイフィン・ラサミテスさん(23)は「行政だけでなく、草の根レベルでも防災に取り組んでいる点が素晴らしい」と語った。 ツアーのコースは震災遺構の旧荒浜小(若林区)や名取市閖上などで、計約100人が参加する予定。
タイから九州の水害へのお見舞いメールが届く
タイから九州の水害へのお見舞いメールが届きました。
ありがたいです。 2012年7月16日 親愛なるご支援者様へ 九州豪雨被害へのお見舞い 急啓 この度の記録的な豪雨により、貴国九州北部・中部におきまして、 床上浸水や住宅の損壊、がけ崩れ等の甚大な被害がでていることを知りました。 被災者の皆様に心よりお見舞い申し上げますと共に、 犠牲になられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。 タイにおきましても、昨年記録的な大洪水に見舞われ、 被災地では長期に亘り苦しい生活を余儀なくされました。 その意味で、この度被災された皆様がとても不安な日々を過ごされていることとお察 しいたします。 一日も早い復旧をお祈りいたしますと共に、 未だ各地で警報や注意報が出される中と存じますので、くれぐれもお気をつけくださ いますよう心よりお祈り申し上げます。 日頃よりご支援をいただいております子どもたち、ならびに当財団職員一同を代表 し、謹んでお見舞い申し上げます。 合掌 ドゥアン プラティープ財団 創設者 プラティープ ウンソンタム 秦
貧困国の子どもたちに福島の魚を! WFPと日本政府
カンボジアのプノンペンポストに、カンボジアの子どもの学校給食に福島で採れた魚を提供するWFPと日本政府の計画があることが掲載されていました。
対象国はカンボジアの他に、ガーナ、コンゴ、セネガル、スリランカが挙がっているといいます。 福島で採れた魚が放射能に汚染されていなくて全量検査をして安全が確証されるものであるならば、風評被害で売れない魚を有効活用し、貧困国の子どもたちの飢えをしのぐという一石二鳥となります。 しかし、いまの日本の基準にあわせた検査体制では、放射能公害の輸出になりかねません。 WFP to feed schoolchildren Fukushima fish Wednesday, 04 July 2012 David Boyle http://www.phnompenhpost.com/index.php/2012070457180/National-news/wfp-feed-fukushima-feesh.html An official from Thailand’s Food and Drug Administration takes a sample from a shipment of fish imported from Japan last year to test for possible radiation contamination. Photograph: Reuters The Japaness government and the UN’s World Food Program plan to feed Cambodian schoolchildren fish from areas affected by the massive earthquake and tsunami last year that sparked the Fukushima nuclear crisis. It’s a move that has prompted an outcry from at least one Japan-based anti-nuclear group, but the WFP says any concern about potential contamination from the nuclear crisis is unfounded and that stringent testing has shown the fish is completely free of radiation. The food aid, supplied by the Japanese Foreign Ministry’s Official Development Assistance program, provides fish from tsunami-affected areas to schoolchildren in Cambodia, Ghana, the Congo, Senegal and Sri Lanka. WFP country director Jean-Pierre de Margerie said 124 tonnes of fish that arrived in Cambodia in March had been tested by Japan and two independent superintendents before it was approved after returning universally negative results for radiation. “If there was any risk with any in-kind food given to WFP, we simply don’t accept that contribution,” he said. “Every time I go into the field, I eat with the beneficiaries, and I plan to do the same thing with Japanese fish.” De Mangerie said the fish arrived in March and would be distributed in October through a more than decade-old program encouraging parents in poor areas of Cambodia to send their kids to school by providing breakfast as an incentive. He said the food had been sourced from Hokkaido and Aomori prefectures – both hundreds of kilometres from the Fukushima Daichii nuclear power plant. But fish for the program has, according to a Japanese news report, been sourced from areas such as Ibaraki prefecture, which at its closest border is slightly more than 50 kilometres from the plant. Yukie Tokura from Stop! Hamaoka Nuclear Power Plant, a campaign to shut down a plant that operates in an area where a magnitude-8 earthquake is thought to be 87 per cent likely in the next 30 years, has been protesting the ODA/WFP program and said she was ashamed by what she called the unethical double standards of the Japanese government. “It seems that the Japanese government force ‘the fish that Japanese people don’t want to buy’ on developing countries under the name of International Aid,” she said by email. The Japanese embassy in Phnom Penh has not replied to inquiries from the Post, and officials at the Ministry of Education as well as the Health Minister have all said they were unaware of the program. The WFP has said that the results of testing conducted on the fish are not made public because of internal policies. James Sutherland, international communications coordinator for Friends International, said if WFP had given assurances about the food’s safety, he would assume they are serious, but that it would help if testing results were available to reassure the public. Sutherland said people would be asking: “Why not give it to other countries as well? Why just developing countries?” Japanese seafood suppliers in tsunami-affected areas have been hit hard since the disaster, both by damage to their vessels and consumer fears about their fish. On March 11 last year, a massive magnitude-9 earthquake struck off the northeast coast of Japan, generating a 15-metre tsunami that ploughed into the Fukushima Daiichi Nuclear power plant, knocking out crucial cooling systems. Hydrogen gas explosions blew the roof and walls off some of the reactors, spewing radiation out into the atmosphere. Ever since, huge amounts of water have had to be dumped on the reactor’s fuel rods to stop them from melting, creating contaminated waste runoff, which can end up in the ocean. The nuclides that have been released by the crisis that are of greatest concern are Iodine -131, Caesium-134 and Caesium-137. At unsafe levels in food, these nuclides can generally increase the risk of cancer and accumulate in the thyroid gland, which regulates growth rates. But near-daily testing by Japan’s Ministry of Health, Labour and Welfare as well as reports from the US Environmental Protection Agency and nuclear radiation specialists suggest that contamination levels in fish are generally low or undetectable in most of the country. Still, scepticism of government claims about food safety remains high following the less-than-forthcoming release of information about the severity of the crisis. A recent study by the Meteorological Research Institute found that about twice the amount of caesium than previously thought had spilled from Fukushima Daiichi’s number 1 reactor after the earthquake and that about 70 per cent of this went into the ocean. To contact the reporter on this story: David Boyle at david.boyle@phnompenhpost.com
夕張のホテルの朝食にて
夕張のホテルで朝食終了。
朝食バイキングの会場での印象は7割以上が外国人客。 中国、韓国が多い。 香港からは自転車で北海道を巡るチームが来ている。 夕張が財政破綻した当時は外国人観光客はおらず。宿泊客が少ないため、バイキングではなく朝定食だった事を考えるとずいぶんお客さんを取り戻したものだ。 しかし、夕張を訪れる宿泊客で増えたのはあくまでも外国人であって日本人ではない。 これは、北海道の他の観光地も比較しないと言えないので検証しないといけないことだが。 夕張の日本人観光客が増えない理由は、財政破綻というマイナスイメージのせいもあるのではないかと思われます。 財政破綻直後は、夕張を支援しようと、物産展を催したり、いろんなグッズが開発されたり、新しい工場を夕張に建てたりした。 しかし、五年経って、その神通力は力を失い、残ったのは日本人にとってマイナスイメージだけなのでお客さんが来ないのではないでしょうか。 話題になった花畑工場のキャラメルさえも勢いを失った。 逆に外国人にとっては、そういうマイナスイメージがないだけに、素直に夕張を受け入れることが出来るし。過剰な設備は多くのお客さんを受け入れる町の能力となっている。 これから、東北の復興を考える上で夕張の出来事は無視できない事だと思う。 マイナスイメージに影響されやすい日本人より先入観の少ない外国人を相手にすること、自転車などアクティビティを取り入れることで観光にバリエーションを与えることで観光客の幅を広げることが、顧客をとりもどすキーになると思います。 しかし、特に中国からのお客さんに関しては団体旅行になるので、ある程度大きな施設にしかお客さんが来ず。地域に直接お金が落ちにくいという問題がある。 外国人観光客が来ても、地域にお金が落ちる構造を作っていく必要がある。
神戸新聞さんにいろいろ載せていただきました
ただいま神戸駅前のHDC神戸で実施している「1.17 とっておきのさをり展in神戸」に関して神戸新聞さんにいろいろと取り上げていただきました。
展示会の方については・・・・ 電子版の方に掲載されています。 シンプルな手法が生み出す、無限大の「さをり織り」の魅力 宮古市の田老地区のお母さんのコメントが紹介されていたり。 仮設住宅を巡回して織り繋いだ布と「シンサイミライノハナ」のコラボの写真が掲載されています。 その他に「阪神版」にも記事が載ってました。 どうも「神戸版」にも載っているらしいです。 こちらは、神戸元町駅の近く、トアウエストにあるフェアトレードショップ「One Village One Earth」でのトークイベントの記事なのですが。掲載していただきました。 「One Village One Earth」では、いま、東北の授産施設で作られた製品をセレクトして展示販売しています。 今回は、HDC神戸のさをり神戸と「One Village One Earth」とがゆるく連動して企画が動いています。 記事はこれです。 教えずに引き出す、学び合う・・・・などなど、さをり織りの教室がワークショップの技法そのもののであるというポイントをつかんで記事を書いていただいてます。 よく、さをり織りが心の癒しに役立つというとき、どうしても「無心に織る」という部分がフォーカスされるのですが。 「無心に織る」以外にも、心を癒したり、創造性を高める仕組みがいっぱいあるんです。 そのあたりが、紙面の都合で割愛されてしまう事が多いのですが。 今回は限られた紙面の中に納めていただました。
「こんぴらさん」でツナミクラフト販売開始
三が日が終わりましたが。
去年の大晦日より香川県の琴平の「こんぴらさん」こと金刀比羅宮の参道にてツナミクラフトの販売を開始しました。 「こんぴらさん」は江戸時代に、お伊勢参りに次いで人気のあった神社(当時は神仏習合だったのでお寺でもあった)で、全国から水運や漁を生業にする人が訪れるようになりました。 ○に「金」と書いた団扇が大ヒットしてブレイクしたそうです。 「こんぴらさん」は水運の神様ということで、海の安全とかを祈願した以外に、参拝者に大きなメリットがあったと言われています。 それは、全国から漁師や船員など海に関係する人が集まることで「こんぴらさん」が、水運の最先端の情報を交換する場所になっていたそうなんです。 これと同じ事は「お伊勢さん」こと伊勢神宮にも言えていて、天照大神に五穀豊穣を祈願する一法で、お伊勢参りを通じて、全国から農業関係者が集まることで、最新の農業技術を共有する場になっていたそうです。江戸時代に日本が全国的に農業技術が発展した要因の一つと言われています。 「こんぴらさん」は「お伊勢参り」の水運バージョンといえるでしょう。 そういう「こんぴらさん」の歴史に基づいて、参道にあるたくさんのお土産物屋さんの一軒が「単にお土産物を売るのではなく、この場所から情報発信を」ということで、アンテナショップを開店し、そこにツナミクラフトを置いていただけることになりました。 ツナミクラフトは、津波という海の災害の復興から生まれました。だからこそ、海と関わる商売をしている方に知ってもらいたいという事で採用してもらいました。もちろん、かわいいからなんですけど。 そんなことで、是非「こんぴらさん」お参りの際にお立ち寄りください。 店名 紀の国屋 縁(えにし)店 場所 金刀比羅宮の参道 26段目 (←この地域は、下から数えて何段目かで場所が分かるシステム。一番上までは1368段あるので、かなり下の方です) ちなみに・・・・ 金比羅と言えば、仏陀の弟子の名前でもあるんですね。 長い歴史の中で、古いインドの神様が仏教に混じってチベットや中国を通じて伝わり。似た名前が重なったり。大物主大神という日本の神様や日本の偉人があわさって、今の信仰になっているようです。
NHKは意識していたのかな?
ゆく年くる年を見ていると、2011年の締めに近いロケ地が奈良の東大寺の大仏殿だった。
この大仏は奈良時代、述べ200万人を超える人を使って国家プロジェクトとして作られたものでした。 しかし、奈良時代は74年で幕を閉じ遷都してしまいます。 なぜ、奈良時代の平城京が巨大プロジェクトを成し遂げた一方ですぐに遷都してしまったのでしょうか。 それは、公害の問題が発生し、都に人が住めなくなったからだという説があります。 その原因は、大仏の金メッキだと考えられています。 今の大仏ははがれてしまっていますが、奈良の大仏は金メッキで金ぴかだったそうです。権威の象徴でもあったのでしょうね。 当時の金メッキの技術は、水銀と金を使ってメッキをしたそうです。 しかし、大仏を金メッキするために人体に有毒な水銀が大量に空気中に拡散し人体に入ったそうなのです。水銀中毒となり、奇病が平城京に蔓延した。 当時は「たたり」だと言われ、後の平安時代に陰陽師なんかが活躍する土壌をつくることに。 わかっている人はわかっていたようで、今から1000年以上前にすでに防毒マスクがあり、使われていたそうです。 この大仏という巨大プロジェクトによる公害と、2011年に起きた「あの」出来事とよく似ているんです。それをわかっていて放送をしていたとしたらNHKはすごいです。 さて、その「あの」出来事とは。 福島第一原発の事故です。 原発は巨大な国家プロジェクト。そして、今回の東日本大震災により大量の放射性物質をばらまいてしまいました。 放射性物質は日本の都「東京」にも降り注ぎ。多くの人が疫学的に原発事故が原因だと証明できない病で健康を害する可能性が出てきています。 これって、奈良の大仏の水銀公害とよく似ているんです。 原発は核兵器を作れる技術があるという事を誇示する事が大きな目的。原発は大仏と同じく権威を示す道具であったりします。 NHKがこのことを知った上で、2011年の象徴として東大寺の大仏を取り上げたとしたら、ものすごい強烈なメッセージだと思います。 国家的な巨大プロジェクトに潜むワナがあり、そのワナにより国家が維持できなくなる事がある。いま、その状態である。 奈良時代は74年で遷都してしまいました。 チェルノブイリ原発事故を起こしたソ連も同じく70年そこそこで崩壊しました。 今の日本の体制は1940年あたりに完成したと言われています。 ってことは、日本も現体制の終わりが近づいているのかもしれませんね。
7年前の津波の経験は日本に活かされたのか?
7年前の今日、インド洋大津波が発生した。
20万人以上の方が命を落とし、生活を流された。 7年後の今日、東日本大震災で甚大な被害を受けた日本の首都の東京で売られている主な新聞には、インド洋大津波のことが一言も書かれていない。 途上国で起きた自然災害だからということで、日本は甘く見ていたのではないか。 あまり好きではない、最近の日本語で表現すると「上から目線」だったのではないかという気がしてならない。 原発事故も含め対応を見ている限り、海外の災害を真摯に受け止めてどれだけ対応できたのか疑問に残る。 専門家など個人単位では真摯に受け止めていた方がいっぱいいたと思うのですが、話を纏め上げていく過程で、教訓を活かされないカタチになっていった。そんなことがどうしても目に付く。 とにかく、チェルノブイリでの経験、インド洋大津波の経験が、活かされていないように思う。 その背景には、日本は優秀だと信じ込んでいた。いや、いまだに日本が優秀だと信じ込み、実際の現場に耳を貸さなかったからではないかと思う。 震災以降、いままでの日本の驕りに悩んでいる方もいる。 震災以降に岩手県沿岸部に暮らしだしたある防災の専門家は、いままで散々、インドネシアやタイなどスマトラ島沖地震によるインド洋大津波の被災国の政府関係や専門家の方に、三陸の海岸の巨大な防波堤などを案内して「鉄壁」だということを紹介してきたそうな。 しかし、自然の力にはなすすべがなかった。 震災直後に被災地を回って愕然としたという。 同時に、いままで案内したスマトラ島沖地震の津波被災国の方、被災した地域の方に申し訳ないという気持ちでいっぱいになったという。 今は甚大な被害を受けた町で、唯一海外に紹介しなかったある町で被災者と寄り添った生活をしているという。 震災前まで、防災の専門家として地域の方に接していたが、この結果を見て顔向けできないという気持ちと同時に、至らなかった分を少しでも被災者たちのために何か出来ないかという二つの気持ちがそうさせたのでしょう。 とはいえ、この専門家のような方もたくさんいらっしゃるとは思うのですが、今の復興策なり原発事故の対策を見ている限り、いまだに驕り高ぶっている方もいっぱいいるように思う。 残念な話だ。 いまからでも遅くないので、インド洋大津波の被災者たちがどのように生活を取り戻して行ったかに耳を傾けてみてはいかかでしょうか。 これは、専門家だけでなく、普通の日本人もそうだと思う。 今年の8月末から9月にかけて、地球環境財団さんの支援をうけて、学者や専門家と共に、対の津波被災地に行きました。 そして、来年の2月には一般向けのツアーも実施します。 私はタイがフィールドなのでタイのツアーになってしまいますが、私のフィールドだけでなくインドネシア、スリランカなど様々な被災地に行き、現地の声や何をやったのかに耳を傾けることが一手、二手先を読んだ、場当たり的ではない復興につながると思います。 慰霊祭があったという報道もいいけど、それから先につながる経験が共有されることが大切だと思います。
浄土ヶ浜deクリスマス
岩手県宮古市の浄土ヶ浜ビジターセンターで「浄土ヶ浜deクリスマス」というイベントを実施しました。さをり織りの体験会と環境朗読劇エシカルシアター/エコロジーシアターの上演の二本立てです。
小さなお子さんやお母さんもさをり織り体験。 田老や八木沢の作業所から織機を集めてきての体験会。 出来上がった作品も集めてきて展示したのでちょっとした「三陸さをりプロジェクト(仮称)」の作品展示会になりました。 後半は環境朗読劇エシカルシアター/エコロジーシアターです。 地球環境財団の助成で実現しました。 演目は「星ふりくまのこ」と「世界からのメッセージ」 会場は巨大スクリーン。 待ちきれない子どもたちが、プロジェクターで映し出された波の映像で遊びます。 「星ふりくまのこ」は、手入れのなされない森林による生態系破壊の問題をクマの親子の視線で伝えるお話です。 中山由佳さんの迫真の演技を交えた朗読で少し大人向きの内容でも小さな子どもさんも最後まで見てくれました。 最後は「世界からのメッセージ」の上映です。 震災直後、被災地では家財道具が流され、電気もなく、もちろんインターネットが接続できない状況がありました。 その一方で、世界の国からは日本の被災地を応援するメッセージがインターネットを通して届きました。 それは、欧米のような豊かな国だけでなく、昨年地震にあったハイチ、未だに紛争から抜けられないハイチ、七年前に津波にあったインドネシア、タイ・・・・。スラム・・・。 いろんな国の様々な事情のある地域から、心温まるものでした。 しかし、インフラの揃わない日本の被災地では受け取ることが出来ませんでした。 今回の上映をして、初めて、このようなメッセージが届いていたと驚いている方ばかりでした。 映写が終わり。 ひとつの国際小包を開けました。 その中には、タイの津波孤児施設「バーンターンナムチャイ」から届いた、津波にあった子どもたちが手描きをしたクリスマスカードが入っています。 今日来てくれた方達と、その方の大切な人の分を持って帰っていただきました。 本日来場していただいたみなさんありがとうございました。 ちなみに、クリスマスカードに書かれている住所に手紙を送ると、タイの津波のあった子どもたちに手紙が書けます。
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