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2016年01月25日

idea2月号二言三言「一関市の防災活動と地域づくり」 こぼれ話

ideaに掲載できなかったお話を「こぼれ話」として紹介します。

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一関市消防本部 (本部HPより)


◎火山への対応はどうなっていますか。
・昨年の御嶽山、今年の口永良部島など火山の噴火が相次いでいます。全国110の活火山のうち、栗駒山(須川岳)は気象庁が常時観測している全国47火山の一つになっています。
・岩手県では、岩手山、秋田駒ヶ岳も対象で、地震計、空振計、傾斜計、望遠カメラなどで気象庁が24時間監視しています。
・気象庁でデータを解析し、毎月火山活動に関する診断結果が盛岡気象台を通じて報告されています。須川岳の状況は現在平穏に経過していて、噴火の兆候は見られません。
・登山者の安全対策として、ヘルメットの貸し出し、注意喚起のためのリーフレット配布、ホームページでの情報提供などを行っています。
・今年3月には栗駒山の火山防災協議会を岩手県、宮城県、秋田県の3県と関係する市町村、気象台、国土交通省などの関係機関と作り、火山防災のマップ作りや避難計画の作成などを協議しています。

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◎消防団の役割をお聞かせください。
 ・消防団の特性として3つ上げられます。
・一つは地域密着性で、団員は現場の近くに居住し仕事場も近くて地域を良く知っている。
・二つは要員動員力で、一度に多数の団員が現場に駆けつけられる。
・三つは即時対応力で、居住地や勤務場所からすぐに現場に駆けつけられる。
・このことにより、火災はもとより水害、地震などの災害に対応しています。そして、日ごろから対応できるように訓練もし、警戒活動にもあたっています。
・地域の防災は消防団抜きには考えられないのです。
・「消防団を中核とした地域防災力の充実強化に関する法律」が平成25年12月に施行されました。この法律の趣旨は、地域の中で消防団が中核になって地域の防災力の向上を図ることで、地域のリーダーとしての活動を私達は期待しています。

◎防災マップを作る地域が増えてきました。
・消防署で行っているDIG(Disaster Imagination Game災害図上訓練の一手法)という手法が同じかと思います。
・地域の地図を大きく作り、10人くらいのグループでマジックペンやシールを使い、避難経路、消防車両が入れない道路、古い住宅などを地図にマーカーします。

◎一関市の自主防では藤沢町徳田24区が有名ですが、同様の取り組みをしている所はあるのでしょうか。
・徳田24区では実際に災害が発生したとの想定で、自主防の中で救助や消火活動も行っています。ただ単に自主防だけでなく、地元消防団も含めて活動し、自主防会長さんが指示して訓練しています。
・避難所開設など趣向を変えて活動している所は市内には何カ所かあります。
・消防署では避難所運営訓練を毎年行っています。公共施設に1泊しての訓練で、初対面の人達の話し合いで班長や役割分担を決め、その中でルール作りをして避難所をどのように運営していくかを実際に経験していただいています。

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一関市消防本部の管轄図(本部HPより)


今回は消防長室での取材でした。部屋には纏(まとい)の飾りが置かれていました。
纏は、江戸時代の町火消の道具で、これは消防署のシンボルなのかと思いました。

一関市の消防団員数、充足率が岩手県ナンバーワン! これはすごいことです。
市民の意識の高さそして消防署の日頃の対応がこのような形に現れたのだろうと思いました。

日夜、市民の安全安心な暮らしを見守る消防署の様子を知る取材となりました。