11月20日「人そだて地域そだて」
FMあすも 毎週水曜日の11時35分からは、小野寺センター長出演の「人そだて地域そだて」のコーナーです。放送内容の一部を紹介させていただきます。
11月30日(土)に、岩手県立磐井病院で緩和ケアボランティアを行っている「ばっきゃの会」さんの、ワークショップを行わせていただきました。緩和ケアは、ホスピスにおいて定期的にティータイム、クリスマス会等を行い、入っている方のケアを行う活動をしています。ボランティアを行う方の足並みや意識を揃え、スタートラインを揃えるお手伝いをしてほしいということで依頼を受けました。
ワークショップでは、活動をしている皆さんが、ボランティアとして「何をしなければならないのか」「どんな風に考えているのか」をざっくばらんに話してもらうと、色々な意見を聴かせてもらいましたが、一人ひとり思っていることが全く違いました。その共有ができたことでもすごく大きな一歩になったのかなと思います。
人によっては「専門的なことをしなければならないんじゃないか」と思っている方や、「興味があり始めましたが、力不足です…」と、心の声を振り絞り話してくれた方もいました。でも、「力不足は皆同じだよ」と支えたり補い合ったりしていてとてもよかったです。
皆さんに感じていただいたことは、「一人ひとりに寄り添うこと」と「思っていることの背景をきくこと」。患者一人一人において、人生の背景や状況の背景も違うので、一人ひとりに向き合った対応をしていかなければならない。ホスピスと聞くと、「あそこに入ってしまったら…」という含みが世間一般的にあるかもしれませんが、実際はホスピス(緩和ケア病棟)に入った後に回復し、退院する方もいます。緩和ケアの方の話を聞き、イメージとは違うということに気付きました。
一人ひとりの辛さ等を一緒に考え、気持ちを和らげることが緩和ケアです。決して、ホスピス(緩和ケア病棟)に入ったからといって人生が終わりということではありません。ホスピスや緩和ケア病棟でも、実はこういうことをしているというということを広く発信して市民の方に聞いてもらうことだけでも、大事なことかなと思いました。事前に情報を知っておけば、備えになるのかなと思います。
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