8月21日「人そだて地域そだて」
毎週水曜日の11時35分からは、一関市の地域づくりについてお話する「人そだて地域そだて」のコーナーです。
8月21日の岩手日日新聞に、市民フェスタ13の告知記事が載りました。
「なのはなプラザだヨ!全員集合!」というキャッチフレーズを文頭に、フェスタに出場してくださる団体さん一覧と、それぞれのブースの内容等が紹介されています。「黒石焼きそば応援団ブラスト」は、事例発表が始まる前の午前中に、1階の玄関で焼きそば(限定100食)を販売してくれます。お話しを聞くだけではなく、見る・触る・食べるなど、五感を働かせるとより気づきが生まれますね。
個人的に感じている、「まち」を構成する時に大事な要素が3つあります。それは「音」「におい」「人の声」です。1つ目の「音」は、まちの中で、流行りの曲や昔懐かしい曲が流れていたり、何か作っている音やFMあすもの放送が流れていたりするだけで安心感がありますよね。2つ目の「におい」ですが、美味しそうな食べ物やコーヒーのにおい、あるいは下水道のにおいなど。まちのにおいがまちの印象になりますよね。3つ目の「人の声」ですが、まちに人が居て、会話の声が聞こえることで安心感があります。人が歩いていないまちって何かあるんじゃないかと思ってしまい、歩きにくかったり、すばやく駆け抜けてしまったりしてしまうかもしれません。
まちづくりでは、ハード整備だけでなく、そこに人がいて居心地がいい空間をつくることが、まちづくりの大事なことだろうなと思います。お祭りは人が集まり賑わいますが、音・におい・人の声が3つ揃っていますね。人それぞれ自分が安心できるスペースってあり、その大きさは人により色々ですが、人が集まるから行きたい、安心するということはありますよね。まちは、人が集まるからこそ新しい発見があり、何か買ってみよう、食べてみようとなります。人が安心できる空間をつくることがまちづくりの第一歩だと思います。
8月14日に開催したせんまや夜市の時に、千厩にある太田生花店に行きました。今はお店を占めていますが、その時は「OPEN」という看板が立てかけてあったので覗きに行くと、横浜から帰省されていた菅野さんというお嬢さんが、シルバーアクセサリーショップを開いていたんです。菅野さんは、千厩に帰省するたびに「千厩をなんとかしたい!」と思っており、即席で3日間限定のお店を開きました。生花店にあった昔のスピーカーやタンス等のレトロな家具をディスプレイにしていて、良い雰囲気が出ていました。地域の行事に合わせ、戻ってきた方がやるということが大事なところだと思います。地域や地元に住んでいると「何そんなもの」と言いがちですが、ほかの地域の方が来て「これいいですね」と言ってくれるだけで、新しい発見や気づきになります。一関には眠っている宝がたくさんありますので、それを掘り起し磨いていきたいと思います。
市民フェスタでは、あまり見かけなくなってしまった着物のよさを見直そうと、「千厩着物虫干し会」が着物や着物関連商品の販売を行います。古き良きものを見つめ直すことも大事ですし、自分達で作っていくこともすごく大事ですよね。市民フェスタでは、手作り感たっぷりな市民の力作や想いが大集合しますので、ぜひ見に来てください。今年の目玉は、大東町少年少女発明クラブさんがつくったホバ−クラフトです。乗って2〜3m移動できますので、ぜひ試乗しに・見に来てください。
【FMあすも「人そだて地域そだて」の最新記事】