8月7日「人そだて地域そだて」
毎週水曜日の11時35分からは、一関市の地域づくりについてお話する「人そだて地域そだて」のコーナーです。
テーマ「災害に対するボランティアの関り方」「限界集落問題について」
今週は小野寺副センター長と一緒に、千厩サテライトの佐々木牧恵主任も生放送に出演しました。
先日は、水害の被害を受けた東山へ復旧のお手伝いに行き、松川地区で泥だしやゴミの回収をしました。ニュース報道や話題にもなりましたが、「どんな関り方をすればいいか」「何をすればいいか」が上手く伝わらず、予期せぬ水害にどう対処しようか、迷い考えた方が多くいると思います。東日本大震災を振り返り、災害時や救急時の対応を改めて見直ししなければなと思いました。
災害ボランティアセンターは閉所し、通常の社会福祉協議会のボランティアセンターに戻りましたが、今後も復旧のために長い工程が残っていることを、みなさんに知っていてもらいたいです。「水が引いたからいいだろう」ではなく、水が運んだ泥やゴミがあります。最初の復旧作業は家財道具を外に出し、泥だしやゴミの片付けの後は、床板はがします。そして床下に溜まった泥を出し、消毒し、床板を貼り、家財道具を戻し終わり。今回、床上下が浸水した家は100棟を超えます。現在は、ゴミを片付けた程度で、まだまだこれから先、水害の被害に遭った方は復旧までもうしばらくかかりそうです。必要な部分のニーズを発掘しながら、どんな関り方をし、進めなければならないのか、その仕組みをどうするかということを考えています。
8月31日に「限界集落問題を考える」講座を開催します。自分(佐々木主任)は、東磐井地域を見て歩く中で、地域の悩みを聞いた時に「限界集落」というキーワードが話題には出ますが、半分笑い話で「うちも限界集落だしな」と開き直ってしまうことがあります。限界集落は、諦めや開き直りに使う言葉ではなく、これから地域を今のまま継続させていくかどうかを考えるきっかけの言葉だと思っています。「限界集落だから仕方ない」と言ってしまう状態をどうにかするため、一度しっかり考える機会をつくりたくて講座を開かせてもらいました。
集落人口のうち、65歳以上の人口が50%を超えた状態を「限界集落」といいます。大東・千厩の自治会ごとの“率”を出してみましたが、実際は限界集落の地区は1つもありませんでした。しかし、55歳以上の人口が50%を超える「準限界集落」に当てはまるところは多くありました。数値的な面だけでみれば、今の準限界集落が、10年後には限界集落になります。地域のおじいさん・おばあさんが心身共に元気だから、逆に問題が見えなくなっているという状況もありありますね。
<講座が行われる日時と場所>
日にち:25年8月31日(土)
◆午前の部
時間:10時〜12時
場所:室根曲ろくふれあいセンター
◆午後の部
時間:16時〜18時
場所:千厩農村勤労福祉センター
講座の詳細についてはこちらまで
>>>>>千厩講座「限界集落問題を考える」.pdf
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