7月25日「人そだて地域そだて」
毎週水曜日の11時35分からは、一関市の地域づくりについてお話する「人そだて地域そだて」のコーナーです。
テーマ:「行政施設」と「公共施設」
本日は河合純子さんがお休みで、代わりに塩竃一常さんがお相手を務めてくれました。7月23日に秋田県の鹿角市にある「花輪市民センター」へ視察に行き、施設の活用についてのお話しを聞いてきました。元々は公民館だった建物を指定管理制度で市民が運営するという形になっていますが、なんと、花輪市民センター独自で行っている主催事業が年間160本もあるというから驚きです。行政が建物を管理していた時から、事業の数は160本ありましたが、指定管理になってから市民主導で事業を企画し、市民から「こんな事業をやってほしい」という意見・要望を吸い上げやすくなったことで、より住民のニーズに近い事業がつくられるようになりました。さらに事業への参加者が、年齢問わずグッと増えています。公民館は地域の拠点なので、市民が課題を共有し事業を進めることができる場所であってほしいですね。
今は公共施設のありかたも変わってきています。施設の使い方に関しても、市民の「こんな使い方をしたい」という意見・提案は、1人の意見ではなく皆の意見として届けることが大事です。行政側は「市民の意見をもっと聞きたい」という考えなので、市民の声をうまく整理し組み入れてほしい。これからもそんなやり取りを通じて地域を改善していきたいですし、“市民がその場所を使ってどう楽しめるか”そこに重きを置かなければならないと思います。
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地域の人が思っている地域の宝や想いは地域ごとに違うので、その数だけアイデアマンが地域にたくさんいます。意識を柔らかくすれば、地域の民家を活用して何かをつくったり、公的建物の活用法を考えたりとアイデアはたくさん出てきます。公設民営ではなく、民設民営でも市民公益を担えますし、市民が公的なことをしていこうとなってきています。知恵や地域のお宝を集め、気持ちを高めていきたいですね。
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