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2018年02月01日

idea2月号二言三言「地域におけるスポーツコミュニティのありかたを考える」こぼれ話

idea(こちら)に掲載できなかったお話を「こぼれ話」としてご紹介します。

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車いすラグビー元日本代表監督 岩渕 典仁 さん


○日本と海外の考え方や価値観の違い

【岩渕】競技は、選手が持つ力とスタッフの力が組み合わさってできているものではあるんですが、その背景には国の支援が必要だし、そのためには国民の理解も大切です。私自身、ずっと日本にいたら気づかなかったことなんですが、それまで自分の中で捉えていた教育や福祉、スポーツ運動の常識が海外では違っていたというか。日本として素晴らしいものもあるけども、足りないことや価値観がまだまだ違うと思うような仕組みがあったんです。具体的に言うと、日本では海外に比べて障がい者スポーツにあまり目を向けないというか。北欧やヨーロッパや欧米では、子どもも一般の人も障がいをもつ人も同じようにスポーツをやるものだと捉えていて、「その人たちに支援してあげよう」ではなく「バリアを外してあげるような仕組みをつくっていこう」という考え方をもっているんです。日本とは考え方の前提が違っていたし、そういうのを目のあたりにして自分はすごく影響を受けました。
【小野寺】代表監督をしている時、本職は監督ではなかったですよね?

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【岩渕】はい、代表監督をしていた時私は厚生労働省の職員でしたが、監督の仕事に理解はされていました。でも海外では違います。海外の選手もスタッフもその国の代表ですから、それが本職の仕事なんです。日本では東京オリンピックが決まってから国が大きく動き出し、厚生労働省で行っていたものを文部科学省がやることになったり、スポーツ庁ができたり。選手やスタッフは、国からの支援だけではなく“企業からの支援も受けられる”という海外のスタンダードなルールに変わってきています。企業は収益を上げることだけではなく、社会的責任(CSR)があり、企業が支援することで企業の理解や大きなビジョンを理解してもらいます。将来を考えるとすごく素晴らしい方向に変わってきていると思いますよ。

○idea2月号の二言三言はこちらです。
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