「田河津のこれからを語る会」の話し合いの様子
1月15日「人そだて地域そだて」
FMあすも 毎週水曜日の11時35分からは、小野寺センター長出演の「人そだて地域そだて」のコーナーです。放送内容の一部を紹介させていただきます。
3月25日(火)は、東山町田河津地区で「田河津のこれからを語る会」という地域懇談会を行いました。自治会長さんやPTA、父母の会等、幅広い年代の方々に参加いただき、短い時間の中でしたが、率直な意見を色々と聞かせて頂きました。
例えば、「地域で困っていること」に関して自治会長さんからは「若い人の参加が低いけど、声をかけにくいんだ」という意見、若い人達からは「たこコン(田河津地区の合コン)をやりたい」等、「こんなことをやってみたい」というアイデアがいくつも出ていました。「10年後には集落が無くなっているんじゃない?」という意見もありましたが、集落を無くしたくはないので、どういう風にすれば集落を残していけるかを毎日考えているようです。人口減少等に伴い、これからは1部落1自治会ではなく2〜3部落で1自治会というように、先を読んだ意見が出ていたのが印象的でした。皆さんで意見を出し合い、地域を描くことは大事だなと感じます。
懇談会では、人口の話を行いました。10〜20年後の地域の将来予測をするとなかなか厳しい現実が待っているということを感じてもらい、10〜20年後に備えて今から準備をしなければなりませんということに気付いてもらう時間になったと思います。
地域づくりのためには、「何かをしよう」いう気持ちは大事ですが、「何のためにやるのか」、「どういうふうにしたいのか」が大事です。自分達で地域をどういうふうにしていくのかを描くことが大事だと思います。そのために、国や市の方では色々な制度があるので上手く使う事ができます。どんな制度があるか、こちらから調べることも大事ですが、制度を出している側の情報発信も大切ですね。今、地域の中で地域協働体や協議会をつくり、地元の人達が地域の設計図を描くことを行政は求めています。地域の人が描いた思いに対して予算を出しますという仕組みをつくろうとしています。
陸前高田市の横田町では、今から6年前に地域の方々が「将来、このままではダメだ」ということで、青年部や婦人部に呼びかけ、皆で集まる場を作りました。地域の農産物を売り、自分達にお金が入るようにしたいということで、地域のビジョンを描きました。その時に、国交省の農村整備事業とうまくマッチングできて、川の駅を作ったり、行事を復活したりできました。地域の皆さんが設計図を描いた所に制度がのってきたんですね。
写真は「陸前高田市観光物産協会」様より転載させていただきました。
「何かする」というところに視点をあてるのではなく、「どういう地域にしたいか」という設計図に制度がのってくる。それを活用して今に至っています。直接国や市との交渉もできていています。
4月になったら新しい年度です。「自分達の地域の設計図を描いてきましょう!」となり、そのために必要な制度を上手く使いながら進めれば、より元気になっていくのではないかなと思います。
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